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幼少期は祖母・直子の元で育つが、母・翠によって[[グランチャー]]の抗体となるべく連れ戻された。その後は深海遺跡[[オルファン]]で[[リクレイマー]]の主導的な役割を担う伊佐未ファミリーの一員として暮らしていた。
 
幼少期は祖母・直子の元で育つが、母・翠によって[[グランチャー]]の抗体となるべく連れ戻された。その後は深海遺跡[[オルファン]]で[[リクレイマー]]の主導的な役割を担う伊佐未ファミリーの一員として暮らしていた。
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[[プレート]]回収作業中に偶然出会った[[宇都宮比瑪]]に触発されて、両親たちの唱える思想に疑問を抱き、17歳の誕生日に[[ユウ・ブレン]]と共に[[オルファン]]を離脱。対立する[[ノヴィス・ノア]]の一員となる。対オルファンの先兵となったものの、元リクレイマーという微妙な立場から真意を理解されず孤立することが多かった。
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[[プレート]]回収作業中に偶然出会った[[宇都宮比瑪]]に触発されて、両親たちの唱える思想に疑問を抱き、17歳の誕生日に[[ユウ・ブレン]]と共にオルファンを離脱。対立する[[ノヴィス・ノア]]の一員となる。対オルファンの先兵となったものの、元リクレイマーという微妙な立場から真意を理解されず孤立することが多かった。
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行動力に富んでいるが、複雑な家庭環境のせいか性格はやや神経質で独りよがり。痛烈な皮肉や捻くれた言動も多い。精神的には未熟で繊細。理屈だけで物事を推し進める大人たちには反感を抱くが、自身も相当な頭でっかちで理屈っぽく頑固。また、周囲から孤立し疎外された者を庇いたてる性格(彼の優しさでもあり、ひねくれ者との見方も出来る)。家族やかつての同僚たちとの激しい戦いに身を投じたことで苦悩を続け、思い詰めた末、オルファンを危険な存在とみなして葬り去ろうとまで考えていた。そうした直情的で短絡的な考え方を比瑪からは常々諫められる。戦いを通じて様々な考えを持つ人々と触れ合ったことでオーガニックエナジーを観念的な存在としてとらえるようになり、オルファンへの考え方を改める。戦いの経験を通じて仲間たちとも認め合うようになり、性格も穏やかになった。終盤には姉・依衣子とも和解を果たす。
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行動力に富んでいるが、複雑な家庭環境のせいか[[性格]]はやや神経質で独りよがり。痛烈な皮肉や捻くれた言動も多い。精神的には未熟で繊細。理屈だけで物事を推し進める大人たちには反感を抱くが、自身も相当な頭でっかちで理屈っぽく頑固。また、周囲から孤立し疎外された者を庇いたてる性格(彼の優しさでもあり、ひねくれ者との見方も出来る)。家族やかつての同僚たちとの激しい戦いに身を投じたことで苦悩を続け、思い詰めた末、オルファンを危険な存在とみなして葬り去ろうとまで考えていた。そうした直情的で短絡的な考え方を比瑪からは常々諫められる。戦いを通じて様々な考えを持つ人々と触れ合ったことでオーガニックエナジーを観念的な存在としてとらえるようになり、オルファンへの考え方を改める。戦いの経験を通じて仲間たちとも認め合うようになり、性格も穏やかになった。終盤には姉・依衣子とも和解を果たす。
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女性関係は意外に手が早く、興奮のあまり1年ぶりに再会、次いで喚く彼女を黙らせるために2度、比瑪の唇を奪った。[[カナン・ギモス]]とは微妙な仲。また実の姉弟でありながら、依衣子とは互いに異性として意識し合っている。[[ネリー・キム]]とは僅かな時間で分かり合い喪う。素直でない上、根が子供故に比瑪への愛情をなかなか認めない。
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女性関係は意外に手が早く、興奮のあまり1年ぶりに再会、次いで喚く彼女を黙らせるために2度、比瑪の唇を奪った。[[カナン・ギモス]]とは微妙な仲。また実の姉弟でありながら、依衣子とは互いに異性として意識し合っている。[[ネリー・キム]]とは僅かな時間で分かり合い喪う。素直でない上、根が子供故に比瑪への[[愛|愛情]]をなかなか認めない。
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[[グランチャー]]の抗体として幼少から育成されたことで高い戦闘力を持ち、抗体としての影響もあって非常に好戦的だった。そうした過去に罪悪感を抱いていたが次第に呪縛を解かれる。[[アンチボディ]]に注ぐ愛情はとても強く、廃棄処分から救った[[ユウ・ブレン]]とは強い信頼関係で結ばれていた。また、オルファン時代の愛機であるユウ・グランとはどうしてもエナジーの波長が合わず、高いパフォーマンスはこなすものの勇の搭乗は勇とグランに過大な負荷を強いるものであった。そのため、勇はユウ・グランに乗らないことを決める。家族に求められるグランチャー乗りとしての自分を捨てる上、パイロットが乗らなくなったアンチボディはやがて硬化し死んでしまうが、それでも勇はこれ以上ユウ・グランを苦しめることができず、穏やかな死を迎えさせる。この体験は勇のトラウマとなり、寂しさの記憶の一つとしてオルファンが見せる幻影にも現れた。傷ついた[[ユウ・ブレン]]を取り込み再リバイバルにより強力に生まれ変わった[[ネリー・ブレン]]は、相反する二つの性格が融合したせいで当初うまく行かなかったが、比瑪の協力もあって愛機とする。
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グランチャーの抗体として幼少から育成されたことで高い戦闘力を持ち、抗体としての影響もあって非常に好戦的だった。そうした過去に罪悪感を抱いていたが次第に呪縛を解かれる。[[アンチボディ]]に注ぐ愛情はとても強く、廃棄処分から救ったユウ・ブレンとは強い[[信頼]]関係で結ばれていた。また、オルファン時代の愛機であるユウ・グランとはどうしてもエナジーの波長が合わず、高いパフォーマンスはこなすものの勇の搭乗は勇とグランに過大な負荷を強いるものであった。そのため、勇はユウ・グランに乗らないことを決める。家族に求められるグランチャー乗りとしての自分を捨てる上、パイロットが乗らなくなったアンチボディはやがて硬化し死んでしまうが、それでも勇はこれ以上ユウ・グランを苦しめることができず、穏やかな死を迎えさせる。この体験は勇のトラウマとなり、寂しさの記憶の一つとしてオルファンが見せる幻影にも現れた。傷ついたユウ・ブレンを取り込み再リバイバルにより強力に生まれ変わった[[ネリー・ブレン]]は、相反する二つの性格が融合したせいで当初うまく行かなかったが、比瑪の協力もあって愛機とする。
 
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『ブレンパワード』の人間関係は主人公の勇を中心にまっぷたつに分かれる。中盤以降に登場したカント、ネリー、ナッキィを除く全員が例外なく「勇のかつての敵だったが今は味方。あるいはその逆」に相当する。
      
富野作品の主人公たちは極めて特徴的な容姿を持つ者が多いが、勇は例外的に特筆すべき特徴がないものの、性格面のアクの強さは一二を争う。
 
富野作品の主人公たちは極めて特徴的な容姿を持つ者が多いが、勇は例外的に特筆すべき特徴がないものの、性格面のアクの強さは一二を争う。
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