レッドショルダー

レッドショルダーとは、ボトムズシリーズに登場する部隊。

概要編集

ギルガメス連合軍所属の特殊部隊で、正式な隊名は「ギルガメス宇宙軍第10師団メルキア方面軍第24戦略機甲歩兵団特殊任務班X-1」

ヨラン・ペールゼンの上告を受けたギルガメス軍の上層部によって認可・編成された。名目上は「ATを使用する強力な特殊部隊」であるが、ペールゼンにとってこの部隊の設立は別の目的・意図があった。

ただでさえ「ボトムズ(底辺野郎)」と蔑まれるAT乗りの傭兵達から見ても、レッドショルダーのそれは明らかに常軌を逸しており、部隊内で共食いと呼ばれる実弾を用いた戦闘を行って新入隊員を選別したほか、通常の戦闘訓練も死と隣り合わせのものばかりである。そのため異常なまでに高い戦果と生存率、そして訓練における恐ろしいまでの消耗率の高さを兼ね備え、その内情は味方すらまったく知らないという血塗られた部隊が完成され、ギルガメス・バララント双方を震え上がらせた。

レッドショルダーが大戦果をあげた第三次サンサ戦役後に、道徳を完全に無視したこのやり方がスパイによって内外に明らかとなりペールゼン失脚と部隊解散の原因となっている。

登場作品編集

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作。たびたび作中に名称が出てくるほか、敵の一般兵として「レッドショルダー隊員」が登場する。次元振動による転移により、ギルガメス軍が巨大な傭兵組織と化した経緯からレッドショルダーに所属する兵士たちも同様に傭兵となっている。その戦闘能力はこちら側の世界でも恐れられており、テロリストやPMCなど、様々な組織の手足となっているようだ(実際、彼らの登場時は敵味方双方がその実力に着目している旨の台詞を喋るため、相応に名が知れている模様)。
パイロットとしての「レッドショルダー隊員」は、前述のとおり様々な組織の雇われとして、何度も自軍と相まみえる。さすがに百戦錬磨の猛者ぞろいだけあって一般兵ながら高い能力を持ち、また搭乗機体のサイズが小さいこともあって避けて当ててくるので手強い。しかも底力をそこそこ高いレベル(レベル6)で習得しているので、下手に削るとさらに避けて当てるようになる。トドメに最終的に搭乗するブラッドサッカーはHPがATとは思えぬ8000越えという高い数値になっており、半端な攻撃では一撃で倒れない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ペールゼンは死亡したが、残党が秘密結社に残っており、度々敵として登場する。
第3次スーパーロボット大戦Z
ボトムズの時系列がTV版終了後となったため、名前が上がるのみ。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦T
ボトムズの時系列が『ビッグバトル』なので、名前が上がるのみ。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Operation Extend
ボトムズの時系列が『野望のルーツ』から始まり『ザ・ラストレッドショルダー』までなので、終始健在。キリコグレゴルー達はレッドショルダーからの出向でコネクト・フォースに参加する。

関係のある人間編集

ヨラン・ペールゼン
部隊創設者にして司令官。
インゲ・リーマン
惑星オドンにあるレッドショルダー基地の司令官。ペールゼンの右腕として辣腕を振るう。彼自身も優秀なAT乗りである。第3次サンサ攻略戦にて戦死。
キリコ・キュービィー
元レッドショルダー。元々はペールゼンの求める『異能生存体』の実例として、彼の肝煎りで入隊した。入隊試験の『共食い』では、グレゴルー、バイマン、ムーザらを含む現役レッドショルダー隊員を多数返り討ちにするという驚異の戦果を叩き出している。
グレゴルー・ガロッシュバイマン・ハガードムーザ・メリメ
元レッドショルダー。全員ATの操縦技術は隊内でも指折りだったが、反抗的な態度が目立つ不良隊員だったのでリーマン、ペールゼンの双方に疎んじられていた。

他作品との関係編集

パトリック・コーラサワー
破界篇序盤にて彼らを指揮するも、生かし切れずに敗北してしまう。再世篇では彼らの実力は評価しているようである。

搭乗機体・関連機体編集

スコープドッグRS
レッドショルダーが使用するスコープドッグは右肩を赤く塗装しており、「レッドショルダー(赤い肩)」を体現している。なお、キリコ曰くその色は「暗い、血の色」とのこと。
スコープドッグ (リーマン機)
インゲ・リーマンが搭乗する指揮官仕様機。大型のブレードアンテナを装備している。
スコープドッグ・ターボカスタム
レッドショルダーにて考案された高機動タイプ。
ブラッドサッカー
秘密結社の試作AT。元はレッドショルダー用に開発されていたATとも言われている。

余談 編集

  • 作中でレッドショルダーのテーマ曲として流された「レッドショルダーマーチ」はボトムズオリジナルの曲ではない。詳細はキリコ・キュービィーの余談の項を参照。