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[[シン・アスカ]]や[[ルナマリア・ホーク]]とは士官学校の同期で、成績は常に1位と非常に優秀。シンに色々アドバイスを与えたり、戦闘訓練でも行動を共にするなど、シンにとっては戦友である。当初は専用色(エリートパイロットにのみ許された白色。パイロットスーツも同様の色)の[[ブレイズザクファントム (レイ専用)|ザクファントム]]を駆り、ミネルバの護衛に付いていた。その後[[レジェンドガンダム]]が与えられて活躍する。趣味はピアノ。
 
[[シン・アスカ]]や[[ルナマリア・ホーク]]とは士官学校の同期で、成績は常に1位と非常に優秀。シンに色々アドバイスを与えたり、戦闘訓練でも行動を共にするなど、シンにとっては戦友である。当初は専用色(エリートパイロットにのみ許された白色。パイロットスーツも同様の色)の[[ブレイズザクファントム (レイ専用)|ザクファントム]]を駆り、ミネルバの護衛に付いていた。その後[[レジェンドガンダム]]が与えられて活躍する。趣味はピアノ。
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その正体は[[ラウ・ル・クルーゼ]]の[[クローン]](二次コピー。クルーゼと同じく、アル・ダ・フラガのクローンであるとする資料もある)で、レイにとっては [[ギルバート・デュランダル]]は親代わりであり、その野望に身を捧げた。
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その正体は[[ラウ・ル・クルーゼ]]の[[クローン]](二次コピー。クルーゼと同じく、アル・ダ・フラガのクローンであるとする資料もある)で、レイにとっては[[ギルバート・デュランダル]]は親代わりであり、その野望に身を捧げた。
   −
クローンである為にテロメアが短く、寿命が短い。レイは自分の出生を「ただ、できるからという理由だけで創られた」と語っていた。しかし、デュランダルやシンなど「家族」や「友人」に恵まれた事もあり、クルーゼのように「全てに対して復讐」という考えは持っておらず、'''自分のような存在が生まれない世界'''を作りたいと思っていた。[[ステラ・ルーシェ]]をミネルバから逃がそうとしたシンに手を貸したのは、シンから信用を得る為でもあったが、境遇の似ている[[エクステンデッド]]のステラに同情した為である。この事がクローズアップされて、Kにおいてステラを救出している。
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クローンである為にテロメアが短く、寿命が短い。レイは自分の出生を「ただ、できるからという理由だけで創られた」と語っていた。しかし、デュランダルやシンなど「家族」や「友人」に恵まれた事もあり、クルーゼのように「全てに対して復讐」という考えは持っておらず、'''自分のような存在が生まれない世界'''を作りたいと思っていた。[[ステラ・ルーシェ]]をミネルバから逃がそうとしたシンに手を貸したのは、シンから信用を得る為でもあったが、境遇の似ている[[エクステンデッド]]のステラに同情した為である。総じて、一見して冷静沈着な彼ではあるが内心は非常に感情的な人間。
    
また、人種は明確になっておらず「[[ナチュラル]]」か「[[コーディネイター]]」かは不明である。しかし、ナチュラルであるクルーゼのクローンである為、レイもナチュラルである可能性が非常に高い。クルーゼ同様、高い空間認識能力を持ち、ドラグーン・システムを使いこなしていた。ナチュラルでありながらも、スーパーコーディネイターのキラと互角の闘いを繰り広げ、ナチュラルとして極めて高い戦闘能力を持っていたことが判る。しかし、ナチュラルと断定もできず、「クローンとして生み出され、なおかつコーディネイターとしての遺伝子調整を受けた存在」という可能性もあり、故に10歳近く年上のラウよりも、寿命が更に短いと捉える事もできる(そもそも、クルーゼのクローンとすると、元々テロメアが少ないクルーゼからさらに約10年分差し引かれている可能性もある)。
 
また、人種は明確になっておらず「[[ナチュラル]]」か「[[コーディネイター]]」かは不明である。しかし、ナチュラルであるクルーゼのクローンである為、レイもナチュラルである可能性が非常に高い。クルーゼ同様、高い空間認識能力を持ち、ドラグーン・システムを使いこなしていた。ナチュラルでありながらも、スーパーコーディネイターのキラと互角の闘いを繰り広げ、ナチュラルとして極めて高い戦闘能力を持っていたことが判る。しかし、ナチュラルと断定もできず、「クローンとして生み出され、なおかつコーディネイターとしての遺伝子調整を受けた存在」という可能性もあり、故に10歳近く年上のラウよりも、寿命が更に短いと捉える事もできる(そもそも、クルーゼのクローンとすると、元々テロメアが少ないクルーゼからさらに約10年分差し引かれている可能性もある)。
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;[[スーパーロボット大戦Z|Z]](敵対時)
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]](敵対時)
 
:'''[[ブロッキング]]、[[気力+ (回避)]]、[[集束攻撃]]、[[戦意高揚]]、[[見切り]]、[[サイズ差補正無視]]'''
 
:'''[[ブロッキング]]、[[気力+ (回避)]]、[[集束攻撃]]、[[戦意高揚]]、[[見切り]]、[[サイズ差補正無視]]'''
:ランドルート第38話での敵対時は味方と同じ。
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:ランドルート第38話での敵対時は味方と同じ。回避型の構成で気力の上昇もやや早め。集束攻撃と宇宙の地形適応Sも相まってドラグーン・システムが脅威となる。防御はそこまで高くないので[[必中]]付きの必殺技で確実に攻撃していきたい。
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
:'''[[切り払い|斬り払い]]、[[撃ち落とし]]、[[シールド防御]]、[[ヒット&アウェイ]]、[[底力]]L7、[[援護攻撃]]L1、[[援護防御]]L1、[[コンボ|アタックコンボ]]L1'''
 
:'''[[切り払い|斬り払い]]、[[撃ち落とし]]、[[シールド防御]]、[[ヒット&アウェイ]]、[[底力]]L7、[[援護攻撃]]L1、[[援護防御]]L1、[[コンボ|アタックコンボ]]L1'''
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[シン・アスカ]]
 
;[[シン・アスカ]]
:士官学校の友人。同室。日常で傍若無人な振る舞いの多いシンの尻拭いをすることが多く、シンが失礼な言動をとり、ルナマリアが追いかけ、レイが非礼を詫び、敬礼を残して立ち去る、というのが作中序盤から中盤までのパターンであった。小説版では「シンを利用する為にステラを救い、過去を明かした」と明言されており、演じた関氏もレイがシンを利用していた事を指摘しているが、それでも戦争で家族を亡くしたシンと、身内の少ないレイの友情は本物であったことも描かれている。
+
:士官学校時代からの友人であり、[[ミネルバ]]では同室。戦争で家族を亡くしたシンと、身内の少ないレイの友情は本物であったが、レイはデュランダルの未来を本心から信じていたがために、その道にシンを引き込んでいくこととなる。小説版では「シンを利用する為にステラを救い、過去を明かした」と明言されており、演じた関氏もレイがシンを利用していた事を指摘しているなど、シンを利用していたこと自体は事実でもある。
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:日常で傍若無人な振る舞いの多いシンの尻拭いをすることが多く、シンが失礼な言動をとり、ルナマリアが追いかけ、レイが非礼を詫び、敬礼を残して立ち去る、というのが作中序盤から中盤までのパターンであった。
 
:スパロボでは彼との友情が強調されていることも多く、『第3次Z天獄篇』では敵の攻撃からレイをかばい、負傷しながらも「友達だから」と言い切ったシンに号泣するシーンも。
 
:スパロボでは彼との友情が強調されていることも多く、『第3次Z天獄篇』では敵の攻撃からレイをかばい、負傷しながらも「友達だから」と言い切ったシンに号泣するシーンも。
 
;[[ルナマリア・ホーク]]
 
;[[ルナマリア・ホーク]]
:士官学校時代の友人。
+
:士官学校時代からの友人。他愛無い雑談を交わす場面もあり、彼女との仲も良い。
 
:漫画『THE EDGE』の短編集『THE EDGE Desire』においては、士官学校時代ではよく衝突していたシンとレイの間で緩衝役になったりしていた。
 
:漫画『THE EDGE』の短編集『THE EDGE Desire』においては、士官学校時代ではよく衝突していたシンとレイの間で緩衝役になったりしていた。
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:父親のような存在で、彼の事を「ギル」と呼び、慕っている。彼との遣り取りでは恋する少女、または幼い少年の如く、'''頬を染めながらはにかむ'''という意味深な演出を施される事が多かった。
+
:父親のような存在で、彼の事を「ギル」と呼び、慕っている。彼との遣り取りでは恋する少女、または幼い少年の如く、'''頬を染めながらはにかむ'''という意味深な演出を施される事が多かった。しかし、最終的には彼を銃撃してしまうことに。
 
;[[アスラン・ザラ]]
 
;[[アスラン・ザラ]]
:ミネルバ隊における上官。しかしシンとともに彼との対立を深めていくことになり、感情的なシンとは対照的に理路整然とした冷徹な反論をする事が目立ち(とはいえレイがシンを手助けした行動にも感傷的な要素はあり、説得力があるかは疑問の余地もある)、アスランが脱走した際も完全に裏切者扱いして容赦なく銃撃した。
+
:ミネルバ隊における上官。しかしシンとともに彼との対立を深めていくことになり、感情的なシンとは対照的に理路整然とした冷徹な反論をする事が目立っていた(とはいえレイ自身も感傷で動いているが)。
 +
:アスランの脱走直前には完全に見限っており、脱走の際は生身でも容赦なく銃撃、モビルスーツ戦でも迷いなく追い詰めるなど激昂。[[インフィニットジャスティスガンダム]]に乗ってアスランが帰って来た時も本気で激情を爆発させていた。
 
;[[タリア・グラディス]]
 
;[[タリア・グラディス]]
:上官。
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:上官。最終的には彼女に招かれるまま、共に[[メサイア]]で果てる。
 
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 
:幼い頃にレイを引き取った。デュランダル共々、絶対の信頼を寄せている。
 
:幼い頃にレイを引き取った。デュランダル共々、絶対の信頼を寄せている。
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:最終的に彼と対決。しかしキラに自身の考えを完全否定され、敗れる事となる。
 
:最終的に彼と対決。しかしキラに自身の考えを完全否定され、敗れる事となる。
 
;[[ステラ・ルーシェ]]
 
;[[ステラ・ルーシェ]]
:シンが彼女をネオに返還した際、手助けしている。小説版では「シンに自分が味方だと思わせるためにやった」と語られる一方で、彼女の境遇に対する同情もあった事が明かされている。『[[スーパーロボット大戦K|K]]』でも展開によっては彼女を助ける。
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:シンが彼女をネオに返還した際、手助けしている。小説版では「シンに自分が味方だと思わせるためにやった」と語られる一方で、彼女の境遇に対する同情もあった事が明かされている。『[[スーパーロボット大戦K|K]]』でも展開によっては彼女を助ける。『DD』ではレイの方から返還を発案している。
 
;[[ムウ・ラ・フラガ|ネオ・ロアノーク / ムウ・ラ・フラガ]]
 
;[[ムウ・ラ・フラガ|ネオ・ロアノーク / ムウ・ラ・フラガ]]
 
:遺伝子上は親子関係。序盤では感応し合った為、クルーゼとムウのような関係になるかと思われたが、何とその後絡みがなかった。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』と『K』は特殊戦闘(または援護)台詞しか絡めないが、『[[スーパーロボット大戦L|L]]』ではついに戦闘前会話を用意され、キラ共々明確に敵視していた。
 
:遺伝子上は親子関係。序盤では感応し合った為、クルーゼとムウのような関係になるかと思われたが、何とその後絡みがなかった。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』と『K』は特殊戦闘(または援護)台詞しか絡めないが、『[[スーパーロボット大戦L|L]]』ではついに戦闘前会話を用意され、キラ共々明確に敵視していた。
 
;[[メイリン・ホーク]]
 
;[[メイリン・ホーク]]
:事情を知らないまま、自発的にアスランの逃走を助けた彼女も排除対象にし、銃撃する。
+
:同僚。特に会話が多いわけではないが、序盤のメイリンは時折レイの後ろに隠れて様子を伺う等、若干意識されていた節がある。しかし、後に自発的にアスランの逃走を助けたことで彼女を'''最優先排除対象'''に認定する。
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
:原作では彼に止めを刺したが、スパロボでは現時点では再現されておらず、自力再現も不可。一方で漫画版ではシンが止めを刺しており、こちらは『L』にてイベント戦闘で再現されており、『Z』でも自力再現が可能となっている。
 
:原作では彼に止めを刺したが、スパロボでは現時点では再現されておらず、自力再現も不可。一方で漫画版ではシンが止めを刺しており、こちらは『L』にてイベント戦闘で再現されており、『Z』でも自力再現が可能となっている。
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=== 本編 ===
 
=== 本編 ===
 
;「気にするな。俺は気にしてない。お前の言ったことも正しい」
 
;「気にするな。俺は気にしてない。お前の言ったことも正しい」
:5話でカガリに突っ掛ったことに悩むシンに対しての助言。
+
:第5話でカガリに突っ掛ったことに悩むシンに対しての助言。
 
;「どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろう」
 
;「どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろう」
:30話で[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を独断で連れ出そうとするシンを助ける際にかけた言葉。シンの心を掴むチャンスと見ての行動な一方、レイ自身の出生を踏まえると本心でもあることがうかがえる。
+
:第30話で[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を独断で連れ出そうとするシンを助ける際にかけた言葉。シンの心を掴むチャンスと見ての行動な一方、レイ自身の出生を踏まえると本心でもあることがうかがえる。
 
;「敵です。あちらの思惑は知りませんが、本国がそうと定めたのなら、敵です」<br/>「我々はザフトですから」<br/>「何が敵であるかそうでないかなど、陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです。御存じでしょう? そこに絶対はない」<br/>「我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です」<br/>「あなたの言っていることは個人的な感傷だ。正直困ります」
 
;「敵です。あちらの思惑は知りませんが、本国がそうと定めたのなら、敵です」<br/>「我々はザフトですから」<br/>「何が敵であるかそうでないかなど、陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです。御存じでしょう? そこに絶対はない」<br/>「我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です」<br/>「あなたの言っていることは個人的な感傷だ。正直困ります」
:35話でアスランに対して。キラとの関係をある程度知りながら侮辱的な態度を取ったシンにも非はあるが、殴りつけた上、その後にアスランが言ったことは確かに個人的な感傷であり問題行動と言える。
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:第35話でアスランに対して。キラとの関係をある程度知りながら侮辱的な態度を取ったシンにも非はあるが、殴りつけた上、その後にアスランが言ったことは確かに個人的な感傷であり問題行動と言える。
 
:とはいえ、ステラを救いたいがために軍規を犯し暴走したシンと、それを自らの打算込みで手助けしたレイのこの非難は'''議長が許せば個人的な感情で動いてもいい'''ともなりかねず、客観的に見た説得力には疑問符がつく。
 
:とはいえ、ステラを救いたいがために軍規を犯し暴走したシンと、それを自らの打算込みで手助けしたレイのこの非難は'''議長が許せば個人的な感情で動いてもいい'''ともなりかねず、客観的に見た説得力には疑問符がつく。
 
;「世界は変わる…! 俺と議長の下で!」
 
;「世界は変わる…! 俺と議長の下で!」
 
:デュランダルと自分の元にくればシンは変わると語りかけた。
 
:デュランダルと自分の元にくればシンは変わると語りかけた。
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;「彼女は情報のエキスパートです。こうなった経緯は分かりませんが、このまま逃がせばどれほどの機密が漏れるか分かりません」<br/>「脱走は絶対に阻止すべきものと考えます。撃墜の許可を!」
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:第37話「雷鳴の闇」より。[[メイリン・ホーク]]がアスランの脱走を幇助したことをデュランダルと共有するや否や、'''強奪した機体を操縦しているアスランを差し置いて友人の妹であるはずのメイリンを最優先排除対象として強くデュランダルに進言する'''。というのも、この時点でメイリンは基地にハッキングをかけて警報の誤作動を巻き起こし、[[グフイグナイテッド]]の強奪を先導しており、咄嗟の事態であるはずなのにこのようなことが出来てしまう彼女が逃げてしまえば恐ろしいことになるのは明白であった。結局彼女も軽傷で逃げのびてしまうわけだが…。
 
;「ちぃ。死にぞこないの裏切り者がァ! 何をノコノコと! 惑わされるなァ! シンッ!!」
 
;「ちぃ。死にぞこないの裏切り者がァ! 何をノコノコと! 惑わされるなァ! シンッ!!」
:PHASE-43「反撃の声」より。オーブ戦の最中に、[[ジブラルタル基地]]から逃走を図り撃墜され、死んだと思われていたアスランが[[インフィニットジャスティスガンダム]]に乗って現れて、シンの説得を始めた際に。
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:第43話「反撃の声」より。オーブ戦の最中に、[[ジブラルタル基地]]から逃走を図り撃墜され、死んだと思われていたアスランが[[インフィニットジャスティスガンダム]]に乗って現れて、シンの説得を始めた際に。
 
:信じる未来をシンに託そうとしている彼らすれば、許しがたかったのか、常に淡々としている彼からは想像も付かないほどの憤激が籠っている。
 
:信じる未来をシンに託そうとしている彼らすれば、許しがたかったのか、常に淡々としている彼からは想像も付かないほどの憤激が籠っている。
 
;「おそらく皆、そうして真偽を気にする。お前のように。なかなか穿った心理戦だな」<br/>「だが何故かな。何故人はそれを気にする。本物なら全て正しくて、偽物は悪だと思うからか? 俺はそれはどうでもいい」
 
;「おそらく皆、そうして真偽を気にする。お前のように。なかなか穿った心理戦だな」<br/>「だが何故かな。何故人はそれを気にする。本物なら全て正しくて、偽物は悪だと思うからか? 俺はそれはどうでもいい」
:PHASE-44「二人のラクス」より。本物のラクスの放送を見たシンの疑問に対して。
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:第44話「二人のラクス」より。本物のラクスの放送を見たシンの疑問に対して。
 
:この発言にはデュランダルを心酔しているという点以外にも、自身がクローンという本物と偽物ともつかない存在であることもあるのだろう。
 
:この発言にはデュランダルを心酔しているという点以外にも、自身がクローンという本物と偽物ともつかない存在であることもあるのだろう。
 
:小説版ではこの時にルナマリアは内心で「偽物を使用している=人々を騙している」という考えから気にするのは当然だろうとツッコミを入れている。
 
:小説版ではこの時にルナマリアは内心で「偽物を使用している=人々を騙している」という考えから気にするのは当然だろうとツッコミを入れている。
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:デュランダルの未来こそ人類の未来とも取れる発言。
 
:デュランダルの未来こそ人類の未来とも取れる発言。
 
;「分かるだろ?お前には。俺は…ラウ・ル・クルーゼだ」<br/>「人の夢、人の未来、その素晴らしき結果、キラ・ヤマト!」<br/>「ならばお前も、今度こそ消えなくてはならない!」<br/>「俺たちと一緒に…!生まれ変わるこの世界のために!!」
 
;「分かるだろ?お前には。俺は…ラウ・ル・クルーゼだ」<br/>「人の夢、人の未来、その素晴らしき結果、キラ・ヤマト!」<br/>「ならばお前も、今度こそ消えなくてはならない!」<br/>「俺たちと一緒に…!生まれ変わるこの世界のために!!」
:PHASE-50「最後の力」より。自分自身でクルーゼと同じクローンと語ったのはこのシーンだけである。
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:最終話「最後の力」より。自分自身でクルーゼと同じクローンと語ったのはこのシーンだけである。
 
;「逃れられないもの…それが自分。そして、取り戻せないもの…それが過去だ! だから、もう終らせる、これまでの全て! そして、あるべき正しき姿へと戻るんだ! 人は、世界は!!」
 
;「逃れられないもの…それが自分。そして、取り戻せないもの…それが過去だ! だから、もう終らせる、これまでの全て! そして、あるべき正しき姿へと戻るんだ! 人は、世界は!!」
 
:自らをクルーゼの代弁者として、キラに語りかけたが、キラはそれを否定し、「命は、何にだって一つだ! だから、その命は君だ! 彼じゃない!!」と言う。その直後、フリーダムの攻撃でレジェンドは大破、沈黙する。
 
:自らをクルーゼの代弁者として、キラに語りかけたが、キラはそれを否定し、「命は、何にだって一つだ! だから、その命は君だ! 彼じゃない!!」と言う。その直後、フリーダムの攻撃でレジェンドは大破、沈黙する。
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;「ギル…ごめんな…さい…でも彼の明日は…」
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:同話より。[[メサイア]]内部で対峙するデュランダルとキラ、その最中に引鉄を引いてしまったのはレイ…そして、レイが撃ってしまったのはデュランダルであった。その事実に謝罪するレイだが…クルーゼの代弁者であることを否定された後であるこの時、デュランダルを撃つ動機となってしまった「彼」は、レイの無二の親友…シンのことだったのだろうか。
 
;「今日は逃がしませんよ。あなたの役目はもう終わりです」
 
;「今日は逃がしませんよ。あなたの役目はもう終わりです」
 
:スペシャルエディションにて追加された月面から逃げようとした[[ロード・ジブリール|ジブリール]]を撃墜する時のセリフ。'''結局ジブリールは最期までデュランダルに踊らされた道化でしかなかった'''…という事が強調される形となった。
 
:スペシャルエディションにて追加された月面から逃げようとした[[ロード・ジブリール|ジブリール]]を撃墜する時のセリフ。'''結局ジブリールは最期までデュランダルに踊らされた道化でしかなかった'''…という事が強調される形となった。
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=== 他媒体 ===
 
=== 他媒体 ===
 
;(…なぜだ なぜ今更裏切り者の言葉に耳を貸す? 戦争を終らせるためにどんな敵とも戦うと決めたはずだろう?)<br/>(…また悪夢を見ているのか …大丈夫だ それももうすぐ終る)<br/>(お前が願ってやまない戦争のない世界の実現まで あと…ほんの少しだ)
 
;(…なぜだ なぜ今更裏切り者の言葉に耳を貸す? 戦争を終らせるためにどんな敵とも戦うと決めたはずだろう?)<br/>(…また悪夢を見ているのか …大丈夫だ それももうすぐ終る)<br/>(お前が願ってやまない戦争のない世界の実現まで あと…ほんの少しだ)
:漫画『THE EDGE』の番外編『THE EDGE Desire』にて、オーブ戦後悪夢に魘されるシンに対しての内心。シンを利用している事実と、シンの苦しみに寄り添い幸せを願うという友としての感情が両立する、レイの複雑な心境が伺える。
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:漫画『THE EDGE』の番外編『THE EDGE Desire』にて、オーブ戦後悪夢に魘されるシンに対しての内心。シンを利用している事実と、シンの苦しみに寄り添い幸せを願うという友としての感情が両立する、レイの複雑な心境が窺える。
 
;「変化は不安を生む。ゆえに疑問を投げかけることは容易い」<br/>「答えも出さずに惑わせているのはどちらの方だ?」
 
;「変化は不安を生む。ゆえに疑問を投げかけることは容易い」<br/>「答えも出さずに惑わせているのはどちらの方だ?」
 
:『THE EDGE Desire』にて、ラクスの演説に対して。自身の考えを述べるのではなく、人々に問いかける形で行われる演説を、彼は上記の言葉で切り捨てた。
 
:『THE EDGE Desire』にて、ラクスの演説に対して。自身の考えを述べるのではなく、人々に問いかける形で行われる演説を、彼は上記の言葉で切り捨てた。
 
:TV版では彼女の「演説内容」に対する各々の考えが全く描写されない為、貴重な心理描写である。同作がキャラクター個人個人にスポットを当てる短編集故実現したものだろう。
 
:TV版では彼女の「演説内容」に対する各々の考えが全く描写されない為、貴重な心理描写である。同作がキャラクター個人個人にスポットを当てる短編集故実現したものだろう。
 
;「……お前たち……きろ。生きて……俺の……明日を……」
 
;「……お前たち……きろ。生きて……俺の……明日を……」
:小説版にて、レイがデュランダルを撃った後、彼を探しに来たシンとルナマリアとの会話。これが彼らの今生の別れとなった。<br />なお、[[L]]ではレイの復帰フラグを満たさなかった場合にこれと酷似した台詞を発する。
+
:小説版にて、デュランダルを撃った後、シンとルナマリアとの通信時における台詞。これが彼らの今生の別れとなった。<br />なお、[[L]]ではレイの復帰フラグを満たさなかった場合にこれと酷似した台詞を発する。
 
;「ドラグーンの熱線に焼かれて死ぬがいい!」<br />「まともに受ければ吹き飛ぶぞ!」<br />「おやおや、そんなところにおいでか」
 
;「ドラグーンの熱線に焼かれて死ぬがいい!」<br />「まともに受ければ吹き飛ぶぞ!」<br />「おやおや、そんなところにおいでか」
 
:[[コンピュータゲーム|アーケードゲーム]]『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズにおけるセリフ。同シリーズにおいては妙に熱血なセリフやクルーゼのような言い回しが目立つ。
 
:[[コンピュータゲーム|アーケードゲーム]]『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズにおけるセリフ。同シリーズにおいては妙に熱血なセリフやクルーゼのような言い回しが目立つ。
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;「シン聞くな! アスランは既に少し錯乱している!」
 
;「シン聞くな! アスランは既に少し錯乱している!」
 
:PHASE-37「雷鳴の闇」より。ザフトから脱走したアスランのシンへの説得を遮る際の台詞。
 
:PHASE-37「雷鳴の闇」より。ザフトから脱走したアスランのシンへの説得を遮る際の台詞。
:レイとしてはデュランダルの障害となるであろうアスランをここで抹殺したかった事、シンが説得に応じて敵に回る事を防ぎたかったのだろう。デュランダルへの不信感を煽る言葉を発して脱走を図るアスランを「錯乱している」と評した。
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:レイとしてはデュランダルの障害となるであろうアスランをここで抹殺したかった事、シンが説得に応じて敵に回る事を防ぎたかったのだろう。デュランダルへの不信感を煽る言葉を発して脱走を図るアスランを「錯乱している」と評した。ここまでならレイとしても至って真面目な発言だが、'''「少し」'''が付くことで妙な面白みが生まれている。
:ここまでならレイとしても至って真面目な発言だが、アスランの迷走振りを的確に示した台詞だった事、妙に語感が良かった事に加え、近年でのアスランのネタキャラ扱いの影響でこの台詞までツッコミ用のネタ台詞と化してしまった。
+
:肝心のアスランの言葉も「彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!」という抽象的すぎて説得力に欠ける言い回しで、それ以前の言動も含めれば実際に錯乱していると言われても仕方ない迷走振りであり、ある意味アスランを的確に示した台詞と言える。語感の良さと近年でのアスランのネタキャラ扱いも手伝い、ツッコミ用のネタ台詞と化してしまった。
:掲示板や動画サイトなどでは改変して'''「錯乱は既に少しアスランしている!」'''と使われる事もあるが、キャラ弄り系のスラングなので当然嫌っているユーザーもいる事は留意しよう。
+
:真面目に考えると、レイはデュランダルに従うこと・アスランを討つことへの迷いは無いが、シンには本心から友情も感じており、目的のためとはいえシンを利用するような言葉を言い切るには若干のためらいがあったのかもしれない。そういう意味では、戦いの中で時々言葉の繋がりがおかしくなる様を表現した「富野節」に近いと言える。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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:第56話ミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」にてシンの説得を受けた際の台詞。表向きでは敵になったので倒すと言っていたものの、その成長には素直に喜んでいた。
 
:第56話ミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」にてシンの説得を受けた際の台詞。表向きでは敵になったので倒すと言っていたものの、その成長には素直に喜んでいた。
 
;「それと、これをお前に渡しておく…」<br />「お前の私物は処分されてしまったが、これだけは取っておいた」
 
;「それと、これをお前に渡しておく…」<br />「お前の私物は処分されてしまったが、これだけは取っておいた」
:第57話ミネルバ一時残留ルート「終末の光」シナリオデモより。シンに[[マユ・アスカ|マユ]]の形見の携帯電話を渡して。一時はシンと決別したものの、レイがシンへの友情を捨てていなかったことが伺える。
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:第57話ミネルバ一時残留ルート「終末の光」シナリオデモより。シンに[[マユ・アスカ|マユ]]の形見の携帯電話を渡して。一時はシンと決別したものの、レイがシンへの友情を捨てていなかったことが窺える。
 
;「さようなら、ギル…。そして、ありがとう…」
 
;「さようなら、ギル…。そして、ありがとう…」
 
:同上。[[フロスト兄弟]]がネオ・ジェネシスでトドメを刺されたと同時にティファを通じてデュランダルの遺言を伝えられて。原作での[[ロード・ジブリール|ジブリール]]の死の直後のデュランダルの台詞をアレンジした台詞だが、全くニュアンスが異なっているのが深い。
 
:同上。[[フロスト兄弟]]がネオ・ジェネシスでトドメを刺されたと同時にティファを通じてデュランダルの遺言を伝えられて。原作での[[ロード・ジブリール|ジブリール]]の死の直後のデュランダルの台詞をアレンジした台詞だが、全くニュアンスが異なっているのが深い。
295行目: 301行目:  
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*『DESTINY』放映途中で発売されているゲーム『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』では、中盤以降発生するオリジナルのIFシナリオの一部において、[[デスティニーガンダム]]に搭乗して[[ミネルバ]]と敵対する展開が存在する。
 
*『DESTINY』放映途中で発売されているゲーム『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』では、中盤以降発生するオリジナルのIFシナリオの一部において、[[デスティニーガンダム]]に搭乗して[[ミネルバ]]と敵対する展開が存在する。
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== 脚注 ==
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<references />
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
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