リューとは、『覇王大系リューナイト』に登場するロボット。

概要編集

古代文明の遺産である人型ロボットの総称。リューの乗り手は「リュー使い」と呼称される。

物語本編から1000年以上の昔、古代文明が造りだした意思を持つロボット。リューを生み出した文明自体は既に失われており、かろうじて整備を行える程度の技術が機械都市「エルドギア」に残されている。普段はなんらかのアイテムに封印されており、リュー自体が己の意思で乗り手を選ぶ。そのため、リューに認められないとアイテムから召喚することすら出来ない。また、搭乗者を諌めるために動きを止めたり、あるいは不適格と判断した場合には機体内部より強制放逐することもある。

各リューには「戦士」や「魔法使い」といったRPG的な意味での『職業』があり、剣や銃、魔法等それぞれのリューの『職業』に応じた武器・能力を使用する。

基本的に搭乗者の動きをそのまま踏襲する、いわゆるモーショントレース方式によって操縦を行う。機体のダメージが搭乗者にフィードバックされてしまう為、機体が破壊されるような損傷を負った場合、搭乗者の命も危険に晒されることとなる。マジドーラやリューナイト(OVA版)など着座したまま操縦する機体もあるので、操縦方法自体は機体によって多少異なるようだ。なおコックピットはある種の異空間になっているらしく、リューの外見から推測される容積と比べて明らかに広い。

外見的特長としては、頭身の低いSD体型であることや手足が非常に細く末端肥大型であることなどがあげられる。また「シルエットが☆型になるように」というコンセプトの基に各リューのデザインが為されている。なお企画当初は小型戦闘機がコアファイターの如く変形・合体してリューの頭部及びコックピットとなる案が考えられており、背面部のキャノピー状の部分及び一部のリューの流線型の頭部は、その名残である。

TV版における扱い編集

数十体が現存するとされているが、機体が搭乗者を選ぶという特性とリューを天敵と見る邪竜族の作戦もあって、稼動状態にあるリューはアースティアに数体しか存在しない。

アデュー一行やガルデンが搭乗するものの他に、タロットカードを武器にするものなど五体のリューが確認されている。ただし五体とも乗り手を失っており、アデューたちと共闘する機会は得られなかった。

普段は「ミストロット」と呼ばれる手の平サイズのカードの中に封印されており、戦闘の際に召喚される。レギュラーメンバーの搭乗する八体には、それぞれ専用の召喚バンクシーンが用意されていた。

TV版以外での扱い編集

漫画版やOVA版では多数のリューが登場しており、TV版ほどには希少性は高くない。そのためレギュラーメンバーの乗機と同じ職業・クラスを持つリューも多数登場した。また、漫画版では本筋にあまり関係の無い部分とはいえ、ハグハグ専用機リューハグハグやリューシェフ・ウマイザー、挙句の果てにはリューヤンキー・ツッパリーなど、やや世界観から浮いたようなリューまで登場していた(ちなみにリューハグハグ以外は読者応募によるデザインをスタッフが手直ししたものである)。

OVA版では、リューは剣や魔法の杖といった、リューの職業にあわせた武器に封印されていた。また、一部のリューはTV版と違いクラスチェンジの有無を問わず飛行が可能。

漫画版ではアデューたちのリューは当初OVA版の様に武器に封印されていたが、ストーリー途中で武器が破壊された為、TV版同様ミストロットに封印されるようになった。

スパロボに登場したリュー編集

斜線の後ろに書かれたものはクラスチェンジ後の形態。

リューナイト・ゼファー / リューパラディン・ロードゼファー
リューメイジ・マジドーラ / リューウィザード・マジドーラ
リュープリースト・バウルス / リューハイプリースト・バウルス
リューニンジャ・爆烈丸 / リューニンジャマスター・爆烈丸
リューチーフ・シャインバラム / リューグランチーフ・シャインバラム
リューガンナー・デリンガー / リューワイアット・デリンガー
リューサムライ・疾風丸 / リューカイデン・疾風丸
ダークナイト・シュテル邪竜形態) / ルーンナイト・シュテル

関連用語編集

ミストロット
リューが封印されている、タロットのようなカード。リューの名前や使用する武器がアースティア文字で書き込まれている。
ミスト・ルーン
アースティアの大気中に満ちる魔法力。リューの動力源。
ソリッド
リューと違い意思を持っていないロボット。性能はリューに及ばない。
クラスチェンジ(階級転位)
精霊石というアイテムの力でリューの真の力を引き出し、上位種にパワーアップさせる。TVシリーズではこれが無いとドゥームに対抗できない。飛行呪文を覚えることで空も飛べるようになる。リューナイト・ゼファーのクラスチェンジのみバンク映像が使われた。ちなみにTVシリーズに登場したクラスチェンジよりもさらに上位のクラスが設定レベルで存在する(漫画版のリューロード・シュテルなど)が、半分はネタのようなネーミングである。
ドゥーム
邪竜族や魔族が使用するロボット。