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サイアムの持ち帰った「箱」はオリジナルの石碑であり、これにはレプリカにも刻まれた第六章に加え、[[スペースノイド]]後に言う[[ニュータイプ]]への権利を明文化した七番目の章立てが存在していた。これは、リカルド・マーセナス首相の[[暗殺]]が連邦政府内の極右派による自作自演であることを裏付ける決定的な証拠となりえた(逆に言えば当時はその程度の意味しかなかった)が、サイアムは上手く立ち回ることでそれを握る己を守りつつ「箱」を自身から切り離して秘匿し、同時にいずれ来たる「箱」の開放に備えてビスト財団を作り上げていた。
 
サイアムの持ち帰った「箱」はオリジナルの石碑であり、これにはレプリカにも刻まれた第六章に加え、[[スペースノイド]]後に言う[[ニュータイプ]]への権利を明文化した七番目の章立てが存在していた。これは、リカルド・マーセナス首相の[[暗殺]]が連邦政府内の極右派による自作自演であることを裏付ける決定的な証拠となりえた(逆に言えば当時はその程度の意味しかなかった)が、サイアムは上手く立ち回ることでそれを握る己を守りつつ「箱」を自身から切り離して秘匿し、同時にいずれ来たる「箱」の開放に備えてビスト財団を作り上げていた。
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なお、その第七章第十五条は将来現れる新人類に対して、(「権利を保障する」「平等に扱う」等ではなく)「優先的に政府運営に参画させる」といういかようにもとれる条文であり、後述の箱の意味の変遷と合わせると立案された当初から問題のある条文であるとも言える。しかし、この削除された条文は宇宙世紀という暦が始まる前の歴史の時点で逼塞しつつあった世界の中で、自分たちの子の、孫の、その後の子孫に何か遺してあげたい、という「善意」から端を発しているものであり、「人の行動は全て善意から発しているもの」という機動戦士ガンダムUCのテーマに沿ったものであり、お話の核心部分の秘密として相応しいものといえる。
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なお、その第七章第十五条は将来現れる新人類に対して、(「権利を保障する」「平等に扱う」等ではなく)「優先的に政府運営に参画させる」といういかようにもとれる条文であり、後述の箱の意味の変遷と合わせると、立案された当初から問題のある条文であるとも言える。しかし、この削除された条文は宇宙世紀という暦が始まる前の歴史の時点で逼塞しつつあった世界の中で、自分たちの子の、孫の、その後の子孫に何か遺してあげたい、という「善意」から端を発しているものであり、「人の行動は全て善意から発しているもの」という機動戦士ガンダムUCのテーマに沿ったものであり(そして逆に言えば「善意から発した行動が、必ずしも正しいとは限らない」とも言える)、お話の核心部分の秘密として相応しいものといえる。
    
=== 『箱』の意味の変遷 ===
 
=== 『箱』の意味の変遷 ===
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