差分

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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
登場回数は多くないが、 敵役としては[[シャア・アズナブル|シャア]]や[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]、[[ハマーン・カーン]]らと同格の[[ガンダムシリーズ]]屈指の大ボスとしての地位を得ている。ただ、曲がりなりにも世界や人類のことを考えて行動しているシャアやシロッコとは違い、クルーゼの最終的な目標は、'''完全な個人的私怨による破壊と殺戮'''なせいか、その行動に共感する者は少ない。また、「世界の破滅のためなら手段は選ばない」という姿勢が多数の勢力が入り乱れるSRWではさらに強調されていることが多く、[[シャドウミラー|どこぞの特殊任務実行部隊]]よろしく様々な勢力に節操無く取り入り自軍の邪魔をしてくるため、大ボスクラスの能力・立ち位置にいる存在の割にやっていることが非常に小賢しいのも特徴である。
+
登場回数は多くないが、 敵役としては[[シャア・アズナブル|シャア]]や[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]らと同格の[[ガンダムシリーズ]]屈指の大ボスとしての地位を得ている。ただ、曲がりなりにも世界や人類のことを考えて行動しているシャアやシロッコとは違い、クルーゼの最終的な目標は、'''完全な個人的私怨による破壊と殺戮'''なせいか、その行動に共感する者は少ない。また、「世界の破滅のためなら手段は選ばない」という姿勢が多数の勢力が入り乱れるSRWではさらに強調されていることが多く、[[シャドウミラー|どこぞの特殊任務実行部隊]]よろしく様々な勢力に節操無く取り入り自軍の邪魔をしてくるため、大ボスクラスの能力・立ち位置にいる存在の割にやっていることが非常に小賢しいのも特徴である。
    
反面クルーゼ自身にも'''「利己的な理由でクローンとして生み出されるも失敗作と見なされ捨てられた」'''という人類の負の側面も抱えており、その生い立ちと境遇には同情できる点も少なからずある事からか、他作品の似たような境遇のキャラクターとの絡みが描かれることもある。
 
反面クルーゼ自身にも'''「利己的な理由でクローンとして生み出されるも失敗作と見なされ捨てられた」'''という人類の負の側面も抱えており、その生い立ちと境遇には同情できる点も少なからずある事からか、他作品の似たような境遇のキャラクターとの絡みが描かれることもある。
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なお、原作ではSEEDの終盤で戦死しているため、DESTINY準拠の作品には今のところ登場していないが、演出の一環として登場する事はある。
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『DESTINY』準拠の作品では基本的に原作通り故人だが、デュランダルやレイによってその存在が言及されたり、回想シーンにて演出の一環として登場する事はある。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:初登場作品。原作の暴れっぷりが忠実に再現されている。人間の底力を幾度も見せつけ世界を救ってきた[[αナンバーズ]]に対する憎悪と屈辱感は凄まじく、最期は[[αナンバーズ]]の経歴・戦歴・所属隊員のパーソナルデータ等を知り尽くした上で、彼らに人間の憎悪は決して消えない事を悟らせた。
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:初登場作品。原作の暴れっぷりが忠実に再現されている。人間の底力を幾度も見せつけ世界を救ってきた[[αナンバーズ]]に対する憎悪と屈辱感は凄まじく、最期はαナンバーズの経歴・戦歴・所属隊員のパーソナルデータ等を知り尽くした上で、彼らに人間の憎悪は決して消えない事を悟らせた。
:特筆すべきは、各キャラとの[[戦闘前会話]]で明かされた[[αナンバーズ]]の面々のパーソナルデータに関する驚異の情報収集能力で、[[司馬宙]]が[[サイボーグ]]である事や[[竜崎一矢]]と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]の関係、果ては[[兜十蔵]]・[[兜剣造|剣造]]父子の死に至る経緯まで完全に調べ上げており、原作以上に偏執的かつ粘着的な[[性格]]が強調されている(更には存在そのものすら極少数の人間しか知らない[[人類補完計画]]の真実、[[ディス・アストラナガン|ディス・レヴ]]の秘密にも辿り着いている)。ちなみに、[[U.C.]]ガンダム系の[[主人公]]クラスにもSEED系同様、[[特殊戦闘台詞]]が用意されている。しかし、返しの台詞としてはガンダム全般のみ。[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編では一部のシナリオで[[スポット参戦]]扱いだが使用できる。現時点で一時的にではあるがプレイヤーの手で操作できるのはこの作品のみ。
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:特筆すべきは、各キャラとの[[戦闘前会話]]で明かされたαナンバーズの面々のパーソナルデータに関する驚異の情報収集能力で、[[司馬宙]]が[[サイボーグ]]である事や[[竜崎一矢]]と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]の関係、果ては[[兜十蔵]]・[[兜剣造|剣造]]父子の死に至る経緯まで完全に調べ上げており、原作以上に偏執的かつ粘着的な[[性格]]が強調されている(更には存在そのものすら極少数の人間しか知らない[[人類補完計画]]の真実、[[ディス・アストラナガン|ディス・レヴ]]の秘密にも辿り着いている)。ちなみに、[[宇宙世紀|U.C.]]ガンダム系の[[主人公]]クラスにもSEED系同様、[[特殊戦闘台詞]]が用意されている。しかし、返しの台詞としてはガンダム全般のみ。[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編では一部のシナリオで[[スポット参戦]]扱いだが使用できる。現時点で一時的にではあるがプレイヤーの手で操作できるのはこの作品のみ。
    
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
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:概ね原作準拠の活躍で、版権作品の敵パイロットとしては[[ル・カイン]]と並んで最後に戦う大ボスクラスのキャラとなる。声が同じで、似たような思想を持つ[[木原マサキ]]との対決が期待されたが、実現せず。その代わり、彼の[[クローン]]である[[秋津マサト]]とは対決会話があり、さらにマサトに対しては戦闘台詞が全て特殊なものになるという特徴がある。そのマサトからは「虫唾が走る」と完全否定された。また、原作でも死亡していない[[草壁春樹]]を艦ごと撃ち落してしまい、劇場版ナデシコを知るプレイヤーの溜飲を下げた。設定上、[[コーディネイター]]ではないが、[[コーディネイター]]技能を持つ。
 
:概ね原作準拠の活躍で、版権作品の敵パイロットとしては[[ル・カイン]]と並んで最後に戦う大ボスクラスのキャラとなる。声が同じで、似たような思想を持つ[[木原マサキ]]との対決が期待されたが、実現せず。その代わり、彼の[[クローン]]である[[秋津マサト]]とは対決会話があり、さらにマサトに対しては戦闘台詞が全て特殊なものになるという特徴がある。そのマサトからは「虫唾が走る」と完全否定された。また、原作でも死亡していない[[草壁春樹]]を艦ごと撃ち落してしまい、劇場版ナデシコを知るプレイヤーの溜飲を下げた。設定上、[[コーディネイター]]ではないが、[[コーディネイター]]技能を持つ。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
:終盤のヤキン・ドゥーエ攻防戦にて原作通りに倒されるも密かに生き延びており、地球文明の破壊を狙う[[ザ・データベース]]と結託。彼らの尖兵として[[Dr.ヘル]]と共に現れ、[[ノイ・ヴェルター]]の前に[[J]]同様に版権作品最後の敵として立ちはだかる。キラやムウの他、似たような生い立ちであるプレアとも絡む。プレアとは少し異なるが、やはり生い立ちに共通した点を持つ[[叢雲劾]]からは同情を受けながらもその思想も行動も「無意味」「命の無駄使い」と完全否定された。今回は[[コーディネイター]]技能はない。また、戦闘前会話では[[ボン太くん]]に心癒されかけてしまっていた。今作では彼以上に過酷な運命を背負っているキャラが多くいるため、若干小物臭く見える。
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:終盤のヤキン・ドゥーエ攻防戦にて原作通りに倒されるも密かに生き延びており、地球文明の破壊を狙う[[ザ・データベース]]と結託。彼らの尖兵として[[Dr.ヘル]]と共に現れ、[[ノイ・ヴェルター]]の前に[[スーパーロボット大戦J|J]]同様に版権作品最後の敵として立ちはだかる。キラやムウの他、似たような生い立ちであるプレアとも絡む。プレアとは少し異なるが、やはり生い立ちに共通した点を持つ[[叢雲劾]]からは同情を受けながらもその思想も行動も「無意味」「命の無駄使い」と完全否定された。今回は[[コーディネイター]]技能はない。また、戦闘前会話では[[ボン太くん]]に心癒されかけてしまっていた。今作では彼以上に過酷な運命を背負っているキャラが多くいるため、若干小物臭く見える。
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
 
:既に故人であるため登場しないが、キラとレイの戦闘前会話に彼の名前が出てきたり、[[レジェンドガンダム|レジェンド]]のドラグーン使用時などに[[カットイン]]で登場したりする。
 
:既に故人であるため登場しないが、キラとレイの戦闘前会話に彼の名前が出てきたり、[[レジェンドガンダム|レジェンド]]のドラグーン使用時などに[[カットイン]]で登場したりする。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:『W』以来の登場となる。……のだがレイドボスイベントを通過していないと倒されたことを語られず「気がついたらいつの間にか『DESTINY』シナリオに入ってた」状態になる。
 
:『W』以来の登場となる。……のだがレイドボスイベントを通過していないと倒されたことを語られず「気がついたらいつの間にか『DESTINY』シナリオに入ってた」状態になる。
:「理性無き戦争」にて、本格的にストーリーでの活躍が描かれる。『[[J]]』に引き続き[[秋津マサト|マサト]]との絡みも健在であり、[[塞臥]]との関わりでは『[[第3次α]]』や『[[J]]』、『[[W]]』以上に「他者のエゴによって生み出され弄ばれた者」としての悲哀を覗かせている。そして「放たれたタマシイ」にて亡者として復活し、宇宙全ての崩壊を企て[[カイルス]]と激突、最期はレイに引導を渡され、今度こそ打倒された。
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:「理性無き戦争」にて、本格的にストーリーでの活躍が描かれる。『[[スーパーロボット大戦J|J]]』に引き続き[[秋津マサト|マサト]]との絡みも健在であり、[[塞臥]]との関わりでは『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』や『J』、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』以上に「他者のエゴによって生み出され弄ばれた者」としての悲哀を覗かせている。そして「放たれたタマシイ」にて亡者として復活し、宇宙全ての崩壊を企て[[カイルス]]と激突、最期はレイに引導を渡され、今度こそ打倒された。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
:プロヴィデンスガンダムのパイロット。ストーリークエストでは第3章にて[[H.I.A.W.D]]の前身の[[プレイヤー部隊]]に敗北し戦死する。
 
:プロヴィデンスガンダムのパイロット。ストーリークエストでは第3章にて[[H.I.A.W.D]]の前身の[[プレイヤー部隊]]に敗北し戦死する。
 
:イベントシナリオ「錯綜する意志」では原作通り打倒されていたが、[[エンブリヲ]]に蘇生されて復活し、彼と手を結び暗躍する。
 
:イベントシナリオ「錯綜する意志」では原作通り打倒されていたが、[[エンブリヲ]]に蘇生されて復活し、彼と手を結び暗躍する。
:別の世界線のイベント「夢見た楽園は遠く」では『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の原作終了後設定の時系列ではあるが生存していたという設定で登場。[[ロゴス]]の残党ら現世界への不穏分子達の首魁として暗躍し再び世界を戦火に包む事を企て、[[メサイア]]を地球に落とし第2の[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こそうとするが、キラとシンに打倒され今度こそ最期を遂げた。
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:別の世界線のイベント「夢見た楽園は遠く」では『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]]』の原作終了後設定の時系列ではあるが生存していたという設定で登場。[[ロゴス]]の残党ら現世界への不穏分子達の首魁として暗躍し再び世界を戦火に包む事を企て、[[メサイア]]を地球に落とし第2の[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こそうとするが、キラとシンに打倒され今度こそ最期を遂げた。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
:序章ワールド3から登場。敵方の司令官としてシナリオパートに登場する。
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:序章ワールド3から登場。敵方の司令官としてシナリオパートに登場する。今作では素顔のグラフィックが用意されている。
:2章Part1ではプロヴィデンスガンダムに搭乗するボスユニットとして参戦。『第3次α』以来15年ぶりの声が付き、原作通りの流れで退場し、最期に不吉な予言を残す。今作では素顔のグラフィックが用意されている。
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:2章Part1ではプロヴィデンスガンダムに搭乗するボスユニットとして参戦し、『第3次α』以来15年ぶりに声が付いた。フレイの殺害に失敗した事以外は原作通りの流れで敗北し、最期に不吉な予言を言い残し散っていった。その後、3章part7にて『SEED』は『DESTINY』のストーリーへと移行し、part9ではデュランダルの回想という形で登場する原作の場面が再現されている。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
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:部下。意外にも原作では離反後に一度も対峙していないがスパロボでは直接対決の機会がある。
 
:部下。意外にも原作では離反後に一度も対峙していないがスパロボでは直接対決の機会がある。
 
;[[ニコル・アマルフィ]]
 
;[[ニコル・アマルフィ]]
:部下。戦死。
+
:部下。戦死。ニコルはクルーゼの素顔が気になっていたらしい。
:『W』で生存した場合は直接対決の機会がある。生存していたことに関してはクルーゼも驚いていた。
+
:『W』で生存した場合は直接対決の機会がある。生存していたことに関してはクルーゼも驚いており同時にニコルから説得を受けるが「生き延びた君には死んでいくだけの私の気持ちはわからない」と一蹴してしまう。
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
:部下。最終決戦で彼の[[バスターガンダム]]を中破させた。
+
:部下。最終決戦で彼の[[バスターガンダム]]を中破させた。スパロボでは対決した際にクルーゼの本性を見た彼から明確に決別される。
 
;[[イザーク・ジュール]]
 
;[[イザーク・ジュール]]
 
:部下。スパロボでは直接対決の機会があり、全ての元凶である事から怒りを向けられる。
 
:部下。スパロボでは直接対決の機会があり、全ての元凶である事から怒りを向けられる。
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:部下。ヘリオポリスを結果的に壊滅させてしまったことを気にも留めない自身の態度に対して懸念されていた。
 
:部下。ヘリオポリスを結果的に壊滅させてしまったことを気にも留めない自身の態度に対して懸念されていた。
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
:同僚であるが、彼からは快く思われていない。
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:同僚であるが、元々「僕はアイツが嫌いなんでね」と公言するレベルで彼からは快く思われていない。
    
=== 三隻同盟 ===
 
=== 三隻同盟 ===
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:キラの実父で、[[スーパーコーディネイター]]の研究資金を欲してアルの体細胞クローンとしてラウ(クルーゼ)を産み出す禁忌を犯す。SRW未登場。
 
:キラの実父で、[[スーパーコーディネイター]]の研究資金を欲してアルの体細胞クローンとしてラウ(クルーゼ)を産み出す禁忌を犯す。SRW未登場。
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
:彼とは裏で取引しており、戦争を泥沼化の一途を辿らせるべく彼を利用した。フレイを介して彼に[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の技術を渡し、世界の破滅への引き金の一歩とする。
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:彼とは裏で取引しており、戦争を泥沼化の一途を辿らせるべく彼を利用した。フレイを介して彼に[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の技術を渡し、世界の破滅への引き金の一歩とする。アズラエルが戦死した後は「不甲斐ない」と嘲笑していた。
 
;[[フレイ・アルスター]]
 
;[[フレイ・アルスター]]
:アラスカにて彼女を拉致し、自身の計画の為に彼女を利用した。散々利用した挙句、最終的にはキラの眼前で彼女を殺害した。
+
:アラスカにて彼女を拉致し、自身の計画の為に彼女を利用した。散々利用した挙句、最終的にはキラの眼前で彼女を用済みとばかりに殺害した。
 
:彼女を連れ去った理由は、自分を見て「パパ?」と呟いたことでアルの関係者ではないかと疑い、それを確かめるためだったとされる。しかし実際は何の関係もなかったため、自身の計画に利用することにした。
 
:彼女を連れ去った理由は、自分を見て「パパ?」と呟いたことでアルの関係者ではないかと疑い、それを確かめるためだったとされる。しかし実際は何の関係もなかったため、自身の計画に利用することにした。
 
;[[カナード・パルス]]
 
;[[カナード・パルス]]
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:「(連合のモビルスーツの強奪は)最高評議会からの返答を待ってからでも遅くないのでは?」という[[フレデリック・アデス|アデス]]の問いに対して。
 
:「(連合のモビルスーツの強奪は)最高評議会からの返答を待ってからでも遅くないのでは?」という[[フレデリック・アデス|アデス]]の問いに対して。
 
:クルーゼの記念すべき第一声の発言であり、この独断行為がSEEDの始まりを告げた…。
 
:クルーゼの記念すべき第一声の発言であり、この独断行為がSEEDの始まりを告げた…。
   
;「君のかつての友人でも、いま敵なら我らは討たねばならぬ。それは分かってもらえると思うが?」
 
;「君のかつての友人でも、いま敵なら我らは討たねばならぬ。それは分かってもらえると思うが?」
 
:アスランが[[ストライクガンダム|ストライク]]のパイロットを告白した気遣いと忠告をする。
 
:アスランが[[ストライクガンダム|ストライク]]のパイロットを告白した気遣いと忠告をする。
   
;「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ…」
 
;「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ…」
 
:上記の事とイザークのこともあり、再度忠告をするが…。
 
:上記の事とイザークのこともあり、再度忠告をするが…。
   
;「……以上の経過で御理解頂けると思いますが。我々の行動は決してヘリオポリス自体を攻撃したものではなく、あの崩壊の最大原因はむしろ地球軍にあるものと、ご報告致します」
 
;「……以上の経過で御理解頂けると思いますが。我々の行動は決してヘリオポリス自体を攻撃したものではなく、あの崩壊の最大原因はむしろ地球軍にあるものと、ご報告致します」
 
:ヘリオポリス崩壊がプラント政府で問題視され、召喚された最高評議会でのクルーゼの報告。
 
:ヘリオポリス崩壊がプラント政府で問題視され、召喚された最高評議会でのクルーゼの報告。
 
:戦艦に対して過剰とも言えるジンにD装備(重爆撃・対要塞戦装備)で出撃されておきながら中立国であるヘリオポリス攻撃を企図した訳ではないとの報告は本来かなり苦しい言い訳<ref>事実、トドメを刺したのはAAのゴットフリートの射撃の余波だが、ヘリオポリスの構造シャフトの大破はジンの爆発で誘爆したもの以外はザフト側の攻撃によるものである。</ref>としか思えないが、特に問題にされる事はなかった。
 
:戦艦に対して過剰とも言えるジンにD装備(重爆撃・対要塞戦装備)で出撃されておきながら中立国であるヘリオポリス攻撃を企図した訳ではないとの報告は本来かなり苦しい言い訳<ref>事実、トドメを刺したのはAAのゴットフリートの射撃の余波だが、ヘリオポリスの構造シャフトの大破はジンの爆発で誘爆したもの以外はザフト側の攻撃によるものである。</ref>としか思えないが、特に問題にされる事はなかった。
 
:オーブがプラントとの条約を無視し、地球連合の新兵器開発に協力していた事実もあり、本来の中立国の定義が適応されない点もあるが、議員の「'''地球に住む者の言葉など、当てになるものか'''」との発言もあり、単にナチュラルと中立の小国を軽視しているともとれる。
 
:オーブがプラントとの条約を無視し、地球連合の新兵器開発に協力していた事実もあり、本来の中立国の定義が適応されない点もあるが、議員の「'''地球に住む者の言葉など、当てになるものか'''」との発言もあり、単にナチュラルと中立の小国を軽視しているともとれる。
   
;「もしくはその亡骸を号泣しながら抱いて戻れ、かな?」
 
;「もしくはその亡骸を号泣しながら抱いて戻れ、かな?」
 
:アスランの婚約者であるラクスが乗った民間船が行方不明になってしまい、クルーゼ隊が休暇を切り上げて捜索に駆り出される事になったため「彼女を助けてヒーローのように戻れ…ということですか?」と呟いたアスランに対する返答。
 
:アスランの婚約者であるラクスが乗った民間船が行方不明になってしまい、クルーゼ隊が休暇を切り上げて捜索に駆り出される事になったため「彼女を助けてヒーローのように戻れ…ということですか?」と呟いたアスランに対する返答。
 
:パトリック・ザラの意図する事はプロパガンダに繋がる事であるため、生きていたらアスランの指摘通り。死んでいたらクルーゼの指摘通りで間違いはないのだが、幾らなんでも行方不明者の婚約者の前で口に出す事ではない。
 
:パトリック・ザラの意図する事はプロパガンダに繋がる事であるため、生きていたらアスランの指摘通り。死んでいたらクルーゼの指摘通りで間違いはないのだが、幾らなんでも行方不明者の婚約者の前で口に出す事ではない。
   
;(平和の象徴と言われる鳩は、必殺の一撃を与える、鋭い嘴や爪を持たぬため、互いに戦えばその様相は、長く……凄惨なものになるという)
 
;(平和の象徴と言われる鳩は、必殺の一撃を与える、鋭い嘴や爪を持たぬため、互いに戦えばその様相は、長く……凄惨なものになるという)
 
;(……我らもまた、似てはいまいか……?)
 
;(……我らもまた、似てはいまいか……?)
 
:第14話「果てしなき時の中で」より。
 
:第14話「果てしなき時の中で」より。
 
:Nジャマーにより核兵器が使用不可能となった事とザフトのMS投入によって、戦争が泥沼化した事を皮肉る。
 
:Nジャマーにより核兵器が使用不可能となった事とザフトのMS投入によって、戦争が泥沼化した事を皮肉る。
   
;「……クルーゼです」
 
;「……クルーゼです」
 
:第20話「おだやかな日に」より。
 
:第20話「おだやかな日に」より。
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:直前に薬を服用していたが発作は収まりきっておらず、苦しんでいたが電話に出た瞬間に完全に抑制された声が出ており、ある種のインパクトを残す。
 
:直前に薬を服用していたが発作は収まりきっておらず、苦しんでいたが電話に出た瞬間に完全に抑制された声が出ており、ある種のインパクトを残す。
 
:通話終了後にまた苦しみだしており、結構無理をしていた模様。それでも「せいぜい思い上がれよ……パトリック・ザラ…!」と嘲笑していた。
 
:通話終了後にまた苦しみだしており、結構無理をしていた模様。それでも「せいぜい思い上がれよ……パトリック・ザラ…!」と嘲笑していた。
   
;「アラスカは核の直撃にも耐えうる構造を持つと言われている。尤も今は使えんし、ザフトは使うつもりもないがね」
 
;「アラスカは核の直撃にも耐えうる構造を持つと言われている。尤も今は使えんし、ザフトは使うつもりもないがね」
 
;「叩くには『グランド・ホロー』と呼ばれる内部に侵入するしかないが、それもまた至難の業だ。不用意に手は出せぬとこだがな」
 
;「叩くには『グランド・ホロー』と呼ばれる内部に侵入するしかないが、それもまた至難の業だ。不用意に手は出せぬとこだがな」
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:地球連合軍最高司令部であるアラスカ基地を偵察中のボズゴロフ級内部ブリーフィングルームで部下にアラスカ基地と作戦概要を説明している場面。最後の一行は振り返って不敵な笑みを浮かべながら。
 
:地球連合軍最高司令部であるアラスカ基地を偵察中のボズゴロフ級内部ブリーフィングルームで部下にアラスカ基地と作戦概要を説明している場面。最後の一行は振り返って不敵な笑みを浮かべながら。
 
:今までクルーゼはザフトに対しても不穏な言動が見え隠れしていたため、「'''お前がバラすんだろ'''」と感づいたと視聴者も多かったと思われる。
 
:今までクルーゼはザフトに対しても不穏な言動が見え隠れしていたため、「'''お前がバラすんだろ'''」と感づいたと視聴者も多かったと思われる。
   
;「ふむ、アズラエルの情報は確かなようだな」
 
;「ふむ、アズラエルの情報は確かなようだな」
 
:第34話より。強固な防空システムを誇るアラスカ基地の対空迎撃を難なく掻い潜り、サブゲートから基地内に侵入した際に。
 
:第34話より。強固な防空システムを誇るアラスカ基地の対空迎撃を難なく掻い潜り、サブゲートから基地内に侵入した際に。
 
:地球連合軍の将官達が語っていたアズラエルと取引していたため、当初は連合軍と内通していると思われたが……。
 
:地球連合軍の将官達が語っていたアズラエルと取引していたため、当初は連合軍と内通していると思われたが……。
   
;「足つきがいるせいか、メインゲートがまだ破れずにいる。出来れば君にはそちらを応援して貰いたい」
 
;「足つきがいるせいか、メインゲートがまだ破れずにいる。出来れば君にはそちらを応援して貰いたい」
 
:アラスカ基地攻略作戦中に帰還した母艦で補給中のイザークと鉢合わせた際に「今度は中(アラスカ基地・グランドホロー内部)で暴れて来ます」と発言したイザークへの台詞。
 
:アラスカ基地攻略作戦中に帰還した母艦で補給中のイザークと鉢合わせた際に「今度は中(アラスカ基地・グランドホロー内部)で暴れて来ます」と発言したイザークへの台詞。
302行目: 293行目:  
:イザーク本人はクルーゼが自分の心情に気を遣ってくれたと感じた様で「'''ありがとうございます!'''」と礼を言っている。
 
:イザーク本人はクルーゼが自分の心情に気を遣ってくれたと感じた様で「'''ありがとうございます!'''」と礼を言っている。
 
:小説版ではイザークを助けるために誘導した事を明記する反面、実際に助かるかを運命に委ねるのも一興と考えており、助かろうが、死のうがどうでも良かった模様。
 
:小説版ではイザークを助けるために誘導した事を明記する反面、実際に助かるかを運命に委ねるのも一興と考えており、助かろうが、死のうがどうでも良かった模様。
   
;「してやられましたな、ナチュラル共に」
 
;「してやられましたな、ナチュラル共に」
 
:アラスカ基地がサイクロプスシステムで消し飛んでしまう瞬間を目撃し、絶句したザフトの司令官に対して。
 
:アラスカ基地がサイクロプスシステムで消し飛んでしまう瞬間を目撃し、絶句したザフトの司令官に対して。
 
:地球連合軍のアズラエルにスピットブレイクの攻撃目標情報を漏洩させ、戦闘中も単独で基地地下に侵入、サイクロプスを知りながら誰にも伝えなかった為、あまりにも白々しい発言である。
 
:地球連合軍のアズラエルにスピットブレイクの攻撃目標情報を漏洩させ、戦闘中も単独で基地地下に侵入、サイクロプスを知りながら誰にも伝えなかった為、あまりにも白々しい発言である。
 
:彼としては事が計画通りに運んだことで高笑いの一つでも上げたい所であろうが、あくまでザフト側の人間としての体裁を保つための発言だろう。事実、この台詞の直後に後ろを向き、誰にも見られない様に笑みを浮かべている。
 
:彼としては事が計画通りに運んだことで高笑いの一つでも上げたい所であろうが、あくまでザフト側の人間としての体裁を保つための発言だろう。事実、この台詞の直後に後ろを向き、誰にも見られない様に笑みを浮かべている。
   
;「さて、新たな舞台の幕開けとなるかな?」
 
;「さて、新たな舞台の幕開けとなるかな?」
 
:地球連合軍の[[パナマ基地]]が陥落し、[[グングニール]]で行動不能になった連合の[[ストライクダガー]]や通常兵器を無差別攻撃するザフト軍の姿を眺めながらつぶやいた一言。
 
:地球連合軍の[[パナマ基地]]が陥落し、[[グングニール]]で行動不能になった連合の[[ストライクダガー]]や通常兵器を無差別攻撃するザフト軍の姿を眺めながらつぶやいた一言。
 
:アラスカで情報を売り渡して大被害を出したザフトを嘲笑ったため、地球連合への裏切り者かと思いきや今度は虐殺される連合軍も嘲る場面が映されている。これらの真意が明かされるのはもうしばらく後となる。
 
:アラスカで情報を売り渡して大被害を出したザフトを嘲笑ったため、地球連合への裏切り者かと思いきや今度は虐殺される連合軍も嘲る場面が映されている。これらの真意が明かされるのはもうしばらく後となる。
 
+
;(ニュートロンジャマーキャンセラー? これは、また……)
 +
:第42話にて、ニュートロンジャマーキャンセラーのデータを入手しての内心での呟き。
 +
:クルーゼの目当てはオーブ解放戦で現れた[[フリーダムガンダム|謎の機体]]のデータであり、オーブを守って戦っていたモビルスーツのデータがなぜかザフト側にあったため、伝手を辿ってそのデータを入手していた。
 +
:ところがそこには、この戦争を激化させるトリガーとなり得るニュートロンジャマーキャンセラーの設計データが含まれており、予期せぬところから予期せぬ形で面白そうな玩具が転がり込んできた……というシーンである。これ以降のクルーゼのテンションが若干高くなっているのは恐らくこれが一因で、「世界も人類も滅びたがっているのでは?」という願望にも似た予想を裏付ける一手目がこれだったとも言える。
 
;「しかし、傑作だな、ザラ議長殿」
 
;「しかし、傑作だな、ザラ議長殿」
 
:本国にいる時にクライン派によるエターナル強奪の映像を眺めながら、内心でパトリック・ザラを嘲笑。
 
:本国にいる時にクライン派によるエターナル強奪の映像を眺めながら、内心でパトリック・ザラを嘲笑。
 
:小説版ではパトリックがバルドフェルドをエターナルの艦長に任命した経緯は自身の能力不振と「砂漠の虎」の名声を利用した人気取りの結果と説明されているため、クルーゼがその経緯を知っていたのなら正しく失笑ものであろう。
 
:小説版ではパトリックがバルドフェルドをエターナルの艦長に任命した経緯は自身の能力不振と「砂漠の虎」の名声を利用した人気取りの結果と説明されているため、クルーゼがその経緯を知っていたのなら正しく失笑ものであろう。
 
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;「貴様に討たれるならそれもまたとも思ったがね、ここで! だがどうやら、その器ではないようだ」
;「貴様に討たれるならそれもまたとも思ったがね、ここで!  だがどうやら、その器ではないようだ」
   
;(所詮子は親には勝てぬということかね)
 
;(所詮子は親には勝てぬということかね)
:第44話「螺旋の邂逅」にて。コロニー・メンデルでの戦闘で、専用のゲイツでムゥの乗るランチャーストライクを追い詰めて。
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:第44話「螺旋の邂逅」にて。コロニー・メンデルでの戦闘で、専用のゲイツでムウの乗るランチャーストライクを追い詰めて。
:ムゥになら倒されても良いという彼の思想の一部が垣間見える。また、彼の正体に関する伏線でもある。
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:ムウになら倒されても良いという彼の思想の一部が垣間見える。また、彼の正体に関する伏線でもある。
 
   
;母親A「目はブルーがいいな。髪はブロンドで……」
 
;母親A「目はブルーがいいな。髪はブロンドで……」
 
;父親A「子供には才能を受け継がせたいんだ」
 
;父親A「子供には才能を受け継がせたいんだ」
339行目: 329行目:  
:さらに外伝『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では、そのような親のエゴで作られ、思い通りに生まれなかったからとして親から捨てられたコーディネイターたちの存在についても取り扱われている。
 
:さらに外伝『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では、そのような親のエゴで作られ、思い通りに生まれなかったからとして親から捨てられたコーディネイターたちの存在についても取り扱われている。
 
:また、「命を大事と言いながら(人間同士が)弄び殺し合う」という皮肉は[[無敵超人ザンボット3|この作品の]][[コンピュータドール第8号|ラスボスの思想]]にも通じるものがある。
 
:また、「命を大事と言いながら(人間同士が)弄び殺し合う」という皮肉は[[無敵超人ザンボット3|この作品の]][[コンピュータドール第8号|ラスボスの思想]]にも通じるものがある。
   
;「私にはあるのだよ! この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がな!」
 
;「私にはあるのだよ! この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がな!」
 
;「私は己の死すら金で買えると思い上がった愚か者…貴様の父、アル・ダ・フラガの出来損ないのクローンなのだからな!」
 
;「私は己の死すら金で買えると思い上がった愚か者…貴様の父、アル・ダ・フラガの出来損ないのクローンなのだからな!」
346行目: 335行目:  
:放送当時はよかったのだが[[プレア・レヴェリー|後から]][[レイ・ザ・バレル|後から]]似たような境遇のキャラクターが現れた今となっては本当に独善的な台詞となってしまった感がある。しかも後者は自身のクローン(同じ人物を元にしたクローン要するに完全に同じ境遇とも)でありただ一人の基準とはいったいなんなのか問い詰めたくなる。
 
:放送当時はよかったのだが[[プレア・レヴェリー|後から]][[レイ・ザ・バレル|後から]]似たような境遇のキャラクターが現れた今となっては本当に独善的な台詞となってしまった感がある。しかも後者は自身のクローン(同じ人物を元にしたクローン要するに完全に同じ境遇とも)でありただ一人の基準とはいったいなんなのか問い詰めたくなる。
 
:ただ、後半で「アル・ダ・フラガの傲慢さ」に触れているため、「自分はそんな人間のクローンなのだから同じようにそれぐらい思い上がっても良いだろう」と言ったような開き直りとも取れなくは無い。いずれにしても、彼が全人類に復讐をするひいては世界に裁きを下す理由としては極めて正当かつ当たり前のもの。しかもヒビキ博士の記録も回収したために、そんな愚にも付かぬ理由で生まれた上に捨てられたのでは、全ての人類に復讐をするという発想に至るのも無理ないため、特に彼の呪詛を直接聞いたキラもムウも頭ごなしに否定をすることが出来なかった。
 
:ただ、後半で「アル・ダ・フラガの傲慢さ」に触れているため、「自分はそんな人間のクローンなのだから同じようにそれぐらい思い上がっても良いだろう」と言ったような開き直りとも取れなくは無い。いずれにしても、彼が全人類に復讐をするひいては世界に裁きを下す理由としては極めて正当かつ当たり前のもの。しかもヒビキ博士の記録も回収したために、そんな愚にも付かぬ理由で生まれた上に捨てられたのでは、全ての人類に復讐をするという発想に至るのも無理ないため、特に彼の呪詛を直接聞いたキラもムウも頭ごなしに否定をすることが出来なかった。
   
;「アデス!」
 
;「アデス!」
 
;アデス「隊長!? どうなさ……」
 
;アデス「隊長!? どうなさ……」
357行目: 345行目:  
:この時彼は薬切れによって激しい発作を起こしており、薬を飲みつつ外れた仮面を予備'''(デスクの中にいっぱいある)'''に付け替え、その勢いのままアデスに激しい口調で命令を出す。普段とは真逆のただならぬ様子にアデスも驚くが、彼の発言を全て無視して通信を打ち切る。その後数秒程かけて息を整えた後、急にいつもの落ち着き払った態度に戻る。上記の電話越しのパトリック・ザラとのやり取りにも似た、余りに急激なクルーゼの変調には'''フレイも若干引いていた'''。
 
:この時彼は薬切れによって激しい発作を起こしており、薬を飲みつつ外れた仮面を予備'''(デスクの中にいっぱいある)'''に付け替え、その勢いのままアデスに激しい口調で命令を出す。普段とは真逆のただならぬ様子にアデスも驚くが、彼の発言を全て無視して通信を打ち切る。その後数秒程かけて息を整えた後、急にいつもの落ち着き払った態度に戻る。上記の電話越しのパトリック・ザラとのやり取りにも似た、余りに急激なクルーゼの変調には'''フレイも若干引いていた'''。
 
:小説版では薬切れで苦しみつつもも'''笑いながら'''薬を飲み下す<ref>解釈によっては'''笑いながら部屋に入って来た'''とも受け取れる文章となっている。</ref>という狂気性の強い場面となっている。また、仮面を付けたのもラウが仮面を付けていないことに気付いたフレイが恐怖心よりも興味心を優先して覗き込もうとしたため、慌てて仮面を取り付けたと解釈されている(小説版のラウの素顔は老人の様な顔と説明されている)。
 
:小説版では薬切れで苦しみつつもも'''笑いながら'''薬を飲み下す<ref>解釈によっては'''笑いながら部屋に入って来た'''とも受け取れる文章となっている。</ref>という狂気性の強い場面となっている。また、仮面を付けたのもラウが仮面を付けていないことに気付いたフレイが恐怖心よりも興味心を優先して覗き込もうとしたため、慌てて仮面を取り付けたと解釈されている(小説版のラウの素顔は老人の様な顔と説明されている)。
   
;「私も疲れた……。だから、届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる」
 
;「私も疲れた……。だから、届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる」
 
:上記の場面の後、フレイにフリーダムとジャスティスのデータが入ったディスクを渡しながら。当然ながらNジャマーキャンセラーを使用している二機のデータが地球軍の手に入れば核攻撃の再使用が可能となるため、殲滅戦の果てに戦争が終結することを意味しているが、中身を知らないフレイはこの時点では知ることはなかった。
 
:上記の場面の後、フレイにフリーダムとジャスティスのデータが入ったディスクを渡しながら。当然ながらNジャマーキャンセラーを使用している二機のデータが地球軍の手に入れば核攻撃の再使用が可能となるため、殲滅戦の果てに戦争が終結することを意味しているが、中身を知らないフレイはこの時点では知ることはなかった。
 
:なお、フレイには演技をしていた訳ではなかったようで、小説版ではその姿を見てフレイは「もうラウも本気で戦争にウンザリしている」と解釈し、彼のためにもディスクを届けようと決意してしまった。そのため、[[ボアズ]]への核攻撃を見て自分がしてしまったことに対する深い後悔と、ラウに対する激しい憤りを見せている。
 
:なお、フレイには演技をしていた訳ではなかったようで、小説版ではその姿を見てフレイは「もうラウも本気で戦争にウンザリしている」と解釈し、彼のためにもディスクを届けようと決意してしまった。そのため、[[ボアズ]]への核攻撃を見て自分がしてしまったことに対する深い後悔と、ラウに対する激しい憤りを見せている。
   
;「ここで地球軍とやりあっても何にもならんよ」
 
;「ここで地球軍とやりあっても何にもならんよ」
 
:メンデルコロニー周辺、クルーゼが指揮していた艦が轟沈した直後の台詞。一見すると長い付き合いであった副長等ヴェサリウスのメンバーがほぼ全員死んでしまったが、それでもその場の最高責任者としての責務を果たす…という様に見えるが、小説版では付き合いの長いイザークだけは、本当になんとも思ってない事に気づく。長い付き合いのメンバーが死んだのに、何の感情も抱かなかったクルーゼに不信感をもった瞬間でもある。
 
:メンデルコロニー周辺、クルーゼが指揮していた艦が轟沈した直後の台詞。一見すると長い付き合いであった副長等ヴェサリウスのメンバーがほぼ全員死んでしまったが、それでもその場の最高責任者としての責務を果たす…という様に見えるが、小説版では付き合いの長いイザークだけは、本当になんとも思ってない事に気づく。長い付き合いのメンバーが死んだのに、何の感情も抱かなかったクルーゼに不信感をもった瞬間でもある。
   
;「使って見せるさ…あの男にできて、私にできないはずはない…」
 
;「使って見せるさ…あの男にできて、私にできないはずはない…」
 
;「ラウ・ル・クルーゼだ。プロヴィデンス、出るぞ!」
 
;「ラウ・ル・クルーゼだ。プロヴィデンス、出るぞ!」
 
:プロヴィデンスに搭載されたドラグーンシステムの説明を受けて。この言葉通り、初見であるはずのドラグーンシステムを完璧に操って並み居る強敵を次々屠っていく。第3次αではプロヴィデンスに乗り込んで出撃する際のDVEとして収録された。スパロボではムウがアカツキのドラグーンを使う際に似たような台詞がある。
 
:プロヴィデンスに搭載されたドラグーンシステムの説明を受けて。この言葉通り、初見であるはずのドラグーンシステムを完璧に操って並み居る強敵を次々屠っていく。第3次αではプロヴィデンスに乗り込んで出撃する際のDVEとして収録された。スパロボではムウがアカツキのドラグーンを使う際に似たような台詞がある。
   
;ムウ「これが望みか! 貴様の!」
 
;ムウ「これが望みか! 貴様の!」
 
;「私のではない! これが人の夢、人の望み、人の業! 他者より強く! 他者より先へ! 他者より上へ!」
 
;「私のではない! これが人の夢、人の望み、人の業! 他者より強く! 他者より先へ! 他者より上へ!」
375行目: 359行目:  
;「既に遅いさ、ムウ。私は結果だよ。だから知るッ! 自ら育てた闇に食われて、人は滅ぶとなぁ!!」
 
;「既に遅いさ、ムウ。私は結果だよ。だから知るッ! 自ら育てた闇に食われて、人は滅ぶとなぁ!!」
 
:激しい競争社会の果てが「破滅」を意味する、とクルーゼは叫ぶ。
 
:激しい競争社会の果てが「破滅」を意味する、とクルーゼは叫ぶ。
:ロシアンルーレットにも等しいやり方でNジャマーキャンセラーが渡って、思い描いたとおりに事が運んだという事実がラウに「戦争」の枠を超えた殺し合いとそれによる「破滅」こそが人類の、世界の望みの極地だと確信させていた。
+
:ロシアンルーレットにも等しいやり方でNジャマーキャンセラーが渡って、思い描いたとおりに事が運んだという事実が、ラウに「戦争」の枠を超えた殺し合いとそれによる「破滅」こそが人類の、世界の望みの極地なのだという確信を与えていた。
 
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;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに……」
;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに」
   
;キラ「何を!」
 
;キラ「何を!」
 
;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと!」
 
;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと!」
389行目: 372行目:  
:「人類の夢」[[スーパーコーディネイター]]として生まれる為に多大な犠牲が支払われたキラ。
 
:「人類の夢」[[スーパーコーディネイター]]として生まれる為に多大な犠牲が支払われたキラ。
 
:キラが究極の能力を持った人間であると<ref>厳密にはこの認識は誤りである。詳しくはスーパーコーディネイターの項を参照。</ref>多くの人間が知れば、この世界であれば「我が子をスーパーコーディネイターに!」と考える親も多数出るだろう。だがそれは、キラが生まれた時と同様にまたもや多数の犠牲を強いる行為である。
 
:キラが究極の能力を持った人間であると<ref>厳密にはこの認識は誤りである。詳しくはスーパーコーディネイターの項を参照。</ref>多くの人間が知れば、この世界であれば「我が子をスーパーコーディネイターに!」と考える親も多数出るだろう。だがそれは、キラが生まれた時と同様にまたもや多数の犠牲を強いる行為である。
:「自分が持つのは能力だけではない」と否定するキラだが、クルーゼもまた「そんな事は誰も理解しない」と否定する。
+
:「自分が持つのは能力だけではない」と否定するキラだが、クルーゼもまた「そんな事は誰も理解しない」と否定する。それが分かるのならばそもそも自分のような存在は、いやコーディネイターなどと言う存在は生まれていないし、能力目当てに買い物などしない。今あるこの現状こそが、人は「そんな事」を理解しないし、する気もないという悪性の表れだと、ラウ・ル・クルーゼは嘲笑する。現に二年後には[[ギルバート・デュランダル|彼の旧友]]もまた、平和と言う看板のもとで遺伝子に基づく管理社会を作ろうとしている。確かに彼の言葉は私怨であり、憎悪であり、しかし正論であった。
 
:因みに「分からぬさ!」の時、'''唐突に叫び声を上げるクルーゼの顔がドアップになる'''ため、妙に印象に残っている、もしくは'''唐突過ぎて真面目なシーンなのに思わず笑ってしまった'''という視聴者が多発した。
 
:因みに「分からぬさ!」の時、'''唐突に叫び声を上げるクルーゼの顔がドアップになる'''ため、妙に印象に残っている、もしくは'''唐突過ぎて真面目なシーンなのに思わず笑ってしまった'''という視聴者が多発した。
:「能力だけが全てではない」というキラの言葉は、もはやラウにとって自分がそうであるかないかを認める問題ではなく『それが分かるのなら、自分のようなモノを作らないし……能力や容姿目当てに買い物をしたりしない』という人間の悪性を断じていた。現に二年後には[[ギルバート・デュランダル|彼の旧友]]が遺伝子に基づく能力以外は不要と断じるような社会を作ろうとしており、クルーゼの言葉は当たらずとも遠からずで……正論であった。
  −
   
;「君の歌は好きだったがね……だが、世界は歌のように優しくはない!」
 
;「君の歌は好きだったがね……だが、世界は歌のように優しくはない!」
 
:エターナルに銃口を向けるクルーゼ。
 
:エターナルに銃口を向けるクルーゼ。
 
:ラクスの「歌が好きだった」の言葉に込められたのは皮肉か、それとも本心か。
 
:ラクスの「歌が好きだった」の言葉に込められたのは皮肉か、それとも本心か。
   
;「これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」
 
;「これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」
 
;キラ「何を!?」
 
;キラ「何を!?」
403行目: 383行目:  
:この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。
 
:この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。
 
:ザフトを「正義と信じ」入隊したアスラン達、地球軍としては異質な存在であるキラを「分かろうとしなかった」マリューやフレイ、キラの苦悩を「知らず」に傷付けたサイ、そのサイの言葉も「聞かなかった」キラ。確かに多くのキャラは彼の言った通りの行動を取っている。
 
:ザフトを「正義と信じ」入隊したアスラン達、地球軍としては異質な存在であるキラを「分かろうとしなかった」マリューやフレイ、キラの苦悩を「知らず」に傷付けたサイ、そのサイの言葉も「聞かなかった」キラ。確かに多くのキャラは彼の言った通りの行動を取っている。
:しかし、彼が利用していたアズラエル、パトリックの両名の暴走はどちらも傍の人間によって止められている。
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:彼が利用していたアズラエル、パトリックの両名の暴走はどちらも傍の人間によって止められているが、二年後にも[[シン・アスカ|ザフトのとある少年]]は迷走の果てに「自分だけが正しく、それを認めないモノは間違っている」という視野狭窄に陥っている。
:二年後にも、[[シン・アスカ|ある少年]]は「自分だけが正しく、それを認めないモノは間違っている」という状態に陥っていた。精神状態を顧みてもそれは覆らない事実でラウが憎む人類そのもの。
  −
 
   
;キラ「そんな、あなたの理屈!」
 
;キラ「そんな、あなたの理屈!」
 
;「それが人だよ、キラ君!」
 
;「それが人だよ、キラ君!」
411行目: 389行目:  
;「っは! 何が違う! 何故違う!」
 
;「っは! 何が違う! 何故違う!」
 
;「この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」
 
;「この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」
:クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。醜悪な欲望と悪意、憎悪こそが人間でその権化であるラウに言わせれば、人間など初めから信じるに値しない生き物と断じるに足る根拠であった。
+
:クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。ラウに言わせれば、人間とは醜悪な欲望とエゴ、悪意の塊であり、その権化として生み出された自分がいること自体が、人間など信じるに値しない存在だという証明だった。
:このシーンの直前ではパトリック・ザラがジェネシス発射指示に反対した側近のレイ・ユウキを銃撃しており、もう一人の側近がザラの凶行に慄く様、そして「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。
+
:このシーンの直前ではパトリック・ザラがジェネシス発射指示に反対した側近のレイ・ユウキを銃撃しており、もう一人の側近がパトリックの凶行に慄く様、そして「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。確かにこの時、世界はクルーゼの言った通りに動いていた。
:遺憾ながら、この時の世界の状況はクルーゼの言う通りでもある。そして、僅か二年でまた同じ事を人間は繰り返すのである。
  −
 
   
;キラ「それしか知らないあなたが!」
 
;キラ「それしか知らないあなたが!」
 
;「''知らぬさ! 所詮人は己の知る事しか知らぬ!!''」
 
;「''知らぬさ! 所詮人は己の知る事しか知らぬ!!''」
421行目: 397行目:  
:最早議論を放棄する行為であり、この時点でキラはクルーゼとの舌戦に勝ったとも言えなくもない。しかし「人は己の知る事しか知らぬ」というクルーゼの言葉を聞いてキラが思い出したのは、地球軍に入隊した直後、キラの事情を理解せずに放ったアスラン、ジェラード・ガルシア、フレイ、サイなどの無遠慮・無神経な言葉の数々だった。
 
:最早議論を放棄する行為であり、この時点でキラはクルーゼとの舌戦に勝ったとも言えなくもない。しかし「人は己の知る事しか知らぬ」というクルーゼの言葉を聞いてキラが思い出したのは、地球軍に入隊した直後、キラの事情を理解せずに放ったアスラン、ジェラード・ガルシア、フレイ、サイなどの無遠慮・無神経な言葉の数々だった。
 
:悪意以外知らないと豪語しているが、そもそも出生自体が『研究資金』と『気に入らない息子に代わる後継者のクローン』というエゴであるラウはモノ以外の価値を求められなかった。モノ故にオリジナルの意志以外何も知らないラウにとっては『全人類=アル・ダ・フラガ』なのである。
 
:悪意以外知らないと豪語しているが、そもそも出生自体が『研究資金』と『気に入らない息子に代わる後継者のクローン』というエゴであるラウはモノ以外の価値を求められなかった。モノ故にオリジナルの意志以外何も知らないラウにとっては『全人類=アル・ダ・フラガ』なのである。
   
;「フ…フフフフ、ハーハッハッハ!どの道、私の勝ちだ!ヤキンが自爆すれば、ジェネシスは発射される!」<br />「最早止める術はない! 地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる!」<br />「人が数多持つ予言の日だ!」<br />「それだけの業、重ねてきたのは誰だ!? 君とてその一つだろうが!!」
 
;「フ…フフフフ、ハーハッハッハ!どの道、私の勝ちだ!ヤキンが自爆すれば、ジェネシスは発射される!」<br />「最早止める術はない! 地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる!」<br />「人が数多持つ予言の日だ!」<br />「それだけの業、重ねてきたのは誰だ!? 君とてその一つだろうが!!」
 
:最期まで人間を否定し続けたラウ・ル・クルーゼ。確かに彼はお膳立てこそしたが、その上で殲滅という道を選んだのは人類である。その揺るぎない事実に対し、キラが出した答えは「それでも、手の届く限りを守りたい」というエゴを抱いてぶつかることだった。
 
:最期まで人間を否定し続けたラウ・ル・クルーゼ。確かに彼はお膳立てこそしたが、その上で殲滅という道を選んだのは人類である。その揺るぎない事実に対し、キラが出した答えは「それでも、手の届く限りを守りたい」というエゴを抱いてぶつかることだった。
 
:クルーゼの主張と行動は一貫して「人の悪性こそがこの世の真理であり、だからこそ私が何もしなくても勝手に人は殺し合い、そして滅ぶ」という理屈に基づいたものであり、実際身勝手な意見ではあるのだが、'''コズミック・イラという時代がその「身勝手な意見」通りに動いたことがクルーゼの主張に裏付けを与えてしまっていた。'''
 
:クルーゼの主張と行動は一貫して「人の悪性こそがこの世の真理であり、だからこそ私が何もしなくても勝手に人は殺し合い、そして滅ぶ」という理屈に基づいたものであり、実際身勝手な意見ではあるのだが、'''コズミック・イラという時代がその「身勝手な意見」通りに動いたことがクルーゼの主張に裏付けを与えてしまっていた。'''
:むろん三隻同盟を始め、ザフト内にもイザークやレイ・ユウキなどこの状況を止めようとする者は少なからずおり、そのおかげで本物の絶滅はギリギリで免れたが、裏を返せばその時点まではまさにクルーゼの言った通りに事が運んでいたのである。その観点では、人類に己自身を滅ぼさせようとしたクルーゼは、ある意味最後まで人間を信じていたと言えるかもしれない。
+
:むろん三隻同盟を始め、ザフト内にもイザークやレイ・ユウキなどこの状況を止めようとする者は少なからずおり、そのおかげで本物の絶滅はギリギリで免れたが、裏を返せばその時点まではまさにクルーゼの言った通りに事が運んでいたのである。その観点では、人類に己自身を滅ぼさせようとしたクルーゼは、'''ある意味最後まで人間を信じていた'''と言えるかもしれない。
    
=== SEED DESTINY ===
 
=== SEED DESTINY ===
436行目: 411行目:  
:第29話「FATES」にて。
 
:第29話「FATES」にて。
 
:デュランダルのクルーゼとの会話の回想。クルーゼの人生観・世界観が窺い知れる台詞。上記の「人は己の知る事しか~」と似た台詞がここでも出て来ている。
 
:デュランダルのクルーゼとの会話の回想。クルーゼの人生観・世界観が窺い知れる台詞。上記の「人は己の知る事しか~」と似た台詞がここでも出て来ている。
   
;デュランダル「選び得なかった道の先にこそ、本当に望んだものがあったのではないか?」
 
;デュランダル「選び得なかった道の先にこそ、本当に望んだものがあったのではないか?」
 
;「そうして考えている間に時はなくなるぞ?  選ばなかった道などなかったと同じ」
 
;「そうして考えている間に時はなくなるぞ?  選ばなかった道などなかったと同じ」
446行目: 420行目:  
:「もしもあの時……もしもあの時……」「こんな筈ではなかったと、だから時よ戻れと~」の部分では、[[シン・アスカ]]の家族が戦闘に巻き込まれて死亡するシーン、[[ウズミ・ナラ・アスハ|ウズミ]]が自爆するシーン、アスランがパトリックと対立するシーン、フレイが死亡するシーン、シンが地面に横たわるマユの腕を前に慟哭するシーンが描かれている。何れも後に深い後悔ややりきれない思いが残る場面である。
 
:「もしもあの時……もしもあの時……」「こんな筈ではなかったと、だから時よ戻れと~」の部分では、[[シン・アスカ]]の家族が戦闘に巻き込まれて死亡するシーン、[[ウズミ・ナラ・アスハ|ウズミ]]が自爆するシーン、アスランがパトリックと対立するシーン、フレイが死亡するシーン、シンが地面に横たわるマユの腕を前に慟哭するシーンが描かれている。何れも後に深い後悔ややりきれない思いが残る場面である。
 
:人類に絶望し、世界を滅ぼそうとして死んだ男の言葉を思い出したデュランダルは一つの決意を固めた。[[デスティニープラン|戻れぬのなら、初めから正しい道を―――]]。
 
:人類に絶望し、世界を滅ぼそうとして死んだ男の言葉を思い出したデュランダルは一つの決意を固めた。[[デスティニープラン|戻れぬのなら、初めから正しい道を―――]]。
   
;デュランダル「しかし、凄いモノだな。」
 
;デュランダル「しかし、凄いモノだな。」
 
;「何が?」
 
;「何が?」
464行目: 437行目:  
;「プロヴィデンス…!?馬鹿な、何処から情報が漏れた…!?」
 
;「プロヴィデンス…!?馬鹿な、何処から情報が漏れた…!?」
 
:PSPゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダム NEXT PLUS』にてプロヴィデンス同士で出撃した際の特殊台詞。
 
:PSPゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダム NEXT PLUS』にてプロヴィデンス同士で出撃した際の特殊台詞。
:原作で「情報というものは…」と言いながらオペレーション・スピットブレイクの内容やニュートロンジャマーキャンセラーのデータを漏らした彼が情報漏洩で動揺し、グラフィックの都合上'''不敵な笑みを浮かべながら言う'''のはなんともシュール。
+
:放映当時、登場までプロヴィデンスの存在を秘匿出来たメタフィクショナルなネタと見る事ができるが、原作で「情報というものは…」と言いながらオペレーション・スピットブレイクの内容やニュートロンジャマーキャンセラーのデータを漏らした彼が情報漏洩で動揺し、グラフィックの都合上'''不敵な笑みを浮かべながら言う'''のはなんともシュール。
 +
;「うん?アスラン、トップガンとして与えられた君の[[ジャスティスガンダム|最新鋭機]]はどうしたのだ?」
 +
:同上。こちらは[[イージスガンダム|イージス]]が僚機の場合。
 +
:本作発売前に『SEED』からの追加参戦機体の情報があり、プロヴィデンスかジャスティスのどちらかが予想された中、プロヴィデンスが参戦。そんな経緯もあり、プレイヤーからは「'''(ジャスティスじゃないのは)お前のせいだろ'''」と突っ込まれる事も。
 +
:ちなみにプロヴィデンスが選ばれた理由は、他の追加参戦機体([[ジオング]]、[[ジ・O]]、[[リボーンズガンダム]]など)を見るに、原作最終決戦再現ミッションを実装するための因縁深い敵機体が必要だったと考えられ、本機の場合も上記の原作アニメの名台詞を交えながらフリーダム単騎でプロヴィデンスと戦うステージがある。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
481行目: 458行目:  
;「人の心の光など、幻想だったということだよ!」
 
;「人の心の光など、幻想だったということだよ!」
 
:アムロとの特殊戦闘台詞。人の心の光を無意味と決めつけている。
 
:アムロとの特殊戦闘台詞。人の心の光を無意味と決めつけている。
 +
:『第3次α』では結局は対コーディネイターの戦乱が発生、しかも人の心の光がかえって悪い方向に働き、ジオンと連邦が結託してザフトと交戦するケースも発生しているので、アムロには酷だが残念ながら完全には否定できない。
 
;「舞台の主役が常にガンダムというわけではないのだよ!」<br>「機体は上々のようだが、パイロットはどうかな?」<br>「ガンダムの神話など、私が消し去ってやる!」<br>「ガンダムの力…見せてもらおうか!」<br>「誰もがその名を聞けばひるむと思うなよ、ガンダム!」
 
;「舞台の主役が常にガンダムというわけではないのだよ!」<br>「機体は上々のようだが、パイロットはどうかな?」<br>「ガンダムの神話など、私が消し去ってやる!」<br>「ガンダムの力…見せてもらおうか!」<br>「誰もがその名を聞けばひるむと思うなよ、ガンダム!」
 
:ガンダムタイプへの特殊戦闘台詞。こちらはプロヴィデンスガンダムに乗る前の台詞。ガンダムが相手であってもクルーゼは怯まない。
 
:ガンダムタイプへの特殊戦闘台詞。こちらはプロヴィデンスガンダムに乗る前の台詞。ガンダムが相手であってもクルーゼは怯まない。
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;「その白き翼…漆黒に染めてくれる!」
 
;「その白き翼…漆黒に染めてくれる!」
 
:ウイングガンダムゼロへの特殊戦闘台詞。闇で覆いつくそうとするクルーゼにとって白く輝く翼を持つウイングガンダムゼロは目障りのようである。
 
:ウイングガンダムゼロへの特殊戦闘台詞。闇で覆いつくそうとするクルーゼにとって白く輝く翼を持つウイングガンダムゼロは目障りのようである。
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:[[スーパーロボット大戦DD|後年]]、本当に[[ウイングガンダムゼロリベリオン|黒いウイングガンダムゼロ]]が登場するとは誰も[[クロッシング・パイロット|予想出来なかった]]ことだろう。
 
;「無限の力があるとするならば、それは私の憎しみだよ」<br>「伝説の巨神の力さえ闇の前では無意味だ」
 
;「無限の力があるとするならば、それは私の憎しみだよ」<br>「伝説の巨神の力さえ闇の前では無意味だ」
 
:[[イデオン]]に対する特殊戦闘台詞。自身の持つ無限の憎しみを以てイデオンを攻撃する。
 
:[[イデオン]]に対する特殊戦闘台詞。自身の持つ無限の憎しみを以てイデオンを攻撃する。
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