ユーフェミア・リ・ブリタニア

ユーフェミア・リ・ブリタニアは『コードギアス 反逆のルルーシュ』の登場人物。

ユーフェミア・リ・ブリタニア
外国語表記 Euphemia[1]
登場作品

コードギアスシリーズ

声優 南央美
デザイン 木村貴宏
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 サポートユニット
テンプレートを表示
プロフィール
愛称 ユフィ
異名 虐殺皇女(死後)
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦2001年10月11日
星座 天秤座
年齢 16歳
身長 172 cm
体重 54 kg
髪色 ピンク
髪型 ロングヘアー
血液型 B型
所属 神聖ブリタニア帝国
役職 エリア11副総督(2代目)
称号 第3皇女
テンプレートを表示

概要編集

神聖ブリタニア帝国第3皇女。親しい人間からの愛称はユフィコーネリア・リ・ブリタニアは実姉。エリア11を統治すべく赴任してきた少女で、学生の身でありながら政治にも手を付ける。性格は自由気ままで、途方も無いことを仕出かしたり喋りだしたりといった掴みきれない一面を持つ。行動活発な面もあるが、「お飾りの皇女」と評する人々を見返したかった側面もあり、姉程の技量は無いが、ナイトメアフレームの操縦も出来る。イレヴン他ナンバーズへの差別は全くといいほどなく、枢木スザクと出会い、やがて彼を専属騎士に任命する。

神根島にて離別していたルルーシュ・ランペルージと再会。お互い隠し事せず、辛い日々を語ったルルーシュに涙を見せるなど心優しい少女であり、自責の念に駆られたスザクの心を溶かした。そして「行政特区日本」を提唱し、自らの大切な人々が争わずに済む世界の実現へと一歩を踏み出しかける。しかしルルーシュとも完全和解する寸前、ルルーシュのギアスの暴走に抗えず日本人の大虐殺を命令してしまう。最期は収拾をつけるために已むなく放たれたルルーシュの銃撃で致命傷を負い、死に際に日本人であるスザクへのギアスによる殺意を抑えつつ息を引き取った。

この出来事により『R2』の時代では日本人を始めとした多くの人々から「虐殺皇女」という蔑称をつけられ、本国でも彼女の名は人前では憚られるようになってしまう。この事件はブリタニアにとっては大きな不祥事であったため、彼女の死にゼロが関わっていたことは伏せられ、公式には皇籍を剥奪された上、処刑されたことになっている。

ギアスによる彼女の暴挙と死は日本人の反ブリタニア感情を高めるなど、作中人物に様々な影響を及ぼした。 (ただし、ユフィの人柄を知る身近な人物は皆虐殺事件を見て驚愕しているにも関わらず、当時現場に居合わせた一般ブリタニア兵は彼女の虐殺命令を聞いてこれを待っていたと言わんばかりの行動を見せている) ギアスの暴走という事実はルルーシュとC.C.しか知らなかった(シャルルV.V.も可能性あり)がためにルルーシュとスザクの関係に決定的な亀裂を生んだ出来事でもある。また、彼女の専任騎士であったスザクは真相を知らない日本人からは残虐な虐殺皇女に媚を売って従っていたと誤解され、R2の時期には彼を敵視する日本人が増えてしまった。

後に黒の騎士団の面々はこの事件がゼロのギアスによるものであり、彼女が無実だった事を知るが、影響の大きさと内容があまりに現実離れしていた事から、結局は世間にこの真相は伏せたままとなった。最終的にどの程度まで彼女の名誉が回復したかは不明。

ニンテンドーDS版では虐殺の原因が別の理由になっているほか、V.V.ともかかわり、周回を重ねるとピンク色に塗装された専用のジークフリートに乗り込んで敵対する場面がある。

登場作品と役柄編集

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。原作通りに日本人虐殺を引き起こし、ルルーシュの凶弾に倒れる。残念ながらイベントの回避や阻止フラグなどは用意されておらず、どうあっても回避は出来ない(生存判明は後述の再世篇ifルートまでお預け)。彼女の訃報のあと、原作の設定どおり皇籍を剥奪されたことがロイド・アスプルンドによって語られている。
そのシナリオでは虐殺への怒りから、ゼロ以外の味方増援パイロットの気力が最初から最大となっている。共通ルートでは大きな出番がないため、他作品のキャラクターで絡みや面識がある人物は限られており、彼女のことを知らない人物からは卑劣な騙し討ちを企てた極悪人と見られている(それでも彼女の人柄を充分に知っている者もおり、虐殺イベントが発生した際には彼女を知るそれらの人物達は事件の真相に疑問を抱いている)。
ギアスにかかった状態のグラフィックもあり、その表情は平素の彼女が決してしない狂気じみた笑みと虚ろな瞳を浮かべた怖いものになっている。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
前作で息を引き取ったと思われた後、奇跡的に一命を取り留めたらしい(表向きには死亡と発表されたままだった)。今作で採用された『コードギアス 反逆のルルーシュR2』では既に故人だったためか、彼女の顔グラは前作のものを流用している(実際に『R2』では回想シーンにしか登場しない)。
フジ決戦のラスト、ダモクレス要塞内部にて対峙するゼロ&スザクとナナリー・ランペルージの間にコーネリアと共に割って入り、場を収める。ゼロ(ルルーシュ)とスザクの真意は既に理解しており、全てを知った上でスザクを改めて「解任」し、ゼロと共に行くよう後押しする。その後はコーネリアやナナリー、改心したシュナイゼル・エル・ブリタニアらと共に地球連邦の改革に尽力する。ZEXISの彼女に対する誤解も今作で解けることになり、黒の騎士団ルートでは彼女の生存の報せも、フジ決戦後すぐに彼らに伝わっている。行政特区の一件がどう処理されたのかは不明だが、EDでのナナリーの台詞から察するに、最終的には表舞台には復帰していると思われるため、おそらくは名誉回復が行われたものと推測される。
なお、彼女が誰の手でどのようにして助かったのかは詳しくは語られないが、本作には体の半分が消し炭になった男も再生治療で蘇らせることが出来る『機動戦士ガンダム00』の世界観が含まれているので、シュナイゼルあたりが極秘裏に蘇生治療や療養をさせていたのかもしれない。
なお、続編の『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』ではゼロレクイエムルートが正史となっているため、彼女が生きているかどうかは描写されなかった(ただし参戦作品の都合で登場させることができなかった事情もありえる)。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
スーパーロボット大戦X-Ω
イベント「幻想の中で」の回想に登場。ギアスの暴走により彼女を殺すしかなくなった事がゼロの深いトラウマとなっている。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド3から登場するNPC。1章Part12では、原作通り死亡してしまう。しかし、プレイヤー部隊からは唐突過ぎる豹変と虐殺行動について疑問を抱かれており、「直前にゼロと二人でいた」という状況証拠から、彼が裏で関わっているのではないかと明確に疑う事になっている。
スーパーロボット大戦30
キーミッション「ジルクスタンの闇」「ゼロ再臨」で故人として名前のみ言及される。

ステータス編集

サポートアビリティ編集

優しい世界
SSR。HP1/8以下で回避率大アップ。

人間関係編集

コーネリア・リ・ブリタニア
同母姉であり尊敬している。しかし、姉のブリタニア人とナンバーズを差別する思想には反対している。これが元で姉と対立することになり、充分に話し合いができないままユフィの死により2人の関係は終わってしまうことになる。
だが、再世篇の黒の騎士団ルートでは、彼女に付き添われてルルーシュとスザクの前に姿を現す。
枢木スザク
スザクの自責の念を溶かし、2人は恋仲となるが、その恋は悲恋に終わってしまう。
再世篇の黒の騎士団ルートでは、短い時間ではあったが再会が実現する。
ルルーシュ・ランペルージ
異母兄であり、幼少時はナナリーと共に過ごしていった。しかし、ルルーシュの闇はユフィに思わぬ不幸を招いてしまう。
ナナリー・ランペルージ
異母妹。ルルーシュとナナリーが追放されたと聞き心配するが、互いに通じ合っていた。ユフィの行動はナナリーの今後にも多大な影響を及ぼしている。ユフィの死を知らない時点で彼女を手にかけたルルーシュに「もう一度ユフィ姉さまとお話ししたい」と電話をかけるシーンは悲しいものがある。
再世篇の黒の騎士団ルートではユフィやシュナイゼルと共に連邦の改革に尽力する。
ニーナ・アインシュタイン
人質事件のときに居合わせ、憧れを抱かれる。しかし、ユーフェミアの死後、彼女を殺害したゼロに狂信的な憎悪を抱くようになる。
アンドレアス・ダールトン
長年仕え、自身の成長を見守ってきた彼を慕っている。ギアスにかかり、豹変してしまった自分を諌めようとした彼を銃撃してしまう。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
第2皇子で異母兄。ユフィの「行政特区日本」構想を評価し、それ故日本人虐殺をユフィが命令したことを聞いた時は驚愕していた。再世篇での黒の騎士団ルートでは彼やコーネリア、ナナリーと共に連邦の改革に尽力する。
クロヴィス・ラ・ブリタニア
第3皇子で異母兄だがルルーシュに殺害されてしまう。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
ルルーシュ・ナナリー兄妹の母親。ユフィは幼少時に彼らと共にアリアスの離宮で過ごしていた。
シャルル・ジ・ブリタニア
父親で、神聖ブリタニア帝国の皇帝。劇中の彼の言動を見ると、ユフィに対しては父親としての愛情は稀薄だったのかもしれない。ただし、死後にシャルルが「ユフィ」と愛称で呼ぶ場面もあるため、全く無関心だったという訳ではないと思われる。
紅月カレン
初対面でいきなり喧嘩になる程、相性は悪い。どちらも意志が固く、融通が利かないという共通点もある。日本人虐殺事件の際には彼女から殺意と憎悪を向けられた。後に誤解だった事を知るが、特にそれに関して言及はしていない。
『第2次Z再世篇』の黒の騎士団ルートでは、カレンの声は彼女の将来のリーダーシップを支持しているので、彼女への軽蔑は衰えているようだ。
『LOST COLORS』の主人公
肉声を媒介とした「絶対遵守」のギアスユーザー。行政特区日本の一件の際、彼にギアスの命令を上書きされて惨劇が回避される展開がある。
カリーヌ・ネ・ブリタニア
第5皇女。異母妹。初登場がR2からなので劇中では一緒に出てくることはないが、小説版ではユフィが行政特区日本の虐殺事件を引き起こしたので「殺されたのは馬鹿なことをしたので自業自得」という趣旨の発言をナナリーに向けて言っている。さらにはこの後も「きれいな顔をして汚いことは全て他人任せ。シュナイゼル兄様やコーネリア姉様がかわいそう」とユフィとナナリーを馬鹿にする発言をしている。もっとも、こんな言葉を当のコーネリアが聞いたら只では済まされなかっただろうが…。
クレア・リ・ブリタニア(SRW未登場)
漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』に登場。ユーフェミアとコーネリアの遠い先祖にあたる存在。

他作品との人間関係編集

ガンダムシリーズ編集

リリーナ・ドーリアン
第2次Zでは彼女と個人的な親交があった。マリナと違い、破界篇では虐殺事件を彼女がどう感じたかは描写されていない。
ヒイロ・ユイ
第2次Zではリリーナと共に面識があり、彼女がどういう人間かも知っていた為、虐殺命令を出すに至った経緯が解らず、真相に強い疑問を持っていた。そして『再世篇』にてゼロの正体とともに真実を知る事となる。
ゼクス・マーキス
日本人虐殺事件の後、真相を知る由もないのに彼女を非難することもなく、軽口を利いたコーラサワーを咎めるシーンがある。ロジャーのように彼女の本質を理解していたようである。
マリナ・イスマイール
第2次Zでは日本エリア11)にやって来て、リリーナやニーナと共に彼女と語り合う。日本人虐殺事件の後、虐殺を彼女が引き起こしたことを信じられず、悲しみに暮れていた。
アレルヤ・ハプティズム
彼が事件を知った際、虐殺を非難された。無論、彼は真相を知る由もないが…。
パトリック・コーラサワー
第2次Zでは日本人虐殺事件の後、劇中で真っ先に「虐殺皇女」の蔑称を口に出した。
ダリル・ダッジ
上記のコーラサワーの「虐殺皇女」発言の直後、「不敬であるぞ!」と責める。

スーパー系編集

ロジャー・スミス
第2次Zでは直接面識はないが、中継の彼女をみて高貴で信頼できる人物と評した。それ故、虐殺事件が起きた際はその命令を彼女が下したことに驚愕したが、それでも己の見解を信じ、彼女の身に異変が起きたことを感じていた。そして『再世篇』のIF次第では独自の調査でその真実に辿りつく事となる。
飛鷹葵桃井いぶき
第2次Zでは面識はなく、ギアスの存在も知らない彼女らからは、虐殺事件のことを聞いた際に真っ先に非難されてしまった。
司馬宙不動明獅子王凱
DDでは、虐殺事件において、ブリタニアの虐殺を止めるべく生身で戦闘を行っている。また、事件後はユーフェミアが別人の様に豹変した上に止めようとしたダールトンまで撃った事についての疑問をアムロに話しており、特に明は「悪魔に取り憑かれたみてえだった」と評している。

バンプレストオリジナル編集

クロウ・ブルースト
特に面識も絡みも無いが、虐殺イベント発生時にその場に現れたアイムの言葉から、会談を行っていたゼロが真の首謀者ではないかと少なからず疑念を抱く。

名台詞編集

「私、皆が幸せに暮らせる場所を、作れたらいいなぁって」
本編の約3年前の話であるドラマCD『帝国の兄妹』より。シュナイゼルに総督になったらどうしたいか聞かれて。
小説版でも幼少期に学校の講義で語った夢は「ブリタニアもE.U.も中華連邦も全て無くなり、皆が幸せに暮らせる世界」だった。ちなみに教師は「ブリタニアによる世界統一ならまだしも」と反感を抱きつつも、「とても心優しい方です」と総評されている。
「皆さん!先ほどの質問にお答えします。私が騎士となる方を決めたかどうかでしたね。私が騎士とするのはあそこにいる御方、枢木スザク准尉です!」
ランスロットのパイロットがスザクであることが明らかになった途端、それまで多数の敵を相手に互角の戦いをしていた彼を賞賛していたブリタニア人たちが手のひらを返した態度を見せた際、意を決して宣言した。彼女としては自分の気持ちに対して正直になっただけではあるが姉のコーネリアが自分の騎士に推薦していた人物のリストの中にナンバーズであるスザクは無かったのでこのあたりから姉と衝突し始めていく。
ちなみに小説版では差別主義に凝り固まったブリタニア人貴族の保守派はナンバーズが貴族に加わる事を「悪夢だ」と大反発しており、自分らと同じ志を持つと信じる皇帝シャルルに「是正」を願ったが、シャルルはユーフェミアの決断を容認し祝電まで送っている。これはシャルルのユーフェミアへの無関心さよりも実力主義に基づく考えにより容認したとされている。
「私を好きになりなさい! 」
専属騎士として命令に逆らってまでゼロを逃し、自責の念に駆られたスザクの心を溶かしたのは、なんと告白であった。スザクの返答は心安らかに受け取り、ようやく二人にが芽生えたはずだったのだが…。
「スザク、死なないで! 生きていて!」
ランスロットのエナジーフィラーが尽きて死を覚悟したことを告げたスザクに対して今にも泣きそうな表情で呼びかける。この後、ゼロのガウェインが介入して事無きを得るが近い将来の悲劇は誰も予想もできないことであった。
(ルルーシュ、また昔みたいに…)
アッシュフォード学園行政特区日本設立宣言を行なった後、ルルーシュとナナリーを見ながらの独白。彼女からすれば死んだと思っていた二人が生きていたのなら、かつての様な関係に戻りたいと願うのは当然のことだっただろう。しかし、当のルルーシュからは「違うんだ!もう昔とは!ユーフェミア!」と心の中で否定され、憎しみの目を向けられていた。
「お姉さま。これがお姉さまにとっても大切な人たちを助けることができるたった一つの方法なんです」
「理由はまだ言えません。でも、いつか必ずお話します。だから、お願い。どうか分かって、お姉さま」
小説版で行政特区日本設立宣言を行なった日の夜にコーネリアに語った言葉。自分の皇籍を返上することでルルーシュの罪を免じてもらい、ルルーシュナナリーを救おうとしていたユフィだが、この時点では2人が生きていることもルルーシュがゼロであることも知らないコーネリアには受け入れられるはずもなく、反対され、何としても皇籍奉還を阻止しようとさえしていた。
コーネリアはこの後、ユーフェミアから面会を申し入れられても感情的に拒否し続けたため、結果的にこれが2人が交わした最後の言葉になってしまった。
「ただのユフィなら…一緒にやってくれる?」
ルルーシュに懇願するように微笑みながら語りかけた言葉。彼女が皇籍を返上してまで自分たち兄妹の事を思い遣ってくれたことに感激したルルーシュは彼女に協力しようと思い直したのだが…。R2ではルルーシュはゼロとしてナナリーと再会したとき、彼女の立ち振る舞いからこの時の光景を思い出し、たじろぐという場面もあった。
「それにしても私って信用がないのね」
「脅されたからって私が本当にルルーシュを撃つと思ったの?」
ルルーシュと和解し、彼が式典会場に来た目的を聞かされたことに対しての感想。この後、ルルーシュは彼女のこの見解を否定し、ギアスの秘密を語り始めるが…
「いや…私は…いや…殺したくない…!」
「そうね…日本人は殺さなきゃ…」
ルルーシュのギアスの暴発により、ギアスにかかってしまった際の反応。彼女にとって「日本人の虐殺」は許しがたい事であるためか劇中で初めてギアスに抗おうとする反応を見せている。
「日本人を名乗る皆さん、お願いがあります。死んで頂けないでしょうか?」
「えーと…自殺してほしかったんですけど、ダメですか? じゃあ…兵士の方々、皆殺しにして下さい。虐殺です!」
ギアスに掛けられたユフィの唐突な死刑宣告。この宣言によって会場中がどよめく。直後、一人の日本人を殺害し、ブリタニア兵を策動してしまう。
これによりR2の頃には「虐殺皇女」という不名誉な蔑称を付けられてしまい、この一件を境にスザクはゼロに対して本気で憎しみを抱くようになる。このとき、虐殺と明言したことも、虐殺皇女の蔑称をつけられる理由になったようである。
「私、ユーフェミア・リ・ブリタニアの名において命じさせていただきます。日本人を名乗る人々は全て殺してください。一人たりとも残してはなりません」
ギアスに支配されている際にブリタニア軍に出した命令。この命令をグロースターのコックピット内から虚ろな笑みを浮かべながら発している間に劇中で殺された日本人達とボロボロになった日章旗が映し出されるという血生臭い場面。
「日本人ですか? 無礼でしょう! 私はユーフェミア・リ・ブリタニアですよ!」
グロースターに搭乗して日本人に銃を向けている際に攻撃してきたカレンに対して。ギアスに支配されているために出てきた言葉だが、カレンからは日本人を蔑視する本性を現したという様に見えたことだろう。
ちなみにユーフェミアの台詞をよく聞くと、敵に向かって「私は○○(自分の名前)だ」と自己主張をしている
「あら…日本人かと思っちゃった。ねえ、考えたんだけど一緒に行政特区日本の宣言を…あれ、日本?」
ギアスにかかった状態でゼロ(ルルーシュ)にこう語りかける。相対するルルーシュが日本人ではないため、ギアスに支配されながらも行政特区日本のことを完全に忘れてはいないことが伺える。しかし、悲しいことに虐殺を引き起こしてしまった彼女を日本人がもう信用しないことは間違いなかっただろう。
「えっ…どうして…ルルーシュ…」
事態を収拾するためにゼロ(ルルーシュ)に撃たれた際の言葉。彼女にとって信頼しているルルーシュに撃たれたことは衝撃であり、この時に致命傷を負ったことが原因でギアスの効力も薄れていった。
「そんなことよりスザク…あなたは…日本人でしたよね?」
「ダメ、違う! そんな事…考えちゃ、いけない…!」
ルルーシュに撃たれた後、アヴァロンの治療室でスザクと話している際に「日本人を殺せ」というギアスの衝動を抑えているときの言葉。致命傷を負った事もあり、最終的にギアスの効果は打ち消されたが…。
「学校…行ってね…私は…途中…やめちゃったから…」
「私の…分まで…ね…」
「スザク、あなたに…会えて…」
最期の言葉。涙を流しながら眠るように息を引き取っていった。スザクは取り乱し落ち込むが、直後に真実を知る人物と出会うこととなる。
「エリア11、あそこに何があるというの? ルルーシュが、ナナリーが、そしてクロヴィス兄様までも。行かなきゃ、確かめに」
「あ、でも学校…ううん皆にはいつでも会えるし。それに、いずれ役職に就くのなら早い方がいいもの」
「DVDマガジン」キャラクター別次回予告5話より。学生を辞めてエリア11の副総督となったのは異母兄妹達に不幸があった地への興味。相変わらず、思い立ったら即行動の行動力の高さであった。

迷台詞編集

「うふふ~、はい。素敵でしょう? とってもお似合いになると思います~♪」
「それに、クロヴィス兄様がデザインした水着の中では、これが一番無難ですもの。ですからほら、お早く~♪」
ピクチャードラマ8.75にて、クロヴィスデザインの水着を前に「これを着ろと言うのか?」と躊躇するコーネリアに対して。かなり楽しそうな上に半分悪ノリしている。

スパロボシリーズの名台詞編集

「ナナリーから離れなさい、ゼロ!」
「もう一度言います。ナナリーから離れなさい……!」
第2次Z 再世篇の黒の騎士団ルート第52話「決死のエンドゲーム」より。ダモクレス要塞内部にてナナリーと対峙するゼロとスザクの前にコーネリアと共に姿を現した際の台詞。
死亡したはずのユーフェミアが何の伏線もなく生きていたというまさかの展開にスザクやルルーシュはもとより、プレイヤーも驚愕したことだろう。
「枢木スザク! 地球連邦に剣を向けたあなたはもはや私の騎士ではありません! どこへでも好きな所へ行くがいい!」
続けてスザクに向けた言葉。「解任・追放」という形でスザクの束縛を消し、彼が彼自身の意思で戦えるよう計らった。
(スザク…。私は…こうする事でしか、あなたとルルーシュを助ける事は出来ません…)
上記の宣告をスザクに突きつけながらも、心中で吐露した本心。愛する人と異母兄を助ける為には、今はこれが彼女のせいいっぱいだった…。
(さようなら、ルルーシュ。もう二度と会えないだろうけど……あの日、私と共に平和を築こうとしたあなたを、今でも信じています……)
上記の台詞の後、既に「ルルーシュ」としての自分と決別し、「ゼロ」として戦い続ける未来を選択し、去りゆく異母兄の姿を姉と妹と共に見送りながら。短い再会となったが、ユフィはそこではっきりと、今も平和を願い戦い続けるルルーシュとスザクの姿を見た…。
(ありがとう、スザク、ゼロ…。ありがとう、ピースクラフト王、トレーズ司令。そして、ZEXIS…)
(あなた達の存在を非難する人もきっと少なくはないでしょう…)
(だからせめて、私から感謝の言葉を贈らせてください…)
第2次Z 再世篇の黒の騎士団ルート第53話より、フジ決戦、リーブラ決戦を経て遂に地球人同士の争いが終わり、人類の未来を示す為にトレーズミリアルドが自ら「敗者」となり、ゼロやZEXISとの対決や盟友の最期を経てシュナイゼルも改心し、遂に人類が一つにまとまり、新しい時代の訪れを前に、ユーフェミアは心の中で新時代と平和のために戦い続けた者達に、深く感謝の言葉を述べる。
原作アニメでは新しい時代を見る事無く、その短い生涯を終えているだけに、心に来るものがある台詞である。

搭乗機体編集

ポートマン
式根島の戦いの際に搭乗。
グロースター
ギアスの暴走による日本人虐殺事件の際に搭乗。なお、ニンテンドーDS版ゲームには、ゲームオリジナル機体としてピンク色の専用機が登場している。

SRWでの搭乗機体編集

サザーランド
第2次Z破界篇』で式根島の戦いの際に搭乗。
ランスロット・アルビオン
『CC』で搭乗。
グラスゴー
『DD』で搭乗。日本人虐殺事件のイベントでのグロースターの代役。

商品情報編集

脚注編集

  1. キャラクター、コードギアス 反逆のルルーシュ 公式サイト、2022年2月17日閲覧。