差分

編集の要約なし
21行目: 21行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
皇帝直属部隊「[[ナイトオブラウンズ]]」の一人。劇中では[[エリア11]]の神根島に向かう皇帝の護衛のため、[[ログレス級]]に同乗していた。
+
皇帝直属部隊「[[ナイトオブラウンズ]]」の一人で、「ナイトオブトゥエルブ」の地位に就いている少女。ラウンズのマントの色は黄緑。専用機の[[ナイトメアフレーム]]として[[フローレンス]]を所有する。
   −
ルルーシュの皇帝即位後に旧皇帝派の一員として反旗を翻すが、[[ランスロット・アルビオン]]を駆るスザクにあっけなく倒された。
+
その端麗な容姿からも密かに人気を博しており、番組の放映当時は活躍が期待されていたのだが、ラウンズの一員でありながら扱いはモブも同然という不遇ぶりで、またナイトメアの搭乗シーンもコックピット内しか描かれなかった等、あんまりな扱いを嘆く声も少なくない。ただし、外伝作では活躍が少し描かれ、人物像等に関しても掘り下げられており、ここで搭乗機の設定もようやく明かされている。
   −
以上の通り、ラウンズの一員でありながら劇中での扱いはモブも同然という不遇の人物。一方、その端麗な容姿から密かに人気を博しており、あんまりな扱いを嘆く声も少なくない。後に外伝作品『[[コードギアス 双貌のオズ]]』に登場し、読者を驚かせた。…が、ここでも主人公[[オルフェウス・ジヴォン]]の噛ませ犬として負けてしまうという損な役回りを演じている。一応本編よりは活躍もしているのだが…。
+
=== 人物 ===
 +
金髪のロングヘアが特徴の美少女で、ナイトメア登場時はツインテールに束ねている。年齢は不明だが、[[枢木スザク]][[ジノ・ヴァインベルグ]]と同年代と思われる。
   −
劇中でコクピットしか映らない状況から撃墜された為、『R2』放送当時の専用のKMFは不明だったが<ref>他にはナイトオブフォーのドロテア・エルンスト(SRW未参戦)も同様の扱いだが、後に『双貌のオズO2』でパロミデスというナイトオブフォーの専用機である事が判明した。彼女に至ってはスザクに瞬殺されるシーンが最初にして最後の出番であった。</ref>、『双貌のオズ』で[[フローレンス]]という専用のKMFである事が判明し、続編の『双貌のオズO2』でも旧皇帝派として反旗を翻した際に搭乗した事が判明された。
+
基本的に敬語で会話する真面目で礼儀正しい人物。また、ナンバーズに対する偏見や差別意識も持っておらず、正義は全ての人間に対し等しく注がれるべきである事を真摯に考えている誠実さの持ち主でもあり、些細な理由から子供に危害を加えようとしたブリタニアの兵士達を諌めただけでなく、先にそれを止めようとしていた[[オルフェウス・ジヴォン]]に対して、結果的に邪魔をしてしまったと謝罪までした事もある。また、ラウンズの中でもブリタニアの騎士としての誇りや責任感、忠誠心も一際強く、ブリタニアに敵対する者を相手に逃げ隠れする事はナイトオブラウンズの名に懸けて死んでも出来ないという覚悟も秘めている。剣術やナイトメアの操縦技術等はラウンズに相応しいだけのものを持っているとされているが、スザクやジノ等に比べると劣っている模様。また、職務に関しても忠実とは言い切れない部分もあり、乗り気でない任務に関しては他の騎士に任せようとする面も持つ。
 +
 
 +
自らの専用機となった機体に「花の都」を意味するヨーロッパの古都・フィレンツェに因んだ名称を付けたり、異性とのデートの約束をして楽しみにしている等、教養の高さだけでなく年頃の少女らしさも垣間見せる。しかし、その純粋過ぎる性格故なのか、人間観察に関してはあまり優れておらず、オルフェウスの正体を見抜けなかったり、敬愛している[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]はおろか戦争を「俗事」として切り捨てる[[シャルル・ジ・ブリタニア]]の危険な本質すらも見抜く事が出来ずにいた。
 +
 
 +
以上の事からも、他のラウンズのメンバー達と比べても極めて善良な人物であり、それ故にその活躍の少なさや末路に関しては、多くのコードギアスファンに嘆かれている。
 +
 
 +
=== 来歴 ===
 +
==== 原作 ====
 +
『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』より登場。スザクや他のラウンズ達と共に、「矯正エリア」となっていた[[エリア11]]の総督である[[カラレス]]が、復活した[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]によって誅殺されたのを知る事になる。
 +
 
 +
第二次トウキョウ決戦後、その忠誠心を買われたのか、エリア11の神根島に向かう皇帝シャルルの護衛をすべく、[[ログレス級]]の戦艦であるグレートブリタニアに乗艦していた。その際、シャルルの行動を怪しんだシュナイゼルからの通信が入りシャルルに報告するのだが、彼からは「任せると言ったはずだ…『俗事』など」と返される形で一方的に通信を切られてしまい、その際に困惑の表情を浮かべていた。この事をシュナイゼルに報告したらしく、それを聞いたシュナイゼルは本格的にクーデターを考えさせるに至っている模様。その後は、ラウンズ直轄部隊である「ロイヤル・ガード」の指揮を執っていたが、[[黒の騎士団]]を離反したゼロ([[ルルーシュ・ランペルージ]])によって、味方の戦艦の乗務員達やナイトメア部隊のパイロットの多くが[[ギアス]]の支配下に置かれて反乱を起こす展開となり、混乱を隠せない様子を見せている。
 +
 
 +
ルルーシュの皇帝即位後は、「ナイトオブワン」である[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]に付き従う形で旧皇帝派の一員として反旗を翻すが、「ナイトオブゼロ」となったスザクの駆る[[ランスロット・アルビオン]]の零距離射撃によって、あっけなく倒される末路を迎えた。
 +
 
 +
==== [[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]] ====
 +
外伝作品である本作にける思わぬ形での登場に、読者を驚かせた。
 +
 
 +
E.U.軍とユーロ・ブリタニアの戦いが活発化していた時期、シュナイゼルに命じられる形で半ば渋々とカンボジアのトモロ機関へと向かい、無人仕様機のアレクサンダ・ドローンを鹵獲して改修した機体であるフローレンスのテストパイロットの任に就いていたが、私服姿で街を歩いていた際に、些細な理由で子供に暴力を振るおうとしていたブリタニア兵士達の姿を目撃。それを諌めた後、自分よりも先に止めようとしていたオルフェウスの臆する事の無い勇気に興味を持ち、一週間後にカフェで再会し、お互いの正体について打ち明けようと約束する。
 +
 
 +
しかし約束の一週間後、お互いの正体に気付かないまま、オルフェウスの搭乗する[[白炎]]と交戦。フローレンスのハドロン・ブラスターによって白炎の七式統合兵装を破壊するも、付近に潜伏していた[[ズィー・ディエン]]の搭乗する月下紫電の投擲した紫龍雷月刀を受け取った白炎の反撃を受けて敗北。その際、機体の何らかのトラブルによってコックピットの緊急射出システムが作動しなかった結果、意識不明になる程の重傷を負ってしまう事になり、オルフェウスとの約束は果たせずに終わった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
56行目: 76行目:  
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]、[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]
 
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]、[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]
 
:皇帝と上官。劇中では彼らの補佐をし、ロイヤルガードを指揮していた。
 
:皇帝と上官。劇中では彼らの補佐をし、ロイヤルガードを指揮していた。
 +
;[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]
 +
:敬愛の対象。しかし、それ故なのか、彼の危険な紛失も見抜けなかった。
 
;[[枢木スザク]]
 
;[[枢木スザク]]
 
:同僚だったが、最終的に彼に撃墜される。
 
:同僚だったが、最終的に彼に撃墜される。
356

回編集