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{{ゲーム
 
{{ゲーム
| 読み =
   
| 外国語表記 = Muv-Luv Alternative
 
| 外国語表記 = Muv-Luv Alternative
 
| シリーズ =  
 
| シリーズ =  
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| メカニックデザイン = 吉宗鋼紀、仁Niθ(ニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝
 
| メカニックデザイン = 吉宗鋼紀、仁Niθ(ニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝
 
| 音楽 = Lantis
 
| 音楽 = Lantis
| 主題歌 = JAM Project<ref>大元である18禁版のみ男性メンバーである影山ヒロノブ氏、遠藤正明氏、きただにひろし氏、福山芳樹氏のみの参加。</ref>
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| 主題歌 = JAM Project
 
| 発売日 = 2006年2月24日(オリジナル版)
 
| 発売日 = 2006年2月24日(オリジナル版)
 
| 最新バージョン =  
 
| 最新バージョン =  
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| コンテンツアイコン = セクシャル・暴力
 
| コンテンツアイコン = セクシャル・暴力
 
| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦X-Ω]]
| 初クレジットSRW =
   
}}
 
}}
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*東西冷戦が大戦中から既に深刻化。
 
*東西冷戦が大戦中から既に深刻化。
 
*宇宙開発が早期に進行。1958年に火星で探査機がBETAとファーストコンタクト。1967年、月面で開戦。1973年、ウイグル自治区カシュガルにBETA降下。
 
*宇宙開発が早期に進行。1958年に火星で探査機がBETAとファーストコンタクト。1967年、月面で開戦。1973年、ウイグル自治区カシュガルにBETA降下。
*作中時点でソ連はBETAによる打撃を受けつつも崩壊していない。
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*作中時点でソ連はBETAによる打撃を受けつつも崩壊していない。ただし、ウラル山脈より西は壊滅してしまい、首都機能はハバロスクに移っている。
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*ヨーロッパは80年代後半にイギリス本土を除いて壊滅。東ドイツが一時防壁となっていたが、政権を握った秘密警察が暴虐の限りを尽くした事でクーデターが発生。政権は打倒されたが、対BETA戦線が崩壊してしまう。
    
等が挙げられる。その多くはストーリーには影響しないが、深刻な東西冷戦による人類間の不和は作中の時代まで続いており、BETAの地球侵入を始めとして取り返しのつかない事態を繰り返し引き起こす結果となっている。
 
等が挙げられる。その多くはストーリーには影響しないが、深刻な東西冷戦による人類間の不和は作中の時代まで続いており、BETAの地球侵入を始めとして取り返しのつかない事態を繰り返し引き起こす結果となっている。
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*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]]
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=== 国連軍 ===
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=== 主要人物 ===
 
;[[白銀武]]
 
;[[白銀武]]
 
:[[主人公]]。平和な世界から異世界へ飛ばされ、世界救済の術を探す。
 
:[[主人公]]。平和な世界から異世界へ飛ばされ、世界救済の術を探す。
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;[[香月夕呼]]
 
;[[香月夕呼]]
 
:横浜基地副指令にして「オルタネイティヴIV」最高責任者。
 
:横浜基地副指令にして「オルタネイティヴIV」最高責任者。
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=== 帝国斯衛軍 ===
 
;[[月詠真那]]
 
;[[月詠真那]]
 
:冥夜の護衛を務める第19独立警備小隊隊長。
 
:冥夜の護衛を務める第19独立警備小隊隊長。
 +
;神代巽、[[巴雪乃]]、[[戎美凪]]
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:月詠の部下達。
 +
 +
=== 横浜基地関係者 ===
 +
;[[イリーナ・ピアティフ]]
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:横浜基地通信士官。
    
== 登場メカ ==
 
== 登場メカ ==
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;吹雪
 
;吹雪
:97式高等練習機。
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:97式高等練習機。練習機とは言え、下手な第二世代機より高性能なので、実戦にも投入された。
 
;不知火
 
;不知火
:94式戦術歩行戦闘機。
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:94式戦術歩行戦闘機。日本帝国の主力機で、アメリカとの共同開発で誕生した。
;凄乃皇・弐型
+
;XG-70b 凄乃皇・弐型
 
:00ユニット専用機。
 
:00ユニット専用機。
:;[[凄乃皇・四型]]
+
:;[[XG-70d 凄乃皇・四型]]
 
::「桜花作戦」における武と純夏の乗機。
 
::「桜花作戦」における武と純夏の乗機。
;[[武御雷]]
+
;[[TSF-Type00 武御雷]]
:日本帝国斯衛軍専用の最新鋭戦術機。
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:日本帝国斯衛軍専用の最新鋭戦術機。第三世代最強の戦術機と呼ばれるが、コストや整備性が度外視されている。
 
:;[[TSF-Type00A 武御雷]]
 
:;[[TSF-Type00A 武御雷]]
::
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::一般武家出身者に与えられるタイプ。
 
:;[[TSF-Type00F 武御雷]]
 
:;[[TSF-Type00F 武御雷]]
::
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::五摂家に近い有力武家出身者に与えられるタイプ。
 
:;[[TSF-Type00R 武御雷]]
 
:;[[TSF-Type00R 武御雷]]
::
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::将軍専用に開発されたワンオフモデル。
    
== BETA ==
 
== BETA ==
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本作の敵勢力となる宇宙生物で、多くの種類が存在しグロテスクな外見が特徴。その圧倒的な物量が最大の武器。
 
本作の敵勢力となる宇宙生物で、多くの種類が存在しグロテスクな外見が特徴。その圧倒的な物量が最大の武器。
 
一方で一体一体の性能は巨大ロボットものでも下から数えたほうが早く(例外あり)、長距離射撃を得意とする光線級の出現までは1970年代レベル(ただし、現実よりも技術の進歩は早い)の航空兵器による空爆で何の問題もなく対処できていた。
 
一方で一体一体の性能は巨大ロボットものでも下から数えたほうが早く(例外あり)、長距離射撃を得意とする光線級の出現までは1970年代レベル(ただし、現実よりも技術の進歩は早い)の航空兵器による空爆で何の問題もなく対処できていた。
 
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全体的に生理的嫌悪感を催しかねないような容姿で、それ以上に人命をいとも簡単に、そして残虐に奪い取る存在である。
その実態は生命体というよりも「有機物で生成された作業機械」。目的も'''生命が存在しない惑星での'''資源採掘である。つまるところ、数十年に渡る人類とBETAの戦争は[[ELS|不幸な行き違いが]][[フェストゥム|最悪の結末を迎えた]]結果であったかに見えた。しかし、多すぎる犠牲の末にようやく辿り着いた対話の末にBETAから返ってきた返答は自分たちと同じ'''有機体である人類は生命体と認めない'''というあまりにも一方的なものであり、和解ところか対話の余地すら最初から存在しなかったという無慈悲な現実であった。
      
; BETA 兵士級 ヴェナトル
 
; BETA 兵士級 ヴェナトル
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== 用語 ==
 
== 用語 ==
; 戦術機
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; 戦術歩行戦闘機('''T'''actical '''S'''urface '''F'''ighter)
: 本作における人型ロボット兵器の総称。現実における戦闘機をモチーフとした機体名とデザインが特徴。腰に装備された「跳躍(ジャンプ)ユニット」により立体的な動きで光線級のレーザーを回避する事を念頭に設計されている。
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: 通称『'''戦術機'''』。本作における人型ロボット兵器の総称。現実における戦闘機をモチーフとした機体名とデザインが特徴。腰に装備された「跳躍(ジャンプ)ユニット」により立体的な動きで光線級のレーザーを回避する事を念頭に設計されている。
 
: BETAに撃破されたパイロットは即死できれば良いほうで、下手をすれば行動不能の機体ごと貪り喰われ、最悪は捕虜になって凄惨な人体実験が待っている。そのため、S-11という[[ファフナー|フェンリル]]が如き'''自爆装置が標準搭載'''されている。
 
: BETAに撃破されたパイロットは即死できれば良いほうで、下手をすれば行動不能の機体ごと貪り喰われ、最悪は捕虜になって凄惨な人体実験が待っている。そのため、S-11という[[ファフナー|フェンリル]]が如き'''自爆装置が標準搭載'''されている。
 +
: 一方でコクピットモジュールは規格化されているものの、制御OSや機体の特性は各国ごとにまちまちで、日本製は「'''高性能だが、ピーキーで扱い難い'''」と評されている。
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; S-11
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: 戦術機に搭載される高性能爆弾。高価な爆弾であり、前線国家でこそ標準装備だが、後方国家では装備しない例も多い。特に、ハイヴ攻略作戦時には必須の装備となる。
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: 搭載目的は二つ。一つは「ハイヴ最深部の反応炉(頭脳級BETA)の破壊」。もう一つは「'''自爆装置'''」である。特に二つ目の目的は、最早BETAに抗う術を失った戦術機と衛士が悲惨な最期を迎えるのを阻止し、人類への最期の貢献として死ぬための、せめてもの手向けである。
 +
: 反応炉破壊に使用する場合は、機体から取り出して反応炉に設置することで使用する。
 
; 衛士
 
; 衛士
 
:戦術機のパイロットの名称。強化人間の域ではないが基本的に投薬や精神操作を受けている。
 
:戦術機のパイロットの名称。強化人間の域ではないが基本的に投薬や精神操作を受けている。
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:前線で戦う為に死亡率は極めて高く、新兵の7割が初陣で戦死する。さらに、その内の多くは戦闘開始から8分以内に戦死するとも。これを指して「'''死の8分'''」という。これを乗り越えられるか否かが、その後も衛士として戦っていけるかの基準の一つとなっている。
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;ハイヴ
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:BETAの前線基地とも言える巣窟。頭脳級を中心にした地下基地で、内部は数十万単位のBETAで溢れている。
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:カシュガルにある最大のハイヴは、オリジナルハイヴと呼ばれる。現状、地球上にはオリジナルハイヴを含めて29個のハイヴが存在する(内一つ、ヨコハマハイヴは殲滅済み)。
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;G弾
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:[[核ミサイル|核兵器]]にすら耐性を付けたBETAに対抗する為に開発された、重力発生兵器。核兵器に代わる大量破壊兵器として、主にアメリカ軍によって使用されている。しかし、UNLIMITED編では最終局面でBETAに無差別投入された事で地球環境は壊滅的な被害を被り、一部の人類が地球を捨てて宇宙移民に活路を見いだす事態となる。
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;XM3
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:白銀武のゲーム「バルジャーノン」のような機動力を戦術機で再現出来ないか?というアイデアに基づいて開発された新型OS。これまで不可能と思われたアクロバティックな機動力を発揮出来るようになるなど、戦術機の性能を大幅に向上させることに成功し、衛士の死亡率を半減させた奇跡のOSと呼ばれる。
    
== 楽曲 ==
 
== 楽曲 ==
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:
 
:
 
:;「未来への咆哮」(18禁版)
 
:;「未来への咆哮」(18禁版)
::アダルトゲームらしからぬ熱く悲壮感の漂う曲調と歌詞から現在でも絶大的な人気を誇っており、JAM Projectの楽曲としても人気が高い。『X-Ω』参戦[[PV]]で使用されたほか、参戦イベント「未来への選択」でもクエストBGMに採用。
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::作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project<ref>「JAM Project featuring 影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、福山芳樹」名義。18禁版である本作のみ男性メンバーのみの参加。</ref>
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::アダルトゲームらしからぬ熱く悲壮感の漂う曲調と歌詞から現在でも絶大的な人気を誇っており、JAM Projectの楽曲としても人気が高い。
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::『X-Ω』では参戦[[PV]]で使用されたほか、イベント「未来への選択」でもクエストBGMに採用。
 
:;「Name〜君の名は〜」(全年齢版)
 
:;「Name〜君の名は〜」(全年齢版)
::
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::作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
 
:;「Metamorphose」([[Xbox360]]版)
 
:;「Metamorphose」([[Xbox360]]版)
::
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::作詞:奥井雅美 / 作曲:きただにひろし / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
:;「0-GRAVITY」 ([[プレイステーション3]]版)
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:;「0-GRAVITY」 ([[プレイステーション3|PS3]]・[[プレイステーション・ヴィータ|PSV]]・Steam版)
::
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::作詞:谷山紀章 / 作曲・編曲:飯塚昌明 / 歌:GRANRODEO
 
:
 
:
 
;エンディングテーマ
 
;エンディングテーマ
 
:
 
:
 
:;「マブラヴ」
 
:;「マブラヴ」
::
+
::前作『マブラヴ』OPテーマの再録版。
    
== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:スパロボ初参戦作品。2018年11月のイベント「未来への選択」限定参戦。
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:スパロボ初参戦作品。2018年11月のイベント「未来への選択」限定参戦。207B分隊の6名がパイロットとして参戦し、全員に専用化可能なボイス付きPPが用意されている破格の好遇<ref>ただしライブカットイン対応は武と冥夜のみ</ref>。
 +
:イベントでは『[[勇者王ガオガイガー]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』の面々が、異世界から『マブラヴ』世界にやってきたという設定でクロスオーバーが展開される。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*前作にあたる『マブラヴ』は、普通の高校生の元に大金持ちのお嬢様が現れ、幼馴染や友人たちとの関係が変化していくという、よくある恋愛ADVであった。
 
*前作にあたる『マブラヴ』は、普通の高校生の元に大金持ちのお嬢様が現れ、幼馴染や友人たちとの関係が変化していくという、よくある恋愛ADVであった。
**が、これは序章に過ぎず、本編クリア後に解禁される「UNLIMITED編」から繋がる本作こそが本編となっている。そのため、当初は前作に含められる予定であった。
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**が、これは序章(EXTRA編)に過ぎず、本編クリア後に解禁される「UNLIMITED編」から繋がる本作こそが本編となっている。そのため、当初は前作に含められる予定であった。
 
**この関係から前作をプレイしておかないとストーリーに入り込みづらい作品となっている(とはいえ、延期が重なったためいきなりこの作品から入るユーザーはほぼ皆無であった)。
 
**この関係から前作をプレイしておかないとストーリーに入り込みづらい作品となっている(とはいえ、延期が重なったためいきなりこの作品から入るユーザーはほぼ皆無であった)。
 
*元々アダルトゲームという仕様上、美少女キャラが非常に多いが、[[トラウマイベント|彼女たちが無残な最期を遂げるなどの非常にショッキングなシーン]]も多数存在し、発売当時に大きな物議を醸した。これを受けてシーンの残虐性を抑えるためのパッチが配布された。
 
*元々アダルトゲームという仕様上、美少女キャラが非常に多いが、[[トラウマイベント|彼女たちが無残な最期を遂げるなどの非常にショッキングなシーン]]も多数存在し、発売当時に大きな物議を醸した。これを受けてシーンの残虐性を抑えるためのパッチが配布された。
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※全年齢版のみを取り扱う。
 
※全年齢版のみを取り扱う。
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<amazon>B000GIC37O</amazon><amazon>B008F4MGV4</amazon><amazon>B005APXTUS</amazon>
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<amazon>B000GIC37O</amazon><amazon>B008F4MGV4</amazon><amazon>B005APXTUS</amazon><amazon>B016OAKV7G</amazon>
 
<!-- === その他 === -->
 
<!-- === その他 === -->
   
<!-- == 資料リンク == -->
 
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