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| 異名 = 魔神皇帝
 
| 異名 = 魔神皇帝
 
| 分類 = [[分類::マジンガー]]
 
| 分類 = [[分類::マジンガー]]
| 全長 =  
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*[[全長::28 m]](旧設定)
 
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*[[全長::25 m]](OVA版)
 
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| 重量 = [[重量::39 t]]
 
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| 動力 = [[動力::光子力反応炉]]
 
| 動力 = [[動力::光子力反応炉]]
| エネルギー = 光子力エネルギー
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| 装甲材質 = [[装甲材質::超合金ニューZα]]
 
| 装甲材質 = [[装甲材質::超合金ニューZα]]
 
| 内蔵機体 = カイザーパイルダー
 
| 内蔵機体 = カイザーパイルダー
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| デザイン = {{メカニックデザイン|永井豪}}
 
| デザイン = {{メカニックデザイン|永井豪}}
 
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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| タイトル = カイザーパイルダー
 
| タイトル = カイザーパイルダー
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| 開発者 = [[開発::兜十蔵]](α、OVA)<br />[[開発::弓弦之助]](F)
 
| 開発者 = [[開発::兜十蔵]](α、OVA)<br />[[開発::弓弦之助]](F)
 
| 乗員人数 = 1名
 
| 乗員人数 = 1名
| 主なパイロット = [[兜甲児]]([[兜甲児 (OVA)|OVA]])
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| パイロット = [[兜甲児]]([[兜甲児 (OVA)|OVA]] / [[兜甲児 (真マジンガー)|真マ]])
 
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[[兜甲児]]の祖父、[[兜十蔵]]が開発した[[マジンガーZ]]のプロトタイプ。
 
[[兜甲児]]の祖父、[[兜十蔵]]が開発した[[マジンガーZ]]のプロトタイプ。
   −
起動実験に失敗したため、[[光子力研究所]]の秘密格納庫に封印されていた。その性能はマジンガーZや[[グレートマジンガー]]を遥かに上回る。また自ら意思を持つ。その強大過ぎる力は搭乗者に凄まじい負担をかけ、最悪[[暴走]]の可能性すらある。カイザーパイルダーが機体起動のキーとなる。
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起動実験に失敗したため、[[光子力研究所]]の秘密格納庫に封印されていた。その性能はマジンガーZや[[グレートマジンガー]]を遥かに上回る。また自らの意思を持つ。その強大過ぎる力は搭乗者に凄まじい負担をかけ、最悪[[暴走]]の可能性すらある。カイザーパイルダーが機体起動のキーとなる。
    
「光と闇の力を持つ、正義の魔神」とも称される。その目的は「[[マジンガー]]を悪用するもの」「人類にとって仇名すもの」を倒すことである。[[量産型グレートマジンガー]]が[[光子力研究所]]に大挙して襲ってきたところで目覚めた。
 
「光と闇の力を持つ、正義の魔神」とも称される。その目的は「[[マジンガー]]を悪用するもの」「人類にとって仇名すもの」を倒すことである。[[量産型グレートマジンガー]]が[[光子力研究所]]に大挙して襲ってきたところで目覚めた。
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;マジンカイザー傳
 
;マジンカイザー傳
 
:従来のシリーズと無関係な独立した物語である。
 
:従来のシリーズと無関係な独立した物語である。
;団龍彦著『スーパーロボット大戦』
  −
:「ゴッドマジンガー」という名称で登場(テレビアニメ『ゴッドマジンガー』とは無関係)。未来世界に甲児たちが飛ばされている間の'''3日間で'''現代に残った弓博士たちがマジンガーZに改造を加えたもの(ただし、時間が加速する空間で作業しているため実際には3年の年数が掛かっている)。「マジンカイザー」という名称は使われておらず武装も大きく異なっているが、デザインや「マジンガーZの超強化型」という設定面での共通点が多いため記載。作中では、設計は[[グレートマジンガー]]を強化発展させたものである。[[グレートマジンガー]]はその試作機であったとされているが、上記の状況故に一から新造する暇が無く、[[マジンガーZ]]を改造して生み出された。
  −
:本機のアイデア元の一つであった元々、完結作であるはずであった「ゴッドマジンガー」は独自のデザインであったが、そのリボーンである本機はマジンカイザーのデザインのアレンジとなっている。なお、カイザーノヴァに当たる武装として、スーパーノヴァという武器が搭載されている。
   
;マジンカイザー対真ゲッターロボ
 
;マジンカイザー対真ゲッターロボ
 
:[[マジンガーZ]]と[[グレートマジンガー]]の両方の光子力エンジンを搭載する事で、[[ゲッター線]]を融合させた[[光子力エネルギー]]の無尽蔵なパワーを制御する事が可能になったという設定になっている。[[真ゲッターロボ]]と共闘して[[光波獣ピクドロン]]の大軍団や[[メカギルギルガン]]を粉砕した。また真ゲッターロボの枯渇寸前だったゲッター線を、離れた場所から波動の形で[[補給]]している。
 
:[[マジンガーZ]]と[[グレートマジンガー]]の両方の光子力エンジンを搭載する事で、[[ゲッター線]]を融合させた[[光子力エネルギー]]の無尽蔵なパワーを制御する事が可能になったという設定になっている。[[真ゲッターロボ]]と共闘して[[光波獣ピクドロン]]の大軍団や[[メカギルギルガン]]を粉砕した。また真ゲッターロボの枯渇寸前だったゲッター線を、離れた場所から波動の形で[[補給]]している。
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デザインと主題歌歌詞は永井豪、主題歌作曲を渡辺宙明が担当して、それを水木一郎が熱唱。原作者設定のオリジナルロボットとしては豪勢な作りで、『[[スーパーロボット大戦α]]』にてお披露目となった。
 
デザインと主題歌歌詞は永井豪、主題歌作曲を渡辺宙明が担当して、それを水木一郎が熱唱。原作者設定のオリジナルロボットとしては豪勢な作りで、『[[スーパーロボット大戦α]]』にてお披露目となった。
   −
なお、近年のスパロボではゲームバランス全体の見直しにより、無印の[[マジンガーZ]]も最後まで十分に使える強さとなっている。また『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』版に至っては、設定面からもカイザーと十二分に張り合える存在と言える。
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なお、近年のスパロボではゲームバランス全体の見直しにより、無印の[[マジンガーZ]]も最後まで十分に使える強さとなっている。また『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』等の[[マジンガーシリーズ]]の新規参戦により、設定面からもカイザーと十二分に張り合える新たなマジンガーが現れている。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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『[[UFOロボ グレンダイザー]]』の登場人物・メカニックとの競演が実現していないことについては、たまたまであると回答されていた(後に2016年の『X-Ω』で実現)。『[[スーパーロボット大戦Z]]』では没データにマジンカイザーの武装使用時のボイスが収録されていることが確認されている。
 
『[[UFOロボ グレンダイザー]]』の登場人物・メカニックとの競演が実現していないことについては、たまたまであると回答されていた(後に2016年の『X-Ω』で実現)。『[[スーパーロボット大戦Z]]』では没データにマジンカイザーの武装使用時のボイスが収録されていることが確認されている。
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=== スパロボ設定 ===
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=== バンプレストオリジナル版 ===
 
==== [[旧シリーズ]] ====
 
==== [[旧シリーズ]] ====
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
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;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:前述の設定で登場。今回から[[BGM]]が「マジンカイザー」になる。[[Dr.ヘル]]が[[量産型グレートマジンガー]]を[[光子力研究所]]に差し向け、魔モードが発動して起動。EVAシナリオの「Air」では、[[人類補完計画]]に反応して[[ソロモン]]から[[真ゲッターロボ|真ゲッター]]・[[ライディーン]]・[[主人公]]機・そして本機が宇宙から駆けつけると言う見せ場がある。F同様に[[HP回復]](小)を持っている。ちなみに、[[改造]]はZから引継ぎのためZを改造していても安心である。[[ゴラオン]]ルートでのみ強化型Zとの2択がある。
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:前述の設定で登場。今回から[[BGM]]が「マジンカイザー」になる。[[Dr.ヘル]]が[[量産型グレートマジンガー]]を[[光子力研究所]]に差し向け、魔モードが発動して起動。EVAシナリオの「Air」では、[[人類補完計画]]に反応して[[ソロモン]]から[[真ゲッターロボ|真ゲッター]]・[[ライディーン]]・[[主人公]]機・そして本機が宇宙から駆けつけると言う見せ場がある。F同様に[[HP回復]](小)を持っている。ちなみに、[[改造]]はZから引継ぎのためZを改造していても安心である。
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:[[ゴラオン]]ルートでのみ強化型Zとの2択となるが、今回は距離補正の関係も有り、通常戦闘能力、最大火力共に強化型Zが上回るため、かなり不利。こちらはHP回復と一部EVAシナリオに参加できるのが利点。
 
:カイザーパイルダーに分離可能。
 
:カイザーパイルダーに分離可能。
 
:;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
 
:;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
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:
 
:
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
:現代では登場せず、未来世界にて[[マウンテンサイクル]]の中で眠っていたが、復活。宇宙ルートでは甲児の存在を感知したことで復活、同じく眠っていたが敵に奪われた[[真ゲッター1]]との対決となり、地上ルートではまず本機を[[ゴーゴン大公]]に奪われてから取り戻してから、対決する展開となる。一部戦闘アニメが書き直されているが、[[ゴーゴン大公]]に奪われた際の戦闘アニメはαのデータが流用されている。
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:未来世界にて[[マウンテンサイクル]]の中で眠っていたが復活。宇宙ルートでは甲児の存在を感知したことで復活、同じく眠っていたが敵に奪われた[[真ゲッター1]]との対決となる。地上ルートではその前に本機が[[ゴーゴン大公]]に奪われてしまうため、一時敵対する。一部戦闘アニメが書き直されているが、[[ゴーゴン大公]]搭乗時の戦闘アニメはαのデータが流用されている。
:本作最強機体の一角で、[[MAP兵器]]のダイナマイトタックルが消えたものの、攻撃力、装甲が非常に高く、特に無消費でありながら必殺技クラスの火力を持つターボスマッシャーパンチ、その更に上を行く必殺技ファイヤーブラスターが超強力で、それらのただでさえ凶悪な攻撃力を[[マジンパワー]]で更に上昇させ、全機体中最強のP属性武器としてしまう恐ろしい機体(全武器中では[[魂]][[ウォーカー・ギャリア|ICBM投げ]]が最強)。反面敵として出るときはHP以外の性能は非常に抑えられている。ちなみに今回は[[マジンガーZ]]が確実に手元に残り、改造は引き継がない。
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:最終盤での参戦となるが本作最強機体の一角で、[[MAP兵器]]のダイナマイトタックルが消えたものの、攻撃力、装甲が非常に高く、特に無消費でありながら必殺技クラスの火力を持つターボスマッシャーパンチ、その更に上を行く必殺技ファイヤーブラスターが超強力。それらのただでさえ凶悪な攻撃力を[[マジンパワー]]で更に底上げできる恐るべき機体。その火力はP属性武器では文字通り全味方中最強(全武器中では[[魂]][[ウォーカー・ギャリア|ICBM投げ]]が最強)。反面敵として出るときはHP以外の性能は非常に抑えられている。ちなみに今回は[[マジンガーZ]]が確実に手元に残り、改造は引き継がない。
 
:ジェットブーメランとして使用可能で、次の作品では取り外されてしまったカイザースクランダーだが、今回は「スクランダーが内蔵型なので、グレートと同じ弱点があるのでは」とはっきり言われている。また神モード発動と明確にされた初の作品でもある。
 
:ジェットブーメランとして使用可能で、次の作品では取り外されてしまったカイザースクランダーだが、今回は「スクランダーが内蔵型なので、グレートと同じ弱点があるのでは」とはっきり言われている。また神モード発動と明確にされた初の作品でもある。
 
:カイザーパイルダーに分離可能。
 
:カイザーパイルダーに分離可能。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
:今回は、真ゲッターともども調整中の所を[[地獄大元帥]]に奪われて2話程敵に。コクピットにはそれぞれ[[早乙女博士]]と[[弓弦之助|弓教授]]が拘束されていた。次の話でそれぞれHPを1000以下にするとイベントが発生して次の話から使用可能になる。ファイヤーブラスターが[[全体攻撃]]になり、強さに磨きがかかった。デザインがOVA版のものに変更された。しかし本作の発売時期にはまだOVA版が最終話の第7話まで進んでいなかったためか、カイザースクランダーは最後まで装着されない。更にショルダースライサーの類も失ったため[[切り払い]]もオミットされている。これらについては敵となった2機に対して未来世界で利用した弱点をまた使えないかと案が上がるものの、欠陥部分には弓教授が改修を加えた(そのため内蔵されていたスクランダーはなくなった)ことが剣造博士から明かされる。今回はまだスクランダークロスイベントがなかったことを残念がるプレイヤーも。改造は今回から[[マジンガーZ]]のものを引き継ぐが、引き続きZと同時使用が可能。Zは素で空が飛べて合体技が使用可能、マジンカイザーは基礎性能が高い、とシリーズにおいて双方の性能差が最も大きい。
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:デザインがOVA版のものに変更された。今回は、真ゲッターともども調整中の所を[[地獄大元帥]]に奪われて2話程敵に。コクピットにはそれぞれ[[早乙女博士]]と[[弓弦之助|弓教授]]が拘束されていた。次の話でそれぞれHPを1000以下にするとイベントが発生して次の話から使用可能になる。ファイヤーブラスターが[[全体攻撃]]になり、強さに磨きがかかった。しかし本作の発売時期にはまだOVA版が最終話の第7話まで進んでいなかったためか、カイザースクランダーは最後まで装着されない。更にショルダースライサーの類も失ったため[[切り払い]]もオミットされている。これらについては敵となった2機に対して未来世界で利用した弱点をまた使えないかと案が上がるものの、欠陥部分には弓教授が改修を加えた(そのため内蔵されていたスクランダーはなくなった)ことが剣造博士から明かされる。今回はまだスクランダークロスイベントがなかったことを残念がるプレイヤーも。改造は今回から[[マジンガーZ]]のものを引き継ぐが、引き続きZと同時使用が可能。Zは素で空が飛べて合体技が使用可能、マジンカイザーは基礎性能が高い、とシリーズにおいて双方の差別化が最も大きい。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:第2次αに続いてデザインはOVA版。クスハ編第1話より真・ゲッターと共に登場するが、共通ルート5話「地球圏絶対防衛線」クリア後、ダメージの蓄積によりオーバーホールに回される。
+
:『第2次α』に続いてデザインはOVA版。クスハ編第1話より真・ゲッターと共に登場するが、共通ルート5話「地球圏絶対防衛線」クリア後、ダメージの蓄積によりオーバーホールに回される。
 
:復帰するのは真・ゲッター共々共通ルート24話「戦神の星で」開始時。インターミッションではないので、使う気なら出撃準備での乗り換えを忘れないように。スクランダー復活までは空が飛べない上に足が遅いので、小隊編成には注意が必要。
 
:復帰するのは真・ゲッター共々共通ルート24話「戦神の星で」開始時。インターミッションではないので、使う気なら出撃準備での乗り換えを忘れないように。スクランダー復活までは空が飛べない上に足が遅いので、小隊編成には注意が必要。
:終盤の地球ルート「さらば父よ、戦士たちの旅立ち」にてカイザースクランダーが復活。装着イベントがあり、同時にカイザーノヴァが解禁となる。第2次αで弓教授がOVA版に改修して第3次αで剣造博士が新たなスクランダーを遺したため甲児言うところの「おじいちゃんが設計し、お父さんと弓教授が改良を加えたマジンカイザー」となっている。
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:終盤の地球ルート「さらば父よ、戦士たちの旅立ち」にてカイザースクランダーが復活。装着イベントがあり、同時にカイザーノヴァが解禁となる。『第2次α』で弓教授がOVA版に改修して本作で剣造博士が新たなスクランダーを遺したため、甲児言うところの「おじいちゃんが設計し、お父さんと弓教授が改良を加えたマジンカイザー」となっている。
 
:人類補完計画のイベントでは「ヒトの心を持った魔神」として、カイザーが独自の精神を持っていることが示唆されている。
 
:人類補完計画のイベントでは「ヒトの心を持った魔神」として、カイザーが独自の精神を持っていることが示唆されている。
 
:高いHPと装甲、そして攻撃力は健在であり、ボスキラーとして活躍してくれる。ただし、今回から登場した各種の特殊効果には、攻撃を避けにくい関係上滅法弱いので強化パーツで対策しておこう。
 
:高いHPと装甲、そして攻撃力は健在であり、ボスキラーとして活躍してくれる。ただし、今回から登場した各種の特殊効果には、攻撃を避けにくい関係上滅法弱いので強化パーツで対策しておこう。
 +
 +
==== 単独作品 ====
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;[[スーパーロボット大戦X]]
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:「マジンカイザー(オリジナル版)」名義で参戦。機体としては[[αシリーズ]]以来だが、手足の色が青くショルダースライサーを装備しているバンプレストデザインとしては、実にα以来18年ぶり(DCを含めると17年ぶり)の登場となる。更にパッケージイラストに通常版、限定版両方描かれており、W以来11年振り、バンプレストデザインとしては初登場作のSS版F完結編以来20年振りになる。
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:今回は[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガーの甲児]]が搭乗する。
    
=== OVA版設定 ===
 
=== OVA版設定 ===
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:直接参戦はしていないのだが、[[黒歴史]]の映像の中に'''甲児が知らないマジンガーが戦っている'''というものがあった([[ボス]]が「ボロットも細部が違う」と言っているので上記のスパロボ設定ではなくOVA版である)。…が、Zシリーズで言及されたのはここだけで、結局完結作に至るまで『カイザー』は参戦しなかった。
 
:直接参戦はしていないのだが、[[黒歴史]]の映像の中に'''甲児が知らないマジンガーが戦っている'''というものがあった([[ボス]]が「ボロットも細部が違う」と言っているので上記のスパロボ設定ではなくOVA版である)。…が、Zシリーズで言及されたのはここだけで、結局完結作に至るまで『カイザー』は参戦しなかった。
 
:余談だが、[[ルビーナ]]の没ボイスにマジンカイザー搭乗用のものが存在する。
 
:余談だが、[[ルビーナ]]の没ボイスにマジンカイザー搭乗用のものが存在する。
:なお、『第2次Z』で『真マジンガー』が参戦したので「甲児の知らないマジンガー」はそっちと受け取られがちだが、'''『Z』発売当時はまだ放送されていないので違う'''(少なくとも『Z』の時点ではマジンカイザーという前提である<ref>『ゴッドマジンガー』(SRW未参戦)説もあるが、こっちは'''そもそもマジンガーと判別できるかどうかも怪しい'''のでまずないであろう。そもそもボスボロットが出ていない。</ref>)。
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:なお、『第2次Z』で『真マジンガー』が参戦したので「甲児の知らないマジンガー」はそっちと受け取られがちだが、'''『Z』発売当時はまだ放送されていないので違う'''(少なくとも『Z』の時点ではマジンカイザーという前提である<ref>『ゴッドマジンガー』(SRW未参戦)説もあるが、こっちは'''そもそもマジンガーと判別できるかどうかも怪しい'''上、こちらの作品にはボスボロットが出ていない。</ref>)。
    
==== 携帯機シリーズ ====
 
==== 携帯機シリーズ ====
166行目: 169行目:  
:本作はTV版の設定も混在しており、'''[[兜十蔵]]が残した設計書を素に[[兜剣造]]が作った'''という衝撃的なクロスオーバーが行われている。
 
:本作はTV版の設定も混在しており、'''[[兜十蔵]]が残した設計書を素に[[兜剣造]]が作った'''という衝撃的なクロスオーバーが行われている。
 
:2016年4月のイベント「激闘! 最強の巨人!」の報酬ユニットとして通常版がSSRディフェンダーで登場。以降は通常版が大器型SSRアタッカーで、カイザースクランダー装備版がSSRファイターと大器型SSRディフェンダーでそれぞれ実装されている。
 
:2016年4月のイベント「激闘! 最強の巨人!」の報酬ユニットとして通常版がSSRディフェンダーで登場。以降は通常版が大器型SSRアタッカーで、カイザースクランダー装備版がSSRファイターと大器型SSRディフェンダーでそれぞれ実装されている。
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:2017年10月にはVer.3.0アップデートより実装された「Ωスキル」所持型SSRディフェンダーが追加。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:耳の位置にある角が前方向に倒れて先端部の間にエネルギーを集めて発射する。マジンガーZと同じ武装で、『死闘! 暗黒大将軍』のみの使用。ミケーネの将軍([[悪霊将軍ハーディアス]])をも氷漬けにし、一瞬で粉々にする威力を見せた。
 
:耳の位置にある角が前方向に倒れて先端部の間にエネルギーを集めて発射する。マジンガーZと同じ武装で、『死闘! 暗黒大将軍』のみの使用。ミケーネの将軍([[悪霊将軍ハーディアス]])をも氷漬けにし、一瞬で粉々にする威力を見せた。
 
;ルストトルネード
 
;ルストトルネード
:マジンガーZのルストハリケーン以上の酸を纏った竜巻で、その反動でカイザー自身も押されるほど。破壊範囲がかなり広く、街を一瞬で吹き飛ばしたり、富士山の山肌を大きく抉ったりした。
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:口部の5本のスリットから噴出されるマジンガーZのルストハリケーン以上の酸を纏った竜巻で、その反動でカイザー自身も押されるほど。破壊範囲がかなり広く、街を一瞬で吹き飛ばしたり、富士山の山肌を大きく抉ったりした。
 
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]、[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では全体攻撃。F完結編やα、[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]では[[宇宙]]で使用できない。作品によっては装甲値低下の[[特殊効果]]がある。
 
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]、[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では全体攻撃。F完結編やα、[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]では[[宇宙]]で使用できない。作品によっては装甲値低下の[[特殊効果]]がある。
 
;ギガントミサイル / ギガスミサイル
 
;ギガントミサイル / ギガスミサイル
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;ファイヤーブラスター
 
;ファイヤーブラスター
 
:胸部からブレストファイヤーの数十倍の威力がある超高熱を放射。その威力でカイザーが後ろに押し出されるほど。
 
:胸部からブレストファイヤーの数十倍の威力がある超高熱を放射。その威力でカイザーが後ろに押し出されるほど。
:『α外伝』の戦闘アニメでは高熱エネルギーが渦を巻いて相手を追いかけて命中する([[ゴーゴン大公]]に奪われた時のみα仕様)。『F完結編』ではフル改造でマップ兵器になる。『第2次α』『第3次α』では[[全体攻撃]]。『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では専用のアニメーションがあるにも関わらず、あまりの出力故にブラスターを撃つとカイザーの上半身が見えなくなる。『X-Ω』ではSSR版(ディフェンダー属性)の必殺技として採用。
+
:『α』までは放熱板の形だったが『α外伝』以降はそれに囚われない形となり、『α外伝』の戦闘アニメでは高熱エネルギーが渦を巻いて相手を追いかけて命中する([[ゴーゴン大公]]に奪われた時のみα仕様)。『F完結編』ではフル改造でマップ兵器になる。『第2次α』『第3次α』では[[全体攻撃]]。『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では専用のアニメーションがあるにも関わらず、あまりの出力故にブラスターを撃つとカイザーの上半身が見えなくなる。『X-Ω』ではSSR版(ディフェンダー属性)の必殺技として採用。
 
;ショルダースライサー / カイザーソード / カイザーブレード(肩)
 
;ショルダースライサー / カイザーソード / カイザーブレード(肩)
 
:両肩に装備されている二刀流の剣。OVA版設定では、カイザースクランダー装備後に解禁される。
 
:両肩に装備されている二刀流の剣。OVA版設定では、カイザースクランダー装備後に解禁される。
:αまではショルダースライサー(α外伝でカイザーソード)で、以降はカイザーブレード。デザインは『F完結編』『α及びα外伝』『死闘! 暗黒大将軍』で異なっている。
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:αまではショルダースライサー(α外伝でカイザーソード)で、以降はカイザーブレード。デザインは『F完結編』『α及びα外伝』『死闘! 暗黒大将軍』『X』で異なっている。
 
:JとWでは[[コンボ]](マルチコンボ)属性がある。武器攻撃力の割にEN消費が激しいので、コンボ狙いの時以外は多用できない。
 
:JとWでは[[コンボ]](マルチコンボ)属性がある。武器攻撃力の割にEN消費が激しいので、コンボ狙いの時以外は多用できない。
 
;カイザーブレード(胸) / ファイナルカイザーブレード  
 
;カイザーブレード(胸) / ファイナルカイザーブレード  
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==== 追加ブースター ====
 
==== 追加ブースター ====
 
;カイザースクランダー
 
;カイザースクランダー
:カイザー版ジェットパイルダー。初期作品では[[グレートマジンガー]]のスクランブルダッシュのように収納式だったが、OVA以降は外付け式になった。
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:カイザー版ジェットスクランダー。初期作品では[[グレートマジンガー]]のスクランブルダッシュのように収納式だったが、OVA以降は外付け式になった。
 
:;ジェットブーメラン
 
:;ジェットブーメラン
 
::カイザースクランダーを一時的に分離させ、翼を敵へ飛ばして切り裂く。使用方法としてはグレートブースターに近い。
 
::カイザースクランダーを一時的に分離させ、翼を敵へ飛ばして切り裂く。使用方法としてはグレートブースターに近い。
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== 機体BGM ==
 
== 機体BGM ==
=== スパロボ版 ===
+
=== オリジナル版 ===
 
;「マジンカイザー」
 
;「マジンカイザー」
 
:αシリーズ全般で採用。原作者の永井豪氏が作詞、テレビ版マジンガーシリーズで音楽と主題歌を手掛けた渡辺宙明氏が作曲したその内容は、「マジンガーZ」や「おれはグレートマジンガー」のパワフルさと必殺技の名を盛り込むといった70年代ロボットアニメソングの様式を踏襲している。歌ってるのはもちろん水木氏。
 
:αシリーズ全般で採用。原作者の永井豪氏が作詞、テレビ版マジンガーシリーズで音楽と主題歌を手掛けた渡辺宙明氏が作曲したその内容は、「マジンガーZ」や「おれはグレートマジンガー」のパワフルさと必殺技の名を盛り込むといった70年代ロボットアニメソングの様式を踏襲している。歌ってるのはもちろん水木氏。
290行目: 294行目:     
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
=== スパロボ版 ===
+
=== オリジナル版 ===
;α外伝
+
;魔神皇帝の目覚め
:
+
:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』[[ゴラオン]]隊ルート第52話「魔神皇帝」より。[[あしゅら男爵]]を打ち破ったものの、大きな被害を被ってしまった一同。甲児はマジンガーZのオーバーホールのために光子力研究所へと単身帰還していた。だが、光子力研究所では開かずの第7格納庫を震源とする地震が頻発していた。そこに[[ブロッケン伯爵]]率いる[[量産型グレートマジンガー]]部隊が襲いかかる。だがその時、マジンガーが悪の手先に渡ったことを察知した「何者か」の手によって、光子力エネルギーが凄まじい勢いで上昇していった。それは、兜十蔵博士によって封印された恐るべき魔神、誰の手にも負えない究極の魔神『皇帝』…しかし、甲児はパイルダーに乗り込み、『皇帝』の暴走を止めるべく乗り込む。その時、皇帝…マジンカイザーは目覚めた。最後の切り札、デビルマシン。人の頭脳と心を加えた、悪魔を滅ぼす正義の魔神皇帝として。
 +
 
 +
;胸のZに秘めた約束
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』宇宙ルート第36話「奪われた真・ゲッターロボ」より。さやか達を逃がすために[[ゴーゴン大公]]の軍団を前に孤軍奮闘する甲児。だが、[[真ゲッターロボ]]を奪った[[バット将軍]]の一撃で追い込まれ、囚われの身となってしまう。甲児の窮地に、グレートマジンガーは鉄也の意志に構わずエマージェンシープログラムを起動させ、MCコードのロックを解除する。急速に上昇する光子力エネルギー、[[マウンテンサイクル|ロストマウンテン]]の一箇所へと導かれる甲児。そこに眠っていたのは究極のマジンガー…マジンカイザー。幾千幾万の時の中、本来の搭乗者を待ち続けた魔神皇帝が、共に素晴らしき未来を掴むため、再び友のために立ち上がる。
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;空を走る勝利の使者
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:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』日本ルート第46話「さらば父よ、戦士達の旅立ち」より。[[竜魔帝王]]と[[地獄大元帥]]の策謀により、絶体絶命の危機に陥るZとグレート、そして[[鋼鉄ジーグ]]。その窮地を救うべく、[[科学要塞研究所]]のコントロールタワーが分離し、剣造と[[司馬遷次郎|司馬]]博士は特攻を仕掛ける。若き戦士達に美しい地球の未来を託して、二人の博士は還らぬ人となった。罠を脱した三人の戦士達は、悪すらも震え上がらせる怒りを燃やす。その時、弓教授は剣造が遺した遺産を解き放つ。マジンカイザーの新たなる翼、新型のカイザースクランダー。本来の力を取り戻した魔神皇帝は、宇宙すらも抱える力で大空を駆け抜け、世界を守るために戦う。
    
=== [[マジンカイザー (OVA)|OVA]]版 ===
 
=== [[マジンカイザー (OVA)|OVA]]版 ===
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:津島直人版コミカライズでの最終決戦。[[バードス島]]と一体化した[[Dr.ヘル]]に操られる無数の[[ガラダブラMk01]]に雁字搦めにされ、Dr.ヘルがカイザーを[[あしゅらマジンガー]]同様自らの端末にしようとした時、甲児はマジンカイザーの全エネルギーを使用したカイザーノヴァを発動した。
 
:津島直人版コミカライズでの最終決戦。[[バードス島]]と一体化した[[Dr.ヘル]]に操られる無数の[[ガラダブラMk01]]に雁字搦めにされ、Dr.ヘルがカイザーを[[あしゅらマジンガー]]同様自らの端末にしようとした時、甲児はマジンカイザーの全エネルギーを使用したカイザーノヴァを発動した。
 
;対暗黒大将軍
 
;対暗黒大将軍
:死闘!暗黒大将軍での最後の戦い。カイザーの武器が聞かず、逆に剣を振り下ろした衝撃で光子力研究所まで吹き飛ばされ、「こいつには勝てないのか」と諦めかけた時に死んだ[[ローリィ]]、[[ロール]]、[[もりもり博士]]の3人の魂が彼を激励、戦意を取り戻すと同時にターボスマッシャーパンチで暗黒大将軍の剣を上空へ弾きとばし、ガラ空きになった暗黒大将軍の本体へ光子力ビームを叩き込む。ひるむ暗黒大将軍へカイザーナックルで追撃かけ、仲間達を傷つけられ殺された怒りを露わにしつつ、トドメの零距離ターボスマッシャーパンチを叩き込んだ。仲間の仇を見事に討ったのだった。
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:死闘!暗黒大将軍での最後の戦い。カイザーの武器が効かず、逆に剣を振り下ろした衝撃で光子力研究所まで吹き飛ばされ、「こいつには勝てないのか」と諦めかけた時に死んだ[[ローリィ]]、[[ロール (マジンガー)|ロール]]、[[もりもり博士]]の3人の魂が彼を激励、戦意を取り戻すと同時にターボスマッシャーパンチで暗黒大将軍の剣を上空へ弾きとばし、ガラ空きになった暗黒大将軍の本体へ光子力ビームを叩き込む。ひるむ暗黒大将軍へカイザーナックルで追撃かけ、仲間達を傷つけられ殺された怒りを露わにしつつ、トドメの零距離ターボスマッシャーパンチを叩き込んだ。仲間の仇を見事に討ったのだった。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[マジンエンペラーG]]
 
;[[マジンエンペラーG]]
 
:マジンカイザー以来となる[[オリジナル設定|スパロボオリジナルマジンガー]]。
 
:マジンカイザー以来となる[[オリジナル設定|スパロボオリジナルマジンガー]]。
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;ゴッドマジンガー(SRW未登場)
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:団龍彦著『スーパーロボット大戦』に登場。(テレビアニメ『ゴッドマジンガー』とは無関係)。未来世界に甲児たちが飛ばされている間の'''3日間で'''現代に残った弓博士たちがマジンガーZに改造を加えたもの(ただし、時間が加速する空間で作業しているため実際には3年の年数が掛かっている)。「マジンカイザー」という名称は使われておらず武装も大きく異なっているが、デザインや「マジンガーZの超強化型」という設定面での共通点が多い。作中では、設計は[[グレートマジンガー]]を強化発展させたものである。[[グレートマジンガー]]はその試作機であったとされているが、上記の状況故に一から新造する暇が無く、[[マジンガーZ]]を改造して生み出された。
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:本機のアイデア元の一つであった元々、完結作であるはずであった「ゴッドマジンガー」は独自のデザインであったが、そのリボーンである本機はマジンカイザーのデザインのアレンジとなっている。なお、カイザーノヴァに当たる武装として、スーパーノヴァという武器が搭載されている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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