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=== 存在 ===
 
=== 存在 ===
その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。<br />[[D]]における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。
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その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める存在である。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。<br />[[D]]における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も究極的には破滅の王を現出させるための使い捨ての道具であり、彼ら自身が滅びる際の負の念すらも糧とすることが出来る。
    
劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。
 
劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。
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なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無く、憑依された時点でその人間の意識は消滅するため、一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった(ただし記憶はそのまま残るため、消滅というよりも「破滅の王」に乗っ取られたというべきであろう)。
 
なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無く、憑依された時点でその人間の意識は消滅するため、一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった(ただし記憶はそのまま残るため、消滅というよりも「破滅の王」に乗っ取られたというべきであろう)。
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こんな無茶苦茶な設定になった理由は「スパロボDの登場作品「[[マクロス7]]」の敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため」という理由が強い。
      
このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのが[[シュウイチロウ・ユキムラ|シュウイチロウ]]&[[アゾエーブ]]。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。本気で「破滅の王」を相手取るなら、正真正銘の「神」か「悪魔」でもなければ不可能であろう(それ以外で対抗できるとすれば、[[イデ]]か[[真聖ラーゼフォン]]ぐらい)。
 
このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのが[[シュウイチロウ・ユキムラ|シュウイチロウ]]&[[アゾエーブ]]。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。本気で「破滅の王」を相手取るなら、正真正銘の「神」か「悪魔」でもなければ不可能であろう(それ以外で対抗できるとすれば、[[イデ]]か[[真聖ラーゼフォン]]ぐらい)。
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類似する存在である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[ル=コボル]]は初めから作中世界に存在していたのに対し「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただし、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じなければ現れることが出来ない。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。
 
類似する存在である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[ル=コボル]]は初めから作中世界に存在していたのに対し「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただし、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じなければ現れることが出来ない。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。
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破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー(あるいは「生のエネルギー)」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。
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破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー(あるいは「生のエネルギー)」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。これほどまでにスケールの大きな設定になった理由だが……ひとえにライターの鏡氏の傾向だから、と言うのが正直な所だろう。
    
=== 総論 ===
 
=== 総論 ===
フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。言ってみれば「破滅の王」とはエントロピーがどうのこうのというよりは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''であり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。
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フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。言ってみれば「破滅の王」とは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''であり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。
 
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ただし、前述したように本来「破滅の王」は知性も意思も持たず、またその本質は「死」という概念にして現象である。全てのものが遅かれ早かれいずれは滅びる以上、無限に存在する並行世界、その全てに「破滅の王」が遍在している。つまるところ「破滅の王」が危険なのは、「次元の門が開かれ、そこから一気に死の現象が溢れ出した場合」である(死と滅びの現象そのものが世界に現出するのだから、滅びるのは当然である)。別ゲームでは同様の存在に対して「空に対して剣を振っても空気や空間は切れても空という概念は切れない」と説明されているが、ペルフェクティオもまさしくその通りであり、対処法も「実体に縛りつけて滅する」である。
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ペルフェクティオの場合は、フェリオの人格というイレギュラーな要素を取り込んだために、形を持たない「死の現象」に「自我」という枠が与えられたため、結果として只管に全ての破滅を求める存在になったのである(その観点では、ある意味「破滅の王」本体よりタチが悪い)。あらゆる世界に同時に存在し続ける「死」と言う概念である、という性質上、門を介さない限り「破滅のエネルギー」として顕在化することはなく、自発的に他の世界に干渉するような事態は基本的にないと思われる。
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メリオルエッセ達はこのペルフェクティオを指して「破滅の王」と呼んでいたために混乱しがちだが、彼らはあくまでフェリオの知識を元にした人造人間である=認識そのものは元となったフェリオのレベルが限界であるため、彼らにとって自らを作り出した「破滅の王」とは、あくまでもペルフェクティオという器を示すことになる。
      
Dでは概ね上記の通りの存在であり、最終的にトレーズの特攻で器を失い、ファブラ・フォレースの破壊によって現界出来なくなったことにより、もとの現象に戻った。
 
Dでは概ね上記の通りの存在であり、最終的にトレーズの特攻で器を失い、ファブラ・フォレースの破壊によって現界出来なくなったことにより、もとの現象に戻った。
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“鍵”と呼ばれるものが存在し、それは、門を開き、また閉じるためのものであり、その世界の知的生命体の心の在り様を調べ、「破滅の王」が現出するための糧となる負の感情を集める素地を作るためのものであった。
 
“鍵”と呼ばれるものが存在し、それは、門を開き、また閉じるためのものであり、その世界の知的生命体の心の在り様を調べ、「破滅の王」が現出するための糧となる負の感情を集める素地を作るためのものであった。
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遙か古代、恐らくはオーバーテクノロジーによって栄えた文明の時代、“鍵”に触れたナニモノカ(少なくとも人間ではなかったようだが)に憑依して「ペルフェクティオ」という端末を得、開かれた門から現れようとしていた。当時の人間達は、その尖兵たるメリオルエッセやミーレス達と戦い、膨大な犠牲を払ってクロスゲートを封じ込め、「破滅の王」の現出を阻止した。その後、生き残った者たちは、戦いで得たものを利用し、後の時代に「破滅の王」が現れた時の対抗策を造り上げた。それが“鍵”の複製品である[[シュンパティア]]や[[レース・アルカーナ]]である。そして、ファブラ・フォレースの正体は、かつて「破滅の王」が現出しようとしていた[[クロスゲート]]と、古人達が戦いの後に築いた封印神殿のことを指す。
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遙か古代、恐らくはオーバーテクノロジーによって栄えた文明の時代、“鍵”に触れた何者か(少なくとも人間ではなかったようだが)に憑依して「ペルフェクティオ」という端末を得、開かれた門から現れようとしていた。当時の人間達は、その尖兵たるメリオルエッセやミーレス達と戦い、膨大な犠牲を払ってクロスゲートを封じ込め、「破滅の王」の現出を阻止した。その後、生き残った者たちは、戦いで得たものを利用し、後の時代に「破滅の王」が現れた時の対抗策を造り上げた。それが“鍵”の複製品である[[シュンパティア]]や[[レース・アルカーナ]]である。そして、ファブラ・フォレースの正体は、かつて「破滅の王」が現出しようとしていた[[クロスゲート]]と、古人達が戦いの後に築いた封印神殿のことを指す。
    
恐らくは、その戦いの際に構築したと思しき疑似意識が時を経ても残っていたらしく(推測だが、どうやら器ごと放逐されたらしい)、フェリオを器に再び顕現した際は、当時の事を記憶していた。
 
恐らくは、その戦いの際に構築したと思しき疑似意識が時を経ても残っていたらしく(推測だが、どうやら器ごと放逐されたらしい)、フェリオを器に再び顕現した際は、当時の事を記憶していた。
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:ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。
 
:ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
:59話「デザイア」で共通ルートの最終ボスとして登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のEDに到達できるか決まる)。ガードこそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。[[グランゾン]]辺りを囮にコツコツ削るのが定石。<br/>実は、本作において「破滅の王」が現出すれば宇宙が終わる、という事実を明確に認識していたのは、何と[[ユーゼス・ゴッツォ]]ただ一人(バラルも認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、そのまま(「破滅の王」の真実を知らないまま)であればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、イルイの干渉とユーゼスがクロスゲートの動作を操作していたこと、そしてウェントスの特攻という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか(PS3になってメモリの容量が増えたから、という理由は置いといて)、会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。
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:59話「デザイア」で共通ルートの最終ボスとして登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のEDに到達できるか決まる)。ガードこそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。[[グランゾン]]辺りを囮にコツコツ削るのが定石。<br/>実は、本作において「破滅の王」が現出すれば宇宙が終わる、という事実を明確に認識していたのは、何と[[ユーゼス・ゴッツォ]]ただ一人(バラルも認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、そのまま(「破滅の王」の真実を知らないまま)であればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、イルイの干渉とユーゼスがクロスゲートの動作を操作していたこと、そしてウェントスの特攻という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか(シナリオが補完されたから、という理由は置いといて)会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。
    
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
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;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
:総合力でユーゼスに譲るものの、ファートゥムの凶悪な特殊攻撃と合わせてそれまでの敵とは一線を画する強さを誇る。回避が若干低い以外は軒並み高水準であるため、精神コマンドの出し惜しみはもってのほか。
 
:総合力でユーゼスに譲るものの、ファートゥムの凶悪な特殊攻撃と合わせてそれまでの敵とは一線を画する強さを誇る。回避が若干低い以外は軒並み高水準であるため、精神コマンドの出し惜しみはもってのほか。
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=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[必中]] [[不屈]] [[鉄壁]] [[気迫]] [[魂]] [[再動]]
 
;[[必中]] [[不屈]] [[鉄壁]] [[気迫]] [[魂]] [[再動]]
 
:第2次OGでの精神コマンド(携帯機の敵は精神コマンドを持っていない)。スーパー系のお手本のような構成である。
 
:第2次OGでの精神コマンド(携帯機の敵は精神コマンドを持っていない)。スーパー系のお手本のような構成である。
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=== [[特殊技能]] ===
 
=== [[特殊技能]] ===
 
;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]]
 
;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]]
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