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*外国語表記:[[外国語表記::Freedom Gundam]]
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{{登場メカ概要
*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
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| タイトル = フリーダム
**[[機動戦士ガンダムSEED]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Freedom]]
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムSEED}}
*型式番号:ZGMF-X10A
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*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムSEED DESTINY}}
*頭頂高:18.03m
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|大河原邦男}}
*本体重量:71.50t
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α}}
*[[動力]]:核動力([[ニュートロンジャマーキャンセラー]]搭載)
+
| SRWでの分類 = [[機体]]
*装甲:[[フェイズシフト装甲]]併用
+
}}
*開発:[[ザフト]]
+
 
*所属:ザフト⇒[[オーブ連合首長国]]、三隻同盟⇒[[アークエンジェル]]
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{{登場メカ概要
*主なパイロット:[[キラ・ヤマト]]
+
| タイトル = スペック
*メカニックデザイン:{{メカニックデザイン|大河原邦男}}
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| 分類 = [[分類::モビルスーツ]]
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| 生産形態 = 試作機
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| 型式番号 = [[型式番号::ZGMF-X10A]]
 +
| 全高 = 18.03 m
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| 重量 = [[重量::71.5 t]]
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| 動力 = 核動力([[ニュートロンジャマーキャンセラー]]搭載)
 +
| 装甲 = [[フェイズシフト装甲]]
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| 開発 = [[ザフト]]
 +
| 所属 = ザフト⇒[[オーブ連合首長国]]、三隻同盟⇒[[アークエンジェル]]
 +
| パイロット = [[パイロット::キラ・ヤマト]]
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}}
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'''フリーダムガンダム'''は『[[ガンダムシリーズ]]』の[[登場メカ]]。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[ザフト]]軍が開発した新型の[[モビルスーツ]]。
 
[[ザフト]]軍が開発した新型の[[モビルスーツ]]。
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=== 機体概要 ===
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[[地球連合軍]]のGAT-Xシリーズと、[[ザフト]]のMSのデータが融合した機体。動力炉は核エンジン。本来は[[ニュートロンジャマー|Nジャマー]]の影響で核エンジンは稼動できないが、本機はNジャマーの影響を打ち消す[[ニュートロンジャマーキャンセラー|Nジャマーキャンセラー]]を搭載しているため、稼動できるようになっている。
地球連合軍のGAT-Xシリーズと、ザフトのMSのデータが融合した機体。動力炉は核エンジン。本来は[[ニュートロンジャマー|Nジャマー]]の影響で核エンジンは稼動できないが、本機はNジャマーの影響を打ち消す[[ニュートロンジャマーキャンセラー|Nジャマーキャンセラー]]を搭載しているため、稼動できるようになっている。
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表示OSは「G.U.N.D.A.M.COMPLEX('''G'''eneration '''U'''nsubdued '''N'''uclear '''D'''rive/'''A'''ssault '''M'''odule Complex)」で“核駆動を使った世代の強襲モジュール複合体”という意味。無限に近い核動力により、稼働中にフェイズシフトダウンを起こす事がなく、実弾攻撃による防御力も向上している。
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表示OSは「G.U.N.D.A.M.COMPLEX('''G'''eneration '''U'''nsubdued '''N'''uclear '''D'''rive/'''A'''ssault '''M'''odule Complex)」で“核駆動を使った世代の強襲モジュール複合体”という意味。無限に近い核動力により稼働中にフェイズシフトダウンを起こす事がなく<ref>ただし、核エンジンからの供給量にも限界はあるため、それを上回るエネルギーを消費すれば一時的にエネルギー切れになることはある。</ref>、実弾攻撃による防御力も向上している。
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外見は[[ストライクガンダム]]に酷似しているが、ストライカーパックの換装で能力を変化させるストライクに対し、本機は機動力と射撃に重点を置いている。
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外見は[[ストライクガンダム|ストライク]]に酷似しているが、ストライカーパックの換装で能力を変化させるストライクに対し、本機は機動力と射撃に重点を置いている。
    
背部のウイングを展開したハイマット('''High''' '''M'''aneuver '''A'''erial '''T'''actical=High.M.A.T.)モード(高機動空戦モード)と背部と腰部の砲を展開したフルバーストモード、その2つを合わせたハイマットフルバーストモードに変形する。
 
背部のウイングを展開したハイマット('''High''' '''M'''aneuver '''A'''erial '''T'''actical=High.M.A.T.)モード(高機動空戦モード)と背部と腰部の砲を展開したフルバーストモード、その2つを合わせたハイマットフルバーストモードに変形する。
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最新技術を惜しみなく投入した結果、相当なハイスペック機体となっており、後に開発されるセカンドステージシリーズの機体と同等の性能を持ち、パワーに至ってはそれらを凌駕しているとされる。キラによると「'''[[ストライクガンダム|ストライク]]の4倍以上のパワーがある'''」らしい(これが何を指しているのかは不明。[[アムロ・レイ]]の台詞「5倍以上のエネルギーゲインがある」のオマージュと思われる)
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最新技術を惜しみなく投入した結果、相当なハイスペック機体となっており、後に開発されるセカンドステージシリーズの機体と同等の性能を持ち、パワーに至ってはそれらを凌駕しているとされる。キラによると「'''ストライクの4倍以上のパワーがある'''」らしい(これが何を指しているのかは不明<ref>設定を担当した森田繁氏によると「核エンジン搭載機とバッテリー機の差はパワーよりもスタミナの差によるところが大きい」といった見解を示している(モデルグラフィックス』2003年8月号、大日本絵画、森田繁インタビューより)</ref>。セリフ自体は[[アムロ・レイ]]の台詞「5倍以上のエネルギーゲインがある」のオマージュと思われる。)。一部書籍等では、出力は'''8,826kW'''と記載されている。
    
動力は資料によって核分裂炉、核融合炉などと表記されている事もあれば、単に核動力としかかかれていない事もありまちまちだが、SEED世界の背景設定(キャンセルする必要があるニュートロンジャマーが阻害するのは'''核分裂'''現象であり、核融合は戦艦の動力炉サイズを除いて実用化に至っていない)を鑑みるに核分裂炉であると思われる。
 
動力は資料によって核分裂炉、核融合炉などと表記されている事もあれば、単に核動力としかかかれていない事もありまちまちだが、SEED世界の背景設定(キャンセルする必要があるニュートロンジャマーが阻害するのは'''核分裂'''現象であり、核融合は戦艦の動力炉サイズを除いて実用化に至っていない)を鑑みるに核分裂炉であると思われる。
    
==== 強化装備形態 ====
 
==== 強化装備形態 ====
;フリーダムガンダム (ミーティア)
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;フリーダム (ミーティア)
 
:[[ミーティア]]を装着した形態。
 
:[[ミーティア]]を装着した形態。
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=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:[[ストライクガンダム]]の後継機。全体攻撃武器がP武器である点は非常に強力だが、必要[[気力]]が130以上という欠点を持つ。[[FIRE BOMBER]]がいれば大きな問題にならないのが救い。[[ジャスティスガンダム]]との合体攻撃が強い。以降の作品と違い、ミーティア装備状態では合体攻撃が無いので注意。ハイマット・フルバーストが最多で4機までしか攻撃できない全体攻撃であるためか、戦闘アニメーションのマルチロックオンのスピードが原作と比較して非常に遅く、さらに4機目をロックオンした時点で画面が切り替わる。なお、原作通り[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]を搭載しているが、実は本作においてNJCをフリーダムに搭載する意義は皆無である(詳しくは[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の項を参照)。
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:初登場作品。[[ストライクガンダム]]の後継機。全体攻撃武器がP武器である点は非常に強力だが、必要[[気力]]が130以上という欠点を持つ。[[FIRE BOMBER]]がいれば大きな問題にならないのが救い。[[ジャスティスガンダム]]との合体攻撃が強い。以降の作品と違い、ミーティア装備状態では合体攻撃が無いので注意。ハイマット・フルバーストが最多で4機までしか攻撃できない全体攻撃であるためか、戦闘アニメーションのマルチロックオンのスピードが原作と比較して非常に遅く、さらに4機目をロックオンした時点で画面が切り替わる。なお、原作通り[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]を搭載しているが、実は本作においてNJCをフリーダムに搭載する意義は皆無である(詳しくは[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の項を参照)。
 
:機体性能はもちろん作中最高クラスだが、パイロットが[[SEED]]が発動するまでは並のオールドパイロットと同等の[[命中]][[回避]]なので割と事故って被弾するので運用には注意しよう([[PS装甲|フェイズシフト装甲]]は健在なのでかなりの耐久性はあるが)。携帯機作品と違ってEN回復が無いのでガス欠に注意。
 
:機体性能はもちろん作中最高クラスだが、パイロットが[[SEED]]が発動するまでは並のオールドパイロットと同等の[[命中]][[回避]]なので割と事故って被弾するので運用には注意しよう([[PS装甲|フェイズシフト装甲]]は健在なのでかなりの耐久性はあるが)。携帯機作品と違ってEN回復が無いのでガス欠に注意。
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:核融合エンジンばかりのMSの中で、何故か本機だけEN回復(小)を持っている。原作同様[[インパルスガンダム]]のエクスカリバーで串刺しにされ大破する。なおビームサーベルでのトドメ演出はDESTINY原作28話のセイバー撃墜シーンが元ネタ。バラエーナとクスィフィアス・レール砲は単体の武装としてはオミットされた。ハイマットフルバーストが[[気力]]110で使用可能という大盤振る舞いだが、その分威力は微妙。歴代最弱のフリーダムと言える。なお、[[ランド・トラビス|ランドルート]]限定で本機を改造可能で、のちに第43話「運命と自由と」で改造が[[ストライクフリーダムガンダム|Sフリーダム]]に引き継がれるので難易度が下がる。なお、ルート次第では一度も味方して運用出来ず敵対したままである。ちなみに、図鑑のテキストでこの機体の動力は「核融合」となっているが、正しくは「核分裂」である。
 
:核融合エンジンばかりのMSの中で、何故か本機だけEN回復(小)を持っている。原作同様[[インパルスガンダム]]のエクスカリバーで串刺しにされ大破する。なおビームサーベルでのトドメ演出はDESTINY原作28話のセイバー撃墜シーンが元ネタ。バラエーナとクスィフィアス・レール砲は単体の武装としてはオミットされた。ハイマットフルバーストが[[気力]]110で使用可能という大盤振る舞いだが、その分威力は微妙。歴代最弱のフリーダムと言える。なお、[[ランド・トラビス|ランドルート]]限定で本機を改造可能で、のちに第43話「運命と自由と」で改造が[[ストライクフリーダムガンダム|Sフリーダム]]に引き継がれるので難易度が下がる。なお、ルート次第では一度も味方して運用出来ず敵対したままである。ちなみに、図鑑のテキストでこの機体の動力は「核融合」となっているが、正しくは「核分裂」である。
 
:なお、セツコルート29話と30話で登場する本機は、38話で登場する時よりも何故か獲得資金が高い(後者が5000なのに対し、前者は破格の'''13000''')。
 
:なお、セツコルート29話と30話で登場する本機は、38話で登場する時よりも何故か獲得資金が高い(後者が5000なのに対し、前者は破格の'''13000''')。
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=== Scramble Commanderシリーズ ===
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;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
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=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
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:なお原作と違ってシンとキラが対立しないため、エンジェルダウン作戦にてインパルスに撃墜されるという流れにはならない。しかしエンジェルダウン作戦を境に見かけなくなる事、アークエンジェル隊がLOTUSに参加した際にもフリーダム以外の機体は手に入るのにフリーダムだけ見当たらない事、そしてエンジェルダウン作戦のシナリオで横槍を入れてくるイクサー2に勝手に突っ込んでいってやられてしまう事が少なくない事から、'''『L』ではイクサー2に破壊されてしまったのが正史'''と言われることがある。ベルリンでデストロイガンダムと戦う時は無限復活が付いているか、撃墜が敗北条件になっていてプレイヤーに気を使わせるのだが、エンジェルダウン作戦の時に限って何も無く、突っ込んでいってやられたらそれっきりである。
 
:なお原作と違ってシンとキラが対立しないため、エンジェルダウン作戦にてインパルスに撃墜されるという流れにはならない。しかしエンジェルダウン作戦を境に見かけなくなる事、アークエンジェル隊がLOTUSに参加した際にもフリーダム以外の機体は手に入るのにフリーダムだけ見当たらない事、そしてエンジェルダウン作戦のシナリオで横槍を入れてくるイクサー2に勝手に突っ込んでいってやられてしまう事が少なくない事から、'''『L』ではイクサー2に破壊されてしまったのが正史'''と言われることがある。ベルリンでデストロイガンダムと戦う時は無限復活が付いているか、撃墜が敗北条件になっていてプレイヤーに気を使わせるのだが、エンジェルダウン作戦の時に限って何も無く、突っ込んでいってやられたらそれっきりである。
 
:なお迅速に敵を片付ければフリーダムをイクサー2撃退後まで撃墜させずに残すことも十分できるのだが、'''戦場に居座られると邪魔なので落ちてもらった方がプレイヤーとしても楽'''というのが…。なお頑張ってフリーダムを守ったとしても、フリーダムが残る事は無い。
 
:なお迅速に敵を片付ければフリーダムをイクサー2撃退後まで撃墜させずに残すことも十分できるのだが、'''戦場に居座られると邪魔なので落ちてもらった方がプレイヤーとしても楽'''というのが…。なお頑張ってフリーダムを守ったとしても、フリーダムが残る事は無い。
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=== Scramble Commanderシリーズ ===
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;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
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==== 武装 ====
 
==== 武装 ====
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
:頭部と胸部に2門内蔵。[[ゲイツ]]などにも同じ物が装備されている。
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:頭部に2門内蔵。[[ゲイツ (SEED)|ゲイツ]]などにも同じ物が装備されている。資料によっては胸部にも装備している事になっているが、マルチセンサーと記載されているものもあり表記揺れしている。
 
;MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
 
;MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
:腰に装備された2門のレール砲。普段はAMBACユニットとして機能している。劇中のエフェクトでは判別し難いが実弾兵器。DESTINYでも水中の[[アビスガンダム]]に撃っているが、ZやKではオミットされている。
+
:腰に装備された2門のレールガン。[[デュエルガンダム アサルトシュラウド]]に装備された「115mmレールガン・シヴァ」の発展型。普段はAMBACユニットとして機能している。劇中のエフェクトでは判別し難いが実弾兵器。DESTINYでも水中の[[アビスガンダム|アビス]]に撃っている。
 +
:ZやKではオミットされている。
 
;M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
 
;M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
 
:背部ウイングに収納されている2門の高出力ビーム砲。赤い帯状のビームを撃つ。ランチャーストライカーのアグニより高出力の威力と射程距離があり、この機体が持つ火器の中でも最大級の破壊力を持つ。フリーダムの主力武装である。
 
:背部ウイングに収納されている2門の高出力ビーム砲。赤い帯状のビームを撃つ。ランチャーストライカーのアグニより高出力の威力と射程距離があり、この機体が持つ火器の中でも最大級の破壊力を持つ。フリーダムの主力武装である。
:もともとヘリオポリスから強奪した4機のガンダムのノウハウにより、[[フリーダムガンダム]]開発以前から兵器としてのプランはあったが、当時の[[ザフト]]が最高出力バッテリー搭載のゲイツに装備させて試験運用したところ、2秒の斉射でバッテリー切れを起こしており到底実用には持ち込めなかった。そのため、様々な最新テクノロジーと核エンジンを搭載されたフリーダムガンダムに装備させることで電力不足が解決され初めて日の目を浴びることになった武装である。
+
:もともとヘリオポリスから強奪した4機のガンダムのノウハウにより、フリーダム開発以前から兵器としてのプランはあったが、当時の[[ザフト]]が最高出力バッテリー搭載のゲイツに装備させて試験運用したところ、2秒の斉射でバッテリー切れを起こしており到底実用には持ち込めなかった。そのため、様々な最新テクノロジーと核エンジンを搭載されたフリーダムに装備させることで電力不足が解決され初めて日の目を浴びることになった武装である。
 
:このことからバッテリー式の[[ストライクガンダム|ストライク]]、[[デュエルガンダム|デュエル]]、[[ブリッツガンダム|ブリッツ]]、[[バスターガンダム|バスター]]、[[イージスガンダム|イージス]]では撃った瞬間に[[フェイズシフト装甲|フェイズシフトダウン]]を起こし戦闘不能になり的になるだけなので運用は不可能だろう。
 
:このことからバッテリー式の[[ストライクガンダム|ストライク]]、[[デュエルガンダム|デュエル]]、[[ブリッツガンダム|ブリッツ]]、[[バスターガンダム|バスター]]、[[イージスガンダム|イージス]]では撃った瞬間に[[フェイズシフト装甲|フェイズシフトダウン]]を起こし戦闘不能になり的になるだけなので運用は不可能だろう。
 
:DESTINYではフルバースト時以外にもアッシュとダガーLに一度ずつ使用されたが、ZやKではクスィフィアス同様オミットされている。
 
:DESTINYではフルバースト時以外にもアッシュとダガーLに一度ずつ使用されたが、ZやKではクスィフィアス同様オミットされている。
 
;MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル
 
;MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル
:腰に2本装備。キラはこれの二刀流で敵機を切り刻んでいる。柄尻を連結した双身刀にすることも可能で、この状態を「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ぶ。プロヴィデンスとの死闘では高い格闘能力を見せた。
+
:腰に2本装備。[[バクゥ]]や[[ラゴゥ]]が装備していたビームサーベルの改良型。核エンジンからのエネルギー供給で、ストライクらが装備していたビームサーベルよりも遥かに高出力で刃渡りの長いビーム刃を形成できる。プロヴィデンスとの死闘では高い格闘能力を見せた。
:第3次αでは、フィニッシュデモでプロヴィデンスを撃墜したコクピット破壊が再現されている。DESDYNY名義のZ、Lではセイバーを切り刻んだシーンが再現されている。
+
:キラはこの武装を好んで使用し、劇中ではすれ違いざまに敵機の武装や頭部を斬り捨てていく姿が印象的。また、プロヴィデンスや[[デストロイガンダム]]との戦闘時にはビームサーベルで敵機のビームを切り払うこともあった。ちなみにキラはストライクフリーダム搭乗時と異なり、こちらではあまり二刀流を披露したことは無い(オーブ防衛線やセイバーを切り刻んだ時くらい)。
 +
:セカンドステージシリーズが装備している「ヴァジュラ・ビームサーベル」には性能で大きく劣り、[[ストライクフリーダムガンダム|後継機]]の改良型でようやく性能が追い付く。
 +
:第3次αでは、フィニッシュデモでプロヴィデンスを撃墜したコクピット破壊が再現されている。DESTINY名義のZ、Lではセイバーを切り刻んだシーンが再現されている。
 +
:;アンビデクストラス・ハルバード
 +
::2本の柄を連結させ双身刀にした形態。
 +
::『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』での必殺スキル。
 +
:
 
;MA-M20 ルプス・ビームライフル
 
;MA-M20 ルプス・ビームライフル
 
:本機の主兵装。核エンジンからのエネルギー供給のおかげでGAT-Xシリーズのそれを凌駕する高出力(劇中では特に差があるような描写はないが)。ジャスティスも色違いの同型を装備。
 
:本機の主兵装。核エンジンからのエネルギー供給のおかげでGAT-Xシリーズのそれを凌駕する高出力(劇中では特に差があるような描写はないが)。ジャスティスも色違いの同型を装備。
 
;対ビームシールド
 
;対ビームシールド
 
:ラミネート装甲製のシールド。
 
:ラミネート装甲製のシールド。
 +
:上部に小さな穴が開いており、ビームライフルの砲身をここから突き出し防御体勢のまま攻撃が可能。非常に窮屈な体勢になるためか使用はオーブでの戦いで1回使ったのみに止まる。
    
==== フルバースト ====
 
==== フルバースト ====
 
;ハイマット・フルバースト
 
;ハイマット・フルバースト
:フリーダムの象徴的な必殺攻撃。ハイマットモードで空中に不動の態勢を取ってからバルカン以外の射撃兵器で一斉射撃。射程はSEED設定の場合は長距離、DESTINY設定の場合は中距離となっている。
+
:フリーダムの象徴的な必殺攻撃。ハイマットモードで空中に不動の態勢を取ってからバルカン以外の射撃兵器で一斉射撃。キラはこれだけの連射を行ってなおコクピットを避けた射撃を行っており、キラの技量とフリーダムのマルチロックオンシステムの精度の凄まじさを物語っている。
 +
:射程はSEED設定の場合は長距離、DESTINY設定の場合は中距離となっている。しかもこの射程でP武器という使い勝手の良さを誇る。これはSフリーダムになっても同様。第3次αではフィニッシュデモで次々と敵が爆散するシーンが再現されている。
 
:スパロボでは[[マップ兵器]]版も用意されていることが多いが、Zでは通常兵器版のみ。DESTINY設定で登場する作品の場合、戦闘アニメーションでは機体が上下逆さまになった状態で発射する。これはDESTINY原作で初登場した時にアッシュ部隊をなぎ払った時の再現。
 
:スパロボでは[[マップ兵器]]版も用意されていることが多いが、Zでは通常兵器版のみ。DESTINY設定で登場する作品の場合、戦闘アニメーションでは機体が上下逆さまになった状態で発射する。これはDESTINY原作で初登場した時にアッシュ部隊をなぎ払った時の再現。
 
:;ハイマット・フルバースト([[マップ兵器]]版)
 
:;ハイマット・フルバースト([[マップ兵器]]版)
::原作でのイメージ通り、マップ兵器としても登場。攻撃範囲が広く、威力も高い上に、[[W]]では敵味方識別機能付きというハイスペック。敵を次々ロックオンしていく原作描写からのものだろうか。弾頭制かEN制かは作品によってまちまち。[[てかげん]]を使用しての他のキャラのサポートで猛威を振るう。
+
::原作でのイメージ通り、マップ兵器としても登場。大体の作品で前方扇状で攻撃範囲が広く、威力も高い上に、[[W]]では敵味方識別機能付きというハイスペック。敵を次々ロックオンしていく原作描写からのものだろうか。弾頭制かEN制かは作品によってまちまち。[[てかげん]]を使用しての他のキャラのサポートで猛威を振るう。
 +
:;ハイマットフルバースト(特大範囲)
 +
::『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』での必殺スキル。
    
=== [[合体攻撃]] ===
 
=== [[合体攻撃]] ===
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;剣装備、盾装備、銃装備
 
;剣装備、盾装備、銃装備
 
:[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]を発動。
 
:[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]を発動。
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:キラは作中では'''ビームも切り払っていた'''が、流石にスパロボではそこまで再現されていない。
 
;[[フェイズシフト装甲]]([[PS装甲]])
 
;[[フェイズシフト装甲]]([[PS装甲]])
 
:
 
:
154行目: 176行目:  
:SEED後半で何度か戦っている。チームワークは最悪だが、新型の機体に[[ブーステッドマン|強化パイロット]]3人ということで、さすがのキラもフリーダム単機では防戦一方を強いられていた。46話ではキラが出生の秘密を聞かされ戦意を失い掛けていた時、更にフレイのポッドを回収しようとした際は被弾し、中破している。特にフォビトゥンガンダムはフリーダムの武装がほぼ無効(ビームサーベルしか通用しない)にされてしまう相手であり、本編中最も相性の悪い相手であった。
 
:SEED後半で何度か戦っている。チームワークは最悪だが、新型の機体に[[ブーステッドマン|強化パイロット]]3人ということで、さすがのキラもフリーダム単機では防戦一方を強いられていた。46話ではキラが出生の秘密を聞かされ戦意を失い掛けていた時、更にフレイのポッドを回収しようとした際は被弾し、中破している。特にフォビトゥンガンダムはフリーダムの武装がほぼ無効(ビームサーベルしか通用しない)にされてしまう相手であり、本編中最も相性の悪い相手であった。
 
;対[[プロヴィデンスガンダム]]戦
 
;対[[プロヴィデンスガンダム]]戦
:SEED最終話。ドラグーンによるオールレンジ攻撃と言葉攻めの両方でキラを追い詰めるクルーゼだが、無傷とはいかず両者一進一退の攻防を繰り広げる。最後はほとんどの武装を失いながらもビームサーベルで突撃し、プロヴィデンスを貫いた。直後、ジェネシスの発射に巻き込まれたクルーゼは光の中に消えた。
+
:SEED最終話。ドラグーンによるオールレンジ攻撃と言葉攻めの両方でキラを追い詰めるクルーゼだが、無傷とはいかず両者一進一退の攻防を繰り広げる。最後はほとんどの武装を失いながらもビームサーベルで突撃し、プロヴィデンスを貫いた。直後、ジェネシスの発射に巻き込まれたクルーゼは光の中に消えた。なお終盤の決戦で満身創痍になることの多い主役機だが、大抵の場合左腕を損失することが多い(殆どの人にとって利き腕ではないためか)のに対し、本機は主役機にしては珍しく右腕を破壊され、残された左腕でケリをつけている。
 
;対[[アビスガンダム]]、[[ガイアガンダム]]、[[カオスガンダム]]
 
;対[[アビスガンダム]]、[[ガイアガンダム]]、[[カオスガンダム]]
 
:オーブ連合艦隊と[[ミネルバ]]の戦闘に介入した際に交戦。最新鋭機であるこれらセカンドステージシリーズの機体をあっさり退けている。
 
:オーブ連合艦隊と[[ミネルバ]]の戦闘に介入した際に交戦。最新鋭機であるこれらセカンドステージシリーズの機体をあっさり退けている。
 
;対[[セイバーガンダム]]
 
;対[[セイバーガンダム]]
:DESTINYでの戦闘。二度目の介入において、セイバーを駆るアスランから自分達の行動を非難されるキラだったが、カガリの思いを守る為に戦う覚悟を決めていたキラもまた、カガリやオーブだけを一方的に非難して、戦争を言い訳にしてオーブと戦っているアスランの姿勢を徹底的に否定。もはや話し合いでは解決しないと判断したキラは、アスランを討つ事を決意し、セイバーの片腕を切断した後、セイバーの四肢を徹底的に切り刻む形で破壊した。
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:DESTINYでの戦闘。二度目の介入において、セイバーを駆るアスランから自分達の行動を非難されるキラだったが、カガリの思いを守る為に戦う覚悟を決めていたキラもまた、カガリやオーブだけを一方的に非難して、戦争を言い訳にしてオーブと戦っているアスランの姿勢を徹底的に否定。もはや話し合いでは解決しないと判断したキラは、アスランを討つ事を決意し、セイバーの片腕を切断した後、セイバーの四肢を徹底的に切り刻む形で破壊した。なお、両機衝突によりビームサーベルを持った右手を弾かれたため左側のサーベルを左手で素早く抜き斬り返しで決定打を与えているが、フリーダムは通常手とは反対側にあるサーベルを使用しているため本来ならば不可能な戦法である(直前のカットから実に都合よく右側のサーベルを右手持ちしている)。
 
;対[[インパルスガンダム]]
 
;対[[インパルスガンダム]]
 
:DESTINYでの戦闘。一度目の接触ではすれ違いざまに腕を切り飛ばして終わりだったが、二度目には攻撃を回避され、無茶な体勢から反撃され驚く。三度目の決戦となったエンジェルダウン作戦ではインパルスの換装でキラの武装等を狙う攻撃の修復が利くという特性をフルに生かしたシンに苦戦。次第に防戦一方となり、ビームサーベルによる攻撃をバク宙で回避し隙を突いて脚部に切りかかるも、それが分離で回避されたことで逆に隙を突かれウイングの片方を損失。最終的にフォースとソードの同時使用という大技を受け撃墜された。
 
:DESTINYでの戦闘。一度目の接触ではすれ違いざまに腕を切り飛ばして終わりだったが、二度目には攻撃を回避され、無茶な体勢から反撃され驚く。三度目の決戦となったエンジェルダウン作戦ではインパルスの換装でキラの武装等を狙う攻撃の修復が利くという特性をフルに生かしたシンに苦戦。次第に防戦一方となり、ビームサーベルによる攻撃をバク宙で回避し隙を突いて脚部に切りかかるも、それが分離で回避されたことで逆に隙を突かれウイングの片方を損失。最終的にフォースとソードの同時使用という大技を受け撃墜された。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
=== 強化型・バリエーション機 ===
 
=== 強化型・バリエーション機 ===
;[[ストライクフリーダムガンダム]]
+
;[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]
 
:ザフトから強奪した機体に改造を施したフリーダムの後継機。
 
:ザフトから強奪した機体に改造を施したフリーダムの後継機。
    
=== 関連機 ===
 
=== 関連機 ===
;[[ジャスティスガンダム]]
+
;[[ストライクガンダム|ストライク]]
:兄弟機。フリーダムと比べてスタンダードな機体に仕上がっている。
  −
;[[プロヴィデンスガンダム]]
  −
:兄弟機だが、製作の遅れから直接対面を果たすのはかなり終盤になってしまう。原作ラストではフリーダムと激しい死闘を繰り広げた。
  −
;[[ドレッドノートガンダム]]
  −
:ニュートロンジャマーキャンセラー初搭載機。
  −
;[[ストライクガンダム]]
   
:外見の基になった機体。
 
:外見の基になった機体。
 
:
 
:
 
;[[エターナル]]
 
;[[エターナル]]
 
:[[ミーティア]]を搭載した大型戦艦。フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスなどの核搭載機の運用を前提に設計されている。
 
:[[ミーティア]]を搭載した大型戦艦。フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスなどの核搭載機の運用を前提に設計されている。
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=== ファーストシリーズ ===
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;[[ドレッドノートガンダム|ドレッドノート]]
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:ニュートロンジャマーキャンセラー初搭載機。
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;[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]
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:兄弟機。フリーダムと比べてスタンダードな機体に仕上がっている。
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;[[リジェネレイトガンダム|リジェネレイト]]
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;[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]
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:兄弟機だが、製作の遅れから直接対面を果たすのはかなり終盤になってしまう。原作ラストではフリーダムと激しい死闘を繰り広げた。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*本機の[[必殺武器|必殺技]]であるハイマット・フルバーストは元々の設定には無く、ウイングを広げた高機動形態(ハイマット)と武装を展開した砲戦形態(フルバースト)の2種類であり同時使用は不可能だった。
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*機体名の元ネタは、『[[機動戦士ガンダム]]』の原案時点での番組名'''『フリーダムファイター・ガンボーイ』'''である。
**これをアニメ演出の都合に合わせて変更したため、初期のガンプラではハイマット・フルバーストは設計上再現不可能になっている。
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*実は、'''名前に「フリーダム」と含まれる機体はガンダムシリーズにおいて本機を含めて3機存在する'''。
*機体名の元ネタは、『[[機動戦士ガンダム]]』の原案時点での番組名『フリーダムファイター・ガンボーイ』から。
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**まず『[[機動武闘伝Gガンダム]]』における第2回[[ガンダムファイト]]で優勝したネオアメリカ所属の[[モビルファイター]]「ガンダムフリーダム」(SRW未登場)、そして『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)に登場する[[量産型]]モビルスーツ「フリーダム」である。どちらも初出自体は本機より前だが、いかんせん両機とも知名度が低い。故に単に「フリーダム」と言った場合、フリーダムガンダムの事を指す場合が殆どである。
*実は名前に「フリーダム」と含まれる機体はガンダムシリーズにおいて本機を含め3機存在する。まず『[[機動武闘伝Gガンダム]]』における第2回[[ガンダムファイト]]で優勝した[[モビルファイター]]「ガンダムフリーダム」(SRW未登場)、そして「G-SAVIOUR」(SRW未参戦)に登場する量産モビルスーツ「フリーダム」である。どちらも初出自体は本機より前だが、いかんせん両機とも知名度が低いため単に「フリーダム」と言った場合本機のことを指す場合がほとんど。
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***なお[[SDガンダムシリーズ]]では[[コマンドガンダム]]が去った後のマゼラン大陸を舞台とした『ガンダムフォース』(SRW未参戦)において「キャプテンガンダムFF(フリーダムファイター)」が登場しており、同作の実質的な主人公である。
*『ガンダムSEED』の監督・福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めている『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』で、本機のビームライフル、バラエーナ、背部ウイングがカスタマイズパーツとして販売されていた。
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*フリーダムガンダムの[[必殺武器|必殺技]]である「ハイマット・フルバースト」は、元々の設定には無いものであった。そもそも、フリーダムは「ウイングを広げた高機動形態(ハイマット)と武装を展開した砲戦形態(フルバースト)の2種類の形態に明確に分かれており、同時使用は不可能」という設定だった。さらに『Gジェネ』等でも「バーストモード」「武装一斉射撃」等と表記されており、「ハイマット・フルバースト」と言う名称自体が使われていなかった<ref>[[コンピュータゲーム|ゲーム]]等で初めて「ハイマット・フルバースト」の名称が使われたのは『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』といわれている</ref>。
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**上記の設定を福田己津央監督がアニメ演出の都合に合わせて変更した為、'''初期のフリーダムガンダムの[[ガンプラ]]ではハイマット・フルバーストが設計上再現不可能になっている'''。しかし、後に発売されたマスターグレード以降はハイマットフルバーストが再現できるようにバラエーナの基部が多関節化している。
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*サウンドトラック『機動戦士ガンダムSEED ORIGINAL SOUNDTRACK III』(2003年9月21日発売)には、'''「フリーダム自爆」'''というタイトルの曲が収録されている。
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**なお、実際の劇中において「撃沈[[ドミニオン]]」や「[[フレイ・アルスター|フレイ]]の死」とは違って、フリーダムガンダムが[[自爆]]する展開にはならなかったので、[[俗語・俗称|俗に言う]]「ウソバレ」である(ただし、[[ジャスティスガンダム|別の機体]]は自爆しているが)。
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*『機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めている『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』劇中において、フリーダムガンダムの[[ビームライフル]]、バラエーナ、背部ウイングがカスタマイズパーツとして販売されている場面が有る。これは制作スタッフによる一種の「お遊び」である。
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== 脚注 ==
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<references />
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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