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;[[キオ・アスノ]]
 
;[[キオ・アスノ]]
 
:息子の生き写しである彼を気に掛け、彼を客人として迎えるとともに、祖国の現状と自身の真意を伝える。
 
:息子の生き写しである彼を気に掛け、彼を客人として迎えるとともに、祖国の現状と自身の真意を伝える。
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:パイロットとしての対峙は一度きりで終始優勢だったが、思想上ではイゼルカントとの邂逅以降不殺を通しきった彼の信念に負けた形となり、未来を託している。
 
;[[フリット・アスノ]]
 
;[[フリット・アスノ]]
 
:半世紀越しの敵対者。彼からは魔王とも呼ばれている。
 
:半世紀越しの敵対者。彼からは魔王とも呼ばれている。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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=== アセム編 ===
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;イゼルカント「長きに渡る潜入作戦、ご苦労であった。お前が収集した連邦軍の戦力データ、これによって戦局はヴェイガンに有利な状況となるであろう」
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;ゼハート「しかし、ガンダムに関してはご期待に沿うことができませんでした」
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;イゼルカント「想定していたよ。アレは特別な物だ。ゼハート・ガレット、お前に地球制圧軍の司令官を任せる」
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;ゼハート「ッ! 有難き幸せ。イゼルカント様のため、そしてヴェイガンすべての民のため、この身を投げ打つ所存です」
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;イゼルカント「ならば期待に応えよ、ゼハート・ガレット」
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:19話「アセムの旅立ち」冒頭の初登場シーン。潜入作戦から帰還したゼハートを労いつつヴェイガンの要職ともなる前線の指揮を任せる。まだ若輩であるゼハートには大きすぎる任務だが、少なくともイゼルカントが彼に期待しているという一点は嘘偽りのないものであった。
 
=== キオ編 ===
 
=== キオ編 ===
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;「我が名はイゼルカント。火星圏に生きる人類、独立国家ヴェイガンの代表者である」
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;「よく聞くがいい地球種よ。ヴェイガンはここに、地球侵略の全面開始を宣言する!」
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:29話「じいちゃんのガンダム」にて。要塞ラ・グラミスと大規模艦隊を地球に派遣し連邦軍司令部ビッグリングを墜としたあと、地球各地に派遣した新型戦闘艦ファ・ゼオスと同型艦からイゼルカントのホログラムを投影し、宣戦布告を行った。
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:半世紀以上続いてきた軍事衝突はここから更に本格化していくのであった。
 
;「我々は死ぬことが悲しいのではない。人として生きられないのが悲しいのだ」
 
;「我々は死ぬことが悲しいのではない。人として生きられないのが悲しいのだ」
 
:37話「ヴェイガンの世界」にて。マーズレイという恐怖の中で、人間らしい平和な生き方が出来ない事にヴェイガンの事情をキオに語る場面。
 
:37話「ヴェイガンの世界」にて。マーズレイという恐怖の中で、人間らしい平和な生き方が出来ない事にヴェイガンの事情をキオに語る場面。
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;「生まれ変わったのなら…生まれ変わって私の前に現れたのなら、なぜ分からないのだ!?」
 
;「生まれ変わったのなら…生まれ変わって私の前に現れたのなら、なぜ分からないのだ!?」
 
:キオにプロジェクト・エデンの全てを語り、拒絶された際の発言。完全にキオを亡き息子ロミと混同してしまっている事が分かるため、イゼルカントの狂気と哀しみが全面的に押し出されている。
 
:キオにプロジェクト・エデンの全てを語り、拒絶された際の発言。完全にキオを亡き息子ロミと混同してしまっている事が分かるため、イゼルカントの狂気と哀しみが全面的に押し出されている。
:ちなみにこの台詞の直前まで息子ロミの臨終のシーンが過去回想として描写され、『他人の空似』にしてはびっくりするほどキオに良く似ているロミが「地球で生まれ変わりたい」という遺言を両親に残していた。「'''ロミの願いが叶い、地球でキオとして生まれ変わったのだ'''」、と彼が縋ってしまうのもある意味仕方がない事なのかもしれない。
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:ちなみにこの台詞の直前まで息子ロミの臨終のシーンが過去回想として描写され、『他人の空似』にしてはびっくりするほどキオに良く似ているロミが「地球で生まれ変わりたい」という遺言を両親に残して逝去している。そして、長い年月の果てに、外見も内面もロミの面影を色濃く感じさせる地球生まれの少年がイゼルカントの前に現れてしまった。イゼルカントがキオの事を「'''ロミの願いが叶い、地球でキオとして生まれ変わった存在なのだ'''」と縋ってしまうのは、ある意味で仕方がない事なのかもしれない。
    
=== 三世代編 ===
 
=== 三世代編 ===
;「ゼハート、もし私が狂気だというのならそれでもいい。その全てを分かった上で付き合ってはくれぬか…?私の狂気に…」
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;「ゼハート、もし私が狂気だというのならそれでもいい。その全てを分かった上で付き合ってはくれぬか…? 私の狂気に…」
;「神ではない!お前は人の未来を照らす光になるのだ…」
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;「神ではない! お前は人の未来を照らす光になるのだ…」
 
:ゼハートに真意を伝え、プロジェクトエデンの全権を委ねる際に。自らを狂気と言いながらも人類の未来を案じる想いは本物だった。彼の言う「光」とは希望の象徴という意味合いで言ったのだろう。ゼハートは迷いながらもイゼルカントの願いを受け入れ計画遂行の為に尽力する。
 
:ゼハートに真意を伝え、プロジェクトエデンの全権を委ねる際に。自らを狂気と言いながらも人類の未来を案じる想いは本物だった。彼の言う「光」とは希望の象徴という意味合いで言ったのだろう。ゼハートは迷いながらもイゼルカントの願いを受け入れ計画遂行の為に尽力する。
 
:この台詞は何故か一部でカルト的な人気があり、「(神ではない、)光だ」とネタにされがちである。
 
:この台詞は何故か一部でカルト的な人気があり、「(神ではない、)光だ」とネタにされがちである。
;「ドレーネ……私は戦争をしたかったわけではない……。ただ作りたかっただけなのだ……。人が人らしく生きていける新世界を……。」
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;「ドレーネ……私は戦争をしたかったわけではない……。ただ作りたかっただけなのだ……。人が人らしく生きていける新世界を……」
;「私は今でもあの子が、ロミの生まれ変わりではないかと思っている……。」
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;「私は今でもあの子が、ロミの生まれ変わりではないかと思っている……」
;「ありがとう、キオ。地球はお前に託そう……。」
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;「ありがとう、キオ。地球はお前に託そう……」
;(どうか見せてくれ……人が人でいられる…未来を……。)
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;(どうか見せてくれ……人が人でいられる…未来を……)
:臨終の際。妻ドレーネとの会話とその未来をキオに託したイゼルカントの言葉。狂気に染まらず、ヴェイガンという過酷な世界の指導者でなければ良い指導者となれたのかもしれない。
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:最終話。臨終の際、妻ドレーネとの会話とその未来をキオに託したイゼルカントの言葉。彼にとってのキオは、妄執による思い込みではなくその在り方で、イゼルカントにとっての希望という意味でロミの生まれ変わりという意味に変わったのだろう。ある種の[[世界征服]]に乗り出し、それを打ち砕かれた者の最期とは思えない穏やかな言葉であり、若い命に希望を託しながらその生涯を終えた。
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:狂気に染まらず、ヴェイガンという過酷な世界の指導者でなければ良い指導者となれたのかもしれない。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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;「我が名はイゼルカント! 火星圏に生きる人類、独立国家ヴェイガンの代表者である!」
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;「地球種よ! かつて貴様らは宇宙に進出した我らの祖先を見捨て、人としての生きる権利を奪った! だが、お前たちの多くはその事実を知らない! なぜか!?」
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;「愚劣なる者どもは、自らの罪を無きものとする為、歴史の闇へその事実を葬ってきたからだ。そうした隠匿の歴史が何を生んだのか! そう、血塗られた争いの歴史である! 我らが争いを始めて以降も、地球は多くの反抗勢力を産み出した!」
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;「これはすなわち、地球種が愚劣なる世界を作り上げたという何よりの証である! そのような者達を地球より排除し、我々はこの星に、我らだけの新世界を作ると誓った!」
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;「今こそ時は来た! 覚悟せよ! 地球種! ヴェイガンはここに、地球侵略の全面開始を宣言する!」
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第5話「始まりの鐘」にて、ビッグリングを墜としてからの宣戦布告。AGE原作の半分が省略され、さらにヴェイガンによる侵攻が止まっていた間に[[一年戦争]]を始めとした地球人同士の大戦が起こったことを踏まえ原作より長い宣戦布告となった。
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:この放送は主人公や連邦高官、フリットやキオのみならず[[ソレスタルビーイング]]や[[袖付き]]も聴いており、序盤の山場ともいえるシーンとなった。
 
;「お前が連れてきた[[ロニ・ガーベイ|あの女]]を、このセカンドムーンへ迎え入れる事を許したのも、お前という男を信じての事…」
 
;「お前が連れてきた[[ロニ・ガーベイ|あの女]]を、このセカンドムーンへ迎え入れる事を許したのも、お前という男を信じての事…」
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第31話「生きる願い、宇宙に流れる」にて、ロニフラグが成立していた場合にシナリオエンドデモで追加される台詞。
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:『BX』第31話「生きる願い、宇宙に流れる」にて、ロニフラグが成立していた場合にシナリオエンドデモで追加される台詞。
 
;「ゼハートよ…すまなかった。お前の心の痛み、今になってようやく知ることができた…」<br/>「私の理想、そして私の願い…それは、お前だけに背負わせてよいものではなかった…」<br/>「人の未来を照らす光…それは、自らを焼く光であってはならぬ…」
 
;「ゼハートよ…すまなかった。お前の心の痛み、今になってようやく知ることができた…」<br/>「私の理想、そして私の願い…それは、お前だけに背負わせてよいものではなかった…」<br/>「人の未来を照らす光…それは、自らを焼く光であってはならぬ…」
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートに暗殺を命じられていた[[法術士ニュー]]に独断で生かされた後、ゼハートに対して謝罪する。
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートに暗殺を命じられていた[[法術士ニュー]]に独断で生かされた後、ゼハートに対して謝罪する。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*名前が言い辛いのか、視聴者からは「イ様」と略されて呼称される場合がある。
 
*名前が言い辛いのか、視聴者からは「イ様」と略されて呼称される場合がある。
**それだけにとどまらず、某健康食品ガムのような名前、[[リゼル|別作品のモビルスーツ]]が混ざってるような名前など、'''そもそも本名で呼んでもらえることが少ない。'''最も、指導者という立ち位置やゼハートなどヴェイガン勢からの呼称が大体「イゼルカント様」だからか、いずれのあだ名でも[[ハマーン・カーン|様付けは]][[シーマ・ガラハウ|されている。]]
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**それだけにとどまらず、某健康食品ガムのような名前、[[リゼル|別作品のモビルスーツ]]が混ざってるような名前など、'''そもそも本名で呼んでもらえることが少ない。'''もっとも、指導者という立ち位置やゼハートなどヴェイガン勢からの呼称が大体「イゼルカント様」だからか、いずれのあだ名でも[[ハマーン・カーン|様付けは]][[シーマ・ガラハウ|されている。]]
 
*キオ編で初登場した際には、ヴェイガンの戦争を引き起こした指導者ながらも冷静な態度や「ヴェイガンの現状では人として生けていけない事が悲しい」という人としての真っ当な願いを発言する等、理由があるとはいえ、ヴェイガンに対して過激な物言いが多いフリットと比較してまともな人物と思われていた。
 
*キオ編で初登場した際には、ヴェイガンの戦争を引き起こした指導者ながらも冷静な態度や「ヴェイガンの現状では人として生けていけない事が悲しい」という人としての真っ当な願いを発言する等、理由があるとはいえ、ヴェイガンに対して過激な物言いが多いフリットと比較してまともな人物と思われていた。
 
**しかし、プロジェクト・エデンの全貌が明らかになると、「フリット以上に'''アレ'''な人」という評価が続発し、各感想ページや掲示板は大荒れになってしまった。挙句の果てには「'''フリットのヴェイガン殲滅は正しかった'''」とまで評する感想まで現れる始末となった。
 
**しかし、プロジェクト・エデンの全貌が明らかになると、「フリット以上に'''アレ'''な人」という評価が続発し、各感想ページや掲示板は大荒れになってしまった。挙句の果てには「'''フリットのヴェイガン殲滅は正しかった'''」とまで評する感想まで現れる始末となった。
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