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言うまでもなく超有名SF映画『スターウォーズ』のライトセーバーがモチーフ。
 
言うまでもなく超有名SF映画『スターウォーズ』のライトセーバーがモチーフ。
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武器の原理としては材質関わらず、研がれてできた刃で斬るというより、凄まじい熱を放出して焼き斬るというのが正しい。
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武器の原理としては材質関わらず、研がれてできた刃で斬るというより、凄まじい熱を放出して焼き斬るというのが正しい(ドムとグフの武装であるヒートサーベルと決定的に違う点は熱を帯びた物質でない事と、熱で直接焼き斬る事である)。
    
== 各作品のビームサーベル ==
 
== 各作品のビームサーベル ==
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ビームの出力調整、及び、ビーム刃の維持機能はMSの汎用装備化された年代で既に完成度が高かった模様で、出力を弱めて大量の温水を調達(『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』)、マニュアル調整で耐用時間と引き換えに高威力化(『[[0083]]』)、ビーム刃を出した状態で投擲(『[[機動戦士Ζガンダム|劇場版Ζ]]』)といった運用法がUC0080年代から見られている。UC0090年代にはアイドリング・リミッター機能が付いたタイプが登場。斬りつける時以外はビーム刃を最小限に抑えエネルギーの節約ができるようになった。また、刀身同士が接触するとIフィールドの反発作用により実体剣の様に斬り結びの状態が発生するが、出力差が大きい場合はそのまま押し切ることも可能。
 
ビームの出力調整、及び、ビーム刃の維持機能はMSの汎用装備化された年代で既に完成度が高かった模様で、出力を弱めて大量の温水を調達(『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』)、マニュアル調整で耐用時間と引き換えに高威力化(『[[0083]]』)、ビーム刃を出した状態で投擲(『[[機動戦士Ζガンダム|劇場版Ζ]]』)といった運用法がUC0080年代から見られている。UC0090年代にはアイドリング・リミッター機能が付いたタイプが登場。斬りつける時以外はビーム刃を最小限に抑えエネルギーの節約ができるようになった。また、刀身同士が接触するとIフィールドの反発作用により実体剣の様に斬り結びの状態が発生するが、出力差が大きい場合はそのまま押し切ることも可能。
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ビーム刃部の形成形状には応用が利き、[[ギラ・ドーガ]]のビームアックス、[[ゴトラタン]]のビームトンファー等が存在する。また、速度の問題はあるが理論上は刀身を形成するIフィールドにより射撃ビームを切り払う事が出来る<ref>撃ち出された射撃ビームは剥き出しのメガ粒子塊の為、一方的に霧散する。</ref>。これらの特性を応用し、UC0120年代に[[ビームシールド]]が登場した。また、[[Ζガンダム]][[ΖΖガンダム]][[Sガンダム]][[クロスボーン・ガンダム]]等、マウントされている柄がビーム砲として機能する機体も存在する。
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ビーム刃部の形成形状には応用が利き、[[ギラ・ドーガ]]のビームアックスや[[ゴトラタン]]のビームトンファー等が存在する。また、速度の問題はあるが理論上は刀身を形成するIフィールドにより射撃ビームを切り払う事が出来る<ref>撃ち出された射撃ビームは剥き出しのメガ粒子塊の為、一方的に霧散する。しかしビームは光速に近い速さのため、現実において銃弾を手で弾き飛ばすより困難である。実際に劇中でビームの切り払いに成功しているのも[[ニュータイプ]]のエースパイロットのみで、ニュータイプとしての人並み外れた認知能力、そして的確な状況判断と高度な操縦技術が合わさってこそ出来る芸当であり、アニメにおいてもその描写は稀なものとなっている。</ref>。これらの特性を応用し、UC0120年代に[[ビームシールド]]が登場した。また、[[Ζガンダム]][[ΖΖガンダム]][[Sガンダム]][[クロスボーン・ガンダム]]等、マウントされている柄がビーム砲として機能する機体も存在する。
    
;ビームジャベリン
 
;ビームジャベリン
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[[ミラージュコロイド]]用の磁場形成理論の応用技術によりビーム刃を展開するもの。
 
[[ミラージュコロイド]]用の磁場形成理論の応用技術によりビーム刃を展開するもの。
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原作設定では「鍔迫り合いはできない<ref>余談の項の解説の通りこのワードは本来は誤用である。</ref>」ということになっており、[[機動戦士ガンダムSEED|無印SEED]]では[[ストライクガンダム|ストライク]]と[[デュエルガンダム|デュエル]]のサーベル同士が打ち合いをするシーンが描かれるなどのミスもあったが、リマスター版では修正された。なお、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]の時代ではミラージュコロイド理論を用いない代替技術も作られているが、サーベル同士の干渉は相変わらず行えない。……と思われるのだが、劇中では頻繁にサーベル同士の切り結びが描かれ、しかも無印時代と違って作画修正もされていないため、設定が統一されていない節がある。劇中描写を素直に信じるなら「実は技術の進歩により切り結びできるようになった」と見るべきか。
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原作設定では「鍔迫り合いはできない<ref>余談の項の解説の通りこのワードは本来は誤用である。</ref>」ということになっており、[[機動戦士ガンダムSEED|無印SEED]]では[[ストライクガンダム|ストライク]]と[[デュエルガンダム|デュエル]]のサーベル同士が打ち合いをするシーンが描かれるなどのミスもあったが、リマスター版では修正された。なお、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]の時代ではミラージュコロイド理論を用いない代替技術も作られているが、サーベル同士の干渉は相変わらず行えない。
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ただし、雑誌やジャケットのイラストでは頻繁に切り結ぶ姿が描かれていた。
    
;ラケルタ・ビームサーベル
 
;ラケルタ・ビームサーベル
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=== [[機動戦士ガンダムAGE|アドバンスドジェネレーション]]において ===
 
=== [[機動戦士ガンダムAGE|アドバンスドジェネレーション]]において ===
サーベルに使われている粒子は不明だが、小説版では荷電粒子を電磁収束したものとされている。
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サーベルに使われている粒子は不明だが、小説版では荷電粒子を電磁収束したものとされている。現在参戦しているキオ編(AG163年)では地球連邦、[[ヴェイガン]]共々普及されている。
現在参戦しているキオ編(AG163年)では地球連邦、[[ヴェイガン]]共々普及されている。
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地球連邦軍の機体は[[ガンダムAGE-1]]から採用された平べったい形状だが、オーソドックスで長年採用され続けている。[[クランシェ]]や[[ガンダムAGE-FX]]のように腕が発生器になっているものもある。ヴェイガン機は掌部に搭載され、ビームバルカンとして使えるのが特徴。だがキオ編時には下記のような複数のビームを形成できるマルチウエポンが開発されている。
地球連邦軍の機体は[[ガンダムAGE-1]]から採用された平べったい形状だが、オーソドックスで長年採用され続けている。[[クランシェ]]や[[ガンダムAGE-FX]]のように腕が発生器になっているものもある。
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ヴェイガン機は掌部に搭載され、ビームバルカンとして使えるのが特徴。だがキオ編時には下記のような複数のビームを形成できるマルチウエポンが開発されている。
      
;ギラーガスピア
 
;ギラーガスピア
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;フォーンファルシアバトン
 
;フォーンファルシアバトン
 
:ビームリボンを形成できるバトン状の武器で[[オールレンジ攻撃|ビット]]と連携することで強力な砲撃が可能である。[[フォーンファルシア]]の武装。
 
:ビームリボンを形成できるバトン状の武器で[[オールレンジ攻撃|ビット]]と連携することで強力な砲撃が可能である。[[フォーンファルシア]]の武装。
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;ビームアックス
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:シャルドールローグ、ジェノアスII(共にSRW未登場)のオプション兵装。ビームを発振するオーソドックスなビーム斧。
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:元々はゲームオリジナルの武器で、この他にもゲームではビームローリングランサー、ビームハンマーと多種多様なビーム格闘兵器が登場していた。
    
=== [[ガンダム Gのレコンギスタ|リギルド・センチュリー]]において ===
 
=== [[ガンダム Gのレコンギスタ|リギルド・センチュリー]]において ===
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;ビーム・ワイヤー
 
;ビーム・ワイヤー
 
:小型のビーム発振器を多数連結してチェーン状のビームを発生させる海賊部隊の装備。自由自在に曲げる事が可能で、使用された発振器は順次切り離される。[[G-アルケイン フルドレス|G-アルケイン]]、グリモア、モンテーロの武装。
 
:小型のビーム発振器を多数連結してチェーン状のビームを発生させる海賊部隊の装備。自由自在に曲げる事が可能で、使用された発振器は順次切り離される。[[G-アルケイン フルドレス|G-アルケイン]]、グリモア、モンテーロの武装。
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=== [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|ポスト・ディザスター]]において ===
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シリーズでは現時点で唯一、ビームサーベル系武装が一切登場しない。これはビームを拡散させて無効化するナノラミネートアーマーの登場によって、厄祭戦以降ビーム兵器という兵器体系そのものが衰退してしまったからと推察される。そのため、剣やメイスなどといった実体型の近接武器が使用され続けている。
    
== スパロボシリーズにおいて ==
 
== スパロボシリーズにおいて ==
 
SRWにおいても殆どの[[モビルスーツ]]が装備しており、MSの武器としては中程度の威力で、[[特殊スキル]][[切り払い]]で使用される武器でもある。
 
SRWにおいても殆どの[[モビルスーツ]]が装備しており、MSの武器としては中程度の威力で、[[特殊スキル]][[切り払い]]で使用される武器でもある。
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[[旧シリーズ]]では、射程1で[[EN]]消費無しで使用できる兵装であったが、当時のガンダム系パイロットは[[格闘]]値が低く、ほとんど使用される事はなかった。近年では、[[射程]]が伸びているものや[[コンボ]]属性を持つものが登場し、ガンダム系パイロットの格闘値が高くなり、使用率は高くなっている。巨大なビーム刃を持つハイパービームサーベルやビームシザース等は、ENを消費するものの、威力が高く、射程もある程度長い武器となっている。
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[[旧シリーズ]]では、射程1で[[EN]]消費無しで使用できる兵装であったが、当時のガンダム系パイロットは[[格闘 (能力)|格闘]]値が低く、ほとんど使用される事はなかった。近年では、[[射程]]が伸びているものや[[コンボ]]属性を持つものが登場し、ガンダム系パイロットの格闘値が高くなり、使用率は高くなっている。巨大なビーム刃を持つハイパービームサーベルやビームシザース等は、ENを消費するものの、威力が高く、射程もある程度長い武器となっている。
    
武器としての[[地形適応]]は、陸/宇宙A・[[海]]Bが伝統的という印象が強いが、[[飛行]]不可ユニット故に[[空]]適応無し(もしくはD)という作品も多かった。上述の設定的にガンダムW系などは海中でも支障無い様子だが、「ビームサーベル系は共通して海B」というお約束が優先されてきた。しかし[[Zシリーズ]]では多くのビームサーベル系が全地形Aであったり、ガンダムW系には陸水設定機が増えて複数のビーム系格闘兵装が空B・それ以外Aという、通例から大きく変わった調整が多数為されている<ref>その後の『[[スーパーロボット大戦V|V]]』(ガンダムW系不参戦)では旧例の海Bにほぼ復し、『[[スーパーロボット大戦X|X]]』でのガンダムW系は折衷的な適応値になっている。</ref>。
 
武器としての[[地形適応]]は、陸/宇宙A・[[海]]Bが伝統的という印象が強いが、[[飛行]]不可ユニット故に[[空]]適応無し(もしくはD)という作品も多かった。上述の設定的にガンダムW系などは海中でも支障無い様子だが、「ビームサーベル系は共通して海B」というお約束が優先されてきた。しかし[[Zシリーズ]]では多くのビームサーベル系が全地形Aであったり、ガンダムW系には陸水設定機が増えて複数のビーム系格闘兵装が空B・それ以外Aという、通例から大きく変わった調整が多数為されている<ref>その後の『[[スーパーロボット大戦V|V]]』(ガンダムW系不参戦)では旧例の海Bにほぼ復し、『[[スーパーロボット大戦X|X]]』でのガンダムW系は折衷的な適応値になっている。</ref>。
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名前にも「ビーム」が付いていながらも[[ビーム兵器]]ではない扱いを受け、対ビーム用[[バリア]]を持つ敵にも有効な武器であるが、逆に[[PS装甲]]等に対しビーム扱いでない為有効度が下がる場合があった(この対処の為、携帯機シリーズでは隠し属性としてPS装甲無効の設定が与えられるなどしている)。ビーム用バリアの一部を[[射撃]]限定にするなど設定が見直された現行のシリーズでは、これもビーム兵器として設定されるようになっている。
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名前にも「ビーム」が付いていながらも[[ビーム兵器]]ではない扱いを受け、対ビーム用[[バリア]]を持つ敵にも有効な武器であるが、逆に[[PS装甲]]等に対しビーム扱いでない為有効度が下がる場合があった(この対処の為、携帯機シリーズでは隠し属性としてPS装甲無効の設定が与えられるなどしている)。ビーム用バリアの一部を[[射撃 (武器属性)|射撃]]限定にするなど設定が見直された現行のシリーズでは、これもビーム兵器として設定されるようになっている。
    
== 他作品の類似の武装 ==
 
== 他作品の類似の武装 ==
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:[[イデオン]]の腕から発せされるエネルギーを剣の様に振るう。
 
:[[イデオン]]の腕から発せされるエネルギーを剣の様に振るう。
 
:規模・威力はもはや「ビーム剣」というのも生温いレベルであり、主題歌の歌詞にもある通りの「銀河切り裂く伝説の巨神の力」である。
 
:規模・威力はもはや「ビーム剣」というのも生温いレベルであり、主題歌の歌詞にもある通りの「銀河切り裂く伝説の巨神の力」である。
:また地球・バッフクラン双方に人間サイズのものが存在する。
   
;オーラビームソード([[聖戦士ダンバイン]])
 
;オーラビームソード([[聖戦士ダンバイン]])
 
:[[ビルバイン]]のオーラソードライフルをビーム剣として使用した場合のもの。
 
:[[ビルバイン]]のオーラソードライフルをビーム剣として使用した場合のもの。
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:[[イクサー1]]、[[イクサー2]]、[[イクサー3]]、[[アトロス]]が遣うビームソード。[[生身ユニット]]の遣うサイズの剣なので、大元のライトセイバーの類似と言う方が正確ではある。
 
:[[イクサー1]]、[[イクサー2]]、[[イクサー3]]、[[アトロス]]が遣うビームソード。[[生身ユニット]]の遣うサイズの剣なので、大元のライトセイバーの類似と言う方が正確ではある。
 
;ビームサーベル([[アルドノア・ゼロ]])
 
;ビームサーベル([[アルドノア・ゼロ]])
:[[アルギュレ]]の固有武装。
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:[[アルギュレ]]の固有武装。また、[[ディオスクリア]]もアルドノアドライブ能力でビームサーベルを使用可能。
 
;[[OGシリーズ]]に登場する非実体剣武器
 
;[[OGシリーズ]]に登場する非実体剣武器
 
:ビームソード、ネオプラズマカッターなど[[換装武器]]に複数種存在する。
 
:ビームソード、ネオプラズマカッターなど[[換装武器]]に複数種存在する。