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376 バイト追加 、 2015年10月31日 (土) 15:45
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== バイストン・ウェル(Byston Well) ==
 
== バイストン・ウェル(Byston Well) ==
『[[聖戦士ダンバイン]]』の当初の舞台である、[[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]。通常は地上との行き来ができないが、オーラロードと呼ばれる一種のゲートを開くことで、それが可能になる。科学技術や文化は、地上でいうと中世[[ヨーロッパ]]と同程度であり、騎士階級が土地を治めている。
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『[[聖戦士ダンバイン]]』の当初の舞台である、[[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]。通常は地上との行き来ができないが、オーラロードと呼ばれる一種のゲートを開くことで、それが可能になる。科学技術や文化は、地上でいうと中世[[ヨーロッパ]]と同程度であり、[[騎士]]階級が土地を治めている。
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地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン|ショット]]は、全ての人類が持つ微弱なESPが寄り集まった領域ではないか、と推論している。
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地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン|ショット]]は、「全ての人類が持つ微弱な[[超能力|ESP]]が寄り集まった領域ではないか」と推論している。
    
『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』においても同名の世界が登場するが、設定上は同一の世界。小説版の主役[[シンジロウ・サコミズ]]の生死を境にして歴史が分岐している。
 
『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』においても同名の世界が登場するが、設定上は同一の世界。小説版の主役[[シンジロウ・サコミズ]]の生死を境にして歴史が分岐している。
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;[[アの国]]
 
;[[アの国]]
 
:バイストン・ウェルの西方に位置する国家。
 
:バイストン・ウェルの西方に位置する国家。
:国王はフラオン・エルフであったが、バイストン・ウェル制覇の野望を抱く地方領主[[ドレイク・ルフト]]の下克上により彼が新たな国王となる。
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:国王はフラオン・エルフであったが、バイストン・ウェル制覇の野望を抱く地方領主[[ドレイク・ルフト]]の下克上によって彼が新たな国王となる。
 
;[[クの国]]
 
;[[クの国]]
 
:アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。
 
:アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。
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:第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。
 
:第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]]
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]]
:[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ|アムロ]]、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ファ・ユイリィ|ファ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]、[[シロー・アマダ|シロー]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ|ショウ]]、[[チャム・ファウ|チャム]]、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]、[[レニー・アイ|レニー]]が飛ばされてしまう。主人公である[[キョウスケ・ナンブ|キョウスケ]]が飛ばされるか否か(どちらのルートになるか)はフラグ次第。戦力が分断されたことで突入を諦めることになる。
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:[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ|アムロ]]、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ファ・ユイリィ|ファ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]、[[シロー・アマダ|シロー]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ|ショウ]]、[[チャム・ファウ|チャム]]、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]、[[レニー・アイ|レニー]]が飛ばされてしまう。
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:[[主人公]]である[[キョウスケ・ナンブ|キョウスケ]]が飛ばされるか否か(どちらのルートになるか)はフラグ次第。戦力が分断されたことで突入を諦めることになる。
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
:COMPACT2の面々に加えて[[アレンビー・ビアズリー|アレンビー]]も飛ばされてしまう。
 
:COMPACT2の面々に加えて[[アレンビー・ビアズリー|アレンビー]]も飛ばされてしまう。
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]
:TV版とOVA版両方のバイストン・ウェルが存在している。
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:TV版とOVA版二つのバイストン・ウェルが存在している。
:大量の修羅が異世界に渡ったことで次元が不安定になったこと(偶発的)と次元移動が行える[[ミザル・トゥバル|ミザル]]の能力(意図的)で、TV版と[[惑星ガイア]]と地上の間の行き来を繰り返す事になる。一方でOVA版には一度しか訪れない。
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:大量の[[修羅]]が[[異世界]]に渡ったことで次元が不安定になったこと(偶発的)と次元移動が行える[[ミザル・トゥバル|ミザル]]の能力(意図的)で、TV版のバイストン・ウェルと[[惑星ガイア]]と地上の間の行き来を繰り返す事になる。一方でOVA版のバイストン・ウェルには、一度しか訪れない。
    
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
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:二章最終話で再びオーラロードが開き、[[ホウジョウ軍]]はバイストン・ウェルへと戻ることになるのだが、反乱軍の面々は[[アルティメット・クロス]]に参加したままなので、ホウジョウ軍の動向が気になるところである。
 
:二章最終話で再びオーラロードが開き、[[ホウジョウ軍]]はバイストン・ウェルへと戻ることになるのだが、反乱軍の面々は[[アルティメット・クロス]]に参加したままなので、ホウジョウ軍の動向が気になるところである。
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
:本作ではプレイヤーが関わっている時期には一切バイストン・ウェルに転移することはなく、'''直接'''登場するのはプロローグでショウが召喚された際のみ。
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:本作ではプレイヤーが関わっている時期には一切バイストン・ウェルに転移することは無く、'''直接'''登場するのはプロローグでショウが召喚された際のみ。
:だというにも関わらずショウたち三人の他に[[海動剣|海動]][[真上遼|真上]]まで[[マジンカイザーSKL|機体]]と共にドレイクによって召喚されていたというこれまた大胆なクロスオーバーがある。
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:…だというにも関わらず、「ショウたち三人の他に'''[[海動剣|海動]][[真上遼|真上]]まで[[マジンカイザーSKL|機体]]と共に[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]によって召喚されていた'''」というこれまた大胆なクロスオーバーがある。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
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== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
;[[ショット・ウェポン]]
 
;[[ショット・ウェポン]]
:地上のロボット工学者。彼が召喚された事で数多くの[[オーラマシン]]が生まれることになる。
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:地上のロボット工学者。ショット(および[[ゼット・ライト|ゼット]])が召喚された事によって、数多くの[[オーラマシン]]が生まれることになる。
 
;[[ジャコバ・アオン]]
 
;[[ジャコバ・アオン]]
 
:フェラリオの長。
 
:フェラリオの長。
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:なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]]とは無関係(UXでは[[海動剣|勘違いする人物]]がいる)。
 
:なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]]とは無関係(UXでは[[海動剣|勘違いする人物]]がいる)。
 
;[[オーラバトラー]]
 
;[[オーラバトラー]]
:バイストン・ウェルで開発されたオーラ力を動力源とする人型の戦闘用ロボット。生物的な外見が特徴である。
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:バイストン・ウェルで開発されたオーラ力を[[動力・エンジン・エネルギー|動力源]]とする人型の戦闘用ロボット。生物的な外見が特徴である。
 
:また、人型のオーラバトラーおよびオーラ力を動力源とする人型ではない機械類を総称して[[オーラマシン]]と言う。
 
:また、人型のオーラバトラーおよびオーラ力を動力源とする人型ではない機械類を総称して[[オーラマシン]]と言う。
 
;強獣
 
;強獣
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== バイストン・ウェルが登場する作品 ==
 
== バイストン・ウェルが登場する作品 ==
バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』のために富野由悠季氏が考案した世界観ではあるが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが物語を語る」というテーマの体言なのかもしれない。
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バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』のために富野由悠季氏が考案した[[世界観]]ではあるが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが[[ナレーション|物語を語る]]」というテーマの体言なのかもしれない。
    
なお、全てのバイストン・ウェル関連作は一種の[[パラレルワールド]]として扱われており、互いに矛盾する設定が数多くある。
 
なお、全てのバイストン・ウェル関連作は一種の[[パラレルワールド]]として扱われており、互いに矛盾する設定が数多くある。
    
;[[聖戦士ダンバイン]]
 
;[[聖戦士ダンバイン]]
:1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語はここから始まった。
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:1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語は、ここから始まった。
;リーンの翼(小説版)(SRW未参戦)
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;リーンの翼([[小説|小説版]])(SRW未参戦)
 
:『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。[[オーラマシン]]がまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
 
:『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。[[オーラマシン]]がまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
:剣と魔法の中世風ファンタジー世界に召喚される主人公が「[[シンジロウ・サコミズ|第二次世界大戦中の日本の特攻隊員]]」という独特の設定は、ファンタジーが量産された今の時代でさえ特異性が際立っている。
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:剣と魔法の中世風ファンタジー世界に召喚される[[主人公]]が「[[シンジロウ・サコミズ|第二次世界大戦中の日本の特攻隊員]]」という独特の設定は、ファンタジーが量産された今の時代でさえも特異性が際立っている。
 
;ファウ・ファウ物語(SRW未参戦)
 
;ファウ・ファウ物語(SRW未参戦)
 
:ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。
 
:ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。
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;オーラバトラー戦記(SRW未参戦)
 
;オーラバトラー戦記(SRW未参戦)
 
:『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
 
:『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
:富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場しし、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。主人公は[[ショウ・ザマ]]ではなく城毅(じょう・たけし)。
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:富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場し、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。
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:なお、物語の主人公は[[ショウ・ザマ]]ではなく、「ジョク」こと城毅(じょう・たけし)。
 
;[[聖戦士ダンバインOVA|New Story of Aura Battler DUNBINE]]
 
;[[聖戦士ダンバインOVA|New Story of Aura Battler DUNBINE]]
 
:『聖戦士ダンバイン』の700年後を描いた後日談のOVA。1988年発売。
 
:『聖戦士ダンバイン』の700年後を描いた後日談のOVA。1988年発売。
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;ガーゼィの翼(SRW未参戦)
 
;ガーゼィの翼(SRW未参戦)
 
:浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。
 
:浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。
:小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であったリーンに対して、ガーゼィの主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。
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:小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であった『リーンの翼』に対して、『ガーゼィの翼』の主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。
 
:小説を元にしたOVA版、PCゲーム版も存在する。
 
:小説を元にしたOVA版、PCゲーム版も存在する。
 
;聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説
 
;聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説
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