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青年期では、シャアの反乱を潜り抜けた後に連邦軍人となり、ある程度の歳を重ねた事で後先考えない行動は鳴りを潜め、理知的な青年へ成長している。しかし一方で連邦軍を退役後は鬱病が発覚し、治療で地球に降りるなど自らが経験した第2次ネオ・ジオン抗争での一連の戦いによるトラウマに今も悩まされ、暗い影を抱えている。秘密結社「マフティー」の実働部隊の指導者となっている事実からも、アムロやシャアの様な一種のカリスマを持ち合わせていたのは確かと言える。
 
青年期では、シャアの反乱を潜り抜けた後に連邦軍人となり、ある程度の歳を重ねた事で後先考えない行動は鳴りを潜め、理知的な青年へ成長している。しかし一方で連邦軍を退役後は鬱病が発覚し、治療で地球に降りるなど自らが経験した第2次ネオ・ジオン抗争での一連の戦いによるトラウマに今も悩まされ、暗い影を抱えている。秘密結社「マフティー」の実働部隊の指導者となっている事実からも、アムロやシャアの様な一種のカリスマを持ち合わせていたのは確かと言える。
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実際に劇中では上品な立ち居振る舞いを見せているが、スペースシャトル「ハウンゼン」内でマフティーを騙るオエンベリ軍所属のハイジャッカーによる襲撃に巻き込まれるも、同乗した[[ギギ・アンダルシア]]の発破で彼らを撃退する。映画では、人死の光景を目の当たりにしながらも、制圧後は何事も無かったの様に機内食を食べており、更にはまるで魔術の呪文の様な筆跡で名前を書く等、その精神の内側には歪さを滲ませている状態となっている。この映画での変更点について村瀬修功監督は彼を「感情と思想に引き裂かれているキャラクター」と考えており、アフレコの際には小野賢章に対し「ハサウェイは壊れた人間です」と説明した。
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劇中で上品な立ち居振る舞いを見せハウンゼンに乗った乗客からも評判は良いが、スペースシャトル「ハウンゼン」内でマフティーを騙るオエンベリ軍所属のハイジャッカーによる襲撃に巻き込まれた際には、軍隊仕込みの体術で活躍。同乗した[[ギギ・アンダルシア]]の発破をかけられ、単身でハイジャッカーを制圧する。
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第2次ネオ・ジオン抗争時に偶然同じシャトルに搭乗する事になったクェスと出会い好意を寄せる事になっている。当初は思春期特有の一目惚れと言えるものであったが、次第に彼女の奔放で感情のままに反発していく姿を目の当たりにしていく内に、それが「孤独による寂しさの裏返し」であった事に気付く。彼女がシャアに誘われるまま[[ネオ・ジオン]]の[[パイロット]]となりニュータイプの力で悪意を振り巻き続ける様になってしまっても、ハサウェイは最後まで彼女を見捨てようとはせず、命の危険も顧みない形で連れ戻そうと行動した末に、周囲から見捨てられて孤立してしまったクェスの心を僅かながら動かしたが、その直後に待っていたのは彼女との死別であり、これによって[[チェーン・アギ]]を殺害。結果的にハサウェイはアクシズ・ショックの契機を起こしたが、初めての殺人経験はその後の人生に暗い影を落とす事になってしまった。
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第2次ネオ・ジオン抗争時に偶然同じシャトルに搭乗する事になったクェスと出会い好意を寄せる事になっている。当初は思春期特有の一目惚れと言えるものであったが、次第に彼女の奔放で感情のままに反発していく姿を目の当たりにしていく内に、それが「孤独による寂しさの裏返し」であった事に気付く。彼女がシャアに誘われるまま[[ネオ・ジオン]]の[[パイロット]]となった後も、ハサウェイは最後まで彼女を見捨てようとはせず、命の危険も顧みない形で連れ戻そうと行動した末に、周囲から見捨てられて孤立してしまったクェスの心を僅かながら動かしたが、その直後に待っていたのは彼女との死別であり、これによって[[チェーン・アギ]]を殺害。結果的にハサウェイはアクシズ・ショックの契機を起こしたが、初めての殺人経験はその後の人生に暗い影を落とす事になってしまった。
    
ニュータイプとしての素養を持った母や、既にニュータイプとして高い素養を備えたクェスやアムロと関わっていた事もあってか、パイロットとしてのニュータイプとしては高い素養を備えている。青年期には、[[サイコミュ]]も扱えるレベルにまで至っているが、ハサウェイ自身は、地球を汚染しない人間である本当の意味でのニュータイプとしての才能は無いと自虐している。
 
ニュータイプとしての素養を持った母や、既にニュータイプとして高い素養を備えたクェスやアムロと関わっていた事もあってか、パイロットとしてのニュータイプとしては高い素養を備えている。青年期には、[[サイコミュ]]も扱えるレベルにまで至っているが、ハサウェイ自身は、地球を汚染しない人間である本当の意味でのニュータイプとしての才能は無いと自虐している。
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アデナウアーの一人娘であるクェスに一目惚れするが、奔放で感情のままに行動してしまう彼女にやや辟易しながらも放っておく事は出来ず、気に掛け続ける。しかし、[[ロンデニオン]]にて憧れの存在となっていた[[シャア・アズナブル]]と出くわした結果、彼に誘われるままクェスはネオ・ジオン側に行ってしまう。クェスを連れ戻したい一心でプチモビでハッチからラー・カイラムに密航するが、すぐに見つかってしまい、ブライトからも[[修正|殴打と共に叱責を受ける]]。しかし、それに全く堪えなかったハサウェイはクェスを諦められず、自らの感情のままに[[α・アジール]]で暴れ回るクェスの存在を感じ取った事で、無人となっていた[[ジェガン]]に乗り込んで戦場に赴く。そして遭遇したクェスを必死に説得し、何度も拒絶する言動をぶつけられながらも、[[チェーン・アギ]]の[[リ・ガズィ]]からの攻撃を庇いつつクェスをα・アジールから降ろそうとするのだが、攻撃を辞めようとしなかったチェーンのリ・ガズィから放たれたグレネードから逆に庇われる形で、クェスは死亡。目の前で彼女を失ったショックのあまり、ビームライフルを乱射させてチェーンを手に掛けてしまった。
 
アデナウアーの一人娘であるクェスに一目惚れするが、奔放で感情のままに行動してしまう彼女にやや辟易しながらも放っておく事は出来ず、気に掛け続ける。しかし、[[ロンデニオン]]にて憧れの存在となっていた[[シャア・アズナブル]]と出くわした結果、彼に誘われるままクェスはネオ・ジオン側に行ってしまう。クェスを連れ戻したい一心でプチモビでハッチからラー・カイラムに密航するが、すぐに見つかってしまい、ブライトからも[[修正|殴打と共に叱責を受ける]]。しかし、それに全く堪えなかったハサウェイはクェスを諦められず、自らの感情のままに[[α・アジール]]で暴れ回るクェスの存在を感じ取った事で、無人となっていた[[ジェガン]]に乗り込んで戦場に赴く。そして遭遇したクェスを必死に説得し、何度も拒絶する言動をぶつけられながらも、[[チェーン・アギ]]の[[リ・ガズィ]]からの攻撃を庇いつつクェスをα・アジールから降ろそうとするのだが、攻撃を辞めようとしなかったチェーンのリ・ガズィから放たれたグレネードから逆に庇われる形で、クェスは死亡。目の前で彼女を失ったショックのあまり、ビームライフルを乱射させてチェーンを手に掛けてしまった。
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その後、連邦軍に収容され、MSの無断搭乗による軍規違反は、カムランが[[核ミサイル]]をロンド・ベルに無断提供した件と共に脅迫材料とする形で、アクシズ・ショック真実の隠蔽工作にブライトが同意したことにより訴追は免れている。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが元々電装系のトラブルを抱えた機体でフライトレコーダーも機能せず、更にはラー・カイラムのクルー達の温情で記録も意図的に抹消された為、真相は闇の中であった<ref>ただし本件の顛末が描写されたコミカライズ作品である『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』において、連邦軍は「ハサウェイの行った『誤射』」に関する何らかの事情を把握している事を示唆する形でブライトを脅迫している。</ref>。
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==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]] ====
 
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今作では牽制で撃ったビーム・ライフルがクェスの乗ったα・アジールを直撃・撃墜してしまい戦果を上げた。
小説版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』では、牽制で撃ったビーム・ライフルがクェスの乗ったα・アジールを直撃・撃墜してしまい戦果を上げ、戦勝ムードもありMSに無断搭乗した罪状は無罪になっている。
      
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
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ちなみに「逆シャア」より3年経過している為、年齢は16歳になっており、主人公の[[バナージ・リンクス]](同じく16歳)とは同年代となっている。
 
ちなみに「逆シャア」より3年経過している為、年齢は16歳になっており、主人公の[[バナージ・リンクス]](同じく16歳)とは同年代となっている。
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==== [[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ====
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==== [[機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男]] ====
[[主人公]]。クェスを失った点は共通しているものの、劇場版では『逆襲のシャア』でチェーンを、小説版では『ベルトーチカ・チルドレン』でクェスを自らの手で殺めた設定を引き継いでいる。
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本作では[[ブライト・ノア]]の回想という形で登場。シャアの反乱後に呆然としていた所を保護された。地球連邦軍の上層部は秘密裏にブライトへの査問会を行い、ハサウェイの行ったジェガンへの『無断搭乗』に関する軍規違反を追及し、裁判にかけると恫喝。[[カムラン・ブルーム]]が[[核ミサイル]]をロンド・ベルに無断提供した件と共に脅迫材料とする形で、アクシズ・ショックがニュータイプ達が起こした奇跡であるという真実を隠蔽するようブライトへの脅迫材料となった。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが電装系のトラブルを抱えた機体でフライトレコーダーも機能せず、更にはラー・カイラムのクルー達の温情で記録も意図的に抹消された為、真相は闇の中であった。
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==== 小説[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ====
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[[主人公]]。今作では『ベルトーチカ・チルドレン』の設定を引き継いでおり、α・アジールを撃墜した事と戦勝ムードもあり、ジェガンに無断搭乗した罪状は無罪になっている。
    
第2次ネオ・ジオン抗争以後に連邦軍人となったハサウェイは重度の鬱だったことが発覚し、療養も兼ねて植物監査官候補生として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会った不法居住者のケリア・デースと恋人になり、彼女が主治医となったことと地球の自然環境もありは徐々に回復へ向かっていく。しかしケリアが不法居住者、つまり犯罪者であったことからハサウェイは彼女と結婚することが出来なかった。
 
第2次ネオ・ジオン抗争以後に連邦軍人となったハサウェイは重度の鬱だったことが発覚し、療養も兼ねて植物監査官候補生として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会った不法居住者のケリア・デースと恋人になり、彼女が主治医となったことと地球の自然環境もありは徐々に回復へ向かっていく。しかしケリアが不法居住者、つまり犯罪者であったことからハサウェイは彼女と結婚することが出来なかった。
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組織に参加して1年程で、ハサウェイはマフティーの中枢戦闘要員となり、ハウンゼンで地球に降下後は、[[アナハイム・エレクトロニクス]]で開発された最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、アデレートで行われる中央閣僚会議を粉砕するため活動を行っていった。
 
組織に参加して1年程で、ハサウェイはマフティーの中枢戦闘要員となり、ハウンゼンで地球に降下後は、[[アナハイム・エレクトロニクス]]で開発された最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、アデレートで行われる中央閣僚会議を粉砕するため活動を行っていった。
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[[レーン・エイム]]の駆る[[ペーネロペー]]を中核としたケネス・スレッグ准将率いる「キルケー部隊」と何度も交戦する中、アデレードでは閣僚会議にて特権階級が地球の一部を独占できるという法案を可決しようとしていた。
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[[レーン・エイム]]の駆る[[ペーネロペー]]を中核としたケネス・スレッグ准将率いる「キルケー部隊」と何度も交戦する中、アデレードで中央閣僚会議は、地球連邦政府が正規の居住者であっても合法的に土地を奪える出来る法案を可決しようとしていた。
メディアへ声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかったレーンのペーネロペーに対し技量と性能の双方で優位に立つものの、レーンに誘導されのとギギ・アンダルシアが丁度同時刻に連邦軍に保護されたことで幸運が向こう側に舞い降りてしまい、アデレード市街へ仕掛けられたビーム・バリアーでガンダムは撃墜されてしまった。撃墜されたガンダムはペーネロペーにより埋まっていたエネルギーチューブなどを焼き切られ無力化、ハサウェイも打撲と全身火傷の重症を負う。
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ハサウェイ達は電波ジャックで声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかったレーンのペーネロペーに対し技量と性能の双方で優位に立つものの、丁度同じ頃ギギ・アンダルシアがに連邦軍に保護されたことで幸運が向こう側に舞い降りてしまった。ペーネロペーが誘導した地点には、ビーム・バリアーが設置されており、ガンダムは撃墜されてしまった。撃墜されたガンダムはペーネロペーにより埋まっていたエネルギーチューブなどを焼き切られ無力化、ハサウェイも打撲と全身火傷の重症を負う。
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収容後、ハサウェイが目を覚ますまでの間、連邦の官僚達の中には「意識の無いままでもいいから絞首刑にせよ」と裁判もせずに強引に処刑唱える者、軍内では処刑に反対する者が出て拮抗していたが、正式に銃殺刑が決定されてしまう事になる。しかし、自らの犯した罪が軽い物では無い事も自覚していたハサウェイは表面上は取り乱すこともなく「死ぬ位は皆がやってきた事」と冷静に受け止め、処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑は執行。「地球を守る、健やかな精神」を未来の人類が持つ事を信じながら生涯を終えた。
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収容後、ハサウェイが目を覚ますまでの間、連邦の官僚達の中には「意識の無いままでもいいから絞首刑にせよ」と裁判もせずに強引に処刑唱える者、軍内では処刑に反対する者が出て拮抗していたが、正式に銃殺刑が決定されてしまう事になる。しかし、自らの犯した罪が軽い物では無い事も自覚していたハサウェイは表面上は取り乱すこともなく「死ぬ位は皆がやってきた事」と冷静に受け止め、処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑は執行。「地球を守る、健やかな精神」を未来の人類が持つ事を信じながら25歳の若さで生涯を終えた。
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==== 映画[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ====
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本作は上述の小説を原作にしているが、設定は映画の『逆襲のシャア』から引き継いでいて、シャアの反乱における撃墜記録は公にはギラ・ドーガ一機ということになっている。今作のハサウェイは人死の光景を目の当たりにしながらも、ハイジャッカー制圧後は何事も無かったの様にジンジャエールを飲んでいたり、ハウンゼン搭乗時のサインでは魔術の呪文の様な筆跡で名前を書く等、その精神の内側には歪さを滲ませているという変更が為されている。この映画での変更点について村瀬修功監督は彼を「感情と思想に引き裂かれているキャラクター」と考えており、アフレコの際には小野賢章に対し「ハサウェイは壊れた人間です」と説明した。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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