ニュータイプ

ガンダムシリーズの内、『機動戦士ガンダム』を始めとする宇宙世紀シリーズに登場する概念。『機動新世紀ガンダムX』にも同じ名前の能力が登場するが、描写は異なっている。詳しくは「ニュータイプ (X)」を参照。

概要編集

五感の拡張・極端なまでに強い洞察力など超感覚的知覚を持った人間のことを指す。「人類の革新」と認識されることが多い。ただし、あくまで人間が元から持つ能力が鋭敏になっているだけであり、超能力とは似て非なるものとされる。一説では、「宇宙空間を青色に視覚する」らしく、宇宙世紀の外伝作品『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』では、ニュータイプの対抗策の迷彩として、青系統の塗装が利用されている。その概念や発現する条件に関しては非常に曖昧であるが、主に若年者に発現傾向が強い事実は判明している。

発生事由は「広大な宇宙空間に適応するために、人間の感覚が拡張される」ためとされており、そのことからギレン・ザビ等のスペースノイド側の指導者によって「ニュータイプになり得る可能性を秘めたスペースノイドこそが優良なる人種である」という選民思想のプロパガンダに利用されることも多い(ただし、ギレンは然程ニュータイプに興味を示してはいない)。一方、「戦争状態など極度のストレス状態に対する生存及び自己防衛本能から新たな感性が芽生える」という理由で覚醒する場合もあり、人工のニュータイプである強化人間は、その製造過程でコロニー落とし等の戦争によるトラウマを植え付けられたり極度に刺激されたりする。また地球育ちで戦争とも無縁だった人物であってもニュータイプに覚醒した例も存在する。

ニュータイプ同士は言葉を交わさずとも、相手の感情を感じ取ることで意思疎通が可能である。ニュータイプの概念を最初に提唱したジオン・ズム・ダイクンは、ニュータイプの「他人とより良く解り合える」能力から「争い合うこと無く他者と共存できる者」と定義しており、ニュータイプであったとされるレビル将軍も「ニュータイプというのはな、戦争なんぞせんでもいい人間の事だ。超能力者の事ではない」と発言している。

ニュータイプの力編集

とは言え、ニュータイプの能力が戦闘において非常に強力かつ有効であったのも確かである。

レーダーの使えないミノフスキー粒子散布空間において、他者の存在を感じ取る能力は敵機の接近にいち早く気付く決め手となった。また、相手の意思を鋭敏に感じ取れる者は、相手が攻撃などの意思を見せた時点で (相手が実際に機体を操作する前から) 対応が可能であり、敵機の動きを先読みするかのような対応能力は連邦・ジオン双方を震撼させた。こうした、戦場におけるニュータイプの優位性から、当初の理想とは裏腹に「ニュータイプ=戦うための能力」と社会に認知されることになってしまう。ニュータイプ特有の脳波を軍事利用したサイコミュ兵器はその典型例と言える。

宇宙世紀作品の劇中の描写から判断する限り、カミーユ・ビダンのように相手の意思を感じ取る事に敏感な者もいれば、ジュドー・アーシタのように感知するのは苦手だが戦闘で能力を発揮する者、シャア・アズナブルハマーン・カーンのように精神的なプレッシャーを与えて敵の心を戦慄させる者など、同じニュータイプであっても能力の方向性は異なるように見受けられる。

また、「言葉を交わさず意思のみで互いと解り合える」といった部分でさえ、時として暴力以上に危険さを発揮することがあり、相手のニュータイプはおろか自分自身の身さえ滅ぼしてしまう「諸刃の剣」と化してしまう。カミーユがその最も顕著な例であり、ハマーンと共鳴し合い彼女の記憶を垣間見た結果、彼女からは完全に拒絶される結果で終わっており、パプテマス・シロッコとの決戦では、バイオセンサーの機能も用いた力を発揮させた結果、その負荷に耐え切れず精神を崩壊させてしまっている。また、ユニコーンガンダムの真の力を覚醒させたバナージ・リンクスの場合は、アンジェロ・ザウパーの精神とシンクロし、アンジェロの過去とその内面[1]を見てしまった結果、絶望からパニックを起こさせた挙句、自滅に追いやってしまった。

そしてニュータイプ能力自体はあくまで超感覚の類でしかないものの、それを利用しているサイコミュは時折ニュータイプの脳波に反応して物理現象を超越した奇跡のような現象を起こす事がある。その代表例がアクシズ・ショックで、これによって本来はサイコミュの力を引き出しているだけのニュータイプ自身があたかも超越者であるかのように捉えられる土壌が作り出されてしまい、後述の通り連邦がニュータイプの神格化を危険視する原因の一つとなっている。

ニュータイプを積極的に戦争の道具として扱った者の一人に、「シャア・アズナブル」ことジオンの実の息子であるキャスバル・レム・ダイクンがいるという事実は皮肉と言う他は無い。

ニュータイプの歴史と見解編集

実質的な初登場作品である『機動戦士ガンダム』の時代(宇宙世紀0079年当時)は、まだ色々と「よくわかっていなかった」こともあり、ニュータイプの研究もさほど盛んではなかった。しかし、研究と技術が進歩するにつれ、ある程度の知名度と「どういうものか」を知らしめるには至ったようで、一定の理解を示す者も現れ始める。

しかしながら、ニュータイプが「オールドタイプよりも優れた者」として扱われる傾向だけでなく、ハマーンやシロッコの様にニュータイプではない者を「俗物」呼ばわりして差別し見下そうとする傲慢なニュータイプも少なからずいた為か、オールドタイプの中にはニュータイプを拒絶する者も多かったようである。短期間で熟練のパイロットを圧倒する技量を身につける異常なまでの成長速度の速さや高度な空間認識及び危機察知能力、サイコミュ兵器を使用出来る等といった数多くの優位性から、一部の学者には「ニュータイプはオールドタイプ(=現行の一般人類)をいずれ支配・排斥・絶滅させる存在になり得るのではないか」と推測し主張する者もいる。

また、ニュータイプの力を発現させる者がごく限られた人間のみである上に、その殆どがスペースノイドであった事実も、特にアースノイド側からは否定的見解を示される要因となっている。一方でスペースノイド側…特にジオニズムやギレン・ザビのニュータイプ論を信奉しているスペースノイド達の間では、「ニュータイプ=スペースノイドの為に戦う救世主」という間違った認識を正しい物と頑なに信じる者が非常に多く、結果的にニュータイプがスペースノイドの独立を正当化する為の大義名分やプロパガンダに利用される理由にもなっている。この事は地球連邦政府及び軍の上層部からも深刻に問題視されており、第2次ネオ・ジオン抗争の後日談として扱われる外伝作品『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』では、アクシズ・ショックがニュータイプ神話に結び付けられる事でニュータイプやジオニズムが地球の反連邦主義者達によって宗教戦争に利用されていく可能性から、目撃者の一人であるブライト・ノアは、核弾頭の提供を行ったカムラン・ブルームやモビルスーツを無断使用した民間人の息子であるハサウェイ・ノアを人質に取られるも同然の形で、アクシズ・ショックをニュータイプとは関係のないものとして証言するよう要求されている。

元々ジオニズムの根幹に関わる要素の一つとなっていたためか、その後の歴史においてもリディ・マーセナスのように自分自身がニュータイプであるという現実さえ全力で否定しようとした者、トビア・アロナクスのようにニュータイプでありながらニュータイプの優位性を自ら否定する者、カーディアス・ビストのように「ニュータイプという言葉は、もはや撃墜王と同じ意味にまで堕している」と嘆く者、ビルギット・ピリヨのように「ニュータイプって大概、個人的には不幸だったんだよな」と(半ばメタフィクションの要素を含んだ)指摘をする者、「地球連邦政府への反乱分子を生み出す危険思想」であると結論付ける者、単なる軍のプロパガンダと見做して冷笑する者…と、後期の作品になるほどニュータイプ(思想を含めて)の扱われ方はむしろ否定的なニュアンスになっており、それらの評価はあながち間違ってはいない部分もある。

機動戦士Vガンダム』の時代の前後では(視聴者の目線では)ニュータイプらしき感応力を自然に発現する者が少なくないにも関わらず、その事から特にニュータイプ扱いされてはいない。その程度の感応力は既にありふれた水準となり、「ニュータイプ」自体は伝説上の存在に変転したとも言い得る。同時代でより特異な資質を発現させる人物は「スペシャル」や「サイキッカー」と呼ばれ、区分されている。

宇宙世紀の次の時代とされるリギルド・センチュリーの時代においてもニュータイプは伝説上の存在として語り継がれてはいるものの、作中ではニュータイプという単語がごく僅かな人物の口から出てくる程度である。一方「サイキッカー」などの特殊能力の持ち主については言及されていない。一応、サイコミュらしき技術を用いているのではないかと思わせるMSやニュータイプの様な勘の良い描写をされている人物は存在する。

公式ではないが、松浦まさふみ氏の漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』(SRW未登場)では宇宙でのモビルスーツによる哨戒任務中、ニュータイプ的な「勘」を発現しだした主人公に対し、先輩兵士が「宇宙では下手なレーダーよりもアテになる」と主人公を感じた方向へ向かわせる描写がある(そのお陰で、ある重要人物が命拾いしている)。

ニュータイプの概念編集

実際のところ、ニュータイプとは正確な定義自体が無い曖昧な概念であり、劇中の登場人物どころか視聴者の間でも明確なイメージを持って語られている場面が少ない言葉でもある。そのため、単に「認識力や感覚に非常に優れた(パイロット適正も高い)超人」というようなものから「誤解無しに通じ合えて余計な争いをしなくて済むような人々」のような概念的なものまで、様々な扱いがされている。

さらに、誰がニュータイプかニュータイプではないかという点では、境界が曖昧な部分がある。劇中でニュータイプとしての描写・設定が無いキャラクターでも広範囲に強い思念が広がる一種の奇跡的な場面ではビジョンや声を知覚したり、逆にオールドタイプであると思われる人物が出す強いプレッシャーをニュータイプが感じ取っているかのような現象も起きている[2]

エマ・シーンレコア・ロンドはスパロボではオールドタイプとして扱われるが、原作ではニュータイプ的に気配を察知する場面がある。ナナイ・ミゲルもニュータイプ扱いされていないが、彼女の思惟が戦闘中のシャアに届いたり「大佐の命が吸われていきます」と彼の状態を感知していた。逆に、ジュドー以外のシャングリラ・チルドレンやルー・ルカファ・ユイリィはスパロボではニュータイプとされているが、ゲーム作品によってはニュータイプとして扱われないこともある。

真のニュータイプ編集

機動戦士ガンダムUC以降では「真のニュータイプ」という概念が登場している。真のニュータイプとなった人間は肉体が消失し、時を巻き戻したり遡ったりするなど超常的な力を発揮し、ガンダムNTのリタ・ベルナルの場合は乗機であるフェネクスと同化したという風に描写されている。それ以外にも、UCの終盤でバナージが真のニュータイプになりかけオードリーの呼びかけで踏みとどめた他、νガンダムとサザビーが無人の状態で発見されたことがアムロとシャアも真のニュータイプになったと示唆している。ララァ・スンも死亡と同時に真のニュータイプになったかのような描写もあるが、多くは語られていないため詳細は不明。サイコフレームとの関連など、この概念については今後制作されるUC2から本格的に説明されると思われる。

スパロボシリーズにおいて編集

スパロボにおいては総じて、「他者の感情の動きさえ読み取る、広範かつ鋭敏な感覚の持ち主」として描写されている。システム的には特殊技能として表現されており、サイコミュ兵器を初めとするニュータイプ専用の武器や特殊能力が使用可能になる他、命中回避率にプラス補正がかかる。高レベルになるとサイコミュ武器の射程が伸びるシリーズもある。『スーパーロボット大戦Z』では、ニュータイプ専用武器ならファンネルでなくても射程が伸びるようになった。

『第3次』、『EX』ではこの技能が存在しないので、原作ではニュータイプ用武器とされるものでも、乗り換えさえできれば誰でも使用可能。

『F』や『COMPACT』等では、補正値がパイロット能力命中回避にそのまま加算され表示されるので、ニュータイプパイロットは機体の限界反応がすぐに赤くなってしまう。

スーパーロボット大戦R』と『スーパーロボット大戦D』では『切り払い』『シールド防御』『撃ち落とし』と言った一部防御系技能の発生率にも変化が加わる。

一時期は、ニュータイプと聖戦士以外はまともに避けられず当てられないバランスだったことさえあるが、シリーズが進むごとに補正値が緩やかになっていき、命中率や回避率の計算方法自体も変化したため[3]、現行のシリーズではスーパー系及びオールドタイプと比較しての優位性は縮まっている。

先天的な技能で、技能欄からの上書きは一切不可能。取得及び技能レベルのアップ方法はパイロットのレベルアップや一部イベントに限られるが、特殊技能Lv+1を取得することで技能レベルのアップができる作品もある。アムロ・レイカミーユ・ビダンのように登場時からニュータイプ技能を持つキャラが殆どだが、ハサウェイ・ノアのように育てないと開花しないキャラも存在する。

また上述した優位性があったことやリアル系であることのイメージからか、ニュータイプ(ないし同様の命中・回避補正系先天技能の持ち主)のパイロットが底力を持つのは敵パイロットのボス級等に限られていたが、同じく上述した通りその優位性も縮まっているのもあり、味方パイロットのニュータイプでも底力をデフォルトで取得する例も見られるようになってきた。

ニュータイプ研究所に連行される(『R』)、エンジェル・ハイロゥの影響を受ける(『D』)等、一部の作品ではニュータイプであることが理由で、パイロットが出撃できなくなるシナリオも存在する。

スパロボではしばしば内面に問題を抱えている他作品キャラの心情を察してアドバイス(敵の場合は喝破)をしたり、逆に不用意にナイーブな面に触れてしまうことがある。相手からはテレパシー能力者のように見られることもあるため、「少し勘が良かったり、他人の気持ちが解る程度のもので、超能力の類などではない」とわざわざ説明することになったりもする[4]

機動新世紀ガンダムX』にも同じ名前の能力が登場するが、その描写の違いなどからかゲーム中では別枠の特殊技能にされている。詳しくは「ニュータイプ (X)」を参照。

第4次スーパーロボット大戦S編集

MS系パイロットがニュータイプ用武器を使用するための技能。

第2次スーパーロボット大戦G編集

第4次に準じるが、隠し技能となっておりステータス画面では表示されない。そのため原作を知らないプレイヤーは、そのパイロットを実際に出撃させてニュータイプ用武器を使わせてみるまで技能持ちかどうか判別できない。

新スーパーロボット大戦編集

能力に補正が入るようになった(命中・回避にそれぞれ+5)。が、この時点ではレベル制ではなく、オールドタイプとも極端な差があるわけではなかった。

スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編編集

レベル制になり、命中率・回避率・ファンネルの射程に補正が入るようになった。最も補正が凶悪だった時代。本作では強化人間と同等の補正率。

9に到達するレベルだけが揃って異常に高く設定されており[5]、ほとんどのパイロットが通常プレイでは達成不可能。

Lv 命中・回避補正 ファンネル射程
F F完 F F完
1 +10 +10 0 0
2 +15 +15 0 0
3 +20 +20 +1 0
4 +25 +25 +1 0
5 +30 +30 +2 0
6 +35 +35 +2 0
7 +40 +38 +3 +1
8 +45 +40 +3 +1
9 +50 +43 +4 +2

スーパーロボット大戦コンプリートボックス編集

本作では強化人間と同等の補正率。

Lv 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +3 +1
2 +6 +1
3 +9 +1
4 +12 +1
5 +15 +2
6 +18 +2
7 +21 +2
8 +24 +2
9 +30 +3

スーパーロボット大戦64編集

本作では強化人間と同等の補正率。レベルが上がるほど補正の上昇率が下がるのが特徴。

Lv 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +10 +0
2 +14 +0
3 +18 +0
4 +21 +0
5 +24 +0
6 +26 +0
7 +28 +1
8 +29 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦α編集

補正は入るが、オールドタイプも能力が底上げされたため、凶悪さはある程度なりを潜めた。

Lv 命中・回避補正 ファンネル射程
1 0 0
2 +5% 0
3 +10% 0
4 +15% 0
5 +20% 0
6 +25% 0
7 +30% 0
8 +30% +1
9 +30% +2

スーパーロボット大戦α外伝編集

レベルの上昇速度、最大レベルが抑えられ、レベル9になるのは2名だけとなっている。しかし実際の回避補正は各種媒体での表記の2倍となっており、ファンネルもそこまで強力でないため、低レベルでも強力。

Lv 命中・回避補正 実質回避補正 ファンネル射程
1 0 0 0
2 +5% +10% 0
3 +10% +20% 0
4 +15% +30% 0
5 +20% +40% 0
6 +25% +50% 0
7 +30% +60% 0
8 +32% +64% +1
9 +35% +70% +2

第2次スーパーロボット大戦α編集

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 +0 0
2 +5 0
3 +10 0
4 +15 0
5 +20 0
6 +25 0
7 +25 +1
8 +30 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦COMPACT編集

本作では強化人間と同等の補正率。

レベル 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +10 0
2 +15 0
3 +20 0
4 +25 0
5 +30 0
6 +35 0
7 +40 +1
8 +45 +1
9 +50 +2

スーパーロボット大戦COMPACT2編集

本作では強化人間と同等の補正率。

レベル 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +10 0
2 +15 0
3 +20 0
4 +25 0
5 +30 0
6 +35 0
7 +38 +1
8 +40 +1
9 +43 +2

スーパーロボット大戦COMPACT3編集

技能レベル9まで上がるキャラに限り『特殊技能+1』込みでMAXまで上がる。

レベル 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +3 +0
2 +6 +0
3 +9 +0
4 +12 +0
5 +15 +1
6 +18 +1
7 +21 +1
8 +24 +2
9 +27 +2
MAX +30 +3

スーパーロボット大戦IMPACTスーパーロボット大戦MX編集

IMPACTでは技能レベル9まで上がるキャラに限り『特殊技能Lv+1』込みで10まで上がる。

MXは他の一般的なスパロボと同様、上限Lvは9。

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 0 0
2 +3 0
3 +6 0
4 +9 0
5 +12 0
6 +15 0
7 +18 +1
8 +21 +1
9 +24 +2
10(IMPACTのみ) +27 +2

スーパーロボット大戦A(GBA版)編集

64と同じ。GBA版では男主人公のアクセル・アルマーを始めとするシャドウミラーの幹部勢にもニュータイプ技能があったが、以後の登場作品ではニュータイプ及びそれに相当する先天能力は持たなくなった。強化人間も同様の補正率。

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 +10 0
2 +14 0
3 +18 0
4 +21 0
5 +24 0
6 +26 0
7 +28 +1
8 +29 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦R編集

技能所持者は撃ち落としが技能Lv/12の確率、シールド防御が技能Lv/16の確率で発生するようになる。切り払いの発生率は変化しない。敵の場合は、発生確率が計算値からさらに半減される。

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 +0 0
2 +5 0
3 +10 0
4 +15 0
5 +20 0
6 +25 0
7 +30 0
8 +33 +1
9 +35 +2

スーパーロボット大戦D編集

技能所持者は撃ち落としの発生率+10%、切り払いの発生率+5%。ただし、シールド防御の発生率補正がなくなる。

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 +0 0
2 +5 0
3 +10 0
4 +15 0
5 +20 0
6 +23 0
7 +25 +1
8 +28 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦BX編集

技能Lv 命中・回避 ファンネル射程
1 +5 0
2 +10 0
3 +13 0
4 +15 0
5 +18 0
6 +20 0
7 +23 +1
8 +25 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦GCXO編集

他の作品と比べ、かなり補正値の上昇率が小さい。またGCでは、バグファンネル系武器の射程が延びない。

レベル 命中・回避補正 ファンネル射程
1 +4 0
2 +6 0
3 +8 0
4 +10 0
5 +12 0
6 +14 0
7 +16 +1
8 +18 +1
9 +20 +2

スーパーロボット大戦Z編集

レベル6以降、命中回避の補正が伸びづらくなった。また、ファンネル系以外の武器にも射程延長の効果が付加された。

レベル 命中・回避補正 武器射程
1 +0 0
2 +5 0
3 +10 0
4 +15 0
5 +20 0
6 +25 0
7 +25 +1
8 +30 +1
9 +30 +2

第2次スーパーロボット大戦Z編集

前作同様、ファンネル系以外の武器にも射程延長の効果が付加される。

レベル 命中・回避補正 武器射程
1 +0 +0
2 +5 +0
3 +10 +0
4 +15 +0
5 +20 +0
6 +25 +0
7 +25 +1
8 +30 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦Vスーパーロボット大戦X編集

Zシリーズと同じ。

レベル 命中・回避補正 武器射程
1 +0 +0
2 +5 +0
3 +10 +0
4 +15 +0
5 +20 +0
6 +25 +0
7 +25 +1
8 +30 +1
9 +30 +2

スーパーロボット大戦Operation Extend編集

今回は命中・回避の他にクリティカル時ダメージへの補正が加えられた(クリティカルの発生率自体は上昇しない)。また射程はシステムの都合上変化しない。

レベル 命中・回避補正 CTダメージ
1 +6 +18%
2 +9 +21%
3 +12 +24%
4 +15 +27%
5 +18 +30%
6 +21 +33%
7 +24 +36%
8 +27 +39%
9 +30 +42%

スーパーロボット大戦30編集

従来と比べるとレベル8の時点で射程+2になり、レベル9になると補正量が更に1段階増加するなど影響が大きい。

レベル 命中・回避補正 武器射程
1 +5 +0
2 +10 +0
3 +15 +0
4 +20 +0
5 +25 +0
6 +25 +1
7 +30 +1
8 +30 +2
9 +35 +2

主なニュータイプ編集

アムロ・レイ
機動戦士ガンダム』の主人公。元来は「ちょっと勘が鋭いだけの、内向的で機械いじりが好きな普通の少年」だったが、一年戦争を通じてニュータイプとしての才能を開花させる。ニュータイプの代表例とされるほどの極めて高い能力を持ち、アクシズを押し返す奇跡を起こした。 勘違いされがちだが、小説ベルトーチカ・チルドレン以外ではニュータイプ能力の衰えの描写はない。 ただし、ララァの死によってニュータイプとしての歩みを止めてしまったので、青年期におけるモビルスーツパイロットとしての技量は本人の経験と実力によるものとされている。
スパロボではパイロット能力・ニュータイプ能力共にバランス良く高くなる。
シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ
ニュータイプを最初に提唱したジオン・ズム・ダイクンの実子で、「赤い彗星」の異名を持つエースパイロット
ただし、近年のスパロボではニュータイプ能力自体は標準よりやや高い程度で、パイロットとしての技量の高さの方に重きが置かれている傾向にある。
ララァ・スン
ジオンのニュータイプ研究機関フラナガン機関のパイロット。乗機エルメスのサイコミュ兵器ビットやアムロとの交流においてニュータイプの神秘性を印象づけた。
その死後も魂は地球圏をさまよっていると言われたり、機動戦士ガンダムΖΖに霊体が登場してジュドーに力を貸すなど彼女の影響力はなかなかのもの。
なお、ララァの死はアムロやシャアのトラウマであるが、ララァがニュータイプであったが故の深い交流によって、両者の心の中に深い傷跡を残したともいえる。
シャリア・ブル
元祖木星帰りにして、初めて物語中で明確にニュータイプと定義されたキャラ。
カミーユ・ビダン
設定上は全登場人物中最高のニュータイプ能力を有するとされる。スパロボでも最も早く(または唯一)最高レベルに達する場合が多い。ただし、その鋭敏すぎる能力は徐々に彼の精神を蝕んでゆくことになる。劇場版設定では精神的な成長もあって(冨野監督の考える)真のニュータイプを体現した。
フォウ・ムラサメ
本来は強化人間だが、『第3次Z時獄篇』ではエースボーナスで特殊技能の「強化人間」が「ニュータイプ」に変更される。
パプテマス・シロッコ
シャリアに続く木星帰りのニュータイプということで、より木星の環境とニュータイプ能力の覚醒を関連したものとして印象づけた。ハマーンとの戦いでは初見でファンネルを撃ち落とす、カミーユの精神崩壊にとどめを刺すなどニュータイプ能力を使いこなした。なお、『Z』では禁断の「ニュータイプ+天才」を実現している。
ハマーン・カーン
ファンネルを使いこなし、強いプレッシャーをぶつけ合ってシロッコと渡り合うなどニュータイプ能力を戦闘で駆使する。ジュドーとの最終決戦では原理不明だが、キュベレイにバリアを発生させるまでの力を発現させた。
ジュドー・アーシタ
一部のスパロボではカミーユやアムロよりニュータイプ技能が上位の場合がある。また彼らに比べてより自然体なニュータイプであること[6]もあってか、『V』ではトビア程ではないものの底力もある程度のレベルまで持つようになった。エル・ビアンノビーチャ・オーレグ等も同様。
エルピー・プル
プルクローンがニュータイプか強化人間であるかは意見が分かれるが、スパロボではプルはニュータイプとされている。
バナージ・リンクス
劇中で強化処置と思わしき処置を受けているシーンがあり、フル・フロンタルにもそのことを指摘されるが、彼はれっきとしたニュータイプである。
リディ・マーセナス
高い素質を持っているが、本人はニュータイプの存在を、そして自分自身がニュータイプであることを否定しようとした珍しい人物。
フル・フロンタル
上記のフォウ同様、『V』ではエースボーナスで特殊技能の「強化人間」が「ニュータイプ」に変更される。
シーブック・アノー / キンケドゥ・ナウ
優秀なニュータイプだが、当初本人はニュータイプについて「パイロット適正の高い人」程度の認識しかもっていなかった。
トビア・アロナクス
極めて優秀なニュータイプ能力の持ち主。しかし「人間でたくさんだっ!」というセリフに象徴されるように、本人はニュータイプを特別視する思想を嫌っている。そのせいなのか、『V』ではオールドタイプの主役級パイロットよろしく高レベルの底力も持ち合わせるようになった。
ウモン・サモン
原作では「自称」ニュータイプだが、ゲーム上では本当にニュータイプ技能がある。ただし、彼が最後にアテにするのは老兵の勘とハッタリ。
ウッソ・エヴィン
「嘘のように鋭敏」な感覚を持つ「スペシャル」。
シャクティ・カリン
当初はウッソの幼馴染みに過ぎなかったが、実母であるマリア・ピァ・アーモニアとの再会を機にニュータイプとしての素質を急速に開花させていく。
他のニュータイプ達と異なり、自らの力を戦いに利用する事は無く、最終的にはエンジェル・ハイロゥの力も借りる形で「戦いを鎮める為」に自らの力を行使した。
ベルリ・ゼナム
原作では終盤で人の死を感覚で察知した描写があるもののそれがニュータイプ能力であるかどうかはぼかされていたが、『X』ではニュータイプという扱いになっている。
アークライト・ブルー
バンプレストオリジナルのキャラだが、ニュータイプという設定がイベントでも生かされる珍しい展開が存在する。彼に限らず、リアル系主人公がニュータイプ技能を持っていることは多かったが基本的には彼を除き、能力の上乗せ以外の意味がない。
現在はOGシリーズとの兼ね合いもあって、採用されていない。アクセル・アルマーが覚えていた『A』の移植である『AP』でも削除された。

関連用語編集

オールドタイプ
ニュータイプという概念の対義語で、ニュータイプに覚醒していない者のことを指す。どちらかと言うとニュータイプに覚醒した者が、そうでない者を蔑む為の「蔑称」としてのニュアンスが強い。
強化人間
精神操作や肉体改造等の「強化処置」をして人工的に作られたニュータイプのことを指す。
宇宙世紀憲章
オリジナルの石碑にのみ存在する第七章「未来」第十五条には、「将来、宇宙に適応した新人類(すなわち、ニュータイプ)の発生が認められた場合、その者達を優先的に政府運営に参画させることとする」と記されている。
SEED
コズミック・イラでの類似の概念。ただし、オールレンジ攻撃には空間認識能力という別の能力が関わっている。
空間認識能力
三次元空間を正確に認識・把握する能力。コズミック・イラでは、この能力が人並み外れている人がオールレンジ攻撃に対応した兵装を扱える。
作中の描写が完全に宇宙世紀のニュータイプのものと同一だったため、かなり誤解を受けている。
イノベイター
機動戦士ガンダム00』での類似の概念。Zシリーズにおいては「GN粒子によって区別される変異型のニュータイプ」と定義されている。
Xラウンダー
機動戦士ガンダムAGE』での類似の概念。ただし、当作の劇中世界においては能力は否定的に見られている傾向も存在する。
ユニヴァース感覚
宇宙戦艦ティラミス』での類似の概念(というかパロディ)。劇中では多くの人物がユニヴァース感覚に目覚めている様子。
念動力
バンプレストオリジナルで設定されたニュータイプに近い概念。αシリーズではニュータイプの発展型と呼ばれたが、OGシリーズではニュータイプのような能力となっている。

余談編集

  • 初代の時点では、ニュータイプの先読み能力は人間の殺気を読み取る事で生ずる能力という設定であり、人工知能制御のMSにはニュータイプ能力が通用せず窮地に陥るという没エピソードが存在する。
    • 無論この設定はスパロボに採用されていない。
  • リアルロボット戦線』ではMSの操縦に係わるパイロット能力として「NT(ニュータイプ)値」というパラメータが存在。全パイロットに設定されているが、MSに乗れないパイロットにとっては無意味なパラメータとなっている。
    • 実はオリジナルメカ(SMAP等のウルス製機動兵器)の操縦にも関わっている(なお、オリジナルのパイロットはMSに乗り換えることも可能)。さらには隠し機体のR-1もこの範疇に入っており、同作においては念動力はニュータイプ能力と同義に扱われる様にもみられる(実際、同作のリュウセイのNT値も高めとなっている)。
  • ときた洸一氏の漫画版『新機動戦記ガンダムW』にて、ゼクス・マーキスゼロシステム(エピオンシステム)を廃人にされることもなく難なく使いこなした点を指して「ニュータイプだから」と称されるシーンがあるが、これ以外でニュータイプに言及する場面はない。
    • ガイドブック『新機動戦記ガンダムW パーフェクトアルバム』に掲載されたガンダムデスサイズのバリエーション機である「ガンダムクレイジービースト」はファンネルを装備している。
  • 漫画作品『機動絶記ガンダムSEQUEL』ではニュータイプが更なる進化を遂げた種族「ネオス」が登場する。
    • 劇中では身体の超常的な再生能力に血液や氷を自在に操るなど、明らかな超能力者として描かれており、強いて言うなら『機動戦士Vガンダム』に登場するサイキッカーに近い存在である。

脚注編集

  1. アニメ版では「アンジェロではなくバナージのことしか見ていないフル・フロンタル」というビジョンに変更されている。
  2. 機動戦士ガンダム』最終話「脱出」でアムロ・レイの声がホワイトベースの乗員達を導く場面、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の終盤におけるアクシズに駆けつける敵味方の兵士達、『機動戦士Vガンダム』でドゥカー・イクが戦死した後の描写等。
  3. α外伝』以降、ほぼ全ての作品で機体の運動性が命中率に影響しなくなり、同じく命中率と回避率に影響していた反応値が撤廃された。
  4. 勿論、「ニュータイプは特別な存在ではない」と正しく理解する他作品のキャラクターも少なからずいる。『α』の兜甲児南原ちずる、『R』のミスマル・ユリカ、『第2次Z再世篇』のシャルル・ジ・ブリタニアなど。
  5. 最速で8に達するアムロでさえ、9になるまで20レベル以上必要。
  6. シャングリラの下級育ちであることがその一因。

メモ編集

  • 同名のアニメ専門雑誌『ニュータイプ』がある。由来はもちろん、ガンダムシリーズに出てくるニュータイプから。創刊当時は『Ζガンダム』が放映中で、創刊号はガンダムMK-IIのアップだった。

資料リンク編集