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魔術理論と科学の複合によって造られた、鬼械神を模した巨大ロボット。覇道財閥前総帥・覇道鋼造の主導で開発された(とされる)。
 
魔術理論と科学の複合によって造られた、鬼械神を模した巨大ロボット。覇道財閥前総帥・覇道鋼造の主導で開発された(とされる)。
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模造品ではあるが仕様やその性能は鬼械神と大差なく、[[魔術師]]と力ある[[魔導書]]が揃っていなければ運用することができない。アルと契約した九郎が格納庫に眠る本機を発見(ゲーム版では偶発的に逃げ込んだことで発見、アニメ版ではアルが本機と感応して地上に召喚)し、そのままパイロットとなった。
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模造品ではあるが仕様やその性能は鬼械神と大差なく、[[魔術師]]と力ある[[魔導書]]が揃っていなければ運用することができない。アルと契約した九郎が格納庫に眠る本機を発見<ref>ゲーム版では偶発的に逃げ込んだことで発見、アニメ版ではアルが本機と感応して地上に召喚</ref>し、そのままパイロットとなった。
    
PS2版ではマスターテリオンとの最終決戦後、九郎とアルを元の世界に送り返すために「銀の鍵」の力を全開放、その反動で機能を停止して機体だけがアリゾナ砂漠に墜落。無限ループが断たれ修正された世界ではそのまま朽ちていくはずだったが、「機神飛翔」のエピローグで覇道財閥に回収されており、チアキらの手により完全に修復された。同時に、修正前の世界で使われていたデモンベインを運用するための広大な地下施設も莫大な費用をかけて再現されている。<BR>なお、「機神飛翔」で活躍したデモンベインは一連の怪異の中でアズラッドらと共に実体化されたアルの『記憶』の一つであり、怪異が解決すると同時に消滅したものと思われる。実体化当時は未完成の状態だったが、破壊ロボを駆るウェストの手により即座に完成へと至った。
 
PS2版ではマスターテリオンとの最終決戦後、九郎とアルを元の世界に送り返すために「銀の鍵」の力を全開放、その反動で機能を停止して機体だけがアリゾナ砂漠に墜落。無限ループが断たれ修正された世界ではそのまま朽ちていくはずだったが、「機神飛翔」のエピローグで覇道財閥に回収されており、チアキらの手により完全に修復された。同時に、修正前の世界で使われていたデモンベインを運用するための広大な地下施設も莫大な費用をかけて再現されている。<BR>なお、「機神飛翔」で活躍したデモンベインは一連の怪異の中でアズラッドらと共に実体化されたアルの『記憶』の一つであり、怪異が解決すると同時に消滅したものと思われる。実体化当時は未完成の状態だったが、破壊ロボを駆るウェストの手により即座に完成へと至った。
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両足の脚部シールドには時空間を歪曲させる機能を持つ「断鎖術式『ティマイオス』『クリティアス』」が内蔵され、歪曲の反動を利用して爆発的な推進力・機動力を得ることができる。これを連続的に使用することで、敵の攻撃を跳躍して回避した後、空中で更に別方向へ跳躍して距離を瞬時に詰める等といった慣性の法則を無視した荒業を行うことも可能。逆に言うと、この機構を用いないと巨体かつ超重量のデモンベインは機動性の大半を発揮できない。
 
両足の脚部シールドには時空間を歪曲させる機能を持つ「断鎖術式『ティマイオス』『クリティアス』」が内蔵され、歪曲の反動を利用して爆発的な推進力・機動力を得ることができる。これを連続的に使用することで、敵の攻撃を跳躍して回避した後、空中で更に別方向へ跳躍して距離を瞬時に詰める等といった慣性の法則を無視した荒業を行うことも可能。逆に言うと、この機構を用いないと巨体かつ超重量のデモンベインは機動性の大半を発揮できない。
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また、本来の機能に加えてアルが持つ(本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の)兵装を流用することができる。また、作中で明言されているわけではないが、『ネクロノミコン』以外でも力のある魔導書ならばデモンベインの起動は可能であるため、例えばマスターテリオンやアンチクロスの持つ魔導書で起動させれば、それぞれの魔導書による魔術や魔術兵装を使用できると思われる。原作ゲーム版のライカルートにおいてブラックロッジに強奪されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦していた際は、ティベリウスの魔導書『妖蛆の秘密』の魔術の奥義である『怨霊呪弾』を使っていたほか、漫画版で[[クラウディウス]]が乗り込んだ際、クラウディウスが生身で使う魔具である剣玉を装備していた。
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また、本来の機能に加えてアルが持つ兵装<ref>本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備</ref>を流用することができる。また、作中で明言されているわけではないが、『ネクロノミコン』以外でも力のある魔導書ならばデモンベインの起動は可能であるため、例えばマスターテリオンやアンチクロスの持つ魔導書で起動させれば、それぞれの魔導書による魔術や魔術兵装を使用できると思われる。原作ゲーム版のライカルートにおいてブラックロッジに強奪されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦していた際は、ティベリウスの魔導書『妖蛆の秘密』の魔術の奥義である『怨霊呪弾』を使っていたほか、漫画版で[[クラウディウス]]が乗り込んだ際、クラウディウスが生身で使う魔具である剣玉を装備していた。
    
動力源である「獅子の心臓」は、内蔵された「銀の鍵」により開かれた平行世界から無尽蔵にエネルギーを汲み上げる半永久的な機関であり、これによりデモンベインそのものは基本的にエネルギー切れ等を起こすことが無い。しかし、魔力に限っては搭乗者に依存するため、搭乗者の状態によっては動かなくなってしまうことも。全体に魔力を供給する為、伝導率の高い水銀(アゾート)を血液のように張り巡らせている。予備の動力として通常電力も搭載されているが、こちらにはデモンベインそのものを動かせるほどの出力はない。また、デモンベインの建造途中では当時の人類の技術'''(十九世紀末)'''が追いつかず、'''蒸気機関'''を補助動力としていたこともある。なお、この当時は鋼造の持っていた魔導書の一つ「ネクロノミコン機械語写本」(当時最新のパンチカード製)が「心臓」の制御を担当していたが、それゆえかこの魔導書は生まれて間もない写本にも拘わらず精霊化を遂げている。
 
動力源である「獅子の心臓」は、内蔵された「銀の鍵」により開かれた平行世界から無尽蔵にエネルギーを汲み上げる半永久的な機関であり、これによりデモンベインそのものは基本的にエネルギー切れ等を起こすことが無い。しかし、魔力に限っては搭乗者に依存するため、搭乗者の状態によっては動かなくなってしまうことも。全体に魔力を供給する為、伝導率の高い水銀(アゾート)を血液のように張り巡らせている。予備の動力として通常電力も搭載されているが、こちらにはデモンベインそのものを動かせるほどの出力はない。また、デモンベインの建造途中では当時の人類の技術'''(十九世紀末)'''が追いつかず、'''蒸気機関'''を補助動力としていたこともある。なお、この当時は鋼造の持っていた魔導書の一つ「ネクロノミコン機械語写本」(当時最新のパンチカード製)が「心臓」の制御を担当していたが、それゆえかこの魔導書は生まれて間もない写本にも拘わらず精霊化を遂げている。
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=== 特性 ===
 
=== 特性 ===
鬼械神は非常に高い能力を持つものの、人外の論理で顕現した魔術の一種であり、動いたり、召喚したり、存在を維持するために術者の魔力を大量に消費する。この魔力消費は、パイロットが人間であれば寿命を削るほどの多大な負担であるため、鬼械神は長時間の戦闘を行うことができない(数分程度の戦闘で命の危険があるほど)。また長期的な観点で言っても、貴重なパイロットをどんどんすり潰してしまうという欠陥があった。解決のためには、これに適応するためにパイロット自身が人外の存在に堕ちる他無い。
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鬼械神は非常に高い能力を持つものの、人外の論理で顕現した魔術の一種であり、動いたり、召喚したり、存在を維持するために術者の魔力を大量に消費する。この魔力消費は、パイロットが人間であれば寿命を削るほどの多大な負担であるため、鬼械神は長時間の戦闘を行うことができない<ref>数分程度の戦闘で命の危険があるほど</ref>。また長期的な観点で言っても、貴重なパイロットをどんどんすり潰してしまうという欠陥があった。解決のためには、これに適応するためにパイロット自身が人外の存在に堕ちる他無い。
    
しかしデモンベインはあくまで鬼械神のコピーであり、魔術ではなく通常の物質で生み出された機械であるため、その存在を維持するために魔力を必要としない。動くためのエネルギーも平行世界からくみ出すため、存在にも行動にも魔力を必要としない機体である。そのためパイロットへの負担が非常に少なく、長時間の戦闘も問題無くこなせるし、貴重なパイロットを長期間運用することも可能となる。鬼械神に適応するために人外に堕ちる必要も無い。このようにパイロット個人として見ても、人類全体として見ても非常に好ましい性質を持っていることから、「'''人間のための鬼械神'''」とも称される。
 
しかしデモンベインはあくまで鬼械神のコピーであり、魔術ではなく通常の物質で生み出された機械であるため、その存在を維持するために魔力を必要としない。動くためのエネルギーも平行世界からくみ出すため、存在にも行動にも魔力を必要としない機体である。そのためパイロットへの負担が非常に少なく、長時間の戦闘も問題無くこなせるし、貴重なパイロットを長期間運用することも可能となる。鬼械神に適応するために人外に堕ちる必要も無い。このようにパイロット個人として見ても、人類全体として見ても非常に好ましい性質を持っていることから、「'''人間のための鬼械神'''」とも称される。
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魔導書さえあれば理論上誰でも操縦が可能(ゲーム版の瑠璃ルートで九郎が負傷して搭乗できなくなった際、アルと瑠璃が操縦した)。ただし、魔導書の力を引き出す関係上、基本的には魔術師でなければならない。
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魔導書さえあれば理論上誰でも操縦が可能<ref>ゲーム版の瑠璃ルートで九郎が負傷して搭乗できなくなった際、アルと瑠璃が操縦した</ref>。ただし、魔導書の力を引き出す関係上、基本的には魔術師でなければならない。
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また、不測の事態により魔導書を失った場合でも、それ自体が「魔術」であるため稼働不能になるオリジナルと違い、あくまで「鬼械神を真似たマシン」であるデモンベインは召喚せずとも出撃可能であり、代替回路を用意できればパワーは落ちるものの問題なく動くことができる。事実、アルが戦闘不能に陥っていた期間、エルザがその役割を魔術回路で代替することでフォローしていた(もっとも、代替自体が本来は困難であるが)。
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また、不測の事態により魔導書を失った場合でも、それ自体が「魔術」であるため稼働不能になるオリジナルと違い、あくまで「鬼械神を真似たマシン」であるデモンベインは召喚せずとも出撃可能であり、代替回路を用意できればパワーは落ちるものの問題なく動くことができる。事実、アルが戦闘不能に陥っていた期間、エルザがその役割を魔術回路で代替することでフォローしていた<ref>もっとも、代替自体が本来は困難であるが</ref>。
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更に、機械であるため損傷箇所の修復やメンテナンス、細かな調整等が人の手により容易に行えることも強みとなっており、鬼械神の最大の弱点である「(術者の魔力が尽きるため)長く戦闘を続けることができない」という点がない。
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更に、機械であるため損傷箇所の修復やメンテナンス、細かな調整等が人の手により容易に行えることも強みとなっており、鬼械神の最大の弱点である「術者の魔力が尽きるため長く戦闘を続けることができない」という点がない。
    
このように、スペック自体はオリジナルの鬼械神に劣るものの、デッドコピーであるがゆえの長所をいくつも持っており、作中では「'''最弱無敵の魔を断つ剣'''」とも称されている。
 
このように、スペック自体はオリジナルの鬼械神に劣るものの、デッドコピーであるがゆえの長所をいくつも持っており、作中では「'''最弱無敵の魔を断つ剣'''」とも称されている。
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;レムリア・インパクト
 
;レムリア・インパクト
 
:無限熱量により相手を「昇滅」させる第一近接昇華呪法。質量ゼロ・重力無限・熱量無限大の状況を作り出す結界に敵を封じ込め、昇滅させる。鬼械神をも跡形もなく消し去るだけの破壊力を持つ、デモンベインの代名詞と言える必殺技。発動時はこめかみの放熱フィンが展開するほか、バイザーの上から口部をフェイスガードが覆い、若干ではあるが頭部のデザインが変化する。
 
:無限熱量により相手を「昇滅」させる第一近接昇華呪法。質量ゼロ・重力無限・熱量無限大の状況を作り出す結界に敵を封じ込め、昇滅させる。鬼械神をも跡形もなく消し去るだけの破壊力を持つ、デモンベインの代名詞と言える必殺技。発動時はこめかみの放熱フィンが展開するほか、バイザーの上から口部をフェイスガードが覆い、若干ではあるが頭部のデザインが変化する。
:発動するには瑠璃の承認と彼女が送信するナアカル・コードを受信する必要があり、自由には使えない。というのはこの攻撃、原作での初使用時九郎が詳細を知らず無我夢中で放った時は街の一角に巨大なクレーターを作る(廃棄区画であり犠牲者は出なかったが)程危険な破壊力を持ちながら、「並行世界から取り出した熱量をそのまま相手に叩き込む」という原理上、機体が健在である限り「'''並行世界が存在すれば無限に撃てる'''」というある種[[天のゼオライマー|メイオウ攻撃]]に近い無茶苦茶な必殺技であるため、操者による悪用・濫用を防ぐセーフティロックとしてナアカル・コードが存在する。原作では解除キーが存在し、これを使うとナアカル・コード無しでも搭乗者の意思で発動可能。なお、ナアカル・コードとはクトゥルフ神話における、古代ムー大陸の言語「ナアカル語」のこと。
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:発動するには瑠璃の承認と彼女が送信するナアカル・コードを受信する必要があり、自由には使えない。というのはこの攻撃、原作での初使用時九郎が詳細を知らず無我夢中で放った時は街の一角に巨大なクレーターを作る<ref>廃棄区画であり犠牲者は出なかったが</ref>程危険な破壊力を持ちながら、「並行世界から取り出した熱量をそのまま相手に叩き込む」という原理上、機体が健在である限り「'''並行世界が存在すれば無限に撃てる'''」というある種[[天のゼオライマー|メイオウ攻撃]]に近い無茶苦茶な必殺技であるため、操者による悪用・濫用を防ぐセーフティロックとしてナアカル・コードが存在する。原作では解除キーが存在し、これを使うとナアカル・コード無しでも搭乗者の意思で発動可能。なお、ナアカル・コードとはクトゥルフ神話における、古代ムー大陸の言語「ナアカル語」のこと。
 
:ゲーム版では初陣でいきなり使用するが、アニメ版ではアトランティス・ストライクが前倒しされて通算3戦目の[[デモンペイン]]戦で初使用。
 
:ゲーム版では初陣でいきなり使用するが、アニメ版ではアトランティス・ストライクが前倒しされて通算3戦目の[[デモンペイン]]戦で初使用。
:『UX』では第1部の中盤([[ティベリウス]]戦)とさらに遅い初披露となり、イベントで一度使用されるがその時点では通常使用が解禁されず(イベントBGMだけはこの時点で解禁)、実装はなんと第2部の終盤、エルザ参戦ステージとなる。なお、サブパイエルザのデモンベインは、総合性能ではかなり弱体化しているが、この武装の解禁とエルザの精神コマンドも有り、一部分ではアル離脱時より強化されている。弱体化によってプレイヤーにかかるストレスを最小限に抑えるため、武装解禁をこのタイミングにしているのかもしれない。
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:『UX』では第1部の中盤の[[ティベリウス]]戦とさらに遅い初披露となり、イベントで一度使用されるがその時点では通常使用が解禁されず<ref>イベントBGMだけはこの時点で解禁</ref>、実装はなんと第2部の終盤、エルザ参戦ステージとなる。なお、サブパイエルザのデモンベインは、総合性能ではかなり弱体化しているが、この武装の解禁とエルザの精神コマンドも有り、一部分ではアル離脱時より強化されている。弱体化によってプレイヤーにかかるストレスを最小限に抑えるため、武装解禁をこのタイミングにしているのかもしれない。
 
:ちなみにこっちにもエルザとノーマル九郎バージョンのカットインがあるが、実装タイミングが前述の通りのため、アル版のカットインはかなり先になる。ついでに言うと原作前半版のカットインはアメリカルート15話のイベント戦闘とバンダイチャンネルのツメスパロボ、キャンペーンマップ16のみ。各所で話題となった'''瑠璃のパンモロカットイン'''はこれで入る。
 
:ちなみにこっちにもエルザとノーマル九郎バージョンのカットインがあるが、実装タイミングが前述の通りのため、アル版のカットインはかなり先になる。ついでに言うと原作前半版のカットインはアメリカルート15話のイベント戦闘とバンダイチャンネルのツメスパロボ、キャンペーンマップ16のみ。各所で話題となった'''瑠璃のパンモロカットイン'''はこれで入る。
 
:元ネタは山口貴由氏の漫画『覚悟のススメ』に登場した零式防衛術「螺旋波紋掌打」。ちなみに「レムリア」はインド洋に存在したとされる大陸の事を指し、こちらも[[クトゥルフ神話]]と縁のある設定。
 
:元ネタは山口貴由氏の漫画『覚悟のススメ』に登場した零式防衛術「螺旋波紋掌打」。ちなみに「レムリア」はインド洋に存在したとされる大陸の事を指し、こちらも[[クトゥルフ神話]]と縁のある設定。
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==== アル・アジフの断片 ====
 
==== アル・アジフの断片 ====
魔導書アル・アジフのページに記された数々の魔術および魔術兵装。劇中オープニングでアルのページが失われているので、物語が進みページを回収するごとにデモンベインの機能が追加される。これらの魔術の殆どはマギウススタイル時の九郎も使用可能(というより、魔術師の魔術を鬼械神サイズにスケールアップしているともいえる)。魔術であるため搭乗する魔術師の力量が上がるほどにその威力は増し、魔術師の発想力によって様々な応用が利くのが特徴。
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魔導書アル・アジフのページに記された数々の魔術および魔術兵装。劇中オープニングでアルのページが失われているので、物語が進みページを回収するごとにデモンベインの機能が追加される。これらの魔術の殆どはマギウススタイル時の九郎も使用可能、というより、魔術師の魔術を鬼械神サイズにスケールアップしているともいえる。魔術であるため搭乗する魔術師の力量が上がるほどにその威力は増し、魔術師の発想力によって様々な応用が利くのが特徴。
 
;アトラック=ナチャ
 
;アトラック=ナチャ
 
:鬣状のビームを拡散させ、蜘蛛の巣のように張り巡らせて対象を捕縛する捕縛結界呪法。
 
:鬣状のビームを拡散させ、蜘蛛の巣のように張り巡らせて対象を捕縛する捕縛結界呪法。
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::「モーゼルC96」を基にした黒と紅の大型自動拳銃。破壊力と連射性にも優れている炎を纏った弾丸を放つ。<br />弾丸は炎の神の洗礼を受けた50口径弾『The minions of Cthugha』が使用されている。神獣形態は焔に包まれた獣の姿をしており、触れるもの全てを蒸発させるほどの熱量を放つ。
 
::「モーゼルC96」を基にした黒と紅の大型自動拳銃。破壊力と連射性にも優れている炎を纏った弾丸を放つ。<br />弾丸は炎の神の洗礼を受けた50口径弾『The minions of Cthugha』が使用されている。神獣形態は焔に包まれた獣の姿をしており、触れるもの全てを蒸発させるほどの熱量を放つ。
 
;;;クトゥグア(覇道財閥版)
 
;;;クトゥグア(覇道財閥版)
:::こちらはまだ九郎が「[[ネロ (デモンベイン)|暴君]]」から二挺魔銃を譲り渡される前に、デモンベインの支援武装として作られた魔導兵器。形状は実在する拳銃「ルガーP08」をそのままデモンベインが使えるサイズにまで拡大した形。暴君から譲られた魔銃と違い、実体弾ではなくクトゥグアのエネルギーをプラズマ弾として発射する(この辺はアルの本来の鬼械神・アイオーンがクトゥグアを撃つ時の方式に近い)。[[インスマウス]]で[[ダゴン]]とハイドラを退けた際、そのあまりの熱量でデモンベインまで溶けかけたクトゥグアを制御する装置として、[[チアキ]]主導のもと、覇道財閥で作られた。ページモンスターと化したイタクァとの戦いで投入されるが、二発目を撃とうとした所で暴発し、壊れてしまう。以後は暴君からクトゥグア制御用として赤の魔銃が九郎に譲られたため、お蔵入りになった。
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:::こちらはまだ九郎が「[[ネロ (デモンベイン)|暴君]]」から二挺魔銃を譲り渡される前に、デモンベインの支援武装として作られた魔導兵器。形状は実在する拳銃「ルガーP08」をそのままデモンベインが使えるサイズにまで拡大した形。暴君から譲られた魔銃と違い、実体弾ではなくクトゥグアのエネルギーをプラズマ弾として発射する<ref>この辺はアルの本来の鬼械神・アイオーンがクトゥグアを撃つ時の方式に近い</ref>。[[インスマウス]]で[[ダゴン]]とハイドラを退けた際、そのあまりの熱量でデモンベインまで溶けかけたクトゥグアを制御する装置として、[[チアキ]]主導のもと、覇道財閥で作られた。ページモンスターと化したイタクァとの戦いで投入されるが、二発目を撃とうとした所で暴発し、壊れてしまう。以後は暴君からクトゥグア制御用として赤の魔銃が九郎に譲られたため、お蔵入りになった。
 
;;イタクァ
 
;;イタクァ
 
::「マテバM6Unica」をベースにした銀の回転式拳銃。魔術による追尾誘導能力を持つ氷を纏った弾丸を放つ。<br />弾丸は風の神の洗礼を受けた46口径弾『Wendigo the Blackwood』が使われている。神獣形態は氷の躯と翼を持つ一角の竜の姿をしており、絶対零度で広域を瞬時に凍結させることが可能。
 
::「マテバM6Unica」をベースにした銀の回転式拳銃。魔術による追尾誘導能力を持つ氷を纏った弾丸を放つ。<br />弾丸は風の神の洗礼を受けた46口径弾『Wendigo the Blackwood』が使われている。神獣形態は氷の躯と翼を持つ一角の竜の姿をしており、絶対零度で広域を瞬時に凍結させることが可能。
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:『斬魔大聖』には名前だけしか登場しておらず、ゲーム版『機神咆吼』に付属するOVAではこの断片を手に入れるまでの一幕が描かれている…が、ゲーム本編では僅かに登場するのみで、アニメ版では出番すらないという不遇の兵装。続編の『機神飛翔』ではとあるキャラクターがこの兵装を愛用し、大活躍することに。
 
:『斬魔大聖』には名前だけしか登場しておらず、ゲーム版『機神咆吼』に付属するOVAではこの断片を手に入れるまでの一幕が描かれている…が、ゲーム本編では僅かに登場するのみで、アニメ版では出番すらないという不遇の兵装。続編の『機神飛翔』ではとあるキャラクターがこの兵装を愛用し、大活躍することに。
 
;ド・マリニーの時計
 
;ド・マリニーの時計
:時間の停止、巻き戻しを可能にする。余談だが、ミスカトニック大学の時計塔には「本物」のド・マリニーの時計が覇道鋼造の手によって埋め込まれている。元ネタは九郎の名前の元になったタイタス・クロウが使う大時計型時空往還機(タイムマシン)から(元々はクロウの友人ド・マリニーの父が遭遇したある事件[小説『銀の鍵の門を超えて』]でゲートの役割を果たしたもの)。
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:時間の停止、巻き戻しを可能にする。余談だが、ミスカトニック大学の時計塔には「本物」のド・マリニーの時計が覇道鋼造の手によって埋め込まれている。
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:元ネタは九郎の名前の元になったタイタス・クロウが使う大時計型時空往還機(タイムマシン)から。元々はクロウの友人ド・マリニーの父が遭遇したある事件[小説『銀の鍵の門を超えて』]でゲートの役割を果たしたもの。
 
;シャンタク
 
;シャンタク
 
:アイオーンの飛行ユニット。アルが全ての断片を取り戻した後に使用可能になる。蝙蝠の翼や黒いマントと喩えられる形状をしており、これによりデモンベインも飛行能力を会得する。シャンタクとは鱗の生えた鳥のようなクリーチャーであり、この飛行ユニットも鱗状の模様を持つ。
 
:アイオーンの飛行ユニット。アルが全ての断片を取り戻した後に使用可能になる。蝙蝠の翼や黒いマントと喩えられる形状をしており、これによりデモンベインも飛行能力を会得する。シャンタクとは鱗の生えた鳥のようなクリーチャーであり、この飛行ユニットも鱗状の模様を持つ。
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:その正体は、『「無限に存在する並行宇宙そのもの」を結界と化して、邪神たちの宇宙(アザトースの庭)を封じたもの』であり、より正確には「放逐する」と言うより「吸収する」と言った方が正しい。この封印から逃れた邪神は今のところ[[ナイア]]一柱のみ。ナイア達邪神は触れることすらかなわない、まさに神器と言えるもの。それ故に、九郎、テリオン両者をトラペゾヘドロンが扱えるレベルまで成長させた上で両者を激突させ、トラペゾヘドロンを破壊し邪神の封印を解く事が本編におけるナイアルラトホテップの目的である。
 
:その正体は、『「無限に存在する並行宇宙そのもの」を結界と化して、邪神たちの宇宙(アザトースの庭)を封じたもの』であり、より正確には「放逐する」と言うより「吸収する」と言った方が正しい。この封印から逃れた邪神は今のところ[[ナイア]]一柱のみ。ナイア達邪神は触れることすらかなわない、まさに神器と言えるもの。それ故に、九郎、テリオン両者をトラペゾヘドロンが扱えるレベルまで成長させた上で両者を激突させ、トラペゾヘドロンを破壊し邪神の封印を解く事が本編におけるナイアルラトホテップの目的である。
 
:ちなみに発動用の詠唱文が存在。内容は始動が「荒ぶる螺旋に刻まれた 神々の原罪の果ての地で 我らは今聖約を果たす」、発動が「その切実なる命の叫びを胸に 祝福の華に誓って 我は世界を紡ぐ者なり」。リベル・レギスの方は形式だけ同じで内容が反対。召喚した瞬間に所有者以外の一切が行動不能となる、処刑場或いは血戦場と称される空間が展開される。
 
:ちなみに発動用の詠唱文が存在。内容は始動が「荒ぶる螺旋に刻まれた 神々の原罪の果ての地で 我らは今聖約を果たす」、発動が「その切実なる命の叫びを胸に 祝福の華に誓って 我は世界を紡ぐ者なり」。リベル・レギスの方は形式だけ同じで内容が反対。召喚した瞬間に所有者以外の一切が行動不能となる、処刑場或いは血戦場と称される空間が展開される。
:『UX』では「シャイニング・トラペゾヘドロン」表記でアル復帰後に追加される。強力だが消費が60と重く、ボス戦向け。ただし、第51話のリベル・レギス戦で撃ち合いになった場合、カウンターで先手を貰うと'''フリーズしてしまう'''バグがある(より正確にはリベル・レギスの攻撃に対しこちらが反撃する形で撃ち合いになった場合フリーズする)。先述のように、このトラペゾヘドロンの激突がナイアの目的であるため、「原作再現っぽい」と原作ファンには若干好評だったりする(バグなのに)。なお、この戦闘では発動時の台詞が先述の詠唱文を使用した専用のものになるため、一度は見ておくといい。EPならばカウンターもないのでフリーズしない。ちなみにリベル・レギスの方もデモンベインに使う場合のみ専用の台詞が出る。
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:『UX』では「シャイニング・トラペゾヘドロン」表記でアル復帰後に追加される。強力だが消費が60と重く、ボス戦向け。ただし、第51話のリベル・レギス戦で撃ち合いになった場合、カウンターで先手を貰うと'''フリーズしてしまう'''バグがある。より正確にはリベル・レギスの攻撃に対しこちらが反撃する形で撃ち合いになった場合フリーズする。先述のように、このトラペゾヘドロンの激突がナイアの目的であるため、「原作再現っぽい」と原作ファンには若干好評だったりする。なお、この戦闘では発動時の台詞が先述の詠唱文を使用した専用のものになるため、一度は見ておくといい。EPならばカウンターもないのでフリーズしない。ちなみにリベル・レギスの方もデモンベインに使う場合のみ専用の台詞が出る。
 
:元ネタは勿論クトゥルフ神話。邪神「[[ナイア|闇を彷徨うもの]]」を呼び出すことの出来るとされる惑星ユゴスで作られた「偏四角多面体」。伝説の大陸レムリアで発見された後アトランティスへと運ばれ、古代エジプトにて「暗黒のファラオ」ネフレン=カが手にした。その後、現代になって邪教集団「星の智慧派」に渡ったとされる。
 
:元ネタは勿論クトゥルフ神話。邪神「[[ナイア|闇を彷徨うもの]]」を呼び出すことの出来るとされる惑星ユゴスで作られた「偏四角多面体」。伝説の大陸レムリアで発見された後アトランティスへと運ばれ、古代エジプトにて「暗黒のファラオ」ネフレン=カが手にした。その後、現代になって邪教集団「星の智慧派」に渡ったとされる。
 
;ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン
 
;ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン
 
:シャイニング・トラペゾヘドロンの強化型。分割されたトラペゾヘドロンが一つに戻った姿であり、ある意味真の姿とも言える一撃。
 
:シャイニング・トラペゾヘドロンの強化型。分割されたトラペゾヘドロンが一つに戻った姿であり、ある意味真の姿とも言える一撃。
:『UX』では最後に追加される武装。無改造での攻撃力7300というのは合体攻撃を除く武器の中では最高の数値であり、おまけに地形適応がすべてSという最終決戦に相応しい大技。追加されるのは51話のマスターテリオン撃破後(習得イベント発生後に第51話が終わるので'''実質最終話しか使えない''')と[[オーガン (地球製)|オーガン]]のグランドクルスアタックよりも遅いが、[[カリ・ユガ]]があまりにも頑強なため活躍してくれる。消費MPは70と極めて重いが、幸い九郎が[[正義]]を持っているため援護攻撃等で連発することができる。
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:『UX』では最後に追加される武装。無改造での攻撃力7300というのは合体攻撃を除く武器の中では最高の数値であり、おまけに地形適応がすべてSという最終決戦に相応しい大技。追加されるのは51話のマスターテリオン撃破後<ref>習得イベント発生後に第51話が終わるので'''実質最終話しか使えない'''</ref>と[[オーガン (地球製)|オーガン]]のグランドクルスアタックよりも遅いが、[[カリ・ユガ]]があまりにも頑強なため活躍してくれる。消費MPは70と極めて重いが、幸い九郎が[[正義]]を持っているため援護攻撃等で連発することができる。
    
==== その他の装備・機能 ====
 
==== その他の装備・機能 ====
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*「デモンべイン」は元々原作のシナリオライターである鋼屋ジン氏が[[第4次]]プレイ中に[[グルンガスト]]に付けた名前である。
 
*「デモンべイン」は元々原作のシナリオライターである鋼屋ジン氏が[[第4次]]プレイ中に[[グルンガスト]]に付けた名前である。
*「機神飛翔」では様々な可能性のデモンベインが一度に召喚された事例があり、どんな姿でもおかしくないというある意味ぶっ飛んだ機体。液体だろうが未完成だろうが、崩壊寸前だろうが気体だろうが考えられうる可能性はおろか、考えられない可能性まで全てを内包している。その中にはマジンガーシリーズだったりゲッターロボシリーズだったりイデオンだったりマクロスだったり、果ては[[ミール]]だったりする可能性も存在していた。「デモンベイン」とはあくまで「魔を断つ剣」という'''定義'''に与えられる名である(つまり本家の鬼械神もどきはその名を冠する一つに過ぎない)ため、その定義に沿って戦う意志さえあれば形に関係なく全てがデモンベインになりえる。この定義に従うならばUXでデモンベインとともに戦った自軍全員が「デモンベイン」であるという解釈も成り立つ。
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*「機神飛翔」では様々な可能性のデモンベインが一度に召喚された事例があり、どんな姿でもおかしくないというある意味ぶっ飛んだ機体。液体だろうが未完成だろうが、崩壊寸前だろうが気体だろうが考えられうる可能性はおろか、考えられない可能性まで全てを内包している。その中にはマジンガーシリーズだったりゲッターロボシリーズだったりイデオンだったりマクロスだったり、果ては[[ミール]]だったりする可能性も存在していた。「デモンベイン」とはあくまで「魔を断つ剣」という'''定義'''に与えられる名、つまり本家の鬼械神もどきはその名を冠する一つに過ぎないため、その定義に沿って戦う意志さえあれば形に関係なく全てがデモンベインになりえる。この定義に従うならばUXでデモンベインとともに戦った自軍全員が「デモンベイン」であるという解釈も成り立つ。
 
**ちなみにこれの元ネタはマイケル・ムアコックの「エターナル・チャンピオン」シリーズに登場する「黒の剣」一斉召喚。最強の「黒の剣」たるストームブリンガーが、あらゆる平行世界から、あらゆる英雄の持つ伝説の武器=自分=黒の剣を召喚するという荒業。これを踏まえると、やはり自軍全員が「デモンベイン」という解釈は正しいように思える。
 
**ちなみにこれの元ネタはマイケル・ムアコックの「エターナル・チャンピオン」シリーズに登場する「黒の剣」一斉召喚。最強の「黒の剣」たるストームブリンガーが、あらゆる平行世界から、あらゆる英雄の持つ伝説の武器=自分=黒の剣を召喚するという荒業。これを踏まえると、やはり自軍全員が「デモンベイン」という解釈は正しいように思える。
 
**後に格闘ゲーム『ニトロ+ロワイヤル -ヒロインズデュエル-』にて、『刃鳴散らす(はなちらす)』より参戦した石馬戒厳のEDにてゲ-ム会社「CIRCUS」への皮肉を交えたそのキャラの中の人ネタ(そのゲームメーカーの代表シリーズで中の人が殆どの作品で出演している。詳しくは「曲芸商法」で検索すること)で盛大にパロディを行っている。しかも'''当のゲーム会社公認のネタである'''。
 
**後に格闘ゲーム『ニトロ+ロワイヤル -ヒロインズデュエル-』にて、『刃鳴散らす(はなちらす)』より参戦した石馬戒厳のEDにてゲ-ム会社「CIRCUS」への皮肉を交えたそのキャラの中の人ネタ(そのゲームメーカーの代表シリーズで中の人が殆どの作品で出演している。詳しくは「曲芸商法」で検索すること)で盛大にパロディを行っている。しかも'''当のゲーム会社公認のネタである'''。
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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== 脚注 ==
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[[Category:登場メカた行]]
 
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[[Category:機神咆吼デモンベイン]]
 
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