ゾイドシリーズ

2013年6月6日 (木) 00:00時点におけるRaigaku (トーク | 投稿記録)による版 (→‎概要)

概要

タカラトミー製の組立式玩具シリーズ「ゾイド」のアニメ化作品群。第2作まではTBS系、第3作からはテレビ東京系で放送。

「ゾイド」は動物を模したメカニックの造詣が人気を呼んだトミー製の玩具で、組立て式のキットが中心。玩具はTVアニメ化よりもはるか前である1983年から「メカ生体ゾイド」のシリーズ名で展開が開始されている。電動モーターやゼンマイを駆使した可動ギミックが特徴で、全盛期にはガンプラにも比肩する人気を博したシリーズであった。

玩具展開のための背景設定として「地球型惑星"Zi"を舞台に、へリック共和国とゼネバス帝国が、ゾイドを使って戦争をしている」という戦記ものの世界観が作られた。この背景設定はガンダムシリーズ以後のリアルロボットアニメの影響を強く受けているが、ミリタリー趣味をより強く押し出すことで「ガンダムのまがい物」ではない独自性を高めることに成功した。

この背景設定は玩具の箱の解説書やジオラマ本「ゾイドバトルストーリー」「ゾイドグラフィックス」などで丁寧に積み重ねられ、これをベースとしたファミコンゲームやOVA(TVアニメとは別物)も作られ、こちらも人気を博する。1980年代当時の一連のゾイド展開は、今でもひとつのSF仮想戦記として高く評価されている。

TVアニメ一作目のストーリーは、これらの設定をリメイクしつつ全く新しい要素を加えたものであり、二作目からはさらに未来の時間軸としてほとんど別物の世界観が描かれた。TVアニメが放映された時期に展開された玩具は基本的にアニメ準拠の設定となっている。なお、アニメ放映後の玩具のシリーズ名は「メカ生体ゾイド」ではなくアニメタイトルに合わせたものとなっている。

各種TVアニメで描かれた世界観はかつてのミリタリー色は抑えられた一方、冒険活劇としてのジュブナイル色が強められ、若い世代が入りにくかったゾイドの間口を広げることに成功した。

ゾイドの源流はあくまで玩具の側であり、映像化されるゾイドは基本的に玩具化もされるべきという考え方が根底にある。ゲームなどにおいては特典としてゾイドのキットが付くことも定番化している(このような商品展開を俗に『ゾイド展開』とも称する)。

スパロボ参戦は前々から期待はされていたものの、版権元の都合等の諸々の理由などから叶わないものと思われていた。だが、『スーパーロボット大戦K』において『機獣創世記ゾイドジェネシス』が参戦した。さらに『スーパーロボット大戦Operation Extend』においてアニメ第一作の『ゾイド -ZOIDS-』の参戦が決定。シリーズの参戦を阻むタブーは事実上存在しなくなったと思われる。

ここ最近は発売元であるトミーの合併(現・タカラトミー)に伴い展開が縮小傾向にあったが、2009年には遂に展開がストップしてしまう。コトブキヤなど他のメーカーからはプラモデルや可動フィギュアが販売されていたが、2013年より再度のシリーズ展開が予告されている。

作品リスト

ゾイド -ZOIDS-
TVアニメシリーズ第1作。1999年から2000年にかけて放送。全67話。
ゾイド新世紀/(スラッシュ)ゼロ(SRW未参戦)
TVアニメシリーズ第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士の戦闘競技「ゾイドバトル」を主軸とした作品で、シリーズの中で最も明るくコメディチックな雰囲気が特徴。
ゾイドフューザーズ(SRW未参戦)
TVアニメシリーズ第3作。2004年から2005年にかけて放送。全26話。『スラッシュゼロ』同様ゾイドバトルを主軸とした作品だが、こちらは「父が追い求めた伝説のゾイド探し」「ゾイド同士の合体・Ziユニゾン」「秘密組織リヒタースケールの暗躍」などの重要な要素が増え、ストーリーも徐々にシリアス色が増していった。また、シリーズで唯一XEBECが関与していない作品でもある。
機獣創世記ゾイドジェネシス
TVアニメシリーズ第4作。2005年から2006年にかけて放送。全50話。

共通用語

惑星Zi
舞台となる惑星。
ゾイド
惑星Ziに住む金属生命体。

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