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{{ゲーム
{{ネタバレ規制
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| 読み =
  | 期限 = 2017年3月23日午前0時
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| 外国語表記 =
  | ネタバレページ = ネタバレ/V
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| スペシャルディスク =
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| 開発元 = {{開発 (作品)|B.B.スタジオ}}
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| 運営元 =
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| 発売元 = バンダイナムコエンターテインメント
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| 配信元 =
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| 対応機種 = [[機種::プレイステーション4]]<br>[[機種::プレイステーション・ヴィータ]]
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| プロデューサー = {{プロデューサー|じっぱひとからげ}}<br>{{プロデューサー|寺田貴信}}<br>{{プロデューサー|國政修}}<br>{{プロデューサー|佐竹伸也}}
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| ディレクター = 安斎誠<br>名倉正博
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| シナリオ = {{脚本|名倉正博}}
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| キャラクターデザイン = [[スタッフ:渡邉亘|渡邉亘]]<br>[[スタッフ:糸井美帆|糸井美帆]]
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| メカニックデザイン = [[スタッフ:清水栄一|清水栄一]]<br>[[スタッフ:Mがんぢー|Mがんぢー]]<br>[[スタッフ:藤井大誠|藤井大誠]]
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| 音楽 =  
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| 主題歌 = 「THE EXCEEDER」
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| 発売日 = [[発売日::2017年2月23日]](PS4/PSV)<br>2019年10月3日予定(Switch)<br>2019年内予定(Steam)
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| 最新バージョン =
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| 配信開始日 =
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| 配信終了日 =
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| 価格 = PS4 通常版 パッケージ・ダウンロード 8600円+税
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*ダウンロードのみ初期購入価格 7740円+税<ref>3月22日まで</ref>
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PSV 通常版 パッケージ・ダウンロード 7600円+税
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Switch 通常版 パッケージ・ダウンロード 7600円+税<br>
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Steam オープン価格
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| CERO区分 = C(15歳以上)
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| 初登場SRW =
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| 初クレジットSRW =
 
}}
 
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『'''スーパーロボット大戦V'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。
*発売日:2017年2月23日発売
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*機種:[[プレイステーション4]] / [[プレイステーション・ヴィータ]]
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*開発:B.B.スタジオ
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*発売:バンダイナムコエンターテインメント
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*定価
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**PS4 通常版 パッケージ・ダウンロード 8600円+税 ダウンロードのみ初期購入価格 7740円+税(3月22日まで)
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**PSV 通常版 パッケージ・ダウンロード 7600円+税 ダウンロードのみ初期購入価格 6840円+税(3月22日まで)
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***PS4 期間限定生産版 パッケージ・ダウンロード 12600円+税(4月24日まで生産・配信) ダウンロードのみ初期購入価格 11340円+税(3月22日まで)
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***PSV 期間限定生産版 パッケージ・ダウンロード 11600円+税(4月24日まで生産・配信) ダウンロードのみ初期購入価格 10440円+税(3月22日まで)
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*CERO区分:C(15歳以上)
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*主題歌:「THE EXCEEDER」
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*前:[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]](PS4/PS3)
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*次:
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
スーパーロボット大戦シリーズ25周年記念タイトル第2弾。2016年6月4日に開催された記念イベント「鋼の超感謝祭2016」にて正式発表された。
 
スーパーロボット大戦シリーズ25周年記念タイトル第2弾。2016年6月4日に開催された記念イベント「鋼の超感謝祭2016」にて正式発表された。
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PS4/PSVのマルチプラットフォームで、PS4版は版権スパロボ初の同ハード向けタイトルとなる。『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』と同様に各プラットフォーム間のクロスセーブに対応する。
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PS4/PSVのマルチプラットフォームで、PS4版は版権スパロボ初の同プラットフォーム向けタイトルとなる。『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』と同様に各プラットフォーム間のクロスセーブに対応する。
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開発ラインは[[Zシリーズ]]に沿ったものとなっているが単独作品となっており、ストーリーも本作で完結するものとしている。また、戦闘シーンも『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』をベースに、PS4向けにさらにブラッシュアップされたものになっている。
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開発ラインは[[Zシリーズ]]に沿ったものとなっているが単独作品となっており、ストーリーも本作で完結するものとしている。また、戦闘シーンも『第3次スーパーロボット大戦Z』をベースに、PS4向けにさらにブラッシュアップされたものになっている。
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海外展開が視野に入れられており、[[アジア]]地域での繁体中文・韓国語・英語でのローカライズ版発売が予定されているが、販売予定の国々から海外ファンには日本の声優によるオリジナルの音声を望む声が多いとの意見があったため音声は日本語版と同一のものとなった。これは先に海外展開された『OGMD』でも同様の仕様となっている。
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海外展開が視野に入れられており、アジア地域での繁体中文・韓国語・英語でのローカライズ版発売が行われているが、それらの国々から海外ファンには日本の声優によるオリジナルの音声を望む声が多いとの意見があったため音声は日本語版と同一のものとなった。これは先に海外展開された『[[OGMD]]』でも同様の仕様となっている。
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スパロボシリーズでは初となる参戦作品の主題歌・劇中BGMの原曲をゲーム用サイズに加工し収録した限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」が発売された。
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スパロボシリーズでは初となる、参戦作品の主題歌・劇中BGMの原曲をゲーム用サイズに加工し収録した限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」が発売された。
    
初回生産分には「初回3大特典」を入手できるプロダクトコードが封入されており、更にダウンロード版のみ10%割引と共に「ダウンロード版購入プレゼントV」、「ワンダフル・プレゼントV」が追加されていた。また、パッケージ版には『[[OG CRUSADE#クルセイドシステム|スパロボVクルセイド]]』のプロモーションカードが同梱されていた。
 
初回生産分には「初回3大特典」を入手できるプロダクトコードが封入されており、更にダウンロード版のみ10%割引と共に「ダウンロード版購入プレゼントV」、「ワンダフル・プレゼントV」が追加されていた。また、パッケージ版には『[[OG CRUSADE#クルセイドシステム|スパロボVクルセイド]]』のプロモーションカードが同梱されていた。
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2019年に[[Nintendo Switch]]および[[パソコン|PC]](Steam配信)への移植が発表され、Switch版は同年10月3日にリリース予定。
    
== システム ==
 
== システム ==
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=== 新システム ===
 
=== 新システム ===
 
;スキルルート
 
;スキルルート
:[[パイロット養成]]系の新システム。[[パイロットポイント]](PP)による育成ではなく、[[タックポイント]](TacP)と呼ばれるリソースを消費して各種スキルを開発・生産するシステム。生産したスキルは「スキルプログラム」で任意のパイロットに修得させる事が可能。また本システムを採用した関係で、スキル修得枠は最大30枠と大幅増加されている。
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:[[パイロット養成]]系の新システム。[[パイロットポイント]](PP)による育成ではなく、タックポイント(TacP)と呼ばれるリソースを消費して各種スキルを開発・生産するシステム。生産したスキルは「スキルプログラム」で任意のパイロットに修得させる事が可能。また本システムを採用した関係で、スキル修得枠は最大30枠と大幅増加し、先天技能が0から2個・一般技能28個と死にスキル以外はすべて同時修得可能になった([[ホシノ・ルリ]]のみ先天技能を3個持っているが死にスキルがあるため全て修得可能)。そのため、技能の上書きや順番変更ができなくなった。
 
:スキルは従来の特殊スキルにあたる「スキル系」、パラメータ・地形適応上昇に関わる「パラメータ系」、開発に特殊な条件を要する「スペシャル系」の3種に大別される。
 
:スキルは従来の特殊スキルにあたる「スキル系」、パラメータ・地形適応上昇に関わる「パラメータ系」、開発に特殊な条件を要する「スペシャル系」の3種に大別される。
 
:大まかに言えば、PP系養成と[[スキルパーツ]]系養成を折衷したようなシステムとなっている。
 
:大まかに言えば、PP系養成と[[スキルパーツ]]系養成を折衷したようなシステムとなっている。
;エクストラアクション
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;[[エクストラアクション]]
 
:『第3次Z』のタッグコマンドをブラッシュアップしたシステムで、ExC(エクストラカウント)と呼ばれるポイントを消費して戦闘を有利にする様々な効果を得る。ユニットコマンドの「Exアクション」で実行可能。ExCはレベルが上がるか敵を撃墜すると加算され(戦艦ユニットの場合は更に味方全体の撃墜数が10の倍数毎に加算される)、最大10までストック可能。
 
:『第3次Z』のタッグコマンドをブラッシュアップしたシステムで、ExC(エクストラカウント)と呼ばれるポイントを消費して戦闘を有利にする様々な効果を得る。ユニットコマンドの「Exアクション」で実行可能。ExCはレベルが上がるか敵を撃墜すると加算され(戦艦ユニットの場合は更に味方全体の撃墜数が10の倍数毎に加算される)、最大10までストック可能。
 
:選択できる効果は以下の通り。『第3次Z』と比較して回復・ボーナス系コマンドが廃止され、戦闘面により特化した構成となっている。
 
:選択できる効果は以下の通り。『第3次Z』と比較して回復・ボーナス系コマンドが廃止され、戦闘面により特化した構成となっている。
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;エクストラオーダー
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;[[エクストラオーダー]]
:戦艦ユニットのみが使用可能なコマンド。これとは別にエクストラアクションも使用可能。
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:戦艦ユニットのみが使用可能なコマンド。これとは別にエクストラアクションも使用可能。気力上昇以外は使用者を選択できない。
 
:{| class="wikitable"
 
:{| class="wikitable"
 
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:TacPを消費して[[強化パーツ]]の取引やシステム面のアップグレードを行うシステム。
 
:TacPを消費して[[強化パーツ]]の取引やシステム面のアップグレードを行うシステム。
 
:「購入」「TACカスタマイズ」の2種のメニューがありそれぞれ『第3次Z』の[[Dトレーダー]]・[[Zクリスタル]]の仕様を概ね引き継いだものとなっている。
 
:「購入」「TACカスタマイズ」の2種のメニューがありそれぞれ『第3次Z』の[[Dトレーダー]]・[[Zクリスタル]]の仕様を概ね引き継いだものとなっている。
   
;[[隠し要素/V|シークレットシナリオ]]
 
;[[隠し要素/V|シークレットシナリオ]]
:特定の条件を満たす事で追加される隠しシナリオ。メインシナリオとの違いは通算話数にカウントされない事(タイトル上はシークレットシナリオ「○○」)と[[SRポイント]]取得条件が設定されてない事のみでルート分岐の一種である。名称がついただけで条件付きで追加される隠しシナリオは『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』の「救出」などの前例がある。
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:特定の条件を満たす事で追加される隠しシナリオ。メインシナリオとの違いは通算話数にカウントされない事(タイトル上はシークレットシナリオ「○○」)と[[SRポイント]]取得条件が設定されていない事のみでルート分岐の一種である。名称がついただけで条件付きで追加される隠しシナリオは『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』の「救出」などの前例がある。
    
=== 既存システムと変更点 ===
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
;[[武器属性]]の変更点
 
;[[武器属性]]の変更点
 
:反撃時に使用すると必ず[[カウンター]]が発生する「'''カウンター武器'''」が新たに追加された。
 
:反撃時に使用すると必ず[[カウンター]]が発生する「'''カウンター武器'''」が新たに追加された。
:本属性と新スキル「[[フルカウンター]]」の存在により、本作では従来のスキルとしてのカウンターは存在しない。
+
:本属性と新スキル「フルカウンター」の存在により、本作では従来のスキルとしてのカウンターは存在しない。
 
;[[精神コマンド]]の変更点
 
;[[精神コマンド]]の変更点
 
:さざなみ製作品(『NEO』・『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』)で採用されていた、ユニットの行動終了後やエネミーフェイズ中の戦闘直前での精神コマンドの使用が可能となった(ただし、「[[集中]]」などの1ターン効果のあるコマンドは持続が「ターン開始」とされ、EPで使用しても次のプレイヤーフェイズには持ち越されずターン開始と共に終了する)。
 
:さざなみ製作品(『NEO』・『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』)で採用されていた、ユニットの行動終了後やエネミーフェイズ中の戦闘直前での精神コマンドの使用が可能となった(ただし、「[[集中]]」などの1ターン効果のあるコマンドは持続が「ターン開始」とされ、EPで使用しても次のプレイヤーフェイズには持ち越されずターン開始と共に終了する)。
 
:コマンドラインナップには新たに「[[先見]]」が追加。また「[[希望]]」がB.B.スタジオ製作品では『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』以来の復活となった。
 
:コマンドラインナップには新たに「[[先見]]」が追加。また「[[希望]]」がB.B.スタジオ製作品では『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』以来の復活となった。
:他方、『[[スーパーロボット大戦R|R]]』以降常連であった「[[直撃]]」、ないし「[[再動]]」が先述のエクストラアクション(ダイレクトアタック)・エクストラオーダー(行動回復)との兼ね合いの為か廃止(「直撃」がなくなった関係上、「[[勇気]]」の効果も変更されている)。また「[[偵察]]」も廃止され、『OE』と同様交戦前から敵機体のステータスの詳細を確認できるようになっている。
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:他方、『[[スーパーロボット大戦R|R]]』以降常連であった「[[直撃]]」が先述のエクストラアクション(ダイレクトアタック)との兼ね合いの為廃止(「直撃」がなくなった関係上、「[[勇気]]」の効果も変更されている)。また「[[偵察]]」も廃止され、『OE』と同様交戦前から敵機体のステータスの詳細を確認できるようになっている。
:「[[熱血]]」や「[[魂]]」等のダメージ上昇系の精神コマンドの習得レベルが『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』以前までのレベルに下がった。
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:「[[熱血]]」や「[[魂]]」等のダメージ上昇系の精神コマンドの習得レベルが『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』以前までのレベルに下がった(ただし、習得自体は5番目か6番目であり、各キャラが習得する精神コマンドの中では遅い)
 
;[[特殊技能|特殊スキル]]の変更点
 
;[[特殊技能|特殊スキル]]の変更点
 
:新スキルとして「[[プロテクション]]」「[[エースプラウド]]」などが追加。またB.B.スタジオ製作品としては[[集中力]]や[[アタッカー]]が初採用。
 
:新スキルとして「[[プロテクション]]」「[[エースプラウド]]」などが追加。またB.B.スタジオ製作品としては[[集中力]]や[[アタッカー]]が初採用。
:また養成系システムのある作品では初めて[[見切り]]、[[ガード]]、[[Eセーブ]]、[[Bセーブ]]等がレベル制となり、[[闘争心]]も『COMPACT3』以来にレベル制で養成できる(ただし最大レベルは大幅に短縮)。
+
:また養成系システムのある作品では初めて[[見切り]]、[[ガード]]、[[Eセーブ]]、[[Bセーブ]]等がレベル制となり、[[闘争心]]も『COMPACT3』以来にレベル制で養成できる(ただし最大レベルは大幅に短縮)
 
:[[ダッシュ]]や[[戦術待機]]はスペシャル系スキルとなり、[[地形利用]]は養成不可の先天技能となった。
 
:[[ダッシュ]]や[[戦術待機]]はスペシャル系スキルとなり、[[地形利用]]は養成不可の先天技能となった。
 
:[[援護攻撃]]は与ダメージ倍率が0.5倍と、大幅に下方修正。
 
:[[援護攻撃]]は与ダメージ倍率が0.5倍と、大幅に下方修正。
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*シナリオデモのレイアウトは直近の『X-Ω』に引き続きバストアップ形式で、デモ中の背景やキャラクターのグラフィックには同作品から引き継がれているものがある。
 
*シナリオデモのレイアウトは直近の『X-Ω』に引き続きバストアップ形式で、デモ中の背景やキャラクターのグラフィックには同作品から引き継がれているものがある。
 
*前述の通り単機出撃制となった関係で、『第3次Z』では全体攻撃属性だった武装のアニメーションが作り直されている。また、高低差によるアニメーション変化も廃止されている。
 
*前述の通り単機出撃制となった関係で、『第3次Z』では全体攻撃属性だった武装のアニメーションが作り直されている。また、高低差によるアニメーション変化も廃止されている。
*版権スパロボとしては『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』以来、マップ兵器がアニメーション再生される形式となった。
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*バンプレソフト時代を含めてB.B.スタジオ製スパロボ作品としては初めて、マップ兵器がアニメーション再生される形式となった。『第3次Z』より継続参戦のユニットの一部のマップ兵器は全体攻撃属性武器の演出を転用したものとなっている。
    
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
第1話から加入する[[ヤマト|宇宙戦艦ヤマト]]は非常に強力な戦艦であり、[[沖田十三|沖田]]の艦隊指揮による周囲のユニットへのサポートも手伝って、序盤に苦戦することは全くない。ただし、敵の[[命中]]は全体的に高めであり、終盤ではボスユニットの武器の命中補正が'''50~60台'''というケースもザラである。その為、[[リアル系]]ユニットが下手に突出すると痛い目に遭う可能性が高い。ヤマトが抜けている時期やルート分岐では注意が必要。
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第1話から加入する[[ヤマト|宇宙戦艦ヤマト]]は非常に強力な戦艦であり、パイロットの[[沖田十三]]が持つ艦隊指揮による周囲のユニットへのサポートも手伝って、序盤に苦戦することは全くない。ただし、敵の[[命中]]は全体的に高めであり、終盤ではボスユニットの武器の命中補正が'''50~60台'''というケースもザラである。その為、[[リアル系]]ユニットが下手に突出すると痛い目に遭う可能性が高い。ヤマトが抜けている時期やルート分岐では注意が必要。
   −
エクストラアクションのマルチアクションに必要なExCの量から、『第3次Z』のように単機でマルチアクションで殲滅することは難しくなっている。一方で、新要素である戦艦のエクストラオーダーが強力であり、従来作と比べて戦艦のウェイトは増している。
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エクストラアクションのマルチアクションに必要なExCの量から、『第3次Z』のように単機でマルチアクションで殲滅することは難しくなっている。一方で、新要素のエクストラオーダーが強力であり、従来作と比べて運用面における戦艦系ユニットのウェイトが増している。
    
『第3次Z』において[[パイロットポイント|PP]]と[[Dトレーダー|Zチップ]]に分割されていた育成系のシステムが[[ファクトリー|TacP]]に統合されたため、その遣り繰りは人によって何を優先するかが分かれる。とはいえ、Tacカスタマイズで部隊全体を底上げし、強力な強化パーツを購入すれば一気に戦局を覆すことも可能。
 
『第3次Z』において[[パイロットポイント|PP]]と[[Dトレーダー|Zチップ]]に分割されていた育成系のシステムが[[ファクトリー|TacP]]に統合されたため、その遣り繰りは人によって何を優先するかが分かれる。とはいえ、Tacカスタマイズで部隊全体を底上げし、強力な強化パーツを購入すれば一気に戦局を覆すことも可能。
   −
ビギナーズモードはSRポイント(並びに[[プラチナエンブレム]])が取得できないという欠点はあれど、敵の改造段階が[[照準値]]を除いて上昇しないことやステージクリア毎に資金やTacPのボーナスが得られるため、苦労する点はほぼない。ノーマルモードの難易度は『第3次Z時獄篇』と同程度であろう。
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ビギナーズモードはSRポイントが取得できない(=プラチナエンブレム入手不可)という欠点こそあれど、敵ユニットの改造段階が[[照準値]]を除いて上昇しないことやステージクリア毎に資金やTacPのボーナスが得られるため、苦労する点はほとんど存在しない。ノーマルモードの難易度は『第3次Z時獄篇』と同程度と言える。
    
プラチナエンブレムは獲得条件が厳しくなっている面があり(全てのSRポイントを獲得しても使えるのは2シナリオのみ)、Zシリーズより使い勝手が悪くなっている。
 
プラチナエンブレムは獲得条件が厳しくなっている面があり(全てのSRポイントを獲得しても使えるのは2シナリオのみ)、Zシリーズより使い勝手が悪くなっている。
   
<!--一部のシナリオ(特に『宇宙戦艦ヤマト2199』関連)で『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』と『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]』の短所となる部分が多く散見しており、ボスユニットのHPがZシリーズに比べてかなり低くなっているものの全般的に難易度が高い。-->
 
<!--一部のシナリオ(特に『宇宙戦艦ヤマト2199』関連)で『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』と『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]』の短所となる部分が多く散見しており、ボスユニットのHPがZシリーズに比べてかなり低くなっているものの全般的に難易度が高い。-->
 
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== 評価 ==
 
== 評価 ==
 
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== 移植版における変更・留意点 ==
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;楽曲
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:限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」は、'''[[Nintendo Switch]]のダウンロード版のみの期間限定'''販売となる。収録楽曲はPS4版・PS Vita版と同一。
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;DLC
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:PS4版・PS Vita版では別途有料配信されていたボーナスシナリオ全20話は、最初からソフト本体に含まれる。
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;購入特典
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:初回封入三大特典のうち、PS4・PS Vita用オリジナルテーマは「ラブリー・プレゼントV」(強化パーツ「フォースリアクター」、資金50000、TacP500)に変更されている。
    
== 参戦作品 ==
 
== 参戦作品 ==
171行目: 196行目:  
*★[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]
 
*★[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]
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『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]』・『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』・『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』・『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]』は機体のみの参戦と発表されているが、『鋼鉄の7人』以外はキャラクターも登場する。
+
『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』・『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』・『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は機体のみの参戦と発表されているが、『鋼鉄の7人』以外はキャラクターも登場する。
   −
また、艦隊戦がメインであり、個人のパイロットが操縦するロボットがほぼ登場しない作品としては『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が初となる。
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また、艦隊戦がメインであり、個人のパイロットが操縦するロボットがほぼ登場しない作品としては『宇宙戦艦ヤマト2199』が初となる。
    
タイトルに反して[[超電磁ロボ コン・バトラーV|「V」の名]][[超電磁マシーン ボルテスV|を冠し]][[機動戦士Vガンダム|た作品]]が参戦していないが、「鋼の感謝祭2016」で寺田プロデューサーが明かしたところによれば、タイトル自体決まったのが正式発表のかなり近日だったとのこと。ただし過去作品を見れば分かるように、元々作品タイトルのアルファベットと参戦作品に相関関係があることはない。
 
タイトルに反して[[超電磁ロボ コン・バトラーV|「V」の名]][[超電磁マシーン ボルテスV|を冠し]][[機動戦士Vガンダム|た作品]]が参戦していないが、「鋼の感謝祭2016」で寺田プロデューサーが明かしたところによれば、タイトル自体決まったのが正式発表のかなり近日だったとのこと。ただし過去作品を見れば分かるように、元々作品タイトルのアルファベットと参戦作品に相関関係があることはない。
212行目: 237行目:     
=== 登場人物(オリジナル) ===
 
=== 登場人物(オリジナル) ===
『[[スーパーロボット大戦Z]]』以来となる男女選択制を採用し、選択しなかった方はサブ主人公として同行する。主人公は渡邉亘氏、テストパイロットのキャラクターデザインは糸井美帆氏が担当。
+
『[[スーパーロボット大戦Z]]』以来となる男女選択制を採用し、選択しなかった方はサブ主人公として同行する。主人公、敵対勢力は渡邉亘氏、テストパイロットのキャラクターデザインは糸井美帆氏が担当。
 
;[[叢雲総司]]
 
;[[叢雲総司]]
:男主人公。月面特殊戦略研究所防衛隊の隊員。前向きで人当たりがいい性格。不屈の精神を持ち、パイロットとしての腕前も高い。CVは桐本拓哉氏。
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:男主人公。月面特殊戦略研究所防衛隊の隊員。前向きで人当たりがいい性格。不屈の精神を持ち、パイロットとしての腕前も高い。担当声優は桐本拓哉氏。
 
;[[如月千歳]]
 
;[[如月千歳]]
:女主人公。第三特殊戦略研究所防衛隊の隊員だが、実戦経験はほぼゼロ。マジメで明朗快活な性格で、周囲の人間の心を明るくする。CVは神田朱未氏。
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:女主人公。第三特殊戦略研究所防衛隊の隊員だが、実戦経験はほぼゼロ。マジメで明朗快活な性格で、周囲の人間の心を明るくする。担当声優は神田朱未氏。
 
;[[ヴェルターブ・テックスト]]
 
;[[ヴェルターブ・テックスト]]
:ヒュッケバインのテストパイロットで、通称は'''ヴェルト'''。知的で理性的だが、うんちく好きの一面を持つ。CVは金本涼輔氏。
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:ヒュッケバインのテストパイロットで、通称は'''ヴェルト'''。知的で理性的だが、うんちく好きの一面を持つ。担当声優は金本涼輔氏。
 
;[[シャルロッテ・ヘイスティング]]
 
;[[シャルロッテ・ヘイスティング]]
:グルンガストのテストパイロットで、通称は'''ロッティ'''。能天気な性格だが、直観力と洞察力に優れる。CVは本作品で初参加の照井春佳氏。
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:グルンガストのテストパイロットで、通称は'''ロッティ'''。能天気な性格だが、直観力と洞察力に優れる。担当声優は本作品で初参加の照井春佳氏。
 
;[[ナイン]]
 
;[[ナイン]]
:主人公と行動をともにする少女。ヴァングレイのOS“システム99”と密接な関係を持っている。CVは本作品で初参加の山本希望氏。
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:主人公と行動をともにする少女。ヴァングレイのOS“システム99”と密接な関係を持っている。担当声優は本作品で初参加の山本希望氏。
 
;[[神宮司辰ノ進]]
 
;[[神宮司辰ノ進]]
 
:西暦世界に転移した主人公を保護する老爺。
 
:西暦世界に転移した主人公を保護する老爺。
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:地球連邦軍総司令部直属の精鋭部隊。
 
:地球連邦軍総司令部直属の精鋭部隊。
 
;[[デンジャラスゴールド同盟]]
 
;[[デンジャラスゴールド同盟]]
:[[勇者特急マイトガイン]]に登場する犯罪組織が一つに集まった組織。
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:[[勇者特急マイトガイン]]』に登場する犯罪組織が一つに集まった組織。
 
;[[ラプラス (組織)|ラプラス]]
 
;[[ラプラス (組織)|ラプラス]]
 
:ネオ・ジオンの[[ナナイ・ミゲル]]を中心に立ち上げられた反戦組織。
 
:ネオ・ジオンの[[ナナイ・ミゲル]]を中心に立ち上げられた反戦組織。
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! 分類 !! 記事
 
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! [[全話一覧]]
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! [[特殊技能]]
 
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! [[メカ&キャラクターリスト]]
 
! [[メカ&キャラクターリスト]]
 
| [[メカ&キャラクターリスト/V]]
 
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! ライブラリ<br />([[オプション]])
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! [[ネタバレ]]
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*[[誕生日]]
 
*[[誕生日]]
 
*[[エース]]
 
*[[エース]]
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*[[パイロット養成]]
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*[[周回プレイ]]
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*[[改造|フル改造ボーナス]]
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*[[母艦]]
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*[[修理装置]]
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*[[補給装置]]
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*[[オリジナル設定]]
    
== 話題 ==
 
== 話題 ==
 
*魂ウェブ公式サイトにおいて、マジンガーシリーズの新ロボット「[[マジンエンペラーG]]」の発表と共に、同機体のデビューが本作からとなることが明らかにされた。
 
*魂ウェブ公式サイトにおいて、マジンガーシリーズの新ロボット「[[マジンエンペラーG]]」の発表と共に、同機体のデビューが本作からとなることが明らかにされた。
*SRWシリーズの25周年記念のスペシャル参戦ロボットとして、グルンガストとヒュッケバインが本作独自の設定で参戦する。『秋の生スパロボチャンネル 第弐弾』によると、この参戦はバンダイナムコ側からの提案で、寺田Pは『[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]』発売直後であることや、独自作品である『V』がOGシリーズと混同される恐れがあるとして参戦させるかどうか悩んだが、参戦に賛成な塚中Pの意見も聞いたバンダイナムコが総合的に参戦させるいう判断を下したとのこと。
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*SRWシリーズの25周年記念のスペシャル参戦ロボットとして、グルンガストとヒュッケバインが本作独自の設定で参戦する。『秋の生スパロボチャンネル 第弐弾』によると、この参戦はバンダイナムコ側からの提案で、寺田Pは『[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]』発売直後であることや、独自作品である『V』がOGシリーズと混同される恐れがあるとして参戦させるかどうか悩んだが、参戦に賛成な塚中Pの意見も聞いたバンダイナムコが総合的に参戦させるという判断を下したとのこと。
 
*バンプレストオリジナルの女性主人公の登場は『[[スーパーロボット大戦Z]]』の[[セツコ・オハラ]]以来9年ぶりとなる。
 
*バンプレストオリジナルの女性主人公の登場は『[[スーパーロボット大戦Z]]』の[[セツコ・オハラ]]以来9年ぶりとなる。
 
*性的にきわどい描写が多い『クロスアンジュ』の参戦のためか、本作のCERO区分はスパロボシリーズ初のC(15歳以上対象)となっている。
 
*性的にきわどい描写が多い『クロスアンジュ』の参戦のためか、本作のCERO区分はスパロボシリーズ初のC(15歳以上対象)となっている。
 
*本作のプロモーションの一環として、スパロボファンを公言するお笑い芸人の博多大吉氏がシリーズへの熱意を語るロングインタビュー動画が制作され、同インタビューの一部が抜粋された映像がTVCM第2弾においても使用されている。
 
*本作のプロモーションの一環として、スパロボファンを公言するお笑い芸人の博多大吉氏がシリーズへの熱意を語るロングインタビュー動画が制作され、同インタビューの一部が抜粋された映像がTVCM第2弾においても使用されている。
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*パッケージイラストは『[[第3次Z天獄篇]]』まで担当していたかげやまいちこ氏に替わって藤井大誠氏が新たに手掛けている。
 
*本作はバンプレソフト時代含めてB.B.スタジオ開発作品では『[[α]]』以降定番であった3DCGによるオープニングムービーが珍しく制作されていない(『[[α外伝]]』以来二例目)。
 
*本作はバンプレソフト時代含めてB.B.スタジオ開発作品では『[[α]]』以降定番であった3DCGによるオープニングムービーが珍しく制作されていない(『[[α外伝]]』以来二例目)。
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*新作である『[[スーパーロボット大戦X]]』発表記念として、2017年12月12日~2018年1月8日まで、DL版と[[DLC]]ボーナスシナリオを30%OFFで販売するキャンペーンが実施されている。
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**またこれに伴い、新規DLC「[[周回プレイ]]支援パック」が有料配信されている。クリアすることで[[強化パーツ]]5種+[[資金]]750万+TacP25000を獲得できるようになっている。
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*アジア圏へ販路を広げたのが功を奏したか国内外を合わせた累計生産出荷数および配信数が50万超となるセールスを記録、ソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)が主催する「PlayStation Awards 2018」にてシリーズ初となる「Gold Prize」を受賞した。
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*2019年に『[[スーパーロボット大戦X]]』と共に[[Nintendo Switch]]と[[パソコン]]ゲーム用プラットフォーム・Steamへの移植が発表された。アーカイブス化やリメイクの体裁を採らない他プラットフォームへの移植は『[[スーパーロボット大戦F]]/[[スーパーロボット大戦F完結編|完結編]]』以来となる。
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**DLCについては、「周回プレイ支援パック」を除いたボーナスシナリオ全20話が収録済みとなる。プレミアムアニメソング&サウンドエディションについては、期間限定かつSwitch版はダウンロード版のみでの提供となる。
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== 脚注 ==
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<references />
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
 
*[http://srw-v.suparobo.jp/ スーパーロボット大戦V 公式サイト]
 
*[http://srw-v.suparobo.jp/ スーパーロボット大戦V 公式サイト]