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=== 変更点 ===
 
=== 変更点 ===
 
;[[小隊|パートナーバトルシステム]]
 
;[[小隊|パートナーバトルシステム]]
:機体ボーナスやマップ上でのPU(パートナーユニット)再編成など基本仕様は『[[L]]』のものを踏襲しているが、SU(シングルユニット)時限定の新システムとして、敵PU内機体を纏めて攻撃できる「全体攻撃」と特定条件下で敵ユニット撃墜時にもう一度行動可能になる「連続行動」が追加。代わってアタックコンボが廃止された。
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:機体ボーナスやマップ上でのPU(パートナーユニット)再編成など基本仕様は『[[スーパーロボット大戦L|L]]』のものを踏襲しているが、SU(シングルユニット)時限定の新システムとして、敵PU内機体を纏めて攻撃できる「全体攻撃」と特定条件下で敵ユニット撃墜時にもう一度行動可能になる「連続行動」が追加。代わってアタックコンボが廃止された。
 
;パートナー能力システム
 
;パートナー能力システム
 
:『L』に引き続き採用されているが機体の改造だけでなくパイロットの撃墜数によってもボーナス効果が上昇するようになった。ボーナス効果は改造段階+撃墜数の組み合わせにより最高4段階まで上昇する。また、全ての機体が最終的には4つのボーナス効果を得るようになった。
 
:『L』に引き続き採用されているが機体の改造だけでなくパイロットの撃墜数によってもボーナス効果が上昇するようになった。ボーナス効果は改造段階+撃墜数の組み合わせにより最高4段階まで上昇する。また、全ての機体が最終的には4つのボーナス効果を得るようになった。
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:新規登場コマンドには「[[順応]]」「[[正義]]」「[[理想]]」がある。正義は初代『[[スーパーロボット大戦]]』以来の登場であるが、その効果はまったく異なるものとなっている。
 
:新規登場コマンドには「[[順応]]」「[[正義]]」「[[理想]]」がある。正義は初代『[[スーパーロボット大戦]]』以来の登場であるが、その効果はまったく異なるものとなっている。
 
;その他変更点
 
;その他変更点
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:*隠し要素習得の多くが周回引き継ぎ式になった。そのため、ルート分岐次第で死亡確定だったキャラがルートを問わず生存可能になり、最終的には全員そろえることも可能。反面各キャラのフラグは多くなっているが、フラグは一度立ててしまえば周回してもフラグは立ったままとなる。例外は「あるルートを選ぶ」のみが条件となっている場合で、この場合はそのルートを選ばないと発生しない。
 
:*隠し要素習得の多くが周回引き継ぎ式になった。そのため、ルート分岐次第で死亡確定だったキャラがルートを問わず生存可能になり、最終的には全員そろえることも可能。反面各キャラのフラグは多くなっているが、フラグは一度立ててしまえば周回してもフラグは立ったままとなる。例外は「あるルートを選ぶ」のみが条件となっている場合で、この場合はそのルートを選ばないと発生しない。
 
:*ただし、キャラを死亡させる(フラグを立てずにいる)ことで発生するイベント(特に[[DVE]])も消えてしまうため、全てのイベントを見たいのであれば、計画的にフラグを管理する必要がある(詳細は後述)。
 
:*ただし、キャラを死亡させる(フラグを立てずにいる)ことで発生するイベント(特に[[DVE]])も消えてしまうため、全てのイベントを見たいのであれば、計画的にフラグを管理する必要がある(詳細は後述)。
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『L』にて好評だったシナリオ面の積極的なクロスオーバーはさらに密度と濃度を増している。原作再現がほとんどない作品であっても別の作品の設定に絡む事でシナリオ上で強い印象が与えられるような構成が徹底されており、参戦作品数がさほど多くない事もあって本当の意味での[[いるだけ参戦]]は存在しない。逆にただ原作のイベントを再現するだけというステージは少なく、クロスオーバーによるなんらかの改変がほぼ入っているが、それでも原作の持ち味を保ちつつクロスする作品を加えることでシナリオにより深みを持たせている。また、本作の都合上やむを得ない『HEROMAN』を除いて、ほとんどの作品が基本設定レベルで他の作品に絡んでいるという力の入れようで(通称「[[デスティニーガンダム|マークデスティニー]]」がいい例)、[[零影|原作でも謎だった部分]]を本作のオリジナル設定で埋めたりもしている。このように、プレイヤーの想像を絶するほど丁寧にクロスオーバーを張り巡らせたシナリオは非常に高い評価を得た。キャラクターの生存フラグを立てるとシナリオの内容が大きく変わるものも存在するため、従来作以上に周回プレイを前提とした作りとなっている(そのため、後述のように隠し要素解禁の達成条件は非常に面倒な仕様となった)。
 
『L』にて好評だったシナリオ面の積極的なクロスオーバーはさらに密度と濃度を増している。原作再現がほとんどない作品であっても別の作品の設定に絡む事でシナリオ上で強い印象が与えられるような構成が徹底されており、参戦作品数がさほど多くない事もあって本当の意味での[[いるだけ参戦]]は存在しない。逆にただ原作のイベントを再現するだけというステージは少なく、クロスオーバーによるなんらかの改変がほぼ入っているが、それでも原作の持ち味を保ちつつクロスする作品を加えることでシナリオにより深みを持たせている。また、本作の都合上やむを得ない『HEROMAN』を除いて、ほとんどの作品が基本設定レベルで他の作品に絡んでいるという力の入れようで(通称「[[デスティニーガンダム|マークデスティニー]]」がいい例)、[[零影|原作でも謎だった部分]]を本作のオリジナル設定で埋めたりもしている。このように、プレイヤーの想像を絶するほど丁寧にクロスオーバーを張り巡らせたシナリオは非常に高い評価を得た。キャラクターの生存フラグを立てるとシナリオの内容が大きく変わるものも存在するため、従来作以上に周回プレイを前提とした作りとなっている(そのため、後述のように隠し要素解禁の達成条件は非常に面倒な仕様となった)。
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なお、本作は'''一部が語られるだけで回収されない伏線'''が非常に多い。『[[スーパーロボット大戦K|K]]』や『[[スーパーロボット大戦J|J]]』のように単なる説明不足かと思いきや、版権作品の本作での裏設定も同様なので意図的なものであることを匂わせている(これらは大概人智を超えた話なので、むしろ謎が全て解ける方がリアルに考えると不自然だが)。また、『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、『機動戦士ガンダム00』、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』のストーリーが終了済みの世界観となっているが、この4作品(或いは、『蒼穹のファフナー』の前日談である『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』を含めた5作品)がどのような形で関わり合って完結したのかは殆ど明かされていない(どころか、『SEED DESTINY』は原作をなぞっていないのではと思わせる台詞まである)。その上、EDでは本作に参戦していない『機神飛翔デモンベイン』の事件が発生する事が語られており、『UX』世界ではこの後も新たな戦いが起きる事が示唆されている。
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なお、本作は'''一部が語られるだけで回収されない伏線'''が非常に多い。『[[スーパーロボット大戦K|K]]』や『[[スーパーロボット大戦J|J]]』のように単なる説明不足かと思いきや、版権作品の本作での裏設定も同様なので意図的なものであることを匂わせている(これらは大概人智を超えた話なので、むしろ謎が全て解ける方がリアルに考えると不自然だが)。また、『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、『機動戦士ガンダム00』、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』のストーリーが終了済みの世界観となっているが、この4作品(或いは、『蒼穹のファフナー』の前日譚である『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』を含めた5作品)がどのような形で関わり合って完結したのかは殆ど明かされていない(どころか、『SEED DESTINY』は原作をなぞっていないのではと思わせる台詞まである)。その上、EDでは本作に参戦していない『機神飛翔デモンベイン』の事件が発生する事が語られており、『UX』世界ではこの後も新たな戦いが起きる事が示唆されている。
    
このため、初見では原作を余すところなく見たユーザーであっても先の展開を読むことがほぼ不可能であり、『ラインバレル』が参戦していることにかけて、'''加藤機関の要求するそれよりも遙かに上の想像力が必要な作品'''と言われる。
 
このため、初見では原作を余すところなく見たユーザーであっても先の展開を読むことがほぼ不可能であり、『ラインバレル』が参戦していることにかけて、'''加藤機関の要求するそれよりも遙かに上の想像力が必要な作品'''と言われる。
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しかしこのことは同時に批判点にも繋がっている。本作は「プレイヤーが原作のキャラクターや世界観に良く親しんでいるうえで、ifの展開を想像させる」ことをすべての前提としており、原作未見者でもシナリオを楽しめるようにする工夫が従来作品よりも弱い。特に今回の主人公が、版権キャラ勢と密接な友好関係を結ぶ[[Zシリーズ]]や『W』・『L』に比べて、そういった絡みが薄く一歩引いた立ち位置となっていることが問題点の一つとしてよく指摘されている。このことは物足りなさを感じるだけでなく、オリジナル主人公の視点で原作未見者が参戦キャラを理解していくという要素を弱くしてしまった主要因とされている。キャラ事典・ロボ図鑑がないこともあいまって、本作は「原作未見者に厳しい作品」というイメージがもたれがちなところはある。またライバルキャラである[[ジン・スペンサー]]の扱いについては明らかな迷走を見せており、しばしば槍玉に挙げられるポイントとなっている。
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しかしこのことは同時に批判点にも繋がっている。本作は「プレイヤーが原作のキャラクターや世界観に良く親しんでいるうえで、ifの展開を想像させる」ことをすべての前提としており、原作未見者でもシナリオを楽しめるようにする工夫が従来作品よりも弱い。特に今回の主人公が、版権キャラ勢と密接な友好関係を結ぶ[[Zシリーズ]]や『W』・『L』に比べて、そういった絡みが薄く一歩引いた立ち位置となっていることが問題点の一つとしてよく指摘されている。このことは物足りなさを感じるだけでなく、オリジナル主人公の視点で原作未見者が参戦キャラを理解していくという要素を弱くしてしまった主要因とされている。[[キャラクター事典]]・[[ロボット大図鑑]]がないこともあいまって、本作は「原作未見者に厳しい作品」というイメージがもたれがちなところはある。またライバルキャラである[[ジン・スペンサー]]の扱いについては明らかな迷走を見せており、しばしば槍玉に挙げられるポイントとなっている。
    
=== システム面 ===
 
=== システム面 ===
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