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『'''スーパーロボット大戦K'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。携帯機シリーズの1つ。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[ニンテンドーDS]]用スパロボの2作目([[無限のフロンティア]]を除いた場合)。
 
[[ニンテンドーDS]]用スパロボの2作目([[無限のフロンティア]]を除いた場合)。
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タイトルの『K』は「携帯機 (KEITAIKI)」の「K」と仮決めされ、そのまま採用。変更されないのは珍しいとのこと<ref>[http://blog.spalog.jp/?p=4978 スーパーロボット大戦K!!]</ref>。なお、公式HPのフラッシュムービーでは、タイトルの『SRWK』が表示された際に「[[鍵]]」が映るため、解釈次第では「Key」の『K』ととることもできるが、実際の本作中には鍵をイメージさせる要素がでてこないため、それが何だったのかは不明。
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タイトルの『K』は「携帯機 (KEITAIKI)」の「K」と仮決めされ、そのまま採用。変更されないのは珍しいとのこと<ref>[http://blog.spalog.jp/?p=4978 スーパーロボット大戦K!!]</ref>。なお、公式HPのフラッシュムービーでは、タイトルの『SRWK』が表示された際に「[[鍵]]」が映るため、解釈次第では「Key」の「K」ととることもできるが、実際の本作中には鍵をイメージさせる要素がでてこないため、それが何だったのかは不明。
    
== システム ==
 
== システム ==
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:本作では上昇カウントが1ターン単位となっており、自軍フェイズで敵の攻撃を回避した時点から補正がかかり始める。そのためリアル系を突っ込ませて反撃で一網打尽、ということが一層難しくなっている。その分スーパー系の装甲が見直されているが、改造費用が高く設定されているため、ゲーム終盤は装甲もお金も足りないという事態になる。敵の思考ルーチンが「HPの高いユニット狙う」というある程度単純なものになっているため、HPの高いユニット数機にバリアを付けて囮にするとしのげる。ただし修理装置が必須。この補正とアタックコンボにより、ゲーム終盤はスーパー系・リアル系問わず集中砲火を浴びることが多くなる。ただし本作では敵増援が無限に出現するマップで[[キングゲイナー]]が敵に囲まれて孤立したり、[[ムラサメ]]に乗った自軍ゲストが囮役を提案したりする場面もあり、こういった場面ではこの補正が非常に辛いものとなる。
 
:本作では上昇カウントが1ターン単位となっており、自軍フェイズで敵の攻撃を回避した時点から補正がかかり始める。そのためリアル系を突っ込ませて反撃で一網打尽、ということが一層難しくなっている。その分スーパー系の装甲が見直されているが、改造費用が高く設定されているため、ゲーム終盤は装甲もお金も足りないという事態になる。敵の思考ルーチンが「HPの高いユニット狙う」というある程度単純なものになっているため、HPの高いユニット数機にバリアを付けて囮にするとしのげる。ただし修理装置が必須。この補正とアタックコンボにより、ゲーム終盤はスーパー系・リアル系問わず集中砲火を浴びることが多くなる。ただし本作では敵増援が無限に出現するマップで[[キングゲイナー]]が敵に囲まれて孤立したり、[[ムラサメ]]に乗った自軍ゲストが囮役を提案したりする場面もあり、こういった場面ではこの補正が非常に辛いものとなる。
 
;[[精神コマンド]]の変更点
 
;[[精神コマンド]]の変更点
:従来よりSPがかなり低く抑えられているが、消費SPは『W』から据え置きのため気軽に使えなくなった。[[SPアップ]]や[[集中力]]といった技能の需要が高まった。
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:従来よりSPがかなり低く抑えられているが、消費SPは『[[W]]』から据え置きのため気軽に使えなくなった。[[SPアップ]]や[[集中力]]といった技能の需要が高まった。
:コマンドのラインナップについては[[期待]]を携帯機シリーズでは初採用とし、替わってWから[[勇気]]が削除されている。
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:コマンドのラインナップについては[[期待]]を携帯機シリーズでは初採用とし、替わって『W』から[[勇気]]が削除されている。
 
;[[スキルパーツ]]の変更点
 
;[[スキルパーツ]]の変更点
 
:『W』同様、消費型で使い回しは不可能。またボーナスポイント(BP)による養成システムが廃止されたため、パイロットのパラメータアップもスキルパーツで行われる。搭乗ユニットの都合で死にステータス、死にスキルとなるパーツは使用出来なくなった。
 
:『W』同様、消費型で使い回しは不可能。またボーナスポイント(BP)による養成システムが廃止されたため、パイロットのパラメータアップもスキルパーツで行われる。搭乗ユニットの都合で死にステータス、死にスキルとなるパーツは使用出来なくなった。
 
;[[お気に入り]]の変更点
 
;[[お気に入り]]の変更点
:『J』や『W』同様に3作品選択で[[改造]]段階が15段階に拡張され、獲得資金と経験値にボーナスが付く(作品の機体総数により差がある)。2周目以降は今までにお気に入りにした作品は最初から恩恵を受けるので、最終的には全作品お気に入り状態となる。
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:『[[J]]』や『W』同様に3作品選択で[[改造]]段階が15段階に拡張され、獲得資金と経験値にボーナスが付く(作品の機体総数により差がある)。2周目以降は今までにお気に入りにした作品は最初から恩恵を受けるので、最終的には全作品お気に入り状態となる。
 
;[[Wスロットシステム]]
 
;[[Wスロットシステム]]
:『W』や『[[無限のフロンティア]]』に引き続き採用。GBAスロットのあるDS(初代)や、DSLiteでGBAのスパロボ作品をセットしてゲームをすると、資金と作品にちなんだ[[強化パーツ]]が手に入る。GBAスロットが廃止されたDSi以降の機種ではこの特典は得られない。なお、2周目以降からWスロットで手に入る強化パーツが1個だけ購入可能となる(Wスロットで『スパロボA』を刺した時に手に入るパーツの購入解禁から始まり、さらに1周クリアごとに1個ずつ解禁されていく)。
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:『W』や『[[無限のフロンティア]]』に引き続き採用。GBAスロットのあるDS(初代)や、DSLiteでGBAのスパロボ作品をセットしてゲームをすると、資金と作品にちなんだ[[強化パーツ]]が手に入る。GBAスロットが廃止されたDSi以降の機種ではこの特典は得られない。なお、2周目以降からWスロットで手に入る強化パーツが1個だけ購入可能となる(Wスロットで『[[A]]』を刺した時に手に入るパーツの購入解禁から始まり、さらに1周クリアごとに1個ずつ解禁されていく)。
 
;[[合体]]の変更点
 
;[[合体]]の変更点
 
:合体対象機体のパイロット両者の気力が110以上ないと合体不可となった。その分合体後の能力がかなり高く設定されている。
 
:合体対象機体のパイロット両者の気力が110以上ないと合体不可となった。その分合体後の能力がかなり高く設定されている。
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大胆なクロスオーバーシナリオが好評であった『[[スーパーロボット大戦W]]』『[[スーパーロボット大戦Z]]』を経ていたという背景や、初参戦となる『蒼穹のファフナー』『ガンソード』『ゾイドジェネシス』が話題となり、本作にも期待が寄せられていたが、作品間のクロスオーバーが希薄(会話だけは多い)な上に、キャラクターの性格や原作イベントの改悪・不整合(省略・設定の無視)が多く、中盤の中頃から終盤にかけてシナリオの粗が目立つ。
 
大胆なクロスオーバーシナリオが好評であった『[[スーパーロボット大戦W]]』『[[スーパーロボット大戦Z]]』を経ていたという背景や、初参戦となる『蒼穹のファフナー』『ガンソード』『ゾイドジェネシス』が話題となり、本作にも期待が寄せられていたが、作品間のクロスオーバーが希薄(会話だけは多い)な上に、キャラクターの性格や原作イベントの改悪・不整合(省略・設定の無視)が多く、中盤の中頃から終盤にかけてシナリオの粗が目立つ。
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また、エンディングにおける『ファフナー』の扱いに関しては特に批判が多い。翔子たちの生存フラグを満たしていない場合、同化現象を治療できないという原作を完全に無視した、一言で言うと「'''全滅エンド'''」になってしまう。本来の結末は数々の犠牲を払った先に希望が見える、という結末であり、このように絶望しか待ち受けていないような展開ではない。その上、『ファフナー』のキャラがこのように絶望的な結末を迎えているのに対して、他作品のキャラクターは一人でバカンスを満喫している、宴会で裸踊りをするなど、常識を疑いたくなるような描写まである始末である。このような『ファフナー』の扱いの酷さは、後年発売された『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で『ファフナー』が再び参戦した際に「UXが初参戦」と言われてしまうネタにまでなった。
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また、エンディングにおける『ファフナー』の扱いに関しては特に批判が多い。[[羽佐間翔子]]たちの生存フラグを満たしていない場合、同化現象を治療できないという原作よりも悪い、一言で言うと「'''全滅エンド'''」になってしまう。本来の結末は数々の犠牲を払った先に希望が見える、という結末であり、このように絶望しか待ち受けていないような展開ではない。その上、『ファフナー』のキャラがこのように絶望的な結末を迎えているのに対して、他作品のキャラクターは一人でバカンスを満喫している、宴会で裸踊りをするなど、常識を疑いたくなるような描写まである始末である。このような『ファフナー』の扱いの酷さは、後年発売された『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で『ファフナー』が再び参戦した際に「『UX』が初参戦」と言われてしまうネタにまでなった。
    
ただし例外として、『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』関連の原作再現に関しては同作品のプロデューサーであったSEGAの亙重郎氏が直接執筆しただけあって高い評価を得ている。しかしそれ故に他の部分との質の差が浮き上がってしまっている。
 
ただし例外として、『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』関連の原作再現に関しては同作品のプロデューサーであったSEGAの亙重郎氏が直接執筆しただけあって高い評価を得ている。しかしそれ故に他の部分との質の差が浮き上がってしまっている。
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システム面においては携帯機シリーズ初の[[小隊]]系システムとなる「パートナーバトルシステム」が登場した。過去の小隊システムとの差別化として、単機運用と小隊運用のどちらでもメリット/デメリットがあるという独自の戦略性を持たせようとしたシステムだったが、単機運用での特典「アタックコンボ」が強力すぎて、わざわざ小隊を組む必要が無い練り込み不足な点が目立つ結果となった。この「パートナーバトルシステム」自体はL以降の携帯機シリーズでも採用されているが、バランスは大きく是正されている。
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システム面においては携帯機シリーズ初の[[小隊]]系システムとなる「パートナーバトルシステム」が登場した。過去の小隊システムとの差別化として、単機運用と小隊運用のどちらでもメリット/デメリットがあるという独自の戦略性を持たせようとしたシステムだったが、単機運用での特典「アタックコンボ」が強力すぎて、わざわざ小隊を組む必要が無い練り込み不足な点が目立つ結果となった。この「パートナーバトルシステム」自体は『[[L]]』以降の携帯機シリーズでも採用されているが、バランスは大きく是正されている。
    
他方、戦闘グラフィックに関しては前作『W』から確実な進歩を遂げている。DSで搭載された液晶の低い画面解像度と、それと比較して容量の多いRAM(メインメモリの意、DSはPS1の倍の容量)という特性を逆手に取る事で、カットインを少ない描き込みで実現した上でそれを更にアニメーションさせるという、高解像度の据え置き機では実現が難しくなった演出が取り入れられた。
 
他方、戦闘グラフィックに関しては前作『W』から確実な進歩を遂げている。DSで搭載された液晶の低い画面解像度と、それと比較して容量の多いRAM(メインメモリの意、DSはPS1の倍の容量)という特性を逆手に取る事で、カットインを少ない描き込みで実現した上でそれを更にアニメーションさせるという、高解像度の据え置き機では実現が難しくなった演出が取り入れられた。
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本作品で使用されているBGMが他社作品のそれに極めて類似しているという指摘に対し、8月19日付でこの内容を認め他社との和解が成立したことが発表された(→[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs_support/info/spwk.html 公式謝罪文])。
 
本作品で使用されているBGMが他社作品のそれに極めて類似しているという指摘に対し、8月19日付でこの内容を認め他社との和解が成立したことが発表された(→[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs_support/info/spwk.html 公式謝罪文])。
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ちなみに音楽の担当者は前作『W』と同じ人物が担当しているが、前作の一部楽曲及びスパロボシリーズ以外の某作品においても盗用疑惑が噂されていた(後者については同じく謝罪騒動となった)問題の多い人物であった。
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ちなみに音楽の担当者は前作『W』と同じ人物が担当しているが、前作の一部楽曲及びスパロボシリーズ以外の某作品においても盗用疑惑が噂されていた(後者については同じく謝罪騒動となった)問題の多い人物であった。後に氏は2018年になって、直接作品タイトルを指してはいないものの盗作についてお詫び文を書いている。
後に氏は2018年になって、直接作品タイトルを指してはいないものの盗作についてお詫び文を書いている。
      
詳細については下記のblog記事を参照。
 
詳細については下記のblog記事を参照。
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