スペースノア級万能戦闘母艦

スペースノア級万能戦闘母艦とは、OGシリーズで登場する万能母艦

アイドネウス島に落着したメテオ3から得られた情報にあった異星人戦力に対抗するべく、そこから取得された異星由来のオーバーテクノロジー「EOT」を積極的に盛り込まれて建造された。テスラ・ドライブによって浮揚し、後部の大小16基のロケットエンジンクラスターによって推進する。水中への潜航能力を備え、さらには単艦での大気圏突破・突入能力まで持っており、まさに「万能戦闘母艦」の名に相応しい広範に渡る作戦行動範囲を誇る。

しかし設計段階においては「地球脱出」を主張するEOT特別審議会と、「地球防衛」を主張する地球連邦軍およびEOTI機関との間で意見が割れており、スペースノア級はそのどちらに転んでも齟齬のないよう、双方の要求事項をどちらも満たす、あるいはその間を掻い潜る形での設計が行われた。その一例として艦体のブロック構造と換装可能な艦首モジュールがあり、従来の戦艦とは一線を画した柔軟な汎用性を持つ。

DC戦争勃発までに3隻が建造され、それぞれが別の組織にて管理・運用されることとなった。その後も逐次建造が進められていると言及されているが、地球圏での度重なる戦乱の為か建造作業は大幅に遅延しており、フューリーガディソードとの戦争が終結した現在に至っても、肆番艦以降の完成を見ておらず、その詳細も不明のままである。

「こちらの世界」ではハガネ以外の二隻は敵勢力が運用して敵対するが、「あちらの世界」では全艦が連邦軍所属で運用されている。

設定上、αシリーズにおけるマクロス級をOGシリーズに置き換えたものである。

機体編集

スペースノア
零番艦。このシリーズの原型となった試作型であり、劇中未登場。
シロガネ
壱番艦。艦首モジュールは「カタパルトモジュール」であり、艦載機の搭載数ではトップ。当初はEOT特別審議会が管理。その後は連邦軍に移管されるも、シャドウミラーに鹵獲され連邦軍と敵対。インスペクター事件で半壊し、現在の所在は不明。所属や艦長も敵味方に分かれたりと、運用目的も異なる。スペースノア級では最も数奇な運命を辿った艦であり、また三度も航行不能に陥っている。
ハガネ
弐番艦。当初から連邦軍に所属、管理されている。艦首に強力な主砲「トロニウムバスターキャノン」を装備。極東支部伊豆基地で完成。鋼龍戦隊の主力艦。
クロガネ
参番艦。当初はEOTI機関で管理されていたことから、DCの武装蜂起ともにその旗艦となり、連邦軍と敵対。艦首に「超大型回転衝角」という掘削器を装備。運用部隊はクロガネ隊で、公式記録からは抹消されている模様。現在の実態は鋼龍戦隊の分隊艦。

関連機体編集

ヒリュウ改
元外宇宙調査艦を戦闘用に改修したヒリュウ。スペースノア級と同等の機能がある。
エア・クリスマス
ガイアセイバーズイスルギ重工が共同で開発したクリスマス級1番艦。後に異星人の超技術「空間転移装置」がブラックボックスとして組み込まれている。
トライロバイト
あちらの世界」に所属した「シャドウミラー」が運用した艦船。スペースノア級に対抗して建造されたといわれる。ステルス機能を持ち合わせている。

余談編集

  • 『OGs』の中断メッセージで、「メガネ」なるスペースノア級に言及されている。このネタを昇華したのか、ジ・インスペクターのドラマCDでは、メガネがスペースノア級肆番艦として登場しているほか、伍番艦「スイチュウメガネ」、陸番艦「マルメガネ」も登場する。ただし、この作品はギャグ作品であり、本編とは全く関係ない。ただしメガネについてはOGクロニクルで姿が確認できる(艦首モジュールが眼鏡を模した広域レーダーになっている)。
    • この設定はRoAで拾われており、月で第肆から陸番艦が建造されている上にシロガネを旗艦とした『地球脱出船団』に含まれる発言が登場している。