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スフィア(Sphere)とは、[[Zシリーズ]]に登場するキーアイテムの一つで、崩壊・消滅した[[太極]]の意志の欠片。
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'''スフィア'''は「[[Zシリーズ]]」に登場するキーアイテムの一つで、崩壊・消滅した[[太極]]の意志の欠片。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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== 基本性質 ==
 
== 基本性質 ==
全部で12個が存在し、共鳴・覚醒させてセカンド・ステージに至らしめた人間を'''[[スフィア・リアクター]]'''と呼称する。
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全部で12個が存在し、共鳴・覚醒させてセカンド・ステージに至らしめた人間を'''[[スフィア・リアクター]]'''と呼称する。[[黄道十二星座]]に対応した名を持ち、それぞれが対応する人間の精神の動きによって発動・行使される。ただし、感情や精神の動きを持っていれば'''人間でなくともリアクターとなり得る'''。
[[黄道十二星座]]に対応した名を持ち、それぞれが対応する人間の精神の動きによって発動・行使される。ただし、感情や精神の動きを持っていれば'''人間でなくともリアクターとなり得る'''。
      
外見としては標準的なロボットのコクピットとだいたい同サイズの緑色の球体で、次元力を引き出すと翠緑の光を放つ。次元力を引き出すエンジンのような存在であるため、基本的に[[スフィア搭載機|機動兵器の動力として使用される]]が、覚醒が進めばそれ自体を兵器として使用することも出来る(劇中では無制限に撃てる時空震動弾としての使い方が多い)。
 
外見としては標準的なロボットのコクピットとだいたい同サイズの緑色の球体で、次元力を引き出すと翠緑の光を放つ。次元力を引き出すエンジンのような存在であるため、基本的に[[スフィア搭載機|機動兵器の動力として使用される]]が、覚醒が進めばそれ自体を兵器として使用することも出来る(劇中では無制限に撃てる時空震動弾としての使い方が多い)。
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また、セカンド・ステージの状態である程度リアクターの成長が進むと、発動キーと同じ感情を感知出来るようになる。アイムはこれを利用し、戦域に満ちる「嘘」を自身のそれに同調させることで強引に「偽りの黒羊」をサード・ステージクラスの同調率まで引き上げるという荒業をやってのけた(アイム自身はセカンド止まりなので反作用はそのまま)。また、セツコは真っ当にリアクターとして成長したため、再世戦争の時点で反作用を克服しつつあり、悲しみの感情を感知する力を見せていた。
 
また、セカンド・ステージの状態である程度リアクターの成長が進むと、発動キーと同じ感情を感知出来るようになる。アイムはこれを利用し、戦域に満ちる「嘘」を自身のそれに同調させることで強引に「偽りの黒羊」をサード・ステージクラスの同調率まで引き上げるという荒業をやってのけた(アイム自身はセカンド止まりなので反作用はそのまま)。また、セツコは真っ当にリアクターとして成長したため、再世戦争の時点で反作用を克服しつつあり、悲しみの感情を感知する力を見せていた。
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ちなみに、資質さえ持っていればリアクターでなくともスフィア・アクトを使用することは可能。この関係で、資質を持った人間(リアクターとリアクター候補)が同じ機体に乗っている場合、より強く力を引き出すことが出来る。
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ちなみに、資質さえ持っていればリアクターでなくともスフィア・アクトを使用することは可能。この関係で、資質を持った人間(リアクターとリアクター候補)が同じ機体に乗っている場合、より強く力を引き出すことが出来る。天獄戦争最終局面では「相反する感情の衝突とその超越」を力とするいがみ合う双子の力を、Z-BLUE全員で引き出した事例が見られる。
天獄戦争最終局面では「相反する感情の衝突とその超越」を力とするいがみ合う双子の力を、Z-BLUE全員で引き出した事例が見られる。
      
=== 反作用 ===
 
=== 反作用 ===
 
セカンド・ステージに移行したリアクターが、スフィアの力を引き出すことによって受ける弊害。様々な意味で生命に関わる重大なものが多いが、その本質はリアクターにスフィアが与える試練のようなもの。そのため、現状判明している反作用はスフィアとの共鳴状態の維持を妨げるような内容がほとんどである。
 
セカンド・ステージに移行したリアクターが、スフィアの力を引き出すことによって受ける弊害。様々な意味で生命に関わる重大なものが多いが、その本質はリアクターにスフィアが与える試練のようなもの。そのため、現状判明している反作用はスフィアとの共鳴状態の維持を妨げるような内容がほとんどである。
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これを乗り越えることによってサード・ステージに移行する。より正確に言えば、反作用を乗り越える精神状態が、そのままサード・ステージへの移行条件になっている。
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これを乗り越えることによってサード・ステージに移行する。より正確に言えば、反作用を乗り越える精神状態が、そのままサード・ステージへの移行条件になっている。反作用はサード・ステージに適した精神状態に近づくほどに弱まり、完全なサード・ステージに至ると克服する事が出来る(ランドやクロウのように反作用を一部しか克服していない場合もある)。バルビエルのようにセカンド・ステージ未満から一気にサード・ステージに駆け上がった場合、反作用がどのように作用するのかは不明。
反作用はサード・ステージに適した精神状態に近づくほどに弱まり、完全なサード・ステージに至ると克服する事が出来る(ランドやクロウのように反作用を一部しか克服していない場合もある)。バルビエルのようにセカンド・ステージ未満から一気にサード・ステージに駆け上がった場合、反作用がどのように作用するのかは不明。
      
=== スフィア・アクト ===
 
=== スフィア・アクト ===
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:性格分類においては、「強い自意識」を司るとされ、自分を守るための意志が転じて嘘全般を力とすると思われる。
 
:性格分類においては、「強い自意識」を司るとされ、自分を守るための意志が転じて嘘全般を力とすると思われる。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   
;皇帝
 
;皇帝
 
:タロットでは「皇帝」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「皇帝」のアルカナと関連付けられる。
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:割り振りは女性。
 
:割り振りは女性。
 
:対の星座は蠍座。
 
:対の星座は蠍座。
   
;教皇
 
;教皇
 
:タロットでは「教皇」と関連付けられる。
 
:タロットでは「教皇」と関連付けられる。
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:性格分類においては、「'''社交性'''」を司るとされており、異なる他者とコミュニケーションを取るのが転じて相反する感情の両立を力とすると思われる。
 
:性格分類においては、「'''社交性'''」を司るとされており、異なる他者とコミュニケーションを取るのが転じて相反する感情の両立を力とすると思われる。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   
;恋人
 
;恋人
 
:タロットでは「恋人」と関連付けられる。
 
:タロットでは「恋人」と関連付けられる。
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:性格分類においては、「保守的」を司る。自己主張をせず明確な自我を有さないという気質に関連して、意思を無へと傾ける能力となると思われる。
 
:性格分類においては、「保守的」を司る。自己主張をせず明確な自我を有さないという気質に関連して、意思を無へと傾ける能力となると思われる。
 
:割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。ちなみに、搭載機の尸逝天は幼生(子供)の存在が確認されているため『雌』の可能性がある。
 
:割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。ちなみに、搭載機の尸逝天は幼生(子供)の存在が確認されているため『雌』の可能性がある。
   
;戦車
 
;戦車
 
:タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。
 
:タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。
244行目: 237行目:  
:性格分類においては、大胆で激しいという性質とともに「力の象徴」を司っており、強い力を与えることが転じて痛みを引き金にすると考えられ、性質自体がランドの性格と一致している。
 
:性格分類においては、大胆で激しいという性質とともに「力の象徴」を司っており、強い力を与えることが転じて痛みを引き金にすると考えられ、性質自体がランドの性格と一致している。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   
;力
 
;力
 
:タロットでは「力」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「力」のアルカナと関連付けられる。
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:性格分類においては、「自然を愛する心」を司っており、自然=周囲を感じられなくなることで自然を求める意思が強化されるために力が引き出されると思われる。
 
:性格分類においては、「自然を愛する心」を司っており、自然=周囲を感じられなくなることで自然を求める意思が強化されるために力が引き出されると思われる。
 
:割り振りは女性。
 
:割り振りは女性。
   
;隠者
 
;隠者
 
:タロットでは「隠者」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「隠者」のアルカナと関連付けられる。
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:占星術上において天秤座は牡羊座と対の関係にあたる。それに迎合したかのように、このスフィアと「偽りの黒羊」は覚醒と活性化の条件だけでなく、反作用までもが見事に対極である(強い意志があれば簡単に力を得られる一方で、反作用が最も危険で対策も難しい「揺れる天秤」と、常に嘘を吐き続けなければならない一方で、反作用が最も安全で感情が高ぶらなければ発生さえしない「偽りの黒羊」)。
 
:占星術上において天秤座は牡羊座と対の関係にあたる。それに迎合したかのように、このスフィアと「偽りの黒羊」は覚醒と活性化の条件だけでなく、反作用までもが見事に対極である(強い意志があれば簡単に力を得られる一方で、反作用が最も危険で対策も難しい「揺れる天秤」と、常に嘘を吐き続けなければならない一方で、反作用が最も安全で感情が高ぶらなければ発生さえしない「偽りの黒羊」)。
 
:性格分類においては「個人主義」を司り、これが迎合せず己を貫くことを力とすると思われる。
 
:性格分類においては「個人主義」を司り、これが迎合せず己を貫くことを力とすると思われる。
   
;正義
 
;正義
 
:タロットでは「正義」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「正義」のアルカナと関連付けられる。
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:性格分類においては、「探究心と持久力」を司る。決めた一つをひたすら求める気質は世の中と折り合いをつけることができず、報われない結果から嫉妬などを糧とする憎悪へと転じるものと思われる。
 
:性格分類においては、「探究心と持久力」を司る。決めた一つをひたすら求める気質は世の中と折り合いをつけることができず、報われない結果から嫉妬などを糧とする憎悪へと転じるものと思われる。
 
:割り振りは女性だが、バルビエルは男性である。ちなみに、そのバルビエルが翠の地球で行動していた時にセツコから付けられた呼び名が「オリオン」であり、アン・アーレスに乗り換えた時に名乗りを上げている。これは、「蠍によってオリオンが殺された」という神話を意識したシーンとも見られる。また、オリオンはヘーリオスに盲目を治してもらったことがあるが、絶望の闇に染まった所をヘリオースのパイロットであるアドヴェントが属する御使いに救ってもらったところと重なるといえる。神話の蠍を使わしたのが神であるというところも、御使いの走狗となっているバルビエルの境遇を思わせる。
 
:割り振りは女性だが、バルビエルは男性である。ちなみに、そのバルビエルが翠の地球で行動していた時にセツコから付けられた呼び名が「オリオン」であり、アン・アーレスに乗り換えた時に名乗りを上げている。これは、「蠍によってオリオンが殺された」という神話を意識したシーンとも見られる。また、オリオンはヘーリオスに盲目を治してもらったことがあるが、絶望の闇に染まった所をヘリオースのパイロットであるアドヴェントが属する御使いに救ってもらったところと重なるといえる。神話の蠍を使わしたのが神であるというところも、御使いの走狗となっているバルビエルの境遇を思わせる。
   
;死神
 
;死神
 
:タロットでは「死神」に関連付けられ、このカードは「人間としての過去と未来の消滅」「静止」を暗に表しているとされる。ちなみに、「死神」というのは通称に過ぎず、このカードのみ名前というものが存在しない。
 
:タロットでは「死神」に関連付けられ、このカードは「人間としての過去と未来の消滅」「静止」を暗に表しているとされる。ちなみに、「死神」というのは通称に過ぎず、このカードのみ名前というものが存在しない。
370行目: 359行目:  
:性格分類においては、「発展願望」を司る。それは「納得できないことには一切従わない」性格であることから、反抗心を力とすると思われる。
 
:性格分類においては、「発展願望」を司る。それは「納得できないことには一切従わない」性格であることから、反抗心を力とすると思われる。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   
;節制
 
;節制
 
:タロットでは「節制」に関連付けられる。
 
:タロットでは「節制」に関連付けられる。
402行目: 390行目:  
:性格分類においては、「下心のない信頼関係を重んじる」ことを司り、転じて嘘を暴くことを力とすると思われる。
 
:性格分類においては、「下心のない信頼関係を重んじる」ことを司り、転じて嘘を暴くことを力とすると思われる。
 
:割り振りは女性。
 
:割り振りは女性。
   
;悪魔
 
;悪魔
 
:タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
437行目: 424行目:  
:「精神的な痛みに耐える生命力」をテーマとする獅子座の対の位置にあるこのスフィアの特性は、「命を削る肉体崩壊の痛み」といえる。
 
:「精神的な痛みに耐える生命力」をテーマとする獅子座の対の位置にあるこのスフィアの特性は、「命を削る肉体崩壊の痛み」といえる。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   
;星
 
;星
 
:タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
 
:タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
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*星座:うお座
 
*星座:うお座
 
*リアクター:アサキム・ドーウィン
 
*リアクター:アサキム・ドーウィン
*搭載機:[[シュロウガ#シュロウガ・シン(Syuroga Sin)|シュロウガ・シン]]
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*搭載機:[[シュロウガ・シン]]
 
*発動キー:「夢」
 
*発動キー:「夢」
 
*反作用:不明
 
*反作用:不明
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:性格分類においては、「感情の豊かさ」を司る。また、「'''不安、障害、犠牲的奉仕'''」といった特性もある。
 
:性格分類においては、「感情の豊かさ」を司る。また、「'''不安、障害、犠牲的奉仕'''」といった特性もある。
 
:なお、12星座としてもそれに関連付けられるタロットとしても、12種の中では最後に位置している。実際、名前が判明したのは最後だった。
 
:なお、12星座としてもそれに関連付けられるタロットとしても、12種の中では最後に位置している。実際、名前が判明したのは最後だった。
   
;月
 
;月
 
:タロットでは「月」と関連付けられる。
 
:タロットでは「月」と関連付けられる。
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*12基+1基からなり、超常の領域から無尽蔵にエネルギーを引き出し全てが機能し揃うことで宇宙全体の命運を握るアイテムで、適合するパイロット&機動兵器と融合することで効果を発揮、機体を変質させて生物的な意匠をもたらすという設定は、『ゼノギアス』(SRW未参戦)のアニマの器と良く似ているといわれる。
 
*12基+1基からなり、超常の領域から無尽蔵にエネルギーを引き出し全てが機能し揃うことで宇宙全体の命運を握るアイテムで、適合するパイロット&機動兵器と融合することで効果を発揮、機体を変質させて生物的な意匠をもたらすという設定は、『ゼノギアス』(SRW未参戦)のアニマの器と良く似ているといわれる。
 
*スフィアとリアクターの設定はタロットの大アルカナと星座の神話をモチーフにしていると推測されていたが、尸空、バルビエルの登場で瓦解している。ただ、新地球皇国の首都が明らかに「塔」を意識したネーミングであることからも、アルカナ・神話が設定元であるのは間違いなく、なぜこの2人だけ違うのかは不明。
 
*スフィアとリアクターの設定はタロットの大アルカナと星座の神話をモチーフにしていると推測されていたが、尸空、バルビエルの登場で瓦解している。ただ、新地球皇国の首都が明らかに「塔」を意識したネーミングであることからも、アルカナ・神話が設定元であるのは間違いなく、なぜこの2人だけ違うのかは不明。
**バルビエルの場合、連獄篇の展開からユーザーに対してのブラフを持たせた可能性はある。
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**バルビエルの場合、『連獄篇』の展開からユーザーに対してのブラフを持たせた可能性はある。
 
**ネオ・リアクターにも男女が存在し、こちらは星座から関連付けされるタロットの男女割り振りに完全に対応している。
 
**ネオ・リアクターにも男女が存在し、こちらは星座から関連付けされるタロットの男女割り振りに完全に対応している。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
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