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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::英語表記:Julio Asuka Misurugi]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Julio]]<ref>[http://crossange.com/character/julio/ CHARACTER]、クロスアンジュ 天使と竜の輪舞、2022年2月13日閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎}}
 
| 声優 = {{声優|鳥海浩輔}}
 
| 声優 = {{声優|鳥海浩輔}}
| 種族 = 地球人(マナ人類)
+
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|小野早香}}
| 性別 = 男
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦V}}
| 年齢 =
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| SRWでの分類 = [[NPC]]
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}}
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
 +
| 種族 = [[種族::地球人]](マナ人類)
 +
| 性別 = [[性別::]]
 
| 髪色 = 金
 
| 髪色 = 金
| 髪型 =
   
| 瞳の色 = 碧眼
 
| 瞳の色 = 碧眼
| 所属 = [[神聖ミスルギ皇国]]
+
| 所属 = {{所属 (人物)|神聖ミスルギ皇国}}
| 役職 = 皇太子 → 皇帝
+
| 称号 = 皇太子 → 皇帝
| キャラクターデザイン = 小野早香
   
}}
 
}}
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'''ジュリオ・飛鳥・ミスルギ'''は『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎]]』の登場人物。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[神聖ミスルギ皇国]]の皇太子。作中でも一、二を争うほど[[ノーマ]]に対しての醜い差別意識を持つ。洗礼の儀の当日に公の場で長妹であるアンジュリーゼ(以下、「[[アンジュ]]」と表記)がノーマである事実を国民に明かし、父ジュライを皇帝の座から引きずり下ろす事に成功する。
+
[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ皇国]]の皇太子。作中でも一、二を争うほど[[ノーマ]]に対しての醜い差別意識を持つ。洗礼の儀の当日に公の場で長妹であるアンジュリーゼ(以下、「[[アンジュ]]」と表記)がノーマである事実を国民に暴露し、父ジュライを皇帝の座から引きずり下ろす事に成功する。
   −
その後、「ミスルギが滅亡した」と偽情報を流した後アンジュの死亡を待ち望んでいたが、そのアンジュが生き続けていた為に業を煮やしたジュリオは、アンジュを脱走させる事を画策。次妹[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ|シルヴィア]]を懐柔させ、侍女[[モモカ・荻野目|モモカ]]に真意を伏せた上でアルゼナルへと送り込んだ後、見事に策は成功。こうして、アンジュを公開処刑しようとするも、[[タスク]]の介入により失敗に終わる。しかも、アンジュが放った手裏剣により左頬を傷つけられ醜態を晒す羽目ハメになった。
+
その後はアンジュの死亡を待ち望んでいたが訃報が届くことは無く、更にはアンジュの偽装の一件で皇室自体への信頼が損なわれていた。そこでアンジュの公開処刑による権威の回復を目論み、次妹[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ|シルヴィア]]を懐柔し、侍女[[モモカ・荻野目|モモカ]]に真意を伏せた上で[[アルゼナル]]へと送り込む。期待通り脱走してきたアンジュを初代神聖皇帝として処刑しようとするが、[[タスク]]の介入により失敗に終わる。しかも、アンジュが放った手裏剣により左頬を傷つけられ醜態を晒す羽目になった。
   −
その後、[[エンブリヲ]]の「世界を作り直す」という案に対して賛同するも、ジュリオはそれを「世界からノーマを殲滅させる」と都合の良い方向へ曲解。[[アルゼナル]]へ侵攻し大量虐殺を引き起こし、アンジュの怒りを招いた事で戦力の大半を失い命乞いまでする事となる。最期はエンブリヲに粛清されて死亡した。
+
その後、[[エンブリヲ]]の「世界を作り直す」という案を、「世界からノーマを殲滅させる」と都合の良い方向へ曲解して賛同。アルゼナルへ侵攻し大量虐殺を引き起こし、アンジュの怒りを招いた事で戦力の大半を失い命乞いまでする事となる。最期はエンブリヲに粛清されて死亡した。
    
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずの[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]にも思う所があった様子を見せている為、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。リィザに甘えていた時の言動から察するに、「両親からの愛情に飢えていた」という可能性も否定はできない。
+
どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずの[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]にも思う所があった様子を見せている為、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事がうかがえる。リィザに甘えていた時の言動から察するに、「両親からの愛情に飢えていた」という可能性も否定はできない。
    
実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性が有る。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。
 
実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性が有る。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。
  −
また、ノーマを迫害対象に仕立て上げ、ノーマ達にマナの源である[[ドラグニウム]]を体内に持つ[[ドラゴン]]を狩らせ、自らの思いのままの世界を構築したのはエンブリヲなので、「ノーマを殲滅する」というのは(善悪は別にして)[[神]]として振る舞っていた彼の所業を否定するに等しい行為であったジュリオはこの事を理解していなかった<ref name="mana">もっとも、仮にノーマを殲滅すれば、彼女達が担っていた'''「神聖ミスルギ皇国の繁栄を支えるマナ(ドラグニウム)を持つドラゴンを狩る」という危険な仕事をマナ人類が担わなければならなくなる'''。つまり、マナ人類の視点から見ても「ノーマの殲滅は、己の首を絞める所業」に他ならない。</ref>。為に自ら墓穴を掘ったのである。その意味で言えば、ジュリオは'''「『エンブリヲを否定する』という部分だけは、アンジュと共通していた」'''と言える。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
=== 単独作品 ===
+
=== VXT三部作 ===
;[[スーパーロボット大戦V]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}}
:初登場作品。[[NPC]]で戦闘には参加しない。概ね原作通りの役回りだが、案の定他作品のキャラからの評価は散々なもの。
+
:初登場作品。[[NPC]]。概ね原作通りの役回り。
 
:今回は他の[[始祖連合国]]首脳陣が登場しない為、原作以上にエンブリヲの腰巾着の印象が強い。
 
:今回は他の[[始祖連合国]]首脳陣が登場しない為、原作以上にエンブリヲの腰巾着の印象が強い。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X}}
 +
:ミスルギの皇帝となってからは[[アル・ワース]]へ召喚された異界人たちを戦力として招き入れ、他国への侵略や自軍部隊への攻撃を行っており、『V』以上に嫌な印象が目立つ。そのせいか他作品のキャラからより辛辣な評価をされる。
 +
:ミスルギ決戦まで生き延びているが、リィザが城内に潜入していたアンジュを自分の元へ誘導して、彼女が裏切られたことに動揺したところに、駆け付けたエンブリヲにその場で引導(SEからが指を鳴らして、剣で刺す音という流れ)を渡されて、原作と違ってジュリオの遺体が残っている。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[アンジュ|アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ]]
 
;[[アンジュ|アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ]]
:長妹。彼女がノーマである事を暴き、[[アルゼナル]]へと追放させる。
+
:長妹。彼女が[[ノーマ]]である事を暴き、[[アルゼナル]]へと追放させる。
:結果的に'''「ジュリオの存在が無ければ、アンジュが世界の真実を知る事が無かった」'''のは皮肉である。
+
:結果的に'''「ジュリオの存在とその行為がアンジュに世界の真実を理解させるきっかけとなった」'''のはなんとも皮肉である。
 
;ジュライ・飛鳥・ミスルギ
 
;ジュライ・飛鳥・ミスルギ
 
:父親。アンジュがノーマであった事を隠ぺいしていた罪で拘束した後、処刑してしまう。
 
:父親。アンジュがノーマであった事を隠ぺいしていた罪で拘束した後、処刑してしまう。
 
;ソフィア・斑鳩・ミスルギ
 
;ソフィア・斑鳩・ミスルギ
 
:母親。間接的に殺害する。ジュリオ本人曰く「全然褒めてくれなかった」らしい。
 
:母親。間接的に殺害する。ジュリオ本人曰く「全然褒めてくれなかった」らしい。
 +
:国葬としていることから、ジュライよりは愛情があった模様。
 
;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]]
 
;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]]
 
:次妹。彼女に対してはそれなりに愛情を持っていた様子。もっとも、洗脳に近い手法でアンジュへの憎悪を植え付けていったのだが。
 
:次妹。彼女に対してはそれなりに愛情を持っていた様子。もっとも、洗脳に近い手法でアンジュへの憎悪を植え付けていったのだが。
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:腹心である近衛長官。'''愛人関係にもある'''が、当のリィザには別の思惑があった。
 
:腹心である近衛長官。'''愛人関係にもある'''が、当のリィザには別の思惑があった。
 
;各国首脳陣
 
;各国首脳陣
:自身と同じく、作中の国家の元首達。SRW未登場。ジュリオは彼等の中では一番年若い為、'''「小僧」'''呼ばわりされるシーンも。
+
:自身と同じく、作中の国家の元首達<ref>劇中にはローゼンブルム王国国王・エンデラント連合大統領・マーメリア共和国書記長・ヴェルダ王朝女王・ガリア帝国皇帝が登場するが、個々のフルネームは不明。</ref>。SRW未登場。ジュリオは彼等の中では一番年若い為、'''「小僧」'''呼ばわりされるシーンもある。<ref>娘をアンジュに人質に取られたローゼンブルム国王は非友好的で、ミスルギ皇家がアンジェをノーマだと隠していた事からマーメリア書記長は「'''罪人の一族'''」と罵るなど嫌悪剥き出しであった。</ref>
:劇中にはローゼンブルム王国・エンデラント連合・マーメリア共和国・ヴェルダ王朝・ガリア帝国の盟主が登場するが、個々のフルネームは不明。
   
;[[エンブリヲ]]
 
;[[エンブリヲ]]
 
:彼の主張を都合の良い方向に曲解した挙げ句、アルゼナルを襲撃して大虐殺を行う。最期は乗艦ごと[[ヒステリカ]]によって沈められた。
 
:彼の主張を都合の良い方向に曲解した挙げ句、アルゼナルを襲撃して大虐殺を行う。最期は乗艦ごと[[ヒステリカ]]によって沈められた。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 +
その醜悪な人間性からか、他作品のキャラからの評価は散々なものが多い。
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では仲間(?)のような関係。「口先だけの小物」「前任の指導者よりも器が遥かに小さい」等、共通点もいくつかある。
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では仲間(?)のような関係。「口先だけの小物」「前任の指導者よりも器が遥かに小さい」等、共通点もいくつかある。
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:『V』では彼女から'''「だらしねえ男」'''呼ばわりされた。
 
:『V』では彼女から'''「だらしねえ男」'''呼ばわりされた。
 
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:『V』では卑劣なやり方に怒りを隠せないでいた。
+
:『V』ではアンジュに対する仕打ちに彼からも怒りを買っている。
 
;[[神勝平]]
 
;[[神勝平]]
 
:『V』では彼から'''「ボンクラ」'''呼ばわりされていた。
 
:『V』では彼から'''「ボンクラ」'''呼ばわりされていた。
 
;[[パープル]]
 
;[[パープル]]
 
:『V』ではエンブリヲに紹介され、処刑場へと招いている。
 
:『V』ではエンブリヲに紹介され、処刑場へと招いている。
 +
;[[クリム・ニック]]
 +
:『X』では彼から'''「無能が服を着て歩いているような男」'''という、的確な評価を下されている。いつまでも放置してつけ上がらせるのは我慢ならないとまで言われる。
 +
;[[ルルーシュ・ランペルージ]]
 +
:『X』では彼から面と向かって'''「悪と言う言葉すらもお前には足りない」'''など、自身の無能ぶりを酷評される。また、本作の戦乱の元凶ではないとも察していた。
 +
;[[枢木スザク]]
 +
:『X』では彼から'''「最低の人間」'''と断じられた。
 +
;[[シモン]]
 +
:『X』では自身の侵略行為に彼から失望を買う。
    
== 名(迷)台詞 ==
 
== 名(迷)台詞 ==
 
;「滑稽だな…」
 
;「滑稽だな…」
:第1話より。エアリアの試合を観戦しての発言で、ジュリオの劇中における第一声。この時点で既に「アンジュリーゼ([[アンジュ]])が[[ノーマ]]である」と知っていた事が伺える。
+
:第1話より。エアリアの試合を観戦しての発言で、ジュリオの劇中における第一声。この時点で既に「アンジュリーゼ([[アンジュ]])が[[ノーマ]]である」と知っていた事がうかがえる。
 
;ジュライ「馬鹿な、御柱は確かに…」<br />「偽装なら、解除しておきました」<br />ジュライ「何故だ、ジュリオ!?」<br />「フッ…ハッハッハッハ! それはこっちの台詞ですよ、父上! 洗礼の儀を操作して化け物を皇室の一員とするなど…正気ですか!?」
 
;ジュライ「馬鹿な、御柱は確かに…」<br />「偽装なら、解除しておきました」<br />ジュライ「何故だ、ジュリオ!?」<br />「フッ…ハッハッハッハ! それはこっちの台詞ですよ、父上! 洗礼の儀を操作して化け物を皇室の一員とするなど…正気ですか!?」
 
:同上。洗礼の儀の最中、突如警報音が鳴り響く。それは「ノーマが暁ノ御柱の中にいる」という証明に他ならないものであった。動揺するジュライだが、そこにジュリオが現れ…。
 
:同上。洗礼の儀の最中、突如警報音が鳴り響く。それは「ノーマが暁ノ御柱の中にいる」という証明に他ならないものであった。動揺するジュライだが、そこにジュリオが現れ…。
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;リィザ「かわいそうなジュリオ…」<br />「このくらいへっちゃらだよ、ママ。…でも、悔しいなぁ。悪いノーマを退治できなかった」<br />リィザ「よくやったわよ…ジュリオ」<br />「本当? ボク、よくやった? うれしいなぁ…。母上はボクの事全然褒めてくれなかったから、いつもアンジュリーゼばっかりえこひいきして。アンジュリーゼを庇って死んじゃっ…うっ、ああっ…」<br />リィザ「うふふふ…じゃあ次は、ママのお願いね…?」<br />「分かってるよ…シンギュラーポイントを開けばいいんでしょ…?」
 
;リィザ「かわいそうなジュリオ…」<br />「このくらいへっちゃらだよ、ママ。…でも、悔しいなぁ。悪いノーマを退治できなかった」<br />リィザ「よくやったわよ…ジュリオ」<br />「本当? ボク、よくやった? うれしいなぁ…。母上はボクの事全然褒めてくれなかったから、いつもアンジュリーゼばっかりえこひいきして。アンジュリーゼを庇って死んじゃっ…うっ、ああっ…」<br />リィザ「うふふふ…じゃあ次は、ママのお願いね…?」<br />「分かってるよ…シンギュラーポイントを開けばいいんでしょ…?」
 
:第11話より。処刑場での騒ぎの後、寝室のベッドで幼児退行し[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]に甘えるジュリオ。色々とアレな場面ではあるが、彼が家族内の中でも冷遇されてきた事が分かるシーンでもある。
 
:第11話より。処刑場での騒ぎの後、寝室のベッドで幼児退行し[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]に甘えるジュリオ。色々とアレな場面ではあるが、彼が家族内の中でも冷遇されてきた事が分かるシーンでもある。
:行為の最中、リィザの爪先から垂らされた液体を盛られ、うわ言のようにリィザの要求を受け入れる。しかし、その様子はシルヴィアに見られており…
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:行為の最中、リィザの爪先から垂らされた液体を盛られ、うわ言のようにリィザの要求を受け入れる。しかし、その様子はシルヴィアに見られていた。
 
;「素晴らしい! 作り変えましょう、今すぐに!」<br />「そもそも間違っていたのです! 忌々しいノーマという存在も! 奴らを使わねばならないこの世界も!」
 
;「素晴らしい! 作り変えましょう、今すぐに!」<br />「そもそも間違っていたのです! 忌々しいノーマという存在も! 奴らを使わねばならないこの世界も!」
 
:第12話より、エンブリヲの「害虫を殺し、土を入れ替え、世界を作り直す」という提案に賛同して。これを「ノーマの殲滅」と都合良く曲解したジュリオは、アルゼナルでの大虐殺という暴挙に出る。
 
:第12話より、エンブリヲの「害虫を殺し、土を入れ替え、世界を作り直す」という提案に賛同して。これを「ノーマの殲滅」と都合良く曲解したジュリオは、アルゼナルでの大虐殺という暴挙に出る。
:当然、エンブリヲが言う所の「害虫」には'''ジュリオ自身もしっかり含まれている'''事に気付く筈も無かった<ref name="mana" />。
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:当然、エンブリヲが言う所の「害虫」には'''ジュリオ自身もしっかり含まれている'''事に気付く筈も無かった。
 
;「…アンジュリーゼは」<br />「第一目標がアンジュリーゼ! 第二目標がヴィルキスと言った筈だろう!」
 
;「…アンジュリーゼは」<br />「第一目標がアンジュリーゼ! 第二目標がヴィルキスと言った筈だろう!」
 
:第13話より。旗艦内にて兵士から「メイルライダー定数確保」の報告を受け取るジュリオだが、その報告を受けても不満げな表情のままこう返す。ジュリオの執念深さが良く分かるシーン。
 
:第13話より。旗艦内にて兵士から「メイルライダー定数確保」の報告を受け取るジュリオだが、その報告を受けても不満げな表情のままこう返す。ジュリオの執念深さが良く分かるシーン。
 
:その直後、兵士からヴィルキスが接近中の報を受け取ると下卑た笑みを浮かべながらアンジュの名を呟くあたり、「ここで息の根を止めてやる」という意気込みが垣間見える。
 
:その直後、兵士からヴィルキスが接近中の報を受け取ると下卑た笑みを浮かべながらアンジュの名を呟くあたり、「ここで息の根を止めてやる」という意気込みが垣間見える。
;「ま、待てッ! 話が違う、早まるな要求は何でも聞く。…ッそうだ、お前の皇室復帰を認めてやろう、アンジュリーゼ。どうだ、悪くない話だろう! だから、殺さないでくれ~~ッ!」
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;「止めさせたぞっ、早く医者を…!」<br />「ま、待てッ! 話が違う、早まるな要求は何でも聞く。…ッそうだ、お前の皇室復帰を認めてやろう、アンジュリーゼ。どうだ、悪くない話だろう! だから、殺さないでくれ~~ッ!」
 
:同上。アンジュに旗艦以外の艦隊を壊滅させられ、旗艦のブリッジは破壊、更に自身は足を銃で撃ち抜かれ、アンジュの虐殺停止要求を受け入れて戦闘を停止させた直後に殺されそうになった際の命乞い。
 
:同上。アンジュに旗艦以外の艦隊を壊滅させられ、旗艦のブリッジは破壊、更に自身は足を銃で撃ち抜かれ、アンジュの虐殺停止要求を受け入れて戦闘を停止させた直後に殺されそうになった際の命乞い。
:アルゼナルのノーマを大人・子供も問わずに殺戮しておきながら、逆に自分自身が追いつめられると、この醜態。侮蔑を通り越して、呆れるしかない状態である。
+
:アルゼナルのノーマを大人・子供も問わずに殺戮しておきながら、逆に自分自身が追いつめられるとこの醜態。侮蔑を通り越して、呆れるしかない状態である。
 
:当然許されるはずもなく、アンジュからは'''「生きる価値も無いクズ」'''として[[ヴィルキス]]の[[ビームサーベル]]で一刀両断に切り裂かれそうになるが…。
 
:当然許されるはずもなく、アンジュからは'''「生きる価値も無いクズ」'''として[[ヴィルキス]]の[[ビームサーベル]]で一刀両断に切り裂かれそうになるが…。
 
;「エ、エンブリヲ様! コイツを、アンジュリーゼをぶっ殺して下さいッ! 今すぐにぃッ!」
 
;「エ、エンブリヲ様! コイツを、アンジュリーゼをぶっ殺して下さいッ! 今すぐにぃッ!」
 
:同上。アンジュのヴィルキスに一刀両断されかかったのを[[エンブリヲ]]に助けられて。清々しいまでの掌返しを見せつける。
 
:同上。アンジュのヴィルキスに一刀両断されかかったのを[[エンブリヲ]]に助けられて。清々しいまでの掌返しを見せつける。
 
:アンジュも該当するが、ミスルギの皇室関係者(ただし、一部を除く)は、自分が追い詰められたりすると途端に口が悪くなったりする傾向が有る模様。
 
:アンジュも該当するが、ミスルギの皇室関係者(ただし、一部を除く)は、自分が追い詰められたりすると途端に口が悪くなったりする傾向が有る模様。
:ちなみにエンブリヲがアンジュの攻撃を防いだ理由は、「アンジュが血の繋がりのある兄ジュリオを殺す事によって、彼の血で穢れる事を良しとしなかった為」である。そしてこの直後…。
+
:ちなみにエンブリヲがアンジュの攻撃を防いだ理由は、「アンジュが血の繋がりのある兄ジュリオを殺す事によって、『肉親殺し』の業を背負う事をよしとしなかった為」である。そしてこの直後…。
 
;「あ、あああ、ああ、アアアアァァァァ~~~ッ!!」
 
;「あ、あああ、ああ、アアアアァァァァ~~~ッ!!」
 
:断末魔。エンブリヲに助けを求めたが、彼の[[ラグナメイル]]「[[ヒステリカ]]」のディスコード・フェイザーで乗艦のエンペラージュリオ一世諸共消し飛ばされた。
 
:断末魔。エンブリヲに助けを求めたが、彼の[[ラグナメイル]]「[[ヒステリカ]]」のディスコード・フェイザーで乗艦のエンペラージュリオ一世諸共消し飛ばされた。
 
:鳥海浩輔氏の名演(怪演?)による、どことなく情けなさを含んだ悲鳴はヘタレなジュリオにピッタリであろう。必聴。
 
:鳥海浩輔氏の名演(怪演?)による、どことなく情けなさを含んだ悲鳴はヘタレなジュリオにピッタリであろう。必聴。
   −
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
+
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 
;「待たれよ、電子の妖精。せっかくお越しいただいたのだから、もてなしをしたい」<br />「どうだろう? ミスルギ皇国の防衛部隊と模擬戦などいかがかな?」
 
;「待たれよ、電子の妖精。せっかくお越しいただいたのだから、もてなしをしたい」<br />「どうだろう? ミスルギ皇国の防衛部隊と模擬戦などいかがかな?」
:『V』第30話「裏切りの故郷」より。アンジュ救出に赴いた[[ナデシコ]]部隊を逃がすまいと、模擬戦にかこつけ殲滅しようと企む。当然[[ホシノ・ルリ|ルリ]]の逆鱗に触れてしまい…。
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:『V』第30話「裏切りの故郷」より。アンジュ救出に赴いた[[ナデシコ]]部隊を逃がすまいと、模擬戦にかこつけ殲滅しようと企む。当然[[ホシノ・ルリ|ルリ]]の逆鱗に触れてしまう。
:ちなみに[[スーパーロボット大戦F完結編|過去作]]にも[[ガディ・キンゼー|同様の戦術を用いた人物]]がいるが、あちらと違い相手方の力量を全く把握していない辺り、ジュリオの無能さが窺い知れる。
+
:そもそも相手は西暦世界で起きた二つの大戦を終結に導いた猛者達であり、一国の防衛部隊で殲滅しようなど無謀以外の何物でもなく、[[スーパーロボット大戦F完結編|過去作]][[ガディ・キンゼー|同様の戦術を用いた人物]]がいるが、あちらと違い相手方の力量を全く把握していない辺り、ジュリオの無能さが窺い知れる。
 
;「ナ、ナデシコ! お前達の所にはノーマもいるんだろ! さっさと[[ドラゴン]]を倒せ!」
 
;「ナ、ナデシコ! お前達の所にはノーマもいるんだろ! さっさと[[ドラゴン]]を倒せ!」
 
:同上。「模擬戦」の最中に乱入してきたドラゴンの群れに狼狽して。つい先程まで当のナデシコ部隊を潰そうとしていた癖に、この言い草。
 
:同上。「模擬戦」の最中に乱入してきたドラゴンの群れに狼狽して。つい先程まで当のナデシコ部隊を潰そうとしていた癖に、この言い草。
:おまけにこの期に及んでも「防衛部隊のターゲットはナデシコ部隊のまま」という体たらくであり、あまりの醜態に[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]は'''「状況が見えていないのか」'''と呆れ返った。
+
:おまけにこの期に及んでも「防衛部隊のターゲットはナデシコ部隊のまま」という体たらくであり、あまりの醜態に[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]は'''「状況を分かっていないのか」'''と呆れ返った。
 +
;「う、嘘だ…。我が戦力が、こんなに呆気なく…!」
 +
:同上。防衛部隊が全滅した光景を目の当たりにし、愕然とする。ルリの言葉通り「'''自信満々で上から目線でいたところをコテンパンにやられる事の格好悪さ'''」を「'''徹底的に'''」思い知らされたのであった。
 +
:その様子を見たリョーコは「だらしねえ男だな」と切って捨て、妹のアンジュからも「あんな奴を兄だなんて思ってないから」とバッサリ言い切られてしまった。
 
;「口を慎め、ロード・ジブリール! 私は神聖ミスルギ皇国の皇帝であるぞ!」
 
;「口を慎め、ロード・ジブリール! 私は神聖ミスルギ皇国の皇帝であるぞ!」
 
:『V』第31話 「永遠の自由」より。アンジュと[[ヴィルキス]]を取り逃した事を[[ロード・ジブリール|ジブリール]]に詰られてしまい、権力を笠に開き直る。
 
:『V』第31話 「永遠の自由」より。アンジュと[[ヴィルキス]]を取り逃した事を[[ロード・ジブリール|ジブリール]]に詰られてしまい、権力を笠に開き直る。
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== 搭乗・関連機体 ==
 
== 搭乗・関連機体 ==
 
;エンペラージュリオ一世
 
;エンペラージュリオ一世
:搭乗した水上艦船。アルゼナルに侵攻したミスルギ皇国艦隊の旗艦で、外見上のは空母のそれ。内部には大量のピレスロイドが搭載されている。SRW未登場。
+
:搭乗した水上艦船。アルゼナルに侵攻したミスルギ皇国艦隊の旗艦で、外見は空母のそれ。内部には大量のピレスロイドが搭載されている。SRW未登場。
 
;[[ピレスロイド]]
 
;[[ピレスロイド]]
 
:[[アルゼナル]]襲撃の際に、この兵器を用いている。
 
:[[アルゼナル]]襲撃の際に、この兵器を用いている。
   −
=== スパロボでの搭乗機体 ===
+
=== SRWでの搭乗機体 ===
 
;[[ガルダ級]]
 
;[[ガルダ級]]
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では上述のエンペラージュリオ一世が登場しない為、この艦で代替されている。[[宇宙世紀]]世界のガルダ級をわざわざ持ってくるあたり、妙な所で贅沢している。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では上述のエンペラージュリオ一世が登場しない為、この艦で代替されている。この他にも[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]の機動兵器を多数従えている。
 +
:『[[スーパーロボット大戦X|X]]』でも[[スードリ]]同様のグリーンの艦を使用。[[キャピタル・アーミィ]]の所有していた艦だろうか?
 +
 
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references />
+
<references />
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
   
{{DEFAULTSORT:しゆりおあすかみするき}}
 
{{DEFAULTSORT:しゆりおあすかみするき}}
 
[[Category:登場人物さ行]]
 
[[Category:登場人物さ行]]
 
[[Category:クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]
 
[[Category:クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]