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ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずのリィザにも思うところがあった様子を見せているため、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。リィザに甘えていた時の言動から察するに両親からの愛情に飢えていたという可能性も否定はできない。
 
ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずのリィザにも思うところがあった様子を見せているため、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。リィザに甘えていた時の言動から察するに両親からの愛情に飢えていたという可能性も否定はできない。
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実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性がある。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。しかし、ノーマを迫害対象に仕立て上げ、彼女達にマナの源のドラグニウムを体内に持つドラゴンを狩らせ、自らの思いのままの世界を構築したのはエンブリヲなので、ノーマを殲滅するというのは(善悪は別にして)神として振る舞っていた彼の所業を否定するに等しい行為であり、それを理解していなかったため自ら墓穴を掘っていたのである。結局、彼はある意味アンジュと共通した行為を行っていたと言える。
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実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性がある。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。しかし、ノーマを迫害対象に仕立て上げ、彼女達にマナの源のドラグニウムを体内に持つドラゴンを狩らせ、自らの思いのままの世界を構築したのはエンブリヲなので、ノーマを殲滅するというのは(善悪は別にして)神として振る舞っていた彼の所業を否定するに等しい行為であり、それを理解していなかったため自ら墓穴を掘っていたのである。結局、彼は「エンブリヲを否定する」という部分だけはアンジュと共通していたのである。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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