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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Jean Paul Rochina]]
   
| 登場作品 = [[ボトムズシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ボトムズシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ}}
 
*{{登場作品 (人物)|装甲騎兵ボトムズ}}
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
様々な勢力に所属しながら、[[キリコ・キュービィー]]を監視し続ける謎の男。[[ボトムズシリーズ]]の狂言回しともいえる人物<ref>ボトムズシリーズのナレーション担当は彼と同じ銀河万丈氏であり、「『ボトムズシリーズ』はロッチナが語るキリコの物語」と解釈することもできる</ref>である。
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様々な勢力に所属しながら、[[キリコ・キュービィー]]を監視し続ける謎の男。[[ボトムズシリーズ]]の狂言回しともいえる人物<ref>ボトムズシリーズのナレーション担当はロッチナ役の銀河万丈氏であり、「『ボトムズシリーズ』はロッチナが語るキリコの物語」と解釈することもできる。</ref>である。
    
現状、'''キリコを敵に回して生き残った唯一の存在'''であるが、その後の残りの生涯を尽くキリコを追いかけ、探求することばかりに費やしている(本人曰く「'''キリコの毒がまわった'''」)。さらに、本編の数十年後を描いた『赫奕たる異端』においては、皺だらけの老人の風体となってなお、その毒に冒され続けていた(というか、むしろ悪化の一途を辿っている)。すなわち「生き残った」こと自体が、キリコを敵に回した報いであると考えられなくもない。
 
現状、'''キリコを敵に回して生き残った唯一の存在'''であるが、その後の残りの生涯を尽くキリコを追いかけ、探求することばかりに費やしている(本人曰く「'''キリコの毒がまわった'''」)。さらに、本編の数十年後を描いた『赫奕たる異端』においては、皺だらけの老人の風体となってなお、その毒に冒され続けていた(というか、むしろ悪化の一途を辿っている)。すなわち「生き残った」こと自体が、キリコを敵に回した報いであると考えられなくもない。
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:彼女の心の奥に潜むフィアナへの嫉妬を見抜き、指摘する。小説版『[[装甲騎兵ボトムズ 孤影再び]]』では彼女と行動を共にする。
 
:彼女の心の奥に潜むフィアナへの嫉妬を見抜き、指摘する。小説版『[[装甲騎兵ボトムズ 孤影再び]]』では彼女と行動を共にする。
 
;[[ワイズマン]]
 
;[[ワイズマン]]
:真の主(あるじ)。彼に代わってキリコを監視する「神の眼」の役割を果たす。クエント星消滅後も、その関係は続いている。
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:真の主(あるじ)。彼に代わってキリコを監視する「神の目」の役割を果たす。クエント星消滅後も、その関係は続いている。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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==== 幻影篇 ====
 
==== 幻影篇 ====
 
;(モンテ=ウェルズめ、お前の胸の内はこのワシにも見通すことができる。”神の子”の養育者として、地に墜ちた教団の権威を再び高らしめようというのか。だが……)
 
;(モンテ=ウェルズめ、お前の胸の内はこのワシにも見通すことができる。”神の子”の養育者として、地に墜ちた教団の権威を再び高らしめようというのか。だが……)
:「神の子」を手中に収めるべく美辞麗句を以ってワイズマンに取り入ろうとする法皇モンテ=ウェルズの姿を、物陰から伺いながらの独白。
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:「神の子」を手中に収めるべく美辞麗句を以ってワイズマンに取り入ろうとする法王モンテ=ウェルズの姿を、物陰から伺いながらの独白。
 
:ロッチナにしてみれば、モンテ=ウェルズの野望が絶対に叶わない事が解っているだけに、権力にしがみ付き続ける彼の姿がさぞかし滑稽に映ったことだろう。
 
:ロッチナにしてみれば、モンテ=ウェルズの野望が絶対に叶わない事が解っているだけに、権力にしがみ付き続ける彼の姿がさぞかし滑稽に映ったことだろう。
 
;「神はサイコロを振らず。強かだ」
 
;「神はサイコロを振らず。強かだ」
 
:キリコが復活した[[ワイズマン]]の「『神の子』を自分の元で育てる」という意向に反抗して再び殺したことに対して。嫉妬と憎悪に駆られて錯乱したTV版とは対照的に、ワイズマンがキリコの「他者による支配を徹底的に拒む」人格を利用して「(たとえ自分が殺されることになっても)キリコが絶対に神の子を守る行動を取るよう仕向ける」ようにしたという彼の真意を見抜き、不敵な笑みを浮かべて見届けている。
 
:キリコが復活した[[ワイズマン]]の「『神の子』を自分の元で育てる」という意向に反抗して再び殺したことに対して。嫉妬と憎悪に駆られて錯乱したTV版とは対照的に、ワイズマンがキリコの「他者による支配を徹底的に拒む」人格を利用して「(たとえ自分が殺されることになっても)キリコが絶対に神の子を守る行動を取るよう仕向ける」ようにしたという彼の真意を見抜き、不敵な笑みを浮かべて見届けている。
 
;「花……紛うことなき花! クエント三千年の終焉が生み出した異能の花だ。しかし、この私は……。この先も見届けねばなるまい」
 
;「花……紛うことなき花! クエント三千年の終焉が生み出した異能の花だ。しかし、この私は……。この先も見届けねばなるまい」
:最後の台詞。全てが終わり、ワイズマンは完全に滅びた。「神の眼」としての役目から解き放たれたロッチナだが、「キリコの毒」に全身を侵された彼に、「キリコの監視を止める」という選択肢は存在しなかった。これからもロッチナはキリコを追い続ける。己の全てを懸けて。
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:最後の台詞。全てが終わり、崩れゆくゴモルの塔から脱出したロッチナが見たのは、巨大な花のオブジェとなった塔の残骸であった。
:彼の旅路は幻影篇の続篇である小説『装甲騎兵ボトムズチャイルド 神の子篇』においてもまだ続いており、幻影編で宣言した通りの。
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:死せる神が己が後継者へ手向けた祝福の花。ロッチナは自らの「神の目」としての役目が終わった事を悟ったが、「キリコの毒」に全身を侵された彼に、「キリコの監視を止める」という選択肢は存在しなかった。これからもロッチナはキリコを追い続ける。己の全てを懸けて。
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:彼の旅路は幻影篇の続篇である小説『装甲騎兵ボトムズチャイルド 神の子篇』においてもまだ続いている。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
 
;「そう、新作が作られ続けるのは、何も[[ガンダムシリーズ|ガン○ム]]だけではないということだ。いずれまた、お目にかかる事もあろうさ……」
 
;「そう、新作が作られ続けるのは、何も[[ガンダムシリーズ|ガン○ム]]だけではないということだ。いずれまた、お目にかかる事もあろうさ……」
 
:『野望のルーツ』の予告編にて、スタッフのお遊びでやらかした内輪ネタ。そちらの[[ギレン・ザビ|大物悪役]]の[[声優ネタ]]の可能性も。ちなみにロッチナは'''『野望のルーツ』には出ていない'''(故に「またお目にかかる事も~」となる)。
 
:『野望のルーツ』の予告編にて、スタッフのお遊びでやらかした内輪ネタ。そちらの[[ギレン・ザビ|大物悪役]]の[[声優ネタ]]の可能性も。ちなみにロッチナは'''『野望のルーツ』には出ていない'''(故に「またお目にかかる事も~」となる)。
;「誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる」「お前も、お前も、お前も。だからこそ、俺のために死ね!」
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;「誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる」<br>「お前も、お前も、お前も。だからこそ、俺のために死ね!」
:『ペールゼンズファイル』における銀河万丈氏の予告[[PV]]。
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:『ペールゼン・ファイルズ』における銀河万丈氏の予告[[PV]]。
 
:「兄弟家族」の下りはムーザのその後。「'''お前も'''」の下りからはザキ、バーコフ、コチャックを殴るガリーと映像が綴られる。ロッチナが登場することで、予告のテンションが『野望のルーツ』より高揚しているのが特徴。
 
:「兄弟家族」の下りはムーザのその後。「'''お前も'''」の下りからはザキ、バーコフ、コチャックを殴るガリーと映像が綴られる。ロッチナが登場することで、予告のテンションが『野望のルーツ』より高揚しているのが特徴。
;「あの日、あの時、あの場所で、出逢ってしまった物語。銀河を駆ける物語」「だが、出会ったのはあの[[キリコ・キュービィー|2]][[フィアナ|人]]だけではない。ゴウトも、バニラも、ココナも…いや、あんたも、あんたも、あんたもだ!!」
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;「あの日、あの時、あの場所で、出逢ってしまった物語。銀河を駆ける物語」<br>「だが、出会ったのはあの[[キリコ・キュービィー|2]][[フィアナ|人]]だけではない。ゴウトも、バニラも、ココナも…いや、あんたも、あんたも、あんたもだ!!」
 
:2021年2月25日に発売された『装甲騎兵ボトムズ [[Blu-ray]] [[パーフェクトソルジャー|Perfect Soldier]] Box』の銀河万丈氏の販促PVを[[次回予告]]のように言い放つ様はロッチナが言ってると思わせるのには十分すぎる語り口である。「'''あんたも'''」の下りからはテイタニアとペールゼンがサングラス姿とそうでない姿が二度も出ており、ロッチナの恨み節が聞こえてきそうな雰囲気である。
 
:2021年2月25日に発売された『装甲騎兵ボトムズ [[Blu-ray]] [[パーフェクトソルジャー|Perfect Soldier]] Box』の銀河万丈氏の販促PVを[[次回予告]]のように言い放つ様はロッチナが言ってると思わせるのには十分すぎる語り口である。「'''あんたも'''」の下りからはテイタニアとペールゼンがサングラス姿とそうでない姿が二度も出ており、ロッチナの恨み節が聞こえてきそうな雰囲気である。
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:第38話「幻影」冒頭にて。『幻影篇』OPの銀河万丈氏によるナレーションそのままである。
 
:第38話「幻影」冒頭にて。『幻影篇』OPの銀河万丈氏によるナレーションそのままである。
 
;「ワイズマン…。果たして、あなたは運命を司る存在でしょうか?」
 
;「ワイズマン…。果たして、あなたは運命を司る存在でしょうか?」
:同シナリオより。「運命さえも支配する存在」と豪語するワイズマンに対して。
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:同シナリオより。自らを「運命さえも支配する存在」と豪語するワイズマンに対して。
 
;「その力は想像を絶するもの…。確かに神と呼ぶに相応しい…ですが、あなたもキリコに取り込まれたのです。私と同様に」<br/>「確かにフィアナの生命を救ったのは、あなただ。だが、その行動を決定づけたのは、キリコの存在だ。そして、あなたはキリコに接触するために野心家のモンテ=ウェルズに目をつけ、マーティアルを動かした。つまり、あなたの運命はキリコという存在に動かされているのです」
 
;「その力は想像を絶するもの…。確かに神と呼ぶに相応しい…ですが、あなたもキリコに取り込まれたのです。私と同様に」<br/>「確かにフィアナの生命を救ったのは、あなただ。だが、その行動を決定づけたのは、キリコの存在だ。そして、あなたはキリコに接触するために野心家のモンテ=ウェルズに目をつけ、マーティアルを動かした。つまり、あなたの運命はキリコという存在に動かされているのです」
 
:同シナリオより。アストラギウスの民ごと自身を地球へと転移させたワイズマンの力を認めつつも、キリコを利用した時点で既にワイズマンとキリコの主従関係が逆転している事実を指摘した。
 
:同シナリオより。アストラギウスの民ごと自身を地球へと転移させたワイズマンの力を認めつつも、キリコを利用した時点で既にワイズマンとキリコの主従関係が逆転している事実を指摘した。
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:キリコに否定されつつもその存在を求め続け、今もなお変わっていないワイズマンもまた、原作のロッチナに曰く「キリコの毒が回っていた」のであろう。
 
;「私は公正な第三者だ。肩入れも敵対もする事なく、キリコ・キュービィーの行き先を見届けるだけだよ」
 
;「私は公正な第三者だ。肩入れも敵対もする事なく、キリコ・キュービィーの行き先を見届けるだけだよ」
 
:同シナリオクリア後に、ある意味キリコの側についたことを[[テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ|テイタニア]]から驚かれて。
 
:同シナリオクリア後に、ある意味キリコの側についたことを[[テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ|テイタニア]]から驚かれて。
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===[[T]]===
 
===[[T]]===
;(見事だ、キリコ…)<br/>(そして、宇宙の果てのおとぎの国、[[惑星EI|エンドレス・イリュージョン]]からの来訪者よ…)
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;(見事だ、キリコ…)<br/>(そして、宇宙の果てのおとぎの国、[[エンドレス・イリュージョン]]からの来訪者よ…)
 
:自由遊撃隊ルート第19話「ビッグバトル」にて、キリコと[[アルカディア号]]の勝利を見届けて。
 
:自由遊撃隊ルート第19話「ビッグバトル」にて、キリコと[[アルカディア号]]の勝利を見届けて。
 
:ロッチナ役の銀河万丈氏が『[[ガン×ソード]]』の[[ナレーション]]を担当していたことからの[[声優ネタ]]である。
 
:ロッチナ役の銀河万丈氏が『[[ガン×ソード]]』の[[ナレーション]]を担当していたことからの[[声優ネタ]]である。
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