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| タイトル = プロフィール
 
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| 種族 = 地球人
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| 性別 = [[性別::男]]
 
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| 没年月日 = [[宇宙世紀]]0088年1月25日
 
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| 年齢 = 老年
 
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| 身長 = 195cm
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| 所属 = {{所属 (人物)|地球連邦軍}}
 
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*{{所属 (人物)|ティターンズ}}
 
*{{所属 (人物)|ティターンズ}}
| 階級 = 准将([[一年戦争]]時)<br/>大将([[グリプス戦役]]時)
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| 役職 = [[役職::総帥]]
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| 階級 = [[階級::准将]]([[一年戦争]]時)<br/>[[階級::大将]]([[グリプス戦役]]時)
 
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'''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。
 
'''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。
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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]]の思想に似ていると指摘されている。また、手段は異なっていたが、「人々を地球から巣立たたせ、地球環境の保護修復を目指す」という点では政敵のブレックスと大して変わらなかった。二人の決定的な違いはジャミトフは強権的な方法による、内側からの実現、ブレックスは温和的政治手法による、外側からの実現である。
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ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]]の思想に似ていると指摘されている。また、手段は異なっていたが、「人々を地球から巣立たせ、地球環境の保護修復を目指す」という点では政敵のブレックスと大して変わらなかった。二人の決定的な違いはジャミトフは強権的な方法による、内側からの実現、ブレックスは温和的政治手法による、外側からの実現である。
    
ジャミトフの場合、やり方こそ過激ではあったものの「自分の代で実現させる」という意味では現実的であった(ブレックスのやり方では時間がかかる上、腐敗した連邦相手では確実に上手くいく保証がなかった)。地球上の人々が宇宙へ上がらないのは地上の旨味が大きいからというのもあり、それを潰せば地球の人々が宇宙へ上がっていくだろうし、腐敗した地球連邦にはそれ位しないと動かないと考えても不思議ではないのも事実である。表舞台で本音を語らなかったのはそれをしたら最後、よくて軍事政界から追放、最悪暗殺されてもおかしくないからである。なので周囲が自身に逆らえない程の実権を手にするには本音を語るわけにはいかなかった。また、ジャミトフのその行動原理の理由には自身が高齢だからというのもあるが、他にも「ブレックスと違って後を託せる者が見つからなかった」「地球連邦の腐敗ぶり」により生き急いでいた事もあっただろう。そのため、「若い者たちに後をまかせる」といった行動をアテにすることができず、このような行動に走ったのも納得できる。
 
ジャミトフの場合、やり方こそ過激ではあったものの「自分の代で実現させる」という意味では現実的であった(ブレックスのやり方では時間がかかる上、腐敗した連邦相手では確実に上手くいく保証がなかった)。地球上の人々が宇宙へ上がらないのは地上の旨味が大きいからというのもあり、それを潰せば地球の人々が宇宙へ上がっていくだろうし、腐敗した地球連邦にはそれ位しないと動かないと考えても不思議ではないのも事実である。表舞台で本音を語らなかったのはそれをしたら最後、よくて軍事政界から追放、最悪暗殺されてもおかしくないからである。なので周囲が自身に逆らえない程の実権を手にするには本音を語るわけにはいかなかった。また、ジャミトフのその行動原理の理由には自身が高齢だからというのもあるが、他にも「ブレックスと違って後を託せる者が見つからなかった」「地球連邦の腐敗ぶり」により生き急いでいた事もあっただろう。そのため、「若い者たちに後をまかせる」といった行動をアテにすることができず、このような行動に走ったのも納得できる。
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=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] ===
 
;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」
 
;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」
:コリニーが[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]と通信していた事にコーウェンが驚愕した際、側にいた[[ジョン・コーウェン|ジャミトフ]]が語った台詞。そして無言でコーウェンに銃を突き付け、コーウェンを追い落とす。
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:コリニーが[[シーマ・ガラハウ]]と通信していたことに、[[ジョン・コーウェン]]が驚愕しているのを見て、側にいたジャミトフが語った台詞。そして無言でコーウェンに銃を突き付け、彼を追い落とす。
:「敵を包囲するときは一箇所逃げ道を開けておく」のは古来からの戦のセオリーで、孫子の兵法書にも似た記述がある。財務部門出身にも関わらず、ジャミトフが戦略眼を身に着けていることを伺わせる台詞となっている。
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:「敵を包囲するときは一箇所逃げ道を開けておく」のは古来からの戦のセオリーで、孫子の兵法書にも似た記述がある。財務部門出身にもかかわらず、ジャミトフが戦略眼を身に着けていることをうかがわせる台詞となっている。
 
;「愚かな、乗り遅れた者は、いつもああだ」
 
;「愚かな、乗り遅れた者は、いつもああだ」
:小説版にてコーウェンがコリニーの執務室から警備兵に摘まみ出された後の呟き。既に[[ティターンズ]]結成が秒読みに入っている段階でもあり、彼個人の思惑もあるため、ただ誠実な上官はジャミトフにとって愚鈍でしかないのだろう。
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:小説版にて、コーウェンがコリニーの執務室から、警備兵に摘まみ出された後の呟き。既に[[ティターンズ]]結成が秒読みに入っている段階でもあり、彼個人の思惑もあるため、ただ誠実な上官はジャミトフにとって愚鈍でしかないのだろう。
:ちなみに本作のジャミトフはアルビオン隊が[[ガンダム試作3号機]]を強奪する事を見越して、ナカッハ・ナカト少佐率いるの第401警戒中隊の派遣を行っており、更にはその命令書の発行はジーン・コリニー名義となっており、状況の推移を完璧に読み切った上に保身も完備しているという凄まじい鬼謀の持ち主となっている。
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:ちなみに本作のジャミトフは[[アルビオン隊]]の[[ガンダム試作3号機]]強奪を見越して、ナカッハ・ナカト少佐率いる第401警戒中隊を派遣。さらにその命令書の発行はジーン・コリニー名義となっており、状況の推移を完璧に読み切った上に保身も完備しているという、凄まじい鬼謀ぶりを発揮している。
    
=== [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] ===
 
=== [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] ===
 
;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」
 
;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」
:23話「ムーンアタック」よりシャトルからドゴス・ギアを眺めながらの初台詞。グラナダを中心に活動するエゥーゴに対する連邦政府の宇宙に対する無関心さを知らないことを皮肉っていると思われる。
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:21話「ゼータの鼓動」よりシャトルからドゴス・ギアを眺めながらの初台詞。グラナダを中心に活動するエゥーゴに対する連邦政府の宇宙に対する無関心さを知らないことを皮肉っていると思われる。
 
:なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。
 
:なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。
 
;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」
 
;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」