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| 外国語表記 = [[外国語表記::Jamitov Hymem]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Jamitov Hymem]]<ref>[http://www.z-gundam.net/character/titans.html CHARACTER]、機動戦士Zガンダム、サンライズ、2022年1月8日閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
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*{{登場作品 (人物)|機動戦士Ζガンダム}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士Ζガンダム}}
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{{登場人物概要
 
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| タイトル = プロフィール
 
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| 種族 = 地球人
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*{{所属 (人物)|ティターンズ}}
 
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| 階級 = 准将([[一年戦争]]時)<br/>大将([[グリプス戦役]]時)
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'''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。
 
'''ジャミトフ・ハイマン'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の登場人物。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ティターンズ]]の最高司令官。元は[[地球連邦軍]]の財務部門を担当する高官であった。
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[[ティターンズ]]の最高司令官。元は[[地球連邦軍]]の財務部門を担当する高官であった。見た目からして、高齢なのは間違いないが詳しい年齢は今も公表されていない<ref>連邦軍士官学校の同期で、現アナハイム会長のメラニー・ヒュー・カーバインは67歳と設定されているため、ジャミトフの年齢はおそらくこの付近と思われる。</ref>。
    
[[宇宙世紀]]0083年の「[[デラーズ紛争]]」終了後、ジャミトフは[[ジオン]]残党狩りと[[地球]]圏の治安維持を名目にしたエリート部隊「ティターンズ」を結成した。しかし、腐敗した連邦の現体制を嫌っていたジャミトフの本当の目的は「ティターンズによる地球圏の支配」であり、事実上ティターンズは地球圏の支配とその権力を確立する為のジャミトフの私兵であった。
 
[[宇宙世紀]]0083年の「[[デラーズ紛争]]」終了後、ジャミトフは[[ジオン]]残党狩りと[[地球]]圏の治安維持を名目にしたエリート部隊「ティターンズ」を結成した。しかし、腐敗した連邦の現体制を嫌っていたジャミトフの本当の目的は「ティターンズによる地球圏の支配」であり、事実上ティターンズは地球圏の支配とその権力を確立する為のジャミトフの私兵であった。
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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]]の思想に似ていると指摘されている。また、手段は異なっていたが、「地球環境の保護修復を目指す」という点では政敵のブレックスと大して変わらなかった。
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ジャミトフは表面的には地球至上主義者であるが、実際には[[スペースノイド]]への憎悪や侮蔑を動機とするバスク等とは異なり、[[地球]]環境悪化の大きな要因である過大な人口を、戦争を利用して減少させ管理しようという意図があった。これはかつての[[ジオン公国]]の指導者[[ギレン・ザビ]]の思想に似ていると指摘されている。また、手段は異なっていたが、「人々を地球から巣立たせ、地球環境の保護修復を目指す」という点では政敵のブレックスと大して変わらなかった。二人の決定的な違いはジャミトフは強権的な方法による、内側からの実現、ブレックスは温和的政治手法による、外側からの実現である。
   −
[[ニュータイプ]]に関しては、多くの軍高官同様に「特殊能力を持つ単なるミュータント」程度の認識であったが、一方でニュータイプ思想そのものに対しては理解があったようであり、「人の意思と感性の狭隘さを突破するだけで、人はニュータイプになり得る」、すなわち「(いわゆる特殊能力を持たない)[[オールドタイプ]]であっても、意識の持ちよう次第で(本来の意味での)ニュータイプとなる事が可能だ、という信条を持っていた」事が、[[小説|小説版]]『機動戦士Ζガンダム』で描写されている。
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ジャミトフの場合、やり方こそ過激ではあったものの「自分の代で実現させる」という意味では現実的であった(ブレックスのやり方では時間がかかる上、腐敗した連邦相手では確実に上手くいく保証がなかった)。地球上の人々が宇宙へ上がらないのは地上の旨味が大きいからというのもあり、それを潰せば地球の人々が宇宙へ上がっていくだろうし、腐敗した地球連邦にはそれ位しないと動かないと考えても不思議ではないのも事実である。表舞台で本音を語らなかったのはそれをしたら最後、よくて軍事政界から追放、最悪暗殺されてもおかしくないからである。なので周囲が自身に逆らえない程の実権を手にするには本音を語るわけにはいかなかった。また、ジャミトフのその行動原理の理由には自身が高齢だからというのもあるが、他にも「ブレックスと違って後を託せる者が見つからなかった」「地球連邦の腐敗ぶり」により生き急いでいた事もあっただろう。そのため、「若い者たちに後をまかせる」といった行動をアテにすることができず、このような行動に走ったのも納得できる。
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[[ニュータイプ]]に関しては、多くの軍高官同様に「特殊能力を持つ単なるミュータント」程度の認識であったが、一方でニュータイプ思想そのものに対しては理解があったようであり、「人の意思と感性の狭隘さを突破するだけで、人はニュータイプになり得る」、すなわち「(いわゆる特殊能力を持たない)[[オールドタイプ]]であっても、意識の持ちよう次第で(本来の意味での)ニュータイプとなる事が可能だ、という信条を持っていた」事が、[[小説|小説版]]『機動戦士Ζガンダム』で描写されている。真意は不明だが、ギレンの様に選民思想として利用する素振りはなく、更にはニュータイプ論をアースノイドとスペースノイドの枠組みに縛られない理想的な考え方を持っていた模様。
    
軍人や政治家としてはそれなりに有能な人物で、[[ジェリド・メサ]]の執念と強運を評価して自身の護衛に任命したり、[[ア・バオア・クー|ゼダンの門]]脱出の際には、自身よりも部下たちの安否を心配するなど、部下思いの面も見せた。アニメ放映から時を置いたアナザーストーリー展開においては、地球「人」至上主義者であるバスクやジャマイカンらの動きにも警戒しており、「[[30バンチ事件]]」の様なコロニーへの毒ガス注入や、[[グラナダ]]への[[コロニー落とし]]、更にはグリプス2の住民を強制退去させて[[コロニーレーザー]]へ改造する等、明らかに世間の反感を増幅させかねない彼等の行動には難色を示している描写も描かれた。
 
軍人や政治家としてはそれなりに有能な人物で、[[ジェリド・メサ]]の執念と強運を評価して自身の護衛に任命したり、[[ア・バオア・クー|ゼダンの門]]脱出の際には、自身よりも部下たちの安否を心配するなど、部下思いの面も見せた。アニメ放映から時を置いたアナザーストーリー展開においては、地球「人」至上主義者であるバスクやジャマイカンらの動きにも警戒しており、「[[30バンチ事件]]」の様なコロニーへの毒ガス注入や、[[グラナダ]]への[[コロニー落とし]]、更にはグリプス2の住民を強制退去させて[[コロニーレーザー]]へ改造する等、明らかに世間の反感を増幅させかねない彼等の行動には難色を示している描写も描かれた。
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:初登場作品。階級は准将であったが、元[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーを集め、「DC残党狩り」と称して[[ティターンズ]]を組織し、中将となる。
 
:初登場作品。階級は准将であったが、元[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーを集め、「DC残党狩り」と称して[[ティターンズ]]を組織し、中将となる。
 
:中盤においてはドレイク軍と結託し、[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]中将を[[暗殺]]したり[[ロンド・ベル]]の兵器を接収しようとしたりとするが、ダカールでのブレックス(またはシャア)の演説で野望を阻止された。その後は潜伏先のラサで再起を図ったが、原作と違いシロッコがいなかったためか、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の手によって最期の場面が無いままに[[暗殺]]されてしまう。
 
:中盤においてはドレイク軍と結託し、[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]中将を[[暗殺]]したり[[ロンド・ベル]]の兵器を接収しようとしたりとするが、ダカールでのブレックス(またはシャア)の演説で野望を阻止された。その後は潜伏先のラサで再起を図ったが、原作と違いシロッコがいなかったためか、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の手によって最期の場面が無いままに[[暗殺]]されてしまう。
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:なお、キャラクター大辞典では彼の思想の建前と本音が逆に紹介されている。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
 
:おおまかな位置づけは『第4次』と一緒。傘下に[[OZ]]のメンバーも加わっている。原作後半で演じた西村知道氏による声が付いたが、ユニットには乗らない。
 
:おおまかな位置づけは『第4次』と一緒。傘下に[[OZ]]のメンバーも加わっている。原作後半で演じた西村知道氏による声が付いたが、ユニットには乗らない。
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
:ロームフェラ派の[[OZ]]重鎮。[[インターミッション]]での会話も多い。現時点では最も原作に近い扱いの作品であり、今作では単なる地球至上主義の人物ではなく他のスパロボで描かれがちなスペースノイドへの蔑視・粛清思想もあまり見られない<ref>もっとも今作の世界観として、ストーリー開始前には地球が異星人に制圧されている上にその際の攻撃で地上の都市の70%が焼失した事に始まり、地球上では[[ミケーネ帝国]]や[[百鬼帝国]]といった地底勢力が侵攻してきていること、更に地球に住まう人類でも異星人による支配に従順な者と反発する者同士、即ち'''地球に住む人間同士で争い合っている上に人類自体が存亡の危機に瀕している'''など地球環境が原作以上に荒廃しており、ジャミトフは反帝国派を鎮圧しつつも裏では打倒異星人の準備を進めるという立場であったため、スペースノイド粛清まで考えている余裕が無いという事も挙げられる。</ref>。地球圏の現状を語るモノローグではスパロボでは描かれなかった彼本来の思想を見せている(後述)など、同じOZ重鎮の[[デルマイユ]]とは対照的で、それなりの良識とある程度は共感出来る地球圏の将来像を持っており、特にデルマイユの思想や[[ロームフェラ財団]]については内心'''「古き良き伝統など無用なもの」「戦争を続ける事で経済に打撃を与えるだけの財団など過去の遺物」'''と断じるなど原作同様'''「敵対組織の人間だが根っからの悪人ではなくきちんと地球圏の事を考えている思慮深い人物」'''として描写されたのは今作くらいである。OZルートでは派閥抗争前に、互いに警戒しながらも[[マーチウィンド]]のメンバーと同志として会談を行う。しかし、どのようなルートを通っても、最終的に死ぬ事になる。
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:ロームフェラ派の[[OZ]]重鎮。[[インターミッション]]での会話も多い。現時点では最も原作に近い扱いの作品であり、今作では単なる地球至上主義の人物ではなく、他のスパロボで描かれがちなスペースノイドへの蔑視・粛清思想もあまり持っておらず<ref>これは今作の世界観として、ストーリー開始前に地球が異星人に制圧され地球が事実上の植民地支配されてしまっている事に始まり、その際の攻撃で地上の都市の70%が焼失した事、地球上では[[ミケーネ帝国]]や[[百鬼帝国]]といった地底勢力が侵攻してきている事、更に地球に住まう人類でも異星人による支配に従順な者と反発する者同士、即ち'''地球に住む人類同士で争い合っている上に人類自体が存亡の危機に瀕している'''など自然面でも人間面でも地球の環境が原作以上に荒廃しており、ジャミトフは反帝国派を鎮圧しつつも裏では打倒異星人の準備を進めるという立場であったため、スペースノイド粛清まで考えている余裕が無いという事が原因である。</ref>、スペースノイドについても地球圏の現状を語るモノローグではスパロボでは描かれなかった彼本来の思想を見せている(後述)など、同じOZ重鎮の[[デルマイユ]]とは対照的で、それなりの良識とある程度は共感出来る地球圏の将来像を持っており、特にデルマイユの思想や[[ロームフェラ財団]]については内心'''「古き良き伝統など無用なもの」「戦争を続ける事で経済に打撃を与えるだけの財団など過去の遺物」'''と断じたばかりか、アースノイドのエリート意識に反発するスペースノイドの思惑も仕方のないことと憂うなど、原作同様'''「敵対組織の人間だが根っからの悪人ではなくきちんと地球圏の事を考えている思慮深い人物」'''として描写されたのは今作くらいである。OZルートでは派閥抗争前に、互いに警戒しながらも[[マーチウィンド]]のメンバーと同志として会談を行う。しかし、どのようなルートを通っても、最終的に死ぬ事になるほか、主人公サイドからもあまりいい印象は持たれていない<ref>例としてクワトロはジャミトフをデルマイユと同等の人物として扱っており、そういう意味では本作のジャミトフはバスクには引っ張られていないが、デルマイユに引っ張られて印象が悪くなっているとも言える。</ref>。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}({{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}})
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}({{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}})
 
:'''なんとバスク共々逮捕・拘束されている'''という凄い設定で原作を知るプレイヤーを驚愕させた。
 
:'''なんとバスク共々逮捕・拘束されている'''という凄い設定で原作を知るプレイヤーを驚愕させた。
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=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
;[[ヒーロー戦記]]
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;[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]
 
:シロッコがバスクを暗殺するシーンで名前だけ登場する。
 
:シロッコがバスクを暗殺するシーンで名前だけ登場する。
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;[[クワトロ・バジーナ]]
 
;[[クワトロ・バジーナ]]
 
:ブレックスと同様に原作でもSRWでも敵対する存在。
 
:ブレックスと同様に原作でもSRWでも敵対する存在。
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:原作ではその後シャア・アズナブルとして逆襲を行うが、それは「地球を一時的に人々が住めないようにすることで、地球環境の保護修復を目指す」というジャミトフの行動を更に急進的にしたものだった。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:原作では特に絡みは無いが、SRWではクワトロ同様に敵対関係にあり、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』と『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』のデモでも対決している。
 
:原作では特に絡みは無いが、SRWではクワトロ同様に敵対関係にあり、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』と『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』のデモでも対決している。
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=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]] ===
 
;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」
 
;「フ…。完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからな」
:コリニーが[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]と通信していた事にコーウェンが驚愕した際、側にいた[[ジョン・コーウェン|ジャミトフ]]が語った台詞。そして無言でコーウェンに銃を突き付け、コーウェンを追い落とす。
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:コリニーが[[シーマ・ガラハウ]]と通信していたことに、[[ジョン・コーウェン]]が驚愕しているのを見て、側にいたジャミトフが語った台詞。そして無言でコーウェンに銃を突き付け、彼を追い落とす。
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:「敵を包囲するときは一箇所逃げ道を開けておく」のは古来からの戦のセオリーで、孫子の兵法書にも似た記述がある。財務部門出身にもかかわらず、ジャミトフが戦略眼を身に着けていることをうかがわせる台詞となっている。
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;「愚かな、乗り遅れた者は、いつもああだ」
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:小説版にて、コーウェンがコリニーの執務室から、警備兵に摘まみ出された後の呟き。既に[[ティターンズ]]結成が秒読みに入っている段階でもあり、彼個人の思惑もあるため、ただ誠実な上官はジャミトフにとって愚鈍でしかないのだろう。
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:ちなみに本作のジャミトフは[[アルビオン隊]]の[[ガンダム試作3号機]]強奪を見越して、ナカッハ・ナカト少佐率いる第401警戒中隊を派遣。さらにその命令書の発行はジーン・コリニー名義となっており、状況の推移を完璧に読み切った上に保身も完備しているという、凄まじい鬼謀ぶりを発揮している。
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=== [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] ===
 
=== [[機動戦士Ζガンダム|Ζ]] ===
 
;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」
 
;「月の裏側に拠点があるからといって、地球連邦政府を恫喝する材料にはならん。それがスペースノイドには分らんとみえる」
:23話「ムーンアタック」よりシャトルからドゴス・ギアを眺めながらの初台詞。グラナダを中心に活動するエゥーゴに対する連邦政府の宇宙に対する無関心を知らないことを皮肉っていると思われる。
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:21話「ゼータの鼓動」よりシャトルからドゴス・ギアを眺めながらの初台詞。グラナダを中心に活動するエゥーゴに対する連邦政府の宇宙に対する無関心さを知らないことを皮肉っていると思われる。
 
:なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。
 
:なお、上記の台詞は西村知道氏ではなく、池田勝氏が担当していた時のものであり、物静かな印象を受ける。
 
;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」
 
;「[[パプテマス・シロッコ]]、危険かもしれん」
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:また、この事実が地球連邦政府に知れれば、ティターンズの指揮権強奪に抵抗している残り30パーセントの票もティターンズ側へ流れると副官が分析している。
 
:また、この事実が地球連邦政府に知れれば、ティターンズの指揮権強奪に抵抗している残り30パーセントの票もティターンズ側へ流れると副官が分析している。
 
:しかし、それを承知で反発していることから、地球至上主義という表面的には共通しながらも、本質的にジャミトフとバスクが求めているものが根本的に違うことを示している。
 
:しかし、それを承知で反発していることから、地球至上主義という表面的には共通しながらも、本質的にジャミトフとバスクが求めているものが根本的に違うことを示している。
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;「恥じることはない。戦場で生き延びられたと言うことは、君は選ばれた者だと言う証明になる」
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;ジェリド「自分はただ、惨敗の連続だと思っております」
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;「その強運を分けてくれまいか?」
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:劇場版第三部『星の鼓動は愛』ゼダンの門でのハマーンと会談前、護衛に選んだジェリドに対して。
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:本編ではなぜジェリドを護衛に選んだのかは分からなかったが、ジャミトフ自身はジェリドが何度も戦場から生き残っている事から見込みのあるパイロットとして目を掛けた事が窺える。
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:また「惨敗の連続」と自身の戦績を卑下するジェリドに対するフォローも「強運だから」という解釈で行っており、バスクやジャマイカンとは違い部下への思いやりや人心掌握にも気を遣っている模様。
 
;「頑冥な人々は、地球上で掃討し、無知無能な者は、コロニー開発に追いあげる。それが、地球上から人間を排除する方法なのだ。今となれば、地球に残りたがるエリート意識に凝り固まった選民は、危機に陥った地球に残して、飢えさせれば良いのだ」
 
;「頑冥な人々は、地球上で掃討し、無知無能な者は、コロニー開発に追いあげる。それが、地球上から人間を排除する方法なのだ。今となれば、地球に残りたがるエリート意識に凝り固まった選民は、危機に陥った地球に残して、飢えさせれば良いのだ」
 
:[[小説|小説版]]『Ζ』より。ジャミトフにとっては、[[エゥーゴ]]と[[ティターンズ]]の戦乱も「自らの思想を実現させるための道具」でしかない。
 
:[[小説|小説版]]『Ζ』より。ジャミトフにとっては、[[エゥーゴ]]と[[ティターンズ]]の戦乱も「自らの思想を実現させるための道具」でしかない。
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:ただし一般庶民視点で考えると、'''コロニー開発へ追い上げられた方が体よく殺される事前提の地球至上主義者より遥かにマシな待遇である'''ため、スペースノイド粛清を第一に考えているバスクらとは決定的に方針が違う事がわかる台詞でもある。
 
;「歳だ。いつ死んでもよい。私の死ぬまでに、地球圏に対して必須のことをやってみせる」
 
;「歳だ。いつ死んでもよい。私の死ぬまでに、地球圏に対して必須のことをやってみせる」
 
:小説版『Ζ』より。[[理想]]の為とはいえ、自らの取ろうとする手段が傲慢かつ危険なものであることはジャミトフ自身も認めるところであり、ティターンズ結成にあたっては親類縁者に累が及ばぬよう、それら全てと訣別した。
 
:小説版『Ζ』より。[[理想]]の為とはいえ、自らの取ろうとする手段が傲慢かつ危険なものであることはジャミトフ自身も認めるところであり、ティターンズ結成にあたっては親類縁者に累が及ばぬよう、それら全てと訣別した。
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;「スペースノイドごときが地球の大地を踏むなど、あってはならんのだ」
 
;「スペースノイドごときが地球の大地を踏むなど、あってはならんのだ」
 
:『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にて一年戦争時のジャミトフが地上の[[ジオン公国軍]]を破った際に発した台詞で、側に居たバスクも同調する。
 
:『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にて一年戦争時のジャミトフが地上の[[ジオン公国軍]]を破った際に発した台詞で、側に居たバスクも同調する。
:ジオンの侵攻による地球環境の悪化を憂慮した故の台詞ともとれるが、[[スペースノイド]]への蔑視は[[バスク・オム|バスク]]と変わりなく、そのスタンスはガンダム関連の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では共通している。
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:ジオンの侵攻による地球環境の悪化を憂慮した故の台詞ともとれるが、[[スペースノイド]]への蔑視は[[バスク・オム|バスク]]と変わりないのかもしれない。ただし、ジャミトフ自身のティターンズ以降の行動や真意を考えればアースノイド派閥と見せるための単なるポーズである可能性も残るが、真相は分からない。スペースノイドを蔑視するというスタンスはガンダム関連の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では共通している。
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== スパロボシリーズの名台詞 ==
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== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
 
;(古き良き伝統など無用なものなのだがな。わしももう歳だ。死ぬ前に地球圏にとって必須のことをやって見せる。頑迷な者たちは地上で掃討し、無知無能な者はコロニー再建に追い上げる。それが地球から人間を排除し、地球環境を再生させる方法なのだ。だがそんな手段を講じている間に地球が疲弊しすぎる危機感がある。帝国の侵略により従来の秩序が崩壊した今となっては、戦争を続けるごとによって地球経済に打撃を与え、ついでに地球上のエリート意識にこり固まった選民も排除する財団など過去の遺物にすぎん。時代の要求なのだ。でなければジオンの旗揚げも帝国の侵略も無かった…。)
 
;(古き良き伝統など無用なものなのだがな。わしももう歳だ。死ぬ前に地球圏にとって必須のことをやって見せる。頑迷な者たちは地上で掃討し、無知無能な者はコロニー再建に追い上げる。それが地球から人間を排除し、地球環境を再生させる方法なのだ。だがそんな手段を講じている間に地球が疲弊しすぎる危機感がある。帝国の侵略により従来の秩序が崩壊した今となっては、戦争を続けるごとによって地球経済に打撃を与え、ついでに地球上のエリート意識にこり固まった選民も排除する財団など過去の遺物にすぎん。時代の要求なのだ。でなければジオンの旗揚げも帝国の侵略も無かった…。)
 
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』における[[デルマイユ]]とのやり取りの後、地球圏の現状とデルマイユ率いる[[ロームフェラ財団]]を皮肉るモノロ-グ。
 
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』における[[デルマイユ]]とのやり取りの後、地球圏の現状とデルマイユ率いる[[ロームフェラ財団]]を皮肉るモノロ-グ。