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=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
:初登場作品。[[ホワイトベース隊]]のメンバー。[[セシリー・フェアチャイルド|セシリー]]の[[説得]]イベントがある。PS版では貴重な[[ひらめき]]を持つため、本作では射程が短めのF91でも敵の反撃を気にせず戦えるのが利点。
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:初登場作品。[[ホワイトベース隊]]のメンバー。[[セシリー・フェアチャイルド|セシリー]]の[[説得]]イベントがある。
 
:;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦G}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦G}}
 
::ホワイトベース隊のメンバー。今回セシリーはいない。精神コマンドが回復系に偏っており、命中・回避に関わるものを覚えないためかなり残念。[[気合]]はあるので[[分身]]はすぐ使えるが、[[ビアン・ゾルダーク|ビアン]]や[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]といった強敵にぶつけるのはリスクが大きい。
 
::ホワイトベース隊のメンバー。今回セシリーはいない。精神コマンドが回復系に偏っており、命中・回避に関わるものを覚えないためかなり残念。[[気合]]はあるので[[分身]]はすぐ使えるが、[[ビアン・ゾルダーク|ビアン]]や[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]といった強敵にぶつけるのはリスクが大きい。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦EX}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦EX}}
 
:コーラルキャニオンで[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を人質にとられ、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と共に敵として登場。リィナ救出後、仲間になる。
 
:コーラルキャニオンで[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を人質にとられ、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と共に敵として登場。リィナ救出後、仲間になる。
:すぐ[[2回行動]]ができるようになり、F91も強力なので十分主力となれる。[[加速]]を覚えるのに加え、リメイク版では[[空]]適応がジュドーより高いため、[[Gフォートレス]]形態での運用を考えるなら機体交換もあり。今回は[[幸運]]も覚えるが、習得が終盤のため活用しづらい。
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:すぐ[[2回行動]]ができるようになり、F91も強力なので十分主力となれる。[[加速]][[幸運]]を覚えるためZZガンダムに乗り換えるのも有り。
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
:当初ジュドーと共に[[エゥーゴ]]に参加していた。[[ロンド・ベル]]とエゥーゴの合同での[[ノイエDC]]との戦いの最中にジュドーと一緒に参戦し、ロンド・ベルに加わる。
 
:当初ジュドーと共に[[エゥーゴ]]に参加していた。[[ロンド・ベル]]とエゥーゴの合同での[[ノイエDC]]との戦いの最中にジュドーと一緒に参戦し、ロンド・ベルに加わる。
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:他のシリーズではセシリーと深く関わるのだが、今作ではセシリーの登場がかなり遅く、最初から味方のため[[説得]]もなし。進み方によっては登場すらしないと、セシリーとはあまり絡まない。
 
:他のシリーズではセシリーと深く関わるのだが、今作ではセシリーの登場がかなり遅く、最初から味方のため[[説得]]もなし。進み方によっては登場すらしないと、セシリーとはあまり絡まない。
 
:後半のチーム分割で[[破嵐万丈]]のチームに参加する数少ない[[MS]]パイロットだが、そのせいで[[カロッゾ・ロナ|カロッゾ]]や[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]など『F91』系の敵キャラが登場するマップには出られない。以上の通り、今作では立ち位置が微妙である。
 
:後半のチーム分割で[[破嵐万丈]]のチームに参加する数少ない[[MS]]パイロットだが、そのせいで[[カロッゾ・ロナ|カロッゾ]]や[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]など『F91』系の敵キャラが登場するマップには出られない。以上の通り、今作では立ち位置が微妙である。
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:ただし実は地形適応が空陸ともにAであり、また激励自体は一気に最大4名の気力を上げられるので、パイロットとしては優秀であり育てておいて損はない。
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 
::本作から声が入った。[[精神コマンド]]が[[激励]]から[[気合]]に変更され、F91の性能を引き出せるようになった。ただしこの変更のため、終盤のチーム分割ではただでさえ激励持ちが貴重だったBチームに、選択次第では激励要員がいなくなってしまう恐れもある(分割時点のBチームの他の激励持ちは[[和泉ナナ]]と[[リムル・ルフト]])。
 
::本作から声が入った。[[精神コマンド]]が[[激励]]から[[気合]]に変更され、F91の性能を引き出せるようになった。ただしこの変更のため、終盤のチーム分割ではただでさえ激励持ちが貴重だったBチームに、選択次第では激励要員がいなくなってしまう恐れもある(分割時点のBチームの他の激励持ちは[[和泉ナナ]]と[[リムル・ルフト]])。
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:能力は[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]と並ぶほどに高いが、[[集中]]や[[加速]]がない。技量も低くはないがアムロほど高くもなく、ネームドに[[てかげん]]を使う場合は彼我の技量値に注意する必要がある。エース級には変わりないが、先述の2名に比べれば総合力はやや劣る。
 
:能力は[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]と並ぶほどに高いが、[[集中]]や[[加速]]がない。技量も低くはないがアムロほど高くもなく、ネームドに[[てかげん]]を使う場合は彼我の技量値に注意する必要がある。エース級には変わりないが、先述の2名に比べれば総合力はやや劣る。
 
:セシリーと隣接して配置すると[[信頼補正|恋人補正]]がかかる。補正がかかるカップルの中では最強と言える。
 
:セシリーと隣接して配置すると[[信頼補正|恋人補正]]がかかる。補正がかかるカップルの中では最強と言える。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
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:『第2次』『第3次』では、能力値はアムロやジュドー等に若干劣るが、ひらめきを持つのが最大の長所。このおかげで『第2次』では射程の短いF91でも安心して戦える。『第3次』は敵が多数のファンネル搭載機を投入してくる関係で、短射程のF91が戦力外となってしまうが、やはりひらめきのおかげで四天王やネオ・グランゾンとの戦いに参加できる。
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:『EX』はやや弱体化。NT技能の補正を考慮しても回避値が低めな上、そのNT技能もジュドーと比較して成長が若干遅い。ジュドーは空適応Bだが気合を覚え、逆にシーブックは空適応Aで[[加速]]を覚えるため、互いの機体を交換した方が扱いやすくなる。今回はひらめきの代わりに[[幸運]]を覚えるが、習得が最終盤のため活用はかなり難しい。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
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:参戦が遅いのと[[熱血]]を覚えないのがネック。
 
:参戦が遅いのと[[熱血]]を覚えないのがネック。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
:第2部に比べて[[射撃]]、[[回避]]が上昇したのだが、精神コマンドが悪化。[[集中]]、[[加速]]、[[覚醒]]を必修するのは変わらないが[[魂]]もしくは[[奇跡]]の習得率がガクッと下がった。
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:第2部に比べて[[射撃 (能力)|射撃]]、[[回避]]が上昇したのだが、精神コマンドが悪化。[[集中]]、[[加速]]、[[覚醒]]を必修するのは変わらないが[[魂]]もしくは[[奇跡]]の習得率がガクッと下がった。
 
:[[熱血]]を覚えない仕様は変わっていないので、5パターン中3パターンも攻撃力アップ系の精神コマンドを覚えないという劣悪な扱い。エース級の[[能力]]に、[[ニュータイプ]]、[[防御]]共に最高のLv9まで伸びるだけに残念。
 
:[[熱血]]を覚えない仕様は変わっていないので、5パターン中3パターンも攻撃力アップ系の精神コマンドを覚えないという劣悪な扱い。エース級の[[能力]]に、[[ニュータイプ]]、[[防御]]共に最高のLv9まで伸びるだけに残念。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
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:キンケドゥとして登場。外見は原作最終話の右目に傷があるものになっており、時系列的にも[[木星戦役]]後となるが、原作と異なり、[[大ガミラス帝星]]の侵攻などもあって再びキンケドゥを名乗り、自発的に行動を開始してトビアたちと合流する。また、音声の新規収録がされている他、カットインが『F91』を思わせる絵柄となっている。
 
:キンケドゥとして登場。外見は原作最終話の右目に傷があるものになっており、時系列的にも[[木星戦役]]後となるが、原作と異なり、[[大ガミラス帝星]]の侵攻などもあって再びキンケドゥを名乗り、自発的に行動を開始してトビアたちと合流する。また、音声の新規収録がされている他、カットインが『F91』を思わせる絵柄となっている。
 
:『F91』の主人公だったためか、主人公格として扱われており、主要なボス敵との[[戦闘前会話]]はほぼ用意されている。
 
:『F91』の主人公だったためか、主人公格として扱われており、主要なボス敵との[[戦闘前会話]]はほぼ用意されている。
:最初は[[量産型ガンダムF91|量産型F91]]に乗るが、中盤から[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]に乗ることになる。能力面では初期機体との相性からか射撃の方が高く、更に[[ヒット&アウェイ]]を持っている。とはいえ、数値の差は僅か1しかないため、格闘型機体でも長射程機体でも問題なく活躍可能。ただ、後述のエースボーナスを生かすならやはり格闘型の機体に乗せたいところ。エースボーナスで格闘武器の射程が延びることを考えると[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|フルクロス]]が、ヒット&アウェイで動き回ることを考えると[[バンシィ・ノルン]]が最適か。
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:最初は[[量産型ガンダムF91|量産型F91]]に乗るが、中盤から[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]に乗ることになる。能力面では初期機体との相性からか射撃の方が高く、更に[[ヒット&アウェイ]]を持っている。とはいえ、数値の差は僅か1しかないため、格闘型機体でも長射程機体でも問題なく活躍可能。ただ、後述のエースボーナスを生かすならやはり格闘型の機体に乗せたいところ。エースボーナスで格闘武器の射程が延びることを考えると[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|フルクロス]]が、ヒット&アウェイで動き回ることを考えると[[バンシィ・ノルン]]が最適か。後者の乗り換えは声が[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争|どこか]]で見たような[[バーナード・ワイズマン|組み]][[アルフレッド・イズルハ|合わせ]]であり、プレイヤー間でもネタにされた。
:参戦時期の早さや能力から[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|後輩]][[Ξガンダム|たちの]][[バンシィ・ノルン|機体]]に乗せ換えるプレイヤーが多く、「過去のシーブックとしての参戦時にF91を取られ続けた反動」とか「海賊らしく(後輩のガンダムを)いただいていく」などと言われたりも。
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:参戦時期の早さや能力、加えてX1改・改の移動力や武装面が物足りないことから[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|後輩]][[Ξガンダム|たちの]][[バンシィ・ノルン|機体]]に乗せ換えるプレイヤーが多く、「過去のシーブックとしての参戦時にF91を取られ続けた反動」とか「海賊らしく(後輩のガンダムを)いただいていく」などと言われたりも。
 
:木星戦役後の本職がパン屋であることから、シナリオデモでは仲間たちに自分が焼いたパンを振る舞うシーンもある。また待機中の服装は『F91』の時に着ていたシャツの上にクロスボーン・バンガードの紋章が入ったジャケットを着ているが、原作では木星戦役後は一回も着ていない(着たのも[[マザー・バンガード]]が健在だった頃のみ)ので、[[オリジナル設定]]である。
 
:木星戦役後の本職がパン屋であることから、シナリオデモでは仲間たちに自分が焼いたパンを振る舞うシーンもある。また待機中の服装は『F91』の時に着ていたシャツの上にクロスボーン・バンガードの紋章が入ったジャケットを着ているが、原作では木星戦役後は一回も着ていない(着たのも[[マザー・バンガード]]が健在だった頃のみ)ので、[[オリジナル設定]]である。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X}}
:『F91』設定。『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』以来となるシーブック役としての音声が新規収録された。
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:『F91』設定。『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』以来となるシーブック役としての音声が新規収録された。辻谷氏は本作発売後の2018年10月17日に逝去されたため本作が生前最後のスパロボとなった。
 
:シナリオでは第9話にて鉄仮面との決戦直後からの参戦となる。鉄仮面がシャアと手を組んでアクシズ落としを遂行しようとしたという設定になっているため、アムロと同時代を戦ったことになっている。序盤に加入することもありインターミッションで露出が多い。「味方のガンダム主人公中、シャアを最もフラットな目で見ている」と評され、シナリオ上のシャアの説得ではアムロ、カミーユ以上に重要な役どころを担う。
 
:シナリオでは第9話にて鉄仮面との決戦直後からの参戦となる。鉄仮面がシャアと手を組んでアクシズ落としを遂行しようとしたという設定になっているため、アムロと同時代を戦ったことになっている。序盤に加入することもありインターミッションで露出が多い。「味方のガンダム主人公中、シャアを最もフラットな目で見ている」と評され、シナリオ上のシャアの説得ではアムロ、カミーユ以上に重要な役どころを担う。
 
:精神コマンドで「[[愛]]」と「[[魂]]」を両方習得し、他の精神コマンドもバランスがいいため器用な立ち回りが可能。パラメータ的にもエース級の実力者だが、中盤までF91の武装が使い辛いため実力を発揮し難い。[[先制攻撃]]などスキルでテコ入れするか、いっそのこと武装が追加されるまでいずれかのファンネル搭載機に乗せ変えるのもあり。
 
:精神コマンドで「[[愛]]」と「[[魂]]」を両方習得し、他の精神コマンドもバランスがいいため器用な立ち回りが可能。パラメータ的にもエース級の実力者だが、中盤までF91の武装が使い辛いため実力を発揮し難い。[[先制攻撃]]などスキルでテコ入れするか、いっそのこと武装が追加されるまでいずれかのファンネル搭載機に乗せ変えるのもあり。
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== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
「シーブック・アノー」としてはUCガンダム系[[主人公]]らしく、[[射撃]]・[[回避]]・[[命中]]・[[反応]]が非常に高く、リアル系エースの能力値を持つ。
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「シーブック・アノー」としてはUCガンダム系[[主人公]]らしく、[[射撃 (能力)|射撃]]・[[回避]]・[[命中]]・[[反応]]が非常に高く、リアル系エースの能力値を持つ。
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「キンケドゥ・ナウ」時は『F91』時代とは違い、「不必要な死者を出したくない」というセシリーの理念による[[クロスボーン・ガンダムX1]]のコンセプトに沿った自軍トップクラスの高い[[格闘]]能力となる(第2次αではソート:格闘で検索するとトップに出ることもある、張り合えるのは[[破嵐万丈|万丈]]、[[獅子王凱|凱]]くらい)ベテランエースという風格が出たせいか[[技量]]も高い。射撃、[[回避]]は初期値では高いのだが、[[成長タイプ]]が格闘系・万能ということで伸び悩んでしまうのが難点。『V』では上記のようにほんの僅かながら射撃の方が高くなっているが、あくまでも誤差の範囲。技量は[[沖田十三|沖田]]、[[アムロ・レイ|アムロ]]、隠しキャラの[[フル・フロンタル|フロンタル]]に次いで自軍中4番目に高く、エースボーナスを取得するとアムロに次いで2番目に高くなる。成長タイプが「万能型・回避」になったことで『第2次α』と違い回避も高水準のまま成長していく。
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「キンケドゥ・ナウ」時は『F91』時代とは違い、「不必要な死者を出したくない」というセシリーの理念による[[クロスボーン・ガンダムX1]]のコンセプトに沿った自軍トップクラスの高い[[格闘 (能力)|格闘能力]]となる(第2次αではソート:格闘で検索するとトップに出ることもある、張り合えるのは[[破嵐万丈|万丈]]、[[獅子王凱|凱]]くらい)。ベテランエースという風格が出たせいか[[技量]]も高い。射撃、[[回避]]は初期値では高いのだが、[[成長タイプ]]が格闘系・万能ということで伸び悩んでしまうのが難点。『V』では上記のようにほんの僅かながら射撃の方が高くなっているが、あくまでも誤差の範囲。技量は[[沖田十三|沖田]]、[[アムロ・レイ|アムロ]]、隠しキャラの[[フル・フロンタル|フロンタル]]に次いで自軍中4番目に高く、エースボーナスを取得するとアムロに次いで2番目に高くなる。成長タイプが「万能型・回避」になったことで『第2次α』と違い回避も高水準のまま成長していく。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
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;「こいつは……強力すぎる!」
 
;「こいつは……強力すぎる!」
 
:ヴェスバーで初めて敵機を撃墜し、戦慄する。ヴェスバーの威力を端的に表した名言。
 
:ヴェスバーで初めて敵機を撃墜し、戦慄する。ヴェスバーの威力を端的に表した名言。
:余談であるが、阪田雅彦氏によると、シーブックを演じる辻谷耕史氏に「ヴェスバー」の台詞を入れてもらったものの、発音のし辛さにより、戦闘台詞を没にしたという逸話を持つ<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。</ref>。そのため『第2次α』でもこの台詞を言う。
   
;「いいんだよ……セシリーはここにいてもいいんだ……」
 
;「いいんだよ……セシリーはここにいてもいいんだ……」
 
:[[クロスボーン・バンガード]]を裏切りスペースアークにやってきたセシリーを迎えた時の台詞。
 
:[[クロスボーン・バンガード]]を裏切りスペースアークにやってきたセシリーを迎えた時の台詞。
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;「セシリー この宇宙は 人間という生物の野望さえなければ‥‥」
 
;「セシリー この宇宙は 人間という生物の野望さえなければ‥‥」
 
;「きっと 天国だったのかも しれないよね‥‥」
 
;「きっと 天国だったのかも しれないよね‥‥」
:漫画版ラストのモノローグ。どこか切ない余韻を残す言葉である。
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:漫画版ラストのモノローグ。どこか切ない余韻を残す言葉である。おちゃらけた描写が多いボンボン版だけに特に。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
510行目: 513行目:  
:『T』では、キンケドゥから[[大山トチロー]]に頼んで制作してもらったため使われない。
 
:『T』では、キンケドゥから[[大山トチロー]]に頼んで制作してもらったため使われない。
 
;「ヴェスバー!」
 
;「ヴェスバー!」
:『[[スーパーロボット大戦X|X]]』にて、ヴェスバー使用時の台詞。
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:『[[スーパーロボット大戦X|X]]』にて、ヴェスバー使用時の台詞。『第4次S』で音声収録が行われた際には発音のし辛さにより戦闘台詞を没にされた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。</ref>が、『X』にてついに収録されることになった。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
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:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』リアル系38話「星の屑再び」におけるシャアとの戦闘前会話。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』リアル系38話「星の屑再び」におけるシャアとの戦闘前会話。
 
;「シャア!俺はお前を倒す事をためらいはしないぞ!」<br />シャア「どうやら、その言葉は強がりではないようだな…」<br />シャア「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」<br />「あんたはどうなんだ!?赤い彗星に戻ったのは、全てにケリをつけるためではなかったのか!?」<br />シャア「その通りだ。だから、私に退く事は許されんのだよ!」
 
;「シャア!俺はお前を倒す事をためらいはしないぞ!」<br />シャア「どうやら、その言葉は強がりではないようだな…」<br />シャア「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」<br />「あんたはどうなんだ!?赤い彗星に戻ったのは、全てにケリをつけるためではなかったのか!?」<br />シャア「その通りだ。だから、私に退く事は許されんのだよ!」
:こちらは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ハマーン休戦ルート54話「逆襲のシャア」もしくは拒絶ルート「BEYOND THE TIME」におけるシャアとの決戦時における戦闘前会話。共通点の多い彼らだが、進む道は明確に違った。
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:こちらは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』[[ハマーン・カーン|ハマーン]]休戦ルート54話「逆襲のシャア」もしくは拒絶ルート「BEYOND THE TIME」におけるシャアとの決戦時における戦闘前会話。共通点の多い彼らだが、進む道は明確に違った。
    
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは「影が薄い」と言われていた。確かに、それ以前の[[ガンダムシリーズ]]の[[主人公]]は内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]、ヒステリックな[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、妹のためなら悪事にも手を染める[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と、一癖も二癖もある連中ばかり。後に[[コウ・ウラキ|コウ]]や[[ロラン・セアック|ロラン]]のようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。アムロやカミーユ、[[ショウ・ザマ|ショウ]]といった富野作品の主人公に多く共通している「子供を顧みない親を持つ」という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された[[性格]]なのかもしれない。
 
*よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは「影が薄い」と言われていた。確かに、それ以前の[[ガンダムシリーズ]]の[[主人公]]は内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]、ヒステリックな[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、妹のためなら悪事にも手を染める[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と、一癖も二癖もある連中ばかり。後に[[コウ・ウラキ|コウ]]や[[ロラン・セアック|ロラン]]のようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。アムロやカミーユ、[[ショウ・ザマ|ショウ]]といった富野作品の主人公に多く共通している「子供を顧みない親を持つ」という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された[[性格]]なのかもしれない。
**ただし、単発の劇場映画という都合上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において「計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績はよい方ではない」と明言されているほか、友達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな宇宙海賊になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。原作でも連邦兵を始め「身勝手な大人」に対して毒づく場面が何度かあり、ニュータイプであることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。
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**ただし、単発の劇場映画という都合上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において「計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績はよい方ではない」と明言されているほか、友達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として'''財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり'''等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな宇宙海賊になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。原作でも[[連邦兵]]を始め「身勝手な大人」に対して毒づく場面が何度かあり、ニュータイプであることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。
 
**また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。
 
**また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。
 
**総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質映画1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『ガンダムF91』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。
 
**総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質映画1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『ガンダムF91』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。
*公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の漫画版では優等生の要素がなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢(有体に言えば[[兜甲児]]や[[ケーン・ワカバ|ケーン]]のようなノリ)となっており、[[ラフレシア]]を「'''チ○ポコユリ'''」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。一方で原作よりもセシリーとの関係性が強調され、物語当初から良好な仲に描かれている。
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*公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の[[漫画]]版では優等生の要素が全くなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢(有体に言えば[[兜甲児]]や[[ケーン・ワカバ|ケーン]]のようなノリ)となっており、[[ラフレシア]]を「'''チ○ポコユリ'''」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。一方で原作よりもセシリーとの関係性が強調され、物語当初から良好な仲に描かれている。
**また、同作では'''箸でご飯を何倍もかっ喰らいつつ沢庵の漬かり加減にシビレたり、出撃前におかかおにぎりを頬張っていたり'''と、米食派のように描かれている。(当時その設定はまだ無かったとはいえ)後にパン屋の店主になると思うと興味深い。
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**また、同作では'''箸でご飯を何杯もかっ喰らいつつ沢庵の漬かり加減にシビレたり、出撃前におかかおにぎりを頬張っていたり'''と、米食派のように描かれている。(当時その設定はまだ無かったとはいえ)後にパン屋の店主になると思うと興味深い。
*辻谷氏は『GジェネレーションF』で初めてキンケドゥの収録を行った際、「キンケドゥ=シーブック」であることを収録現場で初めて教えてもらったとのことで、「知っていれば、もっと違う読み込み方ができたんじゃないか」と漏らしている<ref>[http://web.archive.org/web/20160923153440/http://seigura.com/senior/road/20140218_5886/2.html 辻谷耕史の声優道] 2021年2月7日閲覧。</ref>。
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*辻谷氏は『GジェネレーションF』で初めてキンケドゥの収録を行った際、「キンケドゥ=シーブック」であることを収録中に初めて教えてもらったとのことで、「知っていれば、もっと違う読み込み方ができたんじゃないか」と漏らしている<ref>[http://web.archive.org/web/20160923153440/http://seigura.com/senior/road/20140218_5886/2.html 辻谷耕史の声優道] 2021年2月7日閲覧。</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==