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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Shot Weapon]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Shot Weapon]]<ref>[http://www.dunbine.net/chara/index.html Character]、聖戦士ダンバインWeb、2022年2月25日閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = [[バイストン・ウェルシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[バイストン・ウェルシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|聖戦士ダンバイン}}
 
*{{登場作品 (人物)|聖戦士ダンバイン}}
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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
| 種族 = 地球人(アメリカ人)
+
| 種族 = [[種族::地球人]](アメリカ人)
| 性別 = 男
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| 性別 = [[性別::]]
| 年齢 = 28歳
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| 年齢 = [[年齢::28]]歳
 
| 出身 = アメリカ
 
| 出身 = アメリカ
 
*カリフォルニア州
 
*カリフォルニア州
| 所属 = ドレイク軍
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| 所属 = {{所属 (人物)|アの国}}
 
}}
 
}}
 
'''ショット・ウェポン'''は『[[聖戦士ダンバイン]]』および『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』の登場人物。
 
'''ショット・ウェポン'''は『[[聖戦士ダンバイン]]』および『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』の登場人物。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[ドレイク・ルフト]]によって、初めて[[バイストン・ウェル]]に召喚された地上人。
 
[[ドレイク・ルフト]]によって、初めて[[バイストン・ウェル]]に召喚された地上人。
地上時代には現代社会にあるまじき過酷な人生を歩んできており、その涼しげな風貌の内には憎悪から生まれた野望が渦巻いている。
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天才的なロボット工学者でオーストラリア移民のアメリカ人。少年時代に学校にも通えずに悲惨で過酷な生活を過ごしてきたため、涼しげな風貌の内に言い知れぬ憎悪と野望を抱えている。
    
ドレイクの下で地上人[[ゼット・ライト]]と協力して、ロボット工学と[[オーラ力]]を融合させた[[オーラマシン]]を開発する。同時にバイストン・ウェルの制覇を目論むドレイクの野心に火をつけ、荷担する。しかし、その本心はドレイクを利用して自身がバイストン・ウェルの支配者になる事を望んでいた。その為、腹心の部下であり恋人でもある[[ミュージィ・ポー]]を戦士に仕立てた。  
 
ドレイクの下で地上人[[ゼット・ライト]]と協力して、ロボット工学と[[オーラ力]]を融合させた[[オーラマシン]]を開発する。同時にバイストン・ウェルの制覇を目論むドレイクの野心に火をつけ、荷担する。しかし、その本心はドレイクを利用して自身がバイストン・ウェルの支配者になる事を望んでいた。その為、腹心の部下であり恋人でもある[[ミュージィ・ポー]]を戦士に仕立てた。  
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700年後の遠い未来を舞台とした『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』において自らが死を迎えるべく、バイストン・ウェルに再び戦乱を招いている。その一環として700年に渡ってバイストン・ウェルで保管していた[[核ミサイル]]を地上界へと撃ち込む計画を実行した末に、最期は核爆発の光に飲み込まれて消滅した。
 
700年後の遠い未来を舞台とした『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』において自らが死を迎えるべく、バイストン・ウェルに再び戦乱を招いている。その一環として700年に渡ってバイストン・ウェルで保管していた[[核ミサイル]]を地上界へと撃ち込む計画を実行した末に、最期は核爆発の光に飲み込まれて消滅した。
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なお、[[漫画]]作品『エグザイル・サーガ』にもその姿を見せる等、ある意味ショット・ウェポンは'''「バイストン・ウェルの世界観における黒幕的存在」'''とも言えるキャラクターである。
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また、[[漫画]]作品『エグザイル・サーガ』にもその姿を見せる等、ある意味ショット・ウェポンは'''「バイストン・ウェルの世界観における黒幕的存在」'''とも言えるキャラクターである。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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::戦えるのはリメイク前と同じくシーン4のみだが、シーン1で出番が追加された。
 
::戦えるのはリメイク前と同じくシーン4のみだが、シーン1で出番が追加された。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇}}
:NPC。
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:シーン4の「黒い、おそろしいもの」から登場。今回はNPCで、ドレイクと共に[[ウィル・ウィプス]]の完成を待っている。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 
:パイロットとして登場。戦う場面は少ないが今回の乗機は原作通りスプリガン。
 
:パイロットとして登場。戦う場面は少ないが今回の乗機は原作通りスプリガン。
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:今作ではドレイクが地上人の召喚を思い付く前に中東で行われた[[重力炉]]の起動実験がきっかけで、[[ゼット・ライト|ゼット]]共々バイストン・ウェルにやって来た事が[[リムル・ルフト|リムル]]と[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]の口から語られている。
 
:今作ではドレイクが地上人の召喚を思い付く前に中東で行われた[[重力炉]]の起動実験がきっかけで、[[ゼット・ライト|ゼット]]共々バイストン・ウェルにやって来た事が[[リムル・ルフト|リムル]]と[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]の口から語られている。
 
:ショットの戦死後は特に話に出てくる事は無いが、[[隠し要素/BX|隠しユニット]]の[[ズワウス]]を仲間にすると、ズワウスの設計の何箇所かにはショットが関わったと思わしき部分がある事が判明する<ref>[[スーパーロボット大戦BX|本作]]での[[ズワウス]]は「[[ジスペル|黒幕]]が時を超えてこの世界に送り込んだ存在ではないか」と推測されており、そこからするとショットは[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]の末路を辿った可能性が考えられる。</ref>。
 
:ショットの戦死後は特に話に出てくる事は無いが、[[隠し要素/BX|隠しユニット]]の[[ズワウス]]を仲間にすると、ズワウスの設計の何箇所かにはショットが関わったと思わしき部分がある事が判明する<ref>[[スーパーロボット大戦BX|本作]]での[[ズワウス]]は「[[ジスペル|黒幕]]が時を超えてこの世界に送り込んだ存在ではないか」と推測されており、そこからするとショットは[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]の末路を辿った可能性が考えられる。</ref>。
:[[DLC|キャンペーンマップ]]「悪の華」では味方として使用できる。
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:[[ダウンロードコンテンツ|キャンペーンマップ]]「悪の華」では味方として使用できる。
    
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
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:2019年9月のイベント「目覚め」期間限定参戦。OVA設定のNPC。
 
:2019年9月のイベント「目覚め」期間限定参戦。OVA設定のNPC。
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:現時点では名前のみの登場。TV版、OVA版双方存在している。[[Dr.ヘル]]によると、TV版のショットとゼットは地上にいた頃から生命の力を動力にする技術([[オーラコンバーター]])の研究をしていたらしい。
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:TV版、OVA版双方存在しているが現時点ではOVA版は名前のみの登場で、両者は「並行世界の同一人物」として解釈されている。[[Dr.ヘル]]によると、TV版のショットとゼットは地上にいた頃から生命の力を動力にする技術([[オーラコンバーター]])の研究をしていたらしい。
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:2章Part12からTV版がNPCとして登場。存在しない筈の別のサーバインが現れた事で並行世界への扉が開かれた事態に気付き、更なる野心を抱く。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
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;[[スーパーロボット大戦BX|BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX|BX]]
 
:'''[[偵察]]、[[集中]]、[[加速]]、[[強襲]]、[[熱血]]'''
 
:'''[[偵察]]、[[集中]]、[[加速]]、[[強襲]]、[[熱血]]'''
:[[DLC|キャンペーンマップ]]「悪の華」にて使用可能。第36話のイベントでは[[魂]]と[[必中]]を使用。
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:[[ダウンロードコンテンツ|キャンペーンマップ]]「悪の華」にて使用可能。第36話のイベントでは[[魂]]と[[必中]]を使用。
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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;[[バーン・バニングス]]
 
;[[バーン・バニングス]]
 
:失脚して謹慎させられていた彼を「黒騎士」に仕立て上げ、直属の部下として戦線復帰させる。手駒。
 
:失脚して謹慎させられていた彼を「黒騎士」に仕立て上げ、直属の部下として戦線復帰させる。手駒。
 +
;[[ジェリル・クチビ]]、[[アレン・ブレディ]]、[[フェイ・チェンカ]]
 +
:13話で彼女たちが召喚された際に「ショウやトカマクにならないよう教育する」という旨の発言をしており、この三人の動向について誘導していた節がある。
 
;[[ラバーン・ザラマンド]]
 
;[[ラバーン・ザラマンド]]
 
:転生後のバーン当人。OVA版で[[ズワウス]]を与える。
 
:転生後のバーン当人。OVA版で[[ズワウス]]を与える。
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;[[デボネア]]
 
;[[デボネア]]
 
:『T』にて協力者となり、最終的に自らを取り込ませる。
 
:『T』にて協力者となり、最終的に自らを取り込ませる。
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;[[弓弦之助]]
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:『DD』では学会を通しての知り合いであり、ショットは彼や[[兜十蔵]]を尊敬していた。しかしバイストン・ウェルにて野心を爆発させた後にメインシナリオでの再会となってしまったため、技術を巡って敵対する。
    
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
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==== 携帯機シリーズ ====
 
==== 携帯機シリーズ ====
 
;「!? な、なんと…!」
 
;「!? な、なんと…!」
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』第1部第11話「招かれざるもの」シナリオエンドデモより。[[孫尚香ガーベラ|孫尚香]]と[[陸遜ゼータプラス|陸遜]]の姿を見て。さすがのショットもマシンそのものな姿をしている彼らに絶句してしまった。
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:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』第11話「招かれざるもの」シナリオエンドデモより。[[孫尚香ガーベラ|孫尚香]]と[[陸遜ゼータプラス|陸遜]]の姿を見て。さすがのショットもマシンそのものな姿をしている彼らに絶句してしまった。
 
;「元より私は技術者だ。国家の庇護を受け、技術開発に励むのは天命というもの」
 
;「元より私は技術者だ。国家の庇護を受け、技術開発に励むのは天命というもの」
:『UX』第2部第27話[[バイストン・ウェル]]ルート「王の奸計」より。[[ショウ・ザマ|ショウ]]との再会時に語った、ホウジョウ国に使えている理由。殊勝なことを言ってはいるが、[[聖戦士ダンバイン|前の宇宙]]で自身が犯したことの重大さ(そしてその事が[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]での展開にいたること)についてはまるで無頓着である。
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:『UX』第27話[[バイストン・ウェル]]ルート「王の奸計」より。[[ショウ・ザマ|ショウ]]との再会時に語った、ホウジョウ国に使えている理由。殊勝なことを言ってはいるが、[[聖戦士ダンバイン|前の宇宙]]で自身が犯したことの重大さ(そしてその事が[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]での展開にいたること)についてはまるで無頓着である。
 
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』でも同じようなことを言っているが、そっちでは清々しいほどに野心を優先させている。
 
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』でも同じようなことを言っているが、そっちでは清々しいほどに野心を優先させている。
 
;「恨みごとを並べるのならば、こちらとて想い人を殺されている!」<br/>「しかし、私はその怨念をこちらの世界にまで持ち越そうとは思っていない。でなければ、浄化を超えてここに来た意味まで見失うからな」<br/>「わかってくれ、とまで頭を下げる義理はないが…」
 
;「恨みごとを並べるのならば、こちらとて想い人を殺されている!」<br/>「しかし、私はその怨念をこちらの世界にまで持ち越そうとは思っていない。でなければ、浄化を超えてここに来た意味まで見失うからな」<br/>「わかってくれ、とまで頭を下げる義理はないが…」
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:だが、一度浄化を経てなおホウジョウ軍の元で新たな野心をその身の内に宿している事は[[司馬懿サザビー|司馬懿]]と[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操]]に看破されていた。
 
:だが、一度浄化を経てなおホウジョウ軍の元で新たな野心をその身の内に宿している事は[[司馬懿サザビー|司馬懿]]と[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操]]に看破されていた。
 
;「………よろしいのですか?」<br/>ノーヴル「何が…?」<br/>「オーラコンバータの技術を組み込んだことにより、彼らの機体の出力は飛躍的にアップした。しかしそれは、マシンが彼らのオーラ力を…命を吸っていることに他ならない。ただでさえ命を削る同期臨界を、そんなマシンで行えばどうなるか…」
 
;「………よろしいのですか?」<br/>ノーヴル「何が…?」<br/>「オーラコンバータの技術を組み込んだことにより、彼らの機体の出力は飛躍的にアップした。しかしそれは、マシンが彼らのオーラ力を…命を吸っていることに他ならない。ただでさえ命を削る同期臨界を、そんなマシンで行えばどうなるか…」
:『UX』第3部第45話「ユダ」より。加藤機関の救援に向かうジン達を見送って。
+
:『UX』第45話「ユダ」より。加藤機関の救援に向かうジン達を見送って。
 
:ジンとアユルの命を心配するような台詞だが、どちらかというと欠陥のあるマシンを造らされたことに対する技術者としての不満から出たものかも知れない。
 
:ジンとアユルの命を心配するような台詞だが、どちらかというと欠陥のあるマシンを造らされたことに対する技術者としての不満から出たものかも知れない。
 
;「死、運命…そして、神…決して抗えない絶対的な存在と対峙した時、人は、己の無力さを知る。だが、だからこそ人は強くなれる。立ち向かおうとする意志、乗り越えようとする力…それらがやがてカタチとなり、誇り高き命となるのだろう」
 
;「死、運命…そして、神…決して抗えない絶対的な存在と対峙した時、人は、己の無力さを知る。だが、だからこそ人は強くなれる。立ち向かおうとする意志、乗り越えようとする力…それらがやがてカタチとなり、誇り高き命となるのだろう」
:『UX』第3部第46話「麗しのディストピア」より。「メメント・モリ」の境地へ到達したジンに対して。
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:『UX』第46話「麗しのディストピア」より。「メメント・モリ」の境地へ到達したジンに対して。
 
:なんとなく[[皆城総士|彼]]の台詞を彷彿とさせる言い回しである。
 
:なんとなく[[皆城総士|彼]]の台詞を彷彿とさせる言い回しである。
 
;「長旅ご苦労様でした、ヘスター事務総長」
 
;「長旅ご苦労様でした、ヘスター事務総長」
:『UX』第3部第50話「恋離飛翼~サヨナラノツバサ~」より。直後、ヘスターに無情な銃撃を浴びせ、彼女をハザードや三島たちが待つ地獄へと突き堕とす。だが、ショット自身が後に彼らより重い報いを受けることになろうとはまだ思っていなかった。
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:『UX』第50話「恋離飛翼~サヨナラノツバサ~」より。直後、ヘスターに無情な銃撃を浴びせ、彼女をハザードや三島たちが待つ地獄へと突き堕とす。だが、ショット自身が後に彼らより重い報いを受けることになろうとはまだ思っていなかった。
 
;「フ…フフ…素晴らしい! 素晴らしいぞ、UX! 遂に道は拓かれた…!」<br/>「これこそが命の始まり! 宇宙の真理だ…!」<br/>「今こそ私は到達するのだ! 新たな、『ユガ』の誕生に…!」
 
;「フ…フフ…素晴らしい! 素晴らしいぞ、UX! 遂に道は拓かれた…!」<br/>「これこそが命の始まり! 宇宙の真理だ…!」<br/>「今こそ私は到達するのだ! 新たな、『ユガ』の誕生に…!」
 
:同上。ギャラクシー船団の黒幕に操られた[[バジュラクイーン|女王バジュラ]]と対話を果たした直後に現れて。真理の到達を見届けるべく、[[早乙女アルト|アルト]]の[[YF-29 デュランダル]]に[[特攻]]を仕掛けるが…。
 
:同上。ギャラクシー船団の黒幕に操られた[[バジュラクイーン|女王バジュラ]]と対話を果たした直後に現れて。真理の到達を見届けるべく、[[早乙女アルト|アルト]]の[[YF-29 デュランダル]]に[[特攻]]を仕掛けるが…。
;「ここは…どこだ…? 私は…何をしている…何も見えない…何も聞こえない…なぜだ? 私は真理に到達したはずではなかったのか?………ああ、そうか…私は選択を間違えたのだ。ここは始まりではなく、終わり…輪廻の理から外れた、『ユガ』の、向こう側…」
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;「………」<br/>「ここは…どこだ…? 私は…何をしている…」<br/>「何も見えない…何も聞こえない…」<br/>「なぜだ? 私は真理に到達したはずではなかったのか?」<br/>「………」<br/>「ああ、そうか…私は選択を間違えたのだ」<br/>「ここは始まりではなく、終わり…」<br/>「輪廻の理から外れた、『ユガ』の、向こう側…」
:彼の為したことは真理の到達――ではなかった。まつろわぬ[[魂]]同然の存在となったショットは、宇宙の向こう側に飛ばされてしまった。そこでようやく過ちに気付いたが時すでに遅く、ただ一人で永遠に彷徨うという末路を迎えてしまう。
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:同上。彼の為したことは真理の到達――ではなかった。まつろわぬ[[魂]]同然の存在となったショットは、宇宙の向こう側に飛ばされてしまった。そこでようやく過ちに気付いたが時すでに遅く、ただ一人で永遠に彷徨うという末路を迎えてしまう。
 
:[[リチャード・クルーガー|リチャード]]を始め、転移してきた存在は、もれなくこうなる可能性があったのだが、運命の声の導きにより転移が成功している事を考えると、彼は「必要悪以上の運命は求められていなかった」ということだろう。ただ、[[世界観/UX|『UX』の世界観]]を考えると、この後[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]の再現に至った未来も十分にあり得るのが、恐ろしいところ。
 
:[[リチャード・クルーガー|リチャード]]を始め、転移してきた存在は、もれなくこうなる可能性があったのだが、運命の声の導きにより転移が成功している事を考えると、彼は「必要悪以上の運命は求められていなかった」ということだろう。ただ、[[世界観/UX|『UX』の世界観]]を考えると、この後[[New Story of Aura Battler DUNBINE|OVA版]]の再現に至った未来も十分にあり得るのが、恐ろしいところ。
 
;「正体不明の相手にまず警告とは…。相も変わらず悠長な国と見える」
 
;「正体不明の相手にまず警告とは…。相も変わらず悠長な国と見える」
 
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第10話より。[[武田長官|長官]]からの警告を受け取っての反応。もっとも、交渉によるリスク回避の可能性を捨てて即攻撃を行う、というのもどうかと思われる上、そもそも[[世界観/BX|この世界の歴史]]には不可抗力とは言え[[マクロスシリーズ|正体不明の相手を攻撃した結果、大変な事が起こった]]過去もあるはずであるが。
 
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第10話より。[[武田長官|長官]]からの警告を受け取っての反応。もっとも、交渉によるリスク回避の可能性を捨てて即攻撃を行う、というのもどうかと思われる上、そもそも[[世界観/BX|この世界の歴史]]には不可抗力とは言え[[マクロスシリーズ|正体不明の相手を攻撃した結果、大変な事が起こった]]過去もあるはずであるが。
;「うぐっ…スプリガンが落ちるか…ここまで…やってみせたのだが…あっけない…ものだ…ミュージィ…」
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;「うぐっ…スプリガンが落ちるかっ…」<br/>「ここまで…やってみせたのだがな…あっけない…ものだ…」<br/>「ミュージィ…」
:『BX』第36話にて、最期の台詞。『UX』での暗躍を思えば、本人が言う通りあっけない末路であった。
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:『BX』第36話「光る島」より。最期の台詞。『UX』での暗躍を思えば、本人が言う通りあっけない末路であった。
 
:…が、本作の[[サーバイン]]と[[ズワウス]]の設定を思えば、この後にOVA版通りになったことが推察される。
 
:…が、本作の[[サーバイン]]と[[ズワウス]]の設定を思えば、この後にOVA版通りになったことが推察される。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*[[プレイステーション]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『聖戦士ダンバイン~聖戦士伝説~』では戦場で散る事も、バイストン・ウェルに帰還する事も無く地上に残留するifの結末があり、戦乱が終結した後に聖戦士達が統治した地上でいつの日か再び自身の野望を叶える為に表舞台から姿を消した。
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*[[プレイステーション]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『聖戦士ダンバイン~聖戦士伝説~』では戦場で散る事も、バイストン・ウェルに帰還する事も無く地上に残留するifエンディングがあり、戦乱が終結した後に聖戦士達が統治した地上でいつの日か再び自身の野望を叶える為に表舞台から姿を消した。
**「ショットが生存する」という珍しい展開だが、原作と違って[[シーラ・ラパーナ|シーラ]]の浄化が行われず、「地上を統治する聖戦士」と「聖戦士を恐れる地上人」との間に溝が生まれて'''バイストン・ウェルに再び戦乱が起こる可能性が示唆される'''等、どこか後味の悪い場面であった。
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**「ショットが生存する」という珍しい展開だが、原作と違って[[シーラ・ラパーナ|シーラ]]の浄化が行われず、「地上を統治する聖戦士」と「聖戦士を恐れる地上人」との間に溝が生まれて'''バイストン・ウェルに再び戦乱が起こる可能性が示唆される'''等、どこか後味の悪い結末であった。
*[[ナイツ&マジック]]』の主人公[[エルネスティ・エチェバルリア|エル]]は「'''[[異世界]]に渡り、知識や兵器関連の技術改革をもたらした者'''」として、よくショットと似た立場であると評価されている。
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*現実世界で燻っていた人間が、[[異世界]]に渡ったことをきっかけで活躍する様は、近年のアマチュア小説でよく見られ定番化している「異世界転移・転生系作品」のテンプレートにかなり似ている<ref>悪役も転移・転生した人間というのは珍しいのか、流石にショット程の罪と罰までが克明に描かれることはそうはない。</ref>。特にその中でも、後年参戦した『[[ナイツ&マジック]]』の主人公[[エルネスティ・エチェバルリア]]はショットと同じく「'''元の世界の知識で軍事技術を発展させた者'''」として比較して語られる事が多い。
**しかし、ショットは世界を自らの手中に収めんと暗躍し、戦乱を起こす元凶であるのに対して、エルは様々な質量兵器を開発して災害に立ち向かう、世界の守り手である。また、邪悪な心を持つショットと異なり、エルは正しい考え方を見据えた存在である、という相違点がある。
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**しかし、ショットは世界を自らの手中に収めんと暗躍し、戦乱を引き起こしたのに対し、エルは様々な兵器を開発して災害や戦乱に立ち向かう、世界の守り手である。また、強い野心を持ち他者を利用する事に躊躇の無い策謀家として描かれたショットと異なり、エルは目的のために手段を選ばない所はあれ、他者を敬い礼節を弁えており、率先して前線に立つ。何より、ショットはロボットを「野望を果たすたの'''道具'''」として扱うのに対し、エルは「'''趣味'''」という側面が強いなど、明確な相違点がいくつかある。
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***『ナイツマ』初参戦の『[[スーパーロボット大戦30|30]]』作中では、『[[バイストン・ウェルシリーズ]]』が未参戦ながら、このエルとショットとの比較を意識したような会話が存在する。
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**ちなみに、エルは転生後の世界を逸脱した特別な能力の一切(俗に言う「転生特典」)を所持していないが、ショットは地上人故に高い[[オーラ力]]を持ち、『BX』では[[聖戦士]]技能まで持ち合わせているため、ある意味特典を所持していると言える(ショットは転生ではなく転移だが)。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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