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→‎概要: 手が4つに見えるのはナックルガードのようなパーツでは。
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=== 正体 ===
 
=== 正体 ===
その正体は別の世界で生み出された至高神。「[[アカシックレコード]]制御システム」を搭載しており、「[[至高神ソル]]」と同種の機能をそなえている。[[ロボット大図鑑]]の解説によると、スフィアを取り込み、[[シュロウガ・シン]]へ変貌することでシステムが本来の力をほぼ取り戻しているとの記述があり、変貌前では力を発揮できていなかった。元々は現在の悪魔じみた姿でなく、幾多の破界と再世を経て受け継がれる知的生命体の情報=[[負念]]のうち、特別な因子を持った者の思念・記憶・霊力を吸収・変換することで少しずつ変貌を遂げていった。至高神ソルの「同質の機能」は、スフィアが「[[太極]]=至高神ソル=人間の感情の化身」であることを考えるに、ラ・ギアスで言うところの[[精霊]]、[[怨念]]、[[邪霊]]などが該当する。
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その正体は別の世界で生み出された、因果律を操るための人型機動兵器。
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シュロウガは因果律制御システムであると同時に、人型機動兵器「マン・マシン・インターフェース」でもある。アカシックレコードシステムを応用し、因果律をゆがめることによって[[並行世界]]の同一存在が重なって存在し続けている。そして、システムを操作するオペレーターとなるパイロットが存在していた。しかし、戦死したのか機体を放棄したのか、ともかく何らかの理由でパイロットは姿を消しており、[[惑星エス・テラン]]に流れ着いた時には誰も乗っていなかった。そのため、乗り手を求めたシュロウガは、パイロットの代用品としてアサキム・ドーウィンを作り出した(本来のパイロットを模倣したものかは不明)。[[怒りのドクトリン]]によってシステムの一部を解析され無限輪廻を組み込まれたシュロウガは消失・復活する度にアサキム・ドーウィンを何度も生み出していた。
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[[アカシックレコード]]制御システム」を搭載しており、「[[至高神ソル]]」と同種の機能をそなえている。[[ロボット大図鑑]]の解説によると、スフィアを取り込み、[[シュロウガ・シン]]へ変貌することでシステムが本来の力をほぼ取り戻しているとの記述があり、変貌前では力を発揮できていなかった。元々は現在の悪魔じみた姿でなく、幾多の破界と再世を経て受け継がれる知的生命体の情報=[[負念]]のうち、特別な因子を持った者の思念・記憶・霊力を吸収・変換することで少しずつ変貌を遂げていった。
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シュロウガは因果律制御システムであると同時に、マン・マシン・インターフェースを備えた人型機動兵器でもある。しかし、戦死したのか機体を放棄したのか、ともかく何らかの理由でパイロットは姿を消しており、[[惑星エス・テラン]]に流れ着いた時には誰も乗っていなかった。そのため、乗り手を求めたシュロウガは、パイロットの代用品としてアサキム・ドーウィンを作り出した(本来のパイロットを模倣したものかは不明)。
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その後、[[怒りのドクトリン]]によってシステムの一部を解析され無限輪廻を組み込まれたシュロウガは、アカシックレコードシステムを応用し、因果律をゆがめることによって[[並行世界]]の同一存在が重なって存在し続けている。それにより、消失・復活する度にアサキム・ドーウィンを何度も生み出していた。
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つまり、シュロウガに不死性を与えたきっかけこそ御使いの手によるものだが、シュロウガ自身の意図がどうであれ'''アサキムに終わりのない無限地獄を何度も味わわせている実行犯と言えるのは御使いではなくシュロウガ'''なのである。
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=== 原型機について ===
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最後まで判明しなかった元々の姿についてだが、意図的に持たされていることが明らかなサイバスターとの類似性や、「アカシックレコードに触れて因果律を操る」というシステムの存在が、「サイバスター、あるいはその並行した同一存在」という推察を補強している。仮にそのものでないにしても、シュロウガが何がしかの形でサイバスターと関連を持っていることはほぼ確実視されている。
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一方でサイバスターの要素が外見からはほぼ消えた[[シュロウガ・シン]]が「本来の機能を取り戻した状態」であること、ノーマルの状態でも見られた人型の顔、青い基本フレーム部分、武装が外装に集約されていることなどから、サイバスターとは違う姿だったのではないか、という説も根強い。
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シンの方の設定によれば、シュロウガが知的生命体の思念や霊子を吸収して変貌を続ける中「人型機動兵器である」という根幹の部分が一切変化しなかったのは、シュロウガの原型となったマシン、あるいは生成時に参考にされたマシンの特性が大きく関与しているとされる。
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この「原型」または「参考となったマシン」については、(確証はないとされた上で)姿が変化する原因となった[[負念]]や邪霊、悪霊、怨霊の類をエネルギーに変換する能力に謎を解くカギがあるという。
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また、本来の姿については明らかにならなかったが、意図的に持たされていることが明らかなサイバスターとの類似性や、「アカシックレコードに触れて因果律を操る」というシステムの存在が、「サイバスター、あるいはその並行した同一存在」という推察に強みを持たせている。あくまでも「もしも」のレベルだが、本当にそうであるならば、無数の世界のサイバスターが重なっていることになりうる。
   
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦Z]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Z}}
 
:初登場作品にして、本作のライバル機。[[ランド・トラビス|ランド編]]では搭乗者のアサキムが味方とも敵とも付かない行動を取るため、味方機としても敵機としても相対することになる。最終面では条件を満たせば味方機として使用可能になるが、スポット参戦ゆえに改造などはできないため、あまり無理はさせないほうがいい。逆に[[セツコ・オハラ|セツコ編]]では完全に敵機としての登場。機体性能に全く隙がなく、常に後方に陣取るので倒すのは一苦労。逆に味方の時は頼もしい限り。なお、ボス格にしては装甲・HPともに低い部類。射程が5しかないため、アウトレンジ攻撃は簡単。地味にバリア貫通武器がなかったりする。その分攻撃力は高く、敵でこれを上回るのはカオス・レムレースとセツコ編のガンレオンのみ。
 
:初登場作品にして、本作のライバル機。[[ランド・トラビス|ランド編]]では搭乗者のアサキムが味方とも敵とも付かない行動を取るため、味方機としても敵機としても相対することになる。最終面では条件を満たせば味方機として使用可能になるが、スポット参戦ゆえに改造などはできないため、あまり無理はさせないほうがいい。逆に[[セツコ・オハラ|セツコ編]]では完全に敵機としての登場。機体性能に全く隙がなく、常に後方に陣取るので倒すのは一苦労。逆に味方の時は頼もしい限り。なお、ボス格にしては装甲・HPともに低い部類。射程が5しかないため、アウトレンジ攻撃は簡単。地味にバリア貫通武器がなかったりする。その分攻撃力は高く、敵でこれを上回るのはカオス・レムレースとセツコ編のガンレオンのみ。
 
:撃墜モーションでは〆に鳥の断末魔のような音声が入る。
 
:撃墜モーションでは〆に鳥の断末魔のような音声が入る。
:;[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク]]
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:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク}}
 
::アナザーサイド レコード最終話「黒の意志」と[[チャレンジバトル/EX-HARD|チャレンジバトル・EX-HARD]]「MISSION6」で敵として登場。TRI武器としてラスター・エッジ(連射)が追加されている。
 
::アナザーサイド レコード最終話「黒の意志」と[[チャレンジバトル/EX-HARD|チャレンジバトル・EX-HARD]]「MISSION6」で敵として登場。TRI武器としてラスター・エッジ(連射)が追加されている。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 
:第23話「新世界の幕開け」で登場。今回のシュロウガはトラジック・ジェノサイダー、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターは使用不可(要するに必殺技が軒並み使用不可能)。その代わり、凶悪なマップ兵器「エンブラス・ジ・インフェルノ」の射程が拡張され、より強力な武装に変貌している。スポット参戦時はてかげん、直撃を適時併用してまとめて[[次元獣]]のHPを削ってしまおう。
 
:第23話「新世界の幕開け」で登場。今回のシュロウガはトラジック・ジェノサイダー、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターは使用不可(要するに必殺技が軒並み使用不可能)。その代わり、凶悪なマップ兵器「エンブラス・ジ・インフェルノ」の射程が拡張され、より強力な武装に変貌している。スポット参戦時はてかげん、直撃を適時併用してまとめて[[次元獣]]のHPを削ってしまおう。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
:第16話「次元の心央」で顔見せした後、第35話「昨日への決別」/「明日へのあがき」でスポット参戦。今回は必殺技が解禁されるが、スポット参戦時はレイ・バスターのみ使用不能。敵としては終盤にゼロレクイエムルートなら1度、黒の騎士団ルートなら2度登場する。<br />初登場作の[[スーパーロボット大戦Z|Z]]から見違えるほどパワーアップしており、ランブリング・ディスキャリバーの射程が5になり、トラジック・ジェノサイダーは射程が1伸び、さらに必殺技にバリア貫通が追加された。その代り、トラジック・ジェノサイダーとエンブラス・ジ・インフェルノからP属性が消滅し、移動攻撃能力は下がっている。
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:第16話「次元の心央」で顔見せした後、第35話「昨日への決別」/「明日へのあがき」でスポット参戦。今回は必殺技が解禁されるが、スポット参戦時はレイ・バスターのみ使用不能。敵としては終盤にゼロレクイエムルートなら1度、黒の騎士団ルートなら2度登場する。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
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:初登場作の『Z』から見違えるほどパワーアップしており、ランブリング・ディスキャリバーの射程が5になり、トラジック・ジェノサイダーは射程が1伸び、さらに必殺技にバリア貫通が追加された。その代り、トラジック・ジェノサイダーとエンブラス・ジ・インフェルノからP属性が消滅し、移動攻撃能力は下がっている。
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 
:[[ツィーネ・エスピオ|クィーン]]に呼び起こされアサキム共々復活。基本的に敵だが、何度かスポット参戦してくる。第15話ではNPCだが援軍が来るまでは何度でも復活する。ちなみにDトレーダーの「オートディフェンサー」の解放条件は「味方機のHPが20%以下に減少する(撃墜含む)」だが、実は味方NPCにも適用されるので、ここでシュロウガが一回でも撃墜されれば次のトレーダーで解禁される。放って置けば[[アン・アーレス]]とぶつかって撃墜されるので、味方を強化しすぎた場合はここで狙おう。トラジック・ジェノサイダー以下の必殺技が軒並み外された上、今回はもっとトンデモな敵がごろごろいるため、敵としても味方としても力不足。ディスキャリバーの戦闘アニメに何気に新規カットが追加されている。
 
:[[ツィーネ・エスピオ|クィーン]]に呼び起こされアサキム共々復活。基本的に敵だが、何度かスポット参戦してくる。第15話ではNPCだが援軍が来るまでは何度でも復活する。ちなみにDトレーダーの「オートディフェンサー」の解放条件は「味方機のHPが20%以下に減少する(撃墜含む)」だが、実は味方NPCにも適用されるので、ここでシュロウガが一回でも撃墜されれば次のトレーダーで解禁される。放って置けば[[アン・アーレス]]とぶつかって撃墜されるので、味方を強化しすぎた場合はここで狙おう。トラジック・ジェノサイダー以下の必殺技が軒並み外された上、今回はもっとトンデモな敵がごろごろいるため、敵としても味方としても力不足。ディスキャリバーの戦闘アニメに何気に新規カットが追加されている。
 
:アサキムとの最終決戦となる第60話では雑魚敵として大量に出現する。
 
:アサキムとの最終決戦となる第60話では雑魚敵として大量に出現する。
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==== 武装 ====
 
==== 武装 ====
 
;ラスター・エッジ
 
;ラスター・エッジ
:「邪眼の光」。額のクリスタルから光線を放つ。牽制用の武器として運用出来る。『ZSPD』ではトライチャージ版と専用の台詞が追加されたが、本編で使う機会はない。オマージュ元のサイバスターには存在しない唯一の武装。あえて似ている機体を上げるなら、グランゾンのグランビームが近いか。この武装のお陰で継戦能力・中遠距離戦はサイバスターよりも格段に強くなっている。
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:「邪眼の光」。額のクリスタルから光線を放つ。牽制用の武器として運用出来る。『ZSPD』ではトライチャージ版と専用の台詞が追加されたが、本編で使う機会はない。オマージュ元のサイバスターには存在しない唯一の武装。あえて似ているものを上げるならグランゾンのグランビーム/ネオグランビームだが、その場合まだ当時のOGシリーズではグランビームは未実装のため[[ヒーロー戦記]]が元ネタということになる。この武装のお陰で継戦能力・中遠距離戦はサイバスターよりも格段に強くなっている。
 
;ディスキャリバー
 
;ディスキャリバー
 
:正確には「魔王剣・ディスキャリバー」。相手を両断する。腕を媒体に魔力を解放し、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターなど強力な技を発動させる役目も補っている。語感も含めて、サイバスターの「魔法剣・ディスカッター」に似ている。ちなみに戦闘デモは、旧『LOE』の[[ギオラスト]]の技「だるま落とし」とほとんど同じ。
 
:正確には「魔王剣・ディスキャリバー」。相手を両断する。腕を媒体に魔力を解放し、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターなど強力な技を発動させる役目も補っている。語感も含めて、サイバスターの「魔法剣・ディスカッター」に似ている。ちなみに戦闘デモは、旧『LOE』の[[ギオラスト]]の技「だるま落とし」とほとんど同じ。
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:誘導兵器で、サイバスターだと「コスモノヴァ」の発射口に当たる部分から数基の「黒き獄鳥」を飛ばして相手に直接ダメージを与える[[全体攻撃]]。サイバスターの誘導兵器「ハイファミリア」と、グランゾンの対全方位兵装「ワームスマッシャー」の特徴を併せ持つ。ただ、エネルギー場に覆われている上シルエットがはっきりせず、本当に兵器かどうかは不明。フィニッシュデモでは1体がスピンしながら突っ込んでトドメを刺す。
 
:誘導兵器で、サイバスターだと「コスモノヴァ」の発射口に当たる部分から数基の「黒き獄鳥」を飛ばして相手に直接ダメージを与える[[全体攻撃]]。サイバスターの誘導兵器「ハイファミリア」と、グランゾンの対全方位兵装「ワームスマッシャー」の特徴を併せ持つ。ただ、エネルギー場に覆われている上シルエットがはっきりせず、本当に兵器かどうかは不明。フィニッシュデモでは1体がスピンしながら突っ込んでトドメを刺す。
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==== 必殺技 ====
 
;ランブリング・ディスキャリバー
 
;ランブリング・ディスキャリバー
 
:ディスキャリバーを用いて高速で相手を切り刻み、その軌跡で魔法陣を描き、爆裂させる。
 
:ディスキャリバーを用いて高速で相手を切り刻み、その軌跡で魔法陣を描き、爆裂させる。
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;レイ・バスター
 
;レイ・バスター
 
:空間に魔法陣を描き、そこに突撃して機体を鳥型の高速巡航モードに変形(転神。この時、魔法陣が中央から押し出されるように伸び、機体に纏われる)、相手に突貫して虚数空間に引きずり込んで破壊する[[全体攻撃]]([[トドメ演出]]では空間から人型形態に戻ったシュロウガが飛び出す)。サイバスターの「アカシックバスター」のオマージュにあたる必殺攻撃。
 
:空間に魔法陣を描き、そこに突撃して機体を鳥型の高速巡航モードに変形(転神。この時、魔法陣が中央から押し出されるように伸び、機体に纏われる)、相手に突貫して虚数空間に引きずり込んで破壊する[[全体攻撃]]([[トドメ演出]]では空間から人型形態に戻ったシュロウガが飛び出す)。サイバスターの「アカシックバスター」のオマージュにあたる必殺攻撃。
:なお、この技の演出時にアサキムの過去と思しき映像が映し出される(天獄篇で明かされた正体からするとシュロウガの記憶の可能性が高い)。ちなみに表示される映像は次の通り。
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:なお、この技の演出時にアサキムの過去と思しき映像が映し出される(天獄篇で明かされた正体からすると「シュロウガが宇宙の死と再生の中で取り込んだ、特別な因子を持つ者の思念や記憶」の一部と思われる)。ちなみに表示される映像は次の通り。
:*「左脚を損傷した状態で攻撃を放つ[[グランゾン]](ポーズからすると恐らく「ディストリオンブレイク」か「試作型縮退砲」。なぜか手の部分がブレるように4つ描かれているほか、脚部がノーマルともネオとも一致しない)」
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:*「左脚を損傷した状態で攻撃を放つ[[グランゾン]](見切れているため攻撃が球状かビーム状か判別不能。候補となるのは「ディストリオンブレイク」「ブラックホールクラスター」「試作型縮退砲」「ブラックホールディスラプター」か<ref>「ディストリオンブレイク」「ブラックホールディスラプター」は当時未実装、「試作型縮退砲」は半ばなかったことにされていることを踏まえると残るのは無難に「ブラックホールクラスター」となる。</ref>。なぜか脚部がノーマルともネオとも一致しない)」
 
:*「攻撃らしき光を受け、右腕を失って吹き飛ぶ本家サイバスター(と思われる。逆光のように全身が真っ黒)」
 
:*「攻撃らしき光を受け、右腕を失って吹き飛ぶ本家サイバスター(と思われる。逆光のように全身が真っ黒)」
:*「ディスカッターらしき剣を持ったサイバスターらしき機体(手前)がこれまたサイバスターらしき(奥側)と鍔迫り合いをする場面」(両機が何であるかは議論が続いている。詳細は余談を参照)
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:*「ディスカッターらしき剣を持ったサイバスターらしき機体(手前)がこれまたサイバスターらしき(奥側)と鍔迫り合いをする場面」(頭部や剣の形状から、奥側の機体は[[サイバスター (真・魔装機神)|真・魔装機神版のサイバスター]]だと思われる)
 
:*「機動兵器らしき影の前で佇むマントの人影」
 
:*「機動兵器らしき影の前で佇むマントの人影」
 
:**右へ行くに連れてシルエットが崩れている。左端にはガンレオンらしき影、その隣の影は[[イーゲル]]に似ている
 
:**右へ行くに連れてシルエットが崩れている。左端にはガンレオンらしき影、その隣の影は[[イーゲル]]に似ている
 
:*「中世の街らしき場所で光を背に佇むコートを着た男(鎧状の部分からしてアサキム本人と思われる」
 
:*「中世の街らしき場所で光を背に佇むコートを着た男(鎧状の部分からしてアサキム本人と思われる」
 
:*「白と黒でデザインが同じ服を着て不敵に笑む二人の女性」
 
:*「白と黒でデザインが同じ服を着て不敵に笑む二人の女性」
:の順であり、それにかぶさるように「アサキムの後ろ姿と、その影に浮かび上がる、コートの男らしきマサキと同じ服を着た鋭い目つきの瞳のない男(なお、髪の分け方も同じ)」がカットインしている。[[ラ・ギアス]]もしくはア・ゼルスとの関わりを思わせる映像だが……。
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:の順であり、それにかぶさるように「アサキムの後ろ姿と、その影に浮かび上がる、コートの男らしきマサキと同じ服を着た鋭い目つきの瞳のない男(なお、髪の分け方も同じ)」がカットインしている。[[ラ・ギアス]]もしくはア・ゼルスとの関わりを思わせる映像だが、シュロウガはどこかのループで魔装機神の世界と遭遇していたのだろうか?
:武装名にある「レイ」は同系統の武器(アカシックバスターやアストラルイナー)を考えるとおそらく[[レイライン]](日本における龍脈に似た概念)を差していると思われる(実際、第3次Zに関係性は示されていないものの、「レイライン」という単語は使われている)。
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:武装名にある「レイ」は同系統の武器(アカシックバスターやアストラルイナー)を考えるとおそらく[[レイライン]](日本における龍脈に似た概念)を差していると思われる(実際、『第3次Z』に関係性は示されていないものの、「レイライン」という単語は使われている)。
:カットイン画像のうち、ディテールがはっきりしているものは[http://dl8.getuploader.com/g/3|kagekagami/54/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81kai.jpg こちら]。「グランゾンに敗れたサイバスターとその末路」ではないかと言われている。
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:カットイン画像のうち、ディテールがはっきりしているものは[http://dl8.getuploader.com/g/3|kagekagami/54/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81kai.jpg こちら]
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:第3次Zのアサキムに「さあ、シュロウガ・シン! 彼等に[[一大劫]]の果てを見せてやろう!」という台詞があることから、レイ・バスターの映像はシュロウガの一大劫前の記憶(記録)ではと言われている。
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==== 特殊機能 ====
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==== 特筆機能 ====
 
;ノヴァ・ジェハード
 
;ノヴァ・ジェハード
 
:シュロウガの動力源。心臓部にあるクリスタル状の装置。知的生命体の[[負念]]を力に変換する機能を備えている。アサキムが取り込んだ4つのスフィアを制御する装置でもある。サイバスターに搭載されたイミテイション・リチュオルコンバーターと機能が同じである。ジェハードとはイスラームの「聖戦」を意味する。「ジハード」と言えばわかりやすいだろう。
 
:シュロウガの動力源。心臓部にあるクリスタル状の装置。知的生命体の[[負念]]を力に変換する機能を備えている。アサキムが取り込んだ4つのスフィアを制御する装置でもある。サイバスターに搭載されたイミテイション・リチュオルコンバーターと機能が同じである。ジェハードとはイスラームの「聖戦」を意味する。「ジハード」と言えばわかりやすいだろう。
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;M
 
;M
 
:実は意外に避けない。
 
:実は意外に避けない。
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== 機体BGM ==
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;「BLACK STRANGER」
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:敵対時はこれ。ランド編最終話での味方加入時にもこれが設定されるが、ジ・エーデルの[[BGM]]が優先されるため意味はない。『Z』では一度ゲームをクリアしないとサウンドテストに登録されない。読みはブラック・ストレンジャー、即ち「黒き異邦人」といったところか。『第2次Z』では既に立ち位置が敵のため、常にこれが流れる。戦闘アニメーションでマサキ&サイバスターとの関連を指摘されることが多いアサキムとシュロウガだが、曲の方も同様で、音程はまるで違うが、Aメロは「熱風! 疾風! サイバスター」のAメロ、サビは「ラ・ギアスの風」のイントロのアレンジとなっている。
 +
:ちなみにイギリス英語では「BLACK STRANGER」は「'''赤の他人'''」を指す<ref>真っ赤なウソを英語で「BLACK LIE」と言うのと同じような使い方である。</ref>。つまり、このタイトルとマサキやサイバスターを思わせる要素で「'''マサキではない'''」「'''サイバスターではない'''」というネタバレが成立している。
 +
;「BATTLE CHOIR」
 +
:『Z』での味方時はこれ。ちなみにレーベンなど、スポット参戦するオリジナルキャラは味方時は全てこの曲が流れる。読みはバトル・クワイア、「戦いの聖歌」となる。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』[[マクロス・クォーター]]ルートと[[ドラゴンズハイヴ]]ルートの19話、[[相良宗介|宗介]]救出ルートの20話においてアサキムに語りかけた謎の声。この正体は不明だが、状況からしてシュロウガ自身の意志と考える他ないだろう。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』[[マクロス・クォーター]]ルートと[[ドラゴンズハイヴ]]ルートの19話、[[相良宗介|宗介]]救出ルートの20話においてアサキムに語りかけた謎の声。この正体は不明だが、状況からしてシュロウガ自身の意志と考える他ないだろう。
 
;アサキム「いや、正確には僕じゃない。僕を生み出した何かは、君たちの存在を愛した」<br>「限りある命を燃やし、懸命に生きる者達…。その何者にも屈しない闘志は無限の自由」<br>「それは愛おしく…そして、愛すべきものだ」
 
;アサキム「いや、正確には僕じゃない。僕を生み出した何かは、君たちの存在を愛した」<br>「限りある命を燃やし、懸命に生きる者達…。その何者にも屈しない闘志は無限の自由」<br>「それは愛おしく…そして、愛すべきものだ」
:『天獄篇』第60話にてアサキムが言うシュロウガ自身の意思。シュロウガ≒サイバスターの関係性を踏まえれば、[[シリーズ一覧|幾多の並行世界]]においてサイバスターが[[ZEXIS]]と同一の存在と共に戦ったことを踏まえている。
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:『天獄篇』第60話にてアサキムが言うシュロウガ自身の意思。シュロウガ≒サイバスターの関係性を踏まえれば、[[シリーズ一覧|幾多の並行世界]]においてサイバスターが[[Z-BLUE]]と同一の存在と共に戦ったことを踏まえている。
    
== 対決 ==
 
== 対決 ==
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*元々は、『[[第2次スーパーロボット大戦]]』において「魔装機神[[サイバスター]]」「武装機甲士[[グランゾン]]」に次ぐ第3のオリジナル作品として設定された「'''次元烈風 狩狼哉'''(じげんれっぷう しゅろうや)」である。しかし最終的にオリジナル作品として採用に至ったのはサイバスターであり、グランゾンも同作内のライバルメカニックとして採用。
+
*大張氏によれば、変形する機体のため立体化を考慮して変形機構をデザインしたとのこと<ref>ソフトバンククリエイティブ『スーパーロボット大戦Z パーフェクトガイド』575頁。</ref>。顔面部はマスクに覆われており、下には人型の顔がある。背後から見ると機体のフレームの部分は[[グランカイザー]]と同じ紫に近い青で、また脚部や胴体部、腕部のフレームはいわゆる「バリメカ」の特徴を多く持っている。そのため、素の状態だと、基本的には勇者シリーズの機体に近い人間型の外見をしており、その上から黒い外装を被せたような状態だと思われる。
**狩狼哉は3案の中で唯一不採用となっていたが、シュロウガのモチーフとして用いられる形で17年ぶりの復活採用となった。ちなみに寺田プロデューサーの発言によると、これら3案の名前とロボット設定を一番初めに作ったのはバンプレストが依頼した外部の企画会社であってウィンキーソフトではない(サイバスターやグランゾンのより詳細な設定、メカデザイン、キャラクター、そして彼らが活躍できる舞台であるラ・ギアスやDCの設定などを作ったのはウィンキーソフトではあるが)。
  −
**狩狼哉は「次元を超える能力があり、サイバスターとグランゾンとの対決を止められる唯一の存在」といった設定の機体であり、次元を渡り歩く能力などはシュロウガの設定に活かされたものと思われる。また、サイバスターなどのラングラン製の風の[[魔装機]]、グランゾンやレイブレードの要素も入れ込む形でデザインされており、類似した武装や性質が見られる。
  −
*大張氏曰く「シュロウガは変形するので、立体化を意識してデザインした」とのこと。顔面部はマスクに覆われており、下には人型の顔がある。背後から見ると機体のフレームの部分は[[グランカイザー]]と同じ紫に近い青で、また脚部や胴体部、腕部のフレームはいわゆる「バリメカ」の特徴を多く持っている。そのため、素の状態だと、基本的には勇者シリーズの機体に近い人間型の外見をしており、その上から黒い外装を被せたような状態だと思われる。
   
*「サイバスターが変化したものではないか」という予測が随所で立てられているが、「レイ・バスター」の戦闘デモからして『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』ではなく『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』の方に関係しているのではないか、という見方もある。
 
*「サイバスターが変化したものではないか」という予測が随所で立てられているが、「レイ・バスター」の戦闘デモからして『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』ではなく『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』の方に関係しているのではないか、という見方もある。
 
**もし前身がサイバスターであったとして、その場合「守護精霊の[[サイフィス]]はどうなったのか」という疑問もあったが、[[魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神シリーズ最終章]]にて「アストラル界の消滅に伴い、全ての[[魔装機]]は精霊契約のない機械兵器になった」ため、この疑問は一応解決したことになる。
 
**もし前身がサイバスターであったとして、その場合「守護精霊の[[サイフィス]]はどうなったのか」という疑問もあったが、[[魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神シリーズ最終章]]にて「アストラル界の消滅に伴い、全ての[[魔装機]]は精霊契約のない機械兵器になった」ため、この疑問は一応解決したことになる。
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