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| 登場作品 = [[J9シリーズ]]
 
| 登場作品 = [[J9シリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|銀河烈風バクシンガー}}
 
*{{登場作品 (人物)|銀河烈風バクシンガー}}
| 声優 = {{声優|曽我部和恭|曽我部和行}}<br />{{代役|置鮎龍太郎}}[[SRW]][[代役]]
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| 声優 = {{声優|曽我部和恭|曽我部和行}}<br />{{代役|置鮎龍太郎}}(SRW[[代役]]
| 異名 = [[異名::もろ刃のシュテッケン]]
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|小松原一男}}
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦GC}}
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| SRWでの分類 = [[サブパイロット]]
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 異名 = [[異名::諸刃のシュテッケン]]
 
| 種族 = [[種族::地球人]]
 
| 種族 = [[種族::地球人]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
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| 役職 = [[役職::副長]]
 
| 役職 = [[役職::副長]]
 
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}}
 
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'''シュテッケン・ラドクリフ'''は『[[銀河烈風バクシンガー]]』の登場人物。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
「'''もろ刃のシュテッケン'''」の[[異名|通称]](ロードネーム)を持つ[[銀河烈風隊]]の鬼の副長。敵にも味方にも冷徹で非情であるためこの名がついている。一方で、情に厚い面もあり単なる冷血漢とは呼べない男でもある。[[バクシンガー]]の左腕となる赤いバイク「ハリケーン」に乗り込む。
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「'''諸刃のシュテッケン'''」<ref>媒体によっては「もろ刃」と表記されている場合もある。</ref>の[[異名|通称]](ロードネーム)を持つ[[銀河烈風隊]]の鬼の副長。敵にも味方にも冷徹で非情であるためこの名がついている。一方で、情に厚い面もあり単なる冷血漢とは呼べない男でもある。[[バクシンガー]]の左腕となる赤いバイク「ハリケーン」に乗り込む。
    
[[銀河烈風隊]]の中では参謀的存在で、論理と規律で隊をまとめる、鋭い観察眼と洞察力の持ち主。烈風隊を[[太陽系]]最強の艦隊にのし上げるため、自らコンピュータの操作やメカの設計までも会得してしまう。また外宇宙の技術等の情報にも目聡く、それらを耳にすれば自ら足を伸ばし視察に向かう行動力を見せる。しかし冷静である一方で喧嘩っ早い面もあり、相手の要求や挑発に手が出そうになったところを仲間達に抑えられる時もあった。
 
[[銀河烈風隊]]の中では参謀的存在で、論理と規律で隊をまとめる、鋭い観察眼と洞察力の持ち主。烈風隊を[[太陽系]]最強の艦隊にのし上げるため、自らコンピュータの操作やメカの設計までも会得してしまう。また外宇宙の技術等の情報にも目聡く、それらを耳にすれば自ら足を伸ばし視察に向かう行動力を見せる。しかし冷静である一方で喧嘩っ早い面もあり、相手の要求や挑発に手が出そうになったところを仲間達に抑えられる時もあった。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}})
:初登場作品。[[バクシンガー]]の[[サブパイロット]]。主に「[[不屈]]」「[[鉄壁]]」担当。ディーゴが離脱すると「[[熱血]]」も彼の担当になる。
+
:初登場作品。声は[[代役]]の置鮎龍太郎氏。
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:[[バクシンガー]]の[[サブパイロット]]。主に「[[不屈]]」「[[鉄壁]]」担当。ディーゴが離脱すると「[[熱血]]」も彼の担当になる。
   −
== パイロットステータス設定の傾向 ==
+
== パイロットステータス ==
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ディーゴ・近藤]]
 
;[[ディーゴ・近藤]]
:銀河烈風総局長。通称「ドン・コンドール」。小難しい事を考えるのが苦手な彼からしばしば面倒を押しつけられるが、心底からディーゴに惚れ込んでいる。
+
:銀河烈風総局長。小難しい事を考えるのが苦手な彼からしばしば面倒を押しつけられるが、心底からディーゴに惚れ込んでいる。
 
;[[真幌羽士郎]]
 
;[[真幌羽士郎]]
:銀河烈風一番隊隊長。通称「ビリー・ザ・ショット」。ディーゴ同様、アウトロー時代からの仲間であり、シュテッケンも彼とディーゴの前では気の置けない間柄である。
+
:銀河烈風一番隊隊長。ディーゴ同様、アウトロー時代からの仲間であり、シュテッケンも彼とディーゴの前では気の置けない間柄である。
 
;[[佐馬之介・ドーディ]]
 
;[[佐馬之介・ドーディ]]
:銀河烈風特別隊員。通称「かっ飛びの佐馬」。何かと軽口を言われるも、シュテッケン自身は彼に確かな信頼を置いている。
+
:銀河烈風特別隊員。何かと軽口を言われるも、シュテッケン自身は彼に確かな信頼を置いている。
 
;[[ライラ・峰里]]
 
;[[ライラ・峰里]]
:銀河烈風特別隊員。通称「不死蝶のライラ」。第1話で「女子供は要らない」と突き放すが、後に仲間として認める。
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:銀河烈風特別隊員。第1話で「女子供は要らない」と突き放すが、後に仲間として認める。
;[[ジャン・ジャック・ジャーニー|スリーJ]]
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;[[ジャン・ジャック・ジャーニー]]
 
:彼に[[バクシンガー]]及びバクシンバードの調達を頼むも代金を出世払いにし、彼を大いに困らせた。その後もスポンサーの渡りをつけさせるなど、無茶を言いつけながらも重要なパートナーとして付き合っていくことになる。
 
:彼に[[バクシンガー]]及びバクシンバードの調達を頼むも代金を出世払いにし、彼を大いに困らせた。その後もスポンサーの渡りをつけさせるなど、無茶を言いつけながらも重要なパートナーとして付き合っていくことになる。
 
;[[オズマ・ドラーゴ]]
 
;[[オズマ・ドラーゴ]]
 
:立場としては敵ながら一目置き、「トルサ星のはみ出し者じゃなかったら共に騒ぎたかった」と残念がった。
 
:立場としては敵ながら一目置き、「トルサ星のはみ出し者じゃなかったら共に騒ぎたかった」と残念がった。
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=== SRW未登場の人物 ===
 
=== SRW未登場の人物 ===
 
;ジャッキー・リー、ファンファン・リー
 
;ジャッキー・リー、ファンファン・リー
:ビリーの弟分としてついてきた兄妹。ライラ共々最初は突き放していた。
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:ビリーの弟分としてついてきた兄妹。ライラ共々最初は突き放していたが、同じく働き振りを認め諜報役などを任せるようになる。
 
;アンリィ・セゾンJr.
 
;アンリィ・セゾンJr.
 
:銀河烈風のスポンサーになるセゾン財閥の二代目。資金援助の見返りとしてボディガードでは不足だとシュテッケンが直談判しに行くと「過小評価していた」とあえて試していたような素振りも見せ、改めて不知火党の討伐を依頼した。
 
:銀河烈風のスポンサーになるセゾン財閥の二代目。資金援助の見返りとしてボディガードでは不足だとシュテッケンが直談判しに行くと「過小評価していた」とあえて試していたような素振りも見せ、改めて不知火党の討伐を依頼した。
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:ロングー星の過激派。病体でありながらもシュテッケンと互角の剣の腕を持つ。
 
:ロングー星の過激派。病体でありながらもシュテッケンと互角の剣の腕を持つ。
 
;ミリー・マデラート
 
;ミリー・マデラート
:14話ゲスト。シュテッケン曰く亡き母に似ているらしく、ミリーも次第にシュテッケンに惹かれていったが…。
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:14話ゲスト。シュテッケン曰く亡き母に似ているらしく、ミリーも次第にシュテッケンに惹かれていった。
 
:なお彼女が面会に来た事であの堅物に若い女性の客がと士郎達は騒然となり、一同揃って野次馬されたりとからかわれた。
 
:なお彼女が面会に来た事であの堅物に若い女性の客がと士郎達は騒然となり、一同揃って野次馬されたりとからかわれた。
 
;ソニア・マルレーン
 
;ソニア・マルレーン
:第19話で出会った、バクーフの恒星間宇宙船の建造を請け負っているマルレーン造船の御令嬢。同社のドックでジル・クロードの襲撃に遭い負傷したところを彼女に介抱される。
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:第19話で出会った、バクーフの恒星間宇宙船の建造を請け負っているマルレーン造船の御令嬢。同社のドックでジル・クロードの襲撃に遭い負傷したところを彼女に介抱され、以後は遠くで思い合う関係となる。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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:第13話冒頭より。前話においてロイ・マローンらのゴーショシティ焼き討ちを阻止しこれを討った銀河烈風隊に、関係当局から報奨金が与えられる運びとなった事がTVのニュース番組で話題となる。いつの間にやら映像まで流出しており、これを見て盛り上がっていた隊士一同を訓練にけしかけた後、誰がこんなものを不思議がるディーゴに対してこの台詞。当然、スリーJの仕業であり、報奨金の計3億ボールのうち10%をちゃっかりせしめられるのであった。
 
:第13話冒頭より。前話においてロイ・マローンらのゴーショシティ焼き討ちを阻止しこれを討った銀河烈風隊に、関係当局から報奨金が与えられる運びとなった事がTVのニュース番組で話題となる。いつの間にやら映像まで流出しており、これを見て盛り上がっていた隊士一同を訓練にけしかけた後、誰がこんなものを不思議がるディーゴに対してこの台詞。当然、スリーJの仕業であり、報奨金の計3億ボールのうち10%をちゃっかりせしめられるのであった。
 
;「ディーゴ、生きるも死ぬも人の定めだ…。俺達の敵は、新惑星の連中でも外宇宙艦隊でもねえのかもしれんぜ…。“時代”さ。目に見えねえ、とてつもない化け物かもしれねえ…!」<br />ディーゴ「シュテッケン…」<br />「潰されてたまるか…! ディーゴ! 俺達はな、『烈』の精神を精一杯生きるのさ…!」
 
;「ディーゴ、生きるも死ぬも人の定めだ…。俺達の敵は、新惑星の連中でも外宇宙艦隊でもねえのかもしれんぜ…。“時代”さ。目に見えねえ、とてつもない化け物かもしれねえ…!」<br />ディーゴ「シュテッケン…」<br />「潰されてたまるか…! ディーゴ! 俺達はな、『烈』の精神を精一杯生きるのさ…!」
:同上。招かれた[[地球]]のパーティで出会ったバクーフ筆頭大臣タイローン・イーデン。全ての争いを収めるべく外宇宙艦隊との和平を模索していた彼が、反乱分子グループに加わっていた実の子に命を奪われるという悲劇を止める事ができず、「何のために戦っているのかわからなくなってきた」と途方に暮れるディーゴに、シュテッケンは仕方のないことと慰めつつ、このような事が起きる恐ろしい“時代”こそが本当の敵なのかもしれないと語る。そんなものに負けるわけにはいかない。銀河烈風を旗揚げした時から立てた志を貫き通すのだと、ディーゴと改めて誓い合い彼を鼓舞した。
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:同上。招かれた[[地球]]のパーティで出会ったバクーフ筆頭大臣タイロン・イーデン。全ての争いを収めるべく外宇宙艦隊との和平を模索していた彼が、反乱分子グループに加わっていた実の子に命を奪われるという悲劇を止める事ができず、「何のために戦っているのかわからなくなってきた」と途方に暮れるディーゴに、シュテッケンは仕方のないことと慰めつつ、このような事が起きる恐ろしい“時代”こそが本当の敵なのかもしれないと語る。そんなものに負けるわけにはいかない。銀河烈風を旗揚げした時から立てた志を貫き通すのだと、ディーゴと改めて誓い合い彼を鼓舞した。
 
;(似ている。あのミリーという娘、母に瓜二つだ…)
 
;(似ている。あのミリーという娘、母に瓜二つだ…)
 
:第14話。隊の様子を見に行く中、襲われていた少女ミリーを助けた際に今は亡き母親の面影を見る。その後、自室で形見のネックレスを手にしたシュテッケンは病床にあった母の言葉を思い出していた。'''「誰にも頼らない強い男になってね、シュテッケン…」'''
 
:第14話。隊の様子を見に行く中、襲われていた少女ミリーを助けた際に今は亡き母親の面影を見る。その後、自室で形見のネックレスを手にしたシュテッケンは病床にあった母の言葉を思い出していた。'''「誰にも頼らない強い男になってね、シュテッケン…」'''
;「ミリー…」
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;「母に…母と似ていたからだ」
:同話ラスト。いつの間にかシュテッケンを本当に愛していたミリーはシュテッケンを守るべく奇襲してきた新惑星の連中に立ち向かい…。その彼女を脳裏で母とダブらせながらその名を呟き、別離の辛さを振り切るかのように独りバイクで駆けていく。
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:同上。ミリーが新惑星側のスパイである事に勘づきながらも、罰することなく何度も逃した事をミリーから尋ねられて答える。「情」であった事には違いないが、それは「[[愛]]」とは言えなかった…。直前、スパイ行為のために調べ上げた自分とシュテッケンの母が似ているという事実を利用していたことを彼女から聞かされたが為、猶の事辛さは募る。しかし、いつの間にかシュテッケンを本当に愛していたミリーはシュテッケンを守るべく、奇襲してきた新惑星の連中に立ち向かいその命を儚く散らす。同話の最後にはその彼女を脳裏で母と重ねながらその名を呟き、別離の辛さを振り切るかのように独りバイクで駆けていった。
 
;士郎「シュテッケン…勘違いですよ。何ともなかったのに…今だってほら、こんなに」<br />「いや、この間の熱は普通じゃなかった。キョーラーク星のヤブ医者の診断じゃ、俺は納得できねぇ!」
 
;士郎「シュテッケン…勘違いですよ。何ともなかったのに…今だってほら、こんなに」<br />「いや、この間の熱は普通じゃなかった。キョーラーク星のヤブ医者の診断じゃ、俺は納得できねぇ!」
 
:第15話。セゾンJr.がオフス星まで武器の買い付けに行く話をする中、医学も進んでいると知り、士郎を連れて身体を診てもらおうと宣言。考えすぎだと反論したものの強情な態度で返されたため士郎も嫌気が差すが、直後にディーゴからフォローをされた。言葉は強硬ではあるが、彼の身を確かに案じていることが見て取れる。
 
:第15話。セゾンJr.がオフス星まで武器の買い付けに行く話をする中、医学も進んでいると知り、士郎を連れて身体を診てもらおうと宣言。考えすぎだと反論したものの強情な態度で返されたため士郎も嫌気が差すが、直後にディーゴからフォローをされた。言葉は強硬ではあるが、彼の身を確かに案じていることが見て取れる。
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;「そっちもそっちの流儀で乗り込んできた…当然こっちもこっちの流儀で受けるしかねえな」<br />オズマ「無論だ…」<br />「敵は……斬る」<br />オズマ「受けるぜよ。元よりそれは覚悟の上じゃ…だがその前にわしの気持ちを、聞いてほしいんじゃ…!」
 
;「そっちもそっちの流儀で乗り込んできた…当然こっちもこっちの流儀で受けるしかねえな」<br />オズマ「無論だ…」<br />「敵は……斬る」<br />オズマ「受けるぜよ。元よりそれは覚悟の上じゃ…だがその前にわしの気持ちを、聞いてほしいんじゃ…!」
 
:第27話。ナーカと共にバクシン基地へと訪れディーゴ達との面会を望み真正面から正体を晒してやってきたオズマに対し剣を向け、烈風隊副長として新惑星連合は敵だということを今一度示す。それはオズマも覚悟してのことであり、それでも話を聞いてもらいたいという彼の目を確かめて剣を納める。
 
:第27話。ナーカと共にバクシン基地へと訪れディーゴ達との面会を望み真正面から正体を晒してやってきたオズマに対し剣を向け、烈風隊副長として新惑星連合は敵だということを今一度示す。それはオズマも覚悟してのことであり、それでも話を聞いてもらいたいという彼の目を確かめて剣を納める。
 +
:SRWでは前半がバクシンガーでの被弾台詞としてアレンジされ(オズマの「無論だ」もディーゴが言う形でアレンジ)、後半のものは[[合体攻撃]]「J9スペシャル」中にて採用されている。
 +
;オズマ「諸刃のシュテッケンか… あんま切れすぎると己も切るぜよ?」<br />「…オズマ・ドラーゴ。先が見えすぎると、足元が見えなくなるぞ」
 +
:その後オズマがバクーフから離れて手を組むよう熱く説得するもディーゴはそれを断り、シュテッケンも彼が他の新惑星連合の連中には黙って来たことを聞いた上で「聞かなかったことにしよう」と返答するや否や、このやり取り。シュテッケンもあくまで意趣返しのつもりだったのだろうが、[[暗殺|図らずもこの言葉は現実のものとなってしまう]]。
 +
;ディーゴ「二・三日したら改めて返事を聞きに来ると言っていたが、あいつの心は読めん。だが、稀に見る男だ…」<br />「勿体ねえ男さ…あいつがトルサ星のはみ出しもんじゃなく、アステロイドの男なら共に騒ぎたいところだ」<br />ディーゴ「ああ、実は俺もそう思っていた…」
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:それから出直してくると帰っていったオズマを評して。敵同士という立場の違いはあれど、彼を二人して認め合っていた。
 
;「惜しい男だった。オズマ……お前は、時の流れに殺されたのだ……」
 
;「惜しい男だった。オズマ……お前は、時の流れに殺されたのだ……」
:オズマを宇宙葬の際口走った台詞。
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:同話ラスト。ジル・クロードの一派と殺し屋に襲撃され、目の前で事切れたオズマ。それを見届け、彼もまた時代に殺されたと嘆く。彼の遺体は共に殺されたナーカ共々、烈風隊自らバクシンガーで宇宙葬にして見送られた。
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;佐馬「…戦っているのは、俺たちだけじゃねえだろ?」<br />「持ち場に戻らねえか。もうすぐディーゴも帰ってくる…だがな、あの部屋は使わせるわけにはいかねえぞ」
 +
:第28話より。新惑星連合とバクーフ軍の会戦を前に隊士達以外の非戦闘員をバクシンバードから降ろそうとするが、言っても無駄なことと士郎達に止められる。現に艦内の食堂を覗くと、リリィやキャシー達が即席の野戦病院に仕立てている真っ最中。彼女達もここを使うことがないのが一番だと思いつつ、覚悟を決めて自分達の戦いを進めていたことを知り、シュテッケンは何を言わず食堂を後にする。自分達にできることは可能な限り、隊士達の身を無事に戦いを終わらせることだといつもの硬い態度で士郎達に言い渡した。
 +
;「ディーゴ、さあこれからが俺たちの見せどころだ。コントロール衛星を撃ち落とすなんざ序の口だ。トーバ隕石要塞の下を突破して、敵のトーバ本星の喉元に噛み付くんだ!」<br />ディーゴ「シュテッケン!お前…」<br />「ディーゴ、その代わり命がけだ。あんたを太陽系の歴史のヒーローにしてみせる!それが俺の夢だ…いや、現実にしてみせるぜ!」
 +
:同上。バクーフ軍が新惑星連合の戦力であるコントロール衛星に苦戦するさなか、スリーJがそれを妨害できる撹乱衛星アルバトロスを調達して形勢逆転の手が導かれる。その勢いのままに新惑星連合の本隊を叩き、成り上がりをものにしてみせようとシュテッケンは意気込む。
 +
;「目に毒な美しさだ…」<br />佐馬「表向きはな」
 +
:第32話。反新太陽系連合として立ち上がったガオーカ星に向かう途中、[[地球]]の姿を眺めて。バクーフのお膝元である地球にも戻ることはできない状況にあっては、地球の美しさも心苦しく感じられた様子。
 +
;「シンザーク・ハイム…! 死してなお挑むか!」
 +
:同上。ガオーカ星でロングー艦隊の民兵隊と激突し、彼らにかつてその鬼気迫る剣を目の当たりにしたシンザーク・ハイムの影を見る。ロングーの虎が死して残した彼らの働きに、シュテッケンも唸らされた。
 +
;「これじゃあ、俺たちがアステロイドに戦火を持ち込んだも同然だ。連合軍が動けば地獄の炎が広がる。どうしたディーゴ! 早く帰ってきてくれ!」
 +
:第36話ラストの次回予告より。民間の被害を無視し食料焼き討ちという卑劣な手を使った[[新惑星連合]]だったが、この台詞はただそれに憤るだけでなく、普段の冷静なシュテッケンとは思えないような切羽詰まった口調である。更に映像ではボロボロに傷ついた[[量産型バクシンガー|バクシンガー]]まで映っており、次回の[[死亡フラグ|波乱]]を予感させる。
 +
;「良く見たか。みんな地獄の修羅場を潜り抜けてきた。キョーラーク…ミフーシ…ガオーカ…アエイズと数えきれない戦場を戦い生き残ってきたんだ。わかるか、これが戦争だ」
 +
:第37話。アステロイド各地の混乱により多くの若者たちが銀河烈風隊への入隊を希望するが、ディーゴたち一同は頑なに入隊を拒む。そして負傷兵たちの姿を見せる事で若者たちは名残惜しそうに帰っていくのだった。
 +
;「ディーゴ! ディーゴ…ディーゴォー!!」
 +
:同話ラスト。宇宙へ散ったディーゴに向けて叫ぶ。
 +
;「二人とも士郎の言うことを聞け。これはディーゴからの遺言でもあるんだ。生き残れ。 たくましく生きて次の時代に俺達烈の生きざまを受け継いでくれ。それができるのはお前達だけだ」
 +
:最終話。最後の決戦へと赴く前に同行を願い出たジャッキーとファンファンを制止し、士郎と共に銀河烈風隊があった事を伝える語り部となる事を願う。
 
;「烈風……ここにありィィィッ!!」
 
;「烈風……ここにありィィィッ!!」
 
:最期。敵機の攻撃にハリケーンごと吹き飛ばされ、死に際に叫ぶ。最期までシュテッケンは「烈」と共にあり、「烈」に殉じて散った。その戦いが報われることなく……。
 
:最期。敵機の攻撃にハリケーンごと吹き飛ばされ、死に際に叫ぶ。最期までシュテッケンは「烈」と共にあり、「烈」に殉じて散った。その戦いが報われることなく……。
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;[[バクシンガー]]
 
;[[バクシンガー]]
 
:
 
:
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
 
[[Category:登場人物さ行]]
 
[[Category:登場人物さ行]]
 
[[Category:J9シリーズ]]
 
[[Category:J9シリーズ]]
 
{{DEFAULTSORT:しゆてつけんらとくりふ}}
 
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