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;シャアの反乱時
 
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'''シャア・アズナブル''' / '''クワトロ・バジーナ'''は「[[ガンダムシリーズ]]」の登場人物。
 
'''シャア・アズナブル''' / '''クワトロ・バジーナ'''は「[[ガンダムシリーズ]]」の登場人物。
 
<!-- 彼自身が創作キャラクターとして大人気なので、経歴や考察に関する事は様々なメディアで発表されている。ここでは'''必要最小限'''の記述に止める。 -->
 
<!-- 彼自身が創作キャラクターとして大人気なので、経歴や考察に関する事は様々なメディアで発表されている。ここでは'''必要最小限'''の記述に止める。 -->
 
==概要==
 
==概要==
「'''[[赤い彗星]]'''」の異名を持つ、[[一年戦争]]時より[[ジオン公国軍]]で活躍し続け、生きた伝説と化したエースパイロット。
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「'''[[赤い彗星]]'''」の異名を持つ、[[一年戦争]]時より[[ジオン公国軍]]で活躍し続け、生きた伝説と化したエースパイロット。本名は'''キャスバル・レム・ダイクン'''。
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一年戦争後は'''クワトロ・バジーナ'''を名乗って[[エゥーゴ]]の指導者として[[グリプス戦役]]で活躍し、その後は[[ネオ・ジオン]]の総帥となって[[第2次ネオ・ジオン抗争]]を引き起こし、自らの最大の宿敵・[[アムロ・レイ]]との壮絶な戦いを繰り広げる。
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スペースノイド独立運動の指導者であるジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれた。妹は[[セイラ・マス|アルテイシア・ソム・ダイクン]]
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その正体は、かつて[[スペースノイド]]の解放を説いたジオン・ズム・ダイクンの長男で、本名は'''キャスバル・レム・ダイクン'''
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一年戦争から7年後に'''クワトロ・バジーナ'''を名乗って[[エゥーゴ]]の指導者として[[グリプス戦役]]でティターンズに致命的な損害を与えて行方を眩ませ、6年後に[[ネオ・ジオン]]の総帥となってシャアの反乱([[第2次ネオ・ジオン抗争|第2次ネオ・ジオン抗争)]]を引き起こし、最大の宿敵・[[アムロ・レイ]]との壮絶な戦いを繰り広げた。
    
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
スペースノイド独立運動の指導者であるジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれた。妹は[[セイラ・マス|アルテイシア・ソム・ダイクン]]
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基本的に冷静沈着で、何事においても紳士的に対応出来る大人びた人物。ジオン公国軍軍人として活躍していた時期より、パイロットとしての高度な操縦技能だけでなく、指揮官としても高い状況判断能力を持ち合わせ、彼の元で戦う者の多くが忠実に従おうとする程の絶大な人望も備える等、非の打ち所の無い程のカリスマ的存在で、軍人としての階級も20代前半という若さで大佐の地位にまで上り詰めている<ref>同じく20代前半の身で「大佐」の階級にまで上り詰めたのは、同軍ではザビ家の血を引くガルマだけであった。</ref>。
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一年戦争の終盤では、戦闘者としての[[ニュータイプ]]に目覚め、戦場で優れた把握能力を発揮するようになり、赤い彗星という異名の影響力も合わせて、ジオンだけでなく敵対していた連邦側にとっても、無視出来ない物となっている。
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それから七年が経ったグリプス戦役では、地球連邦政府の[[ダカール]]にある議会を武力で占拠するなど過激なテロリズムを成功させ、その際の演説で正規軍である[[ティターンズ]]を支持していた世論を、反乱軍である[[エゥーゴ]]へと傾けるなど歴史を大きく動かす程であった。[[ハマーン・カーン]]と[[グレミー・トト]]を失い、ネオ・ジオンを再編したのもシャアというカリスマ的存在がいたからであった。
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一方で、ジオン公国軍に所属していた当時は、自らの悲願であった「父を奪った[[ザビ家]]への復讐」の為ならば手段を選ばず、親友として気を許していた[[ガルマ・ザビ]]であっても「復讐」の対象の一人として謀殺する等、狡猾さや冷徹さを見せる事もあった<ref>復讐の最初の対象としてガルマに矛先を向けたのは、本当に友情を感じていた彼を殺せない事で、復讐心を失う事を恐れたのも理由の一つとなっている。</ref>。しかし、決して人の心を失っていた訳では無く、実際にザビ家の血を引いていながらも、まだ幼かった[[ドズル・ザビ]]の遺児である[[ミネバ・ラオ・ザビ]]に対しては、手に掛けようとしないどころか、むしろ彼女が一人の少女として幸せになる事を願っており、それ故に[[ハマーン・カーン]]の傀儡として利用されている姿を目の当たりにした際は、普段とは打って変わって激昂し、冷静さを失っていた程。
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あらゆる面で優れた能力を持っている反面、その内側には精神的な脆さも秘めており、自分をニュータイプとして導いてくれる母性的愛情や安らぎを女性に求めている部分があり、[[ララァ・スン]]や[[ナナイ・ミゲル]]を除いて、プライベートでその事を打ち明けることはなかった。自分を導くはずだった母性ララァ・スンを失ったことは、アムロ・レイとの決戦においても未だに忘れがたい悔恨となるのであった。
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指導者ジオン・ズム・ダイクンの息子であるのを理由に、[[カイ・シデン]]などからは一方的に政治家になるよう期待を押し付けられるのは、「一人の戦士」として戦場を疾駆したいと願うシャアにとって、精神的に大きな重圧となっていた。エゥーゴ時代の『[[機動戦士Ζガンダム|Ζガンダム]]』では、コロニー内でMS戦をしでかして警察に連行されたり、自販機でコーラを買って飲んだり、「嫁さんも貰えない」と自嘲していたり、戦艦の艦長をしていた1stや組織の首魁となった[[CCA]]での姿とかけ離れた自由な行動をしており、劇場版では更に自分の分のケーキがないかと気にしたり、[[エマ・シーン]]を口説こうとするヘンケンを羨ましがったりもしている。
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ジオン・ズム・ダイクンの遺児ではあるが、人類が変わるべきタイプと言われる新人類ニュータイプに関して、当初はララァ・スンに言ったように「戦争が生み出した人類の悲しき変種」とネガティブなイメージを持っていた。やがて自分の命を脅かす最強のパイロットであるアムロ・レイと戦う内に思想が変化し、ア・バオア・クーでは「ジオンなき後はニュータイプの時代だ」とこれからの時代の変革を予感するに至る。以降、「'''人類の革新ニュータイプ'''」という概念を模索していくようになった。
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多才な人間であり、モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、潜伏力(アクシズにいたハマーンですら彼を見つけられなかった)、政治手腕、カリスマ性、演説による民衆の扇動能力の高さは優れたものであり、これらは『逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かる。しかし、それもシャアにとって能力の一端でしかなく、『アニメック』1986年5月号のインタビューで、シャアの生みの親の一人である富野由悠季は「けれども色々な事があった末にシャアが”悩む”と言う事から脱っしてしまったとしたら、彼は途方も無く強いでしょう。どれだけ強いか、と言うとそれこそ物語があっという間、『ZZ』なんかは5本もいらずに終わってしまうでしょうね。もう狡猾な手段なんかは使わないでやれてしまう位、強いでしょうね。まず、アムロなんかは、何も知る前に殺されてしまうでしょうね。それ程、強いです。」と狡猾な手段を取らない本気を出したシャアの強さと恐ろしさを解説している。
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結局、シャア・アズナブルはその潔癖さゆえに、悩むことを脱することはなく生涯を終えた。
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パイロット(ニュータイプ)、政治家、指導者、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、『[[機動戦士ガンダム]]』第43話で[[アムロ・レイ]]から「貴様だってニュータイプだろうに」と言われるほどに他者と交信可能な優れたニュータイプ能力を所持していながらも、『[[機動戦士Ζガンダム]]』第15話で[[ベルトーチカ・イルマ]]に指摘された通り「'''平和なインテリジェンスを持たなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、戦場においても分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、実は[[エゥーゴ]]と同じ様な最終目的を持っていた[[ジャミトフ・ハイマン]]とは対談することなく直接暗殺を決行し、[[ララァ・スン]]を殺害された一件から[[アムロ・レイ]]とは最後まで和解することがが出来なかった。
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基本的に冷静沈着で、何事においても紳士的に対応出来る大人びた人物。ジオン公国軍軍人として活躍していた時期より、パイロットとしての高度な操縦技能だけでなく、指揮官としても高い状況判断能力を持ち合わせ、彼の元で戦う者の多くが忠実に従おうとする程の絶大な人望も備える等、非の打ち所の無い程のカリスマ的存在で、軍人としての階級も20代前半という若さで大佐の地位にまで上り詰めている<ref>同じく20代前半の身で「大佐」の階級にまで上り詰めたのは、ザビ家の血を引くガルマだけであった。</ref>。そして一年戦争の終盤では、[[ニュータイプ]]としても優れた潜在能力を発揮するようになり、ジオン・ズム・ダイクンの遺児という点を除いても、その影響力はジオンだけでなく敵対していた連邦側にとっても、無視出来ない物となっている<ref>事実、[[ダカール]]の演説では、[[エゥーゴ]]と[[ティターンズ]]の対立構造を大きく覆す事態へと歴史を動かし、シャアが消息不明になった3年後となる『[[機動戦士ガンダムUC|ラプラス事変]]』時はに至っては、ネオ・ジオンという組織を維持させる為に、ジオン共和国の首相であるモナハン・バハロがシャアを模した強化人間である[[フル・フロンタル]]を用意した程である。</ref>。
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『Ζ』第6話で[[カミーユ・ビダン]]からは「'''じゃあクワトロ大尉も、他人を信じないから戦うのですか?'''」と、シャアが他人を信用していないという核心を突かれている。他人を信用しない性格は、幼少期にて唐突に両親を失った事で、家庭の愛情を殆ど知らずに育ち、残された唯一の肉親である[[セイラ・マス|アルテイシア]]の「兄」を務めねばならず、簡単に弱みを見せたり他者に頼る事が許されなかったある種の「孤独」な環境で育ったで形成されたと思われる。
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一方で、ジオン公国軍に所属していた当時は、自らの悲願であった「父を奪った[[ザビ家]]への復讐」の為ならば手段を選ばず、例え親友として本心から気の許せる存在であった[[ガルマ・ザビ]]であっても「復讐」の対象の一人として謀殺する等、狡猾さや冷徹さを見せる事もあった<ref>復讐の最初の対象としてガルマに矛先を向けたのは、本当に友情を感じていた彼を殺せない事で、復讐心を失う事を恐れたのも理由の一つとなっている。</ref>。しかし、決して人の心を失っていた訳では無く、実際にザビ家の血を引いていながらも、まだ幼かった[[ドズル・ザビ]]の遺児である[[ミネバ・ラオ・ザビ]]に対しては、手に掛けようとしないどころか、むしろ彼女が一人の少女として幸せになる事を願っており、それ故に[[ハマーン・カーン]]の傀儡として利用されている姿を目の当たりにした際は、普段とは打って変わって激昂し、冷静さを失っていた程。
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[[ララァ・スン]]の残留思念からは「彼は純粋よ」[[ミライ・ヤシマ]]からは「シャアは純粋すぎる人よ」と、アクシズ落としという凶行であっても止まらずにやり遂げてしまう極端さを暗示されている。
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しかし、あらゆる面で優れた能力を持っていた反面、その内側には精神的な脆さも秘めており、幼い頃より政治闘争に翻弄され続け、両親からの満足な愛情を得られなかった結果、母性的愛情や安らぎに飢えている孤独な苦悩も抱え込んでおり、[[ララァ・スン]]を覗いてその哀しい本質に気付き理解する事が出来た者は、遂に誰もいなかった。そしてララァを失い、次第にニュータイプとしての片鱗を見せ始めたシャアは、自らの心の穴を埋めるかの様に、「'''ニュータイプによる人類の革新'''」という独自の理想を求める様になる。
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=== 行動原理 ===
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一年戦争の頃の目的は、父親を謀殺したザビ家に対する復讐である。その為に彼らの支配するジオン公国軍に潜り込み[[ガルマ・ザビ]]謀殺に成功するのだが、終盤には「ザビ家打倒なぞついでのことだ」と実妹の[[セイラ・マス]]の前で言い放っていた。それだけ戦争で能力を開花させたニュータイプ、[[アムロ・レイ]]を危険視していたのである。
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また、ジオン・ズム・ダイクンの息子であるのを理由に周囲から一方的に期待を押し付けられる重圧には、内心「一人の人間」として扱って欲しいと願っていたシャアにとって、精神的に大きな苦痛となっていた。エゥーゴ時代が『[[機動戦士Ζガンダム|Ζガンダム]]』では、コロニー内でMS戦をしでかして警察に連行されたり、自販機でコーラを買って飲んだり、「嫁さんも貰えない」と自嘲していたり(引く手数多だが)と、1stや[[CCA]]での姿からは想像できない行動もしており、劇場版では更に自分の分のケーキがないかと気にしたり、[[エマ・シーン]]を口説こうとするヘンケンを羨ましがったりもしている。ヘタレ呼ばわりされがちなΖ時代の彼だが、これこそが「シャア・アズナブル」の仮面を脱いで「パイロットだけをやっている」、素のキャスバルの姿だったのかも知れない。
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シャアの反乱においての目的は、アクシズ落としにより地球に執着しているアースノイドを強制的に宇宙へ上げてニュータイプにし、人類発祥の地である地球をただの星と見做して無関心になっていたスペースノイドを地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭ける事であった。この部分は『ハイ・ストリーマー』で詳しく解説されており、地球を独占する地球連邦政府に対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーターの難民から強い信頼を得ているシャアが、自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていた。しかし、自分の味方であるネオ・ジオン派の人間は「結局は自らのカリスマを利用して、権力に執着するだけの俗物でしかない」という事実も把握していた為、右腕である[[ナナイ・ミゲル]]の前でしか遂に本心を明かすことはなかった。この心情は映画でも'''「私は世直しなど考えてない」'''の一言で出てきており、『純粋にモビルスーツのパイロットとして、アムロと互角に戦って勝ちたい』という思いも燻らせていながらも、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。普段こそ理性一辺等で冷静沈着を装っているが、シャア・アズナブルのもう一つの顔は、長き間戦いに身を投じていたモビルスーツパイロットとしての「戦士」であったのも事実だ。『逆襲のシャア』の、ロンデニオン・コロニー内での邂逅では'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''という台詞が噴出するが、これも組織の御旗になってしまったが故の本音である。
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===劇中の様相===
   
==== 生い立ち ====
 
==== 生い立ち ====
ジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれたキャスバルは、妹・アルテイシアや母・トアと共に穏やかに暮らしていたが、ある日突然、父・ジオンが病死。ザビ家によって命が危険に晒された結果、父の理解者であったジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)に庇護され、彼の手引き[[地球]]に逃れた後は、マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つ。
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ジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれたキャスバルは、妹・アルテイシアや母・トアと共に穏やかに暮らしていたが、ある日突然、父・ジオンが急死。ザビ家によって命が危険に晒された結果、父の理解者であったジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)に庇護され、彼の手引きで[[地球]]に逃れた後は、マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つ。
    
しかし、ジンバから「父がザビ家に暗殺された」と聞かされていたキャスバルは、復讐を誓って家出し、ザビ家に近づく為に「'''シャア・アズナブル'''」を名乗ってジオン軍に入隊する。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期となり次席で卒業したシャアは、やがて学友に譲られたマスクを被り、モビルスーツの操縦技術において高い能力を発揮。一年戦争の開戦初期の戦いであるルウム戦役では、赤く塗装された[[ザク|ザクII]]を駆って「通常のザクの3倍」とされる機動力を披露<ref>[[シャア専用ザク|専用のザク]]は「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。</ref>し、'''5隻の戦艦を撃沈'''せしめる獅子奮迅の戦果を挙げる。二階級特進によって少佐へと昇進したシャアは、高速機動を重視したその戦術と功績、そして搭乗した機体の色が「赤」であった事から「'''赤い彗星 シャア・アズナブル'''」の異名を得るまでに至った。
 
しかし、ジンバから「父がザビ家に暗殺された」と聞かされていたキャスバルは、復讐を誓って家出し、ザビ家に近づく為に「'''シャア・アズナブル'''」を名乗ってジオン軍に入隊する。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期となり次席で卒業したシャアは、やがて学友に譲られたマスクを被り、モビルスーツの操縦技術において高い能力を発揮。一年戦争の開戦初期の戦いであるルウム戦役では、赤く塗装された[[ザク|ザクII]]を駆って「通常のザクの3倍」とされる機動力を披露<ref>[[シャア専用ザク|専用のザク]]は「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。</ref>し、'''5隻の戦艦を撃沈'''せしめる獅子奮迅の戦果を挙げる。二階級特進によって少佐へと昇進したシャアは、高速機動を重視したその戦術と功績、そして搭乗した機体の色が「赤」であった事から「'''赤い彗星 シャア・アズナブル'''」の異名を得るまでに至った。
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しかし、マハラジャが死亡してアクシズが指導者不在となると、シャアは弱冠16歳のハマーンをアクシズの指導者に指名するも、アクシズは「ザビ家」の色が濃い組織になった事で、彼自身はそれを嫌ってアクシズを離脱。「ザビ家の支配」でなく、'''「スペースノイドの自治獲得」'''のため離脱した賛同者と共に、[[スペースコロニー]][[スウィートウォーター]]を拠点として組織を立ち上げる。この組織が後の[[宇宙世紀]]0090年のネオ・ジオンとなる。ここまでが原作前の彼の経歴となる。
 
しかし、マハラジャが死亡してアクシズが指導者不在となると、シャアは弱冠16歳のハマーンをアクシズの指導者に指名するも、アクシズは「ザビ家」の色が濃い組織になった事で、彼自身はそれを嫌ってアクシズを離脱。「ザビ家の支配」でなく、'''「スペースノイドの自治獲得」'''のため離脱した賛同者と共に、[[スペースコロニー]][[スウィートウォーター]]を拠点として組織を立ち上げる。この組織が後の[[宇宙世紀]]0090年のネオ・ジオンとなる。ここまでが原作前の彼の経歴となる。
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戦後の混乱に紛れ、「'''クワトロ・バジーナ'''」の偽名を使って地球連邦軍に入隊<ref>この偽名は[[地球連邦軍]]の行方不明になっている軍人の戸籍を非合法に取得して名乗ったもの。クワトロはイタリア語で「(数字の)4」を意味し、キャスバル、エドワゥ、シャア・アズナブルに続く4番目の名前である事を示している。</ref><ref>『機動戦士Ζガンダム Define』においては、「クワトロ・バジーナ」の偽名を使っている理由として「シャアとしてエゥーゴに参加してしまうと、スペースノイドからはエゥーゴがジオン残党と見なされてその理念が理解されなくなってしまうため」とレコアに説明している。</ref>。やがて[[ブレックス・フォーラ]]准将を指導者とする反地球連邦政府組織「[[エゥーゴ]]」の一員となり、指導者であるブレックスの相談役も兼任しつつ、巡洋艦[[アーガマ]]のモビルスーツ隊隊長を務め、スペースノイドを苛烈な手段で弾圧する地球至上主義者で構成された[[ティターンズ]]との戦いに身を投じる。作中においては仮面の代わりに常にサングラスを着用し、[[偽名]]のクワトロを通しながらも基本的にブレックスや[[ヘンケン・ベッケナー]]、[[カイ・シデン]]辺りは既に感づいており、対面したアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]も殆どすぐに気付いている。<ref>『機動戦士Ζガンダム Define』では序盤の時点で「アーガマの乗員の大半はクワトロ=シャアだと気付いている」とレコアが発言している。</ref>。
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戦後の混乱に紛れ、「'''クワトロ・バジーナ'''」の偽名を使って地球連邦軍に入隊<ref>この偽名は[[地球連邦軍]]の行方不明になっている軍人の戸籍を非合法に取得して名乗ったもの。クワトロはイタリア語で「(数字の)4」を意味し、キャスバル、エドワゥ、シャア・アズナブルに続く4番目の名前である事を示している。</ref><ref>『機動戦士Ζガンダム Define』においては、「クワトロ・バジーナ」の偽名を使っている理由として「シャアとしてエゥーゴに参加してしまうと、スペースノイドからはエゥーゴがジオン残党と見なされてその理念が理解されなくなってしまうため」とレコアに説明している。</ref>。やがて[[ブレックス・フォーラ]]准将を指導者とする反地球連邦政府組織「[[エゥーゴ]]」の一員となり、指導者であるブレックスの相談役も兼任しつつ、巡洋艦[[アーガマ]]のモビルスーツ隊隊長を務め、スペースノイドを苛烈な手段で弾圧する地球至上主義者で構成された[[ティターンズ]]との戦いに身を投じる。作中においては仮面の代わりに常にサングラスを着用し、[[偽名]]のクワトロを通しながらも基本的にブレックスや[[ヘンケン・ベッケナー]]、[[カイ・シデン]]辺りは既に感づいており、対面したアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]も殆どすぐに気付いている<ref>『機動戦士Ζガンダム Define』では序盤の時点で「アーガマの乗員の大半はクワトロ=シャアだと気付いている」とレコアが発言している。</ref>。
    
物語の序盤では、ジオン時代からの部下である[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]の二人と共に[[ガンダムMk-II]]奪取作戦を遂行して、コロニー「[[グリーンノア]]」に潜入するも、その時に出会った[[カミーユ・ビダン]]のニュータイプの素養に早くから注目し、様々な面で面倒を見る事になる。
 
物語の序盤では、ジオン時代からの部下である[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]の二人と共に[[ガンダムMk-II]]奪取作戦を遂行して、コロニー「[[グリーンノア]]」に潜入するも、その時に出会った[[カミーユ・ビダン]]のニュータイプの素養に早くから注目し、様々な面で面倒を見る事になる。
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当初はパイロットに徹していたが、かつての[[ライバル]]だったアムロとの再会、[[パプテマス・シロッコ]]の出現、ブレックスの死を経た事で、なし崩し的にエゥーゴの中心人物となり、[[ダカール演説]]によって自らの素性を明かした上でティターンズを糾弾する。その後も、パイロットと同時にエゥーゴの指導者としても活躍する事になるが、ミネバを傀儡の指導者にしたハマーンに激昂した後に[[コロニーレーザー]]の「グリプス2」を潰す為に頭を下げざるを得なくなったり、一方的な失望と共にティターンズへ寝返った[[レコア・ロンド]]には罵られ、シロッコには「ニュータイプのなり損ない」とまで見下される等、精神的な重圧や苦悩に見舞われる事も多くなる。
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当初はパイロットに徹していたが、かつての[[ライバル]]だったアムロとの再会、[[パプテマス・シロッコ]]の出現、ブレックスの死を経た事で、なし崩し的にエゥーゴの中心人物となり、[[ダカール演説]]によって自らの素性を明かした上でティターンズを糾弾。U.C.0097を描いたアニメ『[[機動戦士ガンダムNT]]』では、回想シーンで、新規収録されたダカール演説の映像が挿入された。
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[[ジャミトフ・ハイマン]]の死後となるグリプス2争奪戦において、[[百式]]でシロッコの駆る[[ジ・O]]やハマーンの駆る[[キュベレイ]]と戦う事になるも、モビルスーツの圧倒的な性能差によって苦戦を強いられる事が多く、最終的には大破した戦艦内でのハマーンのキュベレイとの戦いの最中、戦艦の爆発に巻き込まれて行方不明となる。
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民意が反ティターンズへと傾いた後も、パイロットと同時にエゥーゴの指導者としても活躍する事になるが、ミネバ・ラオ・ザビを傀儡の指導者にしたハマーンに激昂した後に[[コロニーレーザー]]の「グリプス2」を潰す為に頭を下げざるを得なくなったり、一方的な失望と共にティターンズへ寝返った[[レコア・ロンド]]には罵られるなど、精神的な重圧や苦悩に見舞われる事も多くなる。
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[[ジャミトフ・ハイマン]]の死後となるグリプス2争奪戦において、[[百式]]でシロッコの駆る[[ジ・O]]やハマーンの駆る[[キュベレイ]]と戦う事になるも、モビルスーツの圧倒的な性能差によって苦戦を強いられるが見事に陽動を果たし、最終的にティターンズ艦隊に致命的な一撃を与える。そして、中破した百式を駆り、ハマーンのキュベレイとの戦いの最中、戦艦の爆発に巻き込まれて行方不明となる。
    
本作では、序盤は専用カラーに塗られた[[リック・ディアス]]に搭乗し、一時は改修し白のカラーで塗られたガンダムMk-IIにも搭乗。その後は金色のモビルスーツである百式に乗り換えて多大な戦果を挙げているのだが、この当時、モビルスーツの性能には激しいインフレが生じていた故に、グリプス戦役の終盤にはモビルスーツの性能差によって追い込まれる事も少なくなかった。
 
本作では、序盤は専用カラーに塗られた[[リック・ディアス]]に搭乗し、一時は改修し白のカラーで塗られたガンダムMk-IIにも搭乗。その後は金色のモビルスーツである百式に乗り換えて多大な戦果を挙げているのだが、この当時、モビルスーツの性能には激しいインフレが生じていた故に、グリプス戦役の終盤にはモビルスーツの性能差によって追い込まれる事も少なくなかった。
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エンディングクレジットは[[主人公]]のカミーユを差し置いて一番上で、名前も'''シャア・アズナブル'''となっている。カミーユがトップクレジットになったのは劇場版2作品目からとかなり後年になってからである。また、SRWシリーズでは終始カミーユと共に前線で戦い続けているイメージがあるが、カミーユを残し先に宇宙に上がってしまったり、ブレックスに託されエゥーゴの中心人物になったので出撃を控えて欲しいと言われたり(ダカール演説後は特に)と、物語が後半になるにつれ戦闘に参加したくてもできない事が多くなっていった。
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エンディングクレジットは[[主人公]]のカミーユを差し置いて一番上で、名前も'''シャア・アズナブル'''となっている。設定資料や本編での小杉十郎太氏によるナレーションでも一貫して“シャア・アズナブル”として扱われている。“クワトロ”と呼ぶのは、後年のゲーム作品などが限定される。また、カミーユがトップクレジットになったのは劇場版2作品目からである。SRWシリーズでは終始カミーユと共に前線で戦い続けているイメージがあるが、カミーユを残し先に宇宙に上がってしまったり、ブレックスに託されエゥーゴの中心人物になったので出撃を控えて欲しいと言われたり(ダカール演説後は特に)と、物語が後半になるにつれ戦闘に参加したくてもできない事が多くなっていった。
 
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ゲームや外伝作等では、生存直後のクワトロの姿が描かれており、残骸となった百式のコックピットから出てカミーユの身に起きた悲劇を感じ取ったクワトロは、自らの信じようとして「人類の革新」に対し絶望。そして、その4年後にはネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルとして起ち、アムロと雌雄を決する事になる。
      
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
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ハマーンの死後、新たなネオ・ジオンを立ち上げたシャアは、依然地球にしがみつく人々の存在に絶望。人類の粛正を目論み、最初の段階として資源衛星である[[フィフス・ルナ]]を地球へと落とす作戦に出る。その際、自らの専用機である[[サザビー]]に搭乗したシャアは、因縁の宿敵であるアムロの駆る[[リ・ガズィ]]と交戦。モビルスーツの性能差もあって彼を圧倒し、最終的にはフィフス・ルナの落下に成功させる。
 
ハマーンの死後、新たなネオ・ジオンを立ち上げたシャアは、依然地球にしがみつく人々の存在に絶望。人類の粛正を目論み、最初の段階として資源衛星である[[フィフス・ルナ]]を地球へと落とす作戦に出る。その際、自らの専用機である[[サザビー]]に搭乗したシャアは、因縁の宿敵であるアムロの駆る[[リ・ガズィ]]と交戦。モビルスーツの性能差もあって彼を圧倒し、最終的にはフィフス・ルナの落下に成功させる。
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一方、アムロとの因縁に決着をつける為に、彼なりの美学からか「[[サイコフレーム]]」を[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]へ横流しさせており、それが[[νガンダム]]の開発に繋がっている(小説『ハイ・ストリーマー』ではよく知られる「アムロと互角の条件で決着を付けるため」という理由の他に、「'''地球を潰す行為を行う事を恐れ、自身の行為をアムロに止めてもらうため'''」といった理由があった事がシャア自身の口から語られる)。また、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』では、サイコフレームを搭載したサイコ・ドーガをわざと放棄し、アムロが回収するよう仕向けていた。これにより、アムロはサイコ・ギラ・ドーガのサイコフレームを[[Hi-νガンダム]]に搭載させた。
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一方、アムロとの因縁に決着をつける為に、対等な勝負を行った上で勝つという彼なりの美学からか「[[サイコフレーム]]」を[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]へ横流しさせており、それが[[νガンダム]]の性能アップに繋がっている。また、小説『ハイ・ストリーマー』では、これはアムロに自分を止めて貰う為でもあったと補足された。また、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』では、サイコフレームを搭載したサイコ・ドーガをわざと放棄し、アムロが回収するよう仕向けていた。これにより、アムロはサイコ・ギラ・ドーガのサイコフレームを[[Hi-νガンダム|νガンダム]]に搭載させた。
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スウィートウォーターの住民達からは「スペースノイドの希望」と崇拝されている。かつて戦争難民だった住民たちは、圧政者たる地球連邦はもとより、'''[[ジオン公国]]以外のスペースノイドを軍に虐殺させたザビ家'''も嫌悪しており、「ジオン・ズム・ダイクンの遺児」というザビ家の被害者代表ともいえる肩書きが、彼らを引き付ける要素となったと思われる。一方、シャアを支持するスペースノイド達の中には、その影響力を利用して権力を手中に収めようとする俗物的な人間もいたが、シャアはそれを知りつつも、あえて彼等を利用する事で自らの目的を果たそうとする強かさも見せている。
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スウィートウォーターの住民達からは「スペースノイドの希望」と崇拝されている。かつて戦争難民だった住民たちは、圧政者たる地球連邦はもとより、'''[[ジオン公国]]以外のスペースノイドを軍に虐殺させたザビ家'''も嫌悪しており、「ジオン・ズム・ダイクンの遺児」というザビ家の被害者代表ともいえる肩書きが、彼らを引き付ける要素となったと思われる。一方、シャアを支持するスペースノイド達の中には、その影響力を利用して権力を手中に収めようとする俗物的な人間もいたが、シャアはそれを知りつつも、あえて彼等を利用する事で自らの目的を果たそうとする強かさも見せている。小説『ハイ・ストリーマー』は、映画の説明が足りなかった部分を補足しており、シャアの行動原理を詳細に描写。シャアがアクシズを落とす目的が「地球に無関心となったスペースノイドに、かの星が人類発祥の地であると思い出させる為」といった理由があった事がナナイの前でシャア自身の口から語られる。
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アクシズ落としが敢行される中、サザビーに搭乗してアムロの駆るνガンダムとの死闘を演じ、途中で生身での戦闘も行いながら、再びモビルスーツでの戦いとなるが、最終的には敗北してサザビーから脱出。その際にアムロのニューガンダムにコックピットブロックを掴まれ、最後はアクシズを押し返そうとするνガンダムのサイコフレームの光に巻き込まれる形でアムロと共に行方不明となる。その際、[[ナナイ・ミゲル]]が「大佐の命が…吸われていきます」と発していることから'''サイコフレームの共振による何らかの影響で死亡した'''事が示唆されている。ただしUCなど近年の作品の設定ではサザビー(とνガンダム)のコックピットはのちに無人の状態で発見されていることになっており、シャアはアムロともども'''真のニュータイプになった'''という描写がなされている。
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アクシズ落としが敢行される中、サザビーに搭乗してアムロの駆るνガンダムとの死闘を演じ、途中アクシズの坑道内で生身での銃撃戦も行いながら、再びモビルスーツでの戦いとなるが、最終的には敗北してサザビーからコックピット・カプセルが排出される。その際にアムロのニューガンダムにコックピット・カプセルを掴まれ、アクシズの地表に埋没させられる。そして最後は、νガンダムとカプセルから発したサイコフレームの光に巻き込まれる形でアムロと共に行方不明となる。その際、[[ナナイ・ミゲル]]が「大佐の命が…吸われていきます」と発していることから、サイコ・フレームにより意思を吸われ死亡したことが暗示されている。小説『ハイ・ストリーマー』においても、シャアが「サイコミュが、我々の意思を……」とサイコ・フレームにより自分とアムロの思惟が吸われていくことを説明している。
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==== その後 ====
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==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、'''サイコフレームに命を吸われる形で死亡した'''」事になっていた。
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逆襲のシャアから3年後を舞台にした小説で、1989年に発刊された小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』同様に、設定面ではシャアもアムロも既に死亡したことになっているが、劇中では、シャアもアムロも行方不明ということになっている。生前の本人でもあって本人でもないという量子的存在である残留思念の特性上、シャア・アズナブルの残留思念も本人ではなく本人であるという重ね合わせの状態で、強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に宿り、彼を動かしている。
UCの設定に準じる近年の作品の設定ではアムロともども'''真のニュータイプになった'''という描写がなされており、OVA・TV版UCではジオン共和国がシャアを模して作った強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に宿った自身の残留思念をアムロやララァと共に迎えに来る様子が描かれている。
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===総評===
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アニメ版では設定はほぼ変わりないが、イベント「赤の肖像」で、シャアが死亡し全体に溶けフル・フロンタルに憑依するまでが描写された。また、こちらでは終盤、アムロやララァと共に、シャアの残留思念が、フロンタルに憑依した自分の残留思念を迎えに来る様子が描かれている。
多才な人間であることは間違いなく、モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、政治手腕、カリスマ性とそれに対する演説は優れたものであり、これらは『逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かる。そんなシャア・アズナブルの[[性格]]は、「理性」と「感情」が入り混じった「理想」と「実利」主義者であったと言える。
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『逆襲のシャア』において、シャアはアースノイドに対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーター市民からの信頼を得ており、シャア自身も自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていたが、同時に自分の味方であるネオ・ジオン派の人間達すら「結局は自らのカリスマを利用して、覇権奪取に奔走し権力に執着するだけの俗物でしかない」事実も把握していた。その為、ネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は、ただ『アースノイドを否定すればいい』としか考えていない傲慢なスペースノイド達とは異なり、「スペースノイド側だけに都合の良い『世直し』や『革命』」を考えていた訳ではなかった。シャアがアクシズ落としを行おうとしたのは、「それによって荒廃した地球で生き残ったアースノイド達が宇宙へ上がらざるを得ないようにし、また自分達の不満の捌け口に近い形で地球を否定する事しか考えないスペースノイド達にも地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭けようとする為」であった。
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==== [[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] ====
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シャアの反乱から約10年が経過した世界を舞台とした小説となっており、シャア、アムロ双方が既に死亡したことが冒頭で語られている。よってシャアは出てこないが、シャアが生き返って人の思う事をしていると評される秘密結社のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンが登場する。正体はハサウェイ・ノアであった。またシャアの出した結論が、人類を産んだ地球を滅亡させてはならない、保全すべきという部分も語られた。
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一方、普段こそ理性一辺等で冷静沈着を装っているが、シャア・アズナブルの実情は、長き間戦いに身を投じていたモビルスーツパイロットとしての「戦士」であるのも事実である。宿命のライバルであるアムロとの最後の対決で、以前の対面で'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''と言っていながら'''「私は世直しなど考えてない」'''と矛盾した台詞を言い放っている事からも分かる通り、政治家を務めていながらも『純粋にモビルスーツのパイロットとして、アムロと互角に戦って勝ちたい』という思いも燻らせており、「戦士」である事に最も生き甲斐を覚えていた彼にとって譲れない部分であった。つまり、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
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劇場版ではハウンゼン内で、ギギ・アンダルシアが見ているタブレットコンピューターのニュース映像で生前のシャアの姿が新しく描き起こされている。また、こちらではマフティーはシャアの幽霊と噂されているという設定に変更となった。
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とはいえ、シャアの行動が周りと世界を大きく振り回したのも事実で、
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==== [[GUNDAM:ガイア・ギア|ガイア・ギア]](SRW未参戦) ====
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アムロやシャアが活躍した時代からおおよそ100年後を舞台にしており、どちらも既に死亡しているが、シャアは、自身の体細胞から作られたクローン人間アフランシ・シャアの深奥の意思として未だに存在し続けている。時折、アフランシへ語りかけるなど、意思の状態になっても、現世へ介入しているが、表層意思であるアフランシに彼の声が届くことはなかった。
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・シャアが『ガルマを殺してなければ』ザビ家が崩壊せず、ジオンが負けてもスペースノイド達はまだマシな未来があったかもしれないし、ガルマがドズルの言う通りに覚醒していた可能性もあった。
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==登場作品と役柄==
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初代設定での登場は少なく、基本的には『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
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・アクシズにおいても『ハマーンに全責任を押し付けて逃げなければ』ハマーンが大きく歪まず、スペースノイドを正しく導いていた可能性があった。
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また、原作通り何度かアクシズ落としを画策したが、アムロ以外にも多くの[[主人公]]達からその行為を否定されている。
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・グリプス戦役終結後に『エゥーゴを見限ったりもしなければ』、以降のエゥーゴ上層部の腐敗を抑え、後に連邦での地位を約束された後もスペースノイドの権利を認める方針へと軌道修正し、アースノイドとスペースノイドの間の隔たりを少しでも緩和出来た可能性もあった。ジオンの残党達が過去の栄光を求めて無意味なテロ活動に走る事も抑えられたかもしれない。
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初代設定とクワトロのときはアムロと同等の能力だが、『逆シャア』設定になると全ての能力が底上げされる傾向が強く、特に防御が跳ね上がる。
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これらはあくまでも結果論に過ぎないのは確かであるが、それでもジオンの遺児というネームバリューを利用していたにも拘らずやった事に責任をもたなかった無責任な所が、かえって世界事情を泥沼の惨劇に発展させた事は否定できないだろう。
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シリーズでも[[シュウ・シラカワ]]に次ぐ[[裏切りイベント|裏切りキャラ]]であり、新作発表で彼の登場が明らかになると、「今回は裏切りません」の公式アナウンスが出ることさえあった。逆に無いとオールバックシャアになる可能性が非常に高い(もちろん、そうならない事も多い)。また、[[アナベル・ガトー|ガトー]]が仲間になっている場合、彼の裏切りに同調し、一緒に裏切ってしまうので注意が必要。
 
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パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、「優れたニュータイプでありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、本人なりに足掻いている様子を見せる事もあったが、個人的な確執やララァの一件から最期の最期まで抜け出すことが出来なかった。
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幼少期にて唐突に両親を失った事で、家庭の愛情を殆ど知らずに育ち、残された唯一の肉親である[[セイラ・マス|アルテイシア]]の「兄」を務めねばならず、簡単に弱みを見せたり他者に頼る事が許されなかったある種の「孤独」な環境もあってか、シャアの心の内側には'''「他人に頼られるよりも、自分が他人に頼りたい」'''という、人ならば誰もが持ってもおかしくない心の弱さを抱えていた。しかし、あまりに高すぎる能力と才能を持っている事から、周囲にはその本質を理解されなかったばかりか、[[カミーユ・ビダン|よき相棒と言える人物]]や、[[ハマーン・カーン|好意を]][[レコア・ロンド|寄せてくる]][[クェス・パラヤ|女性]]からもただ「父性」ばかりを求められていた結果、「自分は期待に応えなければならない」と言うある種の強迫観念に囚われ続ける事になってしまった感もあり、その結果、女性に対して中途半端な態度しか取る事が出来ず、破局すると言う悪循環を招く要因となってもいる。<ref>実際には弱音を吐けた[[ガルマ・ザビ|親友]]や[[ララァ・スン|恋人]]もいたのだが、ガルマはザビ家への憎しみを捨てきれなかった結果自ら謀殺してしまい、ニュータイプの希望として見出したララァを戦場に出してしまったが為にアムロに殺害されるという、シャアの方にも原因がある形で早期に失ってしまった。</ref>そんなシャアの事をライバルのアムロにまで「器量の小さい」と詰られているが、[[ミライ・ヤシマ]]からは「純粋過ぎる人」と何処か哀れみもこめた評価がされており、「あらゆる優れた『能力』を持ちながらも、その『心』は一人の弱い人間でしかなかった」と言うのが、シャア・アズナブルという人物なのかもしれない。
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外伝も含めて女性との関係は非常に多いが、子孫は一切残していない。『ガイア・ギア』(SRW未参戦)では、遺伝子から造りだした[[クローン]]にメモリーチップを移植した「メモリー・クローン」という存在の主人公、'''アフランシ・シャア'''がいる。
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==登場作品と役柄==
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初代設定での登場は少なく、基本的には『[[Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
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また、原作通り何度かアクシズ落としを画策したが、アムロ以外にも多くの[[主人公]]達からその行為を否定されている。
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初代設定とクワトロのときはアムロと同等の能力だが、『逆シャア』設定になると全ての能力が底上げされる傾向が強く、特に防御が跳ね上がる。
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シリーズでも[[シュウ・シラカワ]]に次ぐ[[裏切りイベント|裏切りキャラ]]であり、新作発表で彼の登場が明らかになると、「今回は裏切りません」の公式アナウンスが出ることさえあった。逆に無いとオールバックシャアになる可能性が非常に高い(もちろん、そうならない事も多い)。また、[[アナベル・ガトー|ガトー]]が仲間になっている場合、彼の裏切りに同調し、一緒に裏切ってしまうので注意が必要。
      
ネオ・ジオン総帥の姿で登場する場合は基本的には敵なのだが、前述の通り『[[スーパーロボット大戦D|D]]』では最後まで味方として活躍するほか、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』『[[スーパーロボット大戦X|X]]』『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では終盤に自軍入りする展開を迎える。自軍入りする作品では原作では最終的に離別・決別する事になってしまった[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]達とも和解し再び良好な関係になるなど、[[スパロボ補正]]を大きく受ける機会の多いキャラクターでもある。
 
ネオ・ジオン総帥の姿で登場する場合は基本的には敵なのだが、前述の通り『[[スーパーロボット大戦D|D]]』では最後まで味方として活躍するほか、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』『[[スーパーロボット大戦X|X]]』『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では終盤に自軍入りする展開を迎える。自軍入りする作品では原作では最終的に離別・決別する事になってしまった[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]達とも和解し再び良好な関係になるなど、[[スパロボ補正]]を大きく受ける機会の多いキャラクターでもある。
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クワトロは基本的にシャアの味方バージョンといえる。原作通り[[能力]]が高い作品が多く、ストーリー的にも目立つ場面が多い味方側の最重要人物の1人である。が、『[[スーパーロボット大戦64|64]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』のように終盤で[[裏切りイベント|'''逆襲''']]するものもあるのが悩みどころ(例外的に『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、クワトロの状態で暫く敵に回る)。そのため裏切るか裏切らないかとやきもきする展開が多く、近年は彼が登場する作品の発売前には寺田プロデューサーから'''裏切らない事を予めアナウンスされる'''事も(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』や『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』<ref name="uragiriz">[https://blog.spalog.jp/?p=4855 スパロボ感謝祭寺田レポート2] 2019年5月12日閲覧。</ref>、スパロボではないが『[[Another Century's Episode: R|A.C.E.R]]』<ref>『A.C.E.R』にて、裏切らないことを予めアナウンスされた理由は、初代『A.C.E.』では彼が裏切ったため。ただし、作中では[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]、[[トビア・アロナクス|トビア]]の発言から、(原作の展開のまま)後に裏切ると示唆されている為、正確には「裏切らない」ではなく「'''作中で'''最後まで味方」という意味である。</ref>など)。なお、裏切らない場合はED後に政治の道に進んだりする(原作で[[ハヤト・コバヤシ]]に「[[地球連邦政府]]の首相になるべきだ」と言われていたことのIf的展開)。
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クワトロは基本的にシャアの味方バージョンといえる。原作通り[[能力]]が高い作品が多く、ストーリー的にも目立つ場面が多い味方側の最重要人物の1人である。が、『[[スーパーロボット大戦64|64]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』のように終盤で'''[[裏切りイベント|逆襲]]'''するものもあるのが悩みどころ(例外的に『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、クワトロの状態で暫く敵に回る)。そのため裏切るか裏切らないかとやきもきする展開が多く、近年は彼が登場する作品の発売前には寺田プロデューサーから'''裏切らない事を予めアナウンスされる'''事も(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』や『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』<ref name="uragiriz">[https://blog.spalog.jp/?p=4855 スパロボ感謝祭寺田レポート2] 2019年5月12日閲覧。</ref>、スパロボではないが『[[Another Century's Episode: R|A.C.E.R]]』<ref>『A.C.E.R』にて、裏切らないことを予めアナウンスされた理由は、初代『A.C.E.』では彼が裏切ったため。ただし、作中では[[シーブック・アノー|キンケドゥ]]、[[トビア・アロナクス|トビア]]の発言から、(原作の展開のまま)後に裏切ると示唆されている為、正確には「裏切らない」ではなく「'''作中で'''最後まで味方」という意味である。</ref>など)。なお、裏切らない場合はED後に政治の道に進んだりする(原作で[[ハヤト・コバヤシ]]に「[[地球連邦政府]]の首相になるべきだ」と言われていたことのIf的展開)。
    
『第3次Z』以降は『逆シャア』設定での登場が多く、味方入りする場合もそちらの姿のままになるため、クワトロ・バジーナとしての登場は少なくなってきている。
 
『第3次Z』以降は『逆シャア』設定での登場が多く、味方入りする場合もそちらの姿のままになるため、クワトロ・バジーナとしての登場は少なくなってきている。
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=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
:初登場作品。1st設定で[[DC]]の[[エース]]パイロット。顔グラフィックは[[一年戦争]]の仮面姿。第1話の敵増援で[[デニム]]と[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]を引き連れて[[シャア専用ザク]]に乗って登場。このステージの彼は[[ザク]]の性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。
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:初登場作品。1st設定で[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の[[エース]]パイロット。顔グラフィックは[[一年戦争]]の仮面姿。第1話の敵増援で[[デニム]]と[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]を引き連れて[[シャア専用ザク]]に乗って登場。このステージの彼は[[ザク]]の性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。
 
:PS版では1st設定での音声を初収録。バランス調整により倒し易くなっている。今回は出番は少なく、序盤で[[ララァ・スン|ララァ]]加入か死亡後はフェードアウト。
 
:PS版では1st設定での音声を初収録。バランス調整により倒し易くなっている。今回は出番は少なく、序盤で[[ララァ・スン|ララァ]]加入か死亡後はフェードアウト。
 
:;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦G}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦G}}
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
 
:DC所属で第1話から登場。[[兜甲児]]は「オレには不利だ!」と、アムロに相手を頼んでいたが、ゲーム性から言うと、必中を使える甲児のほうが撃墜しやすい。ストーリー序盤は[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]絡みのイベントも用意されている。アムロで説得すると中盤でクワトロになって仲間になる。[[説得]]しなかった場合も中盤で[[ジオング]]に乗った彼と一時的に共闘するシナリオがある。その後も彼と敵対することは特に無い。
 
:DC所属で第1話から登場。[[兜甲児]]は「オレには不利だ!」と、アムロに相手を頼んでいたが、ゲーム性から言うと、必中を使える甲児のほうが撃墜しやすい。ストーリー序盤は[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]絡みのイベントも用意されている。アムロで説得すると中盤でクワトロになって仲間になる。[[説得]]しなかった場合も中盤で[[ジオング]]に乗った彼と一時的に共闘するシナリオがある。その後も彼と敵対することは特に無い。
:[[隠し要素/第3次|隠し要素]]でアムロでシャアを[[説得]]するとクワトロとして仲間になるが、そうすると[[セイラ・マス|セイラ]]が仲間から抜けてしまうので注意。仲間になるなり正体に気付いたカミーユに暴露された上に[[修正]]イベントで殴られてしまう。
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:[[隠し要素/第3次|隠し要素]]でアムロでシャアを[[説得]]するとクワトロとして仲間になるが、そうすると[[セイラ・マス|セイラ]]が仲間から抜けてしまうので注意。その他、レコアの離脱やカツ(及びGディフェンサー)の加入、更には終盤のルート分岐にも大きな影響を与えるキャラクターなので、周回プレイでは敢えて仲間にしない選択もあり。仲間になるなり正体に気付いたカミーユに暴露された上に[[修正]]イベントで殴られてしまう。
 
:[[能力]]的には、アムロやカミーユに比べるとやや[[回避]]、[[命中]]が低いが、その分攻撃力が高めに設定されている。また、主役級[[ニュータイプ]]のパイロットの中では唯一[[集中]]を使え、集中を使った時の回避は味方中トップになるため突撃役には最適である。PS版では'''[[2回行動]]レベルが部下の[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]や[[アポリー・ベイ|アポリー]]より遅い'''という事態が起きている。
 
:[[能力]]的には、アムロやカミーユに比べるとやや[[回避]]、[[命中]]が低いが、その分攻撃力が高めに設定されている。また、主役級[[ニュータイプ]]のパイロットの中では唯一[[集中]]を使え、集中を使った時の回避は味方中トップになるため突撃役には最適である。PS版では'''[[2回行動]]レベルが部下の[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]や[[アポリー・ベイ|アポリー]]より遅い'''という事態が起きている。
 
:現在では当たり前となった「'''クワトロ・バジーナとして[[サザビー]]に乗る'''」シチュエーションが実現した初のゲーム作品である。
 
:現在では当たり前となった「'''クワトロ・バジーナとして[[サザビー]]に乗る'''」シチュエーションが実現した初のゲーム作品である。
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:クワトロとして[[シュウ・シラカワ|シュウ]]の章に登場。[[隠し要素/EX|隠し要素]]でシュウの説得で仲間に。
 
:クワトロとして[[シュウ・シラカワ|シュウ]]の章に登場。[[隠し要素/EX|隠し要素]]でシュウの説得で仲間に。
 
:なお、リューネの章でエマ達が処刑されそうだったのは、人質を取られていた(クワトロ初登場時に「地上人を使って大丈夫か?」「手は打ってある」という会話がある)にも関わらず、クワトロがシュウの説得で寝返った為という説がある。
 
:なお、リューネの章でエマ達が処刑されそうだったのは、人質を取られていた(クワトロ初登場時に「地上人を使って大丈夫か?」「手は打ってある」という会話がある)にも関わらず、クワトロがシュウの説得で寝返った為という説がある。
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})
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;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
:本作では終始クワトロとしてのみ登場。地球連邦を追われる形で[[エゥーゴ]]に参加し、中盤で[[ロンド・ベル]]に合流。ロンド・ベルを抜けた事を異様に気にしており、リューネがSFC版では『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』でシュウに酷い目に遭わされたと言っている件から察するに『EX』でアムロ達と敵対した事に負い目を持っていたようである。
 
:本作では終始クワトロとしてのみ登場。地球連邦を追われる形で[[エゥーゴ]]に参加し、中盤で[[ロンド・ベル]]に合流。ロンド・ベルを抜けた事を異様に気にしており、リューネがSFC版では『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』でシュウに酷い目に遭わされたと言っている件から察するに『EX』でアムロ達と敵対した事に負い目を持っていたようである。
 
:選択肢により、ブレックスが[[暗殺]]されて[[ダカール演説]]イベントが起こると政治の舞台に立つ為に仲間から外れる。ただし、ブレックスが生存していてもダカールのイベント後はほとんどインターミッションに出なくなる。余談だが、初登場時に[[神勝平]]から「おっちゃん」呼ばわりされる。
 
:選択肢により、ブレックスが[[暗殺]]されて[[ダカール演説]]イベントが起こると政治の舞台に立つ為に仲間から外れる。ただし、ブレックスが生存していてもダカールのイベント後はほとんどインターミッションに出なくなる。余談だが、初登場時に[[神勝平]]から「おっちゃん」呼ばわりされる。
:ちなみに、旧シリーズ(少なくとも『第4次』に続く時系列)においては「シャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクン」である事は殆ど知られていなかった模様。<ref>ブレックスは知っていたようだが、本作ではクワトロが演説する際に「赤い彗星としてではなくジオン・ズム・ダイクンの子として演説する」と宣言した原作とは違い、まず自分の正体が「ジオン・ズム・ダイクンの実子キャスバル・レム・ダイクン」である事から説明しており、ベルトーチカとブライトがそれに驚愕している。なお、セイラも『第3次』で部隊を離脱した際にブライトに「シャアは自分の兄である」とは説明したが、自分の素性は一切説明していなかった。</ref>
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:ちなみに、旧シリーズ(少なくとも『第4次』に続く時系列)においては「シャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクン」である事は殆ど知られていなかった模様<ref>ブレックスは知っていたようだが、本作ではクワトロが演説する際に「赤い彗星としてではなくジオン・ズム・ダイクンの子として演説する」と宣言した原作とは違い、まず自分の正体が「ジオン・ズム・ダイクンの実子キャスバル・レム・ダイクン」である事から説明しており、ベルトーチカとブライトがそれに驚愕している。なお、セイラも『第3次』で部隊を離脱した際にブライトに「シャアは自分の兄である」とは説明したが、自分の素性は一切説明していなかった。</ref>
:基本的にはアムロ達と同等の能力を持っているが、'''射撃だけは異様に高い'''。アムロ達の射撃が大体115前後で推移している中、'''130もある'''(ちなみにこの値はボスキャラとして調整されているのであろうハマーンよりも僅かに高い)。
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:基本的にはアムロ達と同等の能力を持っているが、'''遠攻撃だけは異様に高い'''。アムロ達の遠攻撃が大体115前後で推移している中、'''130もある'''(ちなみにこの値はボスキャラとして調整されているのであろうハマーンよりも僅かに高い)。
 
:なお、[[キャラクター事典]]では「'''何処の誰だか知らないけど、誰もがみんな知っている'''」とまで言われている。またケイブンシャの攻略本の裏表紙では'''地球連邦に反旗を翻した新たな敵クワトロ大尉'''と紹介されていた。
 
:なお、[[キャラクター事典]]では「'''何処の誰だか知らないけど、誰もがみんな知っている'''」とまで言われている。またケイブンシャの攻略本の裏表紙では'''地球連邦に反旗を翻した新たな敵クワトロ大尉'''と紹介されていた。
 
:エンディングの後日談では姿を眩ませており、『逆襲のシャア』を想起させるが、完結作なのでその後の彼の動向は不明。
 
:エンディングの後日談では姿を眩ませており、『逆襲のシャア』を想起させるが、完結作なのでその後の彼の動向は不明。
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
::シリーズで初めて声が入った。しかしSFC版同様[[アナベル・ガトー|ガトー]]と同時には仲間にできないため、喋る味方を全て自軍に揃えることはできない。
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::シリーズで初めて声が入った。ただしSFC版同様[[アナベル・ガトー|ガトー]]と同時には仲間にできないため、喋る味方を全て自軍に揃えることはできない。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
:最終話に登場し、仲間になる。ハマーンへの説得イベントがある。能力はアムロ、カミーユと並んで、[[射撃]]、[[命中]]、[[回避]]、[[反応]]と全てが非常に高い。また、MS乗りにしては[[格闘 (能力)|格闘]]が高く、[[技量]]においては自軍屈指の高さ。
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:最終話に登場し、仲間になる。ハマーンへの説得イベントがある。能力はアムロ、カミーユと並んで、[[射撃 (能力)|射撃]]、[[命中]]、[[回避]]、[[反応]]と全てが非常に高い。また、MS乗りにしては[[格闘 (能力)|格闘]]が高く、[[技量]]においては自軍屈指の高さ。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
:鬼の様な強さのハマーンを[[説得]]する可哀想な人。[[セイラ・マス]]との再会がある。伏線や[[没データ]]は存在するものの逆シャアシナリオまでは進まなかった。
 
:鬼の様な強さのハマーンを[[説得]]する可哀想な人。[[セイラ・マス]]との再会がある。伏線や[[没データ]]は存在するものの逆シャアシナリオまでは進まなかった。
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:『[[機動戦士Ζガンダム]]』のストーリーをなぞっている為、最序盤からクワトロとして登場。
 
:『[[機動戦士Ζガンダム]]』のストーリーをなぞっている為、最序盤からクワトロとして登場。
 
:[[修正]]イベントもあるが、シャアとして立つ事を受け入れれば回避可能。今作では逆襲しないが、ルート次第では[[サザビー]]が手に入らないのが痛い。
 
:[[修正]]イベントもあるが、シャアとして立つ事を受け入れれば回避可能。今作では逆襲しないが、ルート次第では[[サザビー]]が手に入らないのが痛い。
:また、本作では[[サザビー]]の他に[[シャア専用ザク]]も手に入る為、[[リック・ディアス (クワトロ専用)]]、[[フルアーマー百式改]]と併せて、本作では最終的に4機の専用機に恵まれる。なお、[[ザビ家]]は生き残っているため、シャアではなくクワトロとしての会話がある。
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:また、本作では[[サザビー]]の他に[[シャア専用ザク]]も手に入る為、[[リック・ディアス]]、[[フルアーマー百式改]]と併せて、本作では最終的に4機の専用機に恵まれる。なお、[[ザビ家]]は生き残っているため、シャアではなくクワトロとしての会話がある。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}}
 
:序盤はアムロ達を人質に取られてエマと共に[[ティターンズ]]として敵になるという珍しいパターン。
 
:序盤はアムロ達を人質に取られてエマと共に[[ティターンズ]]として敵になるという珍しいパターン。
:この時、連邦の腐敗に巻き込まれた事が一つの理由として起因し、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』における『[[逆襲のシャア]]』シナリオへと繋がる事になる。
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:この時、連邦の腐敗に巻き込まれた事が一つの理由として起因し、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』における『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』シナリオへと繋がる事になる。
 
:実際、未来編以後はハリーが金色の[[モビルスーツ]]に乗っている事に興味を持ったり、特定のシナリオで[[カプル (コレン機)|コレン専用カプル]]に乗せるとレアな台詞が出てくるなど、少々コミカルなイベントはあるものの、[[プリベンター]]内部ではアムロらとは意見が食い違う事が多く、最終的にはシュウとの決戦において、『第2次α』での反乱を示唆する発言をし、エンディングでは全く登場しない。
 
:実際、未来編以後はハリーが金色の[[モビルスーツ]]に乗っている事に興味を持ったり、特定のシナリオで[[カプル (コレン機)|コレン専用カプル]]に乗せるとレアな台詞が出てくるなど、少々コミカルなイベントはあるものの、[[プリベンター]]内部ではアムロらとは意見が食い違う事が多く、最終的にはシュウとの決戦において、『第2次α』での反乱を示唆する発言をし、エンディングでは全く登場しない。
:戦闘では能力は高いものの[[援護]]のないニュータイプ達の中でも、成長タイプ、[[精神コマンド]]の面でいささか劣る。今回から[[百式]]関連の特殊台詞などが増えた。
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:戦闘では能力は高いものの[[援護]]のないニュータイプ達の中でも、成長タイプ、[[精神コマンド]]の面でいささか劣る。今回から搭乗機関連特殊台詞などが増え、[[百式]]や[[百式改]]のみならず、本作では隠し機体になっている[[サザビー]]や、ライバルのアムロが駆る[[νガンダム]]搭乗時の専用台詞まで網羅されている徹底ぶりである。
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
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:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『逆襲のシャア』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
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:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(この件は『第3次Z』にて深い意味を持つようになる)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングでは[[ZEUTH]]の前から姿を消して行方不明となり、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
 
:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(この件は『第3次Z』にて深い意味を持つようになる)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングでは[[ZEUTH]]の前から姿を消して行方不明となり、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
 
:今作では主要な敵との[[戦闘前会話]]が用意されている。
 
:今作では主要な敵との[[戦闘前会話]]が用意されている。
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク}}
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:セツコルートの1話時点では珍しく敵として登場する。
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:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク}}
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢を見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、エースボーナスが「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という…「赤い彗星」の名は伊達ではない。ただ、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。
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:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢を見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という強力なエースボーナスを与えられた一方で、魂を持たないことと参戦が遅いことがネックで、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。
 
:前作と違い、[[戦闘前会話]]における主人公扱いからは外されたが、[[ガイオウ]]との会話はある。
 
:前作と違い、[[戦闘前会話]]における主人公扱いからは外されたが、[[ガイオウ]]との会話はある。
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、並み居る『再世篇』に登場するユニットに比べると力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
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:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、クワトロ自身も魂を覚えないので、並み居る自軍ユニットに比べると力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
 
:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。なお今回はガイオウとの戦闘前会話がなくなった。
 
:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。なお今回はガイオウとの戦闘前会話がなくなった。
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
:聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、クワトロの顔グラフィックは'''驚いた顔1種類だけで、[[キャラクター事典]]でもこの顔のまま登録される'''。
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:[[クリスマス|聖夜]]のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、クワトロの顔グラフィックは'''驚いた顔1種類だけで、[[キャラクター事典]]でもこの顔のまま登録される'''。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
:[[一年戦争]]時の彼の軌跡は[[UCW]]と[[ADW]]が融合された際に『月刊・男の赤い彗星』と言う名で発行され、シリーズの愛読者である[[ジョニー・バーネット|ジョニー]]も読んでおり、ADW出身者でありながら他の[[チームD]]や[[エレメント]]達に詳しい説明をしている。
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:[[一年戦争]]時の彼の軌跡は[[UCW]]と[[ADW]]が融合された際に『月刊・男の赤い彗星』という名で発行され、シリーズの愛読者である[[ジョニー・バーネット|ジョニー]]も読んでおり、ADW出身者でありながら他の[[チームD]]や[[エレメント]]達に詳しい説明をしている。
 
:基本的に敵だが、まだ地球の人類には完全に絶望しきっておらず、「[[エタニティ・フラット]]などの大規模災厄への事態打開のために必死で足掻いている(=そのため絶望している暇が無い)」というイメージが強い。故に、[[サイガス・エイロニー|地球至上主義者]]が牛耳る[[地球連邦政府|地球連邦]]はともかく、かつての戦友たちである[[Z-BLUE|自軍]]に対してはその力を警戒しつつも信頼しており、同様に自軍の面々からも「単なる逆襲ではなく、そうせざるを得ない重い理由があるのでは?」と考えられているため、原作のような完全な敵対的ムードはさほど無く、シャアが「[[ネオ・ジオン]]に協力して欲しい」と言えば[[アムロ・レイ|アムロ]]から「お前こそ戻って来い」と即時に返されるなど、「やむを得ぬ事情で敵対こそしているものの、なんだかんだ言いながらもお互い根っこの部分では信頼している」描写が強い。そのためか、同陣営にいるハマーンからは知らずのうちに嫉妬を買ってしまい、最終的に過去作以上に拗れてしまうのだが……。
 
:基本的に敵だが、まだ地球の人類には完全に絶望しきっておらず、「[[エタニティ・フラット]]などの大規模災厄への事態打開のために必死で足掻いている(=そのため絶望している暇が無い)」というイメージが強い。故に、[[サイガス・エイロニー|地球至上主義者]]が牛耳る[[地球連邦政府|地球連邦]]はともかく、かつての戦友たちである[[Z-BLUE|自軍]]に対してはその力を警戒しつつも信頼しており、同様に自軍の面々からも「単なる逆襲ではなく、そうせざるを得ない重い理由があるのでは?」と考えられているため、原作のような完全な敵対的ムードはさほど無く、シャアが「[[ネオ・ジオン]]に協力して欲しい」と言えば[[アムロ・レイ|アムロ]]から「お前こそ戻って来い」と即時に返されるなど、「やむを得ぬ事情で敵対こそしているものの、なんだかんだ言いながらもお互い根っこの部分では信頼している」描写が強い。そのためか、同陣営にいるハマーンからは知らずのうちに嫉妬を買ってしまい、最終的に過去作以上に拗れてしまうのだが……。
 
:第41話で[[スポット参戦]]した後に第57話で正式参入。このときシングルユニットとして登場するが、[[クェス・パラヤ|クェス]]の復帰条件を満たしているとクェスとのタッグで参入する。敵時と比べて非常に前向きな台詞が目立つ。味方時の台詞が所謂「地」なのだろう。また、結果的にフロンタルがネオ・ジオンの負の部分を全て持っていったため、シャア本人は相対的に「人類の未来を真に憂える指導者」という立ち位置になっている。
 
:第41話で[[スポット参戦]]した後に第57話で正式参入。このときシングルユニットとして登場するが、[[クェス・パラヤ|クェス]]の復帰条件を満たしているとクェスとのタッグで参入する。敵時と比べて非常に前向きな台詞が目立つ。味方時の台詞が所謂「地」なのだろう。また、結果的にフロンタルがネオ・ジオンの負の部分を全て持っていったため、シャア本人は相対的に「人類の未来を真に憂える指導者」という立ち位置になっている。
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:戦乱が終結し真の時空修復が行われた後はネオ・ジオンに復帰し、ジオンのトップになったハマーンを補佐する事に。
 
:戦乱が終結し真の時空修復が行われた後はネオ・ジオンに復帰し、ジオンのトップになったハマーンを補佐する事に。
 
:過去の作品ではシャアに戻った後も他のメンバーから(クワトロ)大尉と呼ばれていたが、今作では一貫として(シャア)大佐と呼ばれている。
 
:過去の作品ではシャアに戻った後も他のメンバーから(クワトロ)大尉と呼ばれていたが、今作では一貫として(シャア)大佐と呼ばれている。
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:時獄篇の経緯を知らない[[神勝平|勝平]]が一度だけクワトロ大尉と呼ぶが[[クェス・パラヤ|クェス]]に大佐だと注意される。
 
:クワトロとしてもDLC「多元戦争追想」にて登場。
 
:クワトロとしてもDLC「多元戦争追想」にて登場。
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:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:『COMPACT2』と同様の立ち位置。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
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:『COMPACT2』と同様の立ち位置。ことあるごとに考え込むような描写が散見される。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」の弁と共に、'''今まさに虐殺を繰り広げんと目論んでいる敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際に使うという手もあるが同シナリオは高額ユニットが少なく、稼ぎという点では通常最終話などに効率は劣る。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」の弁と共に、'''今まさに虐殺を繰り広げんと目論んでいる敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際に使うという手もあるが同シナリオは高額ユニットが少なく、稼ぎという点では通常最終話などに効率は劣る。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A}}
 
:[[一年戦争]]時代の仮面姿で敵として登場するが、今回は[[デラーズ・フリート]]所属。専用[[BGM]]として「シャアがくる」が採用されている。今回は、[[シャア専用ゲルググ|専用ゲルググ]]→[[ジオング]]と乗り換えてくる。ちなみに、第7話で[[シャア専用ゲルググ]]を破壊すると棄てるので、それを拾った[[ロンド・ベル]]で使用可能。
 
:[[一年戦争]]時代の仮面姿で敵として登場するが、今回は[[デラーズ・フリート]]所属。専用[[BGM]]として「シャアがくる」が採用されている。今回は、[[シャア専用ゲルググ|専用ゲルググ]]→[[ジオング]]と乗り換えてくる。ちなみに、第7話で[[シャア専用ゲルググ]]を破壊すると棄てるので、それを拾った[[ロンド・ベル]]で使用可能。
:中盤でクワトロとして仲間に。[[レディ・アン]]の口利きがあったらしく、ブライトが困惑していた。[[シャア専用ゲルググ]]に乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
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:本作では'''[[グリプス戦役]]に何ら関与していなかった'''ため[[エゥーゴ]]に在籍した事はなく、カミーユとは面識がない。[[星の屑作戦]]の失敗に乗じて行方をくらまし、中盤でクワトロとして仲間に。[[レディ・アン]]の口利きがあったらしく、ブライトが困惑していた。[[シャア専用ゲルググ]]に乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
 
:終盤でハマーンに暴露されるまでアムロ・(レディ・アンからの手紙を見た)ブライト・(ルート次第で仲間になる)ララァ以外のほとんどの味方に正体がバレないという珍しいパターンとなる。
 
:終盤でハマーンに暴露されるまでアムロ・(レディ・アンからの手紙を見た)ブライト・(ルート次第で仲間になる)ララァ以外のほとんどの味方に正体がバレないという珍しいパターンとなる。
 
:EDで逆襲を示唆する発言があるが、[[主人公]]に「もし暴走しても止めてくれる者がいる」とも発言している。
 
:EDで逆襲を示唆する発言があるが、[[主人公]]に「もし暴走しても止めてくれる者がいる」とも発言している。
 
:没シナリオでは逆襲する予定だったらしい。
 
:没シナリオでは逆襲する予定だったらしい。
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:なお、[[ヴィンデル・マウザー]]のいた平行世界でのシャアは既に『逆襲』していた事が示唆されている。
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
::ポータブル版では正体を隠す気がないのか[[百式]]での初登場からBGMが「シャアが来る」である。リメイク前と変わらず百式は微妙な性能なので、できれば終盤で[[サザビー]]が手に入るまでは[[シャア専用ゲルググ]]に乗せておきたい。
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::ポータブル版では正体を隠す気がないのか、[[百式]]での初登場からBGMが「シャアが来る」である。リメイク前と変わらず百式は微妙な性能なので、できれば終盤で[[サザビー]]が手に入るまでは[[シャア専用ゲルググ]]に乗せておきたい。今作では援護攻撃がLV4まで上がり、エースボーナスが周囲2マスの味方の命中率と回避率を10%アップなので、彼を中心に陣形を組むのがよい。EWACとは効果が重複するため、さらに効果を伸ばせる。
 
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦R}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦R}}
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:EDではキャスバル・レム・ダイクンとして政治の道へと進み、コロニー連合国家の大統領となった。
 
:EDではキャスバル・レム・ダイクンとして政治の道へと進み、コロニー連合国家の大統領となった。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦D}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦D}}
:今作では、実質的に主役の一人と言ってもいい立場で大活躍する。『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥として登場するが、諸々の事情でなんと当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。
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:今作では、'''実質的に主役の一人'''と言ってもいい立場で大活躍する。『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥として登場するが、諸々の事情でなんと'''当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。'''
:原作と違いアムロとの決着にこだわろうとせず、それどころか物語開始当初の時点で地球の状況が原作よりも酷過ぎるせいか、本編開始前に起きたOZのクーデターからアムロとブライトたちを保護しつつ(ブライトにいたっては本人だけではなく[[ミライ・ヤシマ|家]][[ハサウェイ・ノア|族]]まで保護している)[[アクシズ]]落としの協力を要請するなど、他作品以上の覚悟が窺える。特にアムロとの決着に関しては、共闘を依頼した際に「シャアとは結局は戦う運命にあったはず」と渋るアムロに対して「決着をつけたかった」と本心を告げるなど、私情を押し殺してでも大望の為に行動する覚悟が非常に強く表れている。やがて[[地球]]消滅や[[異星人]]軍の襲来を契機に自身や地球圏の事を再び見詰め直し、真剣に人類の生存圏である地球圏全体を守り抜こうと考えるようになり、[[OZ]]や[[マクロス7船団]]や[[リガ・ミリティア]]と[[ノヴァンブル条約]]を結び、同盟軍を結成、[[ブルー・スウェア]]の盟主を務める。
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:原作と違いアムロとの決着にこだわろうとせず、それどころか物語開始当初の時点で地球の状況が原作よりも酷過ぎるせいか、本編開始前に起きた[[OZ]]のクーデターからアムロとブライトたちを保護しつつ(ブライトにいたっては本人だけではなく[[ミライ・ヤシマ|家]][[ハサウェイ・ノア|族]]まで保護している)[[アクシズ]]落としの協力を要請するなど、他作品以上の覚悟が窺える。特にアムロとの決着に関しては、共闘を依頼した際に「シャアとは結局は戦う運命にあったはず」と渋るアムロに対して「決着をつけたかった」と本心を告げるなど、私情を押し殺してでも大望の為に行動する覚悟が非常に強く表れている。やがて[[地球]]消滅や[[異星人]]軍の襲来を契機に自身や地球圏の事を再び見詰め直し、真剣に人類の生存圏である地球圏全体を守り抜こうと考えるようになり、[[OZ]]や[[マクロス7船団]]や[[リガ・ミリティア]]と[[ノヴァンブル条約]]を結び、同盟軍を結成、[[ブルー・スウェア]]の盟主を務める。
:一方で、戦いが終わっても本当に地球上の人類が変わっていけるのか完全に信用し切れない内心も語られ、時々、ゼクスと再び逆襲をしそうな言動を取って主人公を始めとする若い世代達に警戒され続けるが、結局'''最後まで不穏な行動には移らない'''。ファンの間では第3次Zが発売されるまでの間'''シリーズ中最も空気の読めるシャア'''と言われていたほどで、最終的にはある程度、人類(若い世代)に希望を見出したようである。指導者なので部隊を抜けることが時々あリ、レギュラーで使う人は注意。
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:一方で、戦いが終わっても本当に地球上の人類が変わっていけるのか完全に信用し切れない内心も語られ、時々、ゼクスと再び逆襲をしそうな言動を取って主人公を始めとする若い世代達に警戒され続けるが、結局'''最後まで不穏な行動には移らない'''。ファンの間では第3次Zが発売されるまでの間'''シリーズ中最も空気の読めるシャア'''と言われていたほどで、最終的にはある程度、人類(若い世代)に希望を見出したようである。指導者なので部隊を抜けることが時々あり、レギュラーで使う人は注意。
 
:なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは'''3人が揃って修羅場と化す'''ネタがある)。
 
:なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは'''3人が揃って修羅場と化す'''ネタがある)。
 
:本作以降は『逆シャア』設定で登場した場合も味方として参戦する作品が増えるようになり、SRWシリーズのシャアにとっての重要な転機となった作品といえる。
 
:本作以降は『逆シャア』設定で登場した場合も味方として参戦する作品が増えるようになり、SRWシリーズのシャアにとっての重要な転機となった作品といえる。
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:『逆シャア』設定で登場。PV第2弾で登場した時には右側つまり味方側に居たため、どういった経緯で味方入りするのか話題になっていた。また当初は'''寺田Pの勘違いから隠しキャラ扱い'''されていたが、後に通常プレイでも登場すると訂正された。無条件で自軍入りし、条件を満たせば[[ナイチンゲール]]に乗ることもできる。主な台詞は『第3次Z』の流用で、対ジュドー台詞は『IMPACT』のものを流用する。
 
:『逆シャア』設定で登場。PV第2弾で登場した時には右側つまり味方側に居たため、どういった経緯で味方入りするのか話題になっていた。また当初は'''寺田Pの勘違いから隠しキャラ扱い'''されていたが、後に通常プレイでも登場すると訂正された。無条件で自軍入りし、条件を満たせば[[ナイチンゲール]]に乗ることもできる。主な台詞は『第3次Z』の流用で、対ジュドー台詞は『IMPACT』のものを流用する。
 
:宇宙世紀では、人類を宇宙に上げて人類全体をニュータイプに変革させるために、コスモ貴族主義を唱えたクロスボーン・バンガードと手を組んでアクシズ落とし作戦を遂行していた。アクシズ上での戦闘中にアムロとともに[[アル・ワース]]に跳ばされたという設定。
 
:宇宙世紀では、人類を宇宙に上げて人類全体をニュータイプに変革させるために、コスモ貴族主義を唱えたクロスボーン・バンガードと手を組んでアクシズ落とし作戦を遂行していた。アクシズ上での戦闘中にアムロとともに[[アル・ワース]]に跳ばされたという設定。
:リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、[[クンパ・ルシータ]]と共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないが故の[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるために[[エクスクロス]]へ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
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:リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、[[クンパ・ルシータ]]と共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないがゆえにフラットな視点を持つ[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるために[[エクスクロス]]へ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
 
:アル・ワースに飛ばされる直前の状況や、特にハマーンのこともあって[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]とは味方入りしてからも険悪な関係となってしまったが、敵の攻撃からジュドーを庇い、そして自身の本心をジュドーに語ったことで和解する。アムロに対しても、アル・ワースでの戦いで心境の変化もあり、元の世界に戻ったら決着を付けねばならないことは互いに理解しつつも良好な関係を築いている。
 
:アル・ワースに飛ばされる直前の状況や、特にハマーンのこともあって[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]とは味方入りしてからも険悪な関係となってしまったが、敵の攻撃からジュドーを庇い、そして自身の本心をジュドーに語ったことで和解する。アムロに対しても、アル・ワースでの戦いで心境の変化もあり、元の世界に戻ったら決着を付けねばならないことは互いに理解しつつも良好な関係を築いている。
 
:精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
 
:精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
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:『第3次Z』と違い、主要な敵との戦闘前会話は用意されていない。
 
:『第3次Z』と違い、主要な敵との戦闘前会話は用意されていない。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
:原作通り、グリプス戦役後MIAとなっていたが、グレミー軍壊滅直後に『逆シャア』版ネオ・ジオンを率いて武装蜂起する。今回は隕石落としを一切行わない代わりに、久々に異星人勢力([[UND]])と手を組むという『[[新]]』を彷彿とさせる立ち回りを演じるが、その真意は人類を団結するために敢えて悪役を演じていただけであり[[T3]]と人類への希望を失ってはおらず(ナナイやライルを初めとするレウルーラのクルー達も、自身の協力者であった)、もし自分がT3に勝利した場合には自分達がUNDと戦うつもりであった(『新』におけるシャアの「人類を守るために地球を異星人に全面降伏させようとする地球人」の役回りは[[エイム・プレズバンド|別の人物]]が担っている)。
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:原作通り、グリプス戦役後MIAとなっていたが、グレミー軍壊滅直後に『逆シャア』版ネオ・ジオンを率いて武装蜂起する。今回は隕石落としを一切行わない代わりに、久々に異星人勢力([[UND]])と手を組むという『[[新スーパーロボット大戦|新]]』を彷彿とさせる立ち回りを演じるが、その真意は人類を団結するために敢えて悪役を演じていただけであり[[T3]]と人類への希望を失ってはおらず(ナナイやライルを初めとするレウルーラのクルー達も、自身の協力者であった)、もし自分がT3に勝利した場合には自分達がUNDと戦うつもりであった(『新』におけるシャアの「人類を守るために地球を異星人に全面降伏させようとする地球人」の役回りは[[エイム・プレズバンド|別の人物]]が担っている)。
 
:第47話「鋼鉄の7人」では七人目のMSパイロットとして自軍に正式参戦。その際の乗機は通常は[[サザビー]]だが条件を満たせば[[ナイチンゲール]]に乗ったままで合流する。ハマーンとの和解はDLCシナリオで描かれている。EDでは野に下り、ハマーン達と共に何処へと旅立っていった。
 
:第47話「鋼鉄の7人」では七人目のMSパイロットとして自軍に正式参戦。その際の乗機は通常は[[サザビー]]だが条件を満たせば[[ナイチンゲール]]に乗ったままで合流する。ハマーンとの和解はDLCシナリオで描かれている。EDでは野に下り、ハマーン達と共に何処へと旅立っていった。
 
:その後はハマーンと共に何処かで[[黎明戦争]]を経て緩やかに変わりゆく世界を見守っていたが、[[DLC|エキスパンション・シナリオ]]にて謎の脅威の襲来に再び起ち上がり、第1話にて[[ロンド・ベル]]を援護し、そのまま参戦する。
 
:その後はハマーンと共に何処かで[[黎明戦争]]を経て緩やかに変わりゆく世界を見守っていたが、[[DLC|エキスパンション・シナリオ]]にて謎の脅威の襲来に再び起ち上がり、第1話にて[[ロンド・ベル]]を援護し、そのまま参戦する。
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:エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。インタビュアーは[[ヒロスケ・アマサキ|アマサキ]]。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦}}
:『逆シャア』設定で登場し、同作設定での音声が初収録された。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
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:『逆シャア』設定で登場し、同作設定での音声が初収録された。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てるが、むしろ被害を広げている面も少なくない。そのため、「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
 
:;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク}}
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
 
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
:リアル系ではクワトロとして[[アポリー・ベイ|アポリー]]と[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]を引き連れ序盤から登場する。が、どうやっても本作では逆襲するので育成及び、撃墜数を稼がせるのはオススメ出来ない。
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:リアル系ではクワトロとして[[アポリー・ベイ|アポリー]]と[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]を引き連れ序盤から登場する。が、どうやっても本作では[[裏切りイベント|逆襲する]]ので育成及び、撃墜数を稼がせるのは[[二軍|オススメ出来ない]]。
 
:因みに、アポリーとロベルトの二人はプレイヤー部隊に放置である。逆襲した際に、リアル系[[主人公]]ならば[[戦闘前会話]]有り。
 
:因みに、アポリーとロベルトの二人はプレイヤー部隊に放置である。逆襲した際に、リアル系[[主人公]]ならば[[戦闘前会話]]有り。
 
:終盤、オールバックで逆襲する。味方のレベルにもよるが、[[2回行動]]可能ならうかつに近づくのは危険。副官ポジのガトーかミリアルドといっしょにタコ殴りにしてくる。計算式の関係からダメージは与えやすいが、ダミーをしこたま仕込んでいるのでそもそもダメージを与えることからして困難。νガンダム搭乗のアムロか[[ビルバイン]]搭乗のショウ、リアル系[[主人公]]辺りの運動性をフル改造してダミー割りに送り込む必要がある。性格が普通なので攻撃力はさほどでもなく、脱力で[[気力]]を下げておけば、割と安心して戦える。
 
:終盤、オールバックで逆襲する。味方のレベルにもよるが、[[2回行動]]可能ならうかつに近づくのは危険。副官ポジのガトーかミリアルドといっしょにタコ殴りにしてくる。計算式の関係からダメージは与えやすいが、ダミーをしこたま仕込んでいるのでそもそもダメージを与えることからして困難。νガンダム搭乗のアムロか[[ビルバイン]]搭乗のショウ、リアル系[[主人公]]辺りの運動性をフル改造してダミー割りに送り込む必要がある。性格が普通なので攻撃力はさほどでもなく、脱力で[[気力]]を下げておけば、割と安心して戦える。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}
 
:序盤は[[一年戦争]]をなぞった展開なのでファースト設定。旧シリーズ以来に1st設定の音声が新規収録された。「[[ギガノス帝国|ギガノス]]の蒼き鷹」こと[[マイヨ・プラート]]と共同作戦を取ったり(別組織とはいえ階級はシャアの方が上なので、彼らの上官となる)、[[ガディソード]]のジークとサリーの接触を受けて同行させたりもする。
 
:序盤は[[一年戦争]]をなぞった展開なのでファースト設定。旧シリーズ以来に1st設定の音声が新規収録された。「[[ギガノス帝国|ギガノス]]の蒼き鷹」こと[[マイヨ・プラート]]と共同作戦を取ったり(別組織とはいえ階級はシャアの方が上なので、彼らの上官となる)、[[ガディソード]]のジークとサリーの接触を受けて同行させたりもする。
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:1シナリオ限定で[[ザンジバル]]にも搭乗。艦長用のセリフも多く収録されているが、すぐ撤退するので交戦機会が殆ど無いのが惜しい。
 
:能力面では[[狙い撃ち]]や[[カウンター]]を持つが、[[ザンジバル]]の艦長をしている時のみこれらの技能がなくなり、回避値も下がる。
 
:能力面では[[狙い撃ち]]や[[カウンター]]を持つが、[[ザンジバル]]の艦長をしている時のみこれらの技能がなくなり、回避値も下がる。
 
:外宇宙から帰ってくるといつの間にかララァを引き連れてクワトロ状態で[[ホワイトベース]]に。何を血迷ったか、[[シャア専用ザク]]・[[シャア専用ズゴック|ズゴック]]・[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]を持参する(ただしシナリオ中一切言及されないので、'''気がついたら積み込まれている'''という状況)。シャアの時にあった[[狙い撃ち]]技能はなぜか無くなっているが、代わりに[[狙撃]]を覚える。また、今作ではララァが生きているためか原作以上に落ち着いており、アムロとの確執にも似た因縁もそれほど酷くない。兄妹関係が良好ではないとは言え、セイラも同じ艦にいるので、もしかしたらクワトロにとっては一番幸せな作品かもしれない。
 
:外宇宙から帰ってくるといつの間にかララァを引き連れてクワトロ状態で[[ホワイトベース]]に。何を血迷ったか、[[シャア専用ザク]]・[[シャア専用ズゴック|ズゴック]]・[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]を持参する(ただしシナリオ中一切言及されないので、'''気がついたら積み込まれている'''という状況)。シャアの時にあった[[狙い撃ち]]技能はなぜか無くなっているが、代わりに[[狙撃]]を覚える。また、今作ではララァが生きているためか原作以上に落ち着いており、アムロとの確執にも似た因縁もそれほど酷くない。兄妹関係が良好ではないとは言え、セイラも同じ艦にいるので、もしかしたらクワトロにとっては一番幸せな作品かもしれない。
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::[[バグ (ゲーム)|バグ]]でほぼ無限に増殖する。今回は敵機の捕獲運用が可能なので増殖させればさせた分だけ出撃させることが可能で出撃枠をクワトロで埋める事も可能。現在判明しているバグの発生方法の関係で百式に二人のクワトロが乗っているというカオスな状況が生まれるほか、同様の理由でプルの乗るサザビーにサブパイロットとして無理矢理乗り込んでいたりもする。全員精神ポイントが共有なのであまり有用なバグではないが経験値も共有なので補給レベル上げが倍速以上で可能。
 
::[[バグ (ゲーム)|バグ]]でほぼ無限に増殖する。今回は敵機の捕獲運用が可能なので増殖させればさせた分だけ出撃させることが可能で出撃枠をクワトロで埋める事も可能。現在判明しているバグの発生方法の関係で百式に二人のクワトロが乗っているというカオスな状況が生まれるほか、同様の理由でプルの乗るサザビーにサブパイロットとして無理矢理乗り込んでいたりもする。全員精神ポイントが共有なのであまり有用なバグではないが経験値も共有なので補給レベル上げが倍速以上で可能。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
:「ファーストガンダム」と「逆襲のシャア」設定で登場。
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:『1st』と『Ζ』、『逆シャア』設定で登場。
 
:一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった[[カミーユ・ビダン|若]][[ジュドー・アーシタ|者]]と[[カイルス|鋼の魂を持つ者達]]の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱して[[カイルス]]に加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
 
:一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった[[カミーユ・ビダン|若]][[ジュドー・アーシタ|者]]と[[カイルス|鋼の魂を持つ者達]]の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱して[[カイルス]]に加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
 
:ユニットとしてはクワトロ搭乗の百式、シャア搭乗のサザビーが使用可能である。
 
:ユニットとしてはクワトロ搭乗の百式、シャア搭乗のサザビーが使用可能である。
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:序章ではアムロとの初戦を再現する。この時は乗機も弱く[[二連撃]]を利用して二回反撃すれば瞬殺できなくもないが、この時点でのアムロの能力では回避しきれず[[ホワイトベース]]の[[援護防御]]なしでは相当危険(特にヒートホークのファイヤ追加ダメージが出たらまずガンダムでは耐えられない)。以降は強力なボスとして登場し続ける。水陸MSが登場しないので、[[ジャブロー]]戦でも専用ザクに搭乗する。
 
:序章ではアムロとの初戦を再現する。この時は乗機も弱く[[二連撃]]を利用して二回反撃すれば瞬殺できなくもないが、この時点でのアムロの能力では回避しきれず[[ホワイトベース]]の[[援護防御]]なしでは相当危険(特にヒートホークのファイヤ追加ダメージが出たらまずガンダムでは耐えられない)。以降は強力なボスとして登場し続ける。水陸MSが登場しないので、[[ジャブロー]]戦でも専用ザクに搭乗する。
 
:第2章以降は連邦とジオンの和平を進める特殊部隊「オルトロス隊」に所属。オルトロス隊統括のキシリアの意向で「クワトロ・バジーナ」名義で連邦軍に潜入、親コロニー派の連邦将校[[ブレックス・フォーラ]]に接近。追加ミッションでまだ一年戦争の途中だが、特命部隊のクワトロとしてカミーユと共に[[30バンチ事件]]を阻止し、ジャミトフ一味を失脚に追いやった。以降はジオンのシャア、連邦のクワトロと二足の草鞋を履き、戦争終結に向けて活動する。[[コネクト・フォース]]に対してはコロニーへの核攻撃やソーラ・レイによる殲滅作戦をリークし、戦火を広げないため積極的に協力姿勢を見せている。
 
:第2章以降は連邦とジオンの和平を進める特殊部隊「オルトロス隊」に所属。オルトロス隊統括のキシリアの意向で「クワトロ・バジーナ」名義で連邦軍に潜入、親コロニー派の連邦将校[[ブレックス・フォーラ]]に接近。追加ミッションでまだ一年戦争の途中だが、特命部隊のクワトロとしてカミーユと共に[[30バンチ事件]]を阻止し、ジャミトフ一味を失脚に追いやった。以降はジオンのシャア、連邦のクワトロと二足の草鞋を履き、戦争終結に向けて活動する。[[コネクト・フォース]]に対してはコロニーへの核攻撃やソーラ・レイによる殲滅作戦をリークし、戦火を広げないため積極的に協力姿勢を見せている。
:第5章ではようやくジオング搭乗の彼と戦える。ただし裏切りという訳ではなく、[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]及び[[ミスター・ブシドー|ブシドー]]と共に、[[アムロ・レイ|宿]][[ヒイロ・ユイ|敵]][[刹那・F・セイエイ|達]]との決闘で自らの心の問題に決着をつけるためである。この決着の後は[[セイラ・マス|妹]]に「シャアとして戦場で出会うことはないだろう」と語り、クワトロとして戦っていく。
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:第5章ではようやくジオング搭乗の彼と戦える。ただし裏切りという訳ではなく、[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]及び[[グラハム・エーカー|ブシドー]]と共に、[[アムロ・レイ|宿]][[ヒイロ・ユイ|敵]][[刹那・F・セイエイ|達]]との決闘で自らの心の問題に決着をつけるためである。この決着の後は[[セイラ・マス|妹]]に「シャアとして戦場で出会うことはないだろう」と語り、クワトロとして戦っていく。
 
:残念だが(?)クワトロになると[[二連撃]]が削除された。本作の[[百式]]に関しては微妙な評価を下すユーザーが多く、戦闘での活躍は今一つ。[[精密攻撃]]があるのでフル改造ボーナスで「CT補正・ダメージ+50%」を付けてクリティカルの鬼にするべきか。
 
:残念だが(?)クワトロになると[[二連撃]]が削除された。本作の[[百式]]に関しては微妙な評価を下すユーザーが多く、戦闘での活躍は今一つ。[[精密攻撃]]があるのでフル改造ボーナスで「CT補正・ダメージ+50%」を付けてクリティカルの鬼にするべきか。
 
:地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
 
:地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
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:2018年4月のイベント「時代を継ぐ者」の報酬として『逆シャア』設定のボイス付きパイロットパーツが登場。
 
:2018年4月のイベント「時代を継ぐ者」の報酬として『逆シャア』設定のボイス付きパイロットパーツが登場。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
:『逆襲のシャア』設定。序章ワールド3から登場するエネミーユニット。第1章における最後の敵となる。
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:『逆襲のシャア』設定。序章ワールド3から登場するエネミーユニット。乗機はサザビー。
:1章Part13にて逆襲し、アクシズを落とす。アムロに敗北した後は原作通り脱出ポッドを握られるが、サイコフレームの共振後は行方不明となっている。
+
:初登場時のシーンは[[フル・フロンタル|再来]]の『UC』における初登場シーンを意識したものとなっており、ダグザと交渉する姿なども似せた形になっている。
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:1章Part2ではフィフス・ルナを、Part13ではアクシズを落とし、第1章における最後の敵となる。アムロに敗北した後は原作通り脱出ポッドを握られるが、サイコフレームの共振後は行方不明となっていた。
 +
:その後2章ではPart9にて生存説の噂が示唆されており、Part14にて実際に再登場。自軍には加わらないものの、プレイアブルユニットとしては使用可能となる。乗機はナイチンゲール。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}}
 +
:『逆襲のシャア』原作終了後だが、クワトロとして参戦。乗機は久々の[[フルアーマー百式改]]。なお、『α外伝』以来久々に戦闘中のアイコンでサングラスを外している。
 +
:ボイスはクワトロとしてのものと、『逆シャア』での大佐時代のものが合わせて使用されている。
 +
:スパロボ30年の歴史の中でも初の'''原作通りの動機でアクシズ落としを決行した後に自軍入りしたシャア(クワトロ)となる。'''
 +
:近年の作品では逆襲のシャアの最中及び原作終了後の場合、アクシズを落とす前の段階や決行しても何らかの理由付けがなされている為、自軍側で受け入れられる土台があっての加入となるものの、今回はそういった救済が一切ない純粋な『アクシズ落としの大罪人』として扱われており自身の行いに苦悩する姿が描かれている。そういった心境を反映してか、'''迷いのため[[決意]]することはできないし、[[集中]]もできる状況ではないし、[[ひらめき|閃き]]も[[直感]]も働かない。そんな中でも前に進もうとする[[不屈]]の心は持っている'''という形で精神コマンドに反映されている。精神コマンドで回避率を上げる方法が無い反面、エースボーナスやスキルは非常に優秀。最終回避率をエースボーナスで補えるため、回避面にはそれほど不安が無い。
 +
:この為本作では、原作終了後のシャア参戦作品としては珍しく[[サザビー]]・[[ナイチンゲール]]等、'''彼専用の赤い機体は参戦せず、乗機は最後までFA百式改となる'''。
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:何気にシリーズで初めて無条件で使える味方側の[[プレッシャー]]持ちのキャラである。プレッシャー自体は非常に強力なのだが習得レベルが2止まりのおかげで有効射程が4まで。MS乗りには貴重な倍率スキルだが[[突撃]]や[[ニュータイプ]]技能を活かせる機体はたいてい長射程なので意識しないと発動させにくい。これを活かすなら本作では[[V2ガンダム]]の2機目やナラティブC装備が乗せ換え候補に挙がる。[[ダウンロードコンテンツ|DLC]]機体だが、フィン・ファンネルが移動後使用可能なのでプレッシャーを掛けやすい[[Hi-νガンダム]]も候補となる。さらにHi-νならば最強武器が非P武器なので「突撃」も活かすことが可能とかなり噛み合う。長射程の機体に乗せる場合でも、意識的に敵に近付くと良いだろう。発動面では技量はアムロと並び自軍最高峰であるのでほぼ問題ない。追加でもう少し養成して[[再攻撃]]を習得させればボスクラス相手でも安定して大ダメージを見込めるだろう。
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:なお、主人公ではないが主人公格として扱われており、主人公全般に戦闘前会話が用意されている場面ではクワトロにも用意されている。
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:余談だがDLC参戦の[[OGシリーズ|OG名義]]で参戦した面々は、'''殆ど全員がシャアが逆襲を起こす前の時系列から参戦している'''<ref>ディド、キョウスケ、エクセレン、ゼンガー、レーツェル、クスハ、ブリットはシャアと敵対しているが、この内アクシズ落とし後の時系列からきた可能性が高いのはゼンガーとレーツェルだけで、『第3次α』をクスハルート前提とするとゼンガーはシャアと対峙していない。</ref>。特にα世界およびIMPACT世界から転移してきた面々は知ってはまずい情報を知ってしまった気がしなくもない。キョウスケ曰くOG名義の面々は極力『30』世界の情報を知らないようにしているとのこと。
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:エクストラチャプターのエンディングでは、アクシズに戻り世界の行く末を見守ることを選択した。
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:エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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;[[Another Century's Episode]]
 
;[[Another Century's Episode]]
 
:ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。[[ロームフェラ財団]][[デルマイユ]]派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的に[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。[[ロームフェラ財団]][[デルマイユ]]派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的に[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
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;[[Another Century's Episode: R]]
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:
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;[[Another Century's Episode Portable]]
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==パイロットステータス==
 
==パイロットステータス==
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どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。『第2次α』では全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
 
どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。『第2次α』では全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
   −
自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]はアムロと並び自軍最高峰で、[[再攻撃]]を発動させやすい。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、PS版『[[スーパーロボット大戦α|α]]』等一部作品を除いて[[格闘 (能力)|格闘]]も高め。リアル系共通の欠点として[[防御]]は低い。[[地形適応]]も基本的に高レベルで纏まっているが、[[シャア専用ズゴック|専用の水陸両用機]]を持ちながら[[海]]適応は余り高くない作品もある。
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自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]はアムロと並び自軍最高峰で、[[再攻撃]]を発動させやすい。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、PS版『[[スーパーロボット大戦α|α]]』等一部作品を除いて[[格闘 (能力)|格闘]]も高め。リアル系共通の欠点として[[防御#防御(パイロット能力)|防御]]は低い。[[地形適応]]も基本的に高レベルで纏まっているが、[[シャア専用ズゴック|専用の水陸両用機]]を持ちながら[[海]]適応は余り高くない作品もある。
    
===[[精神コマンド]]===
 
===[[精神コマンド]]===
 
[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、「赤い彗星」のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と「ニュータイプの発するプレッシャー」からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
 
[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、「赤い彗星」のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と「ニュータイプの発するプレッシャー」からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
   −
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてがげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
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また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてかげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
    
;[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]・[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]](PS版)
 
;[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]・[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]](PS版)
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;[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
;[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
:'''[[集中]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[てかげん]]、[[威圧]]、[[魂]]'''
 
:'''[[集中]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[てかげん]]、[[威圧]]、[[魂]]'''
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;[[スーパーロボット大戦F|F]](F完結編)
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:'''[[加速]]、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[覚醒]]、[[魂]]'''
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;[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])
 
;[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])
 
:'''[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]、[[戦慄]]'''
 
:'''[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]、[[戦慄]]'''
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::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
 
::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
 
::シャア名義のボイスありのパイロットパーツはラインナップは異なる。
 
::シャア名義のボイスありのパイロットパーツはラインナップは異なる。
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;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
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:'''[[気合]]、[[直撃]]、[[必中]]、[[覚醒]]、[[集中]]、[[魂]]'''
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;[[スーパーロボット大戦30|30]]
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:'''[[加速]]、[[不屈]]、[[必中]]、[[気合]]、[[突撃]]、[[魂]]'''
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:EX以来久しぶりの『自軍で使える、集中を覚えないクワトロ(シャア)』となった。他にも直感やひらめきもないがシリーズ初の不屈を習得しているなど、良くも悪くも今作のクワトロの心境が反映されたラインナップと言える。また構成の殆どが『[[勇気]]』の構成なのも特徴的。
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
:'''[[神速]]、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
 
:'''[[神速]]、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
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;[[スーパーロボット大戦D|D]]
 
;[[スーパーロボット大戦D|D]]
 
:'''[[ニュータイプ]]L9、[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]、[[援護攻撃]]L1、[[指揮官|指揮]]L2、[[コンボ]]L2'''
 
:'''[[ニュータイプ]]L9、[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[撃ち落とし]]、[[援護攻撃]]L1、[[指揮官|指揮]]L2、[[コンボ]]L2'''
;[[スーパーロボット大戦X|X]]
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;[[スーパーロボット大戦X|X]]、[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
:;敵対時
 
:;敵対時
 
::'''[[ニュータイプ]]、[[2回行動]]、[[底力]]Lv7、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]、[[精神耐性]]'''
 
::'''[[ニュータイプ]]、[[2回行動]]、[[底力]]Lv7、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]、[[精神耐性]]'''
::『第3次Z時獄篇』とは違い、初戦から2回行動が解禁済み。本作では立場故か指揮官を持たないが新たに見切りL3を習得し、精神コマンド無しではまともに避けられず当てられない強敵。
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::『第3次Z時獄篇』とは違い、初戦から2回行動が解禁済み。『X』『T』共に指揮官を持たないが新たに見切りL3を習得し、精神コマンド無しではまともに避けられず当てられない強敵。
 
:;味方時
 
:;味方時
 
::'''[[ニュータイプ]]L8、[[ヒット&アウェイ]]、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]'''
 
::'''[[ニュータイプ]]L8、[[ヒット&アウェイ]]、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]'''
 
::ヒット&アウェイを持つために長射程武器を持つユニットと相性が良い。精神コマンドの『決意』との相乗効果もあって、特にナイチンゲールに搭乗した際には鬼神の如き強さを発揮する。ナイチンゲールを入手できなかった場合はサザビーでも特に問題はないが、長射程武器の充実している[[Hi-νガンダム]]も相性が良い(その場合[[トビア・アロナクス|トビア]]と機体の取り合いになる可能性もあるが)。
 
::ヒット&アウェイを持つために長射程武器を持つユニットと相性が良い。精神コマンドの『決意』との相乗効果もあって、特にナイチンゲールに搭乗した際には鬼神の如き強さを発揮する。ナイチンゲールを入手できなかった場合はサザビーでも特に問題はないが、長射程武器の充実している[[Hi-νガンダム]]も相性が良い(その場合[[トビア・アロナクス|トビア]]と機体の取り合いになる可能性もあるが)。
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
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:;敵対時
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::'''[[ニュータイプ]]、[[2回行動]]、[[底力]]Lv7、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]、[[精神耐性]]'''
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:;味方時
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::'''[[ニュータイプ]]L8、[[ヒット&アウェイ]]、[[サイズ差補正無視]]L2、[[見切り]]L3、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]'''
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::共に『X』と同じ。
   
;[[新スーパーロボット大戦|新]]
 
;[[新スーパーロボット大戦|新]]
 
:'''[[切り払い]]L6、[[シールド防御]]L6、[[ニュータイプ]]'''
 
:'''[[切り払い]]L6、[[シールド防御]]L6、[[ニュータイプ]]'''
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;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 
:'''[[底力]]:回避、[[ニュータイプ]]、[[精密攻撃]]'''
 
:'''[[底力]]:回避、[[ニュータイプ]]、[[精密攻撃]]'''
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;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
 +
:'''[+][[ニュータイプ]](シャア)'''
 +
:照準値・運動性が増加する。気力が130以上の時、ステージ中一度だけ「[[熱血]]」(レベルが上がると「[[ひらめき]]」も追加される)がかかる。ステージ開始時に気力が上昇する。
 +
:'''[[見切り]](シャア)'''
 +
:気力が10上昇する毎に、攻撃力が増加する。
 +
:'''覚悟(シャア)'''
 +
:攻撃力・運動性が増加する。攻撃を命中させたときの気力上昇量が増加する。
 +
:'''[+]赤い彗星'''
 +
:攻撃力・照準値が増加する。スピードが増加する。気力125以上のとき、ステージ中一度「[[必中]]」(レベルが上がると「[[直撃]]」も追加される)がかかる。
 +
:'''[ZX]人の心の光'''
 +
:照準値・運動性・HPが増加する。気力上限が増加する(LV5で追加される)。攻撃を回避したときの気力上昇量が増加する(LV15で追加される)。
 +
;[[スーパーロボット大戦30|30]]
 +
:'''[[ニュータイプ]]L8、[[見切り]]L2、[[プレッシャー]]L2'''
 +
:無条件で自軍にプレッシャー持ちがいるのは今作のクワトロが初である。
 +
:ただし、スキルレベルの関係で効果範囲が半径4マス故、長距離攻撃を得意とするMSよりは、むしろ接近戦を得意とする[[フルアーマーガンダムMk-II]]等を用意する方が真価を発揮しやすい。プレッシャーは技量が発動に関係するスキルなので、再攻撃との相性も良いため、習得させると良いだろう。
 +
:今作は集中を習得しないため、[[ガード]]も追加で習得させ、「回避を中心に据えて、フェイルセーフに防御力も強化する」運用法が望ましい。見切りのダメージカット効果でダメージを抑えつつ、更にガードでダメージを軽減することで、被弾時のリスクを最小に留めることが出来る。[[底力]]との相性も良い。
    
===[[小隊長能力]](隊長効果)===
 
===[[小隊長能力]](隊長効果)===
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===[[エースボーナス]]===
 
===[[エースボーナス]]===
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;[[連続ターゲット補正]]無効
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』で採用。言うまでもなく非常に強力で、変わらぬ調子で回避し続けることができるその様はまさしく赤い彗星と呼ばれた男。
 
;特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
 
;特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
:『第3次Z』、『X』、『T』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
+
:『第3次Z』、『X』、『T』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
 
;気力130以上で、自軍フェイズ開始時に「覚醒」がかかる。
 
;気力130以上で、自軍フェイズ開始時に「覚醒」がかかる。
 
:こちらは『第3次Z』で敵対時のもの。自前の2回行動と合わせて'''[[3回行動]]'''が可能になる恐怖のボーナス。
 
:こちらは『第3次Z』で敵対時のもの。自前の2回行動と合わせて'''[[3回行動]]'''が可能になる恐怖のボーナス。
 
;自機から2マス以内の味方機に命中・回避+10%
 
;自機から2マス以内の味方機に命中・回避+10%
:『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』で採用。
+
:『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』で採用。[[EWAC]]と類似した支援効果をパイロットが有する珍しい能力。命中率に泣かされやすい同作において、EWACと重ね掛けできる能力のためとんでもなく有用で、乗機が充実し前線に出しやすくなればなるほど使い勝手が上がる。彼の撃墜数を稼ぐと[[サザビー]]も入手できるため、ぜひ活躍させたい。
;[[連続ターゲット補正]]無効
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』で採用。
   
;集中
 
;集中
 
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』で採用。命中、回避+10%。
 
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』で採用。命中、回避+10%。
 +
;技量+15、最終回避率+15%、搭乗機体の移動力+1。
 +
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。移動力増加を手に入れた代わりに命中・回避・技量とかかる補正が落ちたが、本作では[[プレッシャー]]の発動を補佐できるという別の意図で技量上昇がありがたい。再攻撃との相性も抜群な、実用的なエースボーナス。
    
=== サポートアビリティ ===
 
=== サポートアビリティ ===
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===機動戦士ガンダム===
 
===機動戦士ガンダム===
 
====家族====
 
====家族====
   
;[[セイラ・マス]]
 
;[[セイラ・マス]]
 
:実妹で唯一残った肉親。敵軍にいることに気を揉んでいるが、彼女には「鬼子」と呼ばれて死を望まれている。終盤ではアムロと迎撃に出た彼女のコックピットを切り裂きかけるが、ララァに制止された。
 
:実妹で唯一残った肉親。敵軍にいることに気を揉んでいるが、彼女には「鬼子」と呼ばれて死を望まれている。終盤ではアムロと迎撃に出た彼女のコックピットを切り裂きかけるが、ララァに制止された。
 
:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』では、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラであり、彼女を犠牲にせずに済んで安心する言葉を遺している。
 
:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』では、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラであり、彼女を犠牲にせずに済んで安心する言葉を遺している。
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では、仲間として合流するものの、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
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:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では仲間として合流するものの一切会話が無く、リメイク版の『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』でも一度会話があるだけで、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
:父親。ザビ家に暗殺される。シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
+
:父親。ザビ家に'''暗殺'''される。(公式ノベライズに記述有り)
:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなった。
+
:シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
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:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなったが、当初はジオニズムも「不遇な人々の負け惜しみ」と軽蔑していた。
 +
:なお同作では'''病死'''だったが、ザビ家はこれを暗殺と喧伝して政争に利用している。これを切っ掛けに失脚したジンバ・ラルからザビ家による暗殺であると吹き込まれた事と、更にジンバが本当にザビ家の手の者に暗殺された事(これは独自にザビ家への反撃を計画していたのを知られた為)で、父の死因はザビ家による暗殺であると誤認する様になる。
 
;アストライア・トア・ダイクン
 
;アストライア・トア・ダイクン
 
:母親。しかし、父親の正式な妻ではなく愛人である。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
 
:母親。しかし、父親の正式な妻ではなく愛人である。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
:漫画『THE ORIGIN』では、彼女の非業の死によってザビ家への復讐に駆り立てられていく。
+
:漫画『THE ORIGIN』では庇護者である夫ジオンの死後、彼の正妻であるローゼルシア・ダイクンによって幽閉され再会叶わぬまま病に倒れる。
 +
:彼女の非業の死によって(悲劇の引鉄を引いたと思い込んでいる)ザビ家への復讐に駆り立てられていく。
    
====[[ジオン軍]]====
 
====[[ジオン軍]]====
   
;[[ララァ・スン]]
 
;[[ララァ・スン]]
 
:[[ニュータイプ]]として自分を導いてくれたかもしれなかった女性であり、母になってくれたかもしれなかった存在。唯一の理解者である彼女に依存しており、アムロと彼女が意識共鳴を起こしたことに対する嫉妬がもとで死なせてしまう。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
 
:[[ニュータイプ]]として自分を導いてくれたかもしれなかった女性であり、母になってくれたかもしれなかった存在。唯一の理解者である彼女に依存しており、アムロと彼女が意識共鳴を起こしたことに対する嫉妬がもとで死なせてしまう。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
:士官学校の同期だが憎むべき[[ザビ家]]の一員でもあり、彼の友情を利用して最初に謀殺する。一方で彼を友人とは思っていたようで、彼に弱音を漏らしたり、謀殺後も「手向け」としてキシリアを殺している。小説版『機動戦士ガンダム』では謀殺しない。
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:士官学校の同期だが憎むべき[[ザビ家]]の一員でもあり、彼の友情を利用して最初に謀殺する。一方で彼を友人とは思っていたようで、彼に弱音を漏らしたり、謀殺後も「手向け」としてキシリアを殺している(キシリアに対して『弟と一緒に暮らすがいい』ではなく、既にこの世にいないガルマに対して『姉と一緒に暮らすがいい』と念じていた)。葬儀時にヤケ酒をしていたのも少なからず後悔の念があったのではと考えられている。小説版『機動戦士ガンダム』では謀殺しない。
 
:苦労知らずのお坊ちゃんである彼にコンプレックスを持っている節がある。しかし、彼はシャア同様に家柄の重責に悩んでおり、生きていれば真の意味で対等な友人になりえたかもしれず、ララァに依存しすぎることもなかったと言われている。彼を手に掛けたことで自ら他者と分かり合えるチャンスを潰してしまったのかもしれない。
 
:苦労知らずのお坊ちゃんである彼にコンプレックスを持っている節がある。しかし、彼はシャア同様に家柄の重責に悩んでおり、生きていれば真の意味で対等な友人になりえたかもしれず、ララァに依存しすぎることもなかったと言われている。彼を手に掛けたことで自ら他者と分かり合えるチャンスを潰してしまったのかもしれない。
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
584行目: 630行目:  
;[[ギレン・ザビ]]
 
;[[ギレン・ザビ]]
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 +
:『THE ORIGIN』ではシャアの正体を認識しているが、その目的をダイクン家の再興と思っているとされる言動がある。
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
 
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
589行目: 636行目:  
:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 
:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
 
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
 +
:『THE ORIGIN』ではテキサスコロニーにてエドワウを狙い、シャトルの事故に見せかけて暗殺を図ったが…。
 
;[[マ・クベ]]
 
;[[マ・クベ]]
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
 
;[[ランバ・ラル]]
 
;[[ランバ・ラル]]
 
:セイラと違い、本編では会う場面が無いが、スパロボでは何度か共闘するシナリオがあり、[[リアルロボット戦線]]では彼に対して[[キャスバル・レム・ダイクン|正体]]を明かしている。
 
:セイラと違い、本編では会う場面が無いが、スパロボでは何度か共闘するシナリオがあり、[[リアルロボット戦線]]では彼に対して[[キャスバル・レム・ダイクン|正体]]を明かしている。
 +
:なお両者ともドズル・ザビの部下、かつ同じソロモン要塞に勤務しているため、さすがに面識があると思われる。しかしドズルもラルもシャアの正体に気付いた様子はない。
 +
:小説版『機動戦士ガンダム』ではギレン配下の諜報員となっているが、その関係でシャアの正体を悟る。こちらの彼は報告する際に「命令が下ればシャアを殺そう」と考えていた。
 
;[[ガデム]]
 
;[[ガデム]]
 
:第3話で彼の補給部隊により補給を受ける事になる。ガデムの方が遙かに年長だが、[[軍階級|階級]]は大尉の為、呼び捨てで呼んでいる。
 
:第3話で彼の補給部隊により補給を受ける事になる。ガデムの方が遙かに年長だが、[[軍階級|階級]]は大尉の為、呼び捨てで呼んでいる。
601行目: 651行目:  
;[[シャリア・ブル]]
 
;[[シャリア・ブル]]
 
:ニュータイプ部隊における部下。シャアをして良い友人が出来たと言わしめ、ニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
 
:ニュータイプ部隊における部下。シャアをして良い友人が出来たと言わしめ、ニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
 +
:小説版『機動戦士ガンダム』では部下や副官と言うよりパートナーとなるほど信頼する。彼の前では仮面を外して素顔を見せた。
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。[[ザビ家]]最後の生き残りだが、シャアの良心を動かせる数少ない存在の一人となっており、手に掛けないどころか彼女の幸せを願っていた。その為、ザビ家再興の傀儡として彼女を育てたハマーンに激怒するが、ミネバ自身には絶対的な信頼を寄せられている。
 
:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。[[ザビ家]]最後の生き残りだが、シャアの良心を動かせる数少ない存在の一人となっており、手に掛けないどころか彼女の幸せを願っていた。その為、ザビ家再興の傀儡として彼女を育てたハマーンに激怒するが、ミネバ自身には絶対的な信頼を寄せられている。
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====[[地球連邦軍]]====
 
====[[地球連邦軍]]====
   
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
 
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』では和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
+
:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』ではア・バオア・クーで和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
 
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
 
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
 
:『D』では彼とブライトを監禁してアクシズ落としをするが、諸事情でご破算になって協力を要請し、彼と決着を付けたかったことを認めつつ、不本意に共闘する展開になっている。
 
:『D』では彼とブライトを監禁してアクシズ落としをするが、諸事情でご破算になって協力を要請し、彼と決着を付けたかったことを認めつつ、不本意に共闘する展開になっている。
;[[ブライト・ノア]]
+
;[[ブライト・ノア]]
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
 
;[[スレッガー・ロウ]]
 
;[[スレッガー・ロウ]]
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====その他====
 
====その他====
   
;ジンバ・ラル
 
;ジンバ・ラル
 
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
 
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられるが、当初エドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母の死去して以降の事となる。
+
:小説版では正反対にザビ家への憎悪に凝り固まった偏屈な老人だった模様であり、少なくともセイラからはかなり嫌われていた模様。一年戦争時も地球で存命。
 +
:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられる。ただ当初のエドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母が死去して以降の事となる。ちなみにジンバ自身は二人を神輿としてザビ家への反抗を計画し、アナハイム社とも接触した事をキシリアに嗅ぎ付けられしまう。結果、武装組織のマス家襲撃により暗殺されて死亡。
 
;テアボロ・マス
 
;テアボロ・マス
 
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
 
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、彼から惜しみない愛情を注がれていた。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情はあまり覗うことはできない。ただ「ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのは、この地で共に暮らした人たちがかけがえのない人たちだったから」とセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには感謝の念を抱いていたと思われる。
+
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、彼から惜しみない愛情を注がれていた。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情はあまり覗うことはできない。ただし「ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのは、この地で共に暮らした人たちがかけがえのない人たちだったから」とセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには深い感謝の念を抱いていたと思われる。
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
 +
;シャア・アズナブル(本物)
 +
:『THE ORIGIN』に登場した瞳の色以外は瓜二つなそっくりさん。エドワウとセイラはある程度の交友関係を深めていた。しかし「本物のシャアがジオン士官学校に入学する事・ザビ家が自分を殺そうとしている事を利用し、シャアとすり替る」という形でシャア・アズナブルとして入学した。
 +
:当然ながらその際、本物のシャアはザビ家の陰謀とシャアの策略によって殺される事となった・・・なお『THE ORIGIN』はパラレルワールドなので、この設定が他で生かされているかは不明。
 +
:ちなみにシャアとの出会いは母アストライアは死去する前でエドワウがザビ家への憎悪を深める前に意気投合した経緯があるため、エドワウ自身は当初から利用するつもりで友情を育んだ訳ではなかった。
 +
;ロジェ・アズナブル、ミシェル・アズナブル(SRW未登場)
 +
:シャア・アズナブル(本物)の両親。テキサスコロニーの管理人。ロジェはエドワウ(キャスバル)とセイラの正体を知っており、テアボロと共に二人の将来のために尽くした。ミシェルは何も知らなかったが、マス家との関係は深く良好な関係だった。
 +
:一年戦争勃発直後に疎遠となっていた息子との再会を望み、ジオン行きの宇宙客船へルウム首都ミランダの港で乗船したが、不幸にもシャア(キャスバル)のザクの攻撃に巻き込まれて二人とも死亡してしまった。テアボロ同様にシャアにとっては自身と妹に尽くしてくれた恩人と感じていたのだが、皮肉にもキャスバル自身の手で殺害してしまった上に、シャア(キャスバル)はこの事実を知る事は無かったと思われる。
 +
:最期まで息子のシャアが既に死去し、エドワウ(キャスバル)が成り代わっていた事には気付いていなかった。シャアは軍隊生活に馴染みジオンの英雄と呼ばれるに至っていた事にロジェは「自分の子供とは思えない」と困惑をセイラに語っていた。
    
===機動戦士Ζガンダム===
 
===機動戦士Ζガンダム===
 
====[[エゥーゴ]]====
 
====[[エゥーゴ]]====
   
;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
 
:弟子のような存在。彼に期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]として将来を期待する。彼の精神崩壊が『逆襲のシャア』における人類への絶望の引き金になってしまった。
 
:弟子のような存在。彼に期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]として将来を期待する。彼の精神崩壊が『逆襲のシャア』における人類への絶望の引き金になってしまった。
:原作では逆シャア時点のシャアと出会う事は無かったが、SRWシリーズでは殆どの作品でその思想を完全に否定される。『D』においては諸事情で回復後の彼に協力を要請し、「みんなあんたを信じて死んだのに、地球潰しだなんてそんなバカな話はない」などと憤りを露わにされる。ちなみに一年戦争時代のシャアについては、ザビ家に単身立ち向かったことに「馬鹿な人です」と(本人の前で)評されている。
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:原作では逆シャア時点のシャアと出会う事は無かったが、SRWシリーズでは殆どの作品でその思想を完全に否定される。『D』においては諸事情で回復後の彼に協力を要請し、「みんなあんたを信じて死んだのに、地球潰しだなんてそんなバカな話はない」などと憤りを露わにされる。ちなみに一年戦争時代のシャアについては、「尊敬しています」と前置きされながらも、ザビ家に単身立ち向かったことに「馬鹿な人です」と(本人の前で)評されている。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
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;[[レコア・ロンド]]
 
;[[レコア・ロンド]]
 
:部下。彼女に父性を求められて好意を寄せられるが、拒絶してつれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
 
:部下。彼女に父性を求められて好意を寄せられるが、拒絶してつれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
;[[エマ・シーン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[カツ・コバヤシ]]
+
;[[エマ・シーン]]、[[カツ・コバヤシ]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
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====[[アクシズ]]====
 
====[[アクシズ]]====
 
+
;マハラジャ・カーン
 +
:ハマーンの父親。当時アクシズの首領。テレビ版における設定のみの人物だったが、漫画『C.D.A. 若き彗星の肖像』にて明確な人物像が描かれた。
 +
:ジオン側の人間ではあるが、ザビ家の思想に染まっておらずスペースノイド全体の安泰を第一に考えて行動しており、シャアも絶大な信頼を寄せていた。彼の死がシャアとアクシズとの決別になった。本来なら将として相応しい素質を持ちながらも組織そのものへの険悪から離脱したことが「責任放棄」と看做され、ハマーンらジオン将兵からも恨まれている。エゥーゴ連邦側へ走ったことで更に鮮明となっていく。
 
;[[ハマーン・カーン]]
 
;[[ハマーン・カーン]]
:元恋人。ミネバへの教育方針などの考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実である。原作では『Z』以降二度と会うことはなく、互いに破滅の道を突き進む。
+
:元恋人。ミネバへの教育方針などの考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実である。原作では『Z』以降二度と会うことはなく、互いに破滅の道を突き進む。ハマーンにララァの代わりを求めたシャアと、ジュドーにシャアの代わりを求めたハマーンは似た者同士だったと言われている。
:SRWシリーズでは作品によっては和解しよりを戻す展開も描かれている。
+
:SRWシリーズではシャアが「クワトロ」か「逆シャア」、どちらの姿で登場するかによって彼女の立ち位置、はては『ZZ』の再現度に大きく関わっており、クワトロとして自軍部隊の味方となる場合には『0083』『Z』が主に再現されて敵対し、逆シャアとして立つと『逆襲のシャア』が主に再現され、ハマーンとは反目している事もあるが協力体制になって自軍部隊と敵対する。
:ハマーンにララァの代わりを求めたシャアと、ジュドーにシャアの代わりを求めたハマーンは似た者同士だったと言われている。
+
:なお最終的には和解し、よりを戻す展開が描かれている作品もある。
 +
;[[ラカン・ダカラン]]
 +
:『ZZ』の登場人物なので、本編での絡みは無し。漫画『C.D.A. 若き彗星の肖像』で顔見知りとなっており、彼も含めたアクシズの将兵に訓練を行っていた模様。
    
====[[カラバ]]====
 
====[[カラバ]]====
   
;[[ハヤト・コバヤシ]]
 
;[[ハヤト・コバヤシ]]
:アムロ、ブライト同様に初代では敵同士であったが、Ζにおいては同志。カイからその正体を知らされ、いずれは表舞台で出るべきだとクワトロに言う。
+
:アムロ、ブライト同様に初代では敵同士であったが、『Ζ』においては同志。カイからその正体を知らされ、いずれは表舞台で出るべきだとクワトロに言う。
 
;[[ベルトーチカ・イルマ]]
 
;[[ベルトーチカ・イルマ]]
 
:会って間もない当初は、彼女から「恐い感じの人」「平和的なインテリジェンスを感じない」など酷い言われ様だったが、連邦議会での演説では彼女のアシストを受けながら演説をする。
 
:会って間もない当初は、彼女から「恐い感じの人」「平和的なインテリジェンスを感じない」など酷い言われ様だったが、連邦議会での演説では彼女のアシストを受けながら演説をする。
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====[[ティターンズ]]====
 
====[[ティターンズ]]====
   
;[[パプテマス・シロッコ]]
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
 
:ハマーン同様に敵視する事になるが、シロッコからはニュータイプのなりそこないと見下される。
 
:ハマーン同様に敵視する事になるが、シロッコからはニュータイプのなりそこないと見下される。
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
 
:作中ではダカールでブレックスとともに接触しており、打倒すべき敵の一人。
 
:作中ではダカールでブレックスとともに接触しており、打倒すべき敵の一人。
 +
:しかし『逆襲のシャア』でのシャアの行動はジャミトフのものに近かった。二人の違いは、地球を汚す排除すべき愚民にスペースノイドが含まれるか否か程度の差しかない。
 
;[[バスク・オム]]
 
;[[バスク・オム]]
:ジャミトフとともに敵対。初代設定で最初登場する第3次では彼の毒ガス攻撃を察知して密かにロンド・ベル隊が気付くように工作する。
+
:ジャミトフとともに敵対。当初は初代設定のシャアとして登場する『第3次』では彼の毒ガス攻撃を察知して密かにロンド・ベル隊が気付くように工作する。
    
====その他====
 
====その他====
   
;[[カイ・シデン]]
 
;[[カイ・シデン]]
 
:ジャブローにてカミーユと救助されたが、クワトロ=シャアと看破され、ハヤト宛の手紙で一介のMSパイロットに甘んじていることを批判されている。
 
:ジャブローにてカミーユと救助されたが、クワトロ=シャアと看破され、ハヤト宛の手紙で一介のMSパイロットに甘んじていることを批判されている。
685行目: 744行目:     
===機動戦士ガンダム 逆襲のシャア===
 
===機動戦士ガンダム 逆襲のシャア===
   
;[[ナナイ・ミゲル]]
 
;[[ナナイ・ミゲル]]
 
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。
 
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。
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:なお、富野由悠季監督はクェスのモデルを『Ζ』の主人公であるカミーユとしている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]]で[[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたNTへと導けたのだが、この頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためにクェスを戦闘マシーンのように扱ってしまい、シャアがかつて持っていた「人をよりよく導く力」を失っている事を象徴している。 
 
:なお、富野由悠季監督はクェスのモデルを『Ζ』の主人公であるカミーユとしている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]]で[[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたNTへと導けたのだが、この頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためにクェスを戦闘マシーンのように扱ってしまい、シャアがかつて持っていた「人をよりよく導く力」を失っている事を象徴している。 
 
;[[ギュネイ・ガス]]
 
;[[ギュネイ・ガス]]
:部下。クェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれ、自身の悪い噂を吹聴された。
+
:部下。シャア自身はそれなりにギュネイに期待をかけていたようだが、クェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれ、自身の悪い噂を吹聴された。
 
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが、同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
 
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが、同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
;[[レズン・シュナイダー]]
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===機動戦士ガンダムUC===
 
===機動戦士ガンダムUC===
   
;[[フル・フロンタル]]
 
;[[フル・フロンタル]]
 
:シャア・アズナブルを模して作り上げられた強化人間。外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。
 
:シャア・アズナブルを模して作り上げられた強化人間。外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。
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==他作品との人間関係==
 
==他作品との人間関係==
クワトロ状態と同様に敵味方問わず他作品のキャラクターとの絡みは多い。
+
他作品のキャラクターとの絡みが非常に多い。
    
===[[ガンダムシリーズ]]===
 
===[[ガンダムシリーズ]]===
725行目: 782行目:  
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』ではともにジャブローに潜入している。『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
 
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』ではともにジャブローに潜入している。『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
 
;[[バーナード・ワイズマン]]
 
;[[バーナード・ワイズマン]]
 +
:'''人間的な関係はなく、後付け設定と作品ではあるものの、シャアの生存とア・バオア・クーにおけるアムロとのモビルスーツ戦闘を引き分けに持ち込めた最大の功労者。'''
 +
:アレックスの性能はガンダムを凌駕しているため、もしバーニィが破壊せず、無事にアムロにアレックスが届けられたらシャアは確実にアムロに敗北し、高確率で死亡していた。
 
:『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』では彼を部下としていたが、これといった絡みは無い。
 
:『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』では彼を部下としていたが、これといった絡みは無い。
 
:ちなみにクワトロ設定で登場する『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』ではクワトロ=シャアである事を知らなかった。『OE』では[[コネクト・フォース]]への協力の姿勢を見せるため、彼を表向きは捕虜として、実質的にはジオンからの出向要員としてホワイトベースに配属させている。
 
:ちなみにクワトロ設定で登場する『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』ではクワトロ=シャアである事を知らなかった。『OE』では[[コネクト・フォース]]への協力の姿勢を見せるため、彼を表向きは捕虜として、実質的にはジオンからの出向要員としてホワイトベースに配属させている。
736行目: 795行目:  
:作中では出会っていないが、OPでは邂逅するシーンがある。サングラスを外してフェードアウトするシャアにジュドーが咆哮するシーンは独特な印象を残す。
 
:作中では出会っていないが、OPでは邂逅するシーンがある。サングラスを外してフェードアウトするシャアにジュドーが咆哮するシーンは独特な印象を残す。
 
:クワトロ時代はカミーユ同様に[[ニュータイプ]]としての将来を期待している。またジュドーからも数少ない信頼出来る大人として尊敬されていた。
 
:クワトロ時代はカミーユ同様に[[ニュータイプ]]としての将来を期待している。またジュドーからも数少ない信頼出来る大人として尊敬されていた。
:逆襲時はその行動を激しく非難されている。特に『[[スーパーロボット大戦X|X]]』では、アクシズ落としを目論んだことに加えて、ハマーンを不幸にしてしまったことに強い憤りを見せていた。しかし、ミスルギ皇国への総攻撃に備えた補給基地襲撃作戦で共闘した際に、現在の信念を向けることで理解を得ることができた。
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:逆襲時はその行動を激しく非難されている。特に『[[スーパーロボット大戦X|X]]』では、アクシズ落としを目論んだことに加えて、ハマーンを不幸にしてしまったことに従来以上の強い憤りを向けられる。しかし、ミスルギ皇国への総攻撃に備えた補給基地襲撃作戦で共闘した際に、現在の信念を向けることで理解を得ることができた。
 
;[[リィナ・アーシタ]]
 
;[[リィナ・アーシタ]]
 
:漫画版など一部の作品ではセイラに代わり、エゥーゴとネオ・ジオンの戦いに巻き込まれたリィナを救いブライトのもとへと導いた。
 
:漫画版など一部の作品ではセイラに代わり、エゥーゴとネオ・ジオンの戦いに巻き込まれたリィナを救いブライトのもとへと導いた。
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;[[エルピー・プル]]
 
;[[エルピー・プル]]
 
:原作で面識があったかどうかは不明だが、スパロボでは仲間。[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]や[[ロザミア・バダム|ロザミィ]]のような[[強化人間]]を仲間にする際は、彼女達の力が周囲に及ぼす悪影響を危険性を指摘して難色を示す一方で、[[ニュータイプ]]とはいえ無邪気な彼女を仲間にする際はすんなり承諾する場合が多い。
 
:原作で面識があったかどうかは不明だが、スパロボでは仲間。[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]や[[ロザミア・バダム|ロザミィ]]のような[[強化人間]]を仲間にする際は、彼女達の力が周囲に及ぼす悪影響を危険性を指摘して難色を示す一方で、[[ニュータイプ]]とはいえ無邪気な彼女を仲間にする際はすんなり承諾する場合が多い。
 +
;[[プルツー]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では、グレミー一派壊滅後、戦場に取り残された彼女を拾っており、自身の敗北後は彼女とクェスの保護を[[T3]]に要請している。
 
;[[マシュマー・セロ]]
 
;[[マシュマー・セロ]]
 
:原作で面識があったかどうかは不明。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』序盤では、交戦した際に声からシャアだと見抜かれる。
 
:原作で面識があったかどうかは不明。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』序盤では、交戦した際に声からシャアだと見抜かれる。
 
;[[グレミー・トト]]
 
;[[グレミー・トト]]
 
:『X』では「大義ある者が個人的な感情に溺れる」として、シャアを「ハマーン以下の情けない男」と見なし、ジオンの正当なる後継者として名乗り出る。
 
:『X』では「大義ある者が個人的な感情に溺れる」として、シャアを「ハマーン以下の情けない男」と見なし、ジオンの正当なる後継者として名乗り出る。
 +
:一方、『T』では彼の若さゆえの至らなさを「坊や」と評している。
 
;[[チェーン・アギ]]
 
;[[チェーン・アギ]]
 
:『逆シャア』で共演してはいるが、SRWではクワトロとして彼女と絡むケースが多い。『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部|COMPACT2第3部]]』及び『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』エンディングでは嘗て[[セイラ・マス|妹]]に贈った言葉を彼女にも告げ、[[ロンド・ベル]]から去る。
 
:『逆シャア』で共演してはいるが、SRWではクワトロとして彼女と絡むケースが多い。『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部|COMPACT2第3部]]』及び『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』エンディングでは嘗て[[セイラ・マス|妹]]に贈った言葉を彼女にも告げ、[[ロンド・ベル]]から去る。
 
;[[カロッゾ・ロナ]]
 
;[[カロッゾ・ロナ]]
 
:『X』では、召喚される前にアクシズ落とし作戦で共闘。しかし、クロスボーン・バンガードはともかく、カロッゾに対する信頼はもともと全くと言っていいほど無く、[[アル・ワース]]で再会した時は迷うことなく敵対した。
 
:『X』では、召喚される前にアクシズ落とし作戦で共闘。しかし、クロスボーン・バンガードはともかく、カロッゾに対する信頼はもともと全くと言っていいほど無く、[[アル・ワース]]で再会した時は迷うことなく敵対した。
;[[シーブック・アノー]] / キンケドゥ・ナウ
+
;[[シーブック・アノー|シーブック・アノー / キンケドゥ・ナウ]]
 
:共に名を変えた者同士であるものの、進んだ道の先は大きく異なった人物同士でもある。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』においては、それに関する会話がある。
 
:共に名を変えた者同士であるものの、進んだ道の先は大きく異なった人物同士でもある。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』においては、それに関する会話がある。
 
:『X』では、アムロ、カミーユ、ジュドーと異なり、良くも悪くも特別な想い入れを抱いていないことが幸いして、シャアを止める原動力として活躍した。
 
:『X』では、アムロ、カミーユ、ジュドーと異なり、良くも悪くも特別な想い入れを抱いていないことが幸いして、シャアを止める原動力として活躍した。
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:スパロボシリーズでは、[[ニュータイプ]]である事から、彼らから憎まれている。
 
:スパロボシリーズでは、[[ニュータイプ]]である事から、彼らから憎まれている。
 
:『R』では、ニュータイプ研究所に囚われた時、丸腰の状態でMSに乗った彼らに殺されそうになった。
 
:『R』では、ニュータイプ研究所に囚われた時、丸腰の状態でMSに乗った彼らに殺されそうになった。
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではジ・エーデルに吹き込まれた彼らに世界の破滅をもたらす者呼ばわりされる。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではジ・エーデルに吹き込まれた彼らに「ニュータイプになれなかった痛みが世界に破滅をもたらす」「自分達と同じ」呼ばわりされる。
 
;[[ランスロー・ダーウェル]]
 
;[[ランスロー・ダーウェル]]
 
:『R』では共闘に戸惑う彼とジャミルを激励した。歴史が変わった後のEDにて部下になっている。
 
:『R』では共闘に戸惑う彼とジャミルを激励した。歴史が変わった後のEDにて部下になっている。
893行目: 955行目:  
:『MX』では当初、連邦側の[[マグネイト・テン]]に付いたクワトロを強く否定していたが、後に和解。
 
:『MX』では当初、連邦側の[[マグネイト・テン]]に付いたクワトロを強く否定していたが、後に和解。
 
:『GC(XO)』では序盤は[[一年戦争]]のシャア時代の為、お互い好印象で一緒に[[ホワイトベース]]を追撃する事も。
 
:『GC(XO)』では序盤は[[一年戦争]]のシャア時代の為、お互い好印象で一緒に[[ホワイトベース]]を追撃する事も。
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;[[ラング・プラート]]
 +
:『MX』では彼の亡命に協力し、[[重慶]]では基地守備隊の隊長を務め対[[グン・ジェム隊]]の戦線に立つなど、自軍との合流まで尽力していた。
 
;[[ジェームス・C・ダグラス]]
 
;[[ジェームス・C・ダグラス]]
 
:『MX』ではケーンが母親を人質にとられてしまった為止む無くギガノスに降った後、彼がケーンを批判した際にカミーユが彼を痛烈に非難した直後、彼にカミーユの苦い過去を教えて諭している。
 
:『MX』ではケーンが母親を人質にとられてしまった為止む無くギガノスに降った後、彼がケーンを批判した際にカミーユが彼を痛烈に非難した直後、彼にカミーユの苦い過去を教えて諭している。
930行目: 994行目:  
;[[エンブリヲ]]
 
;[[エンブリヲ]]
 
:『X』と『X-Ω』にて敵対。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では彼に自身とハマーンの悲しい過去と胸中の想いを晒され嘲笑されるという卑劣極まりない精神攻撃に苦しめられる。
 
:『X』と『X-Ω』にて敵対。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では彼に自身とハマーンの悲しい過去と胸中の想いを晒され嘲笑されるという卑劣極まりない精神攻撃に苦しめられる。
 +
;[[ルルーシュ・ランペルージ]]
 +
:『30』では方や[[ゼロレクイエム]]の悪逆皇帝、方や[[アクシズ]]落としという大罪を背負い、それでも生き延びて(片方は生き返って)人類の未来のために戦う同志となる。
 +
:なお、作中の時系列としてはアクシズ落とし失敗→ゼロレクイエム発動となっており、アクシズ落としが成功していた場合、ゼロレクイエムの矛先はスペースノイドに向けられることになっていたと語られている。
    
===スーパー系===
 
===スーパー系===
938行目: 1,005行目:  
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』では一年戦争からの因縁に加えて原作通り[[第2次ネオ・ジオン抗争]]を起こしたせいでアムロがMIAになっていることで彼を嫌悪しており、クワトロとして登場した際には怒りをぶつけていた。
 
;宇門大介([[デューク・フリード]])
 
;宇門大介([[デューク・フリード]])
 
:『第4次(S)』では彼もエゥーゴに参加しており、共に[[ノイエDC]]を相手に宇宙で戦っていた。『COMPACT2』及び『IMPACT』でも、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼と共に戦っていく事に。
 
:『第4次(S)』では彼もエゥーゴに参加しており、共に[[ノイエDC]]を相手に宇宙で戦っていた。『COMPACT2』及び『IMPACT』でも、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼と共に戦っていく事に。
951行目: 1,019行目:  
;[[流竜馬 (OVA)]]、[[巴武蔵 (OVA)]]
 
;[[流竜馬 (OVA)]]、[[巴武蔵 (OVA)]]
 
:『T』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、甲児と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
 
:『T』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、甲児と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
 +
:『30』では第2次ネオ・ジオン抗争でアムロを消息不明に追いやったことから彼を憎悪しており、順番次第では彼に本気の殺意を向ける一幕もある。
 
;[[司馬宙]]
 
;[[司馬宙]]
 
:アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で[[セイラ・マス|妹]]を思い出す場面も。
 
:アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で[[セイラ・マス|妹]]を思い出す場面も。
982行目: 1,051行目:  
;[[真夏ダイチ]]
 
;[[真夏ダイチ]]
 
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』のイベント「時代を継ぐ者」にて共闘し、特訓相手となって彼を鍛えている。
 
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』のイベント「時代を継ぐ者」にて共闘し、特訓相手となって彼を鍛えている。
 +
;[[獅堂光]]、[[龍咲海]]、[[鳳凰寺風]]
 +
:『T』では特殊戦闘台詞で彼女達から自身の本質を突いた発言を受ける。『30』では自身の姿を見て、光と風は地球寒冷化を決行した人間とはとても思えないと呟くが、海は警戒を解かなかった。
 
;[[デボネア]]
 
;[[デボネア]]
 
:『T』ではかつて目的を持って戦いを起こした自身とハマーンの事を戦乱の種を蒔いていた彼女に「自分の子供同然」と見なされるが、ハマーンと共に毅然と彼女を否定した。
 
:『T』ではかつて目的を持って戦いを起こした自身とハマーンの事を戦乱の種を蒔いていた彼女に「自分の子供同然」と見なされるが、ハマーンと共に毅然と彼女を否定した。
1,026行目: 1,097行目:  
;[[ラグナヤル・ディンハーリッシュ]]
 
;[[ラグナヤル・ディンハーリッシュ]]
 
:『T』では彼の投資を受けて自身のネオ・ジオンを組織する。お互いの人間性を認め合う関係にあったが、人類を守るために最終的には決別・敵対する。
 
:『T』では彼の投資を受けて自身のネオ・ジオンを組織する。お互いの人間性を認め合う関係にあったが、人類を守るために最終的には決別・敵対する。
 +
;[[ミツバ・グレイヴァレー]]
 +
:『30』で合流の際、彼女に母性を感じる。詳細は後述するが、一種の[[声優ネタ]]である。
 
;ラズロ・ファーエデン
 
;ラズロ・ファーエデン
 
:『[[リアルロボット戦線]]』に登場する[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
 
:『[[リアルロボット戦線]]』に登場する[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
1,066行目: 1,139行目:  
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
 
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
 
:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
 
:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
;「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」<br>「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」<br>「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」
+
;「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」<br>「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」<br>「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」
 
:第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』という[[ホワイトベース]]のコードネームが初めて登場した場面である。
 
:第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』という[[ホワイトベース]]のコードネームが初めて登場した場面である。
 
;「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」
 
;「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」
 
:第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ている事しか出来ないシャア。[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
 
:第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ている事しか出来ないシャア。[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
:ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。
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:ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。実際、ガンダムには大気圏突入能力がありここで撃破することは出来なかった。
 +
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では[[DVE]]で再現。
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
 
:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器を集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
 
:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器を集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 +
:なお、この時にガルマが投入した戦力は多数の重砲や戦車に加えてモビルスーツもホワイトベース隊の数倍の数を投入するなど、「[[ドズル・ザビ|戦いは数!]]」を地で行く入念な準備を行っており、シャアが思うほどガルマは無能ではないのは明らかであり、この時点でアムロ達が異常すぎたのである。また、漫画『THE ORIGIN』ではホワイトベース隊だけで大戦力を壊滅させるのは無理があると判断した安彦氏は、マチルダ隊からの忠告を受けてホワイトベースが引き返す展開に変更している。
 
;「勝利の栄光を君に!」
 
;「勝利の栄光を君に!」
 
:第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
 
:第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
1,079行目: 1,154行目:  
:ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
 
:ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
 
:しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
 
:しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
;「坊やだからさ」
+
;「坊やだからさ……」
 
:第12話より。ガルマを見殺しにした(実際は率先して戦死するよう仕向けた)ために[[ドズル・ザビ|ドズル]]から左遷された後、場末の酒場で[[ギレン・ザビ]]の「諸君達が愛した我が弟、ガルマは死んだ。何故だ!」のガルマ追悼演説を聴いたときに受け答える形で呟いた言葉。シャアを代表する最も有名な台詞の一つであろう。
 
:第12話より。ガルマを見殺しにした(実際は率先して戦死するよう仕向けた)ために[[ドズル・ザビ|ドズル]]から左遷された後、場末の酒場で[[ギレン・ザビ]]の「諸君達が愛した我が弟、ガルマは死んだ。何故だ!」のガルマ追悼演説を聴いたときに受け答える形で呟いた言葉。シャアを代表する最も有名な台詞の一つであろう。
 +
:『T』ではCCA版のシャアがグレミーをこう評するシーンがある。
 
;「フフフ、それでいい。ブーン、私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」<br />「子供じみているだろう。フフフ。そう、私のプライドを傷付けたモビルスーツだからな」
 
;「フフフ、それでいい。ブーン、私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」<br />「子供じみているだろう。フフフ。そう、私のプライドを傷付けたモビルスーツだからな」
 
:(第12話以来の再登場となる)第26話より。シャアが率いるマッドアングラー隊所属の[[ゴッグ]]2機がガンダムに撃破されたとの報告を受けて。
 
:(第12話以来の再登場となる)第26話より。シャアが率いるマッドアングラー隊所属の[[ゴッグ]]2機がガンダムに撃破されたとの報告を受けて。
1,087行目: 1,163行目:  
:第29話より。ジャブローでガンダムと戦った時の台詞。
 
:第29話より。ジャブローでガンダムと戦った時の台詞。
 
;「冗談ではない!」
 
;「冗談ではない!」
:ウッディに攻撃された際の台詞。
+
:ウッディに攻撃された際の台詞。小型ホバークラフトのファンファン(SRW未実装)で[[シャア専用ズゴック]]に挑むのは自殺行為もいい所であったが、この攻撃でカメラアイが破損。怒ったシャアはウッディを返り討ちにするが、傷ついた機体ではガンダムには不利と見て撤退している。
 
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができるというか!」
 
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができるというか!」
 
:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を痛烈に皮肉る。
 
:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を痛烈に皮肉る。
1,135行目: 1,211行目:     
====THE ORIGIN版====
 
====THE ORIGIN版====
 +
;「いい船をお持ちだ…。安い買い物じゃなかったはず。そのカネはどっから!? 天才ギャンブラーのだんな!」
 +
:士官学校を除隊になった後、地球連邦軍ジャブロー基地建設現場に入り込んでいた先で、現場監督にカジノに連れられてララァと出会う。後日再会した際に仲良くなったのだが、ララァの主人が激昂してララァを殴り倒そうとしたのを庇った際の台詞。主人がララァの才能をギャンブルで悪用している事を察しており、また彼女に暴力を振るおうとしたことに大激怒した。
 +
:OVA版の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』では、目が血走っており、シャアの怒りを強調している。
 +
;「良い所で会った。連邦のニュータイプ!! アムロ君といったな、きみはいい少年だ!」<br/>「私の同志になれ!! ララァもよろこぶ!!」<br/>「私の本名はキャスバル・レム・ダイクン。知ってとおり、ジオン・ズム・ダイクンの子だ! ザビ家への復讐を誓ってこれまで生きてきた。だがもうそれが全てではなくなった」<br/>「これからは、ニュータイプの時代だ。退廃したオールドタイプどもを我々が凌駕する時代なのだ!!」<br/>「いいかアムロ君、人は解りあわなければならない。しかし、解りあえないまま人類は有史以来争いを続け、地球と地球圏を汚し続けている」<br/>「その歴史を変えなければならない。だが! オールドタイプにはできない」<br/>「スペースノイドの切り開いた宇宙世紀が生んだニュータイプにのみ、それができる!!」<br/>「ギレン総帥は言う、『人の革新』とな……お笑い草だ。人に人が変えられると思うか!?」<br/>「人を変えられるのは宇宙の摂理だけだ。そして、ニュータイプこそが、今この摂理を体現してこの世界に登場しつつある!」
 +
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より。ララァと共に連邦軍が占領した宇宙要塞ソロモン(コンペイ島)を攻撃し、アムロが搭乗するするガンダムと接触した際に彼に言い放った説得というか演説。
 +
:『ORIGIN』版ではシャアが『地球連邦 対 ジオン公国』、『スペースノイド 対 アースノイド』ではなく、将来的に『ニュータイプ 対 オールドタイプ』の対立軸を想定しており、その新たな同志になるべき人物としてアムロを説得しようとした。シャア自身はアムロには考えを理解してもらった上で賛同して貰いたかったようだが、しかし……。
 +
;「青いなアムロ君! それで私を動揺させたつもりか!?」
 +
:上記の直後、アムロから演説を途中で遮られ、「あなたが言っている事が解らない」「ララァから感じるものをあなたからは感じない」と拒絶され、「'''あなたはニュータイプなんかじゃない'''」と断じられた際に。
 +
:口調では強がっているが、反論するまでの間は笑みが引き攣り、冷や汗が頬を垂れているため、かなり動揺している。アムロを高レベルのニュータイプだと確信していたが故に、そのアムロからオールドタイプだと突き付けられる事は予想外だった模様。
 +
:実際にシャアは優れたニュータイプであるのだが、これはニュータイプでも双方が理解しあう姿勢がなければ、解りあえないという事実を示しているのかもしれない。
 +
:またシャアの父ジオンの語るところによると、ニュータイプの本質は「解り合うこと」にあり、この「解り合う」対象には'''オールドタイプも含まれている'''。加えてここでシャアが語った「優れたニュータイプが劣ったオールドタイプに代わって地球圏を支配する」という思想は彼の忌み嫌うギレンが掲げていたプロパガンダそのもの。これらのことから考えるとシャアは「'''ニュータイプ能力を持っているだけのオールドタイプ'''」と言える人間であり、アムロが彼を「ニュータイプなんかじゃない」と断じたのはそのためであろう。
 
;「これで歴史が変わる」「私に跪け、神よ!」
 
;「これで歴史が変わる」「私に跪け、神よ!」
 
:『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』より。アニメ版と同様の大仰な物言いそのままに、コクピットのリミッターを解除し通常の3倍もの速度でシャア専用ザクを駆る。
 
:『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』より。アニメ版と同様の大仰な物言いそのままに、コクピットのリミッターを解除し通常の3倍もの速度でシャア専用ザクを駆る。
:この[[ルウム戦役]]で戦艦5隻を轟沈させる大活躍を見せ、連邦軍から”赤い彗星”と恐れられたシャア・アズナブルの誕生シーンとして描かれる。
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:この[[ルウム戦役]]でマゼラン級戦艦5隻を轟沈させる大活躍を見せ、連邦軍から”赤い彗星”と恐れられたシャア・アズナブルの誕生シーンとして描かれる。
:ちなみに元の漫画版ではリュウによると「戦艦五隻撃沈は誇張で、本当は三隻はサラミスだった」とされているが、OVA版では戦艦五隻撃沈は真実として描写されている。
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:ちなみに元の漫画版ではリュウによると「戦艦五隻撃沈は誇張で、本当は三隻はサラミスだった」とされているが、OVA版では戦艦五隻撃沈は真実として描写されている。更にサラミス級巡洋艦、レパンド級ミサイルフリゲートも多数撃沈しているため、トップエースとして凄まじい戦果を挙げている。
 +
;「ブーン、白い奴が現れたら私に知らせろ。」<br>「私がこいつに乗って出る。」
 +
:ベルファスト編でブーンから、MSゾックとパイロットのボラスキニフを紹介されて。セリフだけなら普通だが、これを聞いたボラスキニフが盛大にズッこける非常にシュールな絵柄となっている。その後、ベルファストに現れたのがガンダムではなくガンキャノンと知ると途端に興味を無くしてゾックをボラスキニフに譲ると、出番がある事に涙ぐむボラスキニフをブーンが「良かったなぁオイ」と言いながら肩を叩くというこれまたシュールな絵柄となる。
 +
====その他====
 +
;「君の御父上デギン・ザビはジオンの支配者となるために一人の人物を殺した。…スペースノイドの独立を説き、サイド3を解放に導いた人物…ジオン・ズム・ダイクンを…!」<br>「だが、息子は始末しなかった。ジオンの息子キャスバル・ダイクンは長い年月、このマスクの後ろに隠れていたのだよ…!」<br>「''君の父上の罪をザビ家全員で贖ってもらう!そしてこの復讐は、君から始まるのだ!!''」
 +
:PC、PS用ゲーム「GUNDAM0079 The War For Earth」より、ガルマを謀殺する場面で彼に本性を現わす。原作以上にザビ家への怒りと憎しみを露わにしている名場面。
 +
:…なのだが、本ゲームは'''外国人を起用した[[実写]]'''であり、'''画面にデカデカと映るケツ顎のシャア'''が何ともシュール。
 +
;「腕前はまあまあのようだが…この距離から私に命中させる自信はあるかな?」<br>「''ブリッジにいる味方に当てないで、この私を撃つぐらいの腕は持っているだろう?''来い、白いモビルスーツ。これまでの決着をつけるとしよう!」
 +
:「GUNDAM0079 The War For Earth」での一幕。ホワイトベースの艦橋の上に立ち、ガンダムを挑発する。
 +
:この場合の選択は接近するのが正解だが、挑発に乗ってハイパー・バズーカを発射した場合は'''案の定ブリッジに直撃しゲームオーバーになる'''。あまりにも分かりやすい振りなので一度はわざと誤射したプレイヤーもいるのではないだろうか。
 +
;「私の事をただ戦いが好きな男と思っている君に、戦争とは楽な物だろう。だが私はスペースノイドの独立という目的のために戦っている!」<br>「何故連邦が戦うかわかるか!?連邦は地球からコロニーを支配するためだけに戦っているのだ!」
 +
:「GUNDAM0079 The War For Earth」にて、主人公に向けて自らの戦う理由を語るシャア。この世界のシャアは一年戦争の時代より一人のスペースノイドとして独立を願って戦いに身を投じているようで、どこか熱血さを感じさせる口調となっている。
 +
:何かとネタにされやすい本ゲームとそのシャアだが、これに関しては彼の見せ場、名台詞といってもいいかもしれない。
 +
;「私はザビ家を倒す。そして、あの白いモビルスーツもな。……また会う時を楽しみにしているぞ。フフフフフ、ハハハハハ、ハハハハハ…!」
 +
:「GUNDAM0079 The War For Earth」のラスト。ザビ家への復讐とリベンジを誓うシャアの場面で物語は幕を閉じる。
 +
:なお、リベンジを誓ってはいるが、続編が発売されなかったのでプレイヤーが再びシャアと会うことはない。また、何故か'''ホワイトベースの後ろをガウが追跡している'''。
    
===[[機動戦士Ζガンダム]]===
 
===[[機動戦士Ζガンダム]]===
1,164行目: 1,266行目:  
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。最も、実行者が本当に痛みが解らないかと言えば[[シーマ・ガラハウ|決してそうとは]][[ジェリド・メサ|言い切れないのだが]]。
+
:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。もっとも、実行者が本当に痛みが解らないかと言えば[[シーマ・ガラハウ|決してそうとは]][[ジェリド・メサ|言い切れないのだが]]。
 
;「出資者は無理難題を仰る」
 
;「出資者は無理難題を仰る」
 
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
 
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
1,177行目: 1,279行目:  
;「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない…」
 
;「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない…」
 
:第13話にて、正体を隠すシャアに真偽を問うハヤトに対しての答え。一見格好良い台詞に見えるが、実際は単にお茶を濁しているだけである。
 
:第13話にて、正体を隠すシャアに真偽を問うハヤトに対しての答え。一見格好良い台詞に見えるが、実際は単にお茶を濁しているだけである。
 +
:なお、この発言を数学的に解釈した場合、『以上』『以下』には基準とする数値も含まれるため'''クワトロでもない'''という解釈もできる。
 
;「''これが若さか…''」
 
;「''これが若さか…''」
 
:上記の気取った言い回しでクワトロがシャアであることをはっきりさせない態度に苛立ったカミーユから[[修正]]され、涙をきらめかせながら吹っ飛んだ時の台詞。
 
:上記の気取った言い回しでクワトロがシャアであることをはっきりさせない態度に苛立ったカミーユから[[修正]]され、涙をきらめかせながら吹っ飛んだ時の台詞。
1,198行目: 1,301行目:  
:事実ティターンズの横暴振りが暴走し、宇宙での拠点を失い始めると連邦政府はティターンズと手を切りたがっているとの事なので、この読みは事実だったと言える。
 
:事実ティターンズの横暴振りが暴走し、宇宙での拠点を失い始めると連邦政府はティターンズと手を切りたがっているとの事なので、この読みは事実だったと言える。
 
;「よくもミネバをこうも育ててくれた!偏見の塊の人間を育てて何とするか!」
 
;「よくもミネバをこうも育ててくれた!偏見の塊の人間を育てて何とするか!」
:[[アクシズ]]の指導者としてミネバに対する教育、というより彼のミネバに対する将来の期待をハマーンが踏みにじったことによる激昂のシーン。シャアが本気で怒りを曝け出したのはこのシーンのみ。
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:[[アクシズ]]の指導者としてミネバに対する教育、というより彼のミネバに対する将来の期待をハマーンが踏みにじった<ref>見様によっては「'''歪んだ教育を受けて偏見の塊の人間になった結果、[[ガルマ・ザビ|かけがえのない親友]]すら抹殺してしまった'''」というシャアのトラウマを踏み躙ったと見る事もできる。</ref>ことによる激昂のシーン。シャアが本気で怒りを曝け出したのはこのシーンのみ。
 
;「私はザビ家とは関係ない。私は、いつも独りの男だった」
 
;「私はザビ家とは関係ない。私は、いつも独りの男だった」
 
:[[レコア・ロンド|レコア]]から「ザビ家再興が目的ではないのか?」と尋ねられた際の答え。本人としてはそんな意図は無いと言っているだけなのだが、男女の関係にあるレコアに対して「いつも独りの男だった」はあまりに迂闊な失言である。彼女がシロッコの元に走ったのもこの発言が遠因とも取れる。
 
:[[レコア・ロンド|レコア]]から「ザビ家再興が目的ではないのか?」と尋ねられた際の答え。本人としてはそんな意図は無いと言っているだけなのだが、男女の関係にあるレコアに対して「いつも独りの男だった」はあまりに迂闊な失言である。彼女がシロッコの元に走ったのもこの発言が遠因とも取れる。
 
;「''サボテンが、花をつけている…''」
 
;「''サボテンが、花をつけている…''」
:第34話で、[[レコア・ロンド|レコア]]が[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]に撃破され、主のいないレコアの部屋を訪れ、その後部屋に入ってきた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]にレコアをぞんざいに扱った事を非難され殴られた時に、レコアが育てていたサボテンの鉢を見て呟いた台詞。<br />ガンダム史上でも特に意味不明な台詞として取り上げられる事が多いが、ここでいうサボテンの花とはレコアの充足感の暗喩である。レコアはまだ死んでいない事、そして結局[[エゥーゴ]]で花を咲かす事が出来ず自分の下から去ってしまった事を彼は察していた。
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:第34話で、[[レコア・ロンド|レコア]]が[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]に撃破され、主のいないレコアの部屋を訪れ、その後部屋に入ってきた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]にレコアをぞんざいに扱った事を非難され殴られた時に、レコアが育てていたサボテンの鉢を見て呟いた台詞。<br />ガンダム史上でも特に意味不明な台詞として取り上げられる事が多いが、ここでいうサボテンの[[花]]とはレコアの充足感の暗喩である。レコアはまだ死んでいない事、そして結局[[エゥーゴ]]で花を咲かす事が出来ず自分の下から去ってしまった事を彼は察していた。
 
;「ええい!打ち所が悪いとこんなものか!!」
 
;「ええい!打ち所が悪いとこんなものか!!」
 
:地球近くの宙域での戦闘で、[[ハンブラビ]]の海ヘビの直撃を受け、重力圏へと投げ出された。この後大気圏に突入してしまい「意外に早いものだな」と死を覚悟したが、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[Ζガンダム|ウェイブライダー]]で難を逃れる。
 
:地球近くの宙域での戦闘で、[[ハンブラビ]]の海ヘビの直撃を受け、重力圏へと投げ出された。この後大気圏に突入してしまい「意外に早いものだな」と死を覚悟したが、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[Ζガンダム|ウェイブライダー]]で難を逃れる。
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;「カミーユ。かわいそうだが、君はまだ死ねない体だ。戦士は、生きている限り戦わねばならんのだ…!」
 
;「カミーユ。かわいそうだが、君はまだ死ねない体だ。戦士は、生きている限り戦わねばならんのだ…!」
 
:フォウの亡骸を抱えながら咽び泣くカミーユを、百式の手に乗せながら搾り出した台詞。
 
:フォウの亡骸を抱えながら咽び泣くカミーユを、百式の手に乗せながら搾り出した台詞。
;「私はかつて、“シャア・アズナブル”と呼ばれていたことがある男だ!」
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;「閉会するな! この席を借りたい!」<br />「議会の方と、このテレビを見ている連邦国々民の方には、突然の無礼を許して頂きたい。私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります」<br />「話の前に、もう一つ知っておいてもらいたいことがあります。''私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ''」
 
:第37話での、連邦首都[[ダカール]]の議会をエゥーゴ派の議員やシンパで乗っ取り、反発する連邦政府関係者の前に自らの身分を明かした場面にて。
 
:第37話での、連邦首都[[ダカール]]の議会をエゥーゴ派の議員やシンパで乗っ取り、反発する連邦政府関係者の前に自らの身分を明かした場面にて。
 
:この台詞と共に連邦内でのエゥーゴとティターンズの勢力バランスを一変させる[[ダカール演説]]が始まった。劇場版では[[ダカール]]の話がカットされている為、口にしない。
 
:この台詞と共に連邦内でのエゥーゴとティターンズの勢力バランスを一変させる[[ダカール演説]]が始まった。劇場版では[[ダカール]]の話がカットされている為、口にしない。
 
;「ひと昔前の人々は、この何倍ものGに耐えながら宇宙(そら)に出た。彼らは宇宙にこそ希望の大地があると信じた。自分たちを宇宙に追いやった地球のエリートを憎む事より、その方が余程建設的だと考えたからだ。地球の重力を振り切った時、人は新たなセンスを身につけた。それがニュータイプへの開花へとつながった。そういう意味では、確かに宇宙に希望はあったのだ。」
 
;「ひと昔前の人々は、この何倍ものGに耐えながら宇宙(そら)に出た。彼らは宇宙にこそ希望の大地があると信じた。自分たちを宇宙に追いやった地球のエリートを憎む事より、その方が余程建設的だと考えたからだ。地球の重力を振り切った時、人は新たなセンスを身につけた。それがニュータイプへの開花へとつながった。そういう意味では、確かに宇宙に希望はあったのだ。」
 
:第38話にて、ダカール演説後、[[アウドムラ]]のシャトルで宇宙に戻る際、同乗するカミーユに語った台詞。
 
:第38話にて、ダカール演説後、[[アウドムラ]]のシャトルで宇宙に戻る際、同乗するカミーユに語った台詞。
:ゲーム版Zガンダムの(シャア編)EDムービーでも流れ、この言葉にカミーユも、「わかる話です。僕も、その希望を見つけます」と返している。
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:ゲーム版Zガンダムの(シャア編)EDムービーでも流れ、この言葉にカミーユも、「わかる話です。僕も、その希望を見つけます」と返している。
 
;「''どうした、カミーユ! 撃て!''」<br>カミーユ「''ダメです、僕には撃てません!''」<br>「''それが出来なければ、お前は死ぬぞ!!''」
 
;「''どうした、カミーユ! 撃て!''」<br>カミーユ「''ダメです、僕には撃てません!''」<br>「''それが出来なければ、お前は死ぬぞ!!''」
 
:第42話で、[[ロザミア・バダム|ロザミィ]]の[[バウンド・ドック]]がカミーユのΖに迫り、撃てずにいるカミーユとのやり取り。
 
:第42話で、[[ロザミア・バダム|ロザミィ]]の[[バウンド・ドック]]がカミーユのΖに迫り、撃てずにいるカミーユとのやり取り。
1,233行目: 1,336行目:  
;「違うぞ」
 
;「違うぞ」
 
:劇場版Iでの台詞。レコアが「大尉にお尻を触られていた」とエマに話したことに対する否定。
 
:劇場版Iでの台詞。レコアが「大尉にお尻を触られていた」とエマに話したことに対する否定。
 +
;「こちらもな」
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:劇場版Iでの台詞。[[ガンダムMk-II]]を照準に収めた[[ロザミア・バダム|ロザミア]]が「捕らえたよ!」と叫んだ直後にスピーカーからノイズ混じりでこの台詞が発せられる。
 +
:冴えない場面も多いクワトロ時代だが、この台詞は文句なしの風格である。
 
;「私だって独り身だ」
 
;「私だって独り身だ」
 
:劇場版IIでの台詞。珍しいコミカルな台詞である。
 
:劇場版IIでの台詞。珍しいコミカルな台詞である。
 
;「私の分は?」
 
;「私の分は?」
 
:劇場版IIIにて。新作カットの皆でケーキを食べるシーンで、自分の分のケーキをファに要求した台詞。上記の台詞も含め、劇場版のクワトロは所々に人間臭いコミカルな台詞が追加されている。
 
:劇場版IIIにて。新作カットの皆でケーキを食べるシーンで、自分の分のケーキをファに要求した台詞。上記の台詞も含め、劇場版のクワトロは所々に人間臭いコミカルな台詞が追加されている。
 +
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====その他====
 +
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;「いくら希望を見出しても、地球の重力に魂を引かれた人間のエゴに押しつぶされ、結局はこんな悲しみだけが繰り返されていく……''ならば!''」
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:[[プレイステーション]][[コンピュータゲーム|ゲーム]]版『機動戦士Ζガンダム』のシャアシナリオのEDにおける台詞(Gジェネレーションシリーズでも使われている)。カミーユの精神崩壊を感知したクワトロは、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|遂に地球潰しを決意する……]]。
 +
;「やっぱり、ガンダムはつよいね。」
 +
:『機動戦士Ζガンダム』のテレビ絵本における台詞。異様に爽やかな笑顔で本編では絶対に言いそうじゃない事を言っているが、'''実際一番ガンダムと戦い、ガンダムの強さについて身を以て知っている人の言葉'''なので説得力がありすぎる。
 +
;「カミーユ、避けろ!」「外れた!?」
 +
:アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズの出撃ムービーにおけるセリフ。このムービーにおいては何故か百式とΖガンダムのコンビでシロッコのメッサーラと戦っており、本編の時系列とは明らかに食い違っている<ref>尤も、他の参戦作品の出撃ムービーでも本編では有り得ない内容のものがあるのでこのムービーだけが食い違っているわけではない。</ref>。カミーユを巻き込む可能性を想定してまでメガ・バズーカ・ランチャーを発射しているのに結局外していることと合わせて妙に印象に残るシーンになってしまった。
    
===[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]===
 
===[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]===
   
;「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
 
;「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
 
:再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
 
:再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
 
;「これでは道化だよ」
 
;「これでは道化だよ」
 
:部下の[[カイザス・M・バイヤー|カイザス]]らに「これで兵の[[士気]]も上がる」と言われてもらした本音。
 
:部下の[[カイザス・M・バイヤー|カイザス]]らに「これで兵の[[士気]]も上がる」と言われてもらした本音。
 +
:ちなみに『Z』37話「ダカールの日」にてダカールに演説に向かう前、アムロに「自分に道化を演じろと言うことか」とボヤいたところ、「あなたに舞台が回ってきただけさ」と返されており、この時はシャアが政治家・指導者をやることでよりよい未来を…と周囲に期待されていたのだが、逆シャア時代では下記の「パイロットだけを~」とのセリフも含めてそういった想いは無くなってしまっていた様子。
 
;「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
 
;「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
 
:[[ロンド・ベル隊]]の本拠地とも言える[[ロンデニオン]]に居ることをアムロに見咎められて。事実シャアは[[アデナウアー・パラヤ|連邦高官]]との裏取引の為にこの地を訪れていたわけである。
 
:[[ロンド・ベル隊]]の本拠地とも言える[[ロンデニオン]]に居ることをアムロに見咎められて。事実シャアは[[アデナウアー・パラヤ|連邦高官]]との裏取引の為にこの地を訪れていたわけである。
1,252行目: 1,367行目:  
:取っ組み合いをしたアムロから「人間の知恵はそんなもん(=人間のエゴ)だって、乗り越えられる!」という言葉への反論。
 
:取っ組み合いをしたアムロから「人間の知恵はそんなもん(=人間のエゴ)だって、乗り越えられる!」という言葉への反論。
 
:[[地球]]を汚染している存在であり重力に[[魂]]を縛られている(自己中心的な)[[アースノイド]]に対するシャアの強い失望感がうかがえる。
 
:[[地球]]を汚染している存在であり重力に[[魂]]を縛られている(自己中心的な)[[アースノイド]]に対するシャアの強い失望感がうかがえる。
;「そして、私は父ジオンのもとに召されるであろう!!」
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;「諸君!自らの道を拓くため、難民のための政治を手に入れるためにあと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい!!そして私は…父ジオンのもとに召されるであろう!!」
 
:[[第2次ネオ・ジオン抗争]]での演説の締めの台詞。
 
:[[第2次ネオ・ジオン抗争]]での演説の締めの台詞。
 
:「父ジオンの元に召される」とは「ジオン・ダイクンが予言したニュータイプの象徴として君臨する」とも「仮に成功しても、大儀のためとはいえ人類粛清という大罪を犯してしまうわけであり、その場合は贖罪のため自らも処断する」とも取れる台詞である(実際、場面や発言は違うが『ベルトーチカ・チルドレン』で[[ナナイ・ミゲル|そのように受け取った人物]]もいる)。大分酔狂な気もしないでもないが。
 
:「父ジオンの元に召される」とは「ジオン・ダイクンが予言したニュータイプの象徴として君臨する」とも「仮に成功しても、大儀のためとはいえ人類粛清という大罪を犯してしまうわけであり、その場合は贖罪のため自らも処断する」とも取れる台詞である(実際、場面や発言は違うが『ベルトーチカ・チルドレン』で[[ナナイ・ミゲル|そのように受け取った人物]]もいる)。大分酔狂な気もしないでもないが。
1,262行目: 1,377行目:  
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』では3回に分けて発射された核ミサイルをすべて防いだ直後のガンドール砲での砲撃に驚いての台詞となっている。
 
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』では3回に分けて発射された核ミサイルをすべて防いだ直後のガンドール砲での砲撃に驚いての台詞となっている。
 
;「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」
 
;「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」
:アムロとの最終決戦時。[[ララァ・スン|ララァ]]の死を未だに引きずっていることが伺え、アムロはそんな彼を'''「情けない奴!」'''と罵倒するだけだった。
+
:アムロとの最終決戦時。[[ララァ・スン|ララァ]]の死を未だに引きずっていることが伺え、アムロからは'''「情けない奴!」'''と罵倒されてしまう。
;「私は…世直しなど考えていない!!」
+
;「私は…世直しなど考えていない!!愚民共にその才能を利用されている者が、言うことか!!」
 
:アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
 
:アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
 
:'''アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意は「スペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させる事」にあった'''。
 
:'''アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意は「スペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させる事」にあった'''。
1,270行目: 1,385行目:  
:アムロとの戦闘中にナナイの思念を感じ取っての台詞。この直後にサザビーは背後からνガンダムの攻撃を受け、アクシズの地表に叩き付けられ、脱出ポッドが作動し、νガンダムに捉えられてしまう。
 
:アムロとの戦闘中にナナイの思念を感じ取っての台詞。この直後にサザビーは背後からνガンダムの攻撃を受け、アクシズの地表に叩き付けられ、脱出ポッドが作動し、νガンダムに捉えられてしまう。
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。'''「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事'''<ref>非常に誤解されがちだが、'''「情けないモビルスーツ」とは[[リ・ガズィ]]の事を指した言葉ではない'''(もっとも、リ・ガズィとの戦闘では「そんなもの」呼ばわりされているが)。</ref>を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
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:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。'''「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事、あるいは単にサザビーに釣り合う性能を持たないMS全般の事を指すと思われる'''<ref>非常に誤解されがちだが、「情けないモビルスーツ」とは[[リ・ガズィ]]そのものの事を指した言葉ではない。もっとも、リ・ガズィとの戦闘では「そんなもの」呼ばわりされており、「情けないMS以下のMS」と言える。</ref>。劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
 
:地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかった事がこの台詞からも読み取れる。
 
:地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかった事がこの台詞からも読み取れる。
 +
;「そういう男にしてはクェスに冷たかったな、えぇ!?」
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:「だから世界に人の心の光を見せなければならないんだろう!?」と論破したアムロに対して、売り言葉に買い言葉とも言えるセリフ。
 
;「[[ララァ・スン]]は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
 
;「[[ララァ・スン]]は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
 
:劇場版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
 
:劇場版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
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=== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]] ===
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;「……自分のことだけで私は精一杯だったのか?そうではあるまい?そうでは……!」<br/>「しかし[[セイラ・マス|アルテイシア]]、この結果は地球に住んでいるアルテイシアにはよかったのだな…」
 
;「……自分のことだけで私は精一杯だったのか?そうではあるまい?そうでは……!」<br/>「しかし[[セイラ・マス|アルテイシア]]、この結果は地球に住んでいるアルテイシアにはよかったのだな…」
 
:サイコフレームの光が広がり、Hi-νガンダムを駈るアムロと共に消えゆく直前に。劇場版においてララァを巡って言い争った最期と異なり、思い浮かんだのは自らの半生。この最期の台詞も、'''守るべき家族を得たアムロ'''との対比関係を描写している。
 
:サイコフレームの光が広がり、Hi-νガンダムを駈るアムロと共に消えゆく直前に。劇場版においてララァを巡って言い争った最期と異なり、思い浮かんだのは自らの半生。この最期の台詞も、'''守るべき家族を得たアムロ'''との対比関係を描写している。
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=== その他 ===
 
=== その他 ===
;「いくら希望を見出しても、地球の重力に魂を引かれた人間のエゴに押しつぶされ、結局はこんな悲しみだけが繰り返されていく……''ならば!''」
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:[[プレイステーション]][[コンピュータゲーム|ゲーム]]版『機動戦士Ζガンダム』のシャアシナリオのEDにおける台詞(Gジェネレーションシリーズでも使われている)。カミーユの精神崩壊を感知したクワトロは、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|遂に地球潰しを決意する……]]。
   
;「アムロの声が遠くなっていく…どこかで赤ん坊が泣いている…この光があれば迷いはしまい…道は続いている」
 
;「アムロの声が遠くなっていく…どこかで赤ん坊が泣いている…この光があれば迷いはしまい…道は続いている」
 
;「私は行くよ、アルテイシア。静かだ…時が…見える…」
 
;「私は行くよ、アルテイシア。静かだ…時が…見える…」
 
:ガンダムライブエンタテインメント「赤の肖像 ~シャア、そしてフロンタルへ~」の第3幕で、サイコフレームの光に命が消えていくシャアは、アムロが見せた人の心の光を確かに感じ取り、この世界から身を引く事を静かに決意をする。
 
:ガンダムライブエンタテインメント「赤の肖像 ~シャア、そしてフロンタルへ~」の第3幕で、サイコフレームの光に命が消えていくシャアは、アムロが見せた人の心の光を確かに感じ取り、この世界から身を引く事を静かに決意をする。
 
:そして、最後に感じたのは、たった一人の妹であるアルテイシアへの想いだった…。
 
:そして、最後に感じたのは、たった一人の妹であるアルテイシアへの想いだった…。
 +
 +
;「この私が、ガンダムで戦う事になろうとはな……さあ……見せてもらおうか 最強のモビルスーツの性能とやらを!!」
 +
:ワンダースワンソフト『ギレンの野望 蒼き星の覇者』でシャアがジオン仕様のガンダムに乗った際に発せられる戦闘前台詞。
 +
:自分を苦しめた連邦の白い悪魔をまさか自分が乗ろうとは想像しなかったのだろうが、それでもシャアの内心はワクワクしている事だろう。
 +
:なお同作でシャアは生存していたら終盤で敵側に寝返るのだが、条件を満たせば最後まで残留してくれる(ガルマとマ・クベでは微妙に最後の条件が違う上、残留しないとガンダムに乗せられない)
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:当然だがシャアは恐ろしく強いので、ゲルググを採用したルートでアムロとララァをセットで3人ともガンダムに乗せ、基地に立てこもっていれば'''3人で全滅させる事ができる。'''
 +
 +
;「さぁ、小夜啼鳥の囀りを!」
 +
:アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズにおけるナイチンゲール搭乗時の覚醒台詞。ゲームオリジナルの台詞だが、池田秀一氏の演技が光り評判が高い。
 +
 +
;ブレックス「いや、平和は作るよりも、守る方が難しいのだ。」
 +
;「その通りです。まだ、地球の重力に惹かれた人々を宇宙(そら)に上げるための仕事が待っています。」
 +
;ブレックス「そうだな…そのためにも、君には戦場以外の場所でも協力してもらわねばならんぞ。」
 +
;「はい、微力ながら、協力させていただきます。」
 +
:『ギレンの野望 アクシズの脅威』の本編シナリオ、ブレックス率いるエゥーゴで厳しい条件を満たしてアクシズを討伐完了した時のやりとり。
 +
:本来、本編シナリオではシャアが逆襲して最後の敵陣営として登場するのだが、本編のエゥーゴに限り、厳しい条件を満たせば逆襲せずにエンディングを迎えることができる。
 +
:自身を理解してくれるブレックスが暗殺されずに目標をやり遂げ、シャアも人類に絶望せず満足しながら最後のセリフを発したのが容易に想像できる。
 +
:この二人が作り上げる未来はきっと明るいものになるだろう…'''ありえたかもしれないグリプス戦役の結末である'''(もっとも、このエンディングを迎えるためにはかなりの犠牲を払わなければいけないが…)。
    
==スパロボシリーズの名台詞==
 
==スパロボシリーズの名台詞==
1,309行目: 1,444行目:  
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『[[第2次Z]]』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『[[第2次Z]]』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
 
:『X』『T』では元エゥーゴの(=クワトロとしてのシャアを知る)カミーユ、ファ相手のみの特殊戦闘台詞となった。
 
:『X』『T』では元エゥーゴの(=クワトロとしてのシャアを知る)カミーユ、ファ相手のみの特殊戦闘台詞となった。
 +
;「既にお前達の知る私ではないのだ!」
 +
:『第3次Z時獄篇』での[[ZEUTH]]・[[ZEXIS]]メンバー相手の戦闘台詞。
 +
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』ではクワトロの姿での、対ネオ・ジオン兵の台詞となっている。
 
;「百式の発展型のようなものか!」<BR />「その機体には、縁のようなものを感じるか…!」
 
;「百式の発展型のようなものか!」<BR />「その機体には、縁のようなものを感じるか…!」
 
:対[[デルタプラス]]。
 
:対[[デルタプラス]]。
1,318行目: 1,456行目:  
:『X』『T』より、味方時の戦闘台詞。こちらは私怨目的で事を起こした者たちに対する糾弾といえる。
 
:『X』『T』より、味方時の戦闘台詞。こちらは私怨目的で事を起こした者たちに対する糾弾といえる。
 
;「フロンタルの妄言に踊らされるか…!」<BR />「状況が見えていないから、過激な手段を使う…!」<BR />「迷いはとうに振り切っている…!」<BR />「君たちを追い込んだ責任を取らねばならない…!」
 
;「フロンタルの妄言に踊らされるか…!」<BR />「状況が見えていないから、過激な手段を使う…!」<BR />「迷いはとうに振り切っている…!」<BR />「君たちを追い込んだ責任を取らねばならない…!」
:対ネオ・ジオンの特殊戦闘台詞。
+
:対ネオ・ジオンの特殊戦闘台詞。なお、2行目の台詞は『30』では対ザンスカールの特殊戦闘台詞としても使用されている。
 
;「フロンタルを妄信した結果が、これか!」
 
;「フロンタルを妄信した結果が、これか!」
 
:対[[アンジェロ・ザウパー|アンジェロ]]の特殊戦闘台詞。
 
:対[[アンジェロ・ザウパー|アンジェロ]]の特殊戦闘台詞。
1,325行目: 1,463行目:  
;「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
 
;「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
 
:被弾(大破)台詞……なのだが、実は[[ナイチンゲール]]搭乗時にも言う。
 
:被弾(大破)台詞……なのだが、実は[[ナイチンゲール]]搭乗時にも言う。
 +
;「このνガンダムならば!」<br />「νガンダムで敵の動きを止める!」
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』での、[[νガンダム]]搭乗時の台詞。
 
;「行けっ!フィン・ファンネル!!」<br />「フィン・ファンネル!」
 
;「行けっ!フィン・ファンネル!!」<br />「フィン・ファンネル!」
 
:フィン・ファンネル使用時の台詞。スパロボではこのように[[アムロ・レイ|アムロ]]達同様に武器名を叫ぶが、池田秀一氏は『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』即ちスパロボ初収録の際、「こんな武器なかったよ」と指摘したという<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。</ref>。
 
:フィン・ファンネル使用時の台詞。スパロボではこのように[[アムロ・レイ|アムロ]]達同様に武器名を叫ぶが、池田秀一氏は『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』即ちスパロボ初収録の際、「こんな武器なかったよ」と指摘したという<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。</ref>。
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:[[フルアーマー百式改]]のロングメガバスターの発射台詞。
 
:[[フルアーマー百式改]]のロングメガバスターの発射台詞。
 
;「サザビーで敵部隊をかく乱する!」
 
;「サザビーで敵部隊をかく乱する!」
:[[サザビー]]の搭乗時の台詞。
+
:『α外伝』での、[[サザビー]]に搭乗した際のクワトロの台詞。
 
;「光の翼を使う!」
 
;「光の翼を使う!」
:[[スーパーロボット大戦α|α]]及び[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]において、クワトロを[[V2ガンダム]]に乗せ光の翼(通常バージョン)を使用した際の台詞。ウッソ以外に光の翼(通常または[[MAP兵器]])を使用した時に専用の台詞が出てくるのは、彼やウッソの他に[[アムロ・レイ|アムロ]]、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]、[[ルー・ルカ|ルー]]がいる。
+
:[[スーパーロボット大戦α|α]]』及び『α外伝』において、クワトロを[[V2ガンダム]]に乗せ光の翼(通常バージョン)を使用した際の台詞。ウッソ以外に光の翼(通常または[[MAP兵器]])を使用した時に専用の台詞が出てくるのは、彼やウッソの他に[[アムロ・レイ|アムロ]]、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]、[[ルー・ルカ|ルー]]がいる。
 +
;「ララァ…私に力を貸してくれ!」<br />「全パワーを解放! 直撃させる!」
 +
:『[[スーパーロボット大戦D|D]]』にてシャアを[[Ζガンダム]]に乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通り[[ララァ・スン|ララァ]]の幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
 
;「ちぃっ!照準が定まらん…」<br />「ええい、ままよ!発射する!」
 
;「ちぃっ!照準が定まらん…」<br />「ええい、ままよ!発射する!」
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』にてメガ・バズーカ・ランチャーを撃つ際の台詞。原作でも言ってるのだが、スパロボでは'''たとえ[[直感]]していようが[[感応]]してもらおうが照準は定まらない'''。逆に言えば、'''[[真化|クワトロの直感に百式が応える形で定まらないはずの照準が必中コースへと入った]]'''という事になる。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』にてメガ・バズーカ・ランチャーを撃つ際の台詞。原作でも言ってるのだが、スパロボでは'''たとえ[[直感]]していようが[[感応]]してもらおうが照準は定まらない'''。逆に言えば、'''[[真化|クワトロの直感に百式が応える形で定まらないはずの照準が必中コースへと入った]]'''という事になる。
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::遂にかつての同志達である[[αナンバーズ]]の手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、「'''[[一年戦争]]で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと'''」そして「'''自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと'''」であろう。
 
::遂にかつての同志達である[[αナンバーズ]]の手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、「'''[[一年戦争]]で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと'''」そして「'''自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと'''」であろう。
 
::前作でやむなく[[ティターンズ]]に下っていた時に見た[[地球連邦軍]]の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た[[黒歴史]]のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
 
::前作でやむなく[[ティターンズ]]に下っていた時に見た[[地球連邦軍]]の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た[[黒歴史]]のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
 
:;「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」<br />「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」
 
:;「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」<br />「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」
 
::最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となって[[ザ・パワー]]の中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
 
::最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となって[[ザ・パワー]]の中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
 
:;「次代の世界を担う若者として、私は君に期待した」<br />「君はそれに応え、私が去った後も悩み苦しみながら前へ進もうとした」<br />「私に見せてくれ、カミーユ。お前が望んだ人の未来を」
 
:;「次代の世界を担う若者として、私は君に期待した」<br />「君はそれに応え、私が去った後も悩み苦しみながら前へ進もうとした」<br />「私に見せてくれ、カミーユ。お前が望んだ人の未来を」
 
::最終話にて、カミーユの前に霊として現れた際に発したメッセージ。本作に於けるカミーユの苦悩振りを、冥界から見守り続けていた事を仄めかしている。
 
::最終話にて、カミーユの前に霊として現れた際に発したメッセージ。本作に於けるカミーユの苦悩振りを、冥界から見守り続けていた事を仄めかしている。
 +
::余談だが、先述のアムロとの会話で'''総帥としての姿を現した直後にクワトロの姿でカミーユに語りかける'''ので'''早着替え'''とネタにされる事も…。
    
===[[Zシリーズ]]===
 
===[[Zシリーズ]]===
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:;(フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
 
:;(フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
 
::自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
 
::自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
 +
:;「いい素質を持っているようだ…!だが、偏狭な視野を変えない限り、その力も宝の持ち腐れだな!」
 +
::宇宙ルート第37話「フィフス・ルナ攻防戦」における、[[リディ・マーセナス]]との戦闘前会話における台詞。
 +
::シャアの指摘通り、リディは後に[[ラプラスの箱]]とバナージの出生の真実を知ったことから、悪い意味で迷走してしまうことになる。
 
:;(ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
 
:;(ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
 
::第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
 
::第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
1,449行目: 1,595行目:  
::同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
 
::同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
 
:;(シャア・アズナブルの名を出しただと……?)<BR />(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)<BR />(フル・フロンタル……お前は一体……)
 
:;(シャア・アズナブルの名を出しただと……?)<BR />(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)<BR />(フル・フロンタル……お前は一体……)
::メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている<ref>類似したシチュエーションとして[[カイメラ]]に隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振舞っている。</ref>。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
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::メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている<ref>類似したシチュエーションとして[[カイメラ]]に隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振る舞っている。</ref>。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
 
:;「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」<BR />「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」<BR />「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」
 
:;「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」<BR />「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」<BR />「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」
 
::第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
 
::第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
1,459行目: 1,605行目:  
:;「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」<BR />「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」<BR />「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」<BR />「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」<BR />「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」
 
:;「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」<BR />「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」<BR />「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」<BR />「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」<BR />「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」
 
::ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄と[[サイデリアル|そこに待つもの]]を目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
 
::ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄と[[サイデリアル|そこに待つもの]]を目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
:;「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」<BR />「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! [[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]も[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]も手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」<BR />「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」<BR />「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」
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:;「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」<BR />「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! [[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]も[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]も手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」<BR />「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」<BR />「ようやく生の感情を見せたな」<BR />「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」
 
::フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「'''そうまでして私を怒らせたいか!'''」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
 
::フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「'''そうまでして私を怒らせたいか!'''」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
 
::'''「迷いのなくなったシャア・アズナブル」'''がフロンタル、そして[[エタニティ・フラット|狂った未来]]を塗り替えようとする'''「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」'''が今のシャアとも言える。
 
::'''「迷いのなくなったシャア・アズナブル」'''がフロンタル、そして[[エタニティ・フラット|狂った未来]]を塗り替えようとする'''「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」'''が今のシャアとも言える。
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;A
 
;A
:;クワトロ「はめられたな。お前はハマーンに目を付けられていた」<br />グレミー「バカな…!!ではハマーンは私を始末するために…!!」<br />クワトロ「そういう女だ」
+
:;(アムロ…!? いや、そんなはずはない…なんだ?)
 +
::第7話「熱砂の攻防戦」or「デザート・ストーム」より。[[キンバライド基地]]に捕らえられていた精神崩壊後の[[カミーユ・ビダン]]が[[ガンダム試作2号機]]の存在に反応したことで、アムロと似た気配を感じる。シャアが初代の姿でカミーユの存在に反応しアムロと誤認する珍しい展開。
 +
:;クワトロ「はめられたな。お前はハマーンに目を付けられていた」<br />グレミー「バカな! ではハマーンは私を始末するために…!?」<br />クワトロ「そういう女だ」
 
::第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」にて、[[グレミー・トト|グレミー]]撃墜後の台詞。
 
::第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」にて、[[グレミー・トト|グレミー]]撃墜後の台詞。
 
::[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に反旗を翻すことを見透かされ体のいい捨て駒にされていたことに気付かなかったグレミーに、事の真相を指摘したが時すでに遅し、グレミーは失意と驚愕のまま散っていったのであった。
 
::[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に反旗を翻すことを見透かされ体のいい捨て駒にされていたことに気付かなかったグレミーに、事の真相を指摘したが時すでに遅し、グレミーは失意と驚愕のまま散っていったのであった。
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:;「かつての好敵手ほど仲間になれば頼もしい者はいないものだ」
 
:;「かつての好敵手ほど仲間になれば頼もしい者はいないものだ」
 
::第30話「戦士、再び…」のシナリオエンドデモにて、共に戦うことになり戸惑う[[ジャミル・ニート|ジャミル]]と[[ランスロー・ダーウェル|ランスロー]]に対しての台詞。かつての[[ライバル]]であるアムロと共に戦うクワトロならではの台詞。
 
::第30話「戦士、再び…」のシナリオエンドデモにて、共に戦うことになり戸惑う[[ジャミル・ニート|ジャミル]]と[[ランスロー・ダーウェル|ランスロー]]に対しての台詞。かつての[[ライバル]]であるアムロと共に戦うクワトロならではの台詞。
;[[スーパーロボット大戦D|D]]
+
:;「ニュータイプだけが未来を作れるわけではない…か」<br />「この戦いが終わったら考えてもみよう。だが、そうなると私も自由を失ってしまうな」
:;「馬鹿な!? 地球が消えただと!?」
+
::第31話「私はデュミナス…」終了後。D.O.M.Eの話を聞いたことで、「人類の革新」にニュータイプは必要ではないと感じ、EDにて政治への道に進むことを示唆した台詞。
 +
:;「長かった時を経て、ついに我々は手を取ることを成し遂げた。地球とコロニー、相互理解の時が来たのだ」<br />「人類は地球というゆりかごから巣立ち、外宇宙の他の惑星との連携を深める段階に来ていると確信する。その為にも過去の戦争の歴史を繰り返してはならない」
 +
::エンディング(ラウル編、ラー・カイラムルート)で、コロニー連合国家の大統領として就任した際の演説。
 +
;D
 +
:;「馬鹿な!? 地球が消えるだと!?」
 
::TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの[[声優]]である池田秀一氏が演じている。
 
::TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの[[声優]]である池田秀一氏が演じている。
 
:;ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」<br />ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」<br />シャア「冗談ではない!」<br />ミリアルド「しかし…」<br />シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」
 
:;ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」<br />ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」<br />シャア「冗談ではない!」<br />ミリアルド「しかし…」<br />シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」
1,553行目: 1,705行目:  
:;「ああ、そうだな…」
 
:;「ああ、そうだな…」
 
::ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
 
::ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
:;「ララァ…私に力を貸してくれ!」<br />「全パワーを解放! 直撃させる!」
  −
::シャアを[[Ζガンダム]]に乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通り[[ララァ・スン|ララァ]]の幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
      
===Scramble Commanderシリーズ===
 
===Scramble Commanderシリーズ===
1,579行目: 1,729行目:  
::激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」における[[ダイマ・ゴードウィン|ダイマ]]との戦闘前会話。人類を果てなき戦いの環へと導き、自身にも人身御供になるよう迫る誇大妄想狂の愚かな計画を阻止し、漸く革新と平和への道を歩みだそうとしている人類の未来を守る為に、赤い彗星も黎明戦争最後の戦いに挑む。
 
::激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」における[[ダイマ・ゴードウィン|ダイマ]]との戦闘前会話。人類を果てなき戦いの環へと導き、自身にも人身御供になるよう迫る誇大妄想狂の愚かな計画を阻止し、漸く革新と平和への道を歩みだそうとしている人類の未来を守る為に、赤い彗星も黎明戦争最後の戦いに挑む。
 
:;シャア「それを決めるのは、お前ではない! 私が決める事だ!」<br />クェス「そうだよ、大佐! 大佐は大佐の望むままに生きればいいんだから!」<br />ギュネイ「バケモノめ! お前ごときの言葉で赤い彗星がひるむと思うなよ!」<br />ハマーン「シャア! お前の戦いを…生き方を私達に見せてくれ!」<br />シャア「感謝するぞ、みんな。その想いと共に私は戦おう」<br />ネバンエンデ「コノヨウナ 男マデ 愛ヲ 知ッテイルトハ!」<br />シャア「聞け、ネバンエンデ! 贖罪ではなく、私は一人の戦士としてお前のような存在を討つために戦うぞ!」
 
:;シャア「それを決めるのは、お前ではない! 私が決める事だ!」<br />クェス「そうだよ、大佐! 大佐は大佐の望むままに生きればいいんだから!」<br />ギュネイ「バケモノめ! お前ごときの言葉で赤い彗星がひるむと思うなよ!」<br />ハマーン「シャア! お前の戦いを…生き方を私達に見せてくれ!」<br />シャア「感謝するぞ、みんな。その想いと共に私は戦おう」<br />ネバンエンデ「コノヨウナ 男マデ 愛ヲ 知ッテイルトハ!」<br />シャア「聞け、ネバンエンデ! 贖罪ではなく、私は一人の戦士としてお前のような存在を討つために戦うぞ!」
::エキスパンション・シナリオ激闘ルート最終話「過去も因果も越えて」における[[ネバンエンデ]]との戦闘前会話。ネバンエンデに「世界を滅びに導く者」と別の可能性のシャアを揶揄するような形で詰られるも、シャアはそれを真っ向から切り捨て、ハマーン達の激励を受けながら、ジオンの赤い彗星でも総帥でもなく、人類の可能性と未来への希望を守るために戦う一人の戦士として、世界を破壊と絶望で満たそうとする鉄魔獣との真の最後の決戦に臨む。
+
::エキスパンション・シナリオ激闘ルート最終話「過去も因果も越えて」における[[鉄魔獣ネバンエンデ]]との戦闘前会話。ネバンエンデに「世界を滅びに導く者」と別の可能性のシャアを揶揄するような形で詰られるも、シャアはそれを真っ向から切り捨て、ハマーン達の激励を受けながら、ジオンの赤い彗星でも総帥でもなく、人類の可能性と未来への希望を守るために戦う一人の戦士として、世界を破壊と絶望で満たそうとする鉄魔獣との真の最後の決戦に臨む。
    
===単独作品===
 
===単独作品===
    
;[[スーパーロボット大戦64|64]]
 
;[[スーパーロボット大戦64|64]]
:;「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」<br />「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」
+
:; 「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」<br />「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」
 
::「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
 
::「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
 
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|MX PORTABLE]])
 
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|MX PORTABLE]])
 +
:;「…確かに、ハマーンとの戦いを経ても連邦の体制は改善されなかったが…」<br />「だからと言って、ギガノス帝国を第二のネオ・ジオンにするわけにはいかん」<br />「それに、時代はまだ私という男の力を必要としているようだ。…この答えでは不服か、艦長?」
 +
::第18話重慶ルート「Burning heart, Flying high」より。[[ラング・プラート]]の亡命を助け、ラングに尽力していた理由をこう語る。本作では希望を捨てず、人をよりよく導くために尽力する、'''「裏切らないクワトロ」'''の基本思想が垣間見える。この言葉にブライトも、彼の復帰を歓迎することになる。
 +
:;「…お前達は急ぎ過ぎている。今の人類に必要なのは急激な革新ではなく、時代の流れを見極めることだ」<br />「そうだ。人一人に与えられた時間には限りがある」<br />「それを理解せず、無理な革新を促そうとする者は、いずれ滅びることになる…」<br />「あの[[ジャミトフ・ハイマン]]や[[ハマーン・カーン]]のようにな」
 +
::第30話(『PORTABLE』では第31話)宇宙ルート「Break through the Falcon」より。今現在クワトロとして戦いの場にいることで[[マイヨ・プラート]]に詰問された際の返し。この後なおもマイヨに詰問されるも、かつて放った'''「新しい時代を作るのは老人ではない」'''という台詞をマイヨへの返答として送るのであった。
 +
::実際、この言葉通り後に[[ギガノス帝国]]は元帥[[ギルトール]]の殺害、そしてその機に乗じて成り上がろうとした[[ドルチェノフ]]によって滅ぶことになる。
 +
:;マイヨ「語るに落ちたな、赤い彗星! もはや貴様に期待するものは何もない!」<br />クワトロ「それでいい。私が成すべきことは次に続く世代と彼らの世界を守ることだ…」<br />クワトロ「私が立たずとも人類を導く者は必ず現れる…いや、人類一人一人に目覚めの時はくる!」<br />マイヨ「だが、人類を覆う戦雲は既に予断を許さぬ所まで来ている…」<br />マイヨ「強固な意志の下、人類が統一されねば地球がもたない時が来ているのだ!」<br />クワトロ「もたせるさ! そのための[[マグネイト・テン]]だ!」
 +
::同話におけるマイヨとの戦闘前台詞。一人の救世主ではなく人類自体が希望を見出すことを信じて戦うクワトロは、いずれ別の未来でシャア・アズナブルとして自身が言うであろうマイヨの台詞を「もたせるさ!」と自ら跳ねのける。
 +
:;「中尉、カミーユの母親は彼の目の前でティターンズによって殺されたのだ」<br />「私もその場にいた…。今、ギガノスがやろうとしていることはあの頃のティターンズと同じだ」<br />「大義の名の下自らの意に従わない者を力で圧していく…」<br />「だからこそ、我々はギガノスのやり方に屈するわけにはいかんのだ」
 +
::第46~48話(『PORTABLE』では第47~49話)「Starlight serenade」前半マップ終了後。[[アオイ・ワカバ]]が人質になったことでやむなく[[ケーン・ワカバ]]がギガノスに投降し、カミーユと激しく言い争いになった[[ジェームス・C・ダグラス]]に対して。カミーユが自分の過去に基づいた発言をダグラスにぶつけた際、その詳細を補足すると共にダグラスを諭す。
 +
::ギガノス…というより、ドルチェノフの所業は過去の[[ティターンズ]]の再来を思わせるものであった。『MX』の「裏切らないクワトロ」にとって、ティターンズの、もっと言えば'''カミーユの悲劇の再来であるこの局面を乗り越えられるかこそが今後の分水嶺'''といっても過言ではない。同話で最終的にアオイを救いドルチェノフを誅滅し、『ドラグナー』に原作通り訪れたハッピーエンドは、実はエンディングにて'''「キャスバル・レム・ダイクン連邦議員」'''が実現した根拠のひとつ…だったのかもしれない。
 
:;「データはデータに過ぎん。それに私は人の力というものを信じている…」<br />「多くの者達と決別してまで信じた人の可能性だ…暴走した機械とその端末にそれを否定させる気はない!」
 
:;「データはデータに過ぎん。それに私は人の力というものを信じている…」<br />「多くの者達と決別してまで信じた人の可能性だ…暴走した機械とその端末にそれを否定させる気はない!」
::最終決戦にて、エルデに対して。当初は逆襲への迷いを抱いていたクワトロだったが、戦いを通して既に彼は自分の為すべき事を見出していた。真なる自分に戻るべく、「クワトロ・バジーナ」の最後の戦いが始まる。
+
::最終話の決戦にて、エルデに対して。当初は逆襲への迷いを抱いていたクワトロだったが、戦いを通して既に彼は自分の為すべき事を見出していた。真なる自分に戻るべく、「クワトロ・バジーナ」の最後の戦いが始まる。
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
:;「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」<br />「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」
 
:;「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」<br />「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」
1,606行目: 1,766行目:  
:;「君はやはり、私にはもったいないくらいの素晴らしい友人だよ」<br />「…君が生きていてくれて嬉しいよ」
 
:;「君はやはり、私にはもったいないくらいの素晴らしい友人だよ」<br />「…君が生きていてくれて嬉しいよ」
 
::第6章にてクワトロとしての姿でガルマと通信で会話した際に。本当に良き友人である彼を手にかけずに済み、ジオンと連邦が和解する事ができたこの結末は、シャアにとっても本当に安堵すると共に嬉しい結末だったに違いない。SRWシリーズにおいて、初めてシャアとガルマが共に救われた瞬間である。
 
::第6章にてクワトロとしての姿でガルマと通信で会話した際に。本当に良き友人である彼を手にかけずに済み、ジオンと連邦が和解する事ができたこの結末は、シャアにとっても本当に安堵すると共に嬉しい結末だったに違いない。SRWシリーズにおいて、初めてシャアとガルマが共に救われた瞬間である。
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;[[スーパーロボット大戦30|30]]
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:;「ドライクロイツへ…。こちらは…」<br />「元エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉だ」
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::「帰還」にて、自軍への第一声。クワトロとしては退場した後にネオ・ジオン総帥として引き起こした事件が知られているため、自軍一同とプレイヤーからは盛大にツッコまれた。言い淀んでいる辺り、本人としても迷ったのだろうが…。
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:;「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でも、それ以下でも…」<br />「いや…。それ以下の…。人として最低の存在だな…」
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::「帰還」にて、[[ネオ・ジオン兵]]達の前に姿を現して。Z原作でお茶を濁していた時よりも自虐が激しい。
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:;(ついにアムロとカミーユの下にガンダムが来てしまった…)<br/>(これは偶然か…。それとも何者かに仕組まれたものなのか…)<br/>(いずれにしろ、ザンスカール以上にこの状況は警戒しなくてはならない)
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::「ザンスカール潜入」にて、ザンスカール帝国に[[Ζガンダム|2機の]][[νガンダム|ガンダム]]が渡っており、更にアムロとカミーユの下に再び戻ってきた事を危惧しながら。
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:;(ガルマ、レコア、ハマーン、クェス…。私が不幸にした者達に侘びたい…)<br/>(…何だ…?私の中にある後悔の念が増幅させられているのか…!?)
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::「恐るべき罠」にて、サイコウェーブの影響下での戦闘開始前台詞。かなりネガティブな内容なだけに、違和感に気付いている。
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::それにしても長きに渡る戦乱を経ても、サイコウェーブの影響があるとはいえガルマの事を思い出すあたり、やはり友としては大切な存在で謀殺した事を内心後悔していたのだろうか。
    
==スパロボシリーズの迷台詞==
 
==スパロボシリーズの迷台詞==
1,624行目: 1,794行目:  
::第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後の[[Dトレーダー]]で、恒例の[[AG]]による「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
 
::第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後の[[Dトレーダー]]で、恒例の[[AG]]による「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
 
::さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
 
::さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
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===携帯機シリーズ===
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;[[スーパーロボット大戦A|A]]
 +
:;「ララァ! 敵と戯れるな! アムロォッ!」
 +
::宇宙ルート第11話「悪夢の閃光」or「アトミック・バズーカ」。シャアがいる場合のアムロとララァの戦闘前会話にて、感情剥き出しで乱入してくる。ララァ関係ではアムロもシャアも昔に帰ったようにララァと会話する…のだが、この発言の直後にアムロから'''いきなり大人の対応に戻られ、「情けないやつっ!」と一蹴されてしまうため、余計にシャアが格好つかない。'''
    
===VXT三部作===
 
===VXT三部作===
    
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 +
:;[[ヒロスケ・アマサキ|アマサキ]]「ですが、こうしてシャア大佐にじっくりお話を聞ける、いい機会でもあります」<br />シャア「インタビューなら、協力しましょう。赤い彗星に関する眉唾ものの話を一掃するチャンスでもありますからね」<br />アマサキ「そうですね。では、大佐の女性関連のスキャンダルを釈明するお手伝いをさせていただきます」<br />シャア「その話の公開は私の没後にしていただきましょう」
 +
::エースパイロット認定時の会話にて。確かに[[ハマーン・カーン|彼]][[ナナイ・ミゲル|女]][[クェス・パラヤ|ら]]には絶対知られたくない秘密だろう…。
 
:;カミーユ「しかし、驚きましたよ。アクシズを地球に落とそうとするような男がいる世界もあるなんて」<br />シャア「それは別のシャア・アズナブルだ。私の知った事ではない」<br />ハマーン「無責任ぶりはどこの世界でも変わらんようだがな」
 
:;カミーユ「しかし、驚きましたよ。アクシズを地球に落とそうとするような男がいる世界もあるなんて」<br />シャア「それは別のシャア・アズナブルだ。私の知った事ではない」<br />ハマーン「無責任ぶりはどこの世界でも変わらんようだがな」
 
::エキスパンション・シナリオのEDにて、[[地球艦隊・天駆]]の側の[[世界観/V#宇宙世紀世界|世界]]と[[エクスクロス]]の側の[[世界観/X#戦争の世界|世界]]のシャアがどちらも[[アクシズ]]落としを行った事に関してのカミーユやハマーンとのやり取り。ジュドーやトビアが平行世界の自分達の存在を知った上で「どの世界の自分達も自分達で、みんな強く生きている」と言った直後でのやり取りな事もあり、あんまりな台詞にも見えてしまうが、暗に自身が人類への希望を失っておらず、人類の粛清に走るつもりも無いという事を改めて表明している台詞ともとれる。満面の笑みでシャアをいじるカミーユとハマーンの姿もなかなか印象的。
 
::エキスパンション・シナリオのEDにて、[[地球艦隊・天駆]]の側の[[世界観/V#宇宙世紀世界|世界]]と[[エクスクロス]]の側の[[世界観/X#戦争の世界|世界]]のシャアがどちらも[[アクシズ]]落としを行った事に関してのカミーユやハマーンとのやり取り。ジュドーやトビアが平行世界の自分達の存在を知った上で「どの世界の自分達も自分達で、みんな強く生きている」と言った直後でのやり取りな事もあり、あんまりな台詞にも見えてしまうが、暗に自身が人類への希望を失っておらず、人類の粛清に走るつもりも無いという事を改めて表明している台詞ともとれる。満面の笑みでシャアをいじるカミーユとハマーンの姿もなかなか印象的。
   −
== 主な搭乗機体・関連機体 ==
+
===単独作品===
 +
 
 +
;[[スーパーロボット大戦30|30]]
 +
:;「君は不思議な女性だな。まだ歳若いのに母性を感じさせる時がある」
 +
::[[ミツバ・グレイヴァレー|ミツバ]]に対する発言。ミツバ役の早見沙織氏はOVA版『THE ORIGIN』にて[[ララァ・スン|ララァ]]を演じていたため、一種の[[声優ネタ]]とも言える。
 +
::原作通りなら今回参戦している[[機動戦士ガンダムNT|NT]]時点で30半ばを越えた男であるシャアが21歳の女性相手に言うには痛々しすぎる発言であるが、『30』世界のシャアは世界観の関係上まだ30歳なので若干緩和されている。
 +
::'''そもそも本人を前にして口にすることか'''という問題点はあるが、ミツバも褒め言葉として受け取っている。
 +
 
 +
==主な搭乗機体・関連機体==
 
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前と[[アクシズ]]時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これは[[ガンダムシリーズ]]通しても一キャラクターとしてはトップ。
 
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前と[[アクシズ]]時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これは[[ガンダムシリーズ]]通しても一キャラクターとしてはトップ。
 +
この他にも偵察機のルッグンやシーランスも乗りこなし、[[ザンジバル]]の艦長席に座っては大胆な指揮で[[ホワイトベース]]を苦しめるなど兵器全般に対して極めて高い素養を持っている。
    
一覧に無い機体はガンダムWikiの[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 シャア・アズナブル]、[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8A#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 クワトロ・バジーナ]を参照。
 
一覧に無い機体はガンダムWikiの[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 シャア・アズナブル]、[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8A#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 クワトロ・バジーナ]を参照。
   −
=== 劇中での搭乗MS ===
+
===劇中での搭乗MS===
 
;[[シャア専用ザク]]
 
;[[シャア専用ザク]]
 
:赤く塗装した[[ザク (指揮官機)|指揮官用ザクII]]。シャアの卓越した[[技量]]で'''「通常の3倍の速度」'''を実現させた名機。
 
:赤く塗装した[[ザク (指揮官機)|指揮官用ザクII]]。シャアの卓越した[[技量]]で'''「通常の3倍の速度」'''を実現させた名機。
1,647行目: 1,833行目:  
;[[リック・ディアス]]
 
;[[リック・ディアス]]
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
:フランクリン・ビダンによって専用機を失い、Mk-IIのパイロットの座をカミーユに譲り、百式が搬入されるまでの間は、アポリーかロベルトの機体を借りて出撃する事もあった。
+
:早くも第5話「父と子と…」にてフランクリン・ビダンによって専用機を失い、Mk-IIのパイロットの座をカミーユに譲り、百式が搬入されるまでの間は、アポリーかロベルトの機体を借りて出撃する事もあった。
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
1,655行目: 1,841行目:  
:『[[サンライズ英雄譚]]』で赤く塗装された専用機が登場。
 
:『[[サンライズ英雄譚]]』で赤く塗装された専用機が登場。
 
;[[サザビー]]
 
;[[サザビー]]
:『[[逆襲のシャア]]』で搭乗。総帥専用機として開発されたニュータイプ専用MS。
+
:『[[逆襲のシャア]]』で搭乗。総帥専用機として開発されたニュータイプ専用MSにして最後の乗機。
 
:SRWではクワトロのまま乗ることも多い。
 
:SRWではクワトロのまま乗ることも多い。
;[[ナイチンゲール]]
  −
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』のサザビー。『[[MSV|CCA-MSV]]』では、[[サザビー]]の発展型。
     −
=== 劇中での搭乗艦船 ===
+
===劇中での搭乗艦船===
 
;[[ファルメル]]
 
;[[ファルメル]]
 
:シャア専用の[[ムサイ級軽巡洋艦]]。ブリッジの形状がシャアのヘルメットを模したような形状をしている。
 
:シャア専用の[[ムサイ級軽巡洋艦]]。ブリッジの形状がシャアのヘルメットを模したような形状をしている。
 
;[[ザンジバル級機動巡洋艦]]
 
;[[ザンジバル級機動巡洋艦]]
:ジャブロー攻略戦後に乗艦し、ニュータイプ部隊の指揮を務めた。媒体によって艦名が異なる。
+
:もとは[[トクワン]]の部隊がモビルアーマーのテストに使用していた物。ジャブロー攻略戦後に乗艦し、ニュータイプ部隊の指揮を務めた。媒体によって艦名が異なる。
 
;[[レウルーラ]]
 
;[[レウルーラ]]
 
:新生ネオ・ジオンの旗艦。総帥であるシャアの乗艦を前提としており赤い塗装がなされている。
 
:新生ネオ・ジオンの旗艦。総帥であるシャアの乗艦を前提としており赤い塗装がなされている。
   −
=== 他作品での搭乗機体 ===
+
===他作品での搭乗機体===
 
;[[旧ザク|ザクI]]
 
;[[旧ザク|ザクI]]
 
:『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。
 
:『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。
1,675行目: 1,859行目:  
;[[リック・ドム]]
 
;[[リック・ドム]]
 
:[[小説]]版にてビームバズーカを装備し、赤く塗装された機体に搭乗。
 
:[[小説]]版にてビームバズーカを装備し、赤く塗装された機体に搭乗。
 +
:ゲーム『U.C.ENGAGE』ではザンジバル乗艦時に艦に積み込んでいたという設定で登場し、ザクと模擬戦を行った。
 
;[[高機動型ザク]]
 
;[[高機動型ザク]]
 
:ゲームブック『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』で搭乗。
 
:ゲームブック『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』で搭乗。
 +
:映画『ククルス・ドアンの島』では木馬襲撃時にS型ではなく高機動型に乗っていたとされている。
 
;[[アッガイ]]
 
;[[アッガイ]]
 
:[[漫画]]版で搭乗。
 
:[[漫画]]版で搭乗。
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;[[百式改]]
 
;[[百式改]]
 
:漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』にて搭乗。
 
:漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』にて搭乗。
:SRWでは素の百式は後半力不足になる事が多く、後継機としてよく参入する。
+
:SRWでは素の百式は後半力不足になる事が多く、後継機として本機もしくは[[フルアーマー百式改]]がよく参入する。
 
;[[ディジェ]]
 
;[[ディジェ]]
 
:小説版で搭乗。
 
:小説版で搭乗。
 
;[[Ζガンダム]]
 
;[[Ζガンダム]]
 
:『[[サンライズ英雄譚]]』で赤や金色に塗装された専用機が登場。
 
:『[[サンライズ英雄譚]]』で赤や金色に塗装された専用機が登場。
 +
;[[ナイチンゲール]]
 +
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』に於ける乗機。
 +
:『[[MSV|CCA-MSV]]』では、[[サザビー]]の発展型として設定のみ存在。
 
;[[シナンジュ]]
 
;[[シナンジュ]]
 
:漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
 
:漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
   −
=== 関連機体 ===
+
===関連機体===
 
;[[ドム]]
 
;[[ドム]]
 
:アクションフィギュア『MOBILE SUITS IN ACTION!!』で専用機が発売された。上記のシャア専用リック・ドムとは武装やカラーリングが異なる。
 
:アクションフィギュア『MOBILE SUITS IN ACTION!!』で専用機が発売された。上記のシャア専用リック・ドムとは武装やカラーリングが異なる。
1,708行目: 1,897行目:  
:本来はシャア用の予備機であったと言われる。
 
:本来はシャア用の予備機であったと言われる。
   −
=== SRWでの搭乗機体 ===
+
===SRWでの搭乗機体===
 
;[[フルアーマー百式改]]
 
;[[フルアーマー百式改]]
 
:百式改の強化版として搭乗。
 
:百式改の強化版として搭乗。
1,717行目: 1,906行目:     
==余談==
 
==余談==
*実写[[プレイステーション|PS]][[コンピュータゲーム|ゲームソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
+
*[[パソコン|PC]]/[[プレイステーション|PS]]作品『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』では、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、なんと上記のゲーム中において、「'''[[ホワイトベース隊]]の戦力にして[[地球連邦軍]]の[[V作戦]]の一翼を担う[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する'''」という大戦果を挙げている。
+
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、同作中では「[[ホワイトベース隊]]が保有する[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する」という原作以上の大戦果も挙げている。
**ちなみに『ガンダムビルドダイバーズ』(SRW未参戦)第10話「有志連合」において、ケツ顎になっているシャア(のアバターの人物)が登場する場面が有る。
+
**ちなみに、『ガンダムビルドダイバーズ』(SRW未参戦)第10話「有志連合」では、ケツ顎になっているシャア(のアバターの人物)が登場する場面がある。
*『Ζ』における偽名「クワトロ・バジーナ」について製作側としては一切隠す気がないらしく、TV版EDのクレジットでも'''「シャア・アズナブル:池田秀一」'''と表記されている。[[小説|小説版]]でもクワトロを名乗っている間も地の文ではシャアと表記。
+
*『Ζ』では「クワトロ・バジーナ」の偽名で登場しているが、製作側は正体を隠す気は一切なかったようで、放映前のアニメ誌の特集やTV版EDのクレジットでもシャア・アズナブルとして紹介されていた。[[小説|小説版]]でもクワトロを名乗っている間も地の文ではシャアと表記。
**おまけに後の劇場版『Ζ』においては自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。本名のキャスバルでもなく、エドワウでもなく、クワトロですらなく、あくまでもシャアはシャアか。ある意味、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』で徹底して[[偽名]]で扱われたキンケドゥ=[[シーブック・アノー|シーブック]]とは対照的である。
+
**おまけに、劇場版『Ζ』では自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。
 
**なお、声優の[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏はクワトロを演じるに当たって「'''素のキャスバル'''」を前面に出す事を心がけており、シャアとはかなり違う演技をしたと語っている。
 
**なお、声優の[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏はクワトロを演じるに当たって「'''素のキャスバル'''」を前面に出す事を心がけており、シャアとはかなり違う演技をしたと語っている。
 
**ゲーム作品を除くと、「クワトロ・バジーナ」とクレジットされている作品はOVA『GUNDAM EVOLVE…』と『[[機動戦士ガンダムNT]]』のみ。
 
**ゲーム作品を除くと、「クワトロ・バジーナ」とクレジットされている作品はOVA『GUNDAM EVOLVE…』と『[[機動戦士ガンダムNT]]』のみ。
*『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』ではシャア本人は登場せず、[[セイラ・マス]]や[[ブライト・ノア]]の会話等で多少名前が出る程度。
+
*『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』ではシャア本人は登場せず、前期OPと第1話<ref>第1話は『1st』と『Ζ』の大まかなストーリーを紹介した特別編であり、シャアはナレーションとして登場。</ref>以外は[[セイラ・マス|セイラ]]や[[ブライト・ノア|ブライト]]の会話等で多少名前が出る程度である。
**前期OPと第1話(第1話は『[[機動戦士ガンダム|ファースト]]』と『Ζ』の大まかなストーリーを紹介した特別編であり、シャアは[[ナレーション]]として登場)のみ登場している。
+
**当初は『ΖΖ』終盤で[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に対して反乱を起こすのはシャアの役目とされていたが、『ΖΖ』放送中に『逆襲のシャア』の製作が決定したため登場機会は失われ、反乱を起こすのは[[グレミー・トト|グレミー]]に変更されてしまった。
**元々『ΖΖ』終盤で[[ハマーン・カーン]]に対して反乱を起こすのはシャアの役目だった。しかし、『ΖΖ』放送中に『逆襲のシャア』の製作が決定したため、反乱を起こすのは[[グレミー・トト]]に変更されてしまった。この経緯もあり、作中で[[ジュドー・アーシタ]]とシャアがOPのように邂逅する事は叶わなかった。OPのシーンからシャアが何をしたのか色々と推測出来るが、真実は闇の中である。
+
*キャラクターモデルは実在の軍人「マンフレート・アルブレヒト・フライヘア・フォン・リヒトホーフェン」であると言われている。一部作品の[[キャラクター事典]]でも言及されている。
*シャア・アズナブルのキャラクターモデルは、第一次世界大戦で最高撃墜記録を保持したドイツ陸軍の[[エース]][[パイロット]]であるマンフレート・アルブレヒト・フライヘア・フォン・リヒトホーフェンと思われ、一部作品の[[キャラクター事典]]でも言及されている。
+
**リヒトホーフェンは第一次世界大戦で最高撃墜記録を保持したドイツ陸軍の[[エース]][[パイロット]]であり、明るめの赤色に塗装された機体に搭乗していたことから'''「赤い悪魔」「レッド・バロン」'''という[[異名]]で呼ばれていた。また、性格や生き様もシャアと通じるものがある。
**リヒトホーフェンは戦時中に当時としては前人未到の80機撃墜のスコアを達成しており、エースとして名を馳せるようになってからは乗機を全て明るめの赤色で塗装していた為、'''「赤い悪魔」「レッド・バロン」'''という[[異名]]を誇っている。
  −
**[[性格]]もシャアと似ている部分も多く、[[騎士道]]精神に富んでおり共同撃墜の場合は戦友に功名を譲るなど戦友愛もあり、180cmもの長身でありながら屈強な肉体を持ち金髪を短く刈り上げたハンサムであったため女性にもよくモテたという。ゆったりとして口調で話す一方でプライドが高く孤高の存在である事を通していたが、攻撃に熱中すると周囲が見えなくなるという欠点も有り、それが原因で若くして落命する等、その生き様もシャアと通じるものがあった。
   
*本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
 
*本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
**長谷川裕一氏の[[漫画]]『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では[[グリプス戦役]]後にミネバを[[木星]]圏に隠すが、[[ネオ・ジオン]]の一派が彼女を実験台にして[[イデオン|伝説巨神]]を[[覚醒]]させた為、その打倒の為にアムロやジュドーと共闘した。
+
**長谷川裕一氏の[[漫画]]『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では[[グリプス戦役]]後にミネバを[[木星]]圏に隠すが、[[ネオ・ジオン]]の一派が彼女を実験台にして[[イデオン|伝説巨神]]を[[覚醒]]させたため、アムロやジュドーと共闘して巨神に立ち向かった。
**こやま基夫氏の漫画『Gの影忍』におけるシャアは世捨て人の老人に扮して潜伏している。[[東方不敗マスター・アジア|マスター・アジア]]もかくや、という程の対MS格闘術をみせた<ref>この格闘術はドズルから学んだとも発言している。</ref>他、終盤では[[地球外生命体|外宇宙の生命体]]の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
+
**こやま基夫氏の漫画『Gの影忍』におけるシャアは世捨て人の老人に扮して潜伏している。[[東方不敗マスター・アジア|マスター・アジア]]もかくや、という程の対MS格闘術をみせた<ref>この格闘術はドズルから学んだとも発言している。</ref>ほか、終盤では[[地球外生命体|外宇宙の生命体]]の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
 
**『[[機動戦士ガンダムF90]]』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
 
**『[[機動戦士ガンダムF90]]』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
 
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
 
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
 
**『[[ガンダムビルドファイターズ バトローグ]]』でもAI人格として登場。同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた[[声優:関俊彦|関俊彦]]氏になっている。
 
**『[[ガンダムビルドファイターズ バトローグ]]』でもAI人格として登場。同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた[[声優:関俊彦|関俊彦]]氏になっている。
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*『[[スーパーロボット大戦F|F]]』に『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』が新規参戦する際、庵野監督が直々に出した要望の一つに「シャアを[[EVA弐号機]]に乗せてほしい」というものがあったのだが、「EVAには14歳しか乗れない」という設定に触れられてお流れになったという逸話がある(もう一つの要望は「ブライトが[[碇シンジ|シンジ]]を[[修正]]する」というアイデアで、こちらは『F』に実装された)。<ref>[https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170731/2 【寺田P×奈須きのこ:対談】庵野「シャアをエヴァに乗せて」→スパロボPはなぜ断ったのか!? Pが語る原作とゲームの狭間の葛藤。そしてFGOがスパロボから継承したもの] 2024年2月25日閲覧。</ref>
    
==脚注==
 
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