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『逆襲のシャア』において、シャアはアースノイドに対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーター市民からの信頼を得ており、シャア自身も自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていたが、同時に自分の味方であるネオ・ジオン派の人間達すらも結局は自らのカリスマを利用して覇権奪取に奔走し権力に執着するだけの俗物でしかない事実も把握していた。その為、ネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は、ただアースノイドを否定すればいいとしか考えていない傲慢なスペースノイド達とは異なり、「スペースノイド側だけに都合の良い『世直し』や『革命』」を考えていた訳ではなかった。シャアがアクシズ落としを行おうとしたのは、それによって荒廃した地球で生き残ったアースノイド達が宇宙へ上がらざるを得ないようにし、また自分達の不満の捌け口に近い形で地球を否定する事しか考えないスペースノイド達にも地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭けようとする為であった。
 
『逆襲のシャア』において、シャアはアースノイドに対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーター市民からの信頼を得ており、シャア自身も自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていたが、同時に自分の味方であるネオ・ジオン派の人間達すらも結局は自らのカリスマを利用して覇権奪取に奔走し権力に執着するだけの俗物でしかない事実も把握していた。その為、ネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は、ただアースノイドを否定すればいいとしか考えていない傲慢なスペースノイド達とは異なり、「スペースノイド側だけに都合の良い『世直し』や『革命』」を考えていた訳ではなかった。シャアがアクシズ落としを行おうとしたのは、それによって荒廃した地球で生き残ったアースノイド達が宇宙へ上がらざるを得ないようにし、また自分達の不満の捌け口に近い形で地球を否定する事しか考えないスペースノイド達にも地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭けようとする為であった。
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一方、普段こそ理性一辺等で、冷静沈着を装っているが、長き間戦いに身を投じていたシャア・アズナブルの実情は、モビルスーツパイロットとしての「戦士」であるのも事実である。宿命の[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]との最後の対決では、以前の対面で'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''と言っていながら'''「私は世直しなど考えてない」'''と矛盾した台詞を言い放っている事からも分かる通り、シャアは政治家を務めていながらも、その内側には純粋にモビルスーツのパイロットとしてアムロと互角に戦って勝ちたいうという思いも燻らせており、これに関しては戦士である事に最も生き甲斐を覚えていた彼にとって譲れない部分であった。つまり、アクシズ落としという所業は、は自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
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一方、普段こそ理性一辺等で、冷静沈着を装っているが、長き間戦いに身を投じていたシャア・アズナブルの実情は、モビルスーツパイロットとしての「戦士」であるのも事実である。宿命の[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]との最後の対決では、以前の対面で'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''と言っていながら'''「私は世直しなど考えてない」'''と矛盾した台詞を言い放っている事からも分かる通り、シャアは政治家を務めていながらも、その内側には純粋にモビルスーツのパイロットとしてアムロと互角に戦って勝ちたいうという思いも燻らせており、これに関しては戦士である事に最も生き甲斐を覚えていた彼にとって譲れない部分であった。つまり、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
    
パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、本人なりに足掻いている様子を見せる事もあったが、個人的な確執やララァの一件から最期の最期まで抜け出すことが出来なかった。
 
パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、本人なりに足掻いている様子を見せる事もあったが、個人的な確執やララァの一件から最期の最期まで抜け出すことが出来なかった。
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:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
 
:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
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;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
:前作で死亡した事になっているが、最終話でアムロの前に[[αナンバーズ]]を守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この'''僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけた'''とネタにされる。
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:最終話でアムロの前に[[αナンバーズ]]を守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この'''僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけた'''とネタにされる。
    
===[[Zシリーズ]]===
 
===[[Zシリーズ]]===
   
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(おそらく『逆襲のシャア』の事)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングではZEUTHの前から姿を消して行方不明となるが、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
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:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(この件は『第3次Z』にて深い意味を持つようになる)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングでは[[ZEUTH]]の前から姿を消して行方不明となり、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
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:今作では主要な敵との[[戦闘前会話]]が用意されている。
 
:;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]]
 
:;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]]
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢の見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、エースボーナスが「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という…「赤い彗星」の名は伊達ではない。ただ、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。前作と違い、[[戦闘前会話]]で主人公扱いされなくなった。
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:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢を見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、エースボーナスが「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という…「赤い彗星」の名は伊達ではない。ただ、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。
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:前作と違い、[[戦闘前会話]]における主人公扱いからは外されたが、[[ガイオウ]]との会話はある。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、並み居る『再世篇』に登場するユニットに比べたら力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
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:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、並み居る『再世篇』に登場するユニットに比べると力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。
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:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。なお今回はガイオウとの戦闘前会話がなくなった。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
:聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、アイコンが1種類しかないため、'''[[キャラクター事典]]では驚いた顔で登録されている'''。
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:聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、クワトロの顔グラフィックは'''驚いた顔1種類だけで、[[キャラクター事典]]でもこの顔のまま登録される'''。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
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:中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外では[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ゼクス・マーキス|ゼクス]])との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
 
:中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外では[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ゼクス・マーキス|ゼクス]])との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
 
:復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
 
:復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
:『第2次Z』のクワトロは戦闘前会話で主人公扱いされなくなっていた(『Z』ではされていた。『破界篇』ではガイオウとの戦闘前会話があったが、『再世篇』ではなくなった)が、今作と次作では再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
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:『第2次Z』では主人公扱いされなくなっていたが、今作からは再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
:序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダや[[チームD]]、[[株式会社21世紀警備保障|21世紀警備保障]]のメンバー達と共に[[Z-BLUE]]の窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
 
:序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダや[[チームD]]、[[株式会社21世紀警備保障|21世紀警備保障]]のメンバー達と共に[[Z-BLUE]]の窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
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:第1話から、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ジオン軍]]を率いて1年戦争仕様で登場。アムロで[[説得]]すると、後で[[シャア専用ザク]]が手に入る(カラー版は不可)。
 
:第1話から、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ジオン軍]]を率いて1年戦争仕様で登場。アムロで[[説得]]すると、後で[[シャア専用ザク]]が手に入る(カラー版は不可)。
 
:[[ギレン・ザビ]]と[[キシリア・ザビ]]を[[暗殺]]した後、[[ララァ・スン]]を連れ、クワトロとして[[ロンド・ベル]]に加入する。ララァが生存するのである意味幸せか?[[チェーン・アギ|チェーン]]まで仲間になっているので泥沼の四角関係に。またカラー版では、エンディングのアムロ達との会話が多少変更されている。
 
:[[ギレン・ザビ]]と[[キシリア・ザビ]]を[[暗殺]]した後、[[ララァ・スン]]を連れ、クワトロとして[[ロンド・ベル]]に加入する。ララァが生存するのである意味幸せか?[[チェーン・アギ|チェーン]]まで仲間になっているので泥沼の四角関係に。またカラー版では、エンディングのアムロ達との会話が多少変更されている。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部]]
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇]]
 
:クワトロとして登場。アムロ達は地球にいるので、[[宇宙]]での主力となる。[[ガンダム試作1号機Fb|GP01Fb]]に乗せると良い。[[アナベル・ガトー|ガトー]]を説得する時に、意味深な発言をする。
 
:クワトロとして登場。アムロ達は地球にいるので、[[宇宙]]での主力となる。[[ガンダム試作1号機Fb|GP01Fb]]に乗せると良い。[[アナベル・ガトー|ガトー]]を説得する時に、意味深な発言をする。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]銀河決戦篇
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇]]
 
:序盤は引き続きクワトロとして登場するが、第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、[[ネオ・ジオン]]総帥として登場。真の[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:序盤は引き続きクワトロとして登場するが、第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、[[ネオ・ジオン]]総帥として登場。真の[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
:[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]と同様の立ち位置。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
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:[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』と同様の立ち位置。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」と'''敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際は役に立つか。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」と'''敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際は役に立つか。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
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;[[新スーパーロボット大戦]]
 
;[[新スーパーロボット大戦]]
:『逆シャア』設定で登場。本設定での音声は本作で初収録となる。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
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:『逆シャア』設定で登場。同作設定での音声が初収録された。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
 
:;[[新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク]]
 
:;[[新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク]]
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
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:ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
 
:ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
 
:最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
 
:最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
:なお、'''本作における「[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアは、[[主人公]]であるムジカ・ファーエデンの祖父」'''である(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人であるが)。
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:なお、'''本作における[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアは、[[主人公]]であるムジカ・ファーエデンの祖父である'''(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人)。
 
:クワトロとしては出演していないが、ハマーン・ロシュルートでは百式に乗り「良いモビルスーツだ」と発言している。
 
:クワトロとしては出演していないが、ハマーン・ロシュルートでは百式に乗り「良いモビルスーツだ」と発言している。
 
:またラズロルートではラズロがシャアを指して「ある時はクワトロ・バジーナ」と呼んでいる。
 
:またラズロルートではラズロがシャアを指して「ある時はクワトロ・バジーナ」と呼んでいる。
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基本的に「シャア・アズナブル」として登場する場合は『D』を除いて敵対する事が多い。
 
基本的に「シャア・アズナブル」として登場する場合は『D』を除いて敵対する事が多い。
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どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。第2次αでは全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
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どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。『第2次α』では全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
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自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]に秀でる。リアル系共通の欠点として[[防御]]は低い。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、旧シリーズでは割と[[格闘 (能力)|格闘]]が高めであったが、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』以降はその傾向は薄まっている。特に技量の高さが光り、[[再攻撃]]を発動させやすい。
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自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]はアムロと並び自軍最高峰で、[[再攻撃]]を発動させやすい。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、PS版『[[スーパーロボット大戦α|α]]』等一部作品を除いて[[格闘 (能力)|格闘]]も高め。リアル系共通の欠点として[[防御]]は低い。
    
===[[精神コマンド]]===
 
===[[精神コマンド]]===
[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、『赤い彗星』のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と『ニュータイプの発するプレッシャー』からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
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[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、「赤い彗星」のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と「ニュータイプの発するプレッシャー」からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
    
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてがげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
 
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてがげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
399行目: 400行目:  
;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 
:'''[[集中]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
:'''[[集中]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
:通常時のコマンドはクワトロとシャアで共通。PPを装備すると個別になる。
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:通常時のスキルはクワトロとシャアで共通。
:;クワトロ(パイロットパーツ装備時)
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:;クワトロ・シャア(パイロットパーツ装備時 / ボイスなし)
 
::'''[[加速]]、[[直感]]、[[共鳴]]'''
 
::'''[[加速]]、[[直感]]、[[共鳴]]'''
:;シャア(パイロットパーツ装備時)
+
::ボイスなしのパイロットパーツはクワトロとシャアでラインナップは共通。
 +
:;シャア(パイロットパーツ装備時 / ボイスあり)
 
::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
 
::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
 +
::シャア名義のボイスありのパイロットパーツはラインナップは異なる。
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
:'''神速、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
+
:'''[[神速]]、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
    
===[[特殊技能]](特殊スキル)===
 
===[[特殊技能]](特殊スキル)===
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;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
:;パイロット時
 
:;パイロット時
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護|援護(攻撃のみ)L1]][[指揮官|指揮]]L2、[[シールド防御]]、[[カウンター]]、[[狙い撃ち]]'''
+
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護]](攻撃のみ)L1、[[指揮官|指揮]]L2、[[シールド防御]]、[[カウンター]]、[[狙い撃ち]]'''
 
:;艦長時
 
:;艦長時
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護|援護(攻撃のみ)L1]][[指揮官|指揮]]L2'''
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::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護]](攻撃のみ)L1、[[指揮官|指揮]]L2'''
 
:
 
:
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
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;[[セイラ・マス]]
 
;[[セイラ・マス]]
:実妹であり、敵味方に分かれている。唯一残った肉親である彼女が敵軍にいることを気にかけているが、彼の生き方を認めない彼女にはその思いは通らず「鬼子」呼ばわりされている。終盤でアムロと共に迎撃に出た際にシャアにコックピットを切り裂かれそうになるが、ララァの制止により一命を取り留める。
+
:実妹で唯一残った肉親。敵軍にいることに気を揉んでいるが、彼女には「鬼子」と呼ばれて死を望まれている。終盤ではアムロと迎撃に出た彼女のコックピットを切り裂きかけるが、ララァに制止された。
:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』で、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラの事であり、彼女を犠牲にせずに済んだ事に安心する言葉を遺している。
+
:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』では、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラであり、彼女を犠牲にせずに済んで安心する言葉を遺している。
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では、仲間として合流するものの行き違いやすれ違いが多く、ギクシャクした関係になってしまう。
+
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では、仲間として合流するものの、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
:父親。ザビ家によって暗殺されたため復讐を誓う。
+
:父親。ザビ家に暗殺される。シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
:対して漫画『THE ORIGIN』では「不遇の身に追い遣られて死んだ母」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と否定している。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなった。
+
:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなった。
 
;アストライア・トア・ダイクン
 
;アストライア・トア・ダイクン
:母親。物語開始前に死去。アニメ版では1stから逆襲のシャアにかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
+
:母親。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
:漫画『THE ORIGIN』では、非業の死を遂げた母に思い入れを持つ。母の死によってザビ家を仇敵と見なし、物語途中まで「母の死への復讐」を目的として駆り立てることとなった。
+
:漫画『THE ORIGIN』では、彼女の非業の死によってザビ家への復讐に駆り立てられていく。
    
====[[ジオン軍]]====
 
====[[ジオン軍]]====
    
;[[ララァ・スン]]
 
;[[ララァ・スン]]
:NTとして自分を導いてくれたかもしれなかった女性。アムロとララァが意識共鳴を起こした戦闘で、アムロからシャアを庇って死亡。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
+
:[[ニュータイプ]]として自分を導いてくれたかもしれなかった女性であり、母になってくれたかもしれなかった存在。唯一の理解者である彼女に依存しており、アムロと彼女が意識共鳴を起こしたことに対する嫉妬がもとで死なせてしまう。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
:士官学校の同期であるが、憎むべき[[ザビ家]]の一員でもある。ガルマが親友だと思っているのを利用して謀殺する。ただしシャアはガルマに泣き事を言ったりもしており、またキシリアを謀殺する際すでにこの世に居ないガルマに対し『手向け』と念じていた事もあり、何かしら後ろめたさも感じていたのかもしれない。
+
:士官学校の同期だが憎むべき[[ザビ家]]の一員でもあり、彼の友情を利用して最初に謀殺する。一方で彼を友人とは思っていたようで、彼に弱音を漏らしたり、謀殺後も「手向け」としてキシリアを殺している。小説版『機動戦士ガンダム』では謀殺しない。
 +
:苦労知らずのお坊ちゃんである彼にコンプレックスを持っている節がある。しかし、彼はシャア同様に家柄の重責に悩んでおり、生きていれば真の意味で対等な友人になりえたかもしれず、ララァに依存しすぎることもなかったと言われている。彼を手に掛けたことで自ら他者と分かり合えるチャンスを潰してしまったのかもしれない。
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
:作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した最大の仇にあたる。
 
:作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した最大の仇にあたる。
546行目: 550行目:  
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかった故に彼によって除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
+
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
;[[キシリア・ザビ]]
:まだ父ジオンが死ぬ前の幼少時に遊んでもらった事があり、作中中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
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:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 +
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
 
;[[マ・クベ]]
 
;[[マ・クベ]]
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
557行目: 562行目:  
;[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]、[[デニム]]、[[スレンダー]]、[[クラウン]]
 
;[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]、[[デニム]]、[[スレンダー]]、[[クラウン]]
 
:[[ジオン軍]]時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
 
:[[ジオン軍]]時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
;[[ドレン]] [[フラナガン・ブーン]]
+
;[[ドレン]][[フラナガン・ブーン]]
:副官。戦死してしまったが、ドレンはシャアの部下の中でも特に信頼されていた節があり、シャアのガルマに対する復讐にも一部加担するなど、シャアの素性すら知っていた可能性がある。
+
:副官。戦死してしまったが、ドレンを特に信頼していた節があり、ガルマへの復讐にも一部加担させているため素性を明かしていた可能性がある。
 
;[[シャリア・ブル]]
 
;[[シャリア・ブル]]
:ニュータイプ部隊における部下で、シャアをして良い友人が出来たと言う程、互いにニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
+
:ニュータイプ部隊における部下。シャアをして良い友人が出来たと言わしめ、ニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。ハマーンにザビ家再興の道具のための傀儡として育てられたミネバにシャアは激昂するが、ミネバ自身はシャアに対して絶大な信頼を寄せていた。[[グリプス戦役]]後にハマーンの下から拉致し、しばらく匿っていた。復讐相手の[[ザビ家]]最後の生き残りだが、結局手に掛けることはなく、それどころか彼女の幸せを願っていた。
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:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。ザビ家再興の傀儡として彼女を育てたハマーンに激怒するが、ミネバ自身には絶対的な信頼を寄せられている。[[グリプス戦役]]後にハマーンから拉致してしばらく匿っていた。[[ザビ家]]最後の生き残りだが、結局手に掛けることはなく、それどころか彼女の幸せを願っていた。
 
:また、成長したミネバにとってもシャア(ダイクン家)とザビ家との因縁を知りつつも、それでもなお信頼できる数少ない存在でもあったようだ。それ故に『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 
:また、成長したミネバにとってもシャア(ダイクン家)とザビ家との因縁を知りつつも、それでもなお信頼できる数少ない存在でもあったようだ。それ故に『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 +
;マルガレーテ・リング・ブレア
 +
:キシリアの秘書。小説版『機動戦士ガンダム』での恋人。
    
====[[地球連邦軍]]====
 
====[[地球連邦軍]]====
    
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:実力を認めた宿命の[[ライバル]]。幾度と無く戦う。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
+
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
:クワトロの時は味方である。作中においては再会当初は過去の事もあって若干のわだかまりが在りつつも、最終的には良好な関係を築いていたかに見えたが、結局はクワトロは人類に絶望し、『逆襲のシャア』にて再び敵対することとなり最後まで真の和解を果たすことはできなかった。
+
:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』では和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う良きライバル関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
+
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 +
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
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;[[スレッガー・ロウ]]
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:小説版『機動戦士ガンダム』では嫌悪されている。
    
====その他====
 
====その他====
    
;ジンバ・ラル
 
;ジンバ・ラル
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。好々爺じみた人物だったが、ザビ家の陰謀論を語り続けていた様で、シャアのジオニズムの思想やザビ家の復讐心は彼に植え付けられた部分も大きい。
+
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
 +
:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられるが、当初エドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母の死去して以降の事となる。
 
;テアボロ・マス
 
;テアボロ・マス
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。名称は『THE ORIGIN』より。
+
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、シャアは彼から惜しみない愛情を注がれている。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情は作中では窺い知れないが、ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのはこの地で共に暮らした人たちはかけがえのない人たちだったとセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには感謝の念を抱いていたと思われる。
+
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、彼から惜しみない愛情を注がれてた。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情は作中では窺い知れないが、ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのはこの地で共に暮らした人たちがかけがえのない人たちだったからとセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには感謝の念を抱いていたと思われる。
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
588行目: 599行目:     
;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
:シャアにとっては弟子とも取れる存在で、彼の自身に対する期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]としての将来を期待する。
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:弟子のような存在。彼に期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]として将来を期待する。彼の精神崩壊が『逆襲のシャア』における人類への絶望の引き金になってしまった。
:原典では逆シャア以降のシャアと出会う事は無かったが、殆どの作品で逆シャア設定のシャアの思想を完全に否定し、味方同士であるDにおいても最初は強く否定した。ちなみに、初代に置けるシャアについては、一人でザビ家に立ち向かった事で「馬鹿な人です」と(シャア本人の前で)評している。
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:原作では逆シャア以降のシャアと出会う事は無かったが、SRWシリーズでは殆どの作品で逆シャア設定のシャアの思想を完全に否定し、味方同士である『D』においても最初は強く否定した。ちなみに一年戦争時代のシャアについては、ザビ家に単身立ち向かったことに「馬鹿な人です」と(本人の前で)評されている。
:時獄篇終盤でZ-BLUEと合流した後、彼からも大佐と呼ばれるようになった。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇]]』終盤でZ-BLUEと合流した後、彼からも大佐と呼ばれるようになった。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
 
;[[ファ・ユイリィ]]
 
;[[ファ・ユイリィ]]
:原典ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、[[スーパーロボット大戦D|D]]で[[フォン・ブラウン]]においてカミーユと暮らしていた時に、[[ネオ・ジオン]]の総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
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:原作ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、[[スーパーロボット大戦D|D]]で[[フォン・ブラウン]]においてカミーユと暮らしていた時に、[[ネオ・ジオン]]の総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
 
;[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]
 
;[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]
 
:部下。両者共元ジオン公国軍兵士(ただし後付け設定)で、クワトロが「赤い彗星」だった頃からの付き合い。
 
:部下。両者共元ジオン公国軍兵士(ただし後付け設定)で、クワトロが「赤い彗星」だった頃からの付き合い。
 
;[[レコア・ロンド]]
 
;[[レコア・ロンド]]
:部下。彼女からは好意を寄せられるが、その好意を受け入れず、つれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
+
:部下。彼女に父性を求められて好意を寄せられるが、拒絶してつれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
 
;[[エマ・シーン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[カツ・コバヤシ]]
 
;[[エマ・シーン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[カツ・コバヤシ]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
:シャアにとっては数少ない尊敬を寄せていた人物であり、また自身の正体にも気づいていた理解者でもあったが、彼の死により表舞台へと立たざるを得なくなる。
+
:数少ない尊敬を寄せていた人物であり、また自身の正体にも気づいていた理解者でもあったが、彼の死により表舞台へと立たざるを得なくなる。
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
:階級的には上司。それなりに親しい間柄でヘンケン自身はブレックス同様に正体に感づいていた節がある。
 
:階級的には上司。それなりに親しい間柄でヘンケン自身はブレックス同様に正体に感づいていた節がある。
611行目: 622行目:     
;[[ハマーン・カーン]]
 
;[[ハマーン・カーン]]
:元恋人。ミネバへの教育方針などで考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実。原典ではZ以降は2度と会うことはなく最終的には和解できないままお互いに破滅の道を突き進むこととなる。
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:元恋人。ミネバへの教育方針などの考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実である。原作では『Z』以降二度と会うことはなく、互いに破滅の道を突き進む。
 
:SRWシリーズでは作品によっては和解しよりを戻す展開も描かれている。
 
:SRWシリーズでは作品によっては和解しよりを戻す展開も描かれている。
 +
:ハマーンにララァの代わりを求めたシャアと、ジュドーにシャアの代わりを求めたハマーンは似た者同士だったと言われている。
    
====[[カラバ]]====
 
====[[カラバ]]====
634行目: 646行目:     
;[[カイ・シデン]]
 
;[[カイ・シデン]]
:ジャブローにてカミーユと共に彼を救助したが、クワトロ=シャアと看破し、その後のハヤトへの手紙ではMSパイロットに甘んじるシャアを批判した。
+
:ジャブローにてカミーユと救助されたが、クワトロ=シャアと看破され、ハヤト宛の手紙で一介のMSパイロットに甘んじていることを批判されている。
 +
:小説版『機動戦士ガンダム』では仲間になるが、キシリアを不必要に殺したために嫌悪感を持たれて離脱される。
 
;[[キグナン]]
 
;[[キグナン]]
 
:部下。月で接触し、ハマーンの動きを彼から知らされることになる。
 
:部下。月で接触し、ハマーンの動きを彼から知らされることになる。
641行目: 654行目:     
;[[ナナイ・ミゲル]]
 
;[[ナナイ・ミゲル]]
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。<br />なお、[[ウッソ・エヴィン]]の母親である[[ミューラ・ミゲル]]と同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りも違うように設定されている)。<br />また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと一緒だったりする為、「記憶を失ったハマーンを云々」という'''誤解'''を招いた事もある。
+
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。
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:なお、[[ウッソ・エヴィン]]の母親である[[ミューラ・ミゲル]]と同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りも違うように設定されている)。
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:また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと同じ為、「記憶を失ったハマーンを云々」という誤解を招いた事もある。
 
:本来ならクワトロ時代にはまだ会っていないと思われるが、スパロボでは何かしら会う事も度々。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、[[ロンド・ベル]]、[[ジュピトリアン]]、[[ネオ・ジオン]]による三者会談で、交渉が決裂した後、ハマーンによって監禁された時、彼女の手引きによって[[サザビー]]を貰い脱出する。
 
:本来ならクワトロ時代にはまだ会っていないと思われるが、スパロボでは何かしら会う事も度々。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、[[ロンド・ベル]]、[[ジュピトリアン]]、[[ネオ・ジオン]]による三者会談で、交渉が決裂した後、ハマーンによって監禁された時、彼女の手引きによって[[サザビー]]を貰い脱出する。
 
;[[クェス・パラヤ]]
 
;[[クェス・パラヤ]]
:『[[逆襲のシャア]]』において[[ニュータイプ]]としての素質を見いだすが、父を自身に求める彼女を煩わしいとも思っており、それ以前に無邪気ゆえに触れて欲しくないかつてのトラウマに土足で踏み込まれたこともあり、結局はララァと同様に戦闘にしか使えなかった。
+
:『[[逆襲のシャア]]』において[[ニュータイプ]]としての素質を見いだすが、彼女が自身に父性を求めていると気付かず煩わしく思い、それ以前に触れて欲しくないトラウマに無神経に踏み込まれたこともあって、彼女を戦闘マシーンとして使い捨ててしまった。
:なお、富野由悠季監督はクェスの本作の立ち位置は『Ζ』の主人公であるカミーユがモデルであるとされている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]]を使って[[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたニュータイプへと導けたのだが、それに対しこの頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためクェスを戦闘マシーンのように扱う等、以前の若きニュータイプへの態度の違いが、シャアがかつて持っていた人をより良く導く力を失っている事を象徴している。
+
:なお、富野由悠季監督はクェスのモデルを『Ζ』の主人公であるカミーユとしている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]][[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたNTへと導けたのだが、この頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためにララァを戦闘マシーンのように扱ってしまい、シャアがかつて持っていた「人をよりよく導く力」を失っている事を象徴している。 
 
;[[ギュネイ・ガス]]
 
;[[ギュネイ・ガス]]
:部下。彼からはクェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれていた。
+
:部下。クェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれ、自身の悪い噂を吹聴された。
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
+
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが、同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
:[[地球連邦政府]]の参謀次官で、クェスの父親。シャアの巧みな話術に乗せられて小惑星[[アクシズ]]を彼に譲渡してしまう。
+
:[[地球連邦政府]]の参謀次官で、クェスの父親。巧みな話術で小惑星[[アクシズ]]を譲渡させた。
 
:ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
 
:ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
:『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、恋心を抱いていたクェスを奪った恨まれ役に過ぎなかった。しかし、後に青年に成長した彼には自らの唱えた思想の真理を理解されていく事になり、それは彼が「思わぬ運命」を辿っていく事になるのだった。
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:『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、クェスを奪った恋仇に過ぎなかった。しかし、『閃光のハサウェイ』で青年に成長した彼はシャアの思想に感化され…。
    
===機動戦士ガンダムUC===
 
===機動戦士ガンダムUC===
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:自らを失った後の[[ネオ・ジオン]]残党を糾合した集団、通称「[[袖付き]]」にカリスマとして君臨する[[仮面キャラ|謎の仮面の男]]。
 
:自らを失った後の[[ネオ・ジオン]]残党を糾合した集団、通称「[[袖付き]]」にカリスマとして君臨する[[仮面キャラ|謎の仮面の男]]。
 
:外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。はたして、その素性とは…。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。OVA第7話のラストでは、意外な真実が明かされる事に。
 
:外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。はたして、その素性とは…。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。OVA第7話のラストでは、意外な真実が明かされる事に。
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の[[偽物|影武者]]」という設定になっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の[[偽物|影武者]]」となっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
 
:[[世界観/Zシリーズ|Z世界]]での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
 
:[[世界観/Zシリーズ|Z世界]]での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
 
;[[スベロア・ジンネマン]]
 
;[[スベロア・ジンネマン]]
890行目: 905行目:  
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
;宇門大介([[デューク・フリード]])、[[グレース・マリア・フリード]]
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;宇門大介([[デューク・フリード]]
:『COMPACT2第2部』及び『IMPACT』では、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼らと共に戦っていく事に。
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:『第4次(S)』では彼もエゥーゴに参加しており、共に[[ノイエDC]]を相手に宇宙で戦っていた。『COMPACT2』及び『IMPACT』でも、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼と共に戦っていく事に。
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;[[グレース・マリア・フリード]]
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:『COMPACT2』及び『IMPACT』では、同じ[[ロンド・ベル]]隊でデュークの妹である彼女と共に戦っていく事に。
 
;[[あしゅら男爵]]
 
;[[あしゅら男爵]]
 
:初期のシリーズでは同じ[[DC]]所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。[[鉄仮面]]繋がりでもある。
 
:初期のシリーズでは同じ[[DC]]所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。[[鉄仮面]]繋がりでもある。
1,014行目: 1,031行目:  
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
 
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
 
:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
 
:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
;「MS同士の格闘戦を初めてやったんだぞ!」
  −
:劇場版にて、補給部隊の[[ガデム]]から「[[赤い彗星]]が[[補給]]を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。
  −
:自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
   
;「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」<br>「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」<br>「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」
 
;「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」<br>「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」<br>「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」
 
:第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』という[[ホワイトベース]]のコードネームが初めて登場した場面である。
 
:第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』という[[ホワイトベース]]のコードネームが初めて登場した場面である。
1,023行目: 1,037行目:  
:ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。
 
:ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器が集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
+
:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器を集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 
;「勝利の栄光を君に!」
 
;「勝利の栄光を君に!」
1,039行目: 1,053行目:  
;「冗談ではない!」
 
;「冗談ではない!」
 
:ウッディに攻撃された際の台詞。
 
:ウッディに攻撃された際の台詞。
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができる!」
+
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができるというか!」
:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を皮肉をこめて言った台詞。
+
:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を痛烈に皮肉る。
 
:しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「'''シャアが足を引っ張った所為だろう'''」と皮肉る視聴者も存在している。
 
:しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「'''シャアが足を引っ張った所為だろう'''」と皮肉る視聴者も存在している。
 
;「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
 
;「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
1,052行目: 1,066行目:  
;「ワァーーーッ!!」
 
;「ワァーーーッ!!」
 
:同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。<br>ちなみにこの時、叫びながらコントロールパネルも手を叩きつけたのだがその際に'''SEが鳴らなかった'''ので視聴者からは「'''寸止めした'''」とネタにされる事に。
 
:同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。<br>ちなみにこの時、叫びながらコントロールパネルも手を叩きつけたのだがその際に'''SEが鳴らなかった'''ので視聴者からは「'''寸止めした'''」とネタにされる事に。
;(今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
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:劇場版ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
   
;「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
 
;「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
 
:第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
 
:第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
1,074行目: 1,086行目:  
:ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、「首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散る」という[[トラウマイベント|スプラッタなもの]]であったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、'''劇場版ではグロテスクなバージョンになっている'''のだが…)。
 
:ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、「首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散る」という[[トラウマイベント|スプラッタなもの]]であったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、'''劇場版ではグロテスクなバージョンになっている'''のだが…)。
 
:なお、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
 
:なお、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
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====劇場版====
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;「MS同士の格闘戦を初めてやったんだぞ!」
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:補給部隊の[[ガデム]]から「[[赤い彗星]]が[[補給]]を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。
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:自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
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;(今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
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:劇場版のララァの別離ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
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====小説版====
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;「ルロイ!!」<br />「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」
 
;「ルロイ!!」<br />「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」
 
:[[小説|小説版]]より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、[[ガンダム|「連邦の白いヤツ」]]は[[宇宙]]に消える…。
 
:[[小説|小説版]]より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、[[ガンダム|「連邦の白いヤツ」]]は[[宇宙]]に消える…。
 
:余談だが、『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
 
:余談だが、『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
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===[[機動戦士Ζガンダム]]===
 
===[[機動戦士Ζガンダム]]===
1,102行目: 1,126行目:  
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。
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:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。最も、実行者が本当に痛みが解らないかと言えば[[シーマ・ガラハウ|決してそうとは]][[ジェリド・メサ|言い切れないのだが]]。
 
;「出資者は無理難題を仰る」
 
;「出資者は無理難題を仰る」
 
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
 
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
1,202行目: 1,226行目:  
:しかし、この言葉はネオ・ジオンの将兵達やスウィート・ウォーターの難民等、'''シャアを支持している層からしてみれば「寝耳に水」'''といった所だろう。
 
:しかし、この言葉はネオ・ジオンの将兵達やスウィート・ウォーターの難民等、'''シャアを支持している層からしてみれば「寝耳に水」'''といった所だろう。
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。'''「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事'''<ref>非常に誤解されがちだが、'''「情けないモビルスーツ」とは[[リ・ガズィ]]の事を指した言葉ではない'''(もっとも、[[ギュネイ・ガス|ギュネイ]]から「ガンダムモドキ」呼ばわりされているが)。</ref>を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
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:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。'''「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事'''<ref>非常に誤解されがちだが、'''「情けないモビルスーツ」とは[[リ・ガズィ]]の事を指した言葉ではない'''(もっとも、リ・ガズィとの戦闘では「そんなもの」呼ばわりされているが)。</ref>を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
1,462行目: 1,486行目:  
:;アムロ「地球か…再び見ることができるとは」<br />シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」<br />ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」<br />シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」<br />アムロ「シャア…貴様たちは…」<br />シャア「わかっているよ、アムロ。[[ギシン帝国|ギシン星間帝国]]、[[バロータ軍]]、地上では[[インベーダー]]、そして[[ルイーナ|謎の敵]]。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」<br />アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」<br />シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」<br />アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」
 
:;アムロ「地球か…再び見ることができるとは」<br />シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」<br />ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」<br />シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」<br />アムロ「シャア…貴様たちは…」<br />シャア「わかっているよ、アムロ。[[ギシン帝国|ギシン星間帝国]]、[[バロータ軍]]、地上では[[インベーダー]]、そして[[ルイーナ|謎の敵]]。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」<br />アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」<br />シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」<br />アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」
 
::第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
 
::第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
 +
:;シャア「アムロ、お前とカミーユで、フォローしてくれているものと思ったがな」<br />アムロ「俺にクェスの父親がわりをやらせるつもりだったのか? 無理だよ」<br />
 +
::「カイラスギリー攻防戦」にて、カイラスギリー攻略作戦の開始直前に、艦橋にやってきたクェスをギュネイに引き取らせて。悲劇を招いた原作と異なり、ちゃっかりクェスの父親役をアムロとカミーユに押し付けようとするシャアと、それは無理だと断るアムロという、どこかコミカルな場面になっている。
 
:;「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」<br />「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」
 
:;「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」<br />「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」
 
::最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
 
::最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
1,569行目: 1,595行目:  
;[[リック・ディアス]]
 
;[[リック・ディアス]]
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
 +
:フランクリン・ビダンによって専用機を失い、Mk-IIのパイロットの座をカミーユに譲り、百式が搬入されるまでの間は、アポリーかロベルトの機体を借りて出撃する事もあった。
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
1,631行目: 1,658行目:     
==余談==
 
==余談==
   
*実写[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ゲームソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
 
*実写[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ゲームソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
 
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、なんと上記のゲーム中において、「'''[[ホワイトベース隊]]の戦力にして[[地球連邦軍]]の[[V作戦]]の一翼を担う[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する'''」という大戦果を挙げている。
 
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、なんと上記のゲーム中において、「'''[[ホワイトベース隊]]の戦力にして[[地球連邦軍]]の[[V作戦]]の一翼を担う[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する'''」という大戦果を挙げている。
1,651行目: 1,677行目:  
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
 
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
 
**『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』(SRW未参戦)でもAI人格として登場、同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた[[声優:関俊彦|関俊彦]]氏になっている。
 
**『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』(SRW未参戦)でもAI人格として登場、同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた[[声優:関俊彦|関俊彦]]氏になっている。
 +
*現在では池田秀一氏の代表キャラクターとして定着しており、[[ガンダムシリーズ]]における歴代[[仮面キャラ]]は勿論の事、[[漫画]]『名探偵コナン』のキャラ「赤井秀一」の名前の由来となるなど、多くの作品において池田氏及びシャアを意識したキャラも見られている。
 +
**『忍風戦隊ハリケンジャー(SRW未参戦)』に登場する池田氏が演じたキャラ・サンダールに至ってはシャアの名台詞を[[声優ネタ|ほぼそのまま言う程]]。
    
==脚注==
 
==脚注==
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