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*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムUC}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムUC}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムNT}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムNT}}
| 声優 = {{声優 (登場作品別)|池田秀一|ガンダムシリーズ|SRW=Y}}  
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| 声優 = {{声優 (登場作品別)|池田秀一|ガンダムシリーズ|SRW=Y}}
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|安彦良和}}
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン (登場作品別)|安彦良和|機動戦士ガンダム,機動戦士Ζガンダム}}(1st・Ζ)<br />{{キャラクターデザイン (登場作品別)|北爪宏幸|機動戦士ガンダム 逆襲のシャア}}(逆シャア)
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第2次スーパーロボット大戦}}
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br />[[ラストボス]]
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br />[[ラストボス]]
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'''シャア・アズナブル''' / '''クワトロ・バジーナ'''は「[[ガンダムシリーズ]]」の登場人物。
 
'''シャア・アズナブル''' / '''クワトロ・バジーナ'''は「[[ガンダムシリーズ]]」の登場人物。
 
<!-- 彼自身が創作キャラクターとして大人気なので、経歴や考察に関する事は様々なメディアで発表されている。ここでは'''必要最小限'''の記述に止める。 -->
 
<!-- 彼自身が創作キャラクターとして大人気なので、経歴や考察に関する事は様々なメディアで発表されている。ここでは'''必要最小限'''の記述に止める。 -->
== 概要 ==
+
==概要==
 
本名「'''キャスバル・レム・ダイクン'''」。スペースノイド解放を説いたジオン・ズム・ダイクンの長男。
 
本名「'''キャスバル・レム・ダイクン'''」。スペースノイド解放を説いたジオン・ズム・ダイクンの長男。
   −
=== [[機動戦士ガンダム]] ===
+
===[[機動戦士ガンダム]]===
 
父親が謀殺された後は、[[ザビ家]]による迫害を受け[[地球]]に逃れる。マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つが、ザビ家への復讐を誓って家出、ザビ家に近づくために「'''シャア・アズナブル'''」を名乗り[[ジオン軍]]に入る。士官学校ではザビ家四男の[[ガルマ・ザビ]]と同期だった。また、士官学校は次席で卒業。
 
父親が謀殺された後は、[[ザビ家]]による迫害を受け[[地球]]に逃れる。マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つが、ザビ家への復讐を誓って家出、ザビ家に近づくために「'''シャア・アズナブル'''」を名乗り[[ジオン軍]]に入る。士官学校ではザビ家四男の[[ガルマ・ザビ]]と同期だった。また、士官学校は次席で卒業。
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作中においては主人公[[アムロ・レイ]]にとっての最大の[[ライバル]]であり、[[サイド7]]での初対決以来、幾多の名勝負を繰り広げることになるが、一方で[[ニュータイプ]]として互いに通じ合った[[ララァ・スン]]を失った事が双方の人生を狂わせてしまった。
 
作中においては主人公[[アムロ・レイ]]にとっての最大の[[ライバル]]であり、[[サイド7]]での初対決以来、幾多の名勝負を繰り広げることになるが、一方で[[ニュータイプ]]として互いに通じ合った[[ララァ・スン]]を失った事が双方の人生を狂わせてしまった。
   −
=== [[機動戦士Ζガンダム]] ===
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===[[機動戦士Ζガンダム]]===
 
[[一年戦争]]の後に[[アクシズ]]へと逃げ延びて、指導者「マハラジャ・カーン」の補佐役として務めた。その時に「[[ミネバ・ラオ・ザビ]]」や、マハラジャの娘「[[ハマーン・カーン]]」と出会い、彼女らの面倒を見てきた。
 
[[一年戦争]]の後に[[アクシズ]]へと逃げ延びて、指導者「マハラジャ・カーン」の補佐役として務めた。その時に「[[ミネバ・ラオ・ザビ]]」や、マハラジャの娘「[[ハマーン・カーン]]」と出会い、彼女らの面倒を見てきた。
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コロニー内でMS戦をしでかして警察に連行されたり、自販機でコーラを買って飲んだり、「嫁さんも貰えない」と自嘲していたり(引く手数多だが)と、1stや[[CCA]]での姿からは想像できない行動もしており、劇場版では更に自分の分のケーキがないかと気にしたり、[[エマ・シーン]]を口説こうとするヘンケンを羨ましがったりもしている。ヘタレ呼ばわりされがちなΖ時代の彼だが、これこそが「シャア・アズナブル」の仮面を脱いで「パイロットだけをやっている」、素のキャスバルの姿だったのかも知れない。
 
コロニー内でMS戦をしでかして警察に連行されたり、自販機でコーラを買って飲んだり、「嫁さんも貰えない」と自嘲していたり(引く手数多だが)と、1stや[[CCA]]での姿からは想像できない行動もしており、劇場版では更に自分の分のケーキがないかと気にしたり、[[エマ・シーン]]を口説こうとするヘンケンを羨ましがったりもしている。ヘタレ呼ばわりされがちなΖ時代の彼だが、これこそが「シャア・アズナブル」の仮面を脱いで「パイロットだけをやっている」、素のキャスバルの姿だったのかも知れない。
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=== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ===
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===[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]===
 
「[[ネオ・ジオン]]」の総帥となったシャア・アズナブルは依然[[地球]]にしがみつく人々の存在に絶望し、人類の粛正を目論む。アムロとの因縁に決着をつけるために、彼なりの美学からか「[[サイコフレーム]]」を[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]へ横流しさせる(小説『ハイ・ストリーマー』ではよく知られる「アムロと互角の条件で決着を付けるため」という理由の他に、「'''地球を潰す行為を行う事を恐れ、自身の行為をアムロに止めてもらうため'''」といった理由があった事がシャア自身の口から語られる)。
 
「[[ネオ・ジオン]]」の総帥となったシャア・アズナブルは依然[[地球]]にしがみつく人々の存在に絶望し、人類の粛正を目論む。アムロとの因縁に決着をつけるために、彼なりの美学からか「[[サイコフレーム]]」を[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]へ横流しさせる(小説『ハイ・ストリーマー』ではよく知られる「アムロと互角の条件で決着を付けるため」という理由の他に、「'''地球を潰す行為を行う事を恐れ、自身の行為をアムロに止めてもらうため'''」といった理由があった事がシャア自身の口から語られる)。
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最後はアムロ同様に行方不明となるが、[[ナナイ・ミゲル]]が「大佐の命が…吸われていきます」と発していることからサイコフレームの共振による何らかの影響で死亡した事が示唆されている。
 
最後はアムロ同様に行方不明となるが、[[ナナイ・ミゲル]]が「大佐の命が…吸われていきます」と発していることからサイコフレームの共振による何らかの影響で死亡した事が示唆されている。
   −
=== その後 ===
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===その後===
 
小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、'''サイコフレームに命を吸われる形で死亡した'''」事になっているようである。TVアニメ『RE:0096』21話では、ジオン共和国がシャアを模して作った強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に、いつの間にかアムロやララァと共に残留思念の状態で現れている様子が描かれていた。
 
小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、'''サイコフレームに命を吸われる形で死亡した'''」事になっているようである。TVアニメ『RE:0096』21話では、ジオン共和国がシャアを模して作った強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に、いつの間にかアムロやララァと共に残留思念の状態で現れている様子が描かれていた。
   −
=== 総評 ===
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===総評===
 
モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、政治手腕、カリスマ性とそれに対する演説は優れており、これらは『逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かるのだが、そんなシャア・アズナブルの[[性格]]は、「理性」と「感情」が入り混じった「理想」と「実利」主義者であったと言える。
 
モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、政治手腕、カリスマ性とそれに対する演説は優れており、これらは『逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かるのだが、そんなシャア・アズナブルの[[性格]]は、「理性」と「感情」が入り混じった「理想」と「実利」主義者であったと言える。
    
『逆襲のシャア』において、シャアはアースノイドに対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーター市民からの信頼を得ており、シャア自身も自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていたが、同時に自分の味方であるネオ・ジオン派の人間達すらも結局は自らのカリスマを利用して覇権奪取に奔走し権力に執着するだけの俗物でしかない事実も把握していた。その為、ネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は、ただアースノイドを否定すればいいとしか考えていない傲慢なスペースノイド達とは異なり、「スペースノイド側だけに都合の良い『世直し』や『革命』」を考えていた訳ではなかった。シャアがアクシズ落としを行おうとしたのは、それによって荒廃した地球で生き残ったアースノイド達が宇宙へ上がらざるを得ないようにし、また自分達の不満の捌け口に近い形で地球を否定する事しか考えないスペースノイド達にも地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭けようとする為であった。
 
『逆襲のシャア』において、シャアはアースノイドに対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーター市民からの信頼を得ており、シャア自身も自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていたが、同時に自分の味方であるネオ・ジオン派の人間達すらも結局は自らのカリスマを利用して覇権奪取に奔走し権力に執着するだけの俗物でしかない事実も把握していた。その為、ネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は、ただアースノイドを否定すればいいとしか考えていない傲慢なスペースノイド達とは異なり、「スペースノイド側だけに都合の良い『世直し』や『革命』」を考えていた訳ではなかった。シャアがアクシズ落としを行おうとしたのは、それによって荒廃した地球で生き残ったアースノイド達が宇宙へ上がらざるを得ないようにし、また自分達の不満の捌け口に近い形で地球を否定する事しか考えないスペースノイド達にも地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭けようとする為であった。
   −
一方、普段こそ理性一辺等で、冷静沈着を装っているが、長き間戦いに身を投じていたシャア・アズナブルの実情は、モビルスーツパイロットとしての「戦士」であるのも事実である。宿命の[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]との最後の対決では、以前の対面で'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''と言っていながら'''「私は世直しなど考えてない」'''と矛盾した台詞を言い放っている事からも分かる通り、シャアは政治家を務めていながらも、その内側には純粋にモビルスーツのパイロットとしてアムロと互角に戦って勝ちたいうという思いも燻らせており、これに関しては戦士である事に最も生き甲斐を覚えていた彼にとって譲れない部分であった。つまり、アクシズ落としという所業は、は自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
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一方、普段こそ理性一辺等で、冷静沈着を装っているが、長き間戦いに身を投じていたシャア・アズナブルの実情は、モビルスーツパイロットとしての「戦士」であるのも事実である。宿命の[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]との最後の対決では、以前の対面で'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''と言っていながら'''「私は世直しなど考えてない」'''と矛盾した台詞を言い放っている事からも分かる通り、シャアは政治家を務めていながらも、その内側には純粋にモビルスーツのパイロットとしてアムロと互角に戦って勝ちたいうという思いも燻らせており、これに関しては戦士である事に最も生き甲斐を覚えていた彼にとって譲れない部分であった。つまり、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
    
パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、本人なりに足掻いている様子を見せる事もあったが、個人的な確執やララァの一件から最期の最期まで抜け出すことが出来なかった。
 
パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかなかった'''」という「本質」である。それを示すかのように、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、本人なりに足掻いている様子を見せる事もあったが、個人的な確執やララァの一件から最期の最期まで抜け出すことが出来なかった。
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外伝も含めて女性との関係は非常に多いが、子孫は一切残していない。『ガイア・ギア』(SRW未参戦)では、遺伝子から造りだした[[クローン]]にメモリーチップを移植した「メモリー・クローン」という存在の主人公、'''アフランシ・シャア'''がいる。
 
外伝も含めて女性との関係は非常に多いが、子孫は一切残していない。『ガイア・ギア』(SRW未参戦)では、遺伝子から造りだした[[クローン]]にメモリーチップを移植した「メモリー・クローン」という存在の主人公、'''アフランシ・シャア'''がいる。
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== 登場作品と役柄 ==
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==登場作品と役柄==
 
初代設定での登場は少なく、基本的には『[[Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
 
初代設定での登場は少なく、基本的には『[[Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
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原作通り[[能力]]が高い作品が多く、ストーリー的にも目立つ場面が多い味方側の最重要人物の1人である。が、『[[スーパーロボット大戦64|64]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』のように終盤で[[裏切りイベント|'''逆襲''']]するものもあるのが悩みどころ(例外的に『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、クワトロの状態で暫く敵に回る)。そのため裏切るか裏切らないかとやきもきする展開が多く、近年は彼が登場する作品の発売前には寺田プロデューサーから'''裏切らない事を予めアナウンスされる'''事も(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』や『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』<ref name="uragiriz">[https://blog.spalog.jp/?p=4855 スパロボ感謝祭寺田レポート2] 2019年5月12日閲覧。</ref>、スパロボではないが『[[Another Century's Episode: R|A.C.E.R]]』<ref>『A.C.E.R』にて、裏切らないことを予めアナウンスされた理由は、初代『A.C.E.』では彼が裏切ったため。ただし、作中では[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]、[[トビア・アロナクス|トビア]]の発言から、(原作の展開のまま)後に裏切ると示唆されている為、正確には「裏切らない」ではなく「'''作中で'''最後まで味方」という意味である。</ref>など)。なお、裏切らない場合はED後に政治の道に進んだりする(原作で[[ハヤト・コバヤシ]]に「[[地球連邦政府]]の首相になるべきだ」と言われていたことのIf的展開)。
 
原作通り[[能力]]が高い作品が多く、ストーリー的にも目立つ場面が多い味方側の最重要人物の1人である。が、『[[スーパーロボット大戦64|64]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』のように終盤で[[裏切りイベント|'''逆襲''']]するものもあるのが悩みどころ(例外的に『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、クワトロの状態で暫く敵に回る)。そのため裏切るか裏切らないかとやきもきする展開が多く、近年は彼が登場する作品の発売前には寺田プロデューサーから'''裏切らない事を予めアナウンスされる'''事も(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』や『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』<ref name="uragiriz">[https://blog.spalog.jp/?p=4855 スパロボ感謝祭寺田レポート2] 2019年5月12日閲覧。</ref>、スパロボではないが『[[Another Century's Episode: R|A.C.E.R]]』<ref>『A.C.E.R』にて、裏切らないことを予めアナウンスされた理由は、初代『A.C.E.』では彼が裏切ったため。ただし、作中では[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]、[[トビア・アロナクス|トビア]]の発言から、(原作の展開のまま)後に裏切ると示唆されている為、正確には「裏切らない」ではなく「'''作中で'''最後まで味方」という意味である。</ref>など)。なお、裏切らない場合はED後に政治の道に進んだりする(原作で[[ハヤト・コバヤシ]]に「[[地球連邦政府]]の首相になるべきだ」と言われていたことのIf的展開)。
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=== [[旧シリーズ]] ===
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『第3次Z』以降は『逆シャア』設定での登場が多く、味方入りする場合もそちらの姿のままになるため、クワトロ・バジーナとしての登場は少なくなってきている。
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===[[旧シリーズ]]===
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;[[第2次スーパーロボット大戦]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦]]
 
:初登場作品。1st設定で[[DC]]の[[エース]]パイロット。顔グラフィックは[[一年戦争]]の仮面姿。第1話の敵増援で[[デニム]]と[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]を引き連れて[[シャア専用ザク]]に乗って登場。このステージの彼は[[ザク]]の性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。
 
:初登場作品。1st設定で[[DC]]の[[エース]]パイロット。顔グラフィックは[[一年戦争]]の仮面姿。第1話の敵増援で[[デニム]]と[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]を引き連れて[[シャア専用ザク]]に乗って登場。このステージの彼は[[ザク]]の性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。
154行目: 157行目:  
:[[没データ]]で[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンシャアが存在する。
 
:[[没データ]]で[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンシャアが存在する。
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=== [[αシリーズ]] ===
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===[[αシリーズ]]===
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;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
:『[[機動戦士Ζガンダム]]』のストーリーをなぞっている為、最序盤からクワトロとして登場。
 
:『[[機動戦士Ζガンダム]]』のストーリーをなぞっている為、最序盤からクワトロとして登場。
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:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
 
:『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[木星帝国]]と提携している。乗機は[[サザビー]]、もしくは[[ナイチンゲール]]。今回は、自軍の戦力に加えて[[デラーズ・フリート]]残党にルートによってはハマーンの[[ネオ・ジオン]]を束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、[[アクシズ]]がハマーン艦隊に押さえられたため、[[オルファン]]を[[地球]]に落とそうとする(拒絶ルートでは当然[[アクシズ]]を落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』で[[サザビー]]が隠し機体として入手。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
 
:[[αナンバーズ]]のメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+[[鋼鉄ジーグ]]は特殊台詞がある。
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
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;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
:前作で死亡した事になっているが、最終話でアムロの前に[[αナンバーズ]]を守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この'''僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけた'''とネタにされる。
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:最終話でアムロの前に[[αナンバーズ]]を守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この'''僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけた'''とネタにされる。
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=== [[Zシリーズ]] ===
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===[[Zシリーズ]]===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(おそらく『逆襲のシャア』の事)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングではZEUTHの前から姿を消して行方不明となるが、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
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:クワトロとして登場。『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』に引き続き「'''隕石を落としません'''(裏切らない)」と宣伝された<ref name="uragiriz" />。同じ声の[[ギルバート・デュランダル]]との絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。[[黒歴史]]末期にアムロと激闘を繰り広げた(この件は『第3次Z』にて深い意味を持つようになる)らしく、黒歴史を知る[[フロスト兄弟]]やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版の[[ダカール演説]]に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングでは[[ZEUTH]]の前から姿を消して行方不明となり、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である[[百式]]との相性はいまひとつ。金色つながりの[[スモー (ゴールドタイプ)]]あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』までは継続していた。
 +
:今作では主要な敵との[[戦闘前会話]]が用意されている。
 
:;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]]
 
:;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]]
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
::[[バトルシアター]]のバトルセレクション4には'''コレン専用[[カプル]]に搭乗して[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]に撃墜される'''シーンが入っている。[[∀ガンダム]]の最終回と'''[[コレン・ナンダー]]のある噂'''を知っていればピンとくるネタである。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢の見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、エースボーナスが「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という…「赤い彗星」の名は伊達ではない。ただ、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。前作と違い、[[戦闘前会話]]で主人公扱いされなくなった。
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:暫くアムロと共に[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の元で世界情勢を見極めることに。第38話から本格参戦。[[百式]]の性能が上がっている上に、エースボーナスが「[[連続ターゲット補正|連続ターゲット補正無効]]」という…「赤い彗星」の名は伊達ではない。ただ、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。
 +
:前作と違い、[[戦闘前会話]]における主人公扱いからは外されたが、[[ガイオウ]]との会話はある。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、並み居る『再世篇』に登場するユニットに比べたら力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
+
:中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、並み居る『再世篇』に登場するユニットに比べると力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなので'''この時点では'''今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。
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:ボイス新録がないため、対リボンズ用の[[特殊戦闘台詞]]はない(リボンズ側は勿論ある)。なお今回はガイオウとの戦闘前会話がなくなった。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
:聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、アイコンが1種類しかないため、'''[[キャラクター事典]]では驚いた顔で登録されている'''。
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:聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「'''クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません'''」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、クワトロの顔グラフィックは'''驚いた顔1種類だけで、[[キャラクター事典]]でもこの顔のまま登録される'''。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:声が同じそっくりさん[[フル・フロンタル]]と初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
 
:前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
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:中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外では[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ゼクス・マーキス|ゼクス]])との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
 
:中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外では[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ゼクス・マーキス|ゼクス]])との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
 
:復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
 
:復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
:『第2次Z』のクワトロは戦闘前会話で主人公扱いされなくなっていた(『Z』ではされていた。『破界篇』ではガイオウとの戦闘前会話があったが、『再世篇』ではなくなった)が、今作と次作では再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
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:『第2次Z』では主人公扱いされなくなっていたが、今作からは再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
:序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダや[[チームD]]、[[株式会社21世紀警備保障|21世紀警備保障]]のメンバー達と共に[[Z-BLUE]]の窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
 
:序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダや[[チームD]]、[[株式会社21世紀警備保障|21世紀警備保障]]のメンバー達と共に[[Z-BLUE]]の窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
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:クワトロとしてもDLC「多元戦争追想」にて登場。
 
:クワトロとしてもDLC「多元戦争追想」にて登場。
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=== COMPACTシリーズ ===
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===COMPACTシリーズ===
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
 
:第1話から、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ジオン軍]]を率いて1年戦争仕様で登場。アムロで[[説得]]すると、後で[[シャア専用ザク]]が手に入る(カラー版は不可)。
 
:第1話から、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ジオン軍]]を率いて1年戦争仕様で登場。アムロで[[説得]]すると、後で[[シャア専用ザク]]が手に入る(カラー版は不可)。
 
:[[ギレン・ザビ]]と[[キシリア・ザビ]]を[[暗殺]]した後、[[ララァ・スン]]を連れ、クワトロとして[[ロンド・ベル]]に加入する。ララァが生存するのである意味幸せか?[[チェーン・アギ|チェーン]]まで仲間になっているので泥沼の四角関係に。またカラー版では、エンディングのアムロ達との会話が多少変更されている。
 
:[[ギレン・ザビ]]と[[キシリア・ザビ]]を[[暗殺]]した後、[[ララァ・スン]]を連れ、クワトロとして[[ロンド・ベル]]に加入する。ララァが生存するのである意味幸せか?[[チェーン・アギ|チェーン]]まで仲間になっているので泥沼の四角関係に。またカラー版では、エンディングのアムロ達との会話が多少変更されている。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部]]
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇]]
 
:クワトロとして登場。アムロ達は地球にいるので、[[宇宙]]での主力となる。[[ガンダム試作1号機Fb|GP01Fb]]に乗せると良い。[[アナベル・ガトー|ガトー]]を説得する時に、意味深な発言をする。
 
:クワトロとして登場。アムロ達は地球にいるので、[[宇宙]]での主力となる。[[ガンダム試作1号機Fb|GP01Fb]]に乗せると良い。[[アナベル・ガトー|ガトー]]を説得する時に、意味深な発言をする。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]銀河決戦篇
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇]]
 
:序盤は引き続きクワトロとして登場するが、第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、[[ネオ・ジオン]]総帥として登場。真の[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:序盤は引き続きクワトロとして登場するが、第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、[[ネオ・ジオン]]総帥として登場。真の[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
:そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
:[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]と同様の立ち位置。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
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:[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』と同様の立ち位置。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、[[ロンド・ベル]]から除隊する。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」と'''敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際は役に立つか。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
 
:彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけで[[ナナイ・ミゲル|ナナイ]]、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」と'''敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバー'''という、前代未聞の敗北条件がある。[[周回プレイ]]の際は役に立つか。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
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:クワトロとして登場。第1話から加入するが、例によって例の如く、本作においても使われない。特にクワトロの扱いは近年稀に見る酷さで、[[百式]]が強化されないのは勿論、[[サザビー]]も入手出来ない為、[[乗り換え]]無しで使っていくのは愛があっても厳しい。
 
:クワトロとして登場。第1話から加入するが、例によって例の如く、本作においても使われない。特にクワトロの扱いは近年稀に見る酷さで、[[百式]]が強化されないのは勿論、[[サザビー]]も入手出来ない為、[[乗り換え]]無しで使っていくのは愛があっても厳しい。
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=== 携帯機シリーズ ===
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===携帯機シリーズ===
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;[[スーパーロボット大戦A]]
 
;[[スーパーロボット大戦A]]
 
:[[一年戦争]]時代の仮面姿で敵として登場するが、今回は[[デラーズ・フリート]]所属。専用[[BGM]]として「シャアがくる」が採用されている。今回は、[[シャア専用ゲルググ|専用ゲルググ]]→[[ジオング]]と乗り換えてくる。ちなみに、第7話で[[シャア専用ゲルググ]]を破壊すると棄てるので、それを拾った[[ロンド・ベル]]で使用可能。
 
:[[一年戦争]]時代の仮面姿で敵として登場するが、今回は[[デラーズ・フリート]]所属。専用[[BGM]]として「シャアがくる」が採用されている。今回は、[[シャア専用ゲルググ|専用ゲルググ]]→[[ジオング]]と乗り換えてくる。ちなみに、第7話で[[シャア専用ゲルググ]]を破壊すると棄てるので、それを拾った[[ロンド・ベル]]で使用可能。
 
:中盤でクワトロとして仲間に。[[レディ・アン]]の口利きがあったらしく、ブライトが困惑していた。[[シャア専用ゲルググ]]に乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
 
:中盤でクワトロとして仲間に。[[レディ・アン]]の口利きがあったらしく、ブライトが困惑していた。[[シャア専用ゲルググ]]に乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
:終盤でハマーンに暴露されるまでアムロ・([[レディ・アン]]からの手紙を見た)ブライト・(ルート次第で仲間になる)ララァ以外のほとんどの味方に正体がバレないという珍しいパターンとなる。
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:終盤でハマーンに暴露されるまでアムロ・(レディ・アンからの手紙を見た)ブライト・(ルート次第で仲間になる)ララァ以外のほとんどの味方に正体がバレないという珍しいパターンとなる。
 
:EDで逆襲を示唆する発言があるが、[[主人公]]に「もし暴走しても止めてくれる者がいる」とも発言している。
 
:EDで逆襲を示唆する発言があるが、[[主人公]]に「もし暴走しても止めてくれる者がいる」とも発言している。
 
:没シナリオでは逆襲する予定だったらしい。
 
:没シナリオでは逆襲する予定だったらしい。
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:序盤に[[ネオ・ジオン]]総帥姿で登場。アクシズ落としを実行するが、本作では彼の撃破後に[[デュミナス]]が介入するためこの時間軸での結末がどうなったのかは不明。
 
:序盤に[[ネオ・ジオン]]総帥姿で登場。アクシズ落としを実行するが、本作では彼の撃破後に[[デュミナス]]が介入するためこの時間軸での結末がどうなったのかは不明。
 
:主人公達の[[タイムスリップ]]以降はクワトロとして登場。場合によってはまだ身に覚えのない恨みを受けて[[ラウル・グレーデン]]に殴りかかられるが、カミーユの時と違い、[[ドモン・カッシュ]]が間に入りラウルを気絶させた為、殴られる事は無かった。
 
:主人公達の[[タイムスリップ]]以降はクワトロとして登場。場合によってはまだ身に覚えのない恨みを受けて[[ラウル・グレーデン]]に殴りかかられるが、カミーユの時と違い、[[ドモン・カッシュ]]が間に入りラウルを気絶させた為、殴られる事は無かった。
:EDでは[[キャスバル・レム・ダイクン]]として政治の道へと進み、コロニー連合国家の大統領となった。ちなみに、寺田P曰く、「これはDの[[伏線]]」とのこと。
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:EDではキャスバル・レム・ダイクンとして政治の道へと進み、コロニー連合国家の大統領となった。
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
 
:今作では、実質的に主役の一人と言ってもいい立場で大活躍する。『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥として登場するが、諸々の事情でなんと当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。
 
:今作では、実質的に主役の一人と言ってもいい立場で大活躍する。『[[逆襲のシャア]]』の[[ネオ・ジオン]]総帥として登場するが、諸々の事情でなんと当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。
233行目: 241行目:  
:なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは'''3人が揃って修羅場と化す'''ネタがある)。
 
:なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは'''3人が揃って修羅場と化す'''ネタがある)。
 
:本作以降は『逆シャア』設定で登場した場合も味方として参戦する作品が増えるようになり、SRWシリーズのシャアにとっての重要な転機となった作品といえる。
 
:本作以降は『逆シャア』設定で登場した場合も味方として参戦する作品が増えるようになり、SRWシリーズのシャアにとっての重要な転機となった作品といえる。
 +
:本作での展開の意図として、「『逆襲のシャア』でのシャアは敵になる」というイメージを覆したかったことを[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pは挙げており、『R』の時点でヒントを出していたことも語っている<ref>『スーパーロボット大戦D 爆烈戦闘伝導書』30頁。</ref>。
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
:宇宙世紀作品が『UC』のみの参戦となっている為アムロ共々名前が触れられるのみ。その代わりか顔こそ見せないが、[[黄金の騎士|別世界のシャア]]が登場している。
 
:宇宙世紀作品が『UC』のみの参戦となっている為アムロ共々名前が触れられるのみ。その代わりか顔こそ見せないが、[[黄金の騎士|別世界のシャア]]が登場している。
   −
=== Scramble Commanderシリーズ ===
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===Scramble Commanderシリーズ===
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;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]]
 
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]]
 
:クワトロとして登場。[[エゥーゴ]]の指導者。序盤では別行動を取っており、エゥーゴと[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の[[ネオ・ジオン]]を提携させるよう根回ししたり、[[ティターンズ]]の計画を打開するために裏方として動いていた。その一環としてジオン残党に一時協力し、彼らを離脱させるため[[シャア専用ザク]]でシースと敵対する場面も。ティターンズの計画を阻止した後に百式で駆けつける。
 
:クワトロとして登場。[[エゥーゴ]]の指導者。序盤では別行動を取っており、エゥーゴと[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の[[ネオ・ジオン]]を提携させるよう根回ししたり、[[ティターンズ]]の計画を打開するために裏方として動いていた。その一環としてジオン残党に一時協力し、彼らを離脱させるため[[シャア専用ザク]]でシースと敵対する場面も。ティターンズの計画を阻止した後に百式で駆けつける。
245行目: 255行目:  
:最終話で自らがアクシズを地球へと落そうとした可能性の世界を見ており、エンディングでは台頭しつつある強行独立派を抑えるためにアクシズへ向かった。その際、アムロに「今の私はこの世界に希望を見出している。間違いは犯さないつもりだ」と返した。
 
:最終話で自らがアクシズを地球へと落そうとした可能性の世界を見ており、エンディングでは台頭しつつある強行独立派を抑えるためにアクシズへ向かった。その際、アムロに「今の私はこの世界に希望を見出している。間違いは犯さないつもりだ」と返した。
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=== VXT三部作 ===
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===VXT三部作===
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;[[スーパーロボット大戦V]]
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
 
:『逆シャア』終了後の故人。[[世界観/V#新正暦世界|新正暦世界]]では本編開始から「空白の10年間」を含めて110年前にシャアの反乱が起きており、[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]もシャアの反乱が終了した後の時系列となっている。宇宙ルート第38話にてララァと共に霊体となって登場し、アムロ達に未来を託し再び刻の向こうへと去っていった([[キャラクター事典]]にはララァ含めて登録されない)。最終話での[[コスモリバースシステム]]発動の際には、シャアの魂もララァの魂と共に[[ヤマト]]に集っていたのをアムロが感じ取っている。
 
:『逆シャア』終了後の故人。[[世界観/V#新正暦世界|新正暦世界]]では本編開始から「空白の10年間」を含めて110年前にシャアの反乱が起きており、[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]もシャアの反乱が終了した後の時系列となっている。宇宙ルート第38話にてララァと共に霊体となって登場し、アムロ達に未来を託し再び刻の向こうへと去っていった([[キャラクター事典]]にはララァ含めて登録されない)。最終話での[[コスモリバースシステム]]発動の際には、シャアの魂もララァの魂と共に[[ヤマト]]に集っていたのをアムロが感じ取っている。
261行目: 272行目:  
:その後はハマーンと共に何処かで[[黎明戦争]]を経て緩やかに変わりゆく世界を見守っていたが、[[DLC|エキスパンション・シナリオ]]にて謎の脅威の襲来に再び起ち上がり、第1話にて[[ロンド・ベル]]を援護し、そのまま参戦する。
 
:その後はハマーンと共に何処かで[[黎明戦争]]を経て緩やかに変わりゆく世界を見守っていたが、[[DLC|エキスパンション・シナリオ]]にて謎の脅威の襲来に再び起ち上がり、第1話にて[[ロンド・ベル]]を援護し、そのまま参戦する。
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=== 単独作品 ===
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===単独作品===
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;[[新スーパーロボット大戦]]
 
;[[新スーパーロボット大戦]]
:『逆シャア』設定で登場。本設定での音声は本作で初収録となる。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
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:『逆シャア』設定で登場。同作設定での音声が初収録された。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人の[[バルマー帝国]]への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた<ref>ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。</ref>。[[サザビー]]でファンネル攻撃をすると[[カットイン]]が用意されている。味方にする予定があったのか、[[精神コマンド]]が設定されている。
 
:;[[新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク]]
 
:;[[新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク]]
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
 
::フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
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::クワトロとしては基本的に『GC』と変わりないが、今回はシャアの時と同様狙い撃ち技能を持っている。
 
::クワトロとしては基本的に『GC』と変わりないが、今回はシャアの時と同様狙い撃ち技能を持っている。
 
::[[バグ (ゲーム)|バグ]]でほぼ無限に増殖する。今回は敵機の捕獲運用が可能なので増殖させればさせた分だけ出撃させることが可能で出撃枠をクワトロで埋める事も可能。現在判明しているバグの発生方法の関係で百式に二人のクワトロが乗っているというカオスな状況が生まれるほか、同様の理由でプルの乗るサザビーにサブパイロットとして無理矢理乗り込んでいたりもする。全員精神ポイントが共有なのであまり有用なバグではないが経験値も共有なので補給レベル上げが倍速以上で可能。
 
::[[バグ (ゲーム)|バグ]]でほぼ無限に増殖する。今回は敵機の捕獲運用が可能なので増殖させればさせた分だけ出撃させることが可能で出撃枠をクワトロで埋める事も可能。現在判明しているバグの発生方法の関係で百式に二人のクワトロが乗っているというカオスな状況が生まれるほか、同様の理由でプルの乗るサザビーにサブパイロットとして無理矢理乗り込んでいたりもする。全員精神ポイントが共有なのであまり有用なバグではないが経験値も共有なので補給レベル上げが倍速以上で可能。
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;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
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:「ファーストガンダム」と「逆襲のシャア」設定で登場。
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:一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった[[カミーユ・ビダン|若]][[ジュドー・アーシタ|者]]と[[カイルス|鋼の魂を持つ者達]]の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱して[[カイルス]]に加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
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:ユニットとしてはクワトロ搭乗の百式、シャア搭乗のサザビーが使用可能である。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
:ジオン公国軍所属。シャア専用ザクII、シャア専用ゲルググ、そして[[ジオング]]に搭乗。
 
:ジオン公国軍所属。シャア専用ザクII、シャア専用ゲルググ、そして[[ジオング]]に搭乗。
298行目: 314行目:  
:地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
 
:地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
 
:[[PV]]ではシャアがジオングに乗ってアムロと戦っているが、ゲームではその展開になる前にクワトロになっているため、'''仮面を着け直すつもりなのか'''とネタにするプレイヤーの声もあった。
 
:[[PV]]ではシャアがジオングに乗ってアムロと戦っているが、ゲームではその展開になる前にクワトロになっているため、'''仮面を着け直すつもりなのか'''とネタにするプレイヤーの声もあった。
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
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:「ファーストガンダム」と「逆襲のシャア」設定で登場。
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:一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった[[カミーユ・ビダン|若]][[ジュドー・アーシタ|者]]と[[カイルス|鋼の魂を持つ者達]]の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱して[[カイルス]]に加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
   
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
:『Ζガンダム』設定で[[百式]]、『逆襲のシャア』設定で[[サザビー]]、[[ナイチンゲール]]に搭乗。
 
:『Ζガンダム』設定で[[百式]]、『逆襲のシャア』設定で[[サザビー]]、[[ナイチンゲール]]に搭乗。
309行目: 322行目:  
:『逆襲のシャア』設定。ワールド3にて登場するエネミーユニット。
 
:『逆襲のシャア』設定。ワールド3にて登場するエネミーユニット。
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=== 関連作品 ===
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===関連作品===
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;[[ヒーロー戦記]]
 
;[[ヒーロー戦記]]
 
:ジオン公国のエースパイロット。ジオンがネオ・アクシズに滅ぼされた後は密かにエゥーゴ共和国へ逃れ、ある目的のために『ザビ家の埋蔵金』を探していた。仲間と合流するために大金が必要になったアムロを誘い、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と共に宝探しを手伝わせる。
 
:ジオン公国のエースパイロット。ジオンがネオ・アクシズに滅ぼされた後は密かにエゥーゴ共和国へ逃れ、ある目的のために『ザビ家の埋蔵金』を探していた。仲間と合流するために大金が必要になったアムロを誘い、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と共に宝探しを手伝わせる。
317行目: 331行目:  
:ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
 
:ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
 
:最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
 
:最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
:なお、'''本作における「ブランチ(デュプリケーターから生み出された人間)としてのシャアは、[[主人公]]であるムジカ・ファーエデンの祖父」'''である(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人であるが)。
+
:なお、'''本作における[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアは、[[主人公]]であるムジカ・ファーエデンの祖父である'''(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人)。
 
:クワトロとしては出演していないが、ハマーン・ロシュルートでは百式に乗り「良いモビルスーツだ」と発言している。
 
:クワトロとしては出演していないが、ハマーン・ロシュルートでは百式に乗り「良いモビルスーツだ」と発言している。
 
:またラズロルートではラズロがシャアを指して「ある時はクワトロ・バジーナ」と呼んでいる。
 
:またラズロルートではラズロがシャアを指して「ある時はクワトロ・バジーナ」と呼んでいる。
323行目: 337行目:  
:ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。[[ロームフェラ財団]][[デルマイユ]]派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的に[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
 
:ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。[[ロームフェラ財団]][[デルマイユ]]派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的に[[ラストボス|ラスボス]]を務める。
   −
== パイロットステータス ==
+
==パイロットステータス==
=== [[能力|能力値]] ===
+
===[[能力|能力値]]===
基本的にこのバージョンで登場するシャアは『D』を除いて敵対する事が多い。
+
基本的に「シャア・アズナブル」として登場する場合は『D』を除いて敵対する事が多い。
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どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。第2次αでは全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
+
どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。『第2次α』では全能力が非常に高く、特に[[防御]]は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
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自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]に秀でる。リアル系共通の欠点として[[防御]]は低い。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、旧シリーズでは割と[[格闘 (能力)|格闘]]が高めであったが、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』以降はその傾向は薄まっている。特に技量の高さが光り、[[再攻撃]]を発動させやすい。
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自軍参入する作品ではリアル系[[エース]]級の能力を持つ。特に[[技量]]はアムロと並び自軍最高峰で、[[再攻撃]]を発動させやすい。MS戦にてキックなどの[[格闘]]攻撃を多用していたのを反映してか、PS版『[[スーパーロボット大戦α|α]]』等一部作品を除いて[[格闘 (能力)|格闘]]も高め。リアル系共通の欠点として[[防御]]は低い。
   −
=== [[精神コマンド]] ===
+
===[[精神コマンド]]===
[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、『赤い彗星』のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と『ニュータイプの発するプレッシャー』からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
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[[集中]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]とリアル系向きのものを覚え、「赤い彗星」のイメージから[[加速]]を覚える傾向が強く、その威圧感と「ニュータイプの発するプレッシャー」からか、[[威圧]]・[[戦慄]]を修得する作品もある。
    
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてがげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
 
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、[[直撃]]を覚えることが多く、アムロと同様にてがげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら[[覚醒]]はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては[[魂]]を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
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:'''[[直感]]、[[集中]]+、[[加速]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
:'''[[直感]]、[[集中]]+、[[加速]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]
:
   
:;クワトロ
 
:;クワトロ
 
::'''[[加速]]、[[集中]]、[[狙撃]]、[[誘爆]]、[[熱血]]、[[奇襲]]'''
 
::'''[[加速]]、[[集中]]、[[狙撃]]、[[誘爆]]、[[熱血]]、[[奇襲]]'''
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;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 
:'''[[集中]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
:'''[[集中]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
:通常時のコマンドはクワトロとシャアで共通。PPを装備すると個別になる。
+
:通常時のスキルはクワトロとシャアで共通。
:;クワトロ(パイロットパーツ装備時)
+
:;クワトロ・シャア(パイロットパーツ装備時 / ボイスなし)
 
::'''[[加速]]、[[直感]]、[[共鳴]]'''
 
::'''[[加速]]、[[直感]]、[[共鳴]]'''
:
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::ボイスなしのパイロットパーツはクワトロとシャアでラインナップは共通。
:;シャア(パイロットパーツ装備時)
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:;シャア(パイロットパーツ装備時 / ボイスあり)
 
::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
 
::'''[[直感]]、[[直撃]]、[[威圧]]'''
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::シャア名義のボイスありのパイロットパーツはラインナップは異なる。
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
:'''神速、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
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:'''[[神速]]、[[熱血]]、[[ひらめき]]、[[集中]]、[[根性]]、[[覚醒]]'''
   −
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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===[[特殊技能]](特殊スキル)===
 
ニュータイプLvはかなり高いレベルまで成長するが、近年の傾向としてはニュータイプLvが伸び悩むようになってきた。また、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』より指揮官を修得。[[Zシリーズ]]では、劇場版の設定が採用されている。カミーユに「未来を見せてくれ」と期待している為か、ニュータイプL8まで成長する事が多い。
 
ニュータイプLvはかなり高いレベルまで成長するが、近年の傾向としてはニュータイプLvが伸び悩むようになってきた。また、『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』より指揮官を修得。[[Zシリーズ]]では、劇場版の設定が採用されている。カミーユに「未来を見せてくれ」と期待している為か、ニュータイプL8まで成長する事が多い。
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:'''[[ニュータイプ]]L8、[[指揮官]]L4、[[ダッシュ]]'''
 
:'''[[ニュータイプ]]L8、[[指揮官]]L4、[[ダッシュ]]'''
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]
:
   
:;敵対時
 
:;敵対時
 
::'''[[ニュータイプ]]L8、[[指揮官]]L4、[[底力]]Lv7、[[サイズ差補正無視]]L3、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[気力+ボーナス|気力+ボーナス]]、[[ガード]]、[[2回行動]]'''
 
::'''[[ニュータイプ]]L8、[[指揮官]]L4、[[底力]]Lv7、[[サイズ差補正無視]]L3、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[気力+ボーナス|気力+ボーナス]]、[[ガード]]、[[2回行動]]'''
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:;敵対時
 
:;敵対時
 
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[底力]]L9、[[防御]]L8、[[援護攻撃]]L4'''
 
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[底力]]L9、[[防御]]L8、[[援護攻撃]]L4'''
; [[スーパーロボット大戦A|A]]([[スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE]])
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;[[スーパーロボット大戦A|A]]([[スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE]])
: '''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L9'''
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:'''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L9'''
 
;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]
 
;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]
 
:'''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L9、[[ヒット&アウェイ]]、[[援護攻撃]]L4'''
 
:'''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L9、[[ヒット&アウェイ]]、[[援護攻撃]]L4'''
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:'''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L8、[[シールド防御]]L8、[[Eセーブ]]'''
 
:'''[[ニュータイプ]]L7、[[切り払い]]L8、[[シールド防御]]L8、[[Eセーブ]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
 
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
:
   
:;パイロット時
 
:;パイロット時
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護|援護(攻撃のみ)L1]][[指揮官|指揮]]L2、[[シールド防御]]、[[カウンター]]、[[狙い撃ち]]'''
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::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護]](攻撃のみ)L1、[[指揮官|指揮]]L2、[[シールド防御]]、[[カウンター]]、[[狙い撃ち]]'''
 
:;艦長時
 
:;艦長時
::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護|援護(攻撃のみ)L1]][[指揮官|指揮]]L2'''
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::'''[[ニュータイプ]]L9、[[援護]](攻撃のみ)L1、[[指揮官|指揮]]L2'''
 
:
 
:
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 
:'''[[底力]]:回避、[[ニュータイプ]]、[[精密攻撃]]'''
 
:'''[[底力]]:回避、[[ニュータイプ]]、[[精密攻撃]]'''
   −
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
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===[[小隊長能力]](隊長効果)===
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;小隊攻撃の攻撃力+40%
 
;小隊攻撃の攻撃力+40%
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で採用。指導者として登場した彼らしいものである。残念ながら彼の小隊は一般兵が搭乗する攻撃力が低い[[ギラ・ドーガ]]ばかりなので今一効果が薄い。折角の+40%も元のダメージが低くてはあまり意味がない。というか乗機[[サザビー]]も[[ナイチンゲール]]も主武装は長射程超低燃費の[[全体攻撃]]ファンネルのため、彼の攻撃に小隊攻撃が加わる事自体が稀。実はハマーンと同一の小隊長能力。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で採用。指導者として登場した彼らしいものである。残念ながら彼の小隊は一般兵が搭乗する攻撃力が低い[[ギラ・ドーガ]]ばかりなので今一効果が薄い。折角の+40%も元のダメージが低くてはあまり意味がない。というか乗機[[サザビー]]も[[ナイチンゲール]]も主武装は長射程超低燃費の[[全体攻撃]]ファンネルのため、彼の攻撃に小隊攻撃が加わる事自体が稀。実はハマーンと同一の小隊長能力。
475行目: 488行目:  
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』で採用。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』で採用。
   −
=== [[エースボーナス]] ===
+
===[[エースボーナス]]===
 +
 
 
;特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
 
;特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
 
:『第3次Z』、『X』、『T』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
 
:『第3次Z』、『X』、『T』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
487行目: 501行目:  
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』で採用。
 
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』で採用。
   −
== パイロットBGM ==
+
==パイロットBGM==
 +
 
 
;「シャアがくる」
 
;「シャアがくる」
 
:『A』で敵として出てきた際に流れる[[BGM]]。後にクワトロ・バジーナとなり自軍に加入した後にも、[[シャア専用ゲルググ]]に乗せればこれが流れる。
 
:『A』で敵として出てきた際に流れる[[BGM]]。後にクワトロ・バジーナとなり自軍に加入した後にも、[[シャア専用ゲルググ]]に乗せればこれが流れる。
505行目: 520行目:  
:『時獄篇』ではこちら。
 
:『時獄篇』ではこちら。
   −
== 人間関係 ==
+
==人間関係==
 
流石に幅広い人間関係を持つのだが、クワトロ時代には「私は常に一人だった」と言い、『[[逆襲のシャア]]』ではアムロに「永遠に人を見下す事しかしないんだ」と糾弾されているようにララァのような悲惨な離別もあれば、アムロらとも一時的にしか良好の関係を保つ事が出来なかった孤独な境遇であった。
 
流石に幅広い人間関係を持つのだが、クワトロ時代には「私は常に一人だった」と言い、『[[逆襲のシャア]]』ではアムロに「永遠に人を見下す事しかしないんだ」と糾弾されているようにララァのような悲惨な離別もあれば、アムロらとも一時的にしか良好の関係を保つ事が出来なかった孤独な境遇であった。
   −
=== 機動戦士ガンダム ===
+
===機動戦士ガンダム===
==== 家族 ====
+
====家族====
 +
 
 
;[[セイラ・マス]]
 
;[[セイラ・マス]]
:実妹であり、敵味方に分かれている。唯一残った肉親である彼女が敵軍にいることを気にかけているが、彼の生き方を認めない彼女にはその思いは通らず「鬼子」呼ばわりされている。終盤でアムロと共に迎撃に出た際にシャアにコックピットを切り裂かれそうになるが、ララァの制止により一命を取り留める。
+
:実妹で唯一残った肉親。敵軍にいることに気を揉んでいるが、彼女には「鬼子」と呼ばれて死を望まれている。終盤ではアムロと迎撃に出た彼女のコックピットを切り裂きかけるが、ララァに制止された。
:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』で、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラの事であり、彼女を犠牲にせずに済んだ事に安心する言葉を遺している。
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:『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』では、死の間際に思い出したのは[[地球]]に住んでいるはずのセイラであり、彼女を犠牲にせずに済んで安心する言葉を遺している。
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では、仲間として合流するものの行き違いやすれ違いが多く、ギクシャクした関係になってしまう。
+
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では、仲間として合流するものの、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
;ジオン・ズム・ダイクン
+
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
:父親。[[ジオン公国]]の前身であるジオン共和国の指導者で[[スペースノイド]]の解放を謳ったが、[[ザビ家]]により暗殺された。SRWでは名前のみの登場。
+
:父親。ザビ家に暗殺される。シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
:なおシャアは『逆襲のシャア』でも父はザビ家に暗殺されたと主張しているが、本当に暗殺なのかどうかについては当事者の弁が無い。
+
:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなった。
;トア・ダイクン
+
;アストライア・トア・ダイクン
:母親。物語開始前に死去。1stから逆襲のシャアにかけてシャアが存在を語った事は無い。
+
:母親。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
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:漫画『THE ORIGIN』では、彼女の非業の死によってザビ家への復讐に駆り立てられていく。
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====[[ジオン軍]]====
   −
==== [[ジオン軍]] ====
   
;[[ララァ・スン]]
 
;[[ララァ・スン]]
:NTとして自分を導いてくれたかもしれなかった女性。アムロとララァが意識共鳴を起こした戦闘で、アムロからシャアを庇って死亡。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
+
:[[ニュータイプ]]として自分を導いてくれたかもしれなかった女性であり、母になってくれたかもしれなかった存在。唯一の理解者である彼女に依存しており、アムロと彼女が意識共鳴を起こしたことに対する嫉妬がもとで死なせてしまう。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
:スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『[[スーパーロボット大戦D|D]]』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の最終決戦においては共に[[αナンバーズ]]を守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
:士官学校の同期であるが、憎むべき[[ザビ家]]の一員でもある。ガルマが親友だと思っているのを利用して謀殺する。ただしシャアはガルマに泣き事を言ったりもしており、またキシリアを謀殺する際すでにこの世に居ないガルマに対し『手向け』と念じていた事もあり、何かしら後ろめたさも感じていたのかもしれない。
+
:士官学校の同期だが憎むべき[[ザビ家]]の一員でもあり、彼の友情を利用して最初に謀殺する。一方で彼を友人とは思っていたようで、彼に弱音を漏らしたり、謀殺後も「手向け」としてキシリアを殺している。小説版『機動戦士ガンダム』では謀殺しない。
 +
:苦労知らずのお坊ちゃんである彼にコンプレックスを持っている節がある。しかし、彼はシャア同様に家柄の重責に悩んでおり、生きていれば真の意味で対等な友人になりえたかもしれず、ララァに依存しすぎることもなかったと言われている。彼を手に掛けたことで自ら他者と分かり合えるチャンスを潰してしまったのかもしれない。
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
:作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した最大の仇にあたる。
 
:作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した最大の仇にあたる。
531行目: 550行目:  
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかった故に彼によって除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
+
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
;[[キシリア・ザビ]]
:まだ父ジオンが死ぬ前の幼少時に遊んでもらった事があり、作中中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
+
:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 +
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
 
;[[マ・クベ]]
 
;[[マ・クベ]]
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
542行目: 562行目:  
;[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]、[[デニム]]、[[スレンダー]]、[[クラウン]]
 
;[[ジーン (機動戦士ガンダム)|ジーン]]、[[デニム]]、[[スレンダー]]、[[クラウン]]
 
:[[ジオン軍]]時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
 
:[[ジオン軍]]時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
;[[ドレン]] [[フラナガン・ブーン]]
+
;[[ドレン]][[フラナガン・ブーン]]
:副官。戦死してしまったが、ドレンはシャアの部下の中でも特に信頼されていた節があり、シャアのガルマに対する復讐にも一部加担するなど、シャアの素性すら知っていた可能性がある。
+
:副官。戦死してしまったが、ドレンを特に信頼していた節があり、ガルマへの復讐にも一部加担させているため素性を明かしていた可能性がある。
 
;[[シャリア・ブル]]
 
;[[シャリア・ブル]]
:ニュータイプ部隊における部下で、シャアをして良い友人が出来たと言う程、互いにニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
+
:ニュータイプ部隊における部下。シャアをして良い友人が出来たと言わしめ、ニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。ハマーンにザビ家再興の道具のための傀儡として育てられたミネバにシャアは激昂するが、ミネバ自身はシャアに対して絶大な信頼を寄せていた。[[グリプス戦役]]後にハマーンの下から拉致し、しばらく匿っていた。復讐相手の[[ザビ家]]最後の生き残りだが、結局手に掛けることはなく、それどころか彼女の幸せを願っていた。
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:[[アクシズ]]時代に養育係を務めた。ザビ家再興の傀儡として彼女を育てたハマーンに激怒するが、ミネバ自身には絶対的な信頼を寄せられている。[[グリプス戦役]]後にハマーンから拉致してしばらく匿っていた。[[ザビ家]]最後の生き残りだが、結局手に掛けることはなく、それどころか彼女の幸せを願っていた。
 
:また、成長したミネバにとってもシャア(ダイクン家)とザビ家との因縁を知りつつも、それでもなお信頼できる数少ない存在でもあったようだ。それ故に『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 
:また、成長したミネバにとってもシャア(ダイクン家)とザビ家との因縁を知りつつも、それでもなお信頼できる数少ない存在でもあったようだ。それ故に『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 +
;マルガレーテ・リング・ブレア
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:キシリアの秘書。小説版『機動戦士ガンダム』での恋人。
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====[[地球連邦軍]]====
   −
==== [[地球連邦軍]] ====
   
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:実力を認めた宿命の[[ライバル]]。幾度と無く戦う。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
+
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
:クワトロの時は味方である。作中においては再会当初は過去の事もあって若干のわだかまりが在りつつも、最終的には良好な関係を築いていたかに見えたが、結局はクワトロは人類に絶望し、『逆襲のシャア』にて再び敵対することとなり最後まで真の和解を果たすことはできなかった。
+
:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』では和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う良きライバル関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
+
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 +
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
 
:[[一年戦争]]では何度も対峙し、[[グリプス戦役]]では戦友同士である。その後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
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;[[スレッガー・ロウ]]
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:小説版『機動戦士ガンダム』では嫌悪されている。
 +
 +
====その他====
   −
==== その他 ====
   
;ジンバ・ラル
 
;ジンバ・ラル
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。好々爺じみた人物だったが、ザビ家の陰謀論を語り続けていた様で、シャアのジオニズムの思想やザビ家の復讐心は彼に植え付けられた部分も大きい。
+
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
 +
:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられるが、当初エドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母の死去して以降の事となる。
 
;テアボロ・マス
 
;テアボロ・マス
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。名称は『THE ORIGIN』より。
+
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、シャアは彼から惜しみない愛情を注がれている。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情は作中では窺い知れないが、ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのはこの地で共に暮らした人たちはかけがえのない人たちだったとセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには感謝の念を抱いていたと思われる。
+
:アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、彼から惜しみない愛情を注がれてた。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情は作中では窺い知れないが、ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのはこの地で共に暮らした人たちがかけがえのない人たちだったからとセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには感謝の念を抱いていたと思われる。
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
;[[カムラン・ブルーム]]
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
 
:ファーストでは[[サイド6]]での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
   −
=== 機動戦士Ζガンダム ===
+
===機動戦士Ζガンダム===
==== [[エゥーゴ]] ====
+
====[[エゥーゴ]]====
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;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
:シャアにとっては弟子とも取れる存在で、彼の自身に対する期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]としての将来を期待する。
+
:弟子のような存在。彼に期待と怒りを受けつつ、次世代の[[ニュータイプ]]として将来を期待する。彼の精神崩壊が『逆襲のシャア』における人類への絶望の引き金になってしまった。
:原典では逆シャア以降のシャアと出会う事は無かったが、殆どの作品で逆シャア設定のシャアの思想を完全に否定し、味方同士であるDにおいても最初は強く否定した。ちなみに、初代に置けるシャアについては、一人でザビ家に立ち向かった事で「馬鹿な人です」と(シャア本人の前で)評している。
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:原作では逆シャア以降のシャアと出会う事は無かったが、SRWシリーズでは殆どの作品で逆シャア設定のシャアの思想を完全に否定し、味方同士である『D』においても最初は強く否定した。ちなみに一年戦争時代のシャアについては、ザビ家に単身立ち向かったことに「馬鹿な人です」と(本人の前で)評されている。
:時獄篇終盤でZ-BLUEと合流した後、彼からも大佐と呼ばれるようになった。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇]]』終盤でZ-BLUEと合流した後、彼からも大佐と呼ばれるようになった。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『V』では精神崩壊した後も[[ウォン・リー|ウォン]]を通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
 
:『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
 
;[[ファ・ユイリィ]]
 
;[[ファ・ユイリィ]]
:原典ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、[[スーパーロボット大戦D|D]]で[[フォン・ブラウン]]においてカミーユと暮らしていた時に、[[ネオ・ジオン]]の総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
+
:原作ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、[[スーパーロボット大戦D|D]]で[[フォン・ブラウン]]においてカミーユと暮らしていた時に、[[ネオ・ジオン]]の総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
 
;[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]
 
;[[アポリー・ベイ]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]
 
:部下。両者共元ジオン公国軍兵士(ただし後付け設定)で、クワトロが「赤い彗星」だった頃からの付き合い。
 
:部下。両者共元ジオン公国軍兵士(ただし後付け設定)で、クワトロが「赤い彗星」だった頃からの付き合い。
 
;[[レコア・ロンド]]
 
;[[レコア・ロンド]]
:部下。彼女からは好意を寄せられるが、その好意を受け入れず、つれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
+
:部下。彼女に父性を求められて好意を寄せられるが、拒絶してつれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
 
;[[エマ・シーン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[カツ・コバヤシ]]
 
;[[エマ・シーン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[カツ・コバヤシ]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
 
;[[ブレックス・フォーラ]]
:シャアにとっては数少ない尊敬を寄せていた人物であり、また自身の正体にも気づいていた理解者でもあったが、彼の死により表舞台へと立たざるを得なくなる。
+
:数少ない尊敬を寄せていた人物であり、また自身の正体にも気づいていた理解者でもあったが、彼の死により表舞台へと立たざるを得なくなる。
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
:階級的には上司。それなりに親しい間柄でヘンケン自身はブレックス同様に正体に感づいていた節がある。
 
:階級的には上司。それなりに親しい間柄でヘンケン自身はブレックス同様に正体に感づいていた節がある。
590行目: 619行目:  
:何かにつけて無茶な命令を下される相手だが、エゥーゴの出資者という事もあり丁重に扱っている。
 
:何かにつけて無茶な命令を下される相手だが、エゥーゴの出資者という事もあり丁重に扱っている。
   −
==== [[アクシズ]] ====
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====[[アクシズ]]====
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;[[ハマーン・カーン]]
 
;[[ハマーン・カーン]]
:元恋人。ミネバへの教育方針などで考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実。原典ではZ以降は2度と会うことはなく最終的には和解できないままお互いに破滅の道を突き進むこととなる。
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:元恋人。ミネバへの教育方針などの考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実である。原作では『Z』以降二度と会うことはなく、互いに破滅の道を突き進む。
 
:SRWシリーズでは作品によっては和解しよりを戻す展開も描かれている。
 
:SRWシリーズでは作品によっては和解しよりを戻す展開も描かれている。
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:ハマーンにララァの代わりを求めたシャアと、ジュドーにシャアの代わりを求めたハマーンは似た者同士だったと言われている。
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====[[カラバ]]====
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==== [[カラバ]] ====
   
;[[ハヤト・コバヤシ]]
 
;[[ハヤト・コバヤシ]]
 
:アムロ、ブライト同様に初代では敵同士であったが、Ζにおいては同志。カイからその正体を知らされ、いずれは表舞台で出るべきだとクワトロに言うが…。
 
:アムロ、ブライト同様に初代では敵同士であったが、Ζにおいては同志。カイからその正体を知らされ、いずれは表舞台で出るべきだとクワトロに言うが…。
602行目: 634行目:  
:なお「平和的な~」のくだりについては『[[スーパーロボット大戦A|A]]』にて[[ホシノ・ルリ|他作品のキャラ]]からも同様の評価をいただく事に。
 
:なお「平和的な~」のくだりについては『[[スーパーロボット大戦A|A]]』にて[[ホシノ・ルリ|他作品のキャラ]]からも同様の評価をいただく事に。
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==== [[ティターンズ]] ====
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====[[ティターンズ]]====
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;[[パプテマス・シロッコ]]
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
 
:ハマーン同様に敵視する事になるが、シロッコからはニュータイプのなりそこないと見下される。
 
:ハマーン同様に敵視する事になるが、シロッコからはニュータイプのなりそこないと見下される。
610行目: 643行目:  
:ジャミトフとともに敵対。初代設定で最初登場する第3次では彼の毒ガス攻撃を察知して密かにロンド・ベル隊が気付くように工作する。
 
:ジャミトフとともに敵対。初代設定で最初登場する第3次では彼の毒ガス攻撃を察知して密かにロンド・ベル隊が気付くように工作する。
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==== その他 ====
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====その他====
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;[[カイ・シデン]]
 
;[[カイ・シデン]]
:ジャブローにてカミーユと共に彼を救助したが、クワトロ=シャアと看破し、その後のハヤトへの手紙ではMSパイロットに甘んじるシャアを批判した。
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:ジャブローにてカミーユと救助されたが、クワトロ=シャアと看破され、ハヤト宛の手紙で一介のMSパイロットに甘んじていることを批判されている。
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:小説版『機動戦士ガンダム』では仲間になるが、キシリアを不必要に殺したために嫌悪感を持たれて離脱される。
 
;[[キグナン]]
 
;[[キグナン]]
 
:部下。月で接触し、ハマーンの動きを彼から知らされることになる。
 
:部下。月で接触し、ハマーンの動きを彼から知らされることになる。
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=== 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ===
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===機動戦士ガンダム 逆襲のシャア===
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;[[ナナイ・ミゲル]]
 
;[[ナナイ・ミゲル]]
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。<br />なお、[[ウッソ・エヴィン]]の母親である[[ミューラ・ミゲル]]と同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りも違うように設定されている)。<br />また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと一緒だったりする為、「記憶を失ったハマーンを云々」という'''誤解'''を招いた事もある。
+
:『[[逆襲のシャア]]』でのシャアの恋人であり、[[ネオ・ジオン]]の[[指揮官]]でもある。
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:なお、[[ウッソ・エヴィン]]の母親である[[ミューラ・ミゲル]]と同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りも違うように設定されている)。
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:また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと同じ為、「記憶を失ったハマーンを云々」という誤解を招いた事もある。
 
:本来ならクワトロ時代にはまだ会っていないと思われるが、スパロボでは何かしら会う事も度々。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、[[ロンド・ベル]]、[[ジュピトリアン]]、[[ネオ・ジオン]]による三者会談で、交渉が決裂した後、ハマーンによって監禁された時、彼女の手引きによって[[サザビー]]を貰い脱出する。
 
:本来ならクワトロ時代にはまだ会っていないと思われるが、スパロボでは何かしら会う事も度々。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、[[ロンド・ベル]]、[[ジュピトリアン]]、[[ネオ・ジオン]]による三者会談で、交渉が決裂した後、ハマーンによって監禁された時、彼女の手引きによって[[サザビー]]を貰い脱出する。
 
;[[クェス・パラヤ]]
 
;[[クェス・パラヤ]]
:『[[逆襲のシャア]]』において[[ニュータイプ]]としての素質を見いだすが、父を自身に求める彼女を煩わしいとも思っており、それ以前に無邪気ゆえに触れて欲しくないかつてのトラウマに土足で踏み込まれたこともあり、結局はララァと同様に戦闘にしか使えなかった。
+
:『[[逆襲のシャア]]』において[[ニュータイプ]]としての素質を見いだすが、彼女が自身に父性を求めていると気付かず煩わしく思い、それ以前に触れて欲しくないトラウマに無神経に踏み込まれたこともあって、彼女を戦闘マシーンとして使い捨ててしまった。
:なお、富野由悠季監督はクェスの本作の立ち位置は『機動戦士Ζガンダム』の主人公であるカミーユ・ビダンがモデルであるとされている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]]を使って[[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたニュータイプへと導けたのだが、それに対しこの頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためクェスを戦闘マシーンのように扱う等、以前の若きニュータイプへの態度の違いが、シャアがかつて持っていた人をより良く導く力を失っている事を象徴している。
+
:なお、富野由悠季監督はクェスのモデルを『Ζ』の主人公であるカミーユとしている。6年前の[[グリプス戦役]]の最中に[[偽名]][[エゥーゴ]]に居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたNTへと導けたのだが、この頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためにララァを戦闘マシーンのように扱ってしまい、シャアがかつて持っていた「人をよりよく導く力」を失っている事を象徴している。 
 
;[[ギュネイ・ガス]]
 
;[[ギュネイ・ガス]]
:部下。彼からはクェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれていた。
+
:部下。クェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれ、自身の悪い噂を吹聴された。
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
+
:SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが、同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
:[[地球連邦政府]]の参謀次官で、クェスの父親。シャアの巧みな話術に乗せられて小惑星[[アクシズ]]を彼に譲渡してしまう。
+
:[[地球連邦政府]]の参謀次官で、クェスの父親。巧みな話術で小惑星[[アクシズ]]を譲渡させた。
 
:ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
 
:ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
:『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、恋心を抱いていたクェスを奪った恨まれ役に過ぎなかった。しかし、後に青年に成長した彼には自らの唱えた思想の真理を理解されていく事になり、それは彼が「思わぬ運命」を辿っていく事になるのだった。
+
:『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、クェスを奪った恋仇に過ぎなかった。しかし、『閃光のハサウェイ』で青年に成長した彼はシャアの思想に感化され…。
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===機動戦士ガンダムUC===
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=== 機動戦士ガンダムUC ===
   
;[[フル・フロンタル]]
 
;[[フル・フロンタル]]
 
:自らを失った後の[[ネオ・ジオン]]残党を糾合した集団、通称「[[袖付き]]」にカリスマとして君臨する[[仮面キャラ|謎の仮面の男]]。
 
:自らを失った後の[[ネオ・ジオン]]残党を糾合した集団、通称「[[袖付き]]」にカリスマとして君臨する[[仮面キャラ|謎の仮面の男]]。
 
:外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。はたして、その素性とは…。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。OVA第7話のラストでは、意外な真実が明かされる事に。
 
:外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「[[スペースノイド|宇宙民]]の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。はたして、その素性とは…。ちなみに、OVA版での[[声優]]は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。OVA第7話のラストでは、意外な真実が明かされる事に。
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の[[偽物|影武者]]」という設定になっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の[[偽物|影武者]]」となっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
 
:[[世界観/Zシリーズ|Z世界]]での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
 
:[[世界観/Zシリーズ|Z世界]]での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
 
;[[スベロア・ジンネマン]]
 
;[[スベロア・ジンネマン]]
645行目: 684行目:  
:原作では接点が無いが『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では生前に彼からラプラスの箱を託されていた。しかし、シャアは自らの力で未来を切り拓くために、過去からの祈りにして呪いである箱を使うことをしなかった。
 
:原作では接点が無いが『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では生前に彼からラプラスの箱を託されていた。しかし、シャアは自らの力で未来を切り拓くために、過去からの祈りにして呪いである箱を使うことをしなかった。
   −
== 他作品との人間関係 ==
+
==他作品との人間関係==
 
クワトロ状態と同様に敵味方問わず他作品のキャラクターとの絡みは多い。
 
クワトロ状態と同様に敵味方問わず他作品のキャラクターとの絡みは多い。
   −
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
+
===[[ガンダムシリーズ]]===
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
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====宇宙世紀ガンダムシリーズ====
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;[[サイクロプス隊]]
 
;[[サイクロプス隊]]
 
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』ではともにジャブローに潜入している。『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
 
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』ではともにジャブローに潜入している。『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
702行目: 742行目:  
:『新』では彼と共謀してカガチを失脚に追いやる。
 
:『新』では彼と共謀してカガチを失脚に追いやる。
   −
==== アナザーガンダムシリーズ ====
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====アナザーガンダムシリーズ====
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;[[東方不敗マスター・アジア]]
 
;[[東方不敗マスター・アジア]]
 
:お互い[[ガンダムシリーズ]]において地球人類に絶望して人類の粛清の為に行動してしまった者同士。『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では彼にその苦悩を見抜かれ、逆襲という行動に出てしまう事を予期されていた。
 
:お互い[[ガンダムシリーズ]]において地球人類に絶望して人類の粛清の為に行動してしまった者同士。『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では彼にその苦悩を見抜かれ、逆襲という行動に出てしまう事を予期されていた。
745行目: 786行目:  
:『R』では、彼にニュータイプでなくても人は未来を創る事が出来ると諭される。その言葉を聞いて、クワトロ自身も自分もニュータイプに拘り過ぎていた事を反省したのか、未来で総帥になった時は[[ニュータイプ]]や[[オールドタイプ]]にそれほど固執している様子はなかった。
 
:『R』では、彼にニュータイプでなくても人は未来を創る事が出来ると諭される。その言葉を聞いて、クワトロ自身も自分もニュータイプに拘り過ぎていた事を反省したのか、未来で総帥になった時は[[ニュータイプ]]や[[オールドタイプ]]にそれほど固執している様子はなかった。
   −
==== 正暦作品 ====
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====正暦作品====
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;[[ハリー・オード]]
 
;[[ハリー・オード]]
 
:なんだか似ている人その2。『α外伝』と『Z』では共に金色のMSに乗っているのを見て、互いに実力があると認識した。
 
:なんだか似ている人その2。『α外伝』と『Z』では共に金色のMSに乗っているのを見て、互いに実力があると認識した。
754行目: 796行目:  
:『Z』ではやはりジ・エーデルに吹き込まれた彼によって[[黒歴史]]の終焉に自分とアムロの戦いが勃発する事を彼から告げられる。
 
:『Z』ではやはりジ・エーデルに吹き込まれた彼によって[[黒歴史]]の終焉に自分とアムロの戦いが勃発する事を彼から告げられる。
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==== ガンダムSEEDシリーズ ====
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====ガンダムSEEDシリーズ====
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;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 
:シャアと同じ[[仮面キャラ]]。『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』において、クルーゼは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』でのシャアの逆襲を肯定している。だが、クルーゼはシャアの真意を何一つ理解しておらず、ただ自身のエゴの正当化の為だけにシャアの行為を肯定したにすぎない。そのため、シャアの真意を知るアムロやカミーユ達を更に激怒させている。一方で『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』イベント「スパクロフェスティバル2」にて、案の定シャア本人もクルーゼの存在を許しておらず、彼との直接対決を展開した。
 
:シャアと同じ[[仮面キャラ]]。『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』において、クルーゼは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』でのシャアの逆襲を肯定している。だが、クルーゼはシャアの真意を何一つ理解しておらず、ただ自身のエゴの正当化の為だけにシャアの行為を肯定したにすぎない。そのため、シャアの真意を知るアムロやカミーユ達を更に激怒させている。一方で『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』イベント「スパクロフェスティバル2」にて、案の定シャア本人もクルーゼの存在を許しておらず、彼との直接対決を展開した。
768行目: 811行目:  
:『Z』では、自分の主張に同意して合流してきた彼らを、一度はこれまでの彼らの行いから彼らに辛辣かつ痛烈に批判するものの、彼らが深く反省した様子を見て[[ZEUTH]]に受け入れる事に。
 
:『Z』では、自分の主張に同意して合流してきた彼らを、一度はこれまでの彼らの行いから彼らに辛辣かつ痛烈に批判するものの、彼らが深く反省した様子を見て[[ZEUTH]]に受け入れる事に。
   −
==== 西暦作品 ====
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====西暦作品====
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;[[リボンズ・アルマーク]]
 
;[[リボンズ・アルマーク]]
 
:彼からはアムロの宿敵として一目置かれている一方で、迷いを持って戦っている事を嘲笑されていた。が、クワトロは追いつめられてなお虚勢を張るリボンズを「自らと向き合う事も出来ない弱い男」と一蹴する。
 
:彼からはアムロの宿敵として一目置かれている一方で、迷いを持って戦っている事を嘲笑されていた。が、クワトロは追いつめられてなお虚勢を張るリボンズを「自らと向き合う事も出来ない弱い男」と一蹴する。
778行目: 822行目:  
:世界観は違うが、『第3次Z時獄篇』では三人とも素顔で自軍参入を果し、中断メッセージでも共演した。
 
:世界観は違うが、『第3次Z時獄篇』では三人とも素顔で自軍参入を果し、中断メッセージでも共演した。
   −
==== リギルド・センチュリー ====
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====リギルド・センチュリー====
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;[[ベルリ・ゼナム]]
 
;[[ベルリ・ゼナム]]
 
:『X』では未来の[[ニュータイプ]]の一人である彼にも期待を寄せており、彼から諭された言葉も自身の考えを改める大きな要因となっている。
 
:『X』では未来の[[ニュータイプ]]の一人である彼にも期待を寄せており、彼から諭された言葉も自身の考えを改める大きな要因となっている。
790行目: 835行目:  
:『X』ではビーナス・グロゥブに残っていた宇宙世紀の記録からその存在を知られていた。
 
:『X』ではビーナス・グロゥブに残っていた宇宙世紀の記録からその存在を知られていた。
   −
==== SDガンダムシリーズ ====
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====SDガンダムシリーズ ====
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;[[黄金の騎士]]
 
;[[黄金の騎士]]
 
:別世界の自分自身、あるいは[[SDガンダムシリーズ|遥かな未来世界]]における生まれ変わり。
 
:別世界の自分自身、あるいは[[SDガンダムシリーズ|遥かな未来世界]]における生まれ変わり。
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=== リアル系 ===
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===リアル系===
==== [[マクロスシリーズ]] ====
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====[[マクロスシリーズ]]====
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;[[マクシミリアン・ジーナス]]
 
;[[マクシミリアン・ジーナス]]
 
:『[[スーパーロボット大戦D|D]]』では彼と同盟を結び、共に戦う。オールバック紳士仲間の一人。
 
:『[[スーパーロボット大戦D|D]]』では彼と同盟を結び、共に戦う。オールバック紳士仲間の一人。
807行目: 854行目:  
:『SC2』では彼を救助した。[[A3]]との交渉の為に止むを得ず彼を利用する場面もある。
 
:『SC2』では彼を救助した。[[A3]]との交渉の為に止むを得ず彼を利用する場面もある。
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==== その他リアル系 ====
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====その他リアル系====
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;[[マイヨ・プラート]]
 
;[[マイヨ・プラート]]
 
:なんだか似ている人その4。クワトロとして登場する際は、彼に強く尊敬されている事が多い。
 
:なんだか似ている人その4。クワトロとして登場する際は、彼に強く尊敬されている事が多い。
850行目: 898行目:  
:『X』と『X-Ω』にて敵対。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では彼に自身とハマーンの悲しい過去と胸中の想いを晒され嘲笑されるという卑劣極まりない精神攻撃に苦しめられる。
 
:『X』と『X-Ω』にて敵対。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では彼に自身とハマーンの悲しい過去と胸中の想いを晒され嘲笑されるという卑劣極まりない精神攻撃に苦しめられる。
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=== スーパー系 ===
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===スーパー系===
==== ダイナミック系 ====
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====ダイナミック系====
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;[[兜甲児]]
 
;[[兜甲児]]
 
:正義感溢れる彼を頼もしく思っており、頼りにしている。
 
:正義感溢れる彼を頼もしく思っており、頼りにしている。
 
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、[[ゲッターチーム]]と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
;宇門大介([[デューク・フリード]])、[[グレース・マリア・フリード]]
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;宇門大介([[デューク・フリード]]
:『COMPACT2第2部』及び『IMPACT』では、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼らと共に戦っていく事に。
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:『第4次(S)』では彼もエゥーゴに参加しており、共に[[ノイエDC]]を相手に宇宙で戦っていた。『COMPACT2』及び『IMPACT』でも、同じ[[ロンド・ベル]]隊で彼と共に戦っていく事に。
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;[[グレース・マリア・フリード]]
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:『COMPACT2』及び『IMPACT』では、同じ[[ロンド・ベル]]隊でデュークの妹である彼女と共に戦っていく事に。
 
;[[あしゅら男爵]]
 
;[[あしゅら男爵]]
 
:初期のシリーズでは同じ[[DC]]所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。[[鉄仮面]]繋がりでもある。
 
:初期のシリーズでは同じ[[DC]]所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。[[鉄仮面]]繋がりでもある。
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:アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で[[セイラ・マス|妹]]を思い出す場面も。
 
:アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で[[セイラ・マス|妹]]を思い出す場面も。
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==== その他のスーパー系 ====
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====その他のスーパー系====
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;[[破嵐万丈]]
 
;[[破嵐万丈]]
 
:『[[スーパーロボット大戦R|R]]』では、フィオナ達が5年前に忘れていった時流ソナーを彼から受け取って、それを辿って元に時代に戻ってきた彼らを救出する。
 
:『[[スーパーロボット大戦R|R]]』では、フィオナ達が5年前に忘れていった時流ソナーを彼から受け取って、それを辿って元に時代に戻ってきた彼らを救出する。
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:『T』ではかつて目的を持って戦いを起こした自身とハマーンの事を戦乱の種を蒔いていた彼女に「自分の子供同然」と見なされるが、ハマーンと共に毅然と彼女を否定した。
 
:『T』ではかつて目的を持って戦いを起こした自身とハマーンの事を戦乱の種を蒔いていた彼女に「自分の子供同然」と見なされるが、ハマーンと共に毅然と彼女を否定した。
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=== その他版権作品 ===
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===その他版権作品===
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;[[フェーダー・ゾーン]]
 
;[[フェーダー・ゾーン]]
 
:声がアムロと同じ。『T』ではシナリオ上では直接絡まないが、「海の藻屑にしてやろう」と挑発的な特殊台詞を口走る。当然シャア本人も、彼を前述のドゥガチ同様に『私怨にかられた輩』と断じている。
 
:声がアムロと同じ。『T』ではシナリオ上では直接絡まないが、「海の藻屑にしてやろう」と挑発的な特殊台詞を口走る。当然シャア本人も、彼を前述のドゥガチ同様に『私怨にかられた輩』と断じている。
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=== [[バンプレストオリジナル]] ===
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===[[バンプレストオリジナル]]===
;[[レーツェル・ファインシュメッカー]]
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;[[エルザム・V・ブランシュタイン|レーツェル・ファインシュメッカー]]
 
:色々と似ている人(どちらかというとクワトロ時代に近いが)。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ではシャアの理想に理解を示しつつも、「彼はそれを求めるのを急ぎすぎたのだ」と心中で呟く。
 
:色々と似ている人(どちらかというとクワトロ時代に近いが)。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ではシャアの理想に理解を示しつつも、「彼はそれを求めるのを急ぎすぎたのだ」と心中で呟く。
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
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:『T』では彼の投資を受けて自身のネオ・ジオンを組織する。お互いの人間性を認め合う関係にあったが、人類を守るために最終的には決別・敵対する。
 
:『T』では彼の投資を受けて自身のネオ・ジオンを組織する。お互いの人間性を認め合う関係にあったが、人類を守るために最終的には決別・敵対する。
 
;ラズロ・ファーエデン
 
;ラズロ・ファーエデン
:『[[リアルロボット戦線]]』に登場するブランチ([[デュプリケーター]]から生み出された人間)としてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
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:『[[リアルロボット戦線]]』に登場する[[リアルロボット戦線#用語|ブランチ]]としてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
 
:つまり、ラズロはシャアの御落胤である。さらに、ラズロの娘がムジカである。
 
:つまり、ラズロはシャアの御落胤である。さらに、ラズロの娘がムジカである。
 
;ムジカ・ファーエデン
 
;ムジカ・ファーエデン
 
:『リアルロボット戦線』の[[主人公]]。シャアの大ファンであり、彼自身にとっては血縁上の孫である。
 
:『リアルロボット戦線』の[[主人公]]。シャアの大ファンであり、彼自身にとっては血縁上の孫である。
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== 名台詞 ==
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==名台詞==
=== [[機動戦士ガンダム]] ===
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===[[機動戦士ガンダム]]===
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;「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道であんな獲物に出会うなどとは」
 
;「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道であんな獲物に出会うなどとは」
 
:第1話でのシャアの記念すべき最初の台詞。
 
:第1話でのシャアの記念すべき最初の台詞。
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:ちなみに、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]における[[グラハム・エーカー|敵エース]]がこれと同様の趣旨の台詞を吐いているのだが、彼の場合は見事に[[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム|有言実行してみせた]]。
 
:ちなみに、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]における[[グラハム・エーカー|敵エース]]がこれと同様の趣旨の台詞を吐いているのだが、彼の場合は見事に[[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム|有言実行してみせた]]。
 
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
 
;「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であったことから出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
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:起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
;「MS同士の格闘戦を初めてやったんだぞ!」
+
;「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」<br>「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」<br>「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」
:劇場版にて、補給部隊のガデム大尉から「赤い彗星が補給を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
+
:第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』という[[ホワイトベース]]のコードネームが初めて登場した場面である。
; 「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」  
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;「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」
:第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ていることしか出来ないシャア。池田氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
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:第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ている事しか出来ないシャア。[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
:ただし、コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かったと言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、クラウンの犠牲は不備のある作戦ゆえの結果だったとも言えなくない。
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:ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
 
;「これで勝てねば貴様は無能だ」
:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器が集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
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:第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器を集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込む[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]に対する内心。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 
:その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
 
;「勝利の栄光を君に!」
 
;「勝利の栄光を君に!」
 
:第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
 
:第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
;「フハハハハ…ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい!」(中略)<br />「君は良い友人だったが、君の[[デギン・ソド・ザビ|父上]]がいけないのだよ!」
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;「ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい!」(中略)<br />「君は良い友人であったが、君の[[デギン・ソド・ザビ|父上]]がいけないのだよ!フフフフ...ハハハハハハハ!」
 
:ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
 
:ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
 
:しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
 
:しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
998行目: 1,053行目:  
;「冗談ではない!」
 
;「冗談ではない!」
 
:ウッディに攻撃された際の台詞。
 
:ウッディに攻撃された際の台詞。
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができる!」
+
;「それ見たことか、付け焼刃に何ができるというか!」
:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を皮肉をこめて言った台詞。
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:第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死した[[マ・クベ]]を痛烈に皮肉る。
 
:しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「'''シャアが足を引っ張った所為だろう'''」と皮肉る視聴者も存在している。
 
:しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「'''シャアが足を引っ張った所為だろう'''」と皮肉る視聴者も存在している。
 
;「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
 
;「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
1,010行目: 1,065行目:  
:『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|CB]]』の『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』では[[DVE]]。
 
:『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|CB]]』の『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』では[[DVE]]。
 
;「ワァーーーッ!!」
 
;「ワァーーーッ!!」
:同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。
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:同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。<br>ちなみにこの時、叫びながらコントロールパネルも手を叩きつけたのだがその際に'''SEが鳴らなかった'''ので視聴者からは「'''寸止めした'''」とネタにされる事に。
;(今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
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:劇場版ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
   
;「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
 
;「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
 
:第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
 
:第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
1,025行目: 1,078行目:  
;「ジオンなき後は、ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
 
;「ジオンなき後は、ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
 
:最終話より。アムロとの死闘の末、シャアは彼を自らの同志に誘う。しかし、両者が互いに歩み寄ることは無かった。
 
:最終話より。アムロとの死闘の末、シャアは彼を自らの同志に誘う。しかし、両者が互いに歩み寄ることは無かった。
:『[[スーパーロボット大戦|第1次]]』では'''「私の言うことがわかるのなら同志になれ!」'''とアレンジされた上で、[[百式]]が敵を[[説得]]する際のセリフとして採用されている。
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:『[[スーパーロボット大戦|第1次]]』では'''「私の言うことがわかるのなら同志になれ!」'''とアレンジされた上で、[[百式]]が敵を[[説得]]する際の台詞として採用されている。
 
;「ヘルメットがなければ即死だった」
 
;「ヘルメットがなければ即死だった」
 
:[[セイラ・マス|セイラ]]がアムロと[[武術・格闘技|決闘]]したシャアの額に傷が付いているのに気付いた際の返答。何かとネタにされやすい台詞でもある。
 
:[[セイラ・マス|セイラ]]がアムロと[[武術・格闘技|決闘]]したシャアの額に傷が付いているのに気付いた際の返答。何かとネタにされやすい台詞でもある。
1,031行目: 1,084行目:  
;「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…」
 
;「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…」
 
:この台詞と共に手持ちのバズーカで[[キシリア・ザビ|キシリア]]を謀殺。[[ザビ家]]への復讐を完遂したシャアもまた、炎上する[[ア・バオア・クー]]に消えたはずであったが……。
 
:この台詞と共に手持ちのバズーカで[[キシリア・ザビ|キシリア]]を謀殺。[[ザビ家]]への復讐を完遂したシャアもまた、炎上する[[ア・バオア・クー]]に消えたはずであったが……。
:ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散るという[[トラウマイベント|スプラッタなもの]]であったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、劇場版ではグロテスクなバージョンになっているのだが…)。
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:ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、「首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散る」という[[トラウマイベント|スプラッタなもの]]であったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、'''劇場版ではグロテスクなバージョンになっている'''のだが…)。
 
:なお、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
 
:なお、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
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====劇場版====
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;「MS同士の格闘戦を初めてやったんだぞ!」
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:補給部隊の[[ガデム]]から「[[赤い彗星]]が[[補給]]を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。
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:自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
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;(今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
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:劇場版のララァの別離ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
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====小説版====
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;「ルロイ!!」<br />「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」
 
;「ルロイ!!」<br />「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」
 
:[[小説|小説版]]より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、[[ガンダム|「連邦の白いヤツ」]]は[[宇宙]]に消える…。
 
:[[小説|小説版]]より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、[[ガンダム|「連邦の白いヤツ」]]は[[宇宙]]に消える…。
 
:余談だが、『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
 
:余談だが、『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
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=== [[機動戦士Ζガンダム]] ===
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==== TV版 ====
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===[[機動戦士Ζガンダム]]===
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====TV版====
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;「アポリー中尉。調子はどうか?」<br>「ロベルト中尉、その過信は自分の足をすくうぞ」
 
;「アポリー中尉。調子はどうか?」<br>「ロベルト中尉、その過信は自分の足をすくうぞ」
 
:第1話における最初の台詞。[[ガンダムMk-II (黒)|ガンダムMk-II]]強奪作戦の最中、[[アポリー・ベイ|アポリー]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]との回線を通じてのやり取り。3人ともリラックスした様子で、互いの腹の中まで読めているようである。
 
:第1話における最初の台詞。[[ガンダムMk-II (黒)|ガンダムMk-II]]強奪作戦の最中、[[アポリー・ベイ|アポリー]]、[[ロベルト (ガンダム)|ロベルト]]との回線を通じてのやり取り。3人ともリラックスした様子で、互いの腹の中まで読めているようである。
 
:また、場所がサイド7であること、3機のMSで敵の拠点のコロニーを奇襲するなど、奇しくも話のシチュエーションは前作の第1話「ガンダム、大地に立つ」に酷似したものとなっている。
 
:また、場所がサイド7であること、3機のMSで敵の拠点のコロニーを奇襲するなど、奇しくも話のシチュエーションは前作の第1話「ガンダム、大地に立つ」に酷似したものとなっている。
;「この感触…アムロ・レイ…?ララァ・スンか?」
+
;「この感触…アムロ・レイ… ?ララァ・スンか?」
 
:同じく第1話、グリプスの偵察中、[[ニュータイプ]]としての[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]を察知した時の台詞。
 
:同じく第1話、グリプスの偵察中、[[ニュータイプ]]としての[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]を察知した時の台詞。
;「ジオンの寄せ集めで作ったコロニーとは言うが、ティターンズの秘密基地という話だ…」<br />「全く応答なし? まぁ、平和なときはこんなものか」
+
;「ジオンの寄せ集めで作ったコロニーとは言うが、ティターンズの秘密基地という話だ…」<br />「全く応答無し? まぁ、平和な時はこんなものか」
 
:同じく第1話、カミーユが宇宙港で[[ジェリド・メサ|ジェリド]]達といざこざを起こしていた頃、グリプスへと接近している最中に呟いた独白。
 
:同じく第1話、カミーユが宇宙港で[[ジェリド・メサ|ジェリド]]達といざこざを起こしていた頃、グリプスへと接近している最中に呟いた独白。
 
:[[一年戦争]]が終結して7年も経過しているためか、[[地球連邦軍]]もすっかり平和ボケしてしまっているようで、こんなに近づいても迎撃の[[モビルスーツ|MS]]が出てこない様子に少々拍子抜けしている様子である。
 
:[[一年戦争]]が終結して7年も経過しているためか、[[地球連邦軍]]もすっかり平和ボケしてしまっているようで、こんなに近づいても迎撃の[[モビルスーツ|MS]]が出てこない様子に少々拍子抜けしている様子である。
1,055行目: 1,121行目:  
:相手が肉親故の迷いから撃てずにいるカミーユに通信で飛ばした一喝。
 
:相手が肉親故の迷いから撃てずにいるカミーユに通信で飛ばした一喝。
 
;「シャア・アズナブルという人のことを知っているかね?」
 
;「シャア・アズナブルという人のことを知っているかね?」
: 両親を殺されて荒れるカミーユに対して。カミーユからは「尊敬しているが、組織に一人で対抗しようとして敗れた馬鹿な人」という答えが。この後、あくまで他人としてシャアを持ち出すクワトロに、結局カミーユは部屋を出て行ってしまう。
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:両親を殺されて荒れるカミーユに対して。カミーユからは「尊敬しているが、組織に一人で対抗しようとして敗れた馬鹿な人」という答えが。この後、あくまで他人としてシャアを持ち出すクワトロに、結局カミーユは部屋を出て行ってしまう。
 
;「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」
 
;「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」
 
:カミーユから何故軍人をやっているのかをたずねられた時の返答。あえて俗っぽい内容で答えてはぐらかしている。
 
:カミーユから何故軍人をやっているのかをたずねられた時の返答。あえて俗っぽい内容で答えてはぐらかしている。
 
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
:嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
 
;「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに何故こんな非道な事ができるのかと尋ねられた際の回答。
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:第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。最も、実行者が本当に痛みが解らないかと言えば[[シーマ・ガラハウ|決してそうとは]][[ジェリド・メサ|言い切れないのだが]]。
 
;「出資者は無理難題を仰る」
 
;「出資者は無理難題を仰る」
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者たちが連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後のセリフ。
+
:[[ウォン・リー]]らエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
 
:穿った見方をすれば番組スポンサーの注文に対する富野監督の代弁なのかも知れない。
 
:穿った見方をすれば番組スポンサーの注文に対する富野監督の代弁なのかも知れない。
 
;「軍隊っていうのは、ああいったものだ。アーガマでは君に甘すぎた。反省をしている」
 
;「軍隊っていうのは、ああいったものだ。アーガマでは君に甘すぎた。反省をしている」
 
:第9話で、カミーユをウォンが[[修正]]し、ロッカールームで意識を取り戻したカミーユに答えた台詞。
 
:第9話で、カミーユをウォンが[[修正]]し、ロッカールームで意識を取り戻したカミーユに答えた台詞。
:ララァの時のようにニュータイプの素養があるという事で特別扱いをしていたが、カミーユの場合は逆効果だったらしく増長を招いてしまい自分の指導の至らなさをクワトロも反省していた。
+
:ララァの時のように「ニュータイプの素養がある」という事で特別扱いをしていたが、カミーユの場合は逆効果だったらしく増長を招いてしまい自分の指導の至らなさをクワトロも反省していた。
 
;「妙だなジャブローの抵抗はこんなものではない。……何があるのだ?」
 
;「妙だなジャブローの抵抗はこんなものではない。……何があるのだ?」
 
:第12話ジャブローの風にて、ジャブロー制圧作戦が開始されたが、多くのモビルスーツが揚陸に成功し、予想よりも容易にジャブローのメイン滑走路とメインゲートを制圧できたことに関して。
 
:第12話ジャブローの風にて、ジャブロー制圧作戦が開始されたが、多くのモビルスーツが揚陸に成功し、予想よりも容易にジャブローのメイン滑走路とメインゲートを制圧できたことに関して。
1,123行目: 1,189行目:  
:ハマーンのキュベレイに百式の四肢を全て潰され、ハマーンから「これで終わりにするか、続けるか!?」と言われた際の台詞。決定権を委ねられているのはクワトロなのだが。
 
:ハマーンのキュベレイに百式の四肢を全て潰され、ハマーンから「これで終わりにするか、続けるか!?」と言われた際の台詞。決定権を委ねられているのはクワトロなのだが。
   −
==== 劇場版 ====
+
====劇場版====
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;「違うぞ」
 
;「違うぞ」
 
:劇場版Iでの台詞。レコアが「大尉にお尻を触られていた」とエマに話したことに対する否定。
 
:劇場版Iでの台詞。レコアが「大尉にお尻を触られていた」とエマに話したことに対する否定。
1,131行目: 1,198行目:  
:劇場版IIIにて。新作カットの皆でケーキを食べるシーンで、自分の分のケーキをファに要求した台詞。上記の台詞も含め、劇場版のクワトロは所々に人間臭いコミカルな台詞が追加されている。
 
:劇場版IIIにて。新作カットの皆でケーキを食べるシーンで、自分の分のケーキをファに要求した台詞。上記の台詞も含め、劇場版のクワトロは所々に人間臭いコミカルな台詞が追加されている。
   −
=== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ===
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===[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]===
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;「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
 
;「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
: 再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
+
:再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
 
;「これでは道化だよ」
 
;「これでは道化だよ」
 
:部下の[[カイザス・M・バイヤー|カイザス]]らに「これで兵の[[士気]]も上がる」と言われてもらした本音。
 
:部下の[[カイザス・M・バイヤー|カイザス]]らに「これで兵の[[士気]]も上がる」と言われてもらした本音。
1,155行目: 1,223行目:  
;「私は…世直しなど考えていない!!」
 
;「私は…世直しなど考えていない!!」
 
:アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
 
:アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
:アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意はスペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させることにあった。しかしこの言葉は、ネオ・ジオンの将兵たちやスウィート・ウォーターの難民などシャアを支持している層からしてみれば寝耳に水といった所だろう。
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:'''アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意は「スペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させる事」にあった'''。
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:しかし、この言葉はネオ・ジオンの将兵達やスウィート・ウォーターの難民等、'''シャアを支持している層からしてみれば「寝耳に水」'''といった所だろう。
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
 
;「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
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:アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。'''「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事'''<ref>非常に誤解されがちだが、'''「情けないモビルスーツ」とは[[リ・ガズィ]]の事を指した言葉ではない'''(もっとも、リ・ガズィとの戦闘では「そんなもの」呼ばわりされているが)。</ref>を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
:アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロに[[サイコフレーム]]を託した事が判明する。
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
 
;「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
: 地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかったことがこの台詞からも読み取れる。
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:地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかった事がこの台詞からも読み取れる。
; 「[[ララァ・スン]]は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
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;「[[ララァ・スン]]は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
 
:劇場版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
 
:劇場版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
:'''「お互いをよりよく解りあえるはずのニュータイプである[[主人公]]二人の末路が相互否定であり、これまで数々の名台詞を発したシャアの最後の言葉が甘ったれた恨み言であった」'''という事実が妙に考えさせられる<ref>余談だが、シャアを演じた[[声優]]である池田秀一氏は当初、上記のシャアの甘ったれた台詞に対しては複雑な心境であったという。しかし、後年には'''「情けない部分もまた、シャアという人物の一面なのだ」'''と受け入れている。</ref>。
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:'''「お互いをよりよく解りあえるはずのニュータイプである[[主人公]]二人の末路が相互否定であり、これまで数々の名台詞を発したシャアの最後の言葉が甘ったれた恨み言であった」'''という事実が妙に考えさせられる<ref>余談だが、シャアを演じた[[声優]]である[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏は当初、上記のシャアの甘ったれた台詞に対しては複雑な心境であったという。しかし、後年には'''「情けない部分もまた、シャアという人物の一面なのだ」'''と受け入れている。</ref>。
:『第3次Z時獄篇』では[[フル・フロンタル|フロンタル]]がシャアの負の部分を担った関係でこのやり取りはないが、'''最終話の多元宇宙迷宮でこの顛末がまるごと再現されている。'''迷いを越えた後にこんなものを見ることになったシャアの心境やいかに。
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:『第3次Z時獄篇』では[[フル・フロンタル|フロンタル]]がシャアの負の部分を担った関係でこのやり取りはないが、'''最終話の多元宇宙迷宮でこの顛末がまるごと再現されている。'''迷いを越えた後にこんなものを見る事になったシャアの心境やいかに。
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===[[機動戦士ガンダムUC]]===
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=== [[機動戦士ガンダムUC]] ===
   
;「潮時……か……」<br />「君に……託す……成すべきと、思ったことを……」
 
;「潮時……か……」<br />「君に……託す……成すべきと、思ったことを……」
:OVAおよびテレビアニメ『機動戦士ガンダムUC RE:0096』にて最期にシャアがバナージに向けて言った言葉。絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇に去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。
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:OVAおよびテレビアニメ『機動戦士ガンダムUC RE:0096』より。最期にシャアが[[バナージ・リンクス|バナージ]]に向けて言った言葉。
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:絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇へ去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。
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==スパロボシリーズの名台詞==
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===戦闘台詞===
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== スパロボシリーズの名台詞 ==
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=== 戦闘台詞 ===
   
;「カミーユ…私はお前達とは袂を分かったのだ!」<br />「カミーユ…お前なら本当に粛清されるべき存在が何であるか…気づいているはずだ!」
 
;「カミーユ…私はお前達とは袂を分かったのだ!」<br />「カミーユ…お前なら本当に粛清されるべき存在が何であるか…気づいているはずだ!」
 
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』及び『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で、[[ネオ・ジオン]]の総帥となった状態で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と対峙したときの戦闘台詞。[[グリプス戦役]]の頃に弟子とも右腕ともとれる存在を前に、シャアは何を思ったのか。そもそも、地球つぶしをしようとした発端はカミーユの精神崩壊にあったのだが…。
 
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』及び『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で、[[ネオ・ジオン]]の総帥となった状態で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と対峙したときの戦闘台詞。[[グリプス戦役]]の頃に弟子とも右腕ともとれる存在を前に、シャアは何を思ったのか。そもそも、地球つぶしをしようとした発端はカミーユの精神崩壊にあったのだが…。
 
;「ジュドー! 私はハマーン=カーンとは違う!」<br />「ジュドー、人の優しさだけで地球圏は救えんのだ!」
 
;「ジュドー! 私はハマーン=カーンとは違う!」<br />「ジュドー、人の優しさだけで地球圏は救えんのだ!」
:『IMPACT』『第2次α』『[[スーパーロボット大戦X|X]]』で、[[ネオ・ジオン]]の総帥となった状態で[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と対峙したときの戦闘台詞。スパロボでは[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と同じく将来を期待した弟子ともとれるニュータイプを敵にまわしてしまい、彼からも思想を否定される…。
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:『IMPACT』『第2次α』『[[スーパーロボット大戦X|X]]』『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で、[[ネオ・ジオン]]の総帥となった状態で[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と対峙したときの戦闘台詞。スパロボでは[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と同じく将来を期待した弟子ともとれるニュータイプを敵にまわしてしまい、彼からも思想を否定される…。
 
:もちろん、シャアも出来るのであればジュドーのように優しさで地球圏を救える方法を選択したに違いない。しかし、それではいつまでも地上に蔓延っている人間が宇宙へ巣立たないので、[[アクシズ]]を地球に落すという最後の手段に出ざるを得なかった彼の苦悩ぶりが伺える。
 
:もちろん、シャアも出来るのであればジュドーのように優しさで地球圏を救える方法を選択したに違いない。しかし、それではいつまでも地上に蔓延っている人間が宇宙へ巣立たないので、[[アクシズ]]を地球に落すという最後の手段に出ざるを得なかった彼の苦悩ぶりが伺える。
 
;「私はもうクワトロ・バジーナではないのだよ!」
 
;「私はもうクワトロ・バジーナではないのだよ!」
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『[[第2次Z]]』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『[[第2次Z]]』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
;「百式の発展型のようなものか!」<BR/>「その機体には、縁のようなものを感じるか・・・!」
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:『X』『T』では元エゥーゴの(=クワトロとしてのシャアを知る)カミーユ、ファ相手のみの特殊戦闘台詞となった。
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;「百式の発展型のようなものか!」<BR />「その機体には、縁のようなものを感じるか…!」
 
:対[[デルタプラス]]。
 
:対[[デルタプラス]]。
;「人類には災厄に立ち向かう強さがある!」<BR/>「まだ希望は残されている! 人類は滅びんさ!」<BR/>「人の心の光…それを信じればこそだ!」<BR/>「今の私は人類の革新を信じている!」
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;「人類には災厄に立ち向かう強さがある!」<BR />「まだ希望は残されている! 人類は滅びんさ!」<BR />「人の心の光…それを信じればこそだ!」<BR />「今の私は人類の革新を信じている!」
:『第3次Z』『X』より、味方時の戦闘台詞。一番目はクワトロ時代の名(迷?)言「人には恥ずかしさを感じる心がある」を下敷きにしているか。
+
:『第3次Z』『X』『T』より、味方時の戦闘台詞。一番目はクワトロ時代の名(迷?)言「人には恥ずかしさを感じる心がある」を下敷きにしているか。
 
:時獄篇では第41話のスポット参戦の時点でこれが出るため「もしや?」と思ったプレイヤーも多い。
 
:時獄篇では第41話のスポット参戦の時点でこれが出るため「もしや?」と思ったプレイヤーも多い。
 
:原作では人類に絶望していたシャアが言うのだから、非常に感慨深い台詞である。
 
:原作では人類に絶望していたシャアが言うのだから、非常に感慨深い台詞である。
;「フロンタルの妄言に踊らされるか…!」<BR/>「状況が見えていないから、過激な手段を使う…!」<BR/>「迷いはとうに振り切っている…!」<BR/>「君たちを追い込んだ責任を取らねばならない…!」
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;「フロンタルの妄言に踊らされるか…!」<BR />「状況が見えていないから、過激な手段を使う…!」<BR />「迷いはとうに振り切っている…!」<BR />「君たちを追い込んだ責任を取らねばならない…!」
 
:対ネオ・ジオンの特殊戦闘台詞。
 
:対ネオ・ジオンの特殊戦闘台詞。
 
;「フロンタルを妄信した結果が、これか!」
 
;「フロンタルを妄信した結果が、これか!」
 
:対[[アンジェロ・ザウパー|アンジェロ]]の特殊戦闘台詞。
 
:対[[アンジェロ・ザウパー|アンジェロ]]の特殊戦闘台詞。
 
;「世界の歪み…私、シャア・アズナブルが粛清する!」
 
;「世界の歪み…私、シャア・アズナブルが粛清する!」
:対ラスボスの特殊戦闘台詞(アンチスパイラル、[[至高神Z]]、[[魔獣エンデ]]、[[魔獣ホープス]])。
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:『第3次Z』以降追加された対ラスボスの特殊戦闘台詞。
 
;「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
 
;「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
 
:被弾(大破)台詞……なのだが、実は[[ナイチンゲール]]搭乗時にも言う。
 
:被弾(大破)台詞……なのだが、実は[[ナイチンゲール]]搭乗時にも言う。
1,212行目: 1,285行目:  
:『第3次Z』『X』『T』の戦闘開始時の台詞。
 
:『第3次Z』『X』『T』の戦闘開始時の台詞。
   −
=== [[旧シリーズ]] ===
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===[[旧シリーズ]]===
'''[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]'''
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;「どうしたのだララァ!」<br />ララァ「すみません大佐、わたし…」<br />「…そうか! ならば止めはせん。ララァの好きにするといい」
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:第3話「ダカールの制圧」より、[[ララァ・スン|ララァ]]が[[アムロ・レイ|アムロ]]の[[説得]]を受けての会話。余りにもあっさりとララァの心変わりを認めてしまっている。流石に物分かりが良すぎたためか、後の『[[第2次G]]』『[[第3次]]』『[[スーパーロボット大戦A|A]]』などララァ説得の展開がある作品では彼が生存していると説得を邪魔してくるようになった。
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'''[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]'''
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;[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]
;「フ…言いたい事をいうな」
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:;「どうしたのだララァ!」<br />ララァ「すみません大佐、わたし…」<br />「…そうか! ならば止めはせん。ララァの好きにするといい」
:第24(Sでは25)話「エゥーゴとの接触」でロンド・ベルに復帰する事に迷いを見せたクワトロに対して勝平が(あろうことか、'''おっちゃん呼ばわりして''')叱咤した際の返答。この事によりクワトロは再びロンド・ベルに復帰する事を決意する。
+
::第3話「ダカールの制圧」より、[[ララァ・スン|ララァ]]が[[アムロ・レイ|アムロ]]の[[説得]]を受けての会話。余りにもあっさりとララァの心変わりを認めてしまっている。流石に物分かりが良すぎたためか、後の『[[第2次G]]』『[[第3次]]』『[[スーパーロボット大戦A|A]]』などララァ説得の展開がある作品では彼が生存していると説得を邪魔してくるようになった。
:ちなみに、'''おっさん扱いにショックを受けたシャア'''が[[第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇|別世界]]にいたりする。
+
;[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]
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:;「フ…言いたい事をいうな」
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::第24(『S』では25)話「エゥーゴとの接触」でロンド・ベルに復帰する事に迷いを見せたクワトロに対して勝平が(あろうことか、'''おっちゃん呼ばわりして''')叱咤した際の返答。この事によりクワトロは再びロンド・ベルに復帰する事を決意する。
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::ちなみに、'''おっさん扱いにショックを受けたシャア'''が[[第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇|別世界]]にいる。
   −
=== [[αシリーズ]] ===
+
===[[αシリーズ]]===
'''α'''
  −
;「…そのガンダムが彼の復帰のきっかけとなれば良いがな…」
  −
:リアル系ルート第4話「死神と呼ばれたG」にて、キグナンを通じて手配させたサイコフレームを使ったアムロ専用ガンダムの名前が[[νガンダム]]に決定したと聞いて。
  −
;「お前達の背後にはザビ家の邪念が感じ取れる…それでは7年前と同じ悲劇を繰り返すだけだ」<br />「マ=クベ…過去の怨念で生きていける時代では無くなったのだ」<br />「そして、スペースノイドとアースノイドで争っている時代でも無い」
  −
:リアル系ルート第5話「ジオンの亡霊」で大気圏突入を控えたアーガマを護衛するべく部隊を展開した際、特殊周波数による通信でアクシズへの帰還を促すマ・クベからの命令を拒絶する。
  −
;「いや…エヴィンという名に心当たりはないな。もっともエゥーゴでは[[偽名]]を使っている者が多いがな…」
  −
:ジャブローへ向かうルート第12話「戦いは誰のために」のシナリオデモにて。ブライトから「ウッソの両親はエゥーゴに参加している可能性があるから何か知らないか?」と聞かれて返した返答。
  −
:確かにクワトロの言うようにエゥーゴにはその手合いが多いのは事実だが、何より'''そんなことを言ってる自分'''が一番偽名を数多く使っているので、何とも妙な説得力がある。傍らで話を聞いていた[[アムロ・レイ|アムロ]]は、これについては何とも言えない複雑な表情をしていた。
  −
;「…ところで、君はその仮面を被り、[[OZ]]に従い続けるつもりなのか?」<br />「昔、君と同じ様な仮面を被っていた人物がいたのでね…」
  −
:第13話「少女が見た流星」or「翼を持ったガンダム」にて、ゼクスと初対面した時に。もちろんクワトロが言っている人物はシャアの事。自分も同じ事をしたためか、ゼクスが自分と同じ境遇である事を悟っていたようである。
  −
;(νガンダム…いい機体だ。アナハイムにサイコフレームの情報を流した甲斐があったな)<br/>(やはり、アムロには白いガンダムがよく似合う…)
  −
:第42話(リーンホースJr.隊)「アクシズからの使者」にて自分が流出させた[[サイコフレーム]]を搭載した[[νガンダム]]に乗っているアムロを見てご満悦の台詞。まるで恋人に自分の好みのドレスを着せたかのような発言である。…ところで、アムロが後に[[Hi-νガンダム|青いガンダム]]に乗り変えた事をシャアはどう思ったのだろうか。
  −
:なお、「アムロが立ち直るきっかけになって欲しい」という理由付けが説明されているにも関わらず、'''『第2次α』のハマーン拒絶ルートで「情けないMSと戦って勝つ意味があるのか!?」の言い争いがある'''。ある意味台無しである。
  −
;「人には恥ずかしさを感じる心がある…」<br />「…だが、激動する情勢は私にそれを許してはくれないようだ」<br />「君達の期待に応えることは出来ないかもしれないが、私は私に与えられた役目を果たすつもりだ」
  −
:第51話(ラー・カイラム隊)「ダカールの日」にて、[[ダカール]]にある議事堂で開催される連邦議会の占拠する作戦の前に、いつまでも[[シャア・アズナブル|シャア]]である事を隠して、パイロットとしての身分に甘んじている事を、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]、[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の[[ニュータイプ]]少年の3人から詰め寄られた時に、選択肢として「シャアとして応える」を選んだ時の台詞。恥を忍んで、クワトロが自分のやる事を悟り腹を括った瞬間である。もちろん、この時に「クワトロとして応える」を選んでしまうと、原作通りにカミーユに[[修正]]されてしまう…。<br />しかし、最後の「君達の期待に応える事は出来ないかもしれないが~」という台詞は皮肉にも[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]にて現実化してしまう……。
  −
;「…今は…」<br/>「今は過去に囚われている時ではない」<br/>「…自分の殻に閉じこもる事をララァは決して喜びはしないぞ」<br/>「私もそう考え、ダカールでの演説を行ったのだ」<br/>「今度は君が自分の業を乗り越える番ではないのか?」
  −
:第53話(ラー・カイラム隊)「ソロモン攻略戦」にて、ソロモン攻略戦の直前にかつてララァが死んだ場所へ戻る事を躊躇するアムロに対して。
  −
;(…この宙域に来るのはララァを失った時以来だな)<br/>(そして…清算せねばならん過去の一つがここにある…)<br/>(…ガルマ、ララァ…今更お前達に許しは乞わん。だが、私にはやらねばならないことがあるのだ)
  −
:同じく53話、ソロモン攻略戦出撃時に。アムロにはああ言ったものの、シャアとしても当然複雑な心境で戦いに臨む事になる。また、ガルマをララァと同列で思い返し、「許しは乞わん」と発言している辺り、αシリーズのシャアにとってガルマは大切な友人であり、彼を謀殺した事は後悔しているようである。
     −
'''α外伝'''
+
;「ティターンズの下にいて、一つだけ感謝していることがある…それは地球連邦の腐敗ぶりをしることが出来たということだ」
+
:;「…そのガンダムが彼の復帰のきっかけとなれば良いがな…」
:第6話「情け無用のJ9」or「お呼びとあらば即参上」でティターンズから自軍に転じた後、ブランと対峙した際に言う台詞。後の反乱の一因となった事を窺わせる台詞で、第2次αでもアムロが指摘している。
+
::リアル系ルート第4話「死神と呼ばれたG」にて、キグナンを通じて手配させたサイコフレームを使ったアムロ専用ガンダムの名前が[[νガンダム]]に決定したと聞いて。
;「金色のモビルスーツに乗る者が、他にもいたとはな…!」
+
:;「お前達の背後にはザビ家の邪念が感じ取れる…それでは7年前と同じ悲劇を繰り返すだけだ」<br />「マ=クベ…過去の怨念で生きていける時代では無くなったのだ」<br />「そして、スペースノイドとアースノイドで争っている時代でも無い」
:第19話(ビシニティルート)「百年の恋」にて、ハリーの乗る金色の[[スモー (ゴールドタイプ)|スモー]]を見て。
+
::リアル系ルート第5話「ジオンの亡霊」で大気圏突入を控えたアーガマを護衛するべく部隊を展開した際、特殊周波数による通信でアクシズへの帰還を促すマ・クベからの命令を拒絶する。
;「かなりの時間が過ぎたとは言え、私は人の本質をそう簡単に信じることは出来んな」
+
:;「いや…エヴィンという名に心当たりはないな。もっともエゥーゴでは[[偽名]]を使っている者が多いがな…」
:第24話「大地の守護者」より、未来世界にてガリアのイノセントとの接触を提案するアムロの意見に反対する形で言った台詞。イノセントにザビ家やティターンズのような危険性を感じていたのが理由であり、この後の展開を考えれば決してクワトロの指摘も間違ってはいない。とはいえ、イノセントやムーンレィスが全て敵対者でないと言うアムロとは対照的であり(実際アーサー・ランクのような人物も居た)、続編での行動を考えれば、その伏線の一つともとれる台詞である。
+
::ジャブローへ向かうルート第12話「戦いは誰のために」のシナリオデモにて。ブライトから「ウッソの両親はエゥーゴに参加している可能性があるから何か知らないか?」と聞かれて返した返答。
;「確かにな…。だが、同じ悲劇が繰り返されるのを黙って見過ごすわけにはいかん」
+
::確かにクワトロの言うようにエゥーゴにはその手合いが多いのは事実だが、何より'''そんなことを言ってる自分'''が一番偽名を数多く使っているので、何とも妙な説得力がある。傍らで話を聞いていた[[アムロ・レイ|アムロ]]は、これについては何とも言えない複雑な表情をしていた。
:第38話「月光蝶」にて、ギンガナムに対して。
+
:;「…ところで、君はその仮面を被り、[[OZ]]に従い続けるつもりなのか?」<br />「昔、君と同じ様な仮面を被っていた人物がいたのでね…」
;「…………私は人の歴史の何たるかを未来世界で見てきた……………だが、その前に前回の戦いの決着は私自身の手でつけさせてもらう!」
+
::第13話「少女が見た流星」or「翼を持ったガンダム」にて、ゼクスと初対面した時に。もちろんクワトロが言っている人物はシャアの事。自分も同じ事をしたためか、ゼクスが自分と同じ境遇である事を悟っていたようである。
:難ルート最終話「ラグナロク」にて。クワトロの苦悩を看破していたシュウに「(人類を裁くのかどうするのか)結論は出たのか」と問われて。既にクワトロの心は決まっていたのだろう…。
+
:;(νガンダム…いい機体だ。アナハイムにサイコフレームの情報を流した甲斐があったな)<br />(やはり、アムロには白いガンダムがよく似合う…)
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::第42話(リーンホースJr.隊)「アクシズからの使者」にて自分が流出させた[[サイコフレーム]]を搭載した[[νガンダム]]に乗っているアムロを見てご満悦の台詞。まるで恋人に自分の好みのドレスを着せたかのような発言である。…ところで、アムロが後に[[Hi-νガンダム|青いガンダム]]に乗り変えた事をシャアはどう思ったのだろうか。
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::なお、「アムロが立ち直るきっかけになって欲しい」という理由付けが説明されているにも関わらず、'''『第2次α』のハマーン拒絶ルートで「情けないMSと戦って勝つ意味があるのか!?」の言い争いがある'''。ある意味台無しである。
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:;「人には恥ずかしさを感じる心がある…」<br />「…だが、激動する情勢は私にそれを許してはくれないようだ」<br />「君達の期待に応えることは出来ないかもしれないが、私は私に与えられた役目を果たすつもりだ」
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::第51話(ラー・カイラム隊)「ダカールの日」にて、[[ダカール]]にある議事堂で開催される連邦議会の占拠する作戦の前に、いつまでも[[シャア・アズナブル|シャア]]である事を隠して、パイロットとしての身分に甘んじている事を、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]、[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の[[ニュータイプ]]少年の3人から詰め寄られた時に、選択肢として「シャアとして応える」を選んだ時の台詞。恥を忍んで、クワトロが自分のやる事を悟り腹を括った瞬間である。もちろん、この時に「クワトロとして応える」を選んでしまうと、原作通りにカミーユに[[修正]]されてしまう…。<br />しかし、最後の「君達の期待に応える事は出来ないかもしれないが~」という台詞は皮肉にも[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]にて現実化してしまう……。
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:;「…今は…」<br />「今は過去に囚われている時ではない」<br />「…自分の殻に閉じこもる事をララァは決して喜びはしないぞ」<br />「私もそう考え、ダカールでの演説を行ったのだ」<br />「今度は君が自分の業を乗り越える番ではないのか?」
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::第53話(ラー・カイラム隊)「ソロモン攻略戦」にて、ソロモン攻略戦の直前にかつてララァが死んだ場所へ戻る事を躊躇するアムロに対して。
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:;(…この宙域に来るのはララァを失った時以来だな)<br />(そして…清算せねばならん過去の一つがここにある…)<br />(…ガルマ、ララァ…今更お前達に許しは乞わん。だが、私にはやらねばならないことがあるのだ)
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::同じく53話、ソロモン攻略戦出撃時に。アムロにはああ言ったものの、シャアとしても当然複雑な心境で戦いに臨む事になる。また、ガルマをララァと同列で思い返し、「許しは乞わん」と発言している辺り、αシリーズのシャアにとってガルマは大切な友人であり、彼を謀殺した事は後悔しているようである。
 +
;α外伝
 +
:;「ティターンズの下にいて、一つだけ感謝していることがある…それは地球連邦の腐敗ぶりをしることが出来たということだ」
 +
::第6話「情け無用のJ9」or「お呼びとあらば即参上」でティターンズから自軍に転じた後、ブランと対峙した際に言う台詞。後の反乱の一因となった事を窺わせる台詞で、第2次αでもアムロが指摘している。
 +
:;「金色のモビルスーツに乗る者が、他にもいたとはな…!」
 +
::第19話(ビシニティルート)「百年の恋」にて、ハリーの乗る金色の[[スモー (ゴールドタイプ)|スモー]]を見て。
 +
:;「かなりの時間が過ぎたとは言え、私は人の本質をそう簡単に信じることは出来んな」
 +
::第24話「大地の守護者」より、未来世界にてガリアのイノセントとの接触を提案するアムロの意見に反対する形で言った台詞。イノセントにザビ家やティターンズのような危険性を感じていたのが理由であり、この後の展開を考えれば決してクワトロの指摘も間違ってはいない。とはいえ、イノセントやムーンレィスが全て敵対者でないと言うアムロとは対照的であり(実際アーサー・ランクのような人物も居た)、続編での行動を考えれば、その伏線の一つともとれる台詞である。
 +
:;「確かにな…。だが、同じ悲劇が繰り返されるのを黙って見過ごすわけにはいかん」
 +
::第38話「月光蝶」にて、ギンガナムに対して。
 +
:;「…………私は人の歴史の何たるかを未来世界で見てきた……………だが、その前に前回の戦いの決着は私自身の手でつけさせてもらう!」
 +
::難ルート最終話「ラグナロク」にて。クワトロの苦悩を看破していたシュウに「(人類を裁くのかどうするのか)結論は出たのか」と問われて。既にクワトロの心は決まっていたのだろう…。
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]
 +
:;「…………今さら、詫びる気はない。…私を止めたいのなら、お前の力を見せてみろ…私が期待したお前の力を!」
 +
::第54話ハマーン休戦ルート「逆襲のシャア」or第56話ハマーン拒絶ルート「BEYOND THE TIME」に於ける[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]との[[戦闘前会話]]での台詞。[[αナンバーズ]]の誰よりもシャアを信じていたカミーユの言葉には、シャアも言葉を詰まらせていた。
 +
:;「相変わらずだな、ジュドー…。その強さと優しさがあれば、きっと人類は終わらないだろう」
 +
::同上。[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]との戦闘前会話での台詞。
 +
:;「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」
 +
::同上。[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]との戦闘前会話での台詞。それ以前の戦闘ではキンケドゥのことを[[シーブック・アノー|シーブック]]と呼んでいたが、ここではこちらの名前で呼ぶ。同じく[[偽名]]を名乗った人物という共通点がありながらも進んだ道は全く正反対であった事を暗示している。
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:;「甘いぞ、兜甲児! 悪は絶対に許さないのがお前の信条ではなかったのか! 私を倒してみせろ! そして、その力で人類に平和を導いてみせろ! それがお前達に与えられた使命だ!」
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::同上。[[兜甲児|甲児]]との戦闘前会話での台詞。甲児の正義感と純粋さを強く理解し、羨ましく思っているからこそ、自身と戦う事を躊躇する彼に対し、シャアは本心を叫ぶ。
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:;「いいだろう! そのセンチメンタリズムに付き合ってやる!」
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::同上。[[剣鉄也|鉄也]]との戦闘前会話で、嘗ての仲間を手に掛けるという大罪を他の誰にも犯させない為、自ら汚れ役を買って出た鉄也の覚悟を汲み取る。
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:;「………私は急ぎすぎたのか…。ララァ…教えてくれ…」
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::遂にかつての同志達である[[αナンバーズ]]の手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、「'''[[一年戦争]]で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと'''」そして「'''自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと'''」であろう。
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::前作でやむなく[[ティターンズ]]に下っていた時に見た[[地球連邦軍]]の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た[[黒歴史]]のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
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;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
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:;「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」<br />「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」
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::最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となって[[ザ・パワー]]の中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
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:;「次代の世界を担う若者として、私は君に期待した」<br />「君はそれに応え、私が去った後も悩み苦しみながら前へ進もうとした」<br />「私に見せてくれ、カミーユ。お前が望んだ人の未来を」
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::最終話にて、カミーユの前に霊として現れた際に発したメッセージ。本作に於けるカミーユの苦悩振りを、冥界から見守り続けていた事を仄めかしている。
   −
'''[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]'''
+
===[[Zシリーズ]]===
;「…………今さら、詫びる気はない。…私を止めたいのなら、お前の力を見せてみろ…私が期待したお前の力を!」
  −
:第54話ハマーン休戦ルート「逆襲のシャア」or第56話ハマーン拒絶ルート「BEYOND THE TIME」に於ける[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]との[[戦闘前会話]]での台詞。[[αナンバーズ]]の誰よりもシャアを信じていたカミーユの言葉には、シャアも言葉を詰まらせていた。
  −
;「相変わらずだな、ジュドー…。その強さと優しさがあれば、きっと人類は終わらないだろう」
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:同上。[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]との戦闘前会話での台詞。
  −
;「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」
  −
:同上。[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]との戦闘前会話での台詞。それ以前の戦闘ではキンケドゥのことを[[シーブック・アノー|シーブック]]と呼んでいたが、ここではこちらの名前で呼ぶ。同じく[[偽名]]を名乗った人物という共通点がありながらも進んだ道は全く正反対であった事を暗示している。
  −
;「甘いぞ、兜甲児! 悪は絶対に許さないのがお前の信条ではなかったのか! 私を倒してみせろ! そして、その力で人類に平和を導いてみせろ! それがお前達に与えられた使命だ!」
  −
:同上。[[兜甲児|甲児]]との戦闘前会話での台詞。甲児の正義感と純粋さを強く理解し、羨ましく思っているからこそ、自身と戦う事を躊躇する彼に対し、シャアは本心を叫ぶ。
  −
;「いいだろう! そのセンチメンタリズムに付き合ってやる!」
  −
:同上。[[剣鉄也|鉄也]]との戦闘前会話で、嘗ての仲間を手に掛けるという大罪を他の誰にも犯させない為、自ら汚れ役を買って出た鉄也の覚悟を汲み取る。
  −
;「………私は急ぎすぎたのか…。ララァ…教えてくれ…」
  −
:遂にかつての同志達である[[αナンバーズ]]の手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、『'''[[一年戦争]]で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと'''』そして『'''自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと'''』であろう。
  −
:前作でやむなく[[ティターンズ]]に下っていた時に見た[[地球連邦軍]]の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た[[黒歴史]]のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
     −
'''[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]'''
+
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
;「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」<br />「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」
+
:;「デュランダル議長とグラディス艦長…。あの二人…男と女か…」
:最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となって[[ザ・パワー]]の中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
+
::セツコ編第8話「世界が終わる時」より。[[シン・アスカ|シン]]を[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が説教しているというのに、色事にも注目している。
;「次代の世界を担う若者として、私は君に期待した」<br />「君はそれに応え、私が去った後も悩み苦しみながら前へ進もうとした」<br />「私に見せてくれ、カミーユ。お前が望んだ人の未来を」
+
:;「あの手の口調の人間は、腹に一物あるように思えるのだよ…」
:最終話にて、カミーユの前に霊として現れた際に発したメッセージ。本作に於けるカミーユの苦悩振りを、冥界から見守り続けていた事を仄めかしている。
+
::第12話「ブルースカイ・フィッシュ」より。[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]を警戒している理由。言わずもがな[[声優ネタ]]だが、それだけでなく似たキャラクター性から「似たもの同士だって自分だって解っているよ」という自虐も込めたセリフと思われる。
 +
:;「若さゆえ、か…」
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::第20話「ウソのない世界」より。ゲイナーの告白を聞いて微笑ましそうにこう呟く。
 +
:;「中途半端な戦い方は自分の腕への自信からか…! ではそれを砕く相手が現れたらどう戦うか、見せてもらおう!」
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::セツコ編第30話「罪の在処」におけるキラとの戦闘前会話より。数々の矛盾を抱えつつ中途半端な自己満足で戦争に乱入するキラに歴戦のエースの的確且つ痛烈な一言がお見舞いされる。
 +
:;「そして、止めなくてはならないのは 別動隊の彼らも同じだ。これ以上、戦いを拡大させないために何をすべきか認識しろ」
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::セツコ編第38話「踊る悪夢」より。優柔不断な態度が悪化してしまった[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して選択肢を与えるが、彼もまた冷たく突き放してしまう台詞。結局、別働隊の動向に関する情報は偽りだったため、クワトロの助言は無駄に終わった。
 +
:;「私は私が出来る事をするだけだ…!ここで果てるなら、そこまでの男だったという事だ!ギルバート・デュランダル!自らの力を誤った方向に向けたお前は私が討つ!」
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::第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」 に於ける[[メサイア]]攻防戦でのデュランダル(が乗っている[[ミネルバ]])との戦闘前会話。ついに実現した池田秀一声対決。
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:;(すまない、レコア…。私には…詫びる事しか出来ない…)
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::第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」にてレコアが戦死した時のモノローグ。原作通りにレコアを蔑ろにしてしまった自身の不手際に少なからず罪悪感を抱いていた。
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:;「何とでも言うがいい。だが、私は今の私に誇りを持っている。赤い彗星と決別したからこそ、私はお前を認めない…!クワトロ・バジーナとしてお前を討つ!」
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::最終話セツコ編「私の未来、みんなの未来」orランド編「俺の未来、お前の未来」におけるジ・エーデルとの戦闘前会話より。
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::クワトロとしての自分に誇りを持ち、赤い彗星と決別したキャスバルだったが、第2次Zではトレーズとの出会いで再び迷いを抱き始める。そして第3次Zでは再び「シャア・アズナブル」へと戻らざるを得なくなってしまう…
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;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク|ZSPD]]
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:;「私とて戦場以外の生活もあるよ…もっとも、モビルスーツの操縦のようにはいかないものだったがな」
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::グローリー・スターレポート第1話「熱闘!戦士の休息」より。それなりに「[[サンドマン杯]]」を満喫しているクワトロの意外な「ノリの良さ」をパートナーの[[ディアナ・ソレル|キエル]]から指摘されての返答。とは言え、言葉通り卓球はMSの操縦法と合点が違い過ぎた模様。
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:;「…もっともな疑問だな」<br />「互いに憎しみ合うだけでなく、他の動物を滅ぼし、地球の環境を汚染する生物…」<br />「そのような存在は星にとって害を成すものでしかない」
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::シークレットエピローグ最終話「黒い歴史を越えて」より。[[XAN-斬-]]から人類の存在意義を問われ、戸惑うZEUTHクルーの面々を他所に彼の疑問へ一定の理解を示すが、人類に諦観したかの如き発言を訝しむ万丈からは「それが貴方の答えですか?」と追求される。この時点では「…事実を述べたまでだ」と返答を濁していたクワトロであったが…。
 +
:;「私に再び問い掛けるか…。だが、既に答えは出ている」<br />「一片の迷いも無い信念。それがお前の強さか…」<br />「だが、私も退きはしない。迷いながらでも、私も世界と共に前へ進むつもりだ…人類の可能性に賭けて…!」
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::同上。XAN-斬-との戦闘前会話。揺ぎ無い意志を以って「悪」を成そうとするXAN-斬-の覚悟は、[[エグゼクター]]の計略を一概に否定する事が出来なかったクワトロにとって羨むべきものに映ったのかも知れない。
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|第2次Z再世篇]]
 +
:;「私もお前と同じだよ、リボンズ・アルマーク。自分が何者であるかを求めて戦っている」 <br />「虚勢を張るのは、ここまでだ。自らと向き合う事の出来ない弱い男に世界を任せるわけにはいかないのだ!」
 +
::第58話黒の騎士団ルート「革新」におけるリボンズとの戦闘前会話より。
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇|第3次Z時獄篇]]
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:;「くっ!?」<br />「気をつけろ! 何かが…これまでにない何かが起こるぞ!!」
 +
::『第3次Z時獄篇』プロローグより。[[エターナル]]でUCWに帰還した直後、ZEUTHを襲った[[新世時空震動|次元震]]……その中にあって「赤い彗星」は何かを感じ取る。それは……[[特異点|。]]
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:;「認めたくないものだな…。自分自身の若さ故の過ちというものを…かつて、そう言った男も時が流れて大人になり、変わっていった」<br />「だが、時代が変わっても決して変わらない不変のものもある」<br />「スーパーロボット大戦…。そして、そのプレイヤー達の情熱…その熱さを持った人間達が地球を守る事を私も信じている」
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::[[中断メッセージ/第3次Z時獄篇|中断メッセージ]]にて。『[[スーパーロボット大戦X|X]]』でも使用。
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::シャアの言う通り、子供の頃から大人になってもスパロボを続けているプレイヤーも少なくないであろう。
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:;(フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
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::自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
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:;(ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
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::第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
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:;「私はパイロットもやっているのでな」
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::同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
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:;(シャア・アズナブルの名を出しただと……?)<BR />(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)<BR />(フル・フロンタル……お前は一体……)
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::メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている<ref>類似したシチュエーションとして[[カイメラ]]に隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振舞っている。</ref>。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
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:;「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」<BR />「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」<BR />「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」
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::第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
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::ちなみに「ニュータイプによる誤解なき相互理解」は、UC最終局面でバナージが予期せぬ形で実現していたりする。
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:;「…お前たちがいるから、私はこのような真似も出来る…行くぞ、アムロ…Z-BLUE。私を否定するなら、私を止めてみせろ」
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::かつての戦友達を相手にして、この台詞と共に'''「直感」「集中」「直撃」がフェイズ開始の度に発動する'''。原作や過去作で敵対していた時とは違い、まさに迷いの無い「赤い彗星」の本気を現していると言える。フロンタルのような狡猾さはなく、パイロットとして真正面から相対してくるのがアムロの言うように「シャアらしい」と言える部分なのかもしれない。だからこそ手強い。総帥より純粋にパイロットとして戦いを挑んでくるシャア・アズナブルの気迫が精神コマンドとして現れ、自軍、そしてプレイヤーを威圧してくる。
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:;「…お前は私しか知りえない過去を知っていた。同時にそれには微妙にズレが生じていた…それこそが一つの世界に存在する同一人物…特異点の証だ」<br />「だが今の私は、お前の中のシャア・アズナブルとは違う。 今ここにいるのは、[[トレーズ・クシュリナーダ|様々な人間]]と出会い、そして別れを経験した男だ」
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::フロンタルに対して。フロンタルの持つ「シャア・アズナブル」の記憶は初代『ガンダム』からTV版『Z』に準拠したものであり、劇場版『Z』を辿り、さらに時空震動によって別の歴史を歩んだ現在のシャアとは細部が異なっている。
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:;「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」<BR />「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」<BR />「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」<BR />「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」<BR />「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」
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::ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄と[[サイデリアル|そこに待つもの]]を目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
 +
:;「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」<BR />「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! [[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]も[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]も手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」<BR />「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」<BR />「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」
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::フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「'''そうまでして私を怒らせたいか!'''」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
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::'''「迷いのなくなったシャア・アズナブル」'''がフロンタル、そして[[エタニティ・フラット|狂った未来]]を塗り替えようとする'''「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」'''が今のシャアとも言える。
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::なお、この台詞を読み解くと、フロンタルが人間ですらない、とアムロ同様の見解を持っていることがわかる。原作でもフロンタルはバナージに「亡霊」呼ばわりされている。
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:;「フル・フロンタル!」<BR />「互いにサイコ・フレームを装備した機体に乗っていたのが、幸いしたな!」<BR />「私とお前は、人々の意思を集める器に過ぎない! 未来を決めるのは、この世界に生きる全ての人々だ!」
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::時空修復を拒絶するフロンタルに対して。エタニティ・フラットを回避するギリギリの場面でシャアが取った方法は、'''サイコフレームを介して精神をつなぎ、自分の意識でフロンタルの意識を上書きする'''という荒業であった。
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::何気にフロンタルの名言である「人々の意思を集める器」というフレーズを使っているのがミソ。
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::同時にこの言葉はアムロが前作エンディングでクワトロに語った、「何かを犠牲にした変革も、誰かが人の在り方を強いることも認める気はない」という言葉への答えともなっている。
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:;「ララァ! 私を…世界を導いてくれっ!!」
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::大特異点であるアクシズに集められた、継続を望む意思達。幾多の仲間に導かれた先に発せられたのは、かつて在りし女性への正しき祈りだった。そして……。
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:;「だからと言って、お前のような男の感情の捌け口になるつもりはない!! 私とて赤い彗星と呼ばれた男だ! 感情に溺れた器の小さい男に遅れを取るつもりはない!!」
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::第58話「いがみ合う双子」より、ガドライトとの戦闘前会話の末節。自らの役目をほぼ果たし終えた事を理解しつつも、迷いを振り切った今のシャアにガドライトが敵うはずもなかった。
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:;「余計な隠し事をしていればストレスもある。君にも理解できるはずだ」
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::エーストークにて[[AG]]に対して。言われたAG当人は心当たりがあるのか動揺していた。
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]
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:;「それでこそ、私のライバルだ!」
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::第40話「赤い彗星の未来」にて、アムロとともにフル・フロンタルを追い詰めようとした際の戦闘会話。ともに新必殺技で以てシナンジュを大破へと追い込む。
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::原作にもある台詞であるが、ニュアンスは全く異なっている。
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::ちなみに、このセリフを言う直前にアムロが放った渾身の一撃は所謂「'''ラストシューティング'''」。かつて自分を破った最後の一撃を、自分の複製たる存在に叩きこむシーンを見てのセリフなので感慨深いといえる。ついでにいうと、この後フロンタルは[[ネオ・ジオング]]に乗って登場する。
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:;「バナージやミネバを見て、感じた…。想いを形にする事の重要さを」<br />「ハマーン…。私は今までお前に甘えていた」<br />「お前ならば、言葉にしなくても全てをわかってくれると勝手に思っていた」
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::同じく第40話にて、ハマーンとけじめをつけるための決闘に勝利して。相互理解ができるとされるニュータイプであろうと、言わなければ分からない事もある。それを悟ったシャアは「本当はシャアに頼りたい」という思いを口にしたハマーンにこう応える。'''「私と一緒に歩いてくれるか?」'''と。
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:;「わかり合うことは大切だが、わかっただけでは人間はどうしようもないということだ」
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::第42話「炎」より、トップレスたちに対するアムロの対応を見て、「わかり合う」ことの困難さを実感する刹那に対して。ニュータイプは言葉を介さずにわかり合うことのできる可能性の一つであるが、重要なのはわかったことに対してどうするか。わかり合ったからと言って、それが解決になるとは限らないのである。
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::別作品の話になるが、一例を挙げれば「'''[[森次玲二|他人の痛みがわかっても、そこから救ってやれねば意味がない]]'''」ということである。シャア自身、ハマーンとわかり合ったつもりでも彼女を孤独から救ってやれなかったために長らく関係がこじれていたのだから説得力のある発言である。
 +
:;「クロノに飼われた人類が次のステージに進むためには、これしか方法がないのだ!」<BR />「どんな手段でも構わん! 地球は一度滅びなければ、奴らに……!!」
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::第43話「BEYOND THE DIMENSION」にて。Z-BLUEではなく、黒歴史の始まりである「逆襲のシャア」の台詞。時獄篇におけるシャア同様絶望の未来を見たようだが、立ち向かうことを選んだZ-BLUEの方と異なり、地球の文明を後退させて[[御使い]]の到来を阻止しようとしているらしい。
 +
:;「人身御供の家系という事か」
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::同じく第43話にて。元はクワトロ時代にアムロから指摘された事であるが、今作のシャアは自分の立場とやるべき事を受け止めているため、納得したように笑顔で返している。
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:;「時代錯誤な名前をつけてくれる…!」
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::第45話「虹の彼方に」でフロンタルが[[ネオ・ジオング]]に乗って現れた時の台詞。
 +
:;「人の想いを受け止める器…。だが、それに頼っていては前へは進めないのだ…」
 +
::同じく第45話にて、アンジェロが撃破された直後の台詞。
 +
:;「お前の中のシャア・アズナブルは絶望し、それは新世時空震動で時空を跳び越え、器であるお前に入り込んだ」<br />「お前は純粋すぎたんだ、フロンタル。生真面目に世界を憂い、そして、答えを急ぎ、世界を一人で背負おうとした」<br />「…許せ。本当ならば、私こそがお前を理解しなければならなかった」
 +
::同じく第45話にて、虚無の世界でフロンタルに対して。同じ道を辿りながらも交わることのなかった「赤い彗星」……シャアにとってフロンタルという男は、あり得たかもしれない自分の姿だった。だからこそ自分がそれを理解せねばならなかったのだ、と。
   −
=== [[Zシリーズ]] ===
+
===COMPACTシリーズ===
'''[[スーパーロボット大戦Z|Z]]'''
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;「デュランダル議長とグラディス艦長…。あの二人…男と女か…」
  −
:セツコ編第8話「世界が終わる時」より。[[シン・アスカ|シン]]を[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が説教しているというのに、色事にも注目している。
  −
;「あの手の口調の人間は、腹に一物あるように思えるのだよ…」
  −
:第12話「ブルースカイ・フィッシュ」より。[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]を警戒している理由。言わずもがな[[声優ネタ]]だが、それだけでなく似たキャラクター性から「似たもの同士だって自分だって解っているよ」という自虐も込めたセリフと思われる。
  −
;「若さゆえ、か…」
  −
:第20話「ウソのない世界」より。ゲイナーの告白を聞いて微笑ましそうにこう呟く。
  −
; 「中途半端な戦い方は自分の腕への自信からか…! ではそれを砕く相手が現れたらどう戦うか、見せてもらおう!」
  −
:セツコ編第30話「罪の在処」におけるキラとの戦闘前会話より。数々の矛盾を抱えつつ中途半端な自己満足で戦争に乱入するキラに歴戦のエースの的確且つ痛烈な一言がお見舞いされる。
  −
;「そして、止めなくてはならないのは 別動隊の彼らも同じだ。これ以上、戦いを拡大させないために何をすべきか認識しろ」
  −
:セツコ編第38話「踊る悪夢」より。優柔不断な態度が悪化してしまった[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して選択肢を与えるが、彼もまた冷たく突き放してしまう台詞。結局、別働隊の動向に関する情報は偽りだったため、クワトロの助言は無駄に終わった。
  −
;「私は私が出来る事をするだけだ…!ここで果てるなら、そこまでの男だったという事だ!ギルバート・デュランダル!自らの力を誤った方向に向けたお前は私が討つ!」
  −
:第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」 に於ける[[メサイア]]攻防戦でのデュランダル(が乗っている[[ミネルバ]])との戦闘前会話。ついに実現した池田秀一声対決。
  −
;(すまない、レコア…。私には…詫びる事しか出来ない…)
  −
:第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」にてレコアが戦死した時のモノローグ。原作通りにレコアを蔑ろにしてしまった自身の不手際に少なからず罪悪感を抱いていた。
  −
;「何とでも言うがいい。だが、私は今の私に誇りを持っている。赤い彗星と決別したからこそ、私はお前を認めない…!クワトロ・バジーナとしてお前を討つ!」
  −
:最終話セツコ編「私の未来、みんなの未来」orランド編「俺の未来、お前の未来」におけるジ・エーデルとの戦闘前会話より。
  −
:クワトロとしての自分に誇りを持ち、赤い彗星と決別したキャスバルだったが、第2次Zではトレーズとの出会いで再び迷いを抱き始める。そして第3次Zでは再び「シャア・アズナブル」へと戻らざるを得なくなってしまう…
     −
'''[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク|ZSPD]]'''
+
;[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]
;「私とて戦場以外の生活もあるよ…もっとも、モビルスーツの操縦のようにはいかないものだったがな」
+
:;「…同じ過ちを繰り返す必要はあるまい。それが避けられるのなら、な」
:グローリー・スターレポート第1話「熱闘!戦士の休息」より。それなりに「[[サンドマン杯]]」を満喫しているクワトロの意外な「ノリの良さ」をパートナーの[[ディアナ・ソレル|キエル]]から指摘されての返答。とは言え、言葉通り卓球はMSの操縦法と合点が違い過ぎた模様。
+
::第2部宇宙激震篇第26話「動き出す幽鬼たち」より。[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]が[[プルツー]]への説得を試みようとした際、彼らに嘗ての自分と[[ララァ・スン|ララァ]]との関係を重ね、引き離そうとする[[ブライト・ノア|ブライト]]や[[藤原忍|]]を制して発した台詞。
;「…もっともな疑問だな」<br />「互いに憎しみ合うだけでなく、他の動物を滅ぼし、地球の環境を汚染する生物…」<br />「そのような存在は星にとって害を成すものでしかない」
+
:;「もう普通の軍隊では物足りなくなるかもしれんな、艦長」
:シークレットエピローグ最終話「黒い歴史を越えて」より。[[XAN-斬-]]から人類の存在意義を問われ、戸惑うZEUTHクルーの面々を他所に彼の疑問へ一定の理解を示すが、人類に諦観したかの如き発言を訝しむ万丈からは「それが貴方の答えですか?」と追求される。この時点では「…事実を述べたまでだ」と返答を濁していたクワトロであったが…。
+
::第2部宇宙激震篇シーン5自由選択ステージ終了後のインターミッションより。「[[星の屑作戦]]」阻止を前にしながらも、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]達女性陣が繰り広げる緊張感の無い遣り取りに「もう慣れた」と苦笑するブライトへ、上述の台詞を送る。
;「私に再び問い掛けるか…。だが、既に答えは出ている」<br />「一片の迷いも無い信念。それがお前の強さか…」<br />「だが、私も退きはしない。迷いながらでも、私も世界と共に前へ進むつもりだ…人類の可能性に賭けて…!」
+
:;「…忘れた方が、覚えていない方が幸せな事も有る」<br />「だが、人の業はそれをさせてはくれん…忌まわしい記憶と共に」
:同上。XAN-斬-との戦闘前会話。揺ぎ無い意志を以って「悪」を成そうとするXAN-斬-の覚悟は、[[エグゼクター]]の計略を一概に否定する事が出来なかったクワトロにとって羨むべきものに映ったのかも知れない。
+
::第3部銀河決戦篇第9話「そのために今、生きている」より。人間にとっての記憶の消去にあたる[[オモイカネ]]へのデバック作業に、難色を示すカミーユや[[結城沙羅|沙羅]]の言葉を受けた上で上述の発言を口にするが、意味深な言動はアムロや[[ホシノ・ルリ|ルリ]]から訝しまれる事に。
 +
:;「そんなものはない。戦いを終わらせるために戦う…そこに喜びや感謝などはない。…哀しみならばあるのかもしれん」
 +
::第3部銀河決戦篇第17話「ブッチャーの最期」より。爆死直前の[[キラー・ザ・ブッチャー]]が問い掛けた「戦いの意味」について各人が戸惑う中、彼の言葉を否定する。その一方でカミーユは、クワトロがブッチャーの言葉に黙って聞き入っていた事にも気付いていたが…。
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:;「この戦いの行方がどうなろうと…ザビ家の亡霊は滅ばねばならんのだ。もう一度…すべてをやり直さねばならん…! おまえは大義という言葉にしがみついているだけだ」
 +
::第3部銀河決戦篇第24話「宇宙の道標」より。[[フィフス・ルナ]]での決戦時、「大義」の名の下に己のエゴを主張する[[グレミー・トト|グレミー]]へ浴びせた批難。
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:;「敵…であったものの文化を知ることは、戦略的にも参考になる。…単純に、興味本位でもあるがね」
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::第3部銀河決戦篇第27話「マシンロボ・炎」より。「[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3|ゲキ・ガンガー3]]上映会」に出席した動機を、不敵な笑みと共に語る。
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:;「ナナイッ! 強制的に脱出させろっ!」
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::第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」で爆散寸前の[[α・アジール]]を目の当たりにして。同作ではシャアがクェスについて煩わしく思っていた本心を吐露する描写が無い代わりに、新たな時代を担う世代の代表たるクェスへ期待を寄せる描写が目立っている。それ故、彼女の死には沈痛な表情を浮かべていた。
   −
'''[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|第2次Z再世篇]]'''
+
===携帯機シリーズ===
;「私もお前と同じだよ、リボンズ・アルマーク。自分が何者であるかを求めて戦っている」 <br />「虚勢を張るのは、ここまでだ。自らと向き合う事の出来ない弱い男に世界を任せるわけにはいかないのだ!」
  −
:第58話黒の騎士団ルート「革新」におけるリボンズとの戦闘前会話より。
     −
'''[[第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇|第3次Z時獄篇]]'''
+
;A
;「くっ!?」<br/>「気をつけろ! 何かが…これまでにない何かが起こるぞ!!」
+
:;クワトロ「はめられたな。お前はハマーンに目を付けられていた」<br />グレミー「バカな…!!ではハマーンは私を始末するために…!!」<br />クワトロ「そういう女だ」
:『第3次Z時獄篇』プロローグより。[[エターナル]]でUCWに帰還した直後、ZEUTHを襲った[[新世時空震動|次元震]]……その中にあって「赤い彗星」は何かを感じ取る。それは……[[特異点|]]
+
::第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」にて、[[グレミー・トト|グレミー]]撃墜後の台詞。
;「認めたくないものだな…。自分自身の若さ故の過ちというものを…かつて、そう言った男も時が流れて大人になり、変わっていった」<br/>「だが、時代が変わっても決して変わらない不変のものもある」<br/>「スーパーロボット大戦…。そして、そのプレイヤー達の情熱…その熱さを持った人間達が地球を守る事を私も信じている」
+
::[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に反旗を翻すことを見透かされ体のいい捨て駒にされていたことに気付かなかったグレミーに、事の真相を指摘したが時すでに遅し、グレミーは失意と驚愕のまま散っていったのであった。
:[[中断メッセージ/第3次Z時獄篇|中断メッセージ]]にて。『[[スーパーロボット大戦X|X]]』でも使用。
+
:;「そろそろ歳でな。殴られずに済んだ」
:シャアの言う通り、子供の頃から大人になってもスパロボを続けているプレイヤーも少なくないであろう。
+
::第28話戦闘終了後にて左近寺博士のしごきにアムロが参加していない事を訊ねた[[ギャリソン時田|ギャリソン]]への返答。
;(フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
+
::当然ギャリソンは意味が分からず困惑するのだが、実はこの直前にアムロに「何故戻ってきたのか」と訊ねられており、煙に巻いた事に対し「[[カミーユ・ビダン|僕がもっと若かったら殴り倒していた]]」と言われた事からの発言である。
:自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
+
:;「私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもないのでな…!」
;(ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
+
::最終話における[[ヴィンデル・マウザー|ヴィンデル]]との戦闘前、「自分側の世界のシャアのように、お前もシャアとしてネオ・ジオンの総帥になれ」と暗に仄めかすヴィンデルに放った台詞。
:第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
+
::同じ言い回しでも正体をごまかすのに使った時と違い、シャアとは違う男して生きていく意志の強さがはっきりと表れている。しかし…
;「私はパイロットもやっているのでな」
+
:;クワトロ「さて、な。それに私はクワトロ・バジーナだ。シャアが何を考えているかは知らん」<br />カミーユ「ずるい答え…ですね」<br />クワトロ「少なくとも、今はその時ではないのでね」
:同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
+
::EDでカミーユに「また今回のような戦いが起きるかわからないから静養しておけ」と忠告したところ、カミーユにシャアと名指しされた上で「戦いが起きる事を望んでいるのか」と問われて。
;(シャア・アズナブルの名を出しただと……?)<BR/>(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)<BR/>(フル・フロンタル……お前は一体……)
+
::'''その時が来たらシャアに戻る気満々だった'''。この言葉にアムロは意味深な沈黙を浮かべ、ララァも不安を覚えている。
:メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている<ref>類似したシチュエーションとして[[カイメラ]]に隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振舞っている。</ref>。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
+
:;「もし、自分の心変わりを心配しているのなら…心配するな。ここにいる者たちが止めてくれる」
;「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」<BR/>「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」<BR/>「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」
+
::EDで主人公を救助した際に。ある意味、自分自身への忠告でもあるのだろう。
:第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
+
;R
:ちなみに「ニュータイプによる誤解なき相互理解」は、UC最終局面でバナージが予期せぬ形で実現していたりする。
+
:;「ザイデルよ、ニュータイプをそんな枠の中でしか考えられないから、それがわからないのだ」
;「…お前たちがいるから、私はこのような真似も出来る…行くぞ、アムロ…Z-BLUE。私を否定するなら、私を止めてみせろ」
+
::第30話「戦士、再び…」にて、ニュータイプを自分に都合の良いように解釈し、選民思想に利用する[[ザイデル・ラッソ|ザイデル]]から「ニュータイプなのになぜ、スペースノイドのために戦わない?」という質問に対して答えた台詞。
:かつての戦友達を相手にして、この台詞と共に'''「直感」「集中」「直撃」がフェイズ開始の度に発動する'''。原作や過去作で敵対していた時とは違い、まさに迷いの無い「赤い彗星」の本気を現していると言える。フロンタルのような狡猾さはなく、パイロットとして真正面から相対してくるのがアムロの言うように「シャアらしい」と言える部分なのかもしれない。だからこそ手強い。総帥より純粋にパイロットとして戦いを挑んでくるシャア・アズナブルの気迫が精神コマンドとして現れ、自軍、そしてプレイヤーを威圧してくる。
+
:;「かつての好敵手ほど仲間になれば頼もしい者はいないものだ」
;「…お前は私しか知りえない過去を知っていた。同時にそれには微妙にズレが生じていた…それこそが一つの世界に存在する同一人物…特異点の証だ」<br/>「だが今の私は、お前の中のシャア・アズナブルとは違う。 今ここにいるのは、[[トレーズ・クシュリナーダ|様々な人間]]と出会い、そして別れを経験した男だ」
+
::第30話「戦士、再び…」のシナリオエンドデモにて、共に戦うことになり戸惑う[[ジャミル・ニート|ジャミル]][[ランスロー・ダーウェル|ランスロー]]に対しての台詞。かつての[[ライバル]]であるアムロと共に戦うクワトロならではの台詞。
:フロンタルに対して。フロンタルの持つ「シャア・アズナブル」の記憶は初代『ガンダム』からTV版『Z』に準拠したものであり、劇場版『Z』を辿り、さらに時空震動によって別の歴史を歩んだ現在のシャアとは細部が異なっている。
+
;[[スーパーロボット大戦D|D]]
;「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」<BR/>「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」<BR/>「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」<BR/>「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」<BR/>「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」
+
:;「馬鹿な!? 地球が消えただと!?」
:ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄と[[サイデリアル|そこに待つもの]]を目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
+
::TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの[[声優]]である池田秀一氏が演じている。
;「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」<BR/>「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! [[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]][[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]も手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」<BR/>「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」<BR/>「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」
+
:;ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」<br />ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」<br />シャア「冗談ではない!」<br />ミリアルド「しかし…」<br />シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」
:フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「'''そうまでして私を怒らせたいか!'''」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
+
::ゲーム本編ではこうなる。冒頭、地球消滅を目の当たりにして。百戦錬磨のシャアも、さすがに[[地球]]そのものが消滅したとあっては驚かざるを得なかった模様。この後、ミリアルドが妙に冷静な事に「よくそんなに冷静でいられるものだ」と突っ込みを入れるが、ミリアルドにも「後から自分が冷静だったかと言われれば怪しい」と言い返されてしまう。
:'''「迷いのなくなったシャア・アズナブル」'''がフロンタル、そして[[エタニティ・フラット]]による狂った未来を塗り替えようとする'''「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」'''が今のシャアとも言える。
+
:;「それは私もそうだ。決着がついていないのだからな。…似すぎた者同士は、憎みあうこともある。だが…今はすでに異常な状況下だということをわかれ、アムロ」
:なお、この台詞を読み解くと、フロンタルが人間ですらない、とアムロ同様の見解を持っていることがわかる。原作でもフロンタルはバナージに「亡霊」呼ばわりされている。
+
::第1話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「惑乱の宇宙(そら)」でアムロに「自分とシャアは戦うしか道はなかった」と言われた際の発言。随分とあっさり、アムロと決着をつけたかったことを認めたものである。結局この後アムロはシャアの頼みを渋々受け入れ、共闘する事に。このように、Dは第一話からとにかくすごい展開が続く。
;「フル・フロンタル!」<BR/>「互いにサイコ・フレームを装備した機体に乗っていたのが、幸いしたな!」<BR/>「私とお前は、人々の意思を集める器に過ぎない! 未来を決めるのは、この世界に生きる全ての人々だ!」
+
:;「ほう…」
:時空修復を拒絶するフロンタルに対して。エタニティ・フラットを回避するギリギリの場面でシャアが取った方法は、'''サイコフレームを介して精神をつなぎ、自分の意識でフロンタルの意識を上書きする'''という荒業であった。
+
::で度々何かに感心したときに漏らす。これはエキセドル参謀が姿を現した時のもの。序盤が驚きの連続だったからか、滅多なことでもない限り動じない。
:何気にフロンタルの名言である「人々の意思を集める器」というフレーズを使っているのがミソ。
+
:;アムロ「地球か…再び見ることができるとは」<br />シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」<br />ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」<br />シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」<br />アムロ「シャア…貴様たちは…」<br />シャア「わかっているよ、アムロ。[[ギシン帝国|ギシン星間帝国]]、[[バロータ軍]]、地上では[[インベーダー]]、そして[[ルイーナ|謎の敵]]。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」<br />アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」<br />シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」<br />アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」
:同時にこの言葉はアムロが前作エンディングでクワトロに語った、「何かを犠牲にした変革も、誰かが人の在り方を強いることも認める気はない」という言葉への答えともなっている。
+
::第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
;「ララァ! 私を…世界を導いてくれっ!!」
+
:;シャア「アムロ、お前とカミーユで、フォローしてくれているものと思ったがな」<br />アムロ「俺にクェスの父親がわりをやらせるつもりだったのか? 無理だよ」<br />
:大特異点であるアクシズに集められた、継続を望む意思達。幾多の仲間に導かれた先に発せられたのは、かつて在りし女性への正しき祈りだった。そして……。
+
::「カイラスギリー攻防戦」にて、カイラスギリー攻略作戦の開始直前に、艦橋にやってきたクェスをギュネイに引き取らせて。悲劇を招いた原作と異なり、ちゃっかりクェスの父親役をアムロとカミーユに押し付けようとするシャアと、それは無理だと断るアムロという、どこかコミカルな場面になっている。
;「だからと言って、お前のような男の感情の捌け口になるつもりはない!! 私とて赤い彗星と呼ばれた男だ! 感情に溺れた器の小さい男に遅れを取るつもりはない!!」
+
:;「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」<br />「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」
:第58話「いがみ合う双子」より、ガドライトとの戦闘前会話の末節。自らの役目をほぼ果たし終えた事を理解しつつも、迷いを振り切った今のシャアにガドライトが敵うはずもなかった。
+
::最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
;「余計な隠し事をしていればストレスもある。君にも理解できるはずだ」
+
:;「く…バカな、この私が、恐怖しているというのか!? あの存在に!? ええい、動け、なぜ体が動かん!」
:エーストークにて[[AG]]に対して。言われたAG当人は心当たりがあるのか動揺していた。
+
::[[ルイーナ]]との最終決戦で、何度倒しても蘇ってくる[[ペルフェクティオ]]に、絶望的なまでの力の差を見せ付けられ、勝機を見出せずさすがの赤い彗星も'''恐怖のあまり身体が震え出した'''台詞。本人は現状を断固として認めようとせず、自分を何とか奮い立たせようと必死だが、身体のほうが震えてしまい身動きがとれずにいた。
 +
:;「ああ、そうだな…」
 +
::ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
 +
:;「ララァ…私に力を貸してくれ!」<br />「全パワーを解放! 直撃させる!」
 +
::シャアを[[Ζガンダム]]に乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通り[[ララァ・スン|ララァ]]の幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
   −
'''[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]'''
+
===Scramble Commanderシリーズ===
;「それでこそ、私のライバルだ!」
  −
:第40話「赤い彗星の未来」にて、アムロとともにフル・フロンタルを追い詰めようとした際の戦闘会話。ともに新必殺技で以てシナンジュを大破へと追い込む。
  −
:原作にもある台詞であるが、ニュアンスは全く異なっている。
  −
:ちなみに、このセリフを言う直前にアムロが放った渾身の一撃は所謂「'''ラストシューティング'''」。かつて自分を破った最後の一撃を、自分の複製たる存在に叩きこむシーンを見てのセリフなので感慨深いといえる。ついでにいうと、この後フロンタルは[[ネオ・ジオング]]に乗って登場する。
  −
;「バナージやミネバを見て、感じた…。想いを形にする事の重要さを」<br/>「ハマーン…。私は今までお前に甘えていた」<br/>「お前ならば、言葉にしなくても全てをわかってくれると勝手に思っていた」
  −
:同じく第40話にて、ハマーンとけじめをつけるための決闘に勝利して。相互理解ができるとされるニュータイプであろうと、言わなければ分からない事もある。それを悟ったシャアは「本当はシャアに頼りたい」という思いを口にしたハマーンにこう応える。'''「私と一緒に歩いてくれるか?」'''と。
  −
;「わかり合うことは大切だが、わかっただけでは人間はどうしようもないということだ」
  −
:第42話「炎」より、トップレスたちに対するアムロの対応を見て、「わかり合う」ことの困難さを実感する刹那に対して。ニュータイプは言葉を介さずにわかり合うことのできる可能性の一つであるが、重要なのはわかったことに対してどうするか。わかり合ったからと言って、それが解決になるとは限らないのである。
  −
:別作品の話になるが、一例を挙げれば「'''[[森次玲二|他人の痛みがわかっても、そこから救ってやれねば意味がない]]'''」ということである。シャア自身、ハマーンとわかり合ったつもりでも彼女を孤独から救ってやれなかったために長らく関係がこじれていたのだから説得力のある発言である。
  −
;「クロノに飼われた人類が次のステージに進むためには、これしか方法がないのだ!」<BR/>「どんな手段でも構わん! 地球は一度滅びなければ、奴らに……!!」
  −
:第43話「BEYOND THE DIMENSION」にて。Z-BLUEではなく、黒歴史の始まりである「逆襲のシャア」の台詞。時獄篇におけるシャア同様絶望の未来を見たようだが、立ち向かうことを選んだZ-BLUEの方と異なり、地球の文明を後退させて[[御使い]]の到来を阻止しようとしているらしい。
  −
;「人身御供の家系という事か」
  −
:同じく第43話にて。元はクワトロ時代にアムロから指摘された事であるが、今作のシャアは自分の立場とやるべき事を受け止めているため、納得したように笑顔で返している。
  −
;「時代錯誤な名前をつけてくれる…!」
  −
:第45話「虹の彼方に」でフロンタルが[[ネオ・ジオング]]に乗って現れた時の台詞。
  −
;「人の想いを受け止める器…。だが、それに頼っていては前へは進めないのだ…」
  −
:同じく第45話にて、アンジェロが撃破された直後の台詞。
  −
;「お前の中のシャア・アズナブルは絶望し、それは新世時空震動で時空を跳び越え、器であるお前に入り込んだ」<br/>「お前は純粋すぎたんだ、フロンタル。生真面目に世界を憂い、そして、答えを急ぎ、世界を一人で背負おうとした」<br/>「…許せ。本当ならば、私こそがお前を理解しなければならなかった」
  −
:同じく第45話にて、虚無の世界でフロンタルに対して。同じ道を辿りながらも交わることのなかった「赤い彗星」……シャアにとってフロンタルという男は、あり得たかもしれない自分の姿だった。だからこそ自分がそれを理解せねばならなかったのだ、と。
     −
=== COMPACTシリーズ ===
+
;「君が心配しているのは、あの時見た光景の事だな?言いたい事はわかるが…どうか信じてほしい。以前ならともかく、今の私は若者達が築き上げていこうとしているこの世界に希望を見出そうとしている。間違いは…犯さないつもりだ」
'''[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]'''
+
:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』のEDにて、一人[[アクシズ]]を治める為にアクシズへ行く事を決意した際、アムロに心配されて。ちなみにここでクワトロが言っている「あの時見た光景」というのは、最終決戦の直後に[[神名綾人|綾人]]によって見せられた[[平行世界|数多に存在する世界]]の可能性の中で、シャアによる[[アクシズ]]落としが実行された世界の光景の事。
;「…同じ過ちを繰り返す必要はあるまい。それが避けられるのなら、な」
  −
:第2部宇宙激震篇第26話「動き出す幽鬼たち」より。[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]が[[プルツー]]した際の台詞。ジュドーとプルツーに嘗ての自分と[[ララァ・スン|ララァ]]との関係を重ね、引き離そうとする[[ブライト・ノア|ブライト]][[藤原忍|忍]]を制して発した台詞。
  −
;「もう普通の軍隊では物足りなくなるかもしれんな、艦長」
  −
:第2部宇宙激震篇シーン5自由選択ステージ終了後のインターミッションより。「[[星の屑作戦]]」阻止を前にしながらも、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]達女性陣が繰り広げる緊張感の無い遣り取りに「もう慣れた」と苦笑するブライトへ、上述の台詞を送る。
  −
;「…忘れた方が、覚えていない方が幸せな事も有る」<br />「だが、人の業はそれをさせてはくれん…忌まわしい記憶と共に」
  −
:第3部銀河決戦篇第9話「そのために今、生きている」より。人間にとっての記憶の消去にあたる[[オモイカネ]]へのデバック作業に、難色を示すカミーユや[[結城沙羅|沙羅]]の言葉を受けた上で上述の発言を口にするが、意味深な言動はアムロや[[ホシノ・ルリ|ルリ]]から訝しまれる事に。
  −
;「そんなものはない。戦いを終わらせるために戦う…そこに喜びや感謝などはない。…哀しみならばあるのかもしれん」
  −
:第3部銀河決戦篇第17話「ブッチャーの最期」より。爆死直前の[[キラー・ザ・ブッチャー]]が問い掛けた「戦いの意味」について各人が戸惑う中、彼の言葉を否定する。その一方でカミーユは、クワトロがブッチャーの言葉に黙って聞き入っていた事にも気付いていたが…。
  −
;「この戦いの行方がどうなろうと…ザビ家の亡霊は滅ばねばならんのだ。もう一度…すべてをやり直さねばならん…! おまえは大義という言葉にしがみついているだけだ」
  −
:第3部銀河決戦篇第24話「宇宙の道標」より。[[フィフス・ルナ]]での決戦時、「大義」の名の下に己のエゴを主張する[[グレミー・トト|グレミー]]へ浴びせた批難。
  −
;「敵…であったものの文化を知ることは、戦略的にも参考になる。…単純に、興味本位でもあるがね」
  −
:第3部銀河決戦篇第27話「マシンロボ・炎」より。「[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3|ゲキ・ガンガー3]]上映会」に出席した動機を、不敵な笑みと共に語る。
  −
;「ナナイッ! 強制的に脱出させろっ!」
  −
:第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」で爆散寸前の[[α・アジール]]を目の当たりにして。同作ではシャアがクェスについて煩わしく思っていた本心を吐露する描写が無い代わりに、新たな時代を担う世代の代表たるクェスへ期待を寄せる描写が目立っている。それ故、彼女の死には沈痛な表情を浮かべていた。
     −
=== 携帯機シリーズ ===
+
===VXT三部作===
'''A'''
  −
;クワトロ「はめられたな。お前はハマーンに目を付けられていた」<br/>グレミー「バカな…!!ではハマーンは私を始末するために…!!」<br/>クワトロ「そういう女だ」
  −
:第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」にて、[[グレミー・トト|グレミー]]撃墜後の台詞。
  −
:[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に反旗を翻すことを見透かされ体のいい捨て駒にされていたことに気付かなかったグレミーに、事の真相を指摘したが時すでに遅し、グレミーは失意と驚愕のまま散っていったのであった。
  −
;「そろそろ歳でな。殴られずに済んだ」
  −
:第28話戦闘終了後にて左近寺博士のしごきにアムロが参加していない事を訊ねた[[ギャリソン時田|ギャリソン]]への返答。
  −
:当然ギャリソンは意味が分からず困惑するのだが、実はこの直前にアムロに「何故戻ってきたのか」と訊ねられており、煙に巻いた事に対し「[[カミーユ・ビダン|僕がもっと若かったら殴り倒していた]]」と言われた事からの発言である。
  −
;「私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもないのでな…!」
  −
:最終話における[[ヴィンデル・マウザー|ヴィンデル]]との戦闘前、「自分側の世界のシャアのように、お前もシャアとしてネオ・ジオンの総帥になれ」と暗に仄めかすヴィンデルに放った台詞。
  −
:同じ言い回しでも正体をごまかすのに使った時と違い、シャアとは違う男して生きていく意志の強さがはっきりと表れている。しかし…
  −
;クワトロ「さて、な。それに私はクワトロ・バジーナだ。シャアが何を考えているかは知らん」<br/>カミーユ「ずるい答え…ですね」<br/>クワトロ「少なくとも、今はその時ではないのでね」
  −
:EDでカミーユに「また今回のような戦いが起きるかわからないから静養しておけ」と忠告したところ、カミーユにシャアと名指しされた上で「戦いが起きる事を望んでいるのか」と問われて。
  −
:'''その時が来たらシャアに戻る気満々だった'''。この言葉にアムロは意味深な沈黙を浮かべ、ララァも不安を覚えている。
  −
;「もし、自分の心変わりを心配しているのなら…心配するな。ここにいる者たちが止めてくれる」
  −
:EDで主人公を救助した際に。ある意味、自分自身への忠告でもあるのだろう。
     −
'''R'''
+
;[[スーパーロボット大戦V|V]]
;「ザイデルよ、ニュータイプをそんな枠の中でしか考えられないから、それがわからないのだ」
+
:;「心配はいらない。[[フル・フロンタル|彼]]は彼として生きていけばいい…。[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]のような真似をするつもりはない」<br />「後は任せる…人の心の光に導かれた人類に」
:第30話「戦士、再び…」にて、ニュータイプを自分に都合の良いように解釈し、選民思想に利用する[[ザイデル・ラッソ|ザイデル]]から「ニュータイプなのになぜ、スペースノイドのために戦わない?」という質問に対して答えた台詞。
+
::宇宙ルート第38話「託された未来」にて、フロンタル自身が熱と光を発し、フロンタルがシャアの呪縛を断ち切った事を見届け、アムロに後を任せて去っていく。
;「かつての好敵手ほど仲間になれば頼もしい者はいないものだ」
+
;[[スーパーロボット大戦X|X]]
:第30話「戦士、再び…」のシナリオエンドデモにて、共に戦うことになり戸惑う[[ジャミル・ニート|ジャミル]][[ランスロー・ダーウェル|ランスロー]]に対しての台詞。かつての[[ライバル]]であるアムロと共に戦うクワトロならではの台詞。
+
:;「確かに戦いは人を強くする…。私は、その代償として失われる生命を無視しようとしてきた…。だが今、[[グレミー・トト|グレミー]]によって私は自分の戦いの始まり…大切な人が失われる痛みを思い出した」<br />「さげすみも侮辱も甘んじて受け入れる。私は、その程度の男だ」<br />「もう赤い彗星の名もジオン・ダイクンの名も捨てる…。私はただの男として一度は捨てた可能性にもう一度懸ける…!」
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::宇宙ルート第33話「シャアの迷い」にて、[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責やアムロとカミーユの導きを受けた後、グレミーに非難され、立ち直った際に。
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:;(それでこそだ、アムロ。だが、終生のライバルであるお前をつまらん連中にやらせはしないぞ)
 +
::第35話「さらなる高みへ」にて、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]に付いた数多くのMSパイロット達がアムロを狙って来た際に。
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;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 +
:;[[ディンゴ]]「総帥を続けるも辞めるも、あんたの自由だ。辞めたとしても優秀な官僚達が影武者でも立てて何とかしてくれるさ」<br />シャア「確かにな…。前線に立たせさえしなければ、どうとでもなるだろう」<br />シャア「だが、あんなつまらん役を押しつけられる影武者には同情する。となれば、道化役は私がやるしかあるまい」
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::シャア共闘ルート第44話「ハマーンの涙」にて。実際、後年は[[ジオン公国|ジオン共和国]]の首相の手で[[フル・フロンタル|シャアの影武者]]が造られている。そして、エキスパンション・シナリオではEDにて本当に[[世界観/V#宇宙世紀世界|別の世界]]では自身の影武者が作られた事を知ったと思われる。
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:;ハマーン「逝け!アクシズ!」<br />シャア「忌まわしい記憶と共に!」
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::激闘ルート第52話「可能性の光」にて。T3全員でアクシズを押し出す際に。ハマーンとの掛け合いで原作の名台詞と言葉は同じであるが、意味が全く正反対となっている。今作のシャアが人類への希望を失っていない証と言える。
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:;ダイマ「シャア・アズナブル! 君なら、俺の計画に賛同してくれると信じているぞ!」<br />シャア「あなたは私という人間を全く理解していないようだ」<br />ダイマ「ならば、ここでお前も始末する! 赤い彗星を討った俺とダイガイアンの力は人々の希望となる!」<br />シャア「散々道化を演じてきた私だが、そこまで堕ちるつもりはないな!」<br />ダイマ「まだお前には働いてもらう! 俺の銀河統一計画の人身御供としてな!」<br />シャア「そうはさせん! お前のような男に人類の未来を預ける事はこの私が許さない!」
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::激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」における[[ダイマ・ゴードウィン|ダイマ]]との戦闘前会話。人類を果てなき戦いの環へと導き、自身にも人身御供になるよう迫る誇大妄想狂の愚かな計画を阻止し、漸く革新と平和への道を歩みだそうとしている人類の未来を守る為に、赤い彗星も黎明戦争最後の戦いに挑む。
 +
:;シャア「それを決めるのは、お前ではない! 私が決める事だ!」<br />クェス「そうだよ、大佐! 大佐は大佐の望むままに生きればいいんだから!」<br />ギュネイ「バケモノめ! お前ごときの言葉で赤い彗星がひるむと思うなよ!」<br />ハマーン「シャア! お前の戦いを…生き方を私達に見せてくれ!」<br />シャア「感謝するぞ、みんな。その想いと共に私は戦おう」<br />ネバンエンデ「コノヨウナ 男マデ 愛ヲ 知ッテイルトハ!」<br />シャア「聞け、ネバンエンデ! 贖罪ではなく、私は一人の戦士としてお前のような存在を討つために戦うぞ!」
 +
::エキスパンション・シナリオ激闘ルート最終話「過去も因果も越えて」における[[ネバンエンデ]]との戦闘前会話。ネバンエンデに「世界を滅びに導く者」と別の可能性のシャアを揶揄するような形で詰られるも、シャアはそれを真っ向から切り捨て、ハマーン達の激励を受けながら、ジオンの赤い彗星でも総帥でもなく、人類の可能性と未来への希望を守るために戦う一人の戦士として、世界を破壊と絶望で満たそうとする鉄魔獣との真の最後の決戦に臨む。
   −
'''[[スーパーロボット大戦D|D]]'''
+
===単独作品===
;「馬鹿な!? 地球が消えただと!?」
  −
:TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの[[声優]]である池田秀一氏が演じている。
  −
;ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」<br />ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」<br />シャア「冗談ではない!」<br />ミリアルド「しかし…」<br />シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」
  −
:ゲーム本編ではこうなる。冒頭、地球消滅を目の当たりにして。百戦錬磨のシャアも、さすがに[[地球]]そのものが消滅したとあっては驚かざるを得なかった模様。この後、ミリアルドが妙に冷静な事に「よくそんなに冷静でいられるものだ」と突っ込みを入れるが、ミリアルドにも「後から自分が冷静だったかと言われれば怪しい」と言い返されてしまう。
  −
;「それは私もそうだ。決着がついていないのだからな。…似すぎた者同士は、憎みあうこともある。だが…今はすでに異常な状況下だということをわかれ、アムロ」
  −
:第1話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「惑乱の宇宙(そら)」でアムロに「自分とシャアは戦うしか道はなかった」と言われた際の発言。随分とあっさり、アムロと決着をつけたかったことを認めたものである。結局この後アムロはシャアの頼みを渋々受け入れ、共闘する事に。このように、Dは第一話からとにかくすごい展開が続く。
  −
;「ほう…」
  −
:で度々何かに感心したときに漏らす。これはエキセドル参謀が姿を現した時のもの。序盤が驚きの連続だったからか、滅多なことでもない限り動じない。
  −
;アムロ「地球か…再び見ることができるとは」<br />シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」<br />ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」<br />シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」<br />アムロ「シャア…貴様たちは…」<br />シャア「わかっているよ、アムロ。[[ギシン帝国|ギシン星間帝国]]、[[バロータ軍]]、地上では[[インベーダー]]、そして[[ルイーナ|謎の敵]]。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」<br />アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」<br />シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」<br />アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」
  −
:第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
  −
;「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」<br />「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」
  −
:最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
  −
;「く…バカな、この私が、恐怖しているというのか!? あの存在に!? ええい、動け、なぜ体が動かん!」
  −
:[[ルイーナ]]との最終決戦で、何度倒しても蘇ってくる[[ペルフェクティオ]]に、絶望的なまでの力の差を見せ付けられ、勝機を見出せずさすがの赤い彗星も'''恐怖のあまり身体が震え出した'''台詞。本人は現状を断固として認めようとせず、自分を何とか奮い立たせようと必死だが、身体のほうが震えてしまい身動きがとれずにいた。
  −
;「ああ、そうだな…」
  −
:ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
  −
;「ララァ…私に力を貸してくれ!」<br />「全パワーを解放! 直撃させる!」
  −
:シャアを[[Ζガンダム]]に乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通り[[ララァ・スン|ララァ]]の幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
     −
==== Scramble Commanderシリーズ ====
+
;[[スーパーロボット大戦64|64]]
;「君が心配しているのは、あの時見た光景の事だな?言いたい事はわかるが…どうか信じてほしい。以前ならともかく、今の私は若者達が築き上げていこうとしているこの世界に希望を見出そうとしている。間違いは…犯さないつもりだ」
+
:;「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」<br />「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」
:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]のEDにて、一人[[アクシズ]]を治める為にアクシズへ行く事を決意した際、アムロに心配されて。ちなみにここでクワトロが言っている「あの時見た光景」というのは、最終決戦の直後に[[神名綾人|綾人]]によって見せられた[[平行世界|数多に存在する世界]]の可能性の中で、シャアによる[[アクシズ]]落としが実行された世界の光景の事。
+
::「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
 +
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|MX PORTABLE]])
 +
:;「データはデータに過ぎん。それに私は人の力というものを信じている…」<br />「多くの者達と決別してまで信じた人の可能性だ…暴走した機械とその端末にそれを否定させる気はない!」
 +
::最終決戦にて、エルデに対して。当初は逆襲への迷いを抱いていたクワトロだったが、戦いを通して既に彼は自分の為すべき事を見出していた。真なる自分に戻るべく、「クワトロ・バジーナ」の最後の戦いが始まる。
 +
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])
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:;「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」<br />「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」
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::第29話「駆け抜けた宇宙」で、グラドス軍との戦闘中に[[ホワイトベース]]内部に潜入していた[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]達に売り飛ばす事目当てに主力MSを奪われてしまい、[[ルー・ルカ|ルー]]が捕まえてきた[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を人質にして降伏を勧告した台詞。普通は悪役のやる事であるが、状況が状況なので荒っぽい事も形振り構わずやる彼の一面が見られる。心なしか彼自身内心で楽しんでいる節がある。当然、彼の愛機である[[百式]]も[[モンド・アガケ|モンド]]に奪われている。
 +
:;「そう、いじめんでくれ。アルテイシア」
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::『XO』第28話「そして、地球へ」における追加場面。外宇宙遠征から帰ってみたらいつの間にかクワトロとして連邦軍へ寝返っていた兄シャアを問い詰める[[セイラ・マス|セイラ]]に対して。やはり妹には頭がなかなかあがらない模様。
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:;「…………。ハマーンが…逝ったか…」
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::第41話「戦士、再び…」にて[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]][[ΖΖガンダム]]に敗れ爆散した[[ハマーン・カーン|ハマーン]][[キュベレイ]]を見て、呟いた台詞。クワトロは死にはしないが、何気に原作の[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]最終回と正反対になっている。自分を愛してくれた女性の死を前にして、シャアは何を思ったのか…それは、本人にしか分からない…。
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:;「生き残れるかどうかは時の運だ。まだわからんよ」
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::『XO』第41話「戦士、再び…」における追加場面、[[ア・バオア・クー]]における[[ジオン公国|ジオン軍]]、[[ギガノス帝国|ギガノス軍]]との最終決戦において、[[グワジン]]を撃墜され[[キュベレイ]]で出撃した[[ハマーン・カーン|ハマーン]]を前にして。[[ララァ・スン|ララァ]]からは「大丈夫です…大佐が勝ちます」と激励されるものの、本人もハマーンに対して後ろめたさを感じているのか、妙に怖気づいていた。スパロボでもクワトロにしては、珍しい弱気な台詞である。
 +
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 +
:;「なんだ!? この今まで出会ったことのない奇妙なプレッシャーは!?」
 +
::第3話-1「ガンダム軍事介入」対[[ケロロ軍曹]]の[[戦闘前会話]]。
 +
::ちなみに、シャア役の[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏は[[ケロロ軍曹 (TV)|『ケロロ軍曹』]]にて西澤梅雄を演じている。
 +
:;「フッ…一発殴っておいてよく言う」
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::第3章「Zの鼓動」にて。[[コネクト・フォース]]への合流後、例によってアムロに素性を問い詰められ、それを制止したカミーユに対しての台詞。どうやら合流前の時点で既に[[修正|やらかした]]らしいが、それにしてもどこか爽やかな反応なのが妙な可笑しさを感じさせる。
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:;「君はやはり、私にはもったいないくらいの素晴らしい友人だよ」<br />「…君が生きていてくれて嬉しいよ」
 +
::第6章にてクワトロとしての姿でガルマと通信で会話した際に。本当に良き友人である彼を手にかけずに済み、ジオンと連邦が和解する事ができたこの結末は、シャアにとっても本当に安堵すると共に嬉しい結末だったに違いない。SRWシリーズにおいて、初めてシャアとガルマが共に救われた瞬間である。
   −
=== VXT三部作 ===
+
==スパロボシリーズの迷台詞==
'''[[スーパーロボット大戦V|V]]'''
+
===[[Zシリーズ]]===
;「心配はいらない。[[フル・フロンタル|彼]]は彼として生きていけばいい…。[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]のような真似をするつもりはない」<br/>「後は任せる…人の心の光に導かれた人類に」
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:宇宙ルート第38話「託された未来」にて、フロンタル自身が熱と光を発し、フロンタルがシャアの呪縛を断ち切った事を見届け、アムロに後を任せて去っていく。
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'''[[スーパーロボット大戦X|X]]'''
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;「確かに戦いは人を強くする…。私は、その代償として失われる生命を無視しようとしてきた…。だが今、[[グレミー・トト|グレミー]]によって私は自分の戦いの始まり…大切な人が失われる痛みを思い出した」<br/>「さげすみも侮辱も甘んじて受け入れる。私は、その程度の男だ」<br/>「もう赤い彗星の名もジオン・ダイクンの名も捨てる…。私はただの男として一度は捨てた可能性にもう一度懸ける…!」
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:宇宙ルート第33話「シャアの迷い」にて、[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責やアムロとカミーユの導きを受けた後、グレミーに非難され、立ち直った際に。
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;(それでこそだ、アムロ。だが、終生のライバルであるお前をつまらん連中にやらせはしないぞ)
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:第35話「さらなる高みへ」にて、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]に付いた数多くのMSパイロット達がアムロを狙って来た際に。
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'''[[スーパーロボット大戦T|T]]'''
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;[[ディンゴ]]「総帥を続けるも辞めるも、あんたの自由だ。辞めたとしても優秀な官僚達が影武者でも立てて何とかしてくれるさ」<br/>シャア「確かにな…。前線に立たせさえしなければ、どうとでもなるだろう」<br/>シャア「だが、あんなつまらん役を押しつけられる影武者には同情する。となれば、道化役は私がやるしかあるまい」
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:シャア共闘ルート第44話「ハマーンの涙」にて。実際、後年は[[ジオン公国|ジオン共和国]]の首相の手で[[フル・フロンタル|シャアの影武者]]が造られている。そして、エキスパンション・シナリオではEDにて本当に[[世界観/V#宇宙世紀世界|別の世界]]では自身の影武者が作られた事を知ったと思われる。
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;ハマーン「逝け!アクシズ!」<br/>シャア「忌まわしい記憶と共に!」
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:激闘ルート第52話「可能性の光」にて。T3全員でアクシズを押し出す際に。ハマーンとの掛け合いで原作の名台詞と言葉は同じであるが、意味が全く正反対となっている。今作のシャアが人類への希望を失っていない証と言える。
  −
;ダイマ「シャア・アズナブル! 君なら、俺の計画に賛同してくれると信じているぞ!」<br/>シャア「あなたは私という人間を全く理解していないようだ」<br/>ダイマ「ならば、ここでお前も始末する! 赤い彗星を討った俺とダイガイアンの力は人々の希望となる!」<br/>シャア「散々道化を演じてきた私だが、そこまで堕ちるつもりはないな!」<br/>ダイマ「まだお前には働いてもらう! 俺の銀河統一計画の人身御供としてな!」<br/>シャア「そうはさせん! お前のような男に人類の未来を預ける事はこの私が許さない!」
  −
:激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」における[[ダイマ・ゴードウィン|ダイマ]]との戦闘前会話。人類を果てなき戦いの環へと導き、自身にも人身御供になるよう迫る誇大妄想狂の愚かな計画を阻止し、漸く革新と平和への道を歩みだそうとしている人類の未来を守る為に、赤い彗星も黎明戦争最後の戦いに挑む。
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;シャア「それを決めるのは、お前ではない! 私が決める事だ!」<br/>クェス「そうだよ、大佐! 大佐は大佐の望むままに生きればいいんだから!」<br/>ギュネイ「バケモノめ! お前ごときの言葉で赤い彗星がひるむと思うなよ!」<br/>ハマーン「シャア! お前の戦いを…生き方を私達に見せてくれ!」<br/>シャア「感謝するぞ、みんな。その想いと共に私は戦おう」<br/>ネバンエンデ「コノヨウナ 男マデ 愛ヲ 知ッテイルトハ!」<br/>シャア「聞け、ネバンエンデ! 贖罪ではなく、私は一人の戦士としてお前のような存在を討つために戦うぞ!」
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:エキスパンション・シナリオ激闘ルート最終話「過去も因果も越えて」における[[ネバンエンデ]]との戦闘前会話。ネバンエンデに「世界を滅びに導く者」と別の可能性のシャアを揶揄するような形で詰られるも、シャアはそれを真っ向から切り捨て、ハマーン達の激励を受けながら、ジオンの赤い彗星でも総帥でもなく、人類の可能性と未来への希望を守るために戦う一人の戦士として、世界を破壊と絶望で満たそうとする鉄魔獣との真の最後の決戦に臨む。
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=== 単独作品 ===
+
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]
'''[[スーパーロボット大戦64|64]]'''
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:;「わかる…! 私にもわかるぞ、[[ララァ・スン|ララァ]]! 君も言っていた…! 可愛らしいものが嫌いな人などいない!」<br />「だからこそ、私はあれを…! あの動物を撃たなくてはならないのだ!」
;「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」<br />「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」
+
::第56話「シャア・アズナブルの真実」に於ける[[ボン太くん]]の[[戦闘前会話]]より。だめだこりゃ。なお、当のボン太くんもいきなりララァの話を持ち出されて困惑していた。
:「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
+
::なお、ララァは「美しいものが嫌いな人がいるのかしら」とは言ったことがある。
 +
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]
 +
:;「私も…それに入るのか…」
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::第29話日本ルートにて。[[クロウ・ブルースト|クロウ]]におっさん扱いされて。結構ショックそう。
 +
::『第3次Z』に登場するシャア(『逆シャア』時代)は33歳と、まだ「青年」と呼べる[[年齢]]なのに…<ref>尤も、『Z』の時点で『Ζガンダム』時代で27歳とすればさすがにそこまで歳は取ってないと思われるが。</ref>。もっとも20代のクロウから見れば、三十路のシャアは「おっさん」と呼ばれても仕方がないかもしれない。
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::ちなみに[[第4次スーパーロボット大戦|別世界]]には「おっちゃん」呼ばわりされても笑って済ませたシャアもいたりする。あちらは[[神勝平|子供]]相手に言われた事だったので笑って済ませられたが、やはり老け顔のクロウに言われてしまったのはショックだったのだろうか…。
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:;「カミーユ、シン、キラ、バナージ、クェス、カツ、ハサウェイ、ガロード、ヒイロ、五飛、彼等は私の理解を越えている」
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::同第29話日本ルートにて。これ以上ないくらいのシャアの本音。
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:;(私のいない間にハマーンもこれをやったのか…)
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::第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後の[[Dトレーダー]]で、恒例の[[AG]]による「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
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::さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
   −
'''『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|MX PORTABLE]])'''
+
===VXT三部作===
;「データはデータに過ぎん。それに私は人の力というものを信じている…」<br/>「多くの者達と決別してまで信じた人の可能性だ…暴走した機械とその端末にそれを否定させる気はない!」
  −
:最終決戦にて、エルデに対して。当初は逆襲への迷いを抱いていたクワトロだったが、戦いを通して既に彼は自分の為すべき事を見出していた。真なる自分に戻るべく、「クワトロ・バジーナ」の最後の戦いが始まる。
     −
'''[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])'''
+
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
;「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」<br />「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」
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:;カミーユ「しかし、驚きましたよ。アクシズを地球に落とそうとするような男がいる世界もあるなんて」<br />シャア「それは別のシャア・アズナブルだ。私の知った事ではない」<br />ハマーン「無責任ぶりはどこの世界でも変わらんようだがな」
:第29話「駆け抜けた宇宙」で、グラドス軍との戦闘中に[[ホワイトベース]]内部に潜入していた[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]達に売り飛ばす事目当てに主力MSを奪われてしまい、[[ルー・ルカ|ルー]]が捕まえてきた[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を人質にして降伏を勧告した台詞。普通は悪役のやる事であるが、状況が状況なので荒っぽい事も形振り構わずやる彼の一面が見られる。心なしか彼自身内心で楽しんでいる節がある。当然、彼の愛機である[[百式]]も[[モンド・アガケ|モンド]]に奪われている。
+
::エキスパンション・シナリオのEDにて、[[地球艦隊・天駆]]の側の[[世界観/V#宇宙世紀世界|世界]][[エクスクロス]]の側の[[世界観/X#戦争の世界|世界]]のシャアがどちらも[[アクシズ]]落としを行った事に関してのカミーユやハマーンとのやり取り。ジュドーやトビアが平行世界の自分達の存在を知った上で「どの世界の自分達も自分達で、みんな強く生きている」と言った直後でのやり取りな事もあり、あんまりな台詞にも見えてしまうが、暗に自身が人類への希望を失っておらず、人類の粛清に走るつもりも無いという事を改めて表明している台詞ともとれる。満面の笑みでシャアをいじるカミーユとハマーンの姿もなかなか印象的。
;「そう、いじめんでくれ。アルテイシア」
  −
:『XO』第28話「そして、地球へ」における追加場面。外宇宙遠征から帰ってみたらいつの間にかクワトロとして連邦軍へ寝返っていた兄シャアを問い詰める[[セイラ・マス|セイラ]]に対して。やはり妹には頭がなかなかあがらない模様。
  −
;「…………。ハマーンが…逝ったか…」
  −
:第41話「戦士、再び…」にて[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]の[[ΖΖガンダム]]に敗れ爆散した[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の[[キュベレイ]]を見て、呟いた台詞。クワトロは死にはしないが、何気に原作の[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]最終回と正反対になっている。自分を愛してくれた女性の死を前にして、シャアは何を思ったのか…それは、本人にしか分からない…。
  −
;「生き残れるかどうかは時の運だ。まだわからんよ」
  −
:『XO』第41話「戦士、再び…」における追加場面、[[ア・バオア・クー]]における[[ジオン公国|ジオン軍]][[ギガノス帝国|ギガノス軍]]との最終決戦において、[[グワジン]]を撃墜され[[キュベレイ]]で出撃した[[ハマーン・カーン|ハマーン]]を前にして。[[ララァ・スン|ララァ]]からは「大丈夫です…大佐が勝ちます」と激励されるものの、本人もハマーンに対して後ろめたさを感じているのか、妙に怖気づいていた。スパロボでもクワトロにしては、珍しい弱気な台詞である。
     −
'''[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]'''
+
==主な搭乗機体・関連機体==
;「なんだ!? この今まで出会ったことのない奇妙なプレッシャーは!?」
+
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前と[[アクシズ]]時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これは[[ガンダムシリーズ]]通しても一キャラクターとしてはトップ。
:第3話-1「ガンダム軍事介入」対[[ケロロ軍曹]]の[[戦闘前会話]]。
  −
:ちなみに、シャア役の池田氏は[[ケロロ軍曹 (TV)|『ケロロ軍曹』]]にて西澤梅雄を演じている。
  −
;「フッ…一発殴っておいてよく言う」
  −
:第3章「Zの鼓動」にて。[[コネクト・フォース]]への合流後、例によってアムロに素性を問い詰められ、それを制止したカミーユに対しての台詞。どうやら合流前の時点で既に[[修正|やらかした]]らしいが、それにしてもどこか爽やかな反応なのが妙な可笑しさを感じさせる。
  −
;「君はやはり、私にはもったいないくらいの素晴らしい友人だよ」<br/>「…君が生きていてくれて嬉しいよ」
  −
:第6章にてクワトロとしての姿でガルマと通信で会話した際に。本当に良き友人である彼を手にかけずに済み、ジオンと連邦が和解する事ができたこの結末は、シャアにとっても本当に安堵すると共に嬉しい結末だったに違いない。SRWシリーズにおいて、初めてシャアとガルマが共に救われた瞬間である。
  −
 
  −
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
  −
=== [[Zシリーズ]] ===
  −
'''[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]'''
  −
;「わかる…! 私にもわかるぞ、[[ララァ・スン|ララァ]]! 君も言っていた…! 可愛らしいものが嫌いな人などいない!」<br />「だからこそ、私はあれを…! あの動物を撃たなくてはならないのだ!」
  −
:第56話「シャア・アズナブルの真実」に於ける[[ボン太くん]]の[[戦闘前会話]]より。だめだこりゃ。なお、当のボン太くんもいきなりララァの話を持ち出されて困惑していた。
  −
:なお、ララァは「美しいものが嫌いな人がいるのかしら」とは言ったことがある。
  −
 
  −
'''[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]'''
  −
;「私も…それに入るのか…」
  −
:第29話日本ルートにて。[[クロウ・ブルースト|クロウ]]におっさん扱いされて。結構ショックそう。
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:『第3次Z』に登場するシャア(『逆シャア』時代)は33歳と、まだ「青年」と呼べる[[年齢]]なのに…<ref>尤も、『Z』の時点で『Ζガンダム』時代で27歳とすればさすがにそこまで歳は取ってないと思われるが。</ref>。もっとも20代のクロウから見れば、三十路のシャアは『おっさん』と呼ばれても仕方がないかもしれない。
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:ちなみに[[第4次スーパーロボット大戦|別世界]]には「おっちゃん」呼ばわりされても笑って済ませたシャアもいたりする。あちらは[[神勝平|子供]]相手に言われた事だったので笑って済ませられたが、やはり老け顔のクロウに言われてしまったのはショックだったのだろうか…。
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;「カミーユ、シン、キラ、バナージ、クェス、カツ、ハサウェイ、ガロード、ヒイロ、五飛、彼等は私の理解を越えている」
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:同第29話日本ルートにて。これ以上ないくらいのシャアの本音。
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;(私のいない間にハマーンもこれをやったのか…)
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:第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後の[[Dトレーダー]]で、恒例の[[AG]]による「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
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:さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
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=== VXT三部作 ===
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一覧に無い機体はガンダムWikiの[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 シャア・アズナブル][https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8A#.E6.90.AD.E4.B9.97.E6.A9.9F.E4.BD.93.E3.83.BB.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 クワトロ・バジーナ]を参照。
'''[[スーパーロボット大戦T|T]]'''
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;カミーユ「しかし、驚きましたよ。アクシズを地球に落とそうとするような男がいる世界もあるなんて」<br />シャア「それは別のシャア・アズナブルだ。私の知った事ではない」<br />ハマーン「無責任ぶりはどこの世界でも変わらんようだがな」
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:エキスパンション・シナリオのEDにて、[[地球艦隊・天駆]]の側の[[世界観/V#宇宙世紀世界|世界]]と[[エクスクロス]]の側の[[世界観/X#戦争の世界|世界]]のシャアがどちらも[[アクシズ]]落としを行った事に関してのカミーユやハマーンとのやり取り。ジュドーやトビアが平行世界の自分達の存在を知った上で「どの世界の自分達も自分達で、みんな強く生きている」と言った直後でのやり取りな事もあり、あんまりな台詞にも見えてしまうが、暗に自身が人類への希望を失っておらず、人類の粛清に走るつもりも無いという事を改めて表明している台詞ともとれる。満面の笑みでシャアをいじるカミーユとハマーンの姿もなかなか印象的。
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== 主な搭乗機体・関連機体 ==
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===劇中での搭乗機体===
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前と[[アクシズ]]時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これは[[ガンダムシリーズ]]通しても一キャラクターとしてはトップ。
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<!-- 正史・非正史を問わず多くの機体に搭乗しているため、スパロボwikiに項目のある機体のみを列挙する。 -->
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=== 劇中での搭乗機体 ===
   
;[[シャア専用ザク]]
 
;[[シャア専用ザク]]
:赤く塗装した[[ザク (指揮官機)|指揮官用ザクII]]
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:赤く塗装した[[ザク (指揮官機)|指揮官用ザクII]]。シャアの卓越した[[技量]]で'''「通常の3倍の速度」'''を実現させた名機。
 
;[[シャア専用ズゴック]]
 
;[[シャア専用ズゴック]]
 
:赤く塗装した後期生産型[[ズゴック]]。
 
:赤く塗装した後期生産型[[ズゴック]]。
1,522行目: 1,595行目:  
;[[リック・ディアス]]
 
;[[リック・ディアス]]
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
 
:赤く塗装された専用機に搭乗。
 +
:フランクリン・ビダンによって専用機を失い、Mk-IIのパイロットの座をカミーユに譲り、百式が搬入されるまでの間は、アポリーかロベルトの機体を借りて出撃する事もあった。
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
 
:TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、[[主人公]]である[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に先んじて搭乗した。
1,534行目: 1,608行目:  
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』のサザビー。『[[MSV|CCA-MSV]]』では、[[サザビー]]の発展型。
 
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』のサザビー。『[[MSV|CCA-MSV]]』では、[[サザビー]]の発展型。
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=== 他作品での搭乗機体 ===
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===他作品での搭乗機体===
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;[[旧ザク|ザクI]]
 
;[[旧ザク|ザクI]]
:『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。<br/>ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。
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:『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。
 
;[[グフ]]
 
;[[グフ]]
 
:当時の絵本で赤い塗装の機体が登場している。
 
:当時の絵本で赤い塗装の機体が登場している。
1,561行目: 1,636行目:  
:漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
 
:漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
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=== 関連機体 ===
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===関連機体===
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;[[シュツルム・ディアス]]
 
;[[シュツルム・ディアス]]
 
:クワトロ用に開発されていたが、作中では乗らなかった。
 
:クワトロ用に開発されていたが、作中では乗らなかった。
1,572行目: 1,648行目:  
:本来はシャア用の予備機であったと言われる。
 
:本来はシャア用の予備機であったと言われる。
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=== SRWでの搭乗機体 ===
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===SRWでの搭乗機体===
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;[[フルアーマー百式改]]
 
;[[フルアーマー百式改]]
 
:百式改の強化版として搭乗。
 
:百式改の強化版として搭乗。
1,580行目: 1,657行目:  
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』にて、己の迷いを断ち切るべく[[ゼロシステム]]を起動させるために、一時的に搭乗した。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』にて、己の迷いを断ち切るべく[[ゼロシステム]]を起動させるために、一時的に搭乗した。
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== 余談 ==
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==余談==
 
*実写[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ゲームソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
 
*実写[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ゲームソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、'''ケツ顎'''という衝撃的なルックスで登場した。
 
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、なんと上記のゲーム中において、「'''[[ホワイトベース隊]]の戦力にして[[地球連邦軍]]の[[V作戦]]の一翼を担う[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する'''」という大戦果を挙げている。
 
**容姿がネタにされやすいケツ顎のシャアだが、なんと上記のゲーム中において、「'''[[ホワイトベース隊]]の戦力にして[[地球連邦軍]]の[[V作戦]]の一翼を担う[[ガンタンク]]と[[ガンキャノン]]を単機で撃破する'''」という大戦果を挙げている。
1,587行目: 1,664行目:  
**おまけに後の劇場版『Ζ』においては自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。本名のキャスバルでもなく、エドワウでもなく、クワトロですらなく、あくまでもシャアはシャアか。ある意味、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』で徹底して[[偽名]]で扱われたキンケドゥ=[[シーブック・アノー|シーブック]]とは対照的である。
 
**おまけに後の劇場版『Ζ』においては自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。本名のキャスバルでもなく、エドワウでもなく、クワトロですらなく、あくまでもシャアはシャアか。ある意味、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』で徹底して[[偽名]]で扱われたキンケドゥ=[[シーブック・アノー|シーブック]]とは対照的である。
 
**なお、声優の[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏はクワトロを演じるに当たって「'''素のキャスバル'''」を前面に出す事を心がけており、シャアとはかなり違う演技をしたと語っている。
 
**なお、声優の[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏はクワトロを演じるに当たって「'''素のキャスバル'''」を前面に出す事を心がけており、シャアとはかなり違う演技をしたと語っている。
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**ゲーム作品を除くと、「クワトロ・バジーナ」とクレジットされている作品はOVA『GUNDAM EVOLVE…』と『[[機動戦士ガンダムNT]]』のみ。
 
*『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』ではシャア本人は登場せず、[[セイラ・マス]]や[[ブライト・ノア]]の会話等で多少名前が出る程度。
 
*『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』ではシャア本人は登場せず、[[セイラ・マス]]や[[ブライト・ノア]]の会話等で多少名前が出る程度。
 
**前期OPと第1話(第1話は『[[機動戦士ガンダム|ファースト]]』と『Ζ』の大まかなストーリーを紹介した特別編であり、シャアは[[ナレーション]]として登場)のみ登場している。
 
**前期OPと第1話(第1話は『[[機動戦士ガンダム|ファースト]]』と『Ζ』の大まかなストーリーを紹介した特別編であり、シャアは[[ナレーション]]として登場)のみ登場している。
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**『[[機動戦士ガンダムF90]]』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
 
**『[[機動戦士ガンダムF90]]』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
 
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
 
**その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
**『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』(SRW未参戦)でもAI人格として登場、同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた関俊彦氏になっている。
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**『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』(SRW未参戦)でもAI人格として登場、同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた[[声優:関俊彦|関俊彦]]氏になっている。
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*現在では池田秀一氏の代表キャラクターとして定着しており、[[ガンダムシリーズ]]における歴代[[仮面キャラ]]は勿論の事、[[漫画]]『名探偵コナン』のキャラ「赤井秀一」の名前の由来となるなど、多くの作品において池田氏及びシャアを意識したキャラも見られている。
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**『忍風戦隊ハリケンジャー(SRW未参戦)』に登場する池田氏が演じたキャラ・サンダールに至ってはシャアの名台詞を[[声優ネタ|ほぼそのまま言う程]]。
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== 脚注 ==
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==脚注==
 
<references />
 
<references />
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== 商品情報 ==
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==商品情報==
 
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== 資料リンク ==
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==資料リンク==
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*[[GUNDAM:シャア・アズナブル]]
 
*[[GUNDAM:シャア・アズナブル]]
 
*[[GUNDAM:クワトロ・バジーナ]]
 
*[[GUNDAM:クワトロ・バジーナ]]
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