差分

3,948 バイト追加 、 2024年4月21日 (日)
42行目: 42行目:  
なお、本機の開発どころか設計時点で、実はジオン公国ではモビルスーツへ脱出装置を組み込む技術を確立させていたのだが、機体の容量不足の解消や製造コストの削減を理由に、脱出装置の組み込みは設計から削除されてしまったという経緯がある。しかし、結果的にそれはルウム戦役時代より優秀なモビルスーツのパイロット達が機体からの脱出が間に合わず次々と戦死してしまう事態へと繋がり、モビルスーツの製造よりも金の掛かるパイロット達の不足によって、一年戦争終盤である[[ア・バオア・クー|ア・バオア・クー攻防戦]]では学徒動員兵を出撃させねばならない程切羽詰まった情勢(本来なら停戦交渉か降伏を真剣に検討しなければならない程の絶望的事態)となり、最終的にジオン公国が敗戦する理由の一つとなってしまった。
 
なお、本機の開発どころか設計時点で、実はジオン公国ではモビルスーツへ脱出装置を組み込む技術を確立させていたのだが、機体の容量不足の解消や製造コストの削減を理由に、脱出装置の組み込みは設計から削除されてしまったという経緯がある。しかし、結果的にそれはルウム戦役時代より優秀なモビルスーツのパイロット達が機体からの脱出が間に合わず次々と戦死してしまう事態へと繋がり、モビルスーツの製造よりも金の掛かるパイロット達の不足によって、一年戦争終盤である[[ア・バオア・クー|ア・バオア・クー攻防戦]]では学徒動員兵を出撃させねばならない程切羽詰まった情勢(本来なら停戦交渉か降伏を真剣に検討しなければならない程の絶望的事態)となり、最終的にジオン公国が敗戦する理由の一つとなってしまった。
   −
ザクの装甲はガンダムの60mmバルカン砲で貫通させられる描写がある為、「バルカンのような弱い武器でも余裕で貫通できてしまうほど貧弱」と勘違いされることが多いが、これは正確には「ガンダムのバルカンが弱い武器である」ということの方が間違い。ゲーム作品ではゲームバランスの都合上バルカンが弱武器扱いされることが多いことから広がった思い込みである。実際「ザクの装甲は連邦軍の装甲車両のバルカン砲程度なら弾き返せる」とする資料もあり、ガンダムのバルカンがそれより強かったというだけなのだ。
+
ザクの装甲はガンダムの60mmバルカン砲で貫通させられる描写がある為、「バルカンのような弱い武器でも余裕で貫通できてしまうほど貧弱」と勘違いされることが多いが、これは正確には「ガンダムのバルカンが弱い武器である」ということの方が間違い。ゲーム作品ではゲームバランスの都合上バルカンが弱武器扱いされることが多いことから広がった思い込みである。実際「ザクの装甲は連邦軍の装甲車両のバルカン砲程度なら弾き返せる」とする資料もあり<ref>『ギレンの野望』や『MS IGLOO』など後年の作品において連邦軍が通常戦力でザクに対抗する描写があるが、いずれも戦車砲や対MS用ミサイルなど非常に強力な装甲貫通力を持つ武器を用いることで撃破している。『U.C. ENGAGE』においては歩兵部隊が標準的な歩兵用バズーカを用いてザクに待ち伏せ攻撃を敢行するシーンも描かれたが、砲弾が比較的脆弱と思われる動力パイプ部やバックパックに命中したにも関わらず目立った損傷を与えることができなかった。</ref>、ガンダムのバルカンがそれより強かったというだけなのだ。
    
=== 劇中での様相 ===
 
=== 劇中での様相 ===
51行目: 51行目:     
その後も、劇中の序盤こそアムロ達がモビルスーツでの戦闘に不慣れであった事もあって苦戦させる展開もあったのだが、新型モビルスーツである[[グフ]]や[[ドム]]が配備された事もあってか、[[オデッサ|オデッサ作戦]]の時期になると次第に劣勢を見せる展開が多くなり、所謂「やられメカ」としての存在感が定着していく事になる。ガンダムの量産型となる[[ジム]]が本格的に連邦軍で配備され、戦いが宇宙を中心となって以降は、その傾向が更に強まっていく事になり、主力機は宇宙用のドムである[[リック・ドム]]や[[ゲルググ]]に置き換えられるかと思われたのだが、外伝作等においては古参のモビルスーツパイロット達からはそれらの新型機よりも旧型のザクの方が扱いやすいという理由から、変わらず乗り続けられたとされており、逆に新型機の方は、名の通ったエースパイロットやモビルスーツでの戦闘経験が殆ど無い学徒動員兵達が中心に運用されたとされている。
 
その後も、劇中の序盤こそアムロ達がモビルスーツでの戦闘に不慣れであった事もあって苦戦させる展開もあったのだが、新型モビルスーツである[[グフ]]や[[ドム]]が配備された事もあってか、[[オデッサ|オデッサ作戦]]の時期になると次第に劣勢を見せる展開が多くなり、所謂「やられメカ」としての存在感が定着していく事になる。ガンダムの量産型となる[[ジム]]が本格的に連邦軍で配備され、戦いが宇宙を中心となって以降は、その傾向が更に強まっていく事になり、主力機は宇宙用のドムである[[リック・ドム]]や[[ゲルググ]]に置き換えられるかと思われたのだが、外伝作等においては古参のモビルスーツパイロット達からはそれらの新型機よりも旧型のザクの方が扱いやすいという理由から、変わらず乗り続けられたとされており、逆に新型機の方は、名の通ったエースパイロットやモビルスーツでの戦闘経験が殆ど無い学徒動員兵達が中心に運用されたとされている。
 +
 +
==== [[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]] ====
 +
外伝作品の一つである本作でも多数登場。『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争|0080]]』のような[[ザク改|リデザイン機]]が登場しないこともあり、東南アジア戦線において[[第08MS小隊]]等との戦いが描かれている。また、本作の宣伝ポスターには'''撃破された[[陸戦型ガンダム]]の傍で銃を構えたザク'''という構図で、「ガンダムを倒したザク」という強烈な印象を与えるものも存在していた。
 +
 +
==== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]] ====
 +
本編で主に登場するのは[[ザクIIF2型|後期生産型]]だが、第1話冒頭の[[ア・バオア・クー]]戦では本機らしき姿も確認できる。
    
==== その後 ====
 
==== その後 ====
74行目: 80行目:  
しかし、一週間戦争やルウム戦役によって表向きは圧倒的有利な形で輝かしき勝利を掴んだ体験<ref>あくまでも「表向き」であり、実際は一週間戦争のブリティッシュ作戦中にて、[[コロニー落とし]]の作業に忙殺された事で戦闘機に撃墜された機体が後を絶たず、機体の容量不足解消の為に'''脱出装置も設計から削られた'''結果、「'''最も用意に時間とコストが掛かる熟練のパイロット達を一年戦争開戦の早期より大量に損失する'''」という悲惨な事態を招いている。</ref>を忘れられなかったジオン公国軍上層部は、[[南極条約]]の締結によって核兵器が使用出来なくなり、更には[[ドム]]を始めとする次世代機のロールアウトが完了して以降もザクの生産を停止させようとはせず、それどころか生産ラインや残された資源の限界さえも無視する形で[[高機動試験型ザク]]や[[高機動型ザク]]といった「ザク系統のモビルスーツの新規開発」という不必要なまでにザク系モビルスーツへ過度なまでの固執をしてしまう事になっており、'''そのバリエーション機の総数は実に50も軽く超えてしまっている'''。だが、結局それらも戦局を大きく覆すにまでは至っておらず、ただでさえジオン側は連邦に比べて国力が大きく不足していた事も重なった結果、「ザクの後継機でガンダムに匹敵する高性能機」と銘打たれた新世代機である[[ゲルググ]]の生産・実戦配備の大きな遅延だけでなく、その搭乗員に学徒兵を動員しなければならない程の兵力不足にも繋がり、最終的に「ジオン側の敗戦」で戦争は終結してしまった。まさにザクとは、'''良くも悪くも一年戦争時におけるジオン公国軍の現状を象徴する機体'''だったのである。
 
しかし、一週間戦争やルウム戦役によって表向きは圧倒的有利な形で輝かしき勝利を掴んだ体験<ref>あくまでも「表向き」であり、実際は一週間戦争のブリティッシュ作戦中にて、[[コロニー落とし]]の作業に忙殺された事で戦闘機に撃墜された機体が後を絶たず、機体の容量不足解消の為に'''脱出装置も設計から削られた'''結果、「'''最も用意に時間とコストが掛かる熟練のパイロット達を一年戦争開戦の早期より大量に損失する'''」という悲惨な事態を招いている。</ref>を忘れられなかったジオン公国軍上層部は、[[南極条約]]の締結によって核兵器が使用出来なくなり、更には[[ドム]]を始めとする次世代機のロールアウトが完了して以降もザクの生産を停止させようとはせず、それどころか生産ラインや残された資源の限界さえも無視する形で[[高機動試験型ザク]]や[[高機動型ザク]]といった「ザク系統のモビルスーツの新規開発」という不必要なまでにザク系モビルスーツへ過度なまでの固執をしてしまう事になっており、'''そのバリエーション機の総数は実に50も軽く超えてしまっている'''。だが、結局それらも戦局を大きく覆すにまでは至っておらず、ただでさえジオン側は連邦に比べて国力が大きく不足していた事も重なった結果、「ザクの後継機でガンダムに匹敵する高性能機」と銘打たれた新世代機である[[ゲルググ]]の生産・実戦配備の大きな遅延だけでなく、その搭乗員に学徒兵を動員しなければならない程の兵力不足にも繋がり、最終的に「ジオン側の敗戦」で戦争は終結してしまった。まさにザクとは、'''良くも悪くも一年戦争時におけるジオン公国軍の現状を象徴する機体'''だったのである。
   −
「ザク」という機体は、一年戦争後も後のジオン系組織にとっての象徴(連邦に「ガンダム神話」があるように、ジオンにも「'''ザク[[神話]]'''」があると言える。メタフィクションな意味では尚更のこと)となり、実際にザクが連邦に鹵獲された場合、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)や『[[機動戦士ガンダム0083]]』にみられる通り、[[ジオン兵]]は躍起になってそれらを破壊しようと試み、[[ティターンズ]]に至ってはそれを嘲笑うかの如く「[[偽物|偽ザク]]」とも呼べる[[ハイザック]]を作り出してジオン残党狩りを行う始末であった<ref>ただティターンズ兵の一部でもザクを模したハイザックのデザインは不評を買っており、ティターンズ壊滅後に至っては罪人扱いされたティターンズ残党が持ち込んだ機体がネオ・ジオンに接収され運用されたという皮肉な結果となった。</ref>
+
「ザク」という機体は、一年戦争後も後のジオン系組織にとっての象徴(連邦に「ガンダム神話」があるように、ジオンにも「'''ザク[[神話]]'''」があると言える。メタフィクションな意味では尚更のこと)となり、実際にザクが連邦に鹵獲された場合、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)や『[[機動戦士ガンダム0083]]』にみられる通り、[[ジオン兵]]は躍起になってそれらを破壊しようと試み、[[ティターンズ]]に至ってはそれを嘲笑うかの如く「[[偽物|偽ザク]]」とも呼べる[[ハイザック]]を作り出してジオン残党狩りを行う始末であった<ref>ただティターンズ兵の一部でもザクを模したハイザックのデザインは不評を買っており、ティターンズ壊滅後に至っては罪人扱いされたティターンズ残党が持ち込んだ機体がネオ・ジオンに接収され運用されたという皮肉な結果となった。</ref>。ちなみにジオン残党からは怒りを買った一方で逆にハイザックを鹵獲・接収などして入手すると「連邦からザクを取り戻した」という名分も立ったため、なんだかんだで受け入られた形となった模様。
    
その後も「ザク」はジオン残党組織の傾向として見られる「過去の栄光」としてしがみつく対象であったり、[[ネオ・ジオン]]の[[ザクIII]]や[[ギラ・ドーガ]]あるいは[[ギラ・ズール]]のコンセプトである「汎用的な高性能兵器」という意味合いであったりと、組織の懐具合や勢いに応じて様々な思いの込められている機体として語り継がれている。第1次ネオ・ジオン抗争の時期には、わざわざザクIIに外見を似せたザクIIIが主力機として運用され、ジオン共和国の消滅した宇宙世紀0120年の時代(『[[機動戦士ガンダムF90]]』)においても、[[火星]]に潜伏する[[キシリア・ザビ]]派のジオン残党軍組織「オールズモビル(ジオンマーズ)」がRFザクを開発、新たな象徴として扱っている程である。
 
その後も「ザク」はジオン残党組織の傾向として見られる「過去の栄光」としてしがみつく対象であったり、[[ネオ・ジオン]]の[[ザクIII]]や[[ギラ・ドーガ]]あるいは[[ギラ・ズール]]のコンセプトである「汎用的な高性能兵器」という意味合いであったりと、組織の懐具合や勢いに応じて様々な思いの込められている機体として語り継がれている。第1次ネオ・ジオン抗争の時期には、わざわざザクIIに外見を似せたザクIIIが主力機として運用され、ジオン共和国の消滅した宇宙世紀0120年の時代(『[[機動戦士ガンダムF90]]』)においても、[[火星]]に潜伏する[[キシリア・ザビ]]派のジオン残党軍組織「オールズモビル(ジオンマーズ)」がRFザクを開発、新たな象徴として扱っている程である。
90行目: 96行目:  
:なおこの時の敵部隊は[[ガブスレイ]]やら[[ギャプラン]]やらの高性能機がわんさかいるのに、何故かバーニィのみザクに乗っているためやたらと浮いている。
 
:なおこの時の敵部隊は[[ガブスレイ]]やら[[ギャプラン]]やらの高性能機がわんさかいるのに、何故かバーニィのみザクに乗っているためやたらと浮いている。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
:[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]が乗る。『第4次』以降は[[ザク改]]に出番を奪われるため、しばらく登場しなくなる。
+
:[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]が乗る。スペックが低く、本作は強化パーツも無いので実用性は無いに等しい。敵としてはマサキの章序盤にのみ登場する。グラフィックの向きは敵側。『第4次』以降は[[ザク改]]に出番を奪われるため、しばらく登場しなくなる。
 +
:本作の戦闘アニメで力が入っているユニットの一つであり。全武器にグラフィックがちゃんとあり、特にマシンガンはマズルフラッシュによる照り返しの演出があるなど、ヴェスバーほどではないが戦闘アニメが良い。
 
:後述のリメイク版では何故か『EX』のみザク改に差し替えられており、[[ラ・ギアス]]に召喚されていないことになった。
 
:後述のリメイク版では何故か『EX』のみザク改に差し替えられており、[[ラ・ギアス]]に召喚されていないことになった。
 
;[[第4次スーパーロボット大戦]]({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})、[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|完結編]])
 
;[[第4次スーパーロボット大戦]]({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})、[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|完結編]])
116行目: 123行目:  
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦GC}}({{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦XO|XO}})
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦GC}}({{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦XO|XO}})
 
:'''「ザクII」'''表記。[[一年戦争]](含『08小隊』『0080』)メインのシナリオのおかげで[[ザク改|ザクII改]]との競演が実現。また[[捕獲]]システムの説明イベントで[[アムロ]]に達磨にされる悲惨な出番も。非常食に変換できるのが何気においしい。
 
:'''「ザクII」'''表記。[[一年戦争]](含『08小隊』『0080』)メインのシナリオのおかげで[[ザク改|ザクII改]]との競演が実現。また[[捕獲]]システムの説明イベントで[[アムロ]]に達磨にされる悲惨な出番も。非常食に変換できるのが何気においしい。
:[[ソロモン]]戦前後からザクII改に取って代わられる。終盤も登場するが、捨て石同然の扱いを受けているマスドライバー基地の防衛戦力、[[ランバ・ラル隊]]残党が宇宙に上がる際余剰戦力の整理として使い潰すことを前提として[[ドム]]と共に出撃する、とかなり散々な扱い。
+
:序盤はジーンとデニムを始め[[ランバ・ラル隊]]や[[ノリス・パッカード|ノリス]]などネームドパイロットが搭乗することも少なくないが、[[ソロモン]]戦前後からザクII改に取って代わられる。終盤も登場するが、捨て石同然の扱いを受けているマスドライバー基地の防衛戦力、ランバ・ラル隊残党が宇宙に上がる際余剰戦力の整理として使い潰すことを前提として[[ドム]]と共に出撃する、とかなり散々な扱い。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 
:ザク・マシンガン装備タイプ、ザク・バズーカ装備タイプが登場する。能力が貧弱なうえ、ザク・マシンガンは非常に攻撃力が低いので脅威とはならない。
 
:ザク・マシンガン装備タイプ、ザク・バズーカ装備タイプが登場する。能力が貧弱なうえ、ザク・マシンガンは非常に攻撃力が低いので脅威とはならない。
135行目: 142行目:     
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 +
;格闘
 +
:パンチやキックで攻撃。特にマニピュレーターは繊細な部位ということもあり原始的な肉弾戦は想定外の運用になるが、熟練の兵士は格闘戦をいとも簡単にこなしている。ククルス・ドアン(SRW未登場)によるパンチやシャア・アズナブルによるキックが代表的。SRW未採用。
 +
 
==== 基本装備 ====
 
==== 基本装備 ====
 
;シールド
 
;シールド
 
:右肩の固定装備である実体盾。耐久性は高くなく、流れ弾対策程度のもの。
 
:右肩の固定装備である実体盾。耐久性は高くなく、流れ弾対策程度のもの。
 
:後の時代には[[ゲルググM]]などこの盾を手持ち式シールドに改造して流用している機体もおり、その際はシールド前面にスパイクを取り付けて打突武器としても使用される。
 
:後の時代には[[ゲルググM]]などこの盾を手持ち式シールドに改造して流用している機体もおり、その際はシールド前面にスパイクを取り付けて打突武器としても使用される。
 +
;ショルダーアタック
 +
:左肩のアーマーで体当たり。スパイクが標準装備されており、先代機から威力を増している。
 +
:SRWではシャア専用武装となっている。
 
;ヒート・ホーク
 
;ヒート・ホーク
 
:接近戦用の手斧(トマホーク)。刃の部分から高温を発し、敵機の装甲を焼き切る。非使用時は横腰部にマウント可能。対モビルスーツ戦を意識して、[[キシリア・ザビ]]が提案した事がきっかけで装備される事となった。
 
:接近戦用の手斧(トマホーク)。刃の部分から高温を発し、敵機の装甲を焼き切る。非使用時は横腰部にマウント可能。対モビルスーツ戦を意識して、[[キシリア・ザビ]]が提案した事がきっかけで装備される事となった。
186行目: 199行目:     
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 +
;サイド7潜入
 +
:第一話。[[V作戦]]をキャッチした[[シャア・アズナブル]]は[[デニム]]以下3機のザクに偵察を命じ、出動させる。
 +
:コロニーのハッチのつまみをマニピュレーターで器用に回す、コロニーの重力圏に入るやバーニアと姿勢制御でスムーズに斜面に着地するなど繊細な動作もなんなくこなし、原初の実戦用モビルスーツとは思えないほどの高い完成度を見せていた。
 
;対[[ガンダム]]
 
;対[[ガンダム]]
:公式記録上での初の[[モビルスーツ]]同士の戦闘になった<ref>これ以前に連邦軍が鹵獲したザクで友軍を装ってジオン軍を騙し討ちしていた(『機動戦士ガンダム MS IGLOO(SRW未登場)』などで描かれている)が、その性質上公式記録に残っていない。</ref>。
+
:同じく第一話。公式記録上での初の[[モビルスーツ]]同士の戦闘になった<ref>これ以前に連邦軍が鹵獲したザクで友軍を装ってジオン軍を騙し討ちしていた(『機動戦士ガンダム MS IGLOO(SRW未登場)』などで描かれている)が、その性質上公式記録に残っていない。</ref>。
 
;ザク対ザク
 
;ザク対ザク
 
:無人島で孤児達と暮らすジオン脱走兵ククルス・ドアンは追撃してきたザクに自らのザクで挑む。
 
:無人島で孤児達と暮らすジオン脱走兵ククルス・ドアンは追撃してきたザクに自らのザクで挑む。
194行目: 210行目:  
:このエピソードを基に、2022年6月に完全新規製作の劇場版アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が製作され、ドアンの乗るザクもTV版放映当時の所謂「作画崩壊」をアレンジしたデザインでリファインされている。
 
:このエピソードを基に、2022年6月に完全新規製作の劇場版アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が製作され、ドアンの乗るザクもTV版放映当時の所謂「作画崩壊」をアレンジしたデザインでリファインされている。
 
:こちらでは冒頭の戦闘でジム2機を圧倒し、不意打ち込みではあるがガンダム(音もなく忍び寄ってニュータイプとして覚醒しつつあるアムロの背後を取っている)と互角以上の接戦を演じた。
 
:こちらでは冒頭の戦闘でジム2機を圧倒し、不意打ち込みではあるがガンダム(音もなく忍び寄ってニュータイプとして覚醒しつつあるアムロの背後を取っている)と互角以上の接戦を演じた。
 +
;対[[ジム]]&[[ボール]]
 +
:第42話。[[ア・バオア・クー]]における大規模なMS戦の最中、相手取っていたジムのカメラをザク・マシンガンのストックで殴りつけジムの視界を奪い、続けざまに近くのボールをサッカーボールのように蹴り飛ばしてジムにぶつけ、諸共爆散させた。
 +
:モブのザクとはいえ技量の高さが光る一幕といえる。
    
== 主な関連機体 ==
 
== 主な関連機体 ==
3,507

回編集