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サトーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。

サトー
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 山口太郎(TV版)
中田和宏(SE・SRW)
初登場SRW スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人コーディネイター
性別
所属 ザフトテロリスト
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概要

ザフト所属のテロリスト

前大戦におけるプラント地球の停戦に納得しなかった結果、軍を脱走して再び戦端を開こうと、血のバレンタインの怨念返しと言える一大テロ事件「ブレイク・ザ・ワールド」を引き起こす事になる。

人物 

黒髪のオールバックの髪形をした壮年の男性で、鼻の上には刃物による物と思われる傷がある[1]

ユニウスセブンの「血のバレンタイン」において恋人(書籍によっては妻とされることもある)であるクリスティを亡くし、ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてはアランという戦友を亡くしたこの事から、地球連合ナチュラルに対し、並外れた憎しみを抱いている。その激しい憎しみも合わさってか、モビルスーツのパイロットとしての技量は歴戦の猛者と言えるレベルの高さであり、エースパイロット専用機とはいえ既に旧式化しつつあったジン・ハイマニューバ2型で、ゲイツRや最新鋭のザクウォーリアシン・アスカの搭乗するフォースインパルスガンダムとも互角以上に渡り合っている。また、彼が率いるテロリスト部隊は大戦を生き延びた者が多い為、総合的な操縦技量はかなりの物で、大戦後に任官した新兵では相手にならない程で破砕作業の護衛部隊を圧倒し、ディアッカの攻撃を的確に回避するなど戦闘力は高い。

一方、ナチュラルを憎んでいる点に関しては、他の反ナチュラル派のコーディネイター達に共通していると言えるのだが、サトーの場合は戦争やナチュラルの殲滅等を望んでいない同胞のコーディネイター達に対しても「裏切り者」であるかの様に見なす見境の無い憎しみを向けており、穏健派主導によるザフトの戦後体制に関しても憎しみ混じりに否定している等、もはや軍人としての本分を完全に忘れ去ったその憎悪は「狂気」の域にまで達している。この結果、ナチュラルや彼等の住処と言える地球その物を滅ぼす事を厭わなかったパトリック・ザラの正常とは言い難い危険思想に共鳴し、劇中の台詞からもコーディネイターとナチュラルが永遠に憎しみ合い殺し合い続ける事こそが世界の正しい在り方と信じて疑わない狂人となり果てている。

「『血のバレンタイン』で身内を失い戦場で仲間を失った」という点は、アスラン・ザラに共通している。しかし、戦争の中で本当に戦わなければならないのは「戦争」その物である事を学び信じ合える仲間達と共に憎しみを超えた未来へと向かって歩んでいこうとした彼と異なり、戦争の中から何も学ばず自分と似た境遇の者達と傷を舐め合い滅びの美学に取り憑かれるも同然で変化を否定したサトーは、まるで対照的な結末を迎える事となっている。

劇中の様相 

ヤキン・ドゥーエ攻防戦の終結後、プラントと地球の停戦を認めなかった事で、自分のナチュラル殲滅の思想に賛同した仲間達と共にザフトを脱走。その2年後となるC.E.73年にて、アーモリー・ワンで発生した3機の新型モビルスーツの強奪事件を好機と見て行動を起こす事になる。

かつて「血のバレンタイン」にて核弾頭の攻撃によって破壊されたユニウスセブンの残骸にフレアモーターの推進器を取り付け、地球への落下軌道に乗せる事で地球の滅亡とナチュラルへの大量殺戮を目論み、メテオブレイカーでユニウスセブンの破砕作業を行おうとしたイザーク・ジュール、ディアッカの率いる「ジュール隊」を強襲。同胞であるはずのコーディネイターである彼等を裏切者扱いするも同然で容赦無く殺害していく。そこへ駆けつけたミネルバ隊や様子見に来たファントムペインとも交戦し、三つ巴の戦いを繰り広げる事態となるも、最終的に自身の仲間たちは全滅する事態となる。

しかし、元より死ぬつもりであったのか、それでも尚諦めようとせず、最後のメテオブレイカーを作動させようとしていたアスランとシンの二人を強襲。大気圏突入する中、目の前にいるザクウォーリアに搭乗するのがアスランと気づかないまま、ナチュラル殲滅の狂気に取り憑かれたまま死んだパトリック・ザラの主張こそが唯一無二の正義だと叫ぶが、最期はフォースインパルスガンダムによってユニウスセブンの外壁に叩き落とされて死亡。しかし、ユニウスセブンの破砕は不完全となり、地球全域に甚大な被害をまき散らして、更なる戦乱の引き金となった。

ちなみに、劇中では明かされていないが、外伝作の『SEED DESTINY ASTRAY』にて、実はこのユニウスセブン落下作戦に並行して前作で破壊されたジェネシスの同型である「ジェネシスα」の強奪作戦も進められており、最終的にユニウスセブンの落下した地球上をジェネシスαのガンマ線レーザーで焼き払う予定であった。だが、こちらの方も最終的には失敗している。

なお、このブレイク・ザ・ワールドはギルバート・デュランダルが察知しつつ「彼の予てよりの計画を進行させる切っ掛け」として敢えて見逃していた様であり、そうなるとサトーはデュランダルの掌で踊らされていただけの道化と言えなくもない。

登場作品と役柄

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
音声初収録。声はSE版の中多和宏氏。
全てのジン・ハイマニューバ2型を落とすと出現。アスランで落とすとif(ザフト)ルートのポイントが溜まる。
能力は突出して高いわけではないが、流石に一般兵よりは強い。カットインもあったりと特定主人公限定の序盤の敵としては割と恵まれている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
今回は仲間と同時に出現。本作の彼にとってはカーンズデキム・バートンも同志であったらしく、彼の軍勢の中にはモビルドール仕様のトーラスが戦力として存在する。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
初登場作品。

単独作品

スーパーロボット大戦DD
3章Part7から登場するシナリオNPC。本作では交戦する機会が無く、大気圏内での破砕作業時にジンに乗って登場するが限界高度を越えたため生じた圧縮熱で機体ごと爆散する。

パイロットステータス

精神コマンド

Z
必中迅速不屈かく乱

特殊スキル

Z
底力L5、カウンターL4
L
斬り払い撃ち落としシールド防御カウンター指揮L2、底力L5、援護攻撃L3、援護防御L3、アタックコンボL3

隊長効果

反撃時の攻撃力+20%/小隊移動力+1
Z』で採用。

人間関係

アラン、クリスティ
亡き戦友と恋人。ザフト所属時代に二人を失ったことが、サトーをザラ派への傾倒と手段を選ばないテロリズムに走らせる切っ掛けとなった。
パトリック・ザラ
信奉する対象。パトリックの死後もその思想を拠り所に動く様は正に狂信者。
アスラン・ザラ
サトー本人は知る由も無かったが、ユニウスセブン落下作戦時において自らが信奉するパトリックの息子である彼とモビルスーツで対峙している。自らが死の間際に言い放った言葉が、彼の父との確執を痛感させ、結果的にザフトへ復隊してしまう要因を招いている。
ユニウスセブンで身内を失い戦争で戦友を失った、ザフトを抜けて独自の考えで戦った点は、実は彼とも共通しているが、戦争から何も学ばず憎しみに飲まれるだけであった自身は、ただの野蛮なテロリストとなり果てる事となった。失った者への想いがありながらそこまで対照的となったのは、おそらく二人の人間性や品性の差であったと言えるのだろうか。
ギルバート・デュランダル
彼の体制を批判している……のだが、結局はデュランダルの掌に踊らされていただけだった。

他作品との人間関係

カーンズデキム・バートン
L』でのかつての同志。ただしサトーが勝手にそう言っているだけで、ザフト側からはサトーは二人の目的を理解していないと扱われている。復讐心で動いていたカーンズはまだしも、デキムの目的は地球圏の支配である。良くて敵の敵は味方、悪くて利用されただけなのだろう。二人が考案はしたが実行には失敗したコロニー落としの実行に成功したという点には注目すべきか。

名台詞

「アラン、クリスティン、これでようやく俺も、お前達も…」
「さあ行け! 我等の墓標よ! 嘆きの声を忘れ、真実に目を瞑り、またも欺瞞に満ち溢れるこの世界を、今度こそ正すのだ!」
第5話。仲間たちと共にユニウスセブンの破片を地球へ落とす際に。
「此処で無惨に散った命の嘆き忘れ…討った者等と何故、偽りの世界で笑うか! 貴様等は!」
「軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった! なぜ気づかぬか! 我らコーディネイターにとって、パトリック・ザラのとった道こそが唯一正しきものと!!」
「我等のこの想い、今度こそナチュラル共にぃぃ!!」
第6話。撃墜寸前にシンとアスランへ向けた恨み節。経緯が経緯とはいえ、まともな精神を持った人間の言える台詞ではないだろう。国のトップがすぐに殲滅戦に走りたがるC.E.ならではの価値観か。
ただし、この言葉はシンにユニウスセブンを落とす凶行の動機を悟らせ、同時にアスランは父のあの凶行を絶対正義と崇める亡霊の存在に衝撃を受けた。
『THE EDGE』ではシンから明確に『亡霊』と断じられており、実際に戦争が激化するきっかけとなったユニウスセブンを落としてナチュラルどころか地球を滅ぼそうとする狂気はパトリック・ザラの亡霊そのものである。

搭乗機体

ジン・ハイマニューバ2型

SRWでの搭乗機体

ジン
DD

資料リンク

  1. 何時付いた物かは不明だが、恋人と一緒に写っている写真の姿にも傷があった事から、彼女を失う以前よりあった模様。