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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Saizo Tokito]]
   
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]
 
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
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| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
 
| 異名 = 野獣ネクタイ
 
| 異名 = 野獣ネクタイ
| 種族 = 地球人
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| 種族 = [[種族::地球人]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 誕生日 = 8月13日
 
| 誕生日 = 8月13日
 
| 年齢 = [[年齢::27]]歳
 
| 年齢 = [[年齢::27]]歳
 
| 血液型 = B型
 
| 血液型 = B型
| 所属 = VTXユニオン(第二試験課→特務三課)
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| 役職 = [[役職::主任]]
 
| 役職 = [[役職::主任]]
 
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'''サイゾウ・トキトウ'''は『[[スーパーロボット大戦T]]』の[[主人公|男主人公]]。
 
'''サイゾウ・トキトウ'''は『[[スーパーロボット大戦T]]』の[[主人公|男主人公]]。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
巨大複合企業「VTXユニオン」に勤務する男性主任。特務三課に所属している。静かに燃える炭火の如き熱さを持ち、ビジネスで結果を残すコツ「やれば出来て当たり前」、「できる、やります、やってみせます」を心得ている男。
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巨大複合企業「[[VTXユニオン]]」に勤務する男性主任。特務三課に所属している。静かに燃える炭火の如き熱さを持ち、ビジネスで結果を残すコツ「やれば出来て当たり前」、「できる、やります、やってみせます」を心得ている男。
    
前所属は第二試験課であり、同課時代に搭乗した試験機を半壊レベルに酷使していたため「野獣ネクタイ」の異名を持つが、その異名に対して、ビジネスチャンスに目が無い他、親しい人物には砕けた口調になるなど、溢れたハングリー精神とフランクな一面も持つ。ボーナスが出たら部隊まとめて奢るほど気風の良さも持つ。
 
前所属は第二試験課であり、同課時代に搭乗した試験機を半壊レベルに酷使していたため「野獣ネクタイ」の異名を持つが、その異名に対して、ビジネスチャンスに目が無い他、親しい人物には砕けた口調になるなど、溢れたハングリー精神とフランクな一面も持つ。ボーナスが出たら部隊まとめて奢るほど気風の良さも持つ。
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VTX社訓に関しては側面ごとだが肯定的というスタンスで、心酔・全肯定しているというわけではない。
 
VTX社訓に関しては側面ごとだが肯定的というスタンスで、心酔・全肯定しているというわけではない。
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=== VTX ユニオン入社の経緯 ===
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=== VTXユニオン入社の経緯 ===
 
入社前の彼は、エアレーサーのプライベーターであり、一匹狼然とした人物だったようである。
 
入社前の彼は、エアレーサーのプライベーターであり、一匹狼然とした人物だったようである。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
 
:初登場作品。本作の男主人公。
 
:初登場作品。本作の男主人公。
:決してブレる事のない鋼のサラリーマン魂で三課を引っ張っていく。「サラリーマン」に込められた真の意味を、戦いをもって提示する。
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:決してブレる事のない鋼のサラリーマン魂で三課を引っ張っていく。「サラリーマン」に込められた真の意味を、戦いをもって示していく。
 
:主人公ルートでの呼称は「主任」。
 
:主人公ルートでの呼称は「主任」。
 
:激闘ルートのエンディングでは[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|どこぞ]]の[[クロウ・ブルースト|高額債務者]]の如く「恋人にするなら」で、1.ラミィ、メリル、エイミスの誰か、2.サギリ、3.ルーディーの三択を迫られる(サギリと異なり、'''恋人を作らない'''が存在しない)。
 
:激闘ルートのエンディングでは[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|どこぞ]]の[[クロウ・ブルースト|高額債務者]]の如く「恋人にするなら」で、1.ラミィ、メリル、エイミスの誰か、2.サギリ、3.ルーディーの三択を迫られる(サギリと異なり、'''恋人を作らない'''が存在しない)。
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== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
[[射撃]]と[[回避]]に優れ、それ以外の能力も全体的に高いリアル系万能型のステータス。特に回避は[[キリコ・キュービィー|キリコ]]と並び味方パイロット中トップの数値を持つ。[[技量]]も初期値が181とオリジナル系主人公としては高めなのだが、本作には技量180台がゴロゴロいるため相対的にはそれほど高い方ではない。
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[[射撃 (能力)|射撃]]と[[回避]]に優れ、それ以外の能力も全体的に高いリアル系万能型のステータス。特に回避は[[キリコ・キュービィー|キリコ]]と並び味方パイロット中トップの数値を持つ。[[技量]]も初期値が181とオリジナル系主人公としては高めなのだが、本作には技量180台がゴロゴロいるため相対的にはそれほど高い方ではない。
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=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
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;[[ダイマ・ゴードウィン]]
 
;[[ダイマ・ゴードウィン]]
 
:自社の社長だが、プロジェクトTND立ち上げの際に彼が自身の名を覚えていなかったことから、不信感を抱いた。最終話にて本性を露わにした彼を「地球の恥さらし」と断じるが、その後も社長としての彼に対しては敬意を変わらず抱き続けている。
 
:自社の社長だが、プロジェクトTND立ち上げの際に彼が自身の名を覚えていなかったことから、不信感を抱いた。最終話にて本性を露わにした彼を「地球の恥さらし」と断じるが、その後も社長としての彼に対しては敬意を変わらず抱き続けている。
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;[[ルーディー・ピーシーザルト]]
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:[[UND]]の幹部。本作において幾度も立ちはだかる因縁の相手であるが、その過程で彼女はサイゾウに対してリスペクトを露わにし始めて行く。後に諸々の事情でUNDから離脱、密かに[[T3|自軍]]をサポートする側に回るなど「縁の下の力持ち」的な立場となり、エンディングでは特務三課の同僚となった。
 +
;[[秘書]]
 +
:VTXユニオンの社長秘書。サイゾウ編ルートではエアレーサー時代の彼のファンであった事を明かす一面がある。また、同編ルートのエキスパンションシナリオにおいては、サイゾウに対して気のあるコメントをさり気無く挟んだり、食事に誘うなど積極的に対話をするシーンが見られる。
    
== 版権作品との人間関係 ==
 
== 版権作品との人間関係 ==
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:『T』では序盤より契約を結び、フランクな協力関係を築くが、彼の嫌いなものに'''「面の皮の厚いサラリーマン」'''が追加されてしまった。
 
:『T』では序盤より契約を結び、フランクな協力関係を築くが、彼の嫌いなものに'''「面の皮の厚いサラリーマン」'''が追加されてしまった。
 
;[[ヴァン]]
 
;[[ヴァン]]
:『T』では彼の復讐に対しては「復讐が虚しいかどうかは本人が決めることだから口出ししない方がいい」というスタンスをとるなど概ね肯定的であり、彼の戦いには惜しみなく助力する。(これについてはサギリも同様で同じセリフを口にする)
+
:『T』では彼の復讐に対しては「復讐が虚しいかどうかは本人が決めることだから口出ししない方がいい」というスタンスをとるなど概ね肯定的であり、彼の戦いには惜しみなく助力する(これについてはサギリも同様で同じセリフを口にする)
 
;[[テンカワ・アキト]]
 
;[[テンカワ・アキト]]
 
:『T』では[[火星の後継者]]との戦いのために自分を雇うよう売り込む彼の申し出を受け、仲間として同行させる。
 
:『T』では[[火星の後継者]]との戦いのために自分を雇うよう売り込む彼の申し出を受け、仲間として同行させる。
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== 名(迷)台詞 ==
 
== 名(迷)台詞 ==
=== 主人公 ===
+
=== 戦闘台詞 ===
 +
;「必ずやってみせる!」
 +
:戦闘セリフの一つで、メガ・バスター・ストライカー(T)およびスラッシュ・リッパー使用時はこれに固定される。サイゾウのサラリーマンとしてのスタンスが集約された台詞。
 +
;「地球にはサラリーマンがいることを思い知るがいい…!」
 +
:異星人との戦闘セリフ。[[赤木駿介|某平和を守れるサラリーマン]]に通じるものがある。
 +
;「人を殺す機械と人を活かすサラリーマンとの戦いだ…!」
 +
:こちらは無人機との戦闘時。
 +
;「この機体に夢をかけた人たちの想い……それを背負って俺たちは戦う!」<br/>「それが俺の仕事……!」<br/>「サラリーマンの戦いだ!」
 +
:第26話でのイベント戦闘セリフ。サギリとパターンは同じだが、あちらがあくまで彼女自身のスタンスであるのに対し、こちらは「企業人」としての立ち位置なのがミソ。
 +
 
 +
=== シナリオデモ ===
 +
==== 主人公 ====
 
;「出来ない理由を述べるより、出来る方法を考える…」
 
;「出来ない理由を述べるより、出来る方法を考える…」
 
:第0話の戦闘前イベントより。保身に走るサラリーマンではなく、困難な状況を打開するプロフェッショナルとしての姿を見せる。
 
:第0話の戦闘前イベントより。保身に走るサラリーマンではなく、困難な状況を打開するプロフェッショナルとしての姿を見せる。
;「それ以外に何があるんだ?」
+
;「みんなの期待を背負い、上司の信頼のもと、社長の前で新プロジェクトのプレゼン……サラリーマン冥利に尽きるな!」
:第26話「会社と人と誇りと」ミッションクリア後のシナリオデモより。ラミィから(『自分の素性と正体に勘付いていたにも関わらず無関心であった』彼の態度と言動に対し、理由を聞かされて立腹した際に放った)問い掛けの一言「'''この際、思い切って聞きますけど、主任にとって私は部下でしかないんですか!?'''」を受け、素のままに発した返答である。この答えにドモン、ヴァン、[[チャム・ファウ|チャム]]、[[ラ・ミーメ]]は絶句、[[タカヤノリコ|ノリコ]]と[[龍咲海|海]]に至っては鈍感さを指摘する一言を呆れ気味に彼へぶつけてしまう。加えて親友である[[木下藤八郎|木下]]からは唖然とした表情で「'''サイゾウちゃん…'''」と呟かれてしまい、業務提携という立ち位置で接している[[スパイク・スピーゲル|スパイク]]からも「'''お前には呆れを通り越して、ため息も出ねえよ…'''」と匙を投げられる始末。
+
:同上。サギリの場合と比べてシンプルにまとめた上に物凄くいい笑顔で言い放つ。
:だが、これだけ非難される状況に置かれてもサイゾウ本人は「どうした、みんな?」と不可解な反応を示した為、鉄也からは「'''お前は立派なサラリーマンかも知れないが、人間としてはまだまだだ'''」と苦言を呈されている。
+
;「世の中には勤めるに値しない会社もあるし、会社がその人物にとっての全てでもない……だが、サラリーマンの何たるかを知らないまま辞めていくのだけはダメだ」
 +
:第26話でのラミィとの会話にて。
 +
;サイゾウ「そちらは何とかする。だが、問題が残っている……俺は今、傷病休暇中なのだが、思わず出撃してしまった」<br/>「ティラネードに搭乗しているのに俺自身は休暇中……この状況は矛盾している」<br/>ラミィ「この戦闘に限って業務外ということにしては?」<br/>サイゾウ「駄目だ。それではいわゆるサービス残業になる」<br/>「サラリーマンとはその名のごとくサラリーをもらうプロだ。それがただ働きをしては、アマチュアに堕してしまう」
 +
:[[ティラネード・レックス]]で出撃した直後の心底からのボヤき。VTXに限らず、現実においてもプロたる者は、勤務の状況とその扱いについて常にシビアでなければならないのである。
 +
;サイゾウ「なお、俺がお前の正体について関心がなかった理由はもう一つある。VTXユニオンに入社した以上、仕事が出来るか出来ないか……それしか価値基準はないからだ」<br/>ラミィ「この際、思い切って聞きますけど、主任にとって私は部下でしかないんですか!?」<br/>サイゾウ「''それ以外に何があるんだ?''
 +
:第26話「会社と人と誇りと」ミッションクリア後のシナリオデモより。素性について無関心であった理由を聞いて怒ったラミィの問いに対し、素のままに発した返答。
 +
:この答えにドモン、ヴァン、[[チャム・ファウ|チャム]]、[[ラ・ミーメ]]は絶句、[[タカヤノリコ|ノリコ]]と[[龍咲海|海]]に至っては鈍感さを指摘する一言を呆れ気味に彼へぶつけてしまう。加えて親友である[[木下藤八郎|木下]]からは唖然とした表情で「'''サイゾウちゃん…'''」と引かれてしまい、業務提携という立ち位置で接している[[スパイク・スピーゲル|スパイク]]からも「'''お前には呆れを通り越して、ため息も出ねえよ…'''」と匙を投げられる始末。
 +
:だが、これだけ非難される状況に置かれてもサイゾウ本人は「どうした、みんな?」と不可解な反応を示した為、鉄也から「'''お前は立派なサラリーマンかも知れないが、人間としてはまだまだだ'''」と苦言を呈されている。
 
;「俺達は決して一人じゃない…。そして、会社に命じられるままマシンのように働いてるわけじゃない…」
 
;「俺達は決して一人じゃない…。そして、会社に命じられるままマシンのように働いてるわけじゃない…」
 
;「その誇りがあるから、俺達は仕事に生命を懸けられるんだ」
 
;「その誇りがあるから、俺達は仕事に生命を懸けられるんだ」
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;「藤八郎ちゃん…。それは一歩間違うと最悪の結果になるぞ」
 
;「藤八郎ちゃん…。それは一歩間違うと最悪の結果になるぞ」
 
:第30話「少年は振り向かない」(正規部隊ルート選択時)ミッションクリア後のシナリオデモより。[[アムロ・レイ|アムロ]]がT3へ加わることになった際、[[ベルトーチカ・イルマ|ベルトーチカ]]との同伴の許可を[[ブライト・ノア|ブライト]]に求めた時の振る舞いから、その場にいたT3隊員一部が『大人の余裕と風格を持った人物』として好印象を抱き賞賛。この時に[[獅堂光|光]]と[[マーベル・フローズン|マーベル]]が話していた一言を聞いた木下が「'''大人が子供っぽく振る舞うと女性陣のハートをつかめるのですね!'''」と発したことから、呆れた表情を浮かべつつ当人へ上記の苦言を呈した。
 
:第30話「少年は振り向かない」(正規部隊ルート選択時)ミッションクリア後のシナリオデモより。[[アムロ・レイ|アムロ]]がT3へ加わることになった際、[[ベルトーチカ・イルマ|ベルトーチカ]]との同伴の許可を[[ブライト・ノア|ブライト]]に求めた時の振る舞いから、その場にいたT3隊員一部が『大人の余裕と風格を持った人物』として好印象を抱き賞賛。この時に[[獅堂光|光]]と[[マーベル・フローズン|マーベル]]が話していた一言を聞いた木下が「'''大人が子供っぽく振る舞うと女性陣のハートをつかめるのですね!'''」と発したことから、呆れた表情を浮かべつつ当人へ上記の苦言を呈した。
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;「元社長……特務三課が発足した時、あんたは俺の名前を知らなかった。あんたは自分の利益になる者にしか心を配らない男だということがその時にわかったよ」
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:最終話におけるダイマとの戦闘前会話にて。第0話の時点でダイマの本質に勘付いていた模様。
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=== サブ主人公 ===
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==== サブ主人公 ====
 
;サイゾウ「確かにサクライの外見に騙される奴は、俺達の同期にも何人かいた」
 
;サイゾウ「確かにサクライの外見に騙される奴は、俺達の同期にも何人かいた」
 
;サギリ「騙されるとは失礼ね、トキトウ君!」
 
;サギリ「騙されるとは失礼ね、トキトウ君!」
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;[[ゲシュペンスト]]
 
;[[ゲシュペンスト]]
 
:サギリを主人公に選択した場合の搭乗機。
 
:サギリを主人公に選択した場合の搭乗機。
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== 余談 ==
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*その「モーレツ系」「企業戦士」とも評せられるサラリーマン精神あふれるキャラクターから、ネーミングの由来は同じくサラリーマンをターゲットとし「24時間戦えますか?」のコピーが流行語にもなった栄養ドリンク『リゲイン』のCMキャラクターで出演していた俳優・時任三郎氏と思われる。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==