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サイコフレーム(Psycho Frame)とは、[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]に登場するMS用の構造部材。
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'''サイコフレーム'''(Psycho Frame)とは、[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]に登場するMS用の構造部材。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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たった2機のMSのコックピット周辺フレームに使用されていた程度の金属がアクシズを押し返すほどの力を発揮したというこの事実は[[地球連邦軍|連邦軍]]に衝撃を与え、常人では扱いきれない未知の領域の大きさが危険視され公式には中止と謳われた。しかしサイコフレーム研究は[[アナハイム・エレクトロニクス]]の協力の下、極秘裏に進められた結果、UC計画において全身にサイコフレーム処理を施した実験機[[ユニコーンガンダム]]、[[シナンジュ]]が開発される。
 
たった2機のMSのコックピット周辺フレームに使用されていた程度の金属がアクシズを押し返すほどの力を発揮したというこの事実は[[地球連邦軍|連邦軍]]に衝撃を与え、常人では扱いきれない未知の領域の大きさが危険視され公式には中止と謳われた。しかしサイコフレーム研究は[[アナハイム・エレクトロニクス]]の協力の下、極秘裏に進められた結果、UC計画において全身にサイコフレーム処理を施した実験機[[ユニコーンガンダム]]、[[シナンジュ]]が開発される。
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『UC』の数ヶ月後を描いた『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(SRW未参戦)では依然サイコフレーム技術は連邦が独占管理しているようである。
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『UC』の数ヶ月後を描いた『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(SRW未参戦)では依然サイコフレーム技術は連邦が独占管理しているようである。『UC』の1年後を描いた『[[機動戦士ガンダムNT]]』では、ユニコーンガンダムと[[バンシィ]]がメガラニカで発動させた人知を超えた力を[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]は恐れ、連邦軍との間に今後のサイコフレームの使用を一切禁ずる「サイコフレーム封印協定」を締結した。とはいえ、関連技術は封印しても発想が残り限り再び生み出されてしまうことは宇宙世紀後年たる『F91』の存在を見ても明らかである。
『UC』の1年後を描いた『[[機動戦士ガンダムNT]]』では、ユニコーンガンダムと[[バンシィ]]がメガラニカで発動させた人知を超えた力を[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]は恐れ、連邦軍との間に今後のサイコフレームの使用を一切禁ずる「サイコフレーム封印協定」を締結した。とはいえ、関連技術は封印しても発想が残り限り再び生み出されてしまうことは宇宙世紀後年たる『F91』の存在を見ても明らかである。
      
『UC』では非常に大きな存在として扱われたサイコフレームだが、それ自体は本来あくまでただの「効率の良いサイコミュ」でしかないため、ただ装着しただけで超常現象を起こすような都合の良いパーツでは無いという事は劇中表現でも明らかであり、逆にサイコフレームが無くとも特定の人物のニュータイプ能力の高まりによって同様の現象が発生しうることは、アムロとベルトーチカの子供が起こした現象を見れば明らかである。
 
『UC』では非常に大きな存在として扱われたサイコフレームだが、それ自体は本来あくまでただの「効率の良いサイコミュ」でしかないため、ただ装着しただけで超常現象を起こすような都合の良いパーツでは無いという事は劇中表現でも明らかであり、逆にサイコフレームが無くとも特定の人物のニュータイプ能力の高まりによって同様の現象が発生しうることは、アムロとベルトーチカの子供が起こした現象を見れば明らかである。
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;[[スーパーロボット大戦64]]、[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦64]]、[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
:運動性+20、限界反応+30。
 
:運動性+20、限界反応+30。
;[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]、[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]、[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
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;[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]、[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]、[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
 
:運動性+25、[[クリティカル]]補正+10。
 
:運動性+25、[[クリティカル]]補正+10。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
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;[[Zシリーズ]]
 
;[[Zシリーズ]]
 
:[[強化パーツ]]ではなく[[νガンダム]]の[[特殊能力]]として採用。同シリーズでは標準仕様となっているが、同じく搭載されているはずの[[サザビー]]や[[ヤクト・ドーガ]]、[[シナンジュ]]、[[クシャトリヤ]]、[[ユニコーンガンダム]]、[[バンシィ]]([[バンシィ・ノルン]])、[[シャンブロ]]、[[ネオ・ジオング]]には未実装。
 
:[[強化パーツ]]ではなく[[νガンダム]]の[[特殊能力]]として採用。同シリーズでは標準仕様となっているが、同じく搭載されているはずの[[サザビー]]や[[ヤクト・ドーガ]]、[[シナンジュ]]、[[クシャトリヤ]]、[[ユニコーンガンダム]]、[[バンシィ]]([[バンシィ・ノルン]])、[[シャンブロ]]、[[ネオ・ジオング]]には未実装。
:[[気力]]130になると機体性能の全てが1割増しのスペックとなり、総合能力が向上している。[[グリプス戦役|グリプス紛争]]期にあたる時期の[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]がこれの開発に成功したのは、[[黒歴史]]時代の[[モビルスーツ]]の残骸を入手・解析した結果であった。イベントでも重要なポジションについており、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では最後の最後で大きな役割を果たすことになり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でも続くことになる。ちなみに時獄篇において、このサイコフレーム技術やガンダム自体が[[真化|禁断の領域]]に踏み込んでいる可能性があると思しきセリフがある。
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:[[気力]]130になると機体性能の全てが1割増しのスペックとなり、総合能力が向上している。[[グリプス戦役|グリプス紛争]]期にあたる時期の[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]がこれの開発に成功したのは、[[黒歴史]]時代の[[モビルスーツ]]の残骸を入手・解析した結果であった。イベントでも重要なポジションについており、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では最後の最後で大きな役割を果たすことになり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』でも続くことになる。ちなみに『時獄篇』において、このサイコフレーム技術やガンダム自体が[[真化|禁断の領域]]に踏み込んでいる可能性があると思しきセリフがある。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
:強化パーツだけでなく[[特殊能力]]版も採用、Zシリーズ同様[[νガンダム]]の専用能力で、同じく搭載されているはずの[[サザビー]]には未実装。気力が一定値以上のとき、回避率とクリティカル率アップ、戦闘時に戦闘結果に関係なく[[SP]]上昇の効果。Lv制で、機体[[改造]]度に応じて効果アップ、同時に発動気力が低減していく。こちらもサイコ・フレームと中黒入りで表記。
 
:強化パーツだけでなく[[特殊能力]]版も採用、Zシリーズ同様[[νガンダム]]の専用能力で、同じく搭載されているはずの[[サザビー]]には未実装。気力が一定値以上のとき、回避率とクリティカル率アップ、戦闘時に戦闘結果に関係なく[[SP]]上昇の効果。Lv制で、機体[[改造]]度に応じて効果アップ、同時に発動気力が低減していく。こちらもサイコ・フレームと中黒入りで表記。
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
:[[クシャトリヤ]]、[[シャンブロ]]、[[ローゼン・ズール]]、[[ネオ・ジオング]]の特殊能力として採用、[[ユニコーンガンダム]]、[[バンシィ]]並びに[[バンシィ・ノルン]]、[[シナンジュ]]の特殊能力として『フル・サイコフレーム』が採用されている。
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:[[クシャトリヤ]]、[[シャンブロ]]、[[ローゼン・ズール]]、[[ネオ・ジオング]]の特殊能力として採用、[[ユニコーンガンダム]]、[[バンシィ]]並びに[[バンシィ・ノルン]]、[[シナンジュ]]の特殊能力として「フル・サイコフレーム」が採用されている。
 
:[[ニュータイプ]]L5以上で気力130になると機体性能の向上になっている。
 
:[[ニュータイプ]]L5以上で気力130になると機体性能の向上になっている。
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
 
:Zシリーズ同様の仕様で、νガンダム専用の特殊能力。
 
:Zシリーズ同様の仕様で、νガンダム専用の特殊能力。
 
;[[スーパーロボット大戦X]]、[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦X]]、[[スーパーロボット大戦T]]
:νガンダム同様、[[Hi-νガンダム]]にも搭載されている。基本的な仕様はVと同じ。
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:νガンダム同様、[[Hi-νガンダム]]にも搭載されている。基本的な仕様は『V』と同じ。
    
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*『機動戦士ガンダムUC』著者の福井晴敏氏と富野監督があるイベントで福井氏の「'''サイコフレームと[[イデオン]](イデオナイト)は同じ原理'''」という発言に富野監督が冗談交じりで首肯したというエピソードがある。これ自体はそもそもガンダムシリーズとは異なる作品が混じるため厳密に公式設定ではないのだが、人の意思に感応する点は類似していると言える。
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*『機動戦士ガンダム ANAHEIM RECORD』を連載している近藤和久氏は同作品の3巻内でアクシズ・ショックを「'''アムロの緊急時の脳波をνガンダムのサイコフレームが増幅、更に共鳴した事で際限無く増幅しアクシズの軌道を変える程の磁場の歪みを形成して起こした物'''」と描いている。但し近藤氏は「'''νガンダムからユニコーンガンダムに移行するために勝手な理屈を作ってみた次第'''」と書いており、直後には「'''けど、本当はよくわからんよ'''」と〆ている。
*また、『機動戦士ガンダム ANAHEIM RECORD』を連載している近藤和久氏は同作品の3巻内でアクシズ・ショックを「'''アムロの緊急時の脳波をνガンダムのサイコフレームが増幅、更に共鳴した事で際限無く増幅しアクシズの軌道を変える程の磁場の歪みを形成して起こした物'''」と描いている。但し近藤氏は「'''νガンダムからユニコーンガンダムに移行するために勝手な理屈を作ってみた次第'''」と書いており、直後には「'''けど、本当はよくわからんよ'''」と〆ている。
   
*近年ではサイコフレームそのものに特別な力が備わっていると記述される事が増えており、『電撃ホビーマガジン』2012年2月号では'''サイコフレームは発動状態になると物理法則を飛び越えて異常に固くなるなどオリハルコン的金属です。'''と答えていたり<ref>ここで例えに出しているオリハルコンについては詳しい記述は無い。</ref>、2019年5月14日のガンダムNTのインタビュー<ref>ガンダムNTパッケージ版発売記念福井晴敏氏(脚本)×吉沢俊一氏(監督)スペシャルインタビュー『https://www.famitsu.com/news/201905/13175546.html』</ref>にて'''サイコフレームは近くで死んだ人の魂を吸収する性質を持つ'''と福井晴敏氏がそれぞれ設定を公開している。ユニコーンガンダムが[[バナージ・リンクス|バナージ]]での意思ではないところで勝手に動いたのは[[カーディアス・ビスト|バナージの父]]がサイコフレームに宿っており、バナージが無意識に父さん!と叫ぶのもそのせいだとされる。福井氏いわく'''(サイコフレーム搭載機は)極端な話あの世からの補正がかかる'''とのこと。
 
*近年ではサイコフレームそのものに特別な力が備わっていると記述される事が増えており、『電撃ホビーマガジン』2012年2月号では'''サイコフレームは発動状態になると物理法則を飛び越えて異常に固くなるなどオリハルコン的金属です。'''と答えていたり<ref>ここで例えに出しているオリハルコンについては詳しい記述は無い。</ref>、2019年5月14日のガンダムNTのインタビュー<ref>ガンダムNTパッケージ版発売記念福井晴敏氏(脚本)×吉沢俊一氏(監督)スペシャルインタビュー『https://www.famitsu.com/news/201905/13175546.html』</ref>にて'''サイコフレームは近くで死んだ人の魂を吸収する性質を持つ'''と福井晴敏氏がそれぞれ設定を公開している。ユニコーンガンダムが[[バナージ・リンクス|バナージ]]での意思ではないところで勝手に動いたのは[[カーディアス・ビスト|バナージの父]]がサイコフレームに宿っており、バナージが無意識に父さん!と叫ぶのもそのせいだとされる。福井氏いわく'''(サイコフレーム搭載機は)極端な話あの世からの補正がかかる'''とのこと。
  
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