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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[デザイナーベビー|受精卵に遺伝子操作を加えられて誕生した人間(デザインヒューマン)]]を指す用語。コーディネイター同士の両親から生まれた人間も含む<ref>なお、この場合は「'''第二世代コーディネイター'''」とも言う。例えば、[[アスラン・ザラ]]や[[ラクス・クライン]]等が第二世代コーディネイターにあたる。</ref>。
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[[デザイナーベビー|受精卵に遺伝子操作を加えられて誕生した人間(デザインヒューマン)]]を指す用語。これに対し、遺伝子操作を施さず通常に生まれた人間は[[ナチュラル]]と呼ばれている。
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コーディネイターとして生を受けた者達は、幼少期からナチュラルと比較し様々な物事を短期間で熟達する事から、ナチュラルよりも身体能力や頭脳が優れた者となり、身体能力や学力が成人年齢に達するのもナチュラルのそれより約5年ほど早いとされる(逆に言えば、5年分程度の差しかない)。[[医療・病障害|病気]]に対する抵抗力も持ち合わせるが、根本的な部分はナチュラルと同じ「人間」である為、老衰で寿命を迎えたり、頭部や心臓等に著しい身体損傷を受ければ、当然ナチュラルと同様に死ぬ事にもなる。
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一方、こういったコーディネイターの知的能力、身体能力の優越性から、学業、労働、芸術、スポーツといった社会競争の場面で全体的傾向として彼等をナチュラルよりも優位に立たせる為、ナチュラルにとっては社会的地位や生活どころか、最悪の場合は人生まで脅かしかねない脅威となっていく弊害にも繋がっている。
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コーディネイター同士の両親から生まれた人間もコーディネイターに含まれるが、この場合は「'''第二世代コーディネイター'''」と言い、両親がナチュラルでコーディネイターとしての遺伝子操作を施される形で生まれた場合は「'''第一世代コーディネイター'''」と言う。例えば、[[キラ・ヤマト]]は第一世代コーディネイターとなり、[[アスラン・ザラ]]や[[ラクス・クライン]]等は第二世代コーディネイターにあたる。
    
=== 出生等における問題点 ===
 
=== 出生等における問題点 ===
作中では通常の人間は[[ナチュラル]]と呼ばれるが、彼等よりも身体能力や頭脳が優れており、[[医療・病障害|病気]]に対する抵抗力も持ち合わせる。しかし、先天性の障害を抱えて出生する等、必ずしも万能というわけでもない<ref>『機動戦士ガンダムSEED』終盤における回想シーンによると、子供の遺伝子を操作したとしても、必ずしも「親の希望した通りの結果にならない」場合が有る模様。ちなみに、[[トラウマイベント|親のエゴが直截的に描かれている場面]]でもある。</ref>。また、[[ムウ・ラ・フラガ]]等、戦闘面においてコーディネイターに比肩する能力を持つナチュラルや、逆にコーディネイターでも能力的にナチュラルと大差が無い者も稀ながら存在する。その他、当然優れた資質を持っていたとしても、生活環境や当の本人がそれを伸ばす努力を怠る等の後天的理由によって、目の酷使による視力の低下や運動不足による肥満にもなりうる。
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一見すると、コーディネイターは何から何までもが「万能」であるかの様に錯覚させるが、先天性の障害を抱えて出生する、ナチュラルでは発症しない特殊な病に侵されて通常の医療技術では治療出来ない等、「'''コーディネイターとしての遺伝子操作を行った事自体が弊害を招く事になってしまう問題点'''」も抱えている<ref>『機動戦士ガンダムSEED』終盤における回想シーンによると、子供の遺伝子を操作したとしても、必ずしも「親の希望した通りの結果にならない」場合が有る模様。ちなみに、[[トラウマイベント|親のエゴが直截的に描かれている場面]]でもある。</ref>。また、[[ムウ・ラ・フラガ]]等、戦闘面においてコーディネイターに比肩する能力を持つナチュラルや、逆に[[イライジャ・キール]]等、コーディネイターでも能力的にナチュラルと大差が無い者も稀ながら存在する。また、優れた資質を持っていたとしても、当の本人がそれを伸ばす努力を怠る、不摂生な生活環境で過ごした等の後天的理由によって、目の酷使による視力の低下や運動不足による肥満にもなりうる。
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更に作中で言及された問題として'''「第三世代以降のコーディネイターの出生率が、遺伝子を改良した故の弊害によって急速に低下している」'''というものが有る。そのため、コーディネイターによる国家である[[プラント]]においては「相性の良いコーディネイター同士しか結婚できない」という婚姻統制が敷かれている。このコーディネイターの出生率低下問題をめぐって、ナチュラルと交配<ref>これに関連して、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでは「'''ハーフコーディネイター'''」というナチュラルとコーディネイターの間に産まれた者も少なからず存在する。もっとも、「コーディネイター」と付いているが、【遺伝子操作をしていない】という事で、種族としてはナチュラルになる。しかし、基本的に地球連合・ザフトの双方からは亜人種と見做され、社会的に孤立する事が多い。特にコーディネイター側からナチュラルへの回帰を'''「ナチュラル帰り」'''として激しく敵視する風潮がある為、大半は地球側へ逃れる事が多い。今の所は[[エリカ・シモンズ]]の息子であるリュウタ・シモンズ、『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』登場の地球連合軍所属のジスト・エルウェス(両名共にSRW未登場)等はハーフコーディネイターだと判明している。<!-- MOOKにてリュウタは一応『SEED』本編に出た事が判明しています --></ref>による回帰を唱える[[シーゲル・クライン]]と遺伝子技術の進展による解決を唱える[[パトリック・ザラ]]が対立する事になり、また後に[[ギルバート・デュランダル]]が[[デスティニープラン]]を提唱する事になる。
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作中で言及された問題として'''「第三世代以降のコーディネイターの出生率が、遺伝子を改良した故の弊害によって急速に低下している」'''というものが有る。その為、コーディネイターによる国家である[[プラント]]においては「相性の良いコーディネイター同士しか結婚できない」という婚姻統制が敷かれている。このコーディネイターの出生率低下問題をめぐって、ナチュラルと交配<ref>これに関連して、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでは「'''ハーフコーディネイター'''」というナチュラルとコーディネイターの間に産まれた者も少なからず存在する。もっとも、「コーディネイター」と付いているが、【遺伝子操作をしていない】という事で、種族としてはナチュラルになる。しかし、基本的に地球連合・プラントの双方からは亜人種と見做され、社会的に孤立する事が多く、特にコーディネイター側からナチュラルへの回帰を'''「ナチュラル帰り」'''として激しく敵視する風潮がある為、大半は地球側へ逃れる事が多く、最悪の場合は自身の出生に悩んだ末に[[ブルーコスモス]]に加担してしまう者もいる。今の所は[[エリカ・シモンズ]]の息子であるリュウタ・シモンズ、『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』登場の地球連合軍所属のジスト・エルウェス(両名共にSRW未登場)等はハーフコーディネイターだと判明している。<!-- MOOKにてリュウタは一応『SEED』本編に出た事が判明しています --></ref>による回帰を唱える[[シーゲル・クライン]]と遺伝子技術の進展による解決を唱える[[パトリック・ザラ]]が対立する事になり、また後に[[ギルバート・デュランダル]]が[[デスティニープラン]]を提唱する事になる。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===