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原作は2001年から2003年まで『スーパーロボットマガジン』で連載され、掲載誌の休刊に伴い<ref>最終話になる第14話は単行本化の際に書き下ろされている。</ref>「第1部・完」として物語は幕引きとなる。その後、2006年に石川氏が死去したことでゲッターロボサーガそのものが未完となり、結果本作がゲッターロボサーガの最終作となった。
 
原作は2001年から2003年まで『スーパーロボットマガジン』で連載され、掲載誌の休刊に伴い<ref>最終話になる第14話は単行本化の際に書き下ろされている。</ref>「第1部・完」として物語は幕引きとなる。その後、2006年に石川氏が死去したことでゲッターロボサーガそのものが未完となり、結果本作がゲッターロボサーガの最終作となった。
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アニメ版は大筋は原作をなぞりつつも、映像化されていない漫画版『[[ゲッターロボ號]]』や『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)|真ゲッターロボ]]』での出来事を回想や幻影という形で盛り込んでいる他、過去作品のキャラクターを交えたアニメオリジナルの展開も多く、OVA版のオリジナルキャストの採用やOPが使用されるなどOVA版以降のシリーズの総括も見られる。
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アニメ版は大筋は原作をなぞりつつも、映像化されていない漫画版『[[ゲッターロボ號]]』や『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)|真ゲッターロボ]]』での出来事を回想や幻影という形で盛り込んでいる。また、過去作品のキャラクターを交えたアニメオリジナルの展開も多く、OVA版のオリジナルキャストの採用やOPが使用されるなどOVA版以降のシリーズの総括も見られる。
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本作の戦闘シーンは3DCGをメインに、一部が手描き作画で描かれている。当初は手描き作画で行う予定だったが、登場メカの形状把握が難しかった為、3DCGが採用された。キャラクターデザインの本橋秀之氏曰く「[[ゴッドマーズ]]の方が楽」との事。<ref>[https://akiba-souken.com/article/52490/ アニメ「ゲッターロボ アーク」はあえて泥臭いキャラで! ベテランアニメーター本橋秀之が、ロボット物の熱い息吹を令和の今に伝える【アニメ業界ウォッチング第81回】] 2021年9月24日閲覧。</ref>
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本作の戦闘シーンは3DCGをメインに、一部が手描き作画で描かれている。当初は全編手描き作画で行う予定だったが、登場メカの形状把握が難しかった為、3DCGが採用された。キャラクターデザインの本橋秀之氏曰く「[[ゴッドマーズ]]の方が楽」との事<ref>[https://akiba-souken.com/article/52490/ アニメ「ゲッターロボ アーク」はあえて泥臭いキャラで! ベテランアニメーター本橋秀之が、ロボット物の熱い息吹を令和の今に伝える【アニメ業界ウォッチング第81回】] 2021年9月24日閲覧。</ref>
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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;伊賀利隊長
 
;伊賀利隊長
 
:漫画『真ゲッターロボ』の登場人物。かつて弁慶に代わり[[真ゲッター3]]に搭乗した。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。
 
:漫画『真ゲッターロボ』の登場人物。かつて弁慶に代わり[[真ゲッター3]]に搭乗した。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。
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;D2部隊
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:ゲッターD2に搭乗するパイロット達。キャストクレジットでは、'''担当声優の名字がそのままキャラクターの名字としてあてられている'''。
    
=== アンドロメダ流国 ===
 
=== アンドロメダ流国 ===
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;コーメイ<ref>原作漫画では「諸葛孔明」。</ref>
 
;コーメイ<ref>原作漫画では「諸葛孔明」。</ref>
 
:流国の高級幹部であり、地球攻撃部隊の指揮官。モチーフは言わずもがな三国志の軍師[[孔明リ・ガズィ|諸葛亮]][[諸葛亮孔明|孔明]]。
 
:流国の高級幹部であり、地球攻撃部隊の指揮官。モチーフは言わずもがな三国志の軍師[[孔明リ・ガズィ|諸葛亮]][[諸葛亮孔明|孔明]]。
;マクドナルド<ref>原作漫画では「カーター・マクドナル」。</ref>
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;マクドナルド<ref>原作漫画では「カーター・マクドナル」。ニコニコ生放送、[https://live.nicovideo.jp/watch/lv333251689 集え!ゲッター線に導かれし者たち!!!「ゲッターロボ アーク」1~12話振り返り一挙放送【スタッフ運コメ参加!】]では、マクドナルでは叫びづらいため変更されたことがスタッフから語られている。なお、「マクドナルド」表記そのものは2005年に双葉社から出版された『ゲッターロボ全書』の29ページで既に使われていたのが確認できる。</ref>
 
:コーメイの懐刀。その正体は[[百鬼帝国]]の残党。拓馬の母の仇。
 
:コーメイの懐刀。その正体は[[百鬼帝国]]の残党。拓馬の母の仇。
;マザー<ref>劇中蟲に変えられた元人間の発言から。</ref>
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;[[兎猿猴]]
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:アンドロメダ流国が早乙女研究所に送った尖兵。
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;女王蟲<ref>原作漫画では劇中蟲に変えられた元人間の発言から「マザー」と呼ばれている。</ref>
 
:アンドロメダ流国のエージェントの一人で、人間に卵を植え付けて蟲にする能力を持つ。
 
:アンドロメダ流国のエージェントの一人で、人間に卵を植え付けて蟲にする能力を持つ。
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:かつて流竜馬たちと戦った幹部の生き残り。
 
:かつて流竜馬たちと戦った幹部の生き残り。
 
;バイス、ガンリュー、ゴズロ
 
;バイス、ガンリュー、ゴズロ
:ゲッターザウルスのパイロットたち<ref>原作漫画でのゲッターザウルスのパイロットたちはゾル、名前未設定のハチュウ人類2名。</ref>
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:ゲッターザウルスのパイロットたち<ref>原作漫画でのゲッターザウルスのパイロットたちはゾル、名前未設定のハチュウ人類2名。</ref>。アニメ版公式サイトでは「地リュウ一族の若者たち」という設定が肉付けされている。
 
;カンパニア
 
;カンパニア
 
:ゴール三世の側近。カムイを慕っている。
 
:ゴール三世の側近。カムイを慕っている。
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::;カーンローバー
 
::;カーンローバー
 
:::ゲッターカーンがさらに変形した形態。四肢を収容し、棘つきのタイヤのような形状になる。
 
:::ゲッターカーンがさらに変形した形態。四肢を収容し、棘つきのタイヤのような形状になる。
;ゲッターロボD2
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;ゲッターD2(デーツー)
:早乙女研究所が開発した量産型ゲッターロボ<ref>原作漫画版では本機は1機だけの登場で、他の話ではデチューンされた複数の異なるゲッターロボが登場している。</ref>。
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:早乙女研究所が開発した[[ゲッターロボG (ロボット)|ゲッターロボG]]を元にした量産型ゲッターロボ<ref>原作漫画版では本機は1機だけの登場で、他の話ではデチューンされた複数の異なるゲッターロボが登場している。</ref>。
 
;ゲッターザウルス
 
;ゲッターザウルス
 
:恐竜帝国が開発した[[メカザウルス]]とゲッターロボのハイブリット機。
 
:恐竜帝国が開発した[[メカザウルス]]とゲッターロボのハイブリット機。
;真ゲッターロボ タラク
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;[[真ゲッターロボ タラク]]
:アニメ版にのみ登場する黒い真ゲッターロボ。劇中で名称は呼ばれておらず、第9話放映後に公式Twitterで明らかにされた。密教の種字で宝生如来や虚空蔵菩薩を意味するタラークに由来するとみられる。
+
:アニメ版にのみ登場する、謎多き蒼黒の[[真ゲッター1]]
:余談だが原作にないゲッターロボの登場に「[[巴武蔵 (OVA)#名台詞|俺の知らないゲッターだとぉ!?]]」と衝撃を受けた視聴者が多かったという。
   
;[[ゲッターエンペラー]]
 
;[[ゲッターエンペラー]]
 
:遥か未来、アンドロメダ流国と戦いを繰り広げている最強のゲッターロボ。
 
:遥か未来、アンドロメダ流国と戦いを繰り広げている最強のゲッターロボ。
 +
;ゲッター聖(セイント)ドラゴン
 +
:地獄のカマに封印されていたゲッターロボ。
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;ゲッター天(ワン)
 +
:アニメ版にのみ登場する、謎の巨大ゲッターロボ。
    
=== 連合軍 ===
 
=== 連合軍 ===
;UAVステルバー
+
;UAV・ステルバー
 
:[[ステルバー]]の無人型後継機。
 
:[[ステルバー]]の無人型後継機。
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=== インセクター ===
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=== アンドロメダ流国 ===
 +
アニメ版では戦力全般を「インセクター」と呼称している。
 +
 
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;[[インセクター]]<ref>原作漫画版では「獣戦士」。</ref>
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:アンドロメダ流国が無数に送り込む量産型メカ。
 
;ゾルドXX
 
;ゾルドXX
:
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:第1話に登場した巨大メカ。
;獣戦士
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:
   
;魔獣ウザーラ
 
;魔獣ウザーラ
 
:漫画版『[[ゲッターロボG]]』に登場したアトランティス文明の古代兵器。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。
 
:漫画版『[[ゲッターロボG]]』に登場したアトランティス文明の古代兵器。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。
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== 用語 ==
 
== 用語 ==
 
;ハジをかく
 
;ハジをかく
:ゲッターロボのパイロットか用いるゲッター戦闘用語の一つで「死ぬ」の隠語。合体に失敗すれば死である。
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:ゲッターロボのパイロットが用いる「死ぬ」の隠語。原作漫画ではゲッター戦闘用語の一つだと説明され、更に合体に失敗すれば死だと続く。
 
;地獄のカマ
 
;地獄のカマ
 
:旧早乙女研究所の地下に厳重に封印されている[[ゲッタードラゴン]]から発生していると思われる大量のゲッター線が渦巻いている場所。
 
:旧早乙女研究所の地下に厳重に封印されている[[ゲッタードラゴン]]から発生していると思われる大量のゲッター線が渦巻いている場所。
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:亜空間ゲート「ストーカー」から現れる、遠い宇宙からの侵略者。その正体は遥か未来でゲッター軍団と戦う昆虫型異星人。その経緯故に地球人類とゲッターロボに対する憎しみは強いが、実際はゲッター打倒後は自ら宇宙制覇に乗り出そうとする侵略者である。
 
:亜空間ゲート「ストーカー」から現れる、遠い宇宙からの侵略者。その正体は遥か未来でゲッター軍団と戦う昆虫型異星人。その経緯故に地球人類とゲッターロボに対する憎しみは強いが、実際はゲッター打倒後は自ら宇宙制覇に乗り出そうとする侵略者である。
 
;ストーカー(ゾーン)
 
;ストーカー(ゾーン)
:アンドロメダ流国が時空間超越機スターボーダを使って作り出す亜空間ゲート。昆虫人達はこれを通じて戦力を地球へ送り込んでいるが、最終目的は地球そのものを飲み込んで消滅させる事にある。地球には01~05までのストーカーが展開しており、出現順にナンバリングがふられている。
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:アンドロメダ流国が時空間超越機スターボーダを使って作り出す亜空間ゲート。昆虫人達はこれを通じて戦力を地球へ送り込んでいるが、最終目的は地球そのものを飲み込んで消滅させる事にある。地球には00~06までのストーカーが展開しており、出現順にナンバリングがふられている。
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;ダーク・デス砲
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:巴武蔵が乗艦するゲッター戦艦に搭載されている兵器で、直訳すると「汚い死」。放った惑星そのものと、そこにいるすべての生態系や無機物を腐らせる非道な兵器。
    
== 楽曲 ==
 
== 楽曲 ==
188行目: 199行目:  
:;「Bloodlines〜運命の血統〜」
 
:;「Bloodlines〜運命の血統〜」
 
::作詞・作曲 - 影山ヒロノブ / 編曲 - 寺田志保、栗山善親 / 歌 - JAM Project
 
::作詞・作曲 - 影山ヒロノブ / 編曲 - 寺田志保、栗山善親 / 歌 - JAM Project
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::『DD』で採用。イベント「蒼黒と蒼龍の化身」にてクエストBGMに採用。
 
:
 
:
 
;エンディングテーマ
 
;エンディングテーマ
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:初登場作品。2021年10月のイベント「ゲッターの申し子」にて期間限定参戦。イベントシナリオは[[ゲッターノワール・G|ゲッターノワール]]参戦イベントの続編となる。
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:初登場作品。ショートシナリオイベント限定参戦。
 +
:[[ゲッターノワール・G|ゲッターノワール]]参戦イベントの続編となるイベントシナリオにて参戦。当初は期間限定参戦であり、2021年10月のイベント「ゲッターの申し子」、2022年9月の続編イベント「蒼黒の真ゲッターロボ」を経て恒常参戦作品に昇格した。
 
:最終回の放送直前である2021年9月22日の「生スパロボチャンネル」において参戦が発表されたが、実はアニメ化が発表された時点で既に『DD』への参戦は決定していた事が明かされている。
 
:最終回の放送直前である2021年9月22日の「生スパロボチャンネル」において参戦が発表されたが、実はアニメ化が発表された時点で既に『DD』への参戦は決定していた事が明かされている。
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! 話数!!サブタイトル!!登場メカ!!備考!!再現スパロボ
 
! 話数!!サブタイトル!!登場メカ!!備考!!再現スパロボ
 
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| 1 || 天の鬼 || [[ゲッターアーク]]<br>ゲッターロボD2 || &nbsp;||  
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| 1 || 天の鬼 || [[ゲッターアーク]]<br>ゲッターD2<br>ゾルドXX<br>[[インセクター]] || ||  
 
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| 2 || 運命(さだめ)の子ら || ||  ||  
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| 2 || 運命(さだめ)の子ら || 獣戦士 ||  ||  
 
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| 3 || アーク始動 ||  ||  ||  
 
| 3 || アーク始動 ||  ||  ||  
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| 4 || 美しい夜に ||  ||  ||  
 
| 4 || 美しい夜に ||  ||  ||  
 
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| 5 || 申し子 || ゲッターキリク&nbsp;|| ED変更&nbsp;||  
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| 5 || 申し子 || ゲッターキリク|| ED変更||  
 
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| 6 || 竜の末裔 || ゲッターカーン<br>UAVステルバー<br>真ゲッターロボ タラク&nbsp;|| &nbsp;||  
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| 6 || 竜の末裔 || ゲッターカーン<br>UAV・ステルバー<br>[[真ゲッターロボ タラク]]|| ||  
 
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| 7 || ゲッター同盟軍 ||  ||  ||  
 
| 7 || ゲッター同盟軍 ||  ||  ||  
 
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| 8 || 竜の血 人の心 || ゲッターザウルス&nbsp;|| &nbsp;||  
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| 8 || 竜の血 人の心 || ゲッターザウルス|| ||  
 
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| 9 || 突入!! || &nbsp;|| ED変更&nbsp;||  
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| 9 || 突入!! || || ED変更||  
 
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| 10 || 異星の聖戦 || [[ゲッターエンペラー]] || &nbsp;||  
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| 10 || 異星の聖戦 || [[ゲッターエンペラー]] ||||  
 
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| 11 || 宿願 || 魔獣ウザーラ&nbsp;|| &nbsp;||
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| 11 || 宿願 || 魔獣ウザーラ|| ||
 
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| 12 || 折り重なる刻 || バグ<br>メカザウルス・ギガス<br>メカザウルス・ボアレックス&nbsp;|| &nbsp;||  
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| 12 || 折り重なる刻 || バグ<br>メカザウルス・ギガス<br>メカザウルス・ボアレックス|| ||  
 
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| 13 || 果てしなき戦い || &nbsp;|| ED変更&nbsp;||  
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| 13 || 果てしなき戦い || ゲッター聖(セイント)ドラゴン<br>ゲッター天(ワン)|| ED変更||  
 
|}
 
|}
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
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*原作では『ゲッターロボ號』が10数年前、『真ゲッターロボ』が更にその15年前の出来事だったが、アニメ版では両者をまとめて19年前と設定されている。
 +
**この他、カムイの母が恐竜帝国に拉致された『ゲッターロボ』の時期は原作では28年前だったが、アニメ版では具体的な年数が明かされなかった。
 
*第3話冒頭の拓馬の回想シーンで、竜馬の営んでいた空手道場「烏竜館」の門下生の札に石川賢の手掛けた別作品『魔獣戦線』の主人公「来留間慎一」、『極道兵器』の主人公「岩鬼将造」の名前が書かれている。
 
*第3話冒頭の拓馬の回想シーンで、竜馬の営んでいた空手道場「烏竜館」の門下生の札に石川賢の手掛けた別作品『魔獣戦線』の主人公「来留間慎一」、『極道兵器』の主人公「岩鬼将造」の名前が書かれている。
 
**他にも、第13話に[[コーウェン]]と[[スティンガー (ゲッターロボ)|スティンガー]]がカメオ出演しているなど、随所にファンサービスが盛り込まれている。
 
**他にも、第13話に[[コーウェン]]と[[スティンガー (ゲッターロボ)|スティンガー]]がカメオ出演しているなど、随所にファンサービスが盛り込まれている。
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*『[[スーパーロボットマガジン]]』で連載されていた時点で同誌の編集長であった中島かずき氏は[[超機人 龍虎王伝奇|同誌の連載作品]]で関わりがあった寺田貴信氏に本作の参戦を要望していたとのこと。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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