ケビン・ザン・オールト

ケビン・ザン・オールトは「魔装機神シリーズ」の登場人物。

ケビン・ザン・オールト
外国語表記 Kevin Xan Oort
登場作品

バンプレストオリジナル魔装機神シリーズ

声優 矢田耕司(EX)
池水通洋(OG2nd)
デザイン 河野さち子(リファイン)
初登場SRW スーパーロボット大戦EX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 ラ・ギアス人
性別
年齢 52歳
職業 戦士
所属 神聖ラングラン王国
軍階級 少将
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概要編集

神聖ラングラン王国の軍人。

将官クラスの指揮官であるが、自らも魔装機に搭乗して戦う勇猛な人物。ただ、操縦者としての技量は並であるらしく、マサキ・アンドーからは「足手まとい」呼ばわりされる等、馬鹿にされてしまっていたが、相手が自分よりも格上であっても臆さずに啖呵を切る不屈の精神力の持ち主でもある。また、ラングラン王国ではなく、第1王子であるフェイルロード・グラン・ビルセイア個人に忠誠を誓っており、彼の身体を蝕んでいる残酷な運命についても知っていた模様。若い頃は魔装機の設計技師を目指していたこともあるらしいが、魔装機の開発が始まったのは約10年前なので、額面通りの「若い頃」ではないと思われる。

戦いにおいては防衛戦においてその真価を発揮するらしく、それに向いた魔装機であるブローウェルに搭乗し、更には設計技師を目指した経験を活かして金に糸目をつけない形で限界までの改造しており、その機体こそプレイヤーの記憶に残るあのブローウェルカスタムである。手塩にかけたその性能は、オリジナル機であるディアブロに搭乗するプレシア・ゼノサキスですら「ずるいです!」と言わしめるのだから、オールトの技師としての技術力と高い観察眼が窺われる。

魔装機神の操縦者達との力量の差への自覚からか、やや付和雷同しがちな面を見せる事も少なくなかったが、デュラクシールを手にしたフェイルが力によってラ・ギアスの統一を目指す事を決意した際は、彼の抱えた事情を知っている事もあってか迷う事無くそれに付き従う姿勢を見せており、彼に撤退を命じられた際もそれを断固拒否して、不要ならばまず自らを討つよう言い渡す程の覚悟を見せ、フェイルを根負けさせている。そして、マサキ達魔装機神の操縦者達や鋼龍戦隊のハガネ隊に対し、徹底的に改造を施したブローウェルカスタムで奮戦するも、歴戦の猛者達である彼等の勢いを止める事は叶わず、最後は脱出を拒否する形でフェイルへの忠誠心を貫き、戦死した。

なお、撃墜されないままフェイルが倒されると生き残るが、その後の去就は不明。ただし、後の魔装機神シリーズの作品における会話等からも、フェイルに殉じる形で戦死したのが正史になっている模様。

登場作品と役柄編集

旧シリーズ編集

スーパーロボット大戦EX
初登場作品。シナリオ「王都への帰還」で初登場。マサキ達とは最終シナリオでフェイル共々剣を交えることになるが、その後の生死は不明。
白いひげを蓄えた強面のオジサマなのだが、汎用台詞の設定がややミスマッチで「くっ!! まだいけるぜ!!」や「うわっ!! こ、このままじゃやられる!!」など戦闘時の台詞が妙に若々しい。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
音声が追加された。DVEも用意されている。

OGシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦OG
声優が池水通洋氏に変更(同氏のスパロボ参加も今作が初)。ミドルネームに「ザン」(戦士階級)が入り、戦闘前や戦闘アニメでの特殊台詞が増えた。魔装機神勢は揃って金や改造を指摘するため、余計に印象に残る。2回行動がなくなったので幾許かマシになった。

パイロットステータス編集

能力値編集

極めて普通だが、そのまとまった能力でカスタム機による2回行動を仕掛けてくるため油断禁物である。

精神コマンド編集

EX
根性必中てかげん信頼熱血ド根性
OG2nd
ド根性必中信念(ツイン)

特殊技能(特殊スキル)編集

EX
切り払いL4 2回行動
OG2nd
底力L4 援護攻撃L2 援護防御L3 気力+ (ダメージ)

人間関係編集

フェイルロード・グラン・ビルセイア
主君。彼の身体に抱えている「事情」を知っていた様で、それ故に後世に残る大罪人になるのも覚悟で武力による統一を決意した際は、迷わずそれに同意する道を選んでおり、引き返すよう言われた際は自らの命を差し出す発言までしている。フェイルもまた、オールトには深い信頼を寄せていた様で、自身よりも先にオールトが戦死すると、巻き添えにしてしまった事を詫びる発言をしている。
ラシル・ザン・ノボス
部下。
プレシア・ゼノサキス
第2次OGにて「ずるいです!ディアブロより強いなんて!」と発言。ディアブロの量産型のブローウェルが同等かそれ以上に強くなったら言いたくなる気持ちも分かる。…尤も、OG世界では前例が存在するが。
セニア・グラニア・ビルセイア
第2次OGにてよっぽど悔しかったのか、戦闘中に追い込まれると、何かと「ブローウェルカスタムが金にあかせた改造である事」を指摘する負け惜しみを繰り返している。
ゴルド・バゴルド
第2次OGにて「資金さえあればブローウェルカスタムと同様の改造を施すものを」と発言。オールト曰く、金だけでなくブローウェルを知り尽くしてのカスタムとの事。
リョウト・ヒカワ
第2次OGにてブローウェルカスタムを賞賛。その観察眼に敵味方分かれて戦うのが惜しいと評した。

名台詞編集

「逆賊に降伏する気など、毛頭ない!たとえ一縷の望みと言えど、可能性があるのならば諦めはせぬ!」
カークスに降伏勧告された際の反論、フェイルに最も忠誠を誓う将としての誇りを如何に大切にしているのかが解かる台詞である。
「そのご命令には従えませぬ。どこまでもお供させていただきますぞ、陛下」
「いえ……陛下の理想と苦しみ、私は身に染みてわかっておるつもりです。そして、ここにいる者全てが陛下の為に心身を捧げる決意をしております。それでも我らが不要と仰るのでしたら、まず私めからお討ち下さいませ」
決戦の直前、マサキ達からの協力は得られない事を確信したフェイルに撤退を命じられた際の反論。オールトとしてもフェイルのやろうとしている事が本当は間違っているのを理解していたが、彼にもはや時間が無い事を理解していたオールトは、何が何でもついていく決意を固めており、それが出来ない位なら死んだほうがマシと考えていたようだ。
「それに、このブローウェルは私が手にかけて改造したもの。魔装機神相手でも遅れはとりませぬわい」
プレイヤーの記憶に残る名言。
「ふん、金だけでここまでの改造は出来ん! ブローウェルの全てを知り尽くしてこそよ!」
こうしてまたひとつ新たな名言が生まれるのであった。ご尤もであります。
「く、くうっ……我がブローウェルもここまでか……!」
「一足先に逝きますぞ、陛下……!そして……また……共に……!」
徹底的な改造を施したブローウェルでも、遂に魔装機神や鋼龍戦隊には叶わず、マサキ達から脱出するよう促されたが、最初からフェイル一人を死なせるつもりの無かったオールトは、マサキ達から脱出するよう促されながらもそれを拒否。愛機であるブローウェルカスタムと共に、フェイルに先駆けて黄泉路へと旅立って逝った…。

搭乗機体・関連機体編集

ブローウェル
当初はこの機体を愛機としていた。『EX』マサキ編15話で搭乗しているのが確認できる。
ブローウェルカスタム
あの人も真っ青な魔改造が施された、伝説の名機。