グノーシス

グノーシスとは、『ゼノサーガ』シリーズに登場する敵勢力で、人類に敵対している謎の生命体。呼称には「ゴブリン」などの神話上の怪物の名前が使われる。

グノーシスとは古代ギリシャ語で「認識」を意味する。

概要編集

その最大の特徴は虚数空間と呼ばれる人間とは異なる空間に存在している為、人間側からは物理的な接触ができないことである(攻撃の瞬間を狙い打てばなんとか攻撃できる)。これは隔壁の類でも例外はなく、あっさり侵入されてしまう。逆に、グノーシス側からは一方的にやり放題である。 出現直後は五感全てで認識できないものの、「D.S.S.S.(ディー・トリプルエス)」という装置を使えば認識可能。この装置はさほど搭載に制限はないが、視認可能になるだけなので驚異はほとんど残ったまま。

その為、グノーシスにダメージを与えるには、特殊な処理を施した武器を使用するか、観測用レアリエンなどが展開できるヒルベルトエフェクトによって実数領域(人間が存在する空間)に強制的に存在させる(これを固着と呼ぶ)ことが出来れば、接触や攻撃が可能になる。 ただし、ヒルベルトエフェクトは発動元である観測レアリエン(要は専用ホムンクルスのようなもの)単体では数百mしか展開できず、宇宙空間での運用は増幅器が必要となる。

様々なタイプが存在し、人間サイズから大きさが数万kmもある超巨大サイズも存在する。

固着していないグノーシスに触れられた人間はグノーシス化するか、塩の柱になって砕け散る。上記の特性も合わせて一般戦力では「どうあがいても絶望」な存在。 グノーシスについては解明が殆どされておらず、なぜ人類に敵対するのかは謎である。

その正体は、死後に集合的無意識へと吸収されるはずの人の精神(魂)がそうならずに独立して活動を始めたイレギュラー体。つまり比喩的な意味でなく本物の亡霊・怨霊の類である。

要するにゼノサーガ世界であれだけグノーシスに苦戦しているのはオバケに物理で対抗しようとしているからである。逆に外部出演で他作品のキャラクターがグノーシスに触っても大丈夫だったり固着しなくても攻撃できるのは単なるメタ的な事情ではなく、各作品の原作に魔力や霊力による霊的な攻撃・防御手段があるからといえる(ゼノサーガ原作においてもシオンが無事なのはネピリムの魂に保護されていたからという設定がある)。

そしてイレギュラーであるグノーシスが増加を続けると最終的に宇宙が崩壊し、宇宙が崩壊すれば上位領域(ファンタジーなら神の世界、SFなら高次元空間に相当する場所)にまで影響が出てしまう。これをなんとかしようとウ・ドゥと呼ばれる神に相当する存在や宇宙の自浄作用が世界に干渉するのがゼノサーガの物語のそもそもの始まりである。

登場作品編集

無限のフロンティアシリーズ編集

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
初登場作品。雑魚敵として登場。本作では全て固着した状態で登場する。
無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
引き続き、雑魚敵として登場。序盤のイベントでは固着していないのも登場する。

その他編集

NAMCO x CAPCOM
敵として登場。基本的に固着されていないので毎度KOS-MOSかM.O.M.Oがヒルベルトエフェクトを使用する(このシーンはDVEとなっている)。なお、ルート分岐があっても話の都合上KOS-MOSかM.O.M.Oの前にしか出現しない。
PROJECT X ZONE
やはり敵として登場。詳しいことは伏せるが設定面で類似点の多いフェイドゥム(ゆめりあ)と同時に出現するステージもある。また、タルカロン(テイルズ オブ ヴェスぺリア)の内部の培養槽でBOW(バイオハザードシリーズの生物兵器)や「The world」のモンスターやアラガミ共々培養されていた。いったいどうやって培養したのか謎である。一応アラガミの特性を利用すれば不可能ではないが…

関連する用語編集

ゼノサーガ
KOS-MOS
ゾハル・エミュレーター
ゼノギアス・ゼノサーガで設定の中枢に存在する「事象変移機関ゾハル」の補器。
具体的な関連は不明だが、エミュレーターの一つによって消滅した惑星が丸ごとグノーシス化するという事態が発生している。