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{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Cross Bone Gundam X3]]
   
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
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| SRWでの分類 = [[機体]]
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{{登場メカ概要
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| タイトル = スペック
 
| 分類 = 外惑星対応型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 外惑星対応型[[モビルスーツ]]
 
| 生産形態 = 試作機
 
| 生産形態 = 試作機
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| 主なパイロット = [[パイロット::トビア・アロナクス]]
 
| 主なパイロット = [[パイロット::トビア・アロナクス]]
 
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'''クロスボーン・ガンダムX3'''は『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[登場メカ]]。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[サナリィ]]が開発した宇宙海賊[[クロスボーン・バンガード]]の所有する試作型[[モビルスーツ]]。クロスボーン・ガンダムの3番機である(が、実質的には4機目である)。頭部の形状や装備の一部が[[クロスボーン・ガンダムX1|1号機]]、[[クロスボーン・ガンダムX2|2号機]]と異なっており、また、胸部装甲がより厚くされるなど、より接近戦を意識した機体となっている。だが、本機は実験機としての色が濃く、かなり扱いが難しい機体となっている。
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[[サナリィ]]が開発した宇宙海賊[[クロスボーン・バンガード]]の所有する試作型[[モビルスーツ]]。クロスボーン・ガンダムの3番機である。頭部の形状<ref>額のアンテナ基部には髑髏のエンブレムではなく、'''3'''のマークが描かれ、マスクのダクトも独自の形状を備えている。</ref>や装備の一部が[[クロスボーン・ガンダムX1|1号機]]、[[クロスボーン・ガンダムX2|2号機]]と異なっており、また、胸部装甲がより厚くされるなど、より接近戦を意識した機体となっている。だが、本機は実験機としての色が濃く、かなり扱いが難しい機体となっている。
    
劇中では補給物資の1つとして[[シェリンドン・ロナ]]が持ってきた機体であり、元々は運用データを基にエースパイロット([[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]か?)が搭乗することを前提として配備されたと思われる。しかし、成り行きからほとんど素人同然の[[トビア・アロナクス|トビア]]が乗り込むことになり、そのまま出撃している。だが、彼は機体の性能と[[ニュータイプ]]としての高い資質により、また追い詰められると実力を発揮し、機転を利かせる戦法を使用することで、この機体(特に、扱いの難しいムラマサ・ブラスターや[[Iフィールド]])を上手く使いこなしてみせた。その結果、[[エレゴレラ]]や[[アビジョ]]、[[トトゥガ]]、[[ノーティラス]]などの木星軍[[MS]]・[[MA]]を撃破するなどの戦果を挙げている。最後はドゥガチの乗るMA[[ディビニダド]]と交戦し、ほとんど相打ちのような形で大破している(トビアはコア・ファイターで脱出)。その後、本機の予備パーツは月のサナリィの研究施設に厳重に保管され、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]』で[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|スカルハート]]の修復に使用された。
 
劇中では補給物資の1つとして[[シェリンドン・ロナ]]が持ってきた機体であり、元々は運用データを基にエースパイロット([[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]か?)が搭乗することを前提として配備されたと思われる。しかし、成り行きからほとんど素人同然の[[トビア・アロナクス|トビア]]が乗り込むことになり、そのまま出撃している。だが、彼は機体の性能と[[ニュータイプ]]としての高い資質により、また追い詰められると実力を発揮し、機転を利かせる戦法を使用することで、この機体(特に、扱いの難しいムラマサ・ブラスターや[[Iフィールド]])を上手く使いこなしてみせた。その結果、[[エレゴレラ]]や[[アビジョ]]、[[トトゥガ]]、[[ノーティラス]]などの木星軍[[MS]]・[[MA]]を撃破するなどの戦果を挙げている。最後はドゥガチの乗るMA[[ディビニダド]]と交戦し、ほとんど相打ちのような形で大破している(トビアはコア・ファイターで脱出)。その後、本機の予備パーツは月のサナリィの研究施設に厳重に保管され、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]』で[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|スカルハート]]の修復に使用された。
    
3機のクロスボーン・ガンダムの中では最も短命であり、実働時間僅か一月足らずで大破、爆散している。乗っていた頃のトビアは扱いにくさやデリケートさについて愚痴っていたが、3年後にX1の補修に部品を再利用した際「俺のX3」と述べるなど、なんだかんだで愛着を持っていたようだ。
 
3機のクロスボーン・ガンダムの中では最も短命であり、実働時間僅か一月足らずで大破、爆散している。乗っていた頃のトビアは扱いにくさやデリケートさについて愚痴っていたが、3年後にX1の補修に部品を再利用した際「俺のX3」と述べるなど、なんだかんだで愛着を持っていたようだ。
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尚、本来の3号機はクロスボーン・ガンダムX-0(SRW未登場)が該当し、本機は'''4号機'''として予備機かつ実験機という扱いであったが、X-0が行方不明になったことで形式番号が繰り上げられ、本機が3号機として登録されることになったことが『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)で判明した。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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クロスボーン・ガンダム自体の参戦が少ない事もあるが、久々に参戦した近年の作品でも原作終了後~鋼鉄の七人以降の設定で既に大破して失われている為、王道で登場したのは第2次αのみと主人公が最後に乗り込むガンダムにしては微妙に不遇なガンダム。このためにスパロボで原作本編以後もキンケドゥがパイロットを続けている場合、'''キンケドゥとトビアの両方に機体を行きわたらせるためにX1がもう1機作られる'''という妙な事になっている。
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:原作同様に[[シェリンドン・ロナ|シェリンドン]]が持ってきて、トビアが奪取する形になっている(後に正式に受領する)。ムラマサ・ブラスターのビーム刃展開方法がGジェネシリーズと異なっている。ラストでは原作とは違い、大破しないまま、トビア個人にプレゼントされた。性能的には、全体攻撃を持たず、対ボス戦に特化した仕様となっている。…何故か、最大火力がX1に劣る。CT率では優っているものの、初期パイロットのトビアは技量が低くそのままでは本機の性能を活かせない。
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:初登場作品。原作同様に[[シェリンドン・ロナ|シェリンドン]]が持ってきて、トビアが奪取する形になっている(後に正式に受領する)。ムラマサ・ブラスターのビーム刃展開方法がGジェネシリーズと異なっている。ラストでは原作とは違い、大破しないまま、トビア個人にプレゼントされた。性能的には、全体攻撃を持たず、対ボス戦に特化した仕様となっている。…何故か、最大火力がX1に劣る。CT率では優っているものの、初期パイロットのトビアは技量が低くそのままでは本機の性能を活かせない。
 
:ムラマサ・ブラスター(射撃)が[[小隊攻撃]]としては全ユニット中屈指の攻撃力を誇るので、小隊員に徹するのもアリ。
 
:ムラマサ・ブラスター(射撃)が[[小隊攻撃]]としては全ユニット中屈指の攻撃力を誇るので、小隊員に徹するのもアリ。
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:クロスボーン・ガンダムX1、X2と違う独自のフェイスパーツを装着しているのだが、モーションを流用しているためか一部モーション中に突然X1のフェイスパーツになってしまうのが残念。
 
:なお、本作では3機のクロスボーン・ガンダムは[[アナハイム・エレクトロニクス]]が製作したことになっている。
 
:なお、本作では3機のクロスボーン・ガンダムは[[アナハイム・エレクトロニクス]]が製作したことになっている。
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
:2016年11月にレアリティSSRのシューターが強敵イベント「僕らのヒーロー」特効ユニットとして、17年3月に大器型アタッカーが強敵イベント「じぶんらしくあるために」特効ユニットとして実装。
+
:2016年11月のイベント「僕らのヒーロー」にてSR・SSRシューターが、2017年3月のイベント「じぶんらしくあるために」にて大器型SSRアタッカーが、2019年7月にΩスキル搭載大器型SSRファイターが追加。
:シューター版は何故か原作では一度も使っていないバスターガンが通常武装。攻撃のヒット数に応じて攻撃力をアップさせるアビリティ「人間の矜持」が生きる長期戦向けユニット。原作でボス級の敵を多く相手取った再現か、ボスWAVE時に能力が大幅にアップするアビリティ「宇宙海賊」も所持。
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:シューター版は何故か原作では一度も使っていないバスターガンが通常武装。攻撃のヒット数に応じて攻撃力をアップさせる、いわゆる「ヒットアップ」系アビリティ「人間の矜持」が生きる長期戦向けユニット。原作でボス級の敵を多く相手取った再現か、ボスWAVE時に能力が大幅にアップするアビリティ「宇宙海賊」も所持。
:しかし、トビアはダメージ増加系の精神スキルを持たず(ラインナップは[[ひらめき|閃き]]、[[根性]]、[[直撃]])、せっかく上昇した攻撃力も生かしにくい。また必殺技も前進し格闘攻撃するダッシュ系のため、自陣からの攻撃が主な役割であるシュータータイプの役割と噛み合っておらず、性能面では不遇な点が目立つ。
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:しかし、通常時のトビアはダメージ増加系の精神スキルを持たず(ラインナップは[[ひらめき|閃き]]、[[根性]]、[[直撃]])、せっかく上昇した攻撃力もパイロットパーツを装備しなければ生かしにくい。また必殺技も前進し格闘攻撃するダッシュ系のため、自陣からの攻撃が主な役割であるシュータータイプの役割と噛み合っておらず、性能面では不遇な点が目立つ。
:アタッカー版も、原作では一度も使っていないビームザンバーが通常武装。「人間の矜持」「宇宙海賊」が外れて「Iフィールド・ハンド」「セーフティ解除」と入れ替わった。「セーフティ解除」は「宇宙海賊」の上位互換的なアビリティで、大器型のパラメータもあってボスWAVEではスペック以上の性能を発揮してくれるが、機体性能と精神の噛み合いが悪いのは相変わらず。
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:アタッカー版も、原作では一度も使っていないビームザンバーが通常武装。「人間の矜持」「宇宙海賊」が外れて「Iフィールド・ハンド」「セーフティ解除」と入れ替わった。「セーフティ解除」は「宇宙海賊」の上位互換的なアビリティで、大器型のパラメータもあってボスWAVEではスペック以上の性能を発揮してくれるが、機体性能と通常時の精神の噛み合いが悪いのは相変わらず。
 +
:ファイター版はボスWAVE限定のバフはそのままに、コア2個所持時限定のバフ、ヒットアップ、攻撃範囲拡大と、シューター・アタッカー版の長所をまとめ、かつ強化した集大成的なユニット。攻撃範囲拡大のおかげで道中での雑魚散らしに役立つほか、必殺スキル「ムラマサ・ブラスター(乱舞)」はΩ化すると消費コア数に応じて威力がアップするようになり、文字通り必殺の威力を発揮する。総じて道中・ボスともにハイレベルにこなせる万能ファイターとなった。
 +
:アリーナでは、シューター版・アタッカー版は「コストが最低の2(パーツランク最大化で1)、かつトビアがPアビリティ『一気呵成』を覚える」ことから、コストが余った際に[[ハインヘルム強襲型|ハインヘルム強襲型(カタリーナ機)]]や[[スモー|ゴールドスモー]]と同じく一気呵成要員として起用されることが多い。
 +
:ファイター版は、発動条件は「HP1/4以下」と厳し目だが、回避率を無視して、分身・特殊回避を持たない相手に攻撃を[[必中]]させるアビリティ「ベルナデットとの約束」を持つ。EXアビリティにはLv1ながら「一気呵成」を持ち、Ωスキルユニットらしい高性能ユニットとなっている。が、「ベルナデットとの約束」の代償か防御面は素の回避率とタフネス頼りで昨今のユニットとしては弱く、油断するとあっさり落とされてしまう。
 
:ユニットシナリオでは、キンケドゥのX1と共に[[ティターンズ]]の残党を殺さずに全滅させている。[[ディビニダド]]戦を生き延びたのか、それともロールアウトが原作より早かったのだろうか?
 
:ユニットシナリオでは、キンケドゥのX1と共に[[ティターンズ]]の残党を殺さずに全滅させている。[[ディビニダド]]戦を生き延びたのか、それともロールアウトが原作より早かったのだろうか?
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=== 関連作品 ===
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;[[Another Century's Episode: R]]
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:使用可能機体。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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;ヒートダガー
 
;ヒートダガー
 
:脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つ事も可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出したりことも多い。
 
:脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つ事も可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出したりことも多い。
 +
;[[Iフィールド]]・ジェネレーター
 +
:ブランド・マーカーの代わりに左右前腕部に装備されている。別名、「Iフィールド・ハンド」。Iフィールド展開中はビームを完全に無効化し、ムラマサ・ブラスターすらも受け止められる(ゲームでは射撃系のビーム攻撃しか防げないが)。しかし、Iフィールドを展開可能な時間は105秒で、その後の冷却に120秒を必要とする。つまり、理論上は左右で210秒間はビームに対して完全に無敵だが、その後、15秒間は完全に無防備になってしまうという弱点があるということになる(当然、腕を動かすことなどによって生じる時間的な誤差はあるが)。
 +
:要するに、フィールドのない約15秒間は自分の力でしのぐしかなく、しかもX3はブランド・マーカーを装備していないため攻撃はすべて回避しなければならない。この弱点のカバーをパイロットの技量に任せた仕様にはトビアも'''「実験機だと思って無責任なもんを」'''と怒っていた。
 +
:また、ビームに対する防御力は高いものの実弾兵器には効果が無いため、実弾に対する防御力はX1やX2に劣る。
 +
:物語のラストで、両手のIフィールドを同時展開して[[ディビニダド]]のメガ粒子砲の砲門に特攻してX3もろともディビニダドを大破させた。この攻撃はSRWでは再現されていない…そもそも攻撃かどうかも怪しいものだが。
 
;ビームサーベル
 
;ビームサーベル
 
:両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームバルカンおよびビームガンとして使う事もできる。
 
:両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームバルカンおよびビームガンとして使う事もできる。
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:右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。X3は一度も使っていない。
 
:右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。X3は一度も使っていない。
 
;ムラマサ・ブラスター
 
;ムラマサ・ブラスター
:刀身の左右に配された14本のビームサーベルと、切っ先に配された1門のビームガン(ビームサーベル兼用)を装備した、七支刀のような武器。ビームサーベルとしての破壊力は高く、ビームザンバーと同様、ビームシールドごと敵機を切断することができる。これを防げるのは本機の[[Iフィールド]]のみ。トビアがX3を強奪したときに置いてあったものを掴んで持ってきたが、セーフティが外れていなかったためにビームが発振せず、そのままの状態で敵機を殴りつけていた。その後、[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]の駆るMA・[[エレゴレラ]]によってセーフティが解除され、初の出力時には敵が柄を握っていたという情けない幕開けとなる。
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:刀身の左右に配された14本のビームサーベルと、切っ先に配された1門のビームガン(ビームサーベル兼用)を装備した、七支刀のような武器。ビームサーベルとしての破壊力は高く、ビームザンバーと同様、ビームシールドごと敵機を切断することができる。これを防げるのは本機の[[Iフィールド]]のみ。トビアがX3を強奪したときに置いてあったものを掴んで持ってきたが<ref>元々X3用の武装であったかも不明で、一説ではX1用の追加武装とも言われている。</ref>、セーフティが外れていなかったためにビームが発振せず、そのままの状態で敵機を殴りつけていた。その後、[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]の駆るMA・[[エレゴレラ]]によってセーフティが解除され、初の出力時には敵が柄を握っていたという情けない幕開けとなる。
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:役割的には大型の射撃兵器を格闘戦時に強力な格闘兵器としての役割もできるよう設計されたもので、[[クロスボーン・ガンダムX2]]のバスターランチャーの上位互換の兵器を目指したものである。
 
:SRWでは剣全体にビームが展開されるが、Gジェネシリーズでは剣先からビームサーベルのように展開される形になっている。後者は原作最終決戦時で核ミサイルの信管を切り落した攻撃の再現であり、ほとんどの場合前者で使われる(ただし、14本のサーベルとビームガンの同時起動はしていないが)。通常攻撃版は射程1固定であり、[[換装]]で射程を延ばすことが出来るX1やX2のビームザンバーに比べるとやや使い勝手は劣る。
 
:SRWでは剣全体にビームが展開されるが、Gジェネシリーズでは剣先からビームサーベルのように展開される形になっている。後者は原作最終決戦時で核ミサイルの信管を切り落した攻撃の再現であり、ほとんどの場合前者で使われる(ただし、14本のサーベルとビームガンの同時起動はしていないが)。通常攻撃版は射程1固定であり、[[換装]]で射程を延ばすことが出来るX1やX2のビームザンバーに比べるとやや使い勝手は劣る。
 
:;ムラマサ・ブラスター(射撃)
 
:;ムラマサ・ブラスター(射撃)
::別名「ブラスター・ガン」。ムラマサ・ブラスターのビームガンをそのまま射撃兵装として運用したもの。原作ではエレゴレラへのトドメに、ブラスター本体を突き刺してからの発砲という射撃兵装らしくない使い方をされており、これがほぼ唯一の使用シーンである。
+
::別名「ブラスター・ガン」。ムラマサ・ブラスターのビームガンをそのまま射撃兵装として運用したもの。設定上は腰部のハードポイントに装着したままの使用が可能で、本体から直接供給されるエネルギーを上乗せして更に強力なビームを撃てる。
;スクリュー・ウィップ
+
::原作ではエレゴレラへのトドメに、ブラスター本体を突き刺してからの発砲という射撃兵装らしくない使い方をされており、これがほぼ唯一の使用シーンである。
:実際には装備されていないはずだが、単行本4巻表紙のX3はこれを振るっている。
  −
;[[Iフィールド]]
  −
:ブランド・マーカーの代わりに左右前腕部に装備されている。別名、「Iフィールド・ハンド」。展開中はビームを完全に無効化し、ムラマサ・ブラスターすらも受け止められる(ゲームでは射撃系のビーム攻撃しか防げないが)。しかし、Iフィールドを展開可能な時間は105秒で、その後の冷却に120秒を必要とする。つまり、理論上は左右で210秒間はビームに対して完全に無敵だが、その後、15秒間は完全に無防備になってしまうという弱点があるということになる(当然、腕を動かすことなどによって生じる時間的な誤差はあるが)。
  −
:要するに、フィールドのない約15秒間は自分の力でしのぐしかなく、しかもX3はブランド・マーカーを装備していないため攻撃はすべて回避しなければならない。この弱点のカバーをパイロットの技量に任せた仕様にはトビアも'''「実験機だと思って無責任なもんを」'''と怒っていた。
  −
:物語のラストで、両手のIフィールドを同時展開して[[ディビニダド]]のメガ粒子砲の砲門に特攻してX3もろともディビニダドを大破させた。この攻撃はSRWでは再現されていない…そもそも攻撃かどうかも怪しいものだが。
      
==== 合体武器 ====
 
==== 合体武器 ====
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;オプション型ブランド・マーカー
 
;オプション型ブランド・マーカー
 
:地球からの大気圏離脱の際に左腕に増設された装備。SRWでは登場していない。原作でも、大気圏を突破した後、いつの間にか外されていた。明らかにIフィールドと干渉しそうである。
 
:地球からの大気圏離脱の際に左腕に増設された装備。SRWでは登場していない。原作でも、大気圏を突破した後、いつの間にか外されていた。明らかにIフィールドと干渉しそうである。
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;スクリュー・ウェッブ
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:実際には装備されていないはずだが、単行本4巻表紙のX3はこれを振るっている。
    
==== 必殺技 ====
 
==== 必殺技 ====
 
;ムラマサ・ブラスター(連続攻撃)
 
;ムラマサ・ブラスター(連続攻撃)
 
:ムラマサ・ブラスターを用いた連続攻撃で、X3の必殺技扱い。おそらく[[ノーティラス]]にトドメを刺した攻撃の再現と思われる。CT率こそ高く射程も1長いものの、[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]のビーム・ザンバー(連続攻撃)より攻撃力が100劣る。
 
:ムラマサ・ブラスターを用いた連続攻撃で、X3の必殺技扱い。おそらく[[ノーティラス]]にトドメを刺した攻撃の再現と思われる。CT率こそ高く射程も1長いものの、[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]のビーム・ザンバー(連続攻撃)より攻撃力が100劣る。
 +
;ムラマサ・ブラスター(なぎ払い)
 +
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』での必殺スキル。
 +
;ムラマサ・ブラスター(コンボ)
 +
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』での必殺スキル。
 +
;ムラマサ・ブラスター(乱舞)
 +
:『X-Ω』における、ファイター版の必殺スキル。ブラスター・ガンを3射(バトル画面では1射)→相手の背後に回り込んで1射、サーベルを全展開して三連斬り→相手の周囲を飛び回りつつ斬撃→離脱して先端のサーベルを発振、敵を一刀両断にする…という流れの連続攻撃。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1]]
 +
:
 +
:;[[GUNDAM:クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク|クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク]](SRW未登場)
 +
::中破したX1改・改をX3のパーツで改修した機体。構成部品の殆どがX3の為、武装は大体同じ。SRW未登場。
 
:
 
:
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
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:
 
:
 
;[[ガンダムF90]]
 
;[[ガンダムF90]]
:
+
:Gタイプの武装「マルチプルビームウェポン」は大型ビームライフルと側面のビーム刃の複合武器となっており、ムラマサ・ブラスターはこれの発展系と思われる。
;クロスボーン・ガンダムX0
+
;[[GUNDAM:クロスボーン・ガンダムX-0|クロスボーン・ガンダムX-0]](SRW未登場)
:X1、X2に続くクロスボーンの試作3号機。本来はこちらがX3のナンバリングを得るはずであり、X0(エックスオー)は開発コード。[[ビギナ・ギナ|銀色のカラーリング]][[ベラ・ロナ]]の搭乗を前提として開発されていた。公式には存在しない機体として扱われている。マザー・バンガードに搬送する途中で輸送船が事故で難破し、発見されたのは20年後の[[ザンスカール戦争|「Vガンダム」の時代]]であった。
+
:X1、X2に続くクロスボーンの試作3号機。本来はこちらがX3のナンバリングを得るはずであり、X0(エックスオー)は開発コード。
 +
;[[アマクサ]]
 +
:鹵獲したX2を元に、木星の技術で再現を試みた試作MS。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==