クトゥルー

クトゥルー(Cthulhu[1])とは『機神咆吼デモンベイン』に登場する

概要編集

元ネタはクトゥルフ神話。秘密結社ブラックロッジ最大の計画「C計画」の中心に据えられている神。

本作では、太平洋上に浮かんでいた幻の大陸ルルイエを築き、地球に君臨していた神性とされる。

ブラックロッジの本拠地である「夢幻心母」を母体に、それを受肉させる形で現世に顕現した。それ故に、形状は夢幻心母を引き継ぎ球状になり、そこから無数の触手を生やし、鱗に覆われている。蝙蝠のような翼を所持している作品もあるが、『デモンベイン』におけるクトゥルーには翼の意匠は確認できない。夢幻心母内の設備は全損しておらず、ドクター・ウェストの研究室は、抵抗の末何とか難を逃れることに成功した(被害はウェストが邪気にあてられ嘔吐した程度)。

中枢部は「心臓の間」となり、その名の通りクトゥルーの心臓が鼓動し、クトゥルーの赤き血と肉に満たされている。心臓の間は非常に広大で、鬼械神同士が十二分に戦闘を行えるほどのスペースがある。

ブラックロッジの大導師マスターテリオンと、幹部アンチクロス6名の魔術によって招喚され、アーカムシティを阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ。夢幻心母に居たブラックロッジ構成員は直接的に取り込まれ、多くが命を落としている。

しかし、マスターテリオンを以てしてもクトゥルー招喚には多大なる魔力を要し、消耗したところをC計画を巡って謀反を起こしたアンチクロス達の手によりマスターテリオンは殺害される。以降、アウグストゥスを中心としたアンチクロスの手によって本拠地として運用される。

後にルルイエにクトゥルーを進行させるが、そこが覇道財閥のみならず、集結した人類戦力との決戦の地となる。内部に突入したデモンベインと、アンチクロスの生き残りで、「心臓の間」にて決戦が行われたが、最終的に紆余曲折を経て復活したマスターテリオンにより、別の神ヨグ=ソトースを招喚するための苗床となり消滅した。

関連人物編集

魔導書編集

ルルイエ異本
クトゥルーに関する魔導書の化身。招喚の鍵。

ブラックロッジ編集

マスターテリオン
招喚者。
アウグストゥス
謀反を起こし、クトゥルーを本拠地として運営した。
ウェスパシアヌス
原作ではアウグストゥスをさらに欺き、一時的にコントロールを奪ったが、直後彼もまた奪われる。
ネロ
原作・アニメ版共に、他のアンチクロスからコントロールを奪う。

関連機体編集

ダゴン
従属する海の邪神。終盤の決戦では保有戦力扱いされ、防衛のため近海に大量に招喚された。原作では対となる邪神ハイドラ(SRW未登場)も登場し、扱いも同様。
『UX』では戦闘マップの都合上、原作やアニメとは異なりクトゥルー内部となる心臓の間に沸くこととなる。少々グロテスクな光景である…。

登場作品編集

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。アニメ版設定。拠点と融合している規模のためか、ユニットとして戦うことはなく、地形扱いで心臓の間が登場。
ユニオンルート第43話『THE RETURN OF THE SORCERER』にて戦いの舞台となる。シナリオ開始時の会話イベントで突入戦が描かれ、魔力によるバリアで守りを固め、ナイトゴーント[2]や触手で自軍を迎撃するも、アニメ版では削られたデモンベインの武装「神獣弾」でバリアを破られ、マクロス・クォーターのマクロスアタックで侵入経路を抉じ開けられるといったように、対神性に相応しい総力戦が描かれる。
その後は心臓の間でアウグストゥスならびにネロと決着をつけることになる。決着後はマスターテリオンによって自軍が外に弾き出され[3]ヨグ=ソトース召喚前に一時期行方を眩ませる。それ以外の経緯はほぼ原作に準拠。

余談編集

  • 『UX』における心臓の間の背景処理が重いのか、ギム・ゲネンの合体技を心臓の間で使うと高確率でフリーズしてしまうバグが存在する。

脚注編集

  1. 『DEMONBANE コンセプトワークス』P49より。
  2. 翼と尻尾が生えた代わりに顔のない人間のような姿をした怪物。
  3. おそらくこの時、まだ生きていたティトゥスも一緒に弾き出されたと思われる。