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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
| 偽名 = [[偽名::クェス・エア]]
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| 偽名 = クェス・エア
| 種族 = [[種族::地球人]]
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| 種族 = [[種族::地球人]]([[アースノイド]])
 
| 性別 = [[性別::女]]
 
| 性別 = [[性別::女]]
 
| 年齢 = [[年齢::13]]歳
 
| 年齢 = [[年齢::13]]歳
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
連邦高官[[アデナウアー・パラヤ]]の娘。父の不倫もあって親子関係は破綻している。
+
連邦高官[[アデナウアー・パラヤ]]の娘。
   −
原作開始前から家出をしていたが、アデナウアーの命で探しだされて拉致に近い形で連れ帰られる。
+
劇中冒頭で[[ハサウェイ・ノア]]と出会い、成り行きで彼や父と共に[[宇宙]]へ上がる事になるのだが、[[一年戦争]]時より活躍してきた[[ニュータイプ]]である[[アムロ・レイ]]…そして[[シャア・アズナブル]]と関わってしまったのを機に、悲劇的な運命を迎える事になってしまう。
   −
その後乗り込んだシャトルが[[ラー・カイラム]]に拾われたことで、[[アムロ・レイ]]や[[ハサウェイ・ノア]]と知り合い、ハサウェイとは友達に、アムロには恋のような感情を覚える。が、アムロの恋人[[チェーン・アギ]]への嫉妬もあり、[[シャア・アズナブル]]の誘いに乗って[[ネオ・ジオン]]に身を投じる。この時には「'''クェス・エア'''」という[[偽名]]を名乗っている。
+
=== [[性格|人物]] ===
 +
左右において結び方の長さが違う特殊なツインテールの髪型をした容姿端麗の美少女。
   −
実はネオ・ジオンに対してはあまり理解していない部分があり、[[スウィートウォーター]]で同僚である[[ギュネイ・ガス]]に質問を行なっていたり、数少ない戦力であるヤクト・ドーガを破損しているとはいえ勝手に持ちだして戦場で放棄している。
+
非常に強い感受性や鋭い洞察力を備え、他人の心情を敏感に感じ取ったり、対象の相手が自分とどう関わっていくのかも正確に予見する事が出来る等、10代前半で生粋の[[アースノイド]]ながらもニュータイプとして[[カミーユ・ビダン]]や[[ジュドー・アーシタ]]にも劣らない驚異的な才能を秘めている。だが、アムロと同様に親子関係の破綻している機能不全家族の中で育ち、父・アデナウアーは傲慢で愛人にかまけていながら危機的状況に陥ると臆病になる情けない人物で、そんな父に愛想を尽かしたのか、母は自らを置いて失踪。そういった劣悪な環境で生きてきた事が原因で、我儘で反抗心の強い、重度の自己愛性パーソナリティ―障害の持ち主となってしまっており、大半の人間からは情緒不安定で奇異な人物と見られてしまう。同年代であるハサウェイと比べて見ても、精神的年齢が実年齢よりも遥かに幼く、感情の起伏が激しい上に浅薄な考え方しか出来ず、他人の迷惑を全く顧みない自己中心的な行動を平然ととり、人を傷つけてしまう様な暴言も率直で言ってしまう等、他者との共感性に著しく欠落していると言わざるを得ない振る舞いが目立つ。
   −
最終決戦時、高い[[ニュータイプ]]能力を見出され、[[α・アジール]]に乗りこむ。だが、アムロの[[νガンダム]]には全く歯が立たなかった。
+
その根底には、「孤独」への恐怖と自身を包み込んでくれる父性的な愛情への渇望があり、所謂ファザコン気質。その為、同年代の少年には関心を示さず、年上の男性への関心が非常に強く、自身の理想の男性像である「正しさと清潔性を備えた大人の男性」を見つけると、周囲の人目も憚らずに積極的にアプローチを掛けようとする(対象となったのはアムロとシャア)。ただし、かなりの高望みである上に、理想に対する執着心や独占欲がやたら強い故に、自分の価値観や理想像を胸に秘めておくだけならまだしも、興味を持った対象に対しそれらを強引に押し付けるばかりか、少しでも理想像から離れるか自分の考えを否定するかの様な言動や行動(たとえそれが自分自身を想っての物だとしても)を見せれば、ヒステリーを起こして一方的に見限ってしまい後ろめたさも見せない等、子供である事を踏まえても身勝手さや狭量さが目立つ。また、自分から父を奪った愛人のキャサリン(『逆シャア』序盤でアデナウアーが連れている女性)との険悪な経験から、彼女の事は勿論、彼女と同様に二面性の強い女性に対する拒絶心や嫌悪感も非常に強く、作中では真面目さや厳格さを見せながら想い人には甘えて擦り寄る[[チェーン・アギ]][[ナナイ・ミゲル]]に対し、嫉妬心も織り交ぜた激しい拒絶反応を見せている。
   −
[[アクシズ]]へ向かったアムロを追っているところに[[ジェガン]]に乗るハサウェイと遭遇。ハサウェイの[[説得]]を振り切ろうとしていたところでチェーンの[[リ・ガズィ]]に撃墜され、戦死する。クェスが死の間際にとった行動は、チェーンからの攻撃にハサウェイを巻き込むまいと遠ざけ、彼を助けようとするものであった。
+
スペースシャトル「天鹿」に乗り合わせて以降、成り行きで行動を共にしていたハサウェイとは、友人として少しずつ心を開く様子を見せていた。
 +
その後、ネオ・ジオンへ渡ってからは、[[ギュネイ・ガス]]から好意を抱かれているのだが、夜郎自大とも言える自分の自慢話を捲し立てるばかりか、憧れの存在であるシャアの印象を悪くしようと彼に関する問題を殊更あげつらう陰険な姿勢から、嫌悪感しか抱く事が出来ず、最終的には平手打ちをする形で恋愛面では完全に拒絶。一方、戦闘では唯一背中を守らせられる対等な存在だったことからギュネイを信頼しており、アムロに彼を殺害された際にはショックを受けた。
 +
ギュネイから[[ララァ・スン]]の存在について聞かされた事は、後に不用意にシャア本人に持ち出してしまった結果、ただでさえその奔放さを持て余していたのに加え過去の傷を抉られる感覚を受けた彼からも、平静を装われつつ、無意識的に「使い捨ての兵士」としてしか扱われなくなった要因になっている。
   −
家庭的に恵まれなかったためか我がままで奔放な性格の子供であり、大人に対する反発も強い(『逆シャア』序盤でアデナウアーが連れている女性は'''愛人'''であり、クェスの母親ではない)。その一方でクェスはアムロとシャアという二人の大人の男性に憧れており、彼等に対して一方的な父性を求めてもいた。だが、前者からはハサウェイの知り合い程度にしか見られておらず…というかまともに会う機会自体がなく、後者はクェスを戦争の道具として利用しただけであった。'''自身を正しく指導してくれる良い大人に恵まれなかった'''という意味では、クェスは悲劇的な人物であったと言える。
+
母親をナポリに残しさっさと継母を作ったアデナウアーの態度に耐えかねていたクェスは、単身家出をしてインド大陸に密かに入国、そこでトフラー・ランゲラージをリーダーとした一行に加わる。クェスを含め計6人となったグループは、北部のガンジス川沿いにある都市カーシーにまで渡る。グループ内でクェスは、トフラーやニュータイプ修業を行う女性クリスチーナから、問答形式で何度も何度も自分の過去を話した。それがカタルシスとなり、周囲の人々を許すきっかけになるというのだ。嘘か真か以前は継母の話題が出ると荒れた態度になったクェスは2か月の旅で冷静になっていた。これらの経験を自称ニュータイプになるための修業と見栄を張って劇中では申告するのだが、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア〈前篇〉』及び(中篇)で明かされた実態は修業などではなく、上述のお悩み相談だったのである。
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[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では、青年となったハサウェイの夢の中に姿を見せている(映画版の前編ではハサウェイの回想シーンに登場している)。
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小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア〈中篇〉』では、コックピットに座っただけでジェガンの構造が読み取れるなど戦闘者としてのニュータイプで天性の才能があることが明かされた。適応力も高く、[[ラー・カイラム]]で[[ジェガン]]のシミュレーションをした際には、ハサウェイと同様いきなりモビルスーツを2機撃墜する成績を出し、ネオ・ジオンに渡ったばかりの際にも、[[ギュネイ・ガス]]が使用していたホビーハイザックを思うがままに操り、ヤクト・ドーガに乗り換えた後は、試験で[[サイコフレーム]]を使わない状態でいきなり[[ファンネル]]を使いこなしてしまう程の能力を発揮している。[[第2次ネオ・ジオン抗争]]時の実戦においても[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|ヤクト・ドーガ]]での初陣では[[アデナウアー・パラヤ]]が乗っていることを知らなかったとはいえ[[クラップ]]を撃沈させ、更には並のニュータイプではまともに扱えない超大型のニュータイプ専用[[モビルアーマー]]である[[α・アジール]]をも乗りこなしている。
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当初、シャアからは、ギュネイと同様に新しき世代のニュータイプとなる事を期待されていたクェスだったが、ネオ・ジオンの方針に対してはあまり理解していない部分があり、[[スウィートウォーター]]でギュネイに質問を行なっていたり、数少ない戦力であるヤクト・ドーガを破損しているとはいえ勝手に持ち出して戦場で放棄している。そもそも、クェスはシャアの主張に共感を覚えても思想や理念自体には無理解どころか無関心に等しく、ネオ・ジオンでパイロットになったのは「ただシャアに気に入られたい」という極めて私的な動機からだった。また、ニュータイプとしてより能力を明確に発揮してからは、ニュータイプである自身を「特別な存在」と認識するようになり、ニュータイプでは無い[[レズン・シュナイダー]]の事を「普通の人間」と言って嘲笑う態度に出る等、独善性や傲慢さまで見せ、軍規も平気で無視する振る舞いからナナイやレズンを始めとしてネオ・ジオンの兵士達の多くから反感を買う一方となっていた。結果的に、シャアの理想とする「ニュータイプの在り方」からむしろ大きくかけ離れた存在となってしまったクェスは、自らのニュータイプの力を単なるフラストレーションの捌け口としてしか活用しなくなり、最終的に孤立に等しい状態となっている。
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=== 劇中の様相 ===
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小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア〈前篇〉』時点でチベットのラサから家出をしてインドでクリスチーナ一行と旅をしていたクェス。小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア〈中篇〉』と映画の冒頭でアデナウアーの依頼を受けたマン・ハンターに探しだされ、拉致に近い形で連れ帰られる。その後、[[シャア・アズナブル]]の仕組んだフィフス・ルナ落下が迫り、[[ホンコン・シティ]]からスペースシャトル「天鹿(テンルゥ)」で宇宙へと緊急的に連れて行かれる事になるが、そこで出会ったハサウェイと偶然乗り合わせる事になる。その後、天鹿がラー・カイラムに拾われた結果、アムロとも知り合った。スペース・コロニー「[[ロンデニオン]]」では、身の上話をしてハサウェイと交友関係を築き、アムロには恋のような感情を覚えるが、アムロの恋人であるチェーンへの嫉妬も重なり、次第に距離が遠のいていった。アムロ、ハサウェイ、チェーン達と一緒にロンデニオン内でレジャーに出かけていた所、たまたま遭遇シャアと遭遇。シャアがアムロと舌戦を繰り広げる中、地球圏で起こっている問題を後回しにして具体的な解決策を示さないアムロの態度に反感を覚え、シャアの発言に共感を覚えた。クェスはアムロが落とした銃を取ってシャアを庇う行動に出て、彼の誘いに乗る形でネオ・ジオンに身を投じてしまう。しかし、「アデナウアー・パラヤの娘」という素性が軍全体の士気に関わる事もあってか、この時には「'''クェス・エア'''」という[[偽名]]を名乗る事になる。
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その後、ナナイの指導の元でニュータイプとしての戦闘訓練を受ける事になり、その高い能力を発揮する事になる。しかし、自分がニュータイプであることを明確に自覚した結果、より独善的な考え方が悪化してしまう事になり、ニュータイプである自分が特別な存在でそうで無い者([[オールドタイプ]])には歯牙にもかけようとしない等、[[ザイデル・ラッソ|一種の「ニュータイプ至上主義」とも言えるかつてのザビ家に近い選民思想的な考え方]]をする様になり、父・アデナウアーと遜色無い傲慢さを見せる様になっていく。一方、自らの高いニュータイプ能力に興味を持ったギュネイからはアプローチされる様になるのだが、シャア以外の男性に興味の無かったクェスは無視しており、躍起になった彼からシャアに関する悪評をあれこれと言われるも、全く相手にしなかった。そして、ネオ・ジオンの方針について何も理解しないままヤクト・ドーガで初陣を飾る事になり、[[アクシズ]]の制圧作戦に参加するのだが敵の旗艦である[[クラップ級巡洋艦]]にはアデナウアーが乗艦しており、何も知らないまま彼のいたブリッジを攻撃して殺害してしまう。アデナウアーの存在に気付かないままであったものの、これを機にただでさえ情緒不安定と言えたクェスの精神の均衡は更に崩れていく事になる。
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作戦完了後、[[地球連邦軍]]と敵対する組織に加入した以上、ニュータイプである自身であっても一兵士という立場に過ぎないにも拘らず、その事への自覚も無かった上に軍規を乱す奔放な行動に出ており、シャアに関する嫉妬から一応の上司となるナナイにも噛みついた態度を見せる等からネオ・ジオンの兵士の多くからは反感を抱かれ、ナナイからも平手打ちをされる形で自らの問題行為を厳しく咎められている。これに半ば逆上する形で被弾した状態のヤクト・ドーガで乗艦していた[[ムサカ級軽巡洋艦]]を飛び出すのだが、ギュネイを除いて誰も心配はしておらず、クェスの存在に苛立っていてナナイに判断を任されたムサカ級の艦長は「被弾したヤクト・ドーガなど放出しろ!」と命令し、むしろ厄介払いの様に扱われていた。その後、アクシズ周辺で[[ロンド・ベル]]との激戦が行われる中でシャアの搭乗した[[サザビー]]の元にまで辿り着くが、誰も頼れる大人がいない孤独な精神状態だった事から'''生身の状態でモビルスーツから宇宙空間の中へ飛び出しサザビーのコックピットにまで飛び込む'''という常軌を逸した行動に出ている。シャアに泣きつき、戦場でレズンを始めとした多くの命が散って逝く中、ダブリンにコロニーが落とされた際の[[ジュドー・アーシタ]]のように、他者の残留思念が自身の体に入り込まれクェスは苦しみ、それを見たシャアからは本物のニュータイプである事を確信される。
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帰投後、α・アジールの搭乗をシャアに任されそれに難色を示す整備班といがみ合う中、ギュネイに連れ出されて再びアプローチされる事になるのだが、またしても自慢話やシャアに関する悪評に満ちた内容であった為に反発する事になり、それでも強引に迫って来る彼に対し遂には平手打ちをして完全に拒絶する。そして再びシャアの元へと駆け寄り、大勢の兵士達の前で「私、ララァの代わりなんですか!?」という変な噂をされかねない発言をしてしまい、それでも冷静に対応したシャアからは「ナナイとララァを忘れる」と自分の求めていた言葉を言われた事でα・アジールで彼を守ると誓うのだが、ただでさえ手の付けられないまでの自身の奔放ぶりを持て余していたシャアには、自身のトラウマに土足で踏み込んで来る無遠慮な事を言われた事で最早この時点で見限られ、自らが「サイコミュ兵器を動かす使い捨ての道具」として完全に見放された事実に気付かないまま、α・アジールに搭乗して出撃する<ref>勢いとはいえ「私は大佐の為なら死ぬ事だって出来るわ!」と不用意な事を言った以上、シャアがクェスを使い捨ての道具にした行為も、一方的に捨て駒にされたとは言い切れない部分もある。</ref>。
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最終決戦時、α・アジールの力を十二分に発揮する形で地球連邦軍のモビルスーツを次々と撃墜していく中、アクシズへ向かおうとしていたアムロの[[νガンダム]]に[[ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)|ギュネイのヤクト・ドーガ]]と共に立ちはだかるも、あくまでも強力なニュータイプ専用機の恩恵を受けただけの自身では、最新鋭機に搭乗している上に歴戦のニュータイプであるアムロに適うはずも無く、ファンネルの攻撃も通用しない中、目の前でギュネイは搭乗していたヤクト・ドーガを撃破されて死亡。僅かに衝撃を受けながらもνガンダムの追跡に出ようとするが、そこへ自身を連れ戻そうとジェガンに乗って戦場にやってきたハサウェイが現れる。同時に現れたチェーンの[[リ・ガズィ]]によるグレネードの攻撃から自身を庇おうとするハサウェイによって必死に[[説得]]されるが、シャアの思想を「地球を壊せばニュータイプである自身が救われる」と曲解の上で妄信していたクェスはそれを拒否。しかし、どんなに自分が跳ね除けようとしてもハサウェイは自分に手を差し出そうとし、その事で心が動かされたのか最後は自らを危険視したチェーンの放ったリ・ガズィのグレネードがハサウェイのジェガンに直撃する事を察知。彼を庇って自らに攻撃が直撃してしまう形で戦死した。この直後、クェスの死に錯乱したハサウェイは、身勝手な大人達への怒りに支配されるままチェーンのリ・ガズィをビームライフルの乱射で撃墜してしまい、彼女を死に追いやってしまう事になった。
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クェスはアムロとシャアという二人の大人の男性に憧れており、彼等に対して一方的な父性を求めてもいた。だが、アムロはクェスの父親役をやるつもりはなく戦場で相対した際には子供に付き合っていられるかなどと拒絶、シャアはクェスを戦争のマシーンとして利用しただけであった。'''自身を正しく指導してくれる良い大人に恵まれなかった'''という意味では、クェスは悲劇的な人物であったと言える。
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小説『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では、青年となったハサウェイの夢の中に残留思念として登場し、[[ララァ・スン]]や[[フォウ・ムラサメ]]といったヒロインなどと同じく、現世に部分的に影響を与え続けている。映画第一作では、出番が増加し、ハウンゼンでかぼちゃマスクを倒す為にハサウェイに発破をかけたり、カーゴ・ピサ内では彼と会話をした。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
原作では味方内の時は非戦闘員で、パイロットとしては敵側である[[ネオ・ジオン]]側のみであったが、スパロボでは味方になるケースも少なくない。古くから[[スパロボ補正]]の恩恵を受けてきたキャラクターの一人と言える。とりあえず、原作より[[性格]]がやや穏やかになっている。
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原作では地球連邦軍内にいた時はジェガンのシュミレーターでモビルスーツを動かしたもの非戦闘員で、[[ネオ・ジオン]]側になってからパイロットとして出撃を果たす。スパロボでは味方になるケースも少なくない。古くから[[スパロボ補正]]の恩恵を受けてきたキャラクターの一人と言える。とりあえず、原作より[[性格]]がやや穏やかになっている。
    
なお、ハサウェイとの絡みについてはハサウェイ自身がスパロボに出てこない事もあり、あまり描かれない傾向にある。
 
なお、ハサウェイとの絡みについてはハサウェイ自身がスパロボに出てこない事もあり、あまり描かれない傾向にある。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』と矛盾する為か、PS版や『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』では存在自体が削られた。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』と矛盾する為か、PS版や『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』では存在自体が削られた。
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
:[[隠し要素/第3次|隠しキャラクター]]。マップ「シャングリラ」で、アムロを右上隅から左へ7マス、下へ7マスのところで待機させれば味方になる。
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:[[隠し要素/第3次#クェス|隠しキャラクター]]。マップ「シャングリラ」で、アムロを右上隅から左へ7マス、下へ7マスのところで待機させれば味方になる。
 
:ただし何の機体も持たずに加入する。本作での赤いヤクト・ドーガは[[プルツー]]専用機という設定で、彼女と一緒にしか入手できない。
 
:ただし何の機体も持たずに加入する。本作での赤いヤクト・ドーガは[[プルツー]]専用機という設定で、彼女と一緒にしか入手できない。
 
:前作で敵だったことは[[レコア・ロンド|レコア]]同様誰も突っ込まない(『電視大百科』では「元DCだが気紛れで裏切った」との事)。
 
:前作で敵だったことは[[レコア・ロンド|レコア]]同様誰も突っ込まない(『電視大百科』では「元DCだが気紛れで裏切った」との事)。
 
:顔グラフィックが全くと言っていいほど似ていない。
 
:顔グラフィックが全くと言っていいほど似ていない。
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
:本作でも[[隠し要素/第4次|隠しキャラクター]]。リアル系主人公のみが行けるマップ「マーズ・コネクション」でアムロを左上隅から8マス、下へ6マスのところに待機させると[[ヤクト・ドーガ]]を持ってきて仲間になる。アムロに「前と似たようなパターンだな…」とつっこまれている。なお、アムロが連れて行くのを拒否しようとした際、チェーンとベルトーチカに二股かけている事を言い触らそうとする。
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:本作でも[[隠し要素/第4次#ヤクト・ドーガ (クェス専用)&クェス|隠しキャラクター]]。リアル系主人公のみが行けるマップ「マーズ・コネクション」でアムロを左上隅から8マス、下へ6マスのところに待機させると[[ヤクト・ドーガ]]を持ってきて仲間になる。アムロに「前と似たようなパターンだな…」とつっこまれている。なお、アムロが連れて行くのを拒否しようとした際、チェーンとベルトーチカに二股かけている事を言い触らそうとする。
:中盤での参入にも関わらず'''レベル5'''での加入だが、育てれば[[モビルスーツ|MS]]パイロットでは希少な[[気合]]を習得するため、気力制限を抱える[[ガンダムF91|F91]]等に乗せる有力候補になり得る。
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:中盤での参入にも関わらず'''レベル5'''での加入だが、育てれば[[モビルスーツ|MS]]パイロットでは希少な[[気合]]を習得するため、気力制限を抱える[[ガンダムF91|F91]]等に乗せる有力候補になり得る。性格が弱気な点には注意。
 
:エンディングではインドで修業しているとの事。旧シリーズでは家出しっ放しのようだ。顔グラフィックが描き直され、原作によく似た雰囲気になった。
 
:エンディングではインドで修業しているとの事。旧シリーズでは家出しっ放しのようだ。顔グラフィックが描き直され、原作によく似た雰囲気になった。
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
::音声初収録。上記同様隠しキャラだが、声が入った関係で説明書に載っている。
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::音声初収録。上記同様隠しキャラだが、声が入った関係で説明書に載っている。シーブックが[[気合]]を習得するようになったため1軍に上げる決め手に欠けるが、愛があれば使えるレベル。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
:ポセイダルルート「刻が動き出す時」クリア後に、[[ヤクト・ドーガ]]に乗って加入する。ついでに[[サザビー]]も持ってきてくれる。
 
:ポセイダルルート「刻が動き出す時」クリア後に、[[ヤクト・ドーガ]]に乗って加入する。ついでに[[サザビー]]も持ってきてくれる。
 
:能力値は、反応だけはカミーユやクワトロと同値だが、それ以外はモンドやイーノに毛が生えたレベルの貧弱さ。補助系精神コマンドも[[みがわり]]以外何も習得せず、スタメンが概ね決まっている終盤では完全に戦力外。「'''ヤクト・ドーガとサザビーの配達が最初にして最大の仕事'''」と言われる事も。
 
:能力値は、反応だけはカミーユやクワトロと同値だが、それ以外はモンドやイーノに毛が生えたレベルの貧弱さ。補助系精神コマンドも[[みがわり]]以外何も習得せず、スタメンが概ね決まっている終盤では完全に戦力外。「'''ヤクト・ドーガとサザビーの配達が最初にして最大の仕事'''」と言われる事も。
:保持者の少ないみがわりも、同じ[[UC]]系パイロットでクェスより遥かに優秀な[[エルピー・プル|プル]]・[[プルツー|プルツー]]・[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]がいる。重度のクェス及び川村万梨阿ファンでもない限り使う必要性は皆無だろう。
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:保持者の少ないみがわりも、同じ[[UC]]系パイロットでクェスより遥かに優秀な[[エルピー・プル|プル]]・[[プルツー|プルツー]]・[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]がいる。女性キャラ縛りなど一部の縛りプレイか、重度のクェス及び川村万梨阿ファンでもない限り使う必要性は皆無だろう。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
:[[ネオ・ジオン]]所属のパイロットとして中盤で登場し、[[隠し要素/α|隠し要素]]を満たすと[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|搭乗機]]と共にその場で加入する。命中・回避が妙に低いため扱いにくく、仲間になった後もこれといって出番は無い。機体だけ貰っておこう。
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:[[ネオ・ジオン]]所属のパイロットとして中盤で登場し、[[隠し要素/α#ヤクト・ドーガ (クェス専用)&クェス|隠し要素]]を満たすと[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|搭乗機]]と共にその場で加入する。命中・回避が妙に低いため扱いにくく、仲間になった後もこれといって出番は無い。機体だけ貰っておこう。
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:シャアがネオ・ジオンを再興したので、それに参加している。性格も超強気になっている。『α』で仲間になったのが正史となっているようで、アムロで[[説得]]出来るが仲間にはならない(元々は仲間になる予定だった名残り?)。ネオ・ジオンとの最終決戦で死亡する。なお、シャアやハマーンを差し置いて、'''敵軍で唯一のニュータイプLv9である'''。
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:シャアがネオ・ジオンを再興したので、それに参加している。性格も超強気になっている。『α』で仲間になったのが正史となっているようで、アムロで[[説得]]出来るが仲間にはならない(元々は仲間になる予定だった名残り?)ため説得する意味が全くない。ネオ・ジオンとの最終決戦で死亡する。なお、シャアやハマーンを差し置いて、'''敵軍で唯一のニュータイプLv9である'''。
    
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
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=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
:シャア(クワトロ)は味方側にいる為、『[[機動戦士ガンダムΖΖ|ΖΖ]]』の[[グレミー・トト|グレミー]]の部下として登場。[[α・アジール]]に乗っている。アムロで[[説得]]すると乗機共々その場で仲間になる。女性パイロットの中では頂点の能力。終盤での参戦だが、使わずにいられないほど強い。必ず覚える精神コマンドは[[熱血]]と[[集中]]。
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:シャア(クワトロ)は味方側にいる為、『[[機動戦士ガンダムΖΖ|ΖΖ]]』の[[グレミー・トト|グレミー]]の部下として登場。[[α・アジール]]に乗っている。隠し要素としてアムロで[[説得]]すると乗機共々その場で仲間になる。女性パイロットの中では頂点の能力。終盤での参戦だが、使わずにいられないほど強い。必ず覚える精神コマンドは[[熱血]]と[[集中]]。
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor}}
 
::必修精神コマンドは[[熱血]]、[[ひらめき]]。
 
::必修精神コマンドは[[熱血]]、[[ひらめき]]。
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::フリーバトルに登場する。
 
::フリーバトルに登場する。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦64}}
:[[ヤクト・ドーガ]]、[[α・アジール]]に乗る。[[ラー・カイラム]]が[[アクシズ]]突入後、2ターン以内にアムロでシャアを撃墜し彼女を生存させると[[隠し要素/64#クェス&ヤクト・ドーガ|隠し要素]]で参戦する。マップ終了後、記憶喪失状態で漂流しているところを救助されてヤクト・ドーガと共に仲間になる。だが、次のマップが正真正銘の最終マップであり、必要となるのは一発の火力が高いキャラクターなので、激励も魂もない彼女に出番はない。NT、切り払い、S防御すべて9まで上昇するだけに惜しい。なお、味方と敵ではステータスが違い、服装も変わっているのだが、味方バージョンは一度も会話イベントで登場しない(救助イベントも彼女を救助したと説明があるだけで登場はしない)。しかし記憶喪失の状態ですぐに実戦に参加して大丈夫なのだろうか?そして何より、自軍に協力する理由が全く語られない。
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:[[ヤクト・ドーガ]]、[[α・アジール]]に乗る。[[ラー・カイラム]]が[[アクシズ]]突入後、2ターン以内に彼女を生存させたままアムロでシャアを撃墜すると[[隠し要素/64#クェス&ヤクト・ドーガ|隠し要素]]で参戦する。マップ終了後、記憶喪失状態で漂流しているところを救助されてヤクト・ドーガと共に仲間になる。だが、次のマップが正真正銘の最終マップであり、必要となるのは一発の火力が高いキャラクターなので、激励も魂もない彼女に出番はない。NT、切り払い、S防御すべて9まで上昇するだけに惜しい。乗機に高性能レーダー1つ付けるだけで射程外から攻撃することはできるが。なお、味方と敵ではステータスが違い、服装も変わっているのだが、味方バージョンは一度も会話イベントで登場しない(救助イベントも彼女を救助したと説明があるだけで登場はしない)。しかし記憶喪失の状態ですぐに実戦に参加して大丈夫なのだろうか?そして何より、自軍に協力する理由が全く語られない。なお記憶喪失の原因は精神が耐えきれなかったのではとカミーユが推察している(つまり原作のカミーユのような状態になったものと思われる)。
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:一方でアクシズ突入後3ターン以降にシャアを撃墜すると、理由は不明だが彼女の叫びと共にα・アジールも勝手に墜ちてしまう。こっちは精神だけでなく機体も耐えきれなかったのだろうか。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:ヤクト・ドーガに搭乗。
 
:ヤクト・ドーガに搭乗。
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:1章Part13より登場するエネミーユニット。初登場シナリオでは一部の顔アイコンが'''パイロットスーツになっている'''。また本作では最初からα・アジールに搭乗。
 
:1章Part13より登場するエネミーユニット。初登場シナリオでは一部の顔アイコンが'''パイロットスーツになっている'''。また本作では最初からα・アジールに搭乗。
 
:本作ではインベーダーの攻撃からハサウェイを庇って機体が大破するが、戦闘後機体共々行方不明になったとカミーユが報告している。
 
:本作ではインベーダーの攻撃からハサウェイを庇って機体が大破するが、戦闘後機体共々行方不明になったとカミーユが報告している。
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:その後は[[フル・フロンタル]]によって回収されており、2章Part14ではフロンタルが操るα・アジールに乗せられている(サイコミュを発動させるためのパーツとしてであり、本人の意識はない)。だが現れたシャアの声によって目覚め、その後はシャアと共にネオ・ジオンへと戻った。同Partおよび3章Part5では[[スポット参戦]]という形で使用可能。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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:;パイロットパーツ装備時
 
:;パイロットパーツ装備時
 
::'''[[覚醒]]、[[愛]]、[[激怒]]'''
 
::'''[[覚醒]]、[[愛]]、[[激怒]]'''
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;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
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:'''[[信頼]]'''
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:2章Part14、3章Part5で使用可能。
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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;無邪気な敵意
 
;無邪気な敵意
 
:SSR。セットしたアタッカーのクリティカル倍率大アップ。
 
:SSR。セットしたアタッカーのクリティカル倍率大アップ。
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=== 支援効果 ===
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{| class="wikitable"
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|-
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!パーツ!!メイン効果!!サブ効果!!精神コマンド!!専用演出対応
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|-
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!繋がる心
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|防御力ダウンIII||タイプ強化IV・運動性(バランス)(シャア・アズナブル)||[[不屈]]||[[ナイチンゲール]]<br />([[シャア・アズナブル]])
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|-
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|}
    
== パイロットBGM ==
 
== パイロットBGM ==
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:[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]の[[説得]]を拒否する台詞。クェスに対する突っ込みや批判が入りそうな台詞であるが、まともな父親に恵まれなかった彼女の生い立ちを考慮に入れると、(自分を救ってくれるかもしれない)父性に満ちた大人の男性を求めている事がうかがえる悲しい台詞とも取れる。
 
:[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]の[[説得]]を拒否する台詞。クェスに対する突っ込みや批判が入りそうな台詞であるが、まともな父親に恵まれなかった彼女の生い立ちを考慮に入れると、(自分を救ってくれるかもしれない)父性に満ちた大人の男性を求めている事がうかがえる悲しい台詞とも取れる。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』ではこの二つの台詞が遂に、ハサウェイとの[[特殊戦闘台詞]]で再現された。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』ではこの二つの台詞が遂に、ハサウェイとの[[特殊戦闘台詞]]で再現された。
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;「嫌な女。お前がいなければアムロの所にいられたのに。」
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:上記の直後に乱入してきたチェーンに言った台詞。チェーンからすれば言いがかりにも程があるが、今作での出番と役割をチェーンに取られたとも言える[[ベルトーチカ・イルマ|中の人の前世]]的には、思う所はあったかもしれない。
 
;「直撃!?」<br />「どきなさいハサウェイ!!」
 
;「直撃!?」<br />「どきなさいハサウェイ!!」
 
:最期の台詞。[[チェーン・アギ|チェーン]]の[[リ・ガズィ]]が放たれたグレネードで、ハサウェイを庇って戦死した。
 
:最期の台詞。[[チェーン・アギ|チェーン]]の[[リ・ガズィ]]が放たれたグレネードで、ハサウェイを庇って戦死した。
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:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]])』でリアル系ルート「マーズ・コネクション」で『第3次』と同じパターンでアムロと遭遇した際にアムロが連れていくのを拒否したためにアムロの女性関係について(街中の人間に?)言いふらす。もちろん、アムロは狼狽した。しかも、この後に「それに、○○○が×××で…」と続く。何を言ったのか…。
 
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]])』でリアル系ルート「マーズ・コネクション」で『第3次』と同じパターンでアムロと遭遇した際にアムロが連れていくのを拒否したためにアムロの女性関係について(街中の人間に?)言いふらす。もちろん、アムロは狼狽した。しかも、この後に「それに、○○○が×××で…」と続く。何を言ったのか…。
 
:とはいえ、こんなことをあっけらかんを言い放った辺り、旧シリーズのクェスは「アムロへの憧れは過去の事」と良い意味で割り切っているようだ。
 
:とはいえ、こんなことをあっけらかんを言い放った辺り、旧シリーズのクェスは「アムロへの憧れは過去の事」と良い意味で割り切っているようだ。
;「なにこれ、ジェガン? まだこんなダッサイの使ってるの?」
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;「なにこれ、ジェガン? まだこんなダッサイの使ってるの? だったらさ、これ使わない?」
:……で、アムロと共に[[ネェル・アーガマ]]に乗り込んで開口一番の台詞がコレ。全国の[[ジェガン]]好き<s>とSFC版ではジェガンのせいで[[ザク改]]を捨てられた[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]</s>が激怒したであろうことは想像に難くない。
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:……で、[[ロンド・ベル]]と合流し、開口一番の台詞がコレ。全国の[[ジェガン]]好き<s>とSFC版ではジェガンのせいで[[ザク改]]を捨てられた[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]</s>が激怒したであろうことは想像に難くない。直後、アムロの「しかし、この艦には、これ以上モビルスーツをおけるほどの余裕は・・・」の判断でジェガンを残すか、クェスが[[ノイエDC]]からかっぱらってきたヤクト・ドーガを残すかの選択肢が発生する。
 
:なおこの時点では(特に『第4次S』では)[[ザク改]]や[[ガンタンク]]、[[ジムIII]]といった旧式MSがゴロゴロ残っている可能性もあるのだが……クェス的にはこれらは「ダサく」ないのだろうか?
 
:なおこの時点では(特に『第4次S』では)[[ザク改]]や[[ガンタンク]]、[[ジムIII]]といった旧式MSがゴロゴロ残っている可能性もあるのだが……クェス的にはこれらは「ダサく」ないのだろうか?
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;「でしょ~。じゃ、ジェガンはポイね」(「ヤクト・ドーガの方がいい」選択時)<br/>「うっそ~、信じらんない! そんなにジェガンがいいわけ? わかったわよ、ヤクト・ドーガはおいて行くわ」(「ジェガンの方がいい」選択時)
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:直後の選択肢の台詞。最後までジェガンに対する扱いが酷い。
    
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*富野由悠季監督によれば、'''クェスの作中での立ち位置は[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]を意識したもの'''であると語っている。確かに「父親が地球連邦の関係者で、愛人を作っていた」「家庭が崩壊状態」「高いニュータイプ能力を持つが、感受性が強すぎる故に情緒不安定」「大人に対して反発や失望といった反骨心を抱いている」「感情任せに後先考えずに奔放な行動を行い、シャアに見いだされ、気に入らない人物の陣営に敵対する組織に走る」「戦いに身を投じた末に暴れ回ったものの、自分の居場所を見出すことが出来ず悲劇的な運命をたどった」等々、共通点が多く見られる。しかし、「'''シャアに見出された'''」という共通点がありながら、「シャアに対して時に反発しつつも尊敬し、彼の導きを受けて成長し、最後まで信頼し合っていた」カミーユと「シャアに対して妄信し、彼のトラウマを土足で踏み躙った結果、シャアからはマシーンとして利用されてしまった」クェスという最大の違いもある
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*富野由悠季監督によれば、'''クェスの作中での立ち位置は[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]を意識したもの'''であると語っている。確かに「父親が地球連邦の関係者で、愛人を作っていた」「家庭が崩壊状態」「高いニュータイプ能力を持つが、感受性が強すぎる故に情緒不安定」「大人に対して反発や失望といった反骨心を抱いている」「感情任せに後先考えずに奔放な行動を行い、シャアに見いだされ、気に入らない人物の陣営に敵対する組織に走る」「戦いに身を投じた末に暴れ回ったものの、自分の居場所を見出すことが出来ず悲劇的な運命をたどった」等々、共通点が多く見られる。しかし、「'''シャアに見出された'''」という共通点がありながら、「シャアに対して時に反発しつつも尊敬し、彼の導きを受けて成長し、最後まで信頼し合っていた」カミーユと「シャアに対して妄信し、彼のトラウマを刺激してしまった結果、シャアからはマシーンとして利用されてしまった」クェスという最大の違いもある
 
*『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』のキャラクターデザインを担当した北爪宏幸氏の初期稿におけるクェス・パラヤの髪型はショートヘアになっている。また、初期稿における彼女の容貌(『[[機動戦士Ζガンダム]]』に登場した[[フォウ・ムラサメ]]に似ている)は、「(北爪氏曰く)ちょっと変わった感じな[[ニュータイプ]]である13歳の少女をイメージしたもの」になっている。
 
*『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』のキャラクターデザインを担当した北爪宏幸氏の初期稿におけるクェス・パラヤの髪型はショートヘアになっている。また、初期稿における彼女の容貌(『[[機動戦士Ζガンダム]]』に登場した[[フォウ・ムラサメ]]に似ている)は、「(北爪氏曰く)ちょっと変わった感じな[[ニュータイプ]]である13歳の少女をイメージしたもの」になっている。
**ちなみに、'''富野由悠季監督は初期稿におけるクェスのデザインを見た際に、エキセントリックな発言を残した'''という逸話が有る。その後、クェスの髪型はセミロングを経て、決定稿となるツインテールへと変遷していった。
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**ちなみに'''富野由悠季監督は初期稿におけるクェスのデザインを見た際にエキセントリックな発言を残した'''という逸話がある。その後、クェスの髪型はセミロングを経て、決定稿となるツインテールへと変遷していった。
***上記の経緯が有った為か、北爪氏は「(『逆シャア』の登場キャラクター達の中で)クェスのデザインが一番大変でした」と述懐している。
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***上記の経緯が有った為か、北爪氏は「(『逆シャア』の登場キャラクターたちの中で)クェスのデザインが一番大変でした」と述懐している。
 
*初期設定では「クェス・エア」という名前だった。後に現在の姓「パラヤ」に変更され、初期設定の姓「エア」は[[偽名]]として使用される。
 
*初期設定では「クェス・エア」という名前だった。後に現在の姓「パラヤ」に変更され、初期設定の姓「エア」は[[偽名]]として使用される。
 
* カセット文庫版では[[声優:荘真由美|荘真由美]]氏にキャストが変更されているが、これは同作に川村氏が声を担当する[[ベルトーチカ・イルマ|ベルトーチカ]]が登場するためである。
 
* カセット文庫版では[[声優:荘真由美|荘真由美]]氏にキャストが変更されているが、これは同作に川村氏が声を担当する[[ベルトーチカ・イルマ|ベルトーチカ]]が登場するためである。
 
*クェスといえば劇中「[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を着用していない状態で(目と耳を塞ぎながら)生身で宇宙空間に出て、[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|ヤクト・ドーガ]]から[[サザビー]]に乗り移る」場面が有名である。また、『[[機動戦士ガンダムF91|F91]]』『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーン]]』『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』『[[機動戦士ガンダムAGE|AGE]]』でも同様のシーンが存在する。
 
*クェスといえば劇中「[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を着用していない状態で(目と耳を塞ぎながら)生身で宇宙空間に出て、[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|ヤクト・ドーガ]]から[[サザビー]]に乗り移る」場面が有名である。また、『[[機動戦士ガンダムF91|F91]]』『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーン]]』『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』『[[機動戦士ガンダムAGE|AGE]]』でも同様のシーンが存在する。
**しかし、[[小説|小説版]]『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』では文字媒体ということもあってか、「'''全裸で[[α・アジール]]から[[ナイチンゲール]]に乗り移る'''」というとんでもない行動を取っている。[[漫画|漫画版]]でも再現された。
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**しかし、[[小説|小説版]]『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン|ベルトーチカ・チルドレン]]』では文字媒体ということもあってか「'''全裸で[[α・アジール]]から[[ナイチンゲール]]に乗り移る'''」というとんでもない行動を取っている。[[漫画|漫画版]]でも再現された。
**なお、かつては「人間が生身で真空状態にさらされると『血液が沸騰して破裂する』『急速に気化が発生して凍結する』といった理由で即死する」と思われており、現代においてもその俗説を信じる者から彼女がこのような行動に出て生存していることに疑問を示す視聴者も多いが、現実には1965年にアメリカのNASAにおいて、真空チャンバー内で宇宙服のトラブルにより、14秒間生身で真空状態に置かれるという事故が発生したものの、その事故の被害者は特に意識を失う事もなく生還しており、前述のような人体に急激な変化は発生しないことが分かっている。
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**なお、かつては「人間が生身で真空状態にさらされると『血液が沸騰して破裂する』『急速に気化が発生して凍結する』といった理由で即死する」と思われており、現代においてもその俗説を信じる者から彼女がこのような行動に出て生存していることに疑問を示す視聴者も多いが、現実には1965年にアメリカのNASAにおいて、真空チャンバー内で宇宙服のトラブルにより、14秒間生身で真空状態に置かれるという事故が発生したもののその事故の被害者は特に意識を失う事もなく生還しており、前述のような人体に急激な変化は発生しないことが分かっている。
*[[OVA]]『GUNDAM EVOLVE』では、富野監督から提供されたプロットをもとに、『逆襲のシャア』の物語において劇場版とは異なった結末が描かれている。
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**富野監督もこの事故のことを知っていて例のシーンの絵コンテを描くも、[https://hobby.dengeki.com/news/848070/ コンテを見た出渕裕氏から「これはおかしい」]と返されるが、「NASAでも数秒間なら大丈夫って言われてるんだよ! お前は何も分かっていない!」とムキになって反論し、後で出渕氏の作業スペースに行った際に出渕氏に「出渕君。さっきのあれ、そんなに気になる?」と訪ねたところ「気になりますね」と返されてしまい、富野監督は「……いじわる」と拗ね気味に呟きながら立ち去っていったとのこと。
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*[[OVA]]『GUNDAM EVOLVE』では富野監督から提供されたプロットを元に『逆襲のシャア』の物語において、劇場版とは異なった結末が描かれている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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