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:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
 
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
 
;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」
 
;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」
:第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]の一撃によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。
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:第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。
:ただし、この演説シーンをガルマ追悼演説の時と比較すれば、規模や演出において見る影もなくみすぼらしい物になっているのがよく分かる。演説の対象の違いを差引いても、この貧相さからジオン衰退の様子が読み取れる。
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:これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。
:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされる場合が多く、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
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:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。
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:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。自身の采配による自信が伺える。
:ギレンらしい強気な台詞であるが、区々たる戦場においては優勢にあったとしても'''戦局全体で見れば、ア・バオア・クーが陥落したら本拠地[[サイド3]]まで後が無い'''という状況である。ある程度軍事的知識があれば、決して「圧倒的」とは言えないのであるが。
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:近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では)これは誤りで、的確な防衛管制でパブリク隊を撃退し、ドロス級を前面に出してSフィールドを防備。Nフィールドへの連邦軍第二・第三大隊の攻撃も退ける等、優秀かつ完璧な指揮・采配を行っている。また、ジオンは本国等にも戦力を温存している状態なのに対し、連邦は全戦力を結集した総力戦、しかもソーラレイによってその大半を焼き尽くされ、レビル将軍の死亡によって指揮系統の中枢を破壊される等、むしろ連邦が大きく不利であった。先述の通り現在は、様々な後付けによってジオン側が不利でそれを指揮するギレンも無能であるかのように思われやすく、それを正すためか漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、明確に「連邦側が不利」と改めて設定されている。
 
;「フッ、冗談はよせ」
 
;「フッ、冗談はよせ」
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。
:ちなみに、'''周囲の兵士にはギレンの暗殺を阻止したり、彼を殺害したキシリアを討とうという者は一人もいなかった'''。結局のところ、身近な立場の人間にとってギレンという人物は、畏怖の対象でしかなかったのかもしれない。
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:現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。
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:しかし、ギレン殺害から指揮権引き継ぎまでの間に十数分のタイムラグがあり、この隙に連邦側は猛攻を開始。指揮系統の混乱の発生や、一部の兵士にギレン戦死の情報を傍受され士気が低下する等の影響もあり、ア・バオア・クー陥落の決定的な要因となってしまった。
 
:その一方で、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせた[[セイラ・マス|セイラ]]を旗頭にしてキシリアに反乱を起こしており、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。
 
:その一方で、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせた[[セイラ・マス|セイラ]]を旗頭にしてキシリアに反乱を起こしており、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。
  
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