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また、[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア皇室]]の血を引く人間は、先祖がギアス能力者であった事から、元々から常人よりもギアス能力において高い資質を持っていたとされている。事実、ブリタニア皇族の血を引いているルルーシュやシャルルは、ギアス能力者の中でもきわめて強力な効果を発揮していた。 
 
また、[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア皇室]]の血を引く人間は、先祖がギアス能力者であった事から、元々から常人よりもギアス能力において高い資質を持っていたとされている。事実、ブリタニア皇族の血を引いているルルーシュやシャルルは、ギアス能力者の中でもきわめて強力な効果を発揮していた。 
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[[漫画]]『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではギアス所有者を「ギアス・ユーザー」と呼称しており、本作に倣って所持者を「ユーザー」と[[俗語・俗称|呼称]]するファンも多い。ただし、当作品ではギアスの定義がアニメ版と異なる傾向にある。
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[[漫画]]『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではギアス所有者を「ギアス・ユーザー」と呼称しており、本作に倣って所持者を「ユーザー」と[[俗語・俗称|呼称]]するファンも多いが、当作品ではギアスの定義がアニメ版と異なる傾向にある。ただし、劇場版最新作となる『コードギアス 復活のルルーシュ』の公式サイトのあらすじでは、ギアス能力者の事を「ギアス・ユーザー」と呼称している事から、漫画版より設定が逆輸入されている。
    
=== コード ===
 
=== コード ===
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これを持つ者は基本的に[[不老不死]]であり、またギアスの影響も一切受けない(なお、「不死」に関しては完全ではなく、肉体が完全に消滅すれば死亡する)。ただし、この不老不死を解除する方法も基本的になく、一定以上のギアス能力保持者がコードを継承することで不老不死の呪縛を逃れることが出来る。ただしその代わり、継承者が持っていたギアス能力は失われる。
 
これを持つ者は基本的に[[不老不死]]であり、またギアスの影響も一切受けない(なお、「不死」に関しては完全ではなく、肉体が完全に消滅すれば死亡する)。ただし、この不老不死を解除する方法も基本的になく、一定以上のギアス能力保持者がコードを継承することで不老不死の呪縛を逃れることが出来る。ただしその代わり、継承者が持っていたギアス能力は失われる。
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ギアスユーザーはギアス能力を実行すると左目にコードの紋章が浮き上がるが、何度もギアスを使用すると効力が高まっていき、次第にギアスのオフが出来なくなるなどコントロールがままならなくなる。最終的に左目だけでなく両目にギアスの紋章が浮かび上がるようになり、このレベルに至るとコード継承の権利を得ることになる。ただし、最終段階であっても強靭な精神力で増大したギアス能力を抑え込み、完全にコントロール出来るようになった者は'''「達成人」'''と呼ばれる。
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ギアスユーザーはギアス能力を実行すると左目にコードの紋章が浮き上がるが、何度もギアスを使用すると効力が高まっていき、次第にギアスのオフが出来なくなるなどコントロールがままならなくなる。最終的に左目だけでなく両目にギアスの紋章が浮かび上がるようになり、このレベルに至るとコード継承の権利を得ることになる。ただし、最終段階であっても強靭な精神力で増大したギアス能力を抑え込み、完全にコントロール出来るようになった者は'''「達成人」'''と呼ばれる。基本的にコードはコードユーザーから譲られるか押し付けられる形でなければ継承出来ないが、達成人となったギアスユーザーはコードを強引に奪い取ることも可能となる。コードユーザーには体のどこかに紋章が浮かび、基本的にそれは額だが、[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]は右の掌にある(オールバックにしているシャルルだと、髪でコードの存在を隠せないのが理由と思われる)。
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基本的にコードはコードユーザーから譲られるか押し付けられる形でなければ継承出来ないが、達成人となったギアスユーザーはコードを強引に奪い取ることも可能となる。
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これらの事項から、本編終了後も「『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』最終話で[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に討たれたはずの[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]は、実は生存しているのではないか」との推測が建てられている。実際、V.V.に関してはコードを得た経緯がまるで不明のため、「発現」したのではないか→ならばルルーシュにも同様の事態が起きているのではないか、との理論によるものだが、真相は今もって不明である(この事実が正しいとしても、コードユーザーはギアスを使えないため、[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]を降すまでは持っていなかったはずである)。
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これらの事項から、本編終了後も「『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』最終話で[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に討たれたはずの[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]は、実は生存しているのではないか」との推測が建てられている。実際、V.V.に関してはコードを得た経緯がまるで不明のため、「発現」したのではないか→ならばルルーシュにも同様の事態が起きているのではないか、との理論によるものだが、真相は今もって不明である(この事実が正しいとしても、コードユーザーはギアスを使えないため、[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]を降すまでは持っていなかったはずである)。
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また、古代においてコードユーザー(つまりはギアスユーザー)を生み出してきた「王の一族」が存在し、ギアスが「王の力」と呼ばれるのはこれが理由。実は枢木一族がこれに連なっているのだが本家が絶えており、[[枢木スザク|スザク]]の世代では「王の一族」の分家である「守護者の一族」に連なっている。
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コードユーザーには体のどこかに紋章が浮かび、基本的にそれは額だが、[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]は右の掌にある。
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=== 由来 ===
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ギアスの名称や能力のモデルとなったのは、クラーク・アシュトン・スミスの小説『七つの呪い』に登場する魔術「ギアス」からと思われる。
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また、古代においてコードユーザー(つまりはギアスユーザー)を生み出してきた「王の一族」が存在し、ギアスが「王の力」と呼ばれるのはこれが理由。実は枢木一族がこれに連なっているのだが本家が絶えており、[[枢木スザク|スザク]]の世代では「王の一族」の分家である「守護者の一族」に連なっている。
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また、各地の[[神話]]や伝説においても、他者に何かを強制させる魔法や呪いが登場するケースは多々あり、それらも広義で「ギアス」と呼ばれることがある。SRWでは『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』で[[ザムジード]]が操られた強制魔法(ゲアス)も綴りは同じものと思われる。
    
== 関連する人物 ==
 
== 関連する人物 ==
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:'''「周りは今のままでありながらも、自分だけは今のままではいられない能力」'''。ギアスを掛けられた方からは「ロロが瞬間移動した」ように見える。
 
:'''「周りは今のままでありながらも、自分だけは今のままではいられない能力」'''。ギアスを掛けられた方からは「ロロが瞬間移動した」ように見える。
 
;[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]
 
;[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]
:未来予測。極近未来を読む。しかし、この能力は'''極々近い未来しか見えておらず、'''実際ビスマルクは、'''「その直後に自分が死ぬ」という未来が見えなかった。'''
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:未来予測。極近未来を読む。'''「未来を掴み取りたい」'''という願望が根源と思われる。
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:しかし、この能力は'''極々近い未来しか見えておらず、'''実際ビスマルクは、'''「その直後に自分がスザクに討たれて死ぬ」という未来が見えていなかった'''(仮にもし見えていたのなら、間違いなく撤退した為)。
 
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]
 
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]
:精神憑依。自分の精神を他者の精神に寄生させ、渡り歩く。マリアンヌはギアスの資質は非常に低く、C.C.によると自らの命と引き換えにしてやっと発動できる能力であったらしく、V.V.に致命傷を負わされた際に発現している。
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:精神憑依。自分の精神を他者の精神に寄生させ、渡り歩く。根源となった願望は恐らく'''「どんな事をしてでも生き延びたい」'''であると思われる。マリアンヌはギアスの資質は非常に低く、C.C.によると自らの命と引き換えにしてやっと発動できる能力であったらしく、V.V.に致命傷を負わされた際に発現している。
:根源となった願望は恐らく'''「どんな事をしてでも生き延びたい」'''であると思われる。自分のためなら他者の倫理を踏みにじる使用者の狡猾さと残忍さがあり、何よりも生きることに執着しながらも'''「本来あるべき自らの肉体へ還ることは出来ない」'''。
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:自分のためなら他者の倫理を踏みにじる使用者の狡猾さと残忍さがあり、何よりも生きることに執着しながらも'''「本来あるべき自らの肉体へ還ることは出来ない」'''。
 
;[[ジェレミア・ゴットバルト]]
 
;[[ジェレミア・ゴットバルト]]
:'''「ギアスキャンセラー」'''という通称で呼ばれており、ジェレミアを中心とした範囲内の全てのギアスの効果を無効化にしてしまう特異的なギアス。効果が継続するものも即座に解除する。ルルーシュの力が増大していったギアスと同様、常時発動した状態となっており、ジェレミア自身の意思で任意にオンオフを切り替える事が出来無い為、普段は左目を機械の仮面で隠している。ジェレミア自身がギアスの対象となった場合は即座に仮面が展開して、その効果を打ち消す。その効果や、ジェレミアが純血派時代にギアスの力に支配された事で破滅の道を辿っている為、根源となった願望はおそらく、'''「ギアスに支配されたくない」'''あるいは'''「自分自身を失いたくない」'''であると思われる。
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:'''「ギアスキャンセラー」'''という通称で呼ばれており、ジェレミアを中心とした範囲内の全てのギアスの効果を無効化にしてしまう特異的なギアス。その効果や、ジェレミアが純血派時代にギアスの力に支配された事で破滅の道を辿っている為、根源となった願望はおそらく、'''「ギアスに支配されたくない」'''あるいは'''「自分自身を失いたくない」'''であると思われる。効果が継続するものも即座に解除する。ルルーシュの力が増大していったギアスと同様、常時発動した状態となっており、ジェレミア自身の意思で任意にオンオフを切り替える事が出来無い為、普段は左目を機械の仮面で隠している。ジェレミア自身がギアスの対象となった場合は即座に仮面が展開して、その効果を打ち消す。
 
:ギアス饗団での実験で偶発的に発現したもので、発動時には左目にコードの紋章を上下逆にした青色の紋章が浮かぶ。他のギアスに比べると使用者への皮肉は見当たらない。ギアスキャンセラーの効力は使用者に対する皮肉すらも打ち消すのかもしれないが、'''「ギアスに支配されたくないが、[[ルルーシュ・ランペルージ|かつて自分を支配した人間]]に忠誠を誓う」'''というのは皮肉と言えなくもない。
 
:ギアス饗団での実験で偶発的に発現したもので、発動時には左目にコードの紋章を上下逆にした青色の紋章が浮かぶ。他のギアスに比べると使用者への皮肉は見当たらない。ギアスキャンセラーの効力は使用者に対する皮肉すらも打ち消すのかもしれないが、'''「ギアスに支配されたくないが、[[ルルーシュ・ランペルージ|かつて自分を支配した人間]]に忠誠を誓う」'''というのは皮肉と言えなくもない。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[C.C.]]
 
;[[C.C.]]
:ギアスを与えることができる者。その一方で彼女はギアスの影響を受けない。本人はもともと「愛される」ギアスの持ち主で、奴隷として過酷な日々を送っていた反動から、'''「人から愛されたい」'''という願望が根源と思われる。
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:ギアスを与えることができる者。その一方で彼女はギアスの影響を受けない。本人はもともと「愛される」ギアスの持ち主で、奴隷として過酷な日々を送っていた反動から、'''「人から愛されたい」'''という願望が根源と思われる。この能力で他者からの愛に包まれた日々を送っていたC.C.であったが、暴走時に当時のコード持ちであったシスターのコードを押し付けられた際に失っている。
:この能力で他者からの愛に包まれた日々を送っていたC.C.であったが、暴走時に当時のコード持ちであったシスターのコードを押し付けられた際に失っている。'''「愛されながらも愛していない」'''という、使用者の悲哀がある。
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:しかし、あくまでも能力で惹きつけていた「偽りの愛」でしかない事実をC.C.自身も自覚していた為か、'''「愛されながらも愛していない」'''という、使用者の悲哀がある。
 
;[[V.V.]]
 
;[[V.V.]]
 
:ギアス響団の響主。シャルルを初め、多くの人間にギアスを与えたコードユーザー。当人も元々は何らかのギアスを持っていたと思われるが劇中では示唆する描写がほとんど無いため詳細不明。
 
:ギアス響団の響主。シャルルを初め、多くの人間にギアスを与えたコードユーザー。当人も元々は何らかのギアスを持っていたと思われるが劇中では示唆する描写がほとんど無いため詳細不明。
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:ルルーシュのそれとは異なり、使い方次第では同一の対象に2度使うことも可能。かつてギアスを授けられ、使ううちに暴走。'''「自らの声が破滅の切欠となった」'''過去がある。ゲーム本編ではプレイヤーの選択により使いどころが決められる。
 
:ルルーシュのそれとは異なり、使い方次第では同一の対象に2度使うことも可能。かつてギアスを授けられ、使ううちに暴走。'''「自らの声が破滅の切欠となった」'''過去がある。ゲーム本編ではプレイヤーの選択により使いどころが決められる。
 
;[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]
 
;[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]
:昏倒病。ニンテンドーDS用ゲーム『反逆のルルーシュ』の[[周回プレイ]]で「昏倒」のギアスを得る。範囲内の対象を文字通り気絶させてしまい、使用中はユフィ自身も心神喪失に陥る。なお、契約者はV.V.。
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:昏倒病。ニンテンドーDS用ゲーム『反逆のルルーシュ』の[[周回プレイ]]で「昏倒」のギアスを得る。範囲内の対象を文字通り気絶させてしまい、使用中はユフィ自身も心神喪失に陥る。争いを望まないユーフェミアの性格から、根源の願望はおそらく'''「争いの無い世界を作りたい」'''であると思われる。なお、契約者はV.V.。
:争いを望まないユーフェミアの性格から、根源の願望はおそらく'''「争いを止めさせたい」'''であると思われるが、'''「他者の意識を失わせるだけに過ぎないだけでなく、自分自身も意識を失ってしまう」'''。
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:しかし、'''「他者の意識を失わせるだけに過ぎないだけでなく、自分自身もまた意識を失ってしまう」'''。確かにそこには争いも何も無い「静寂」が包まれる。
 
;キャスタール・ルィ・ブリタニア
 
;キャスタール・ルィ・ブリタニア
:DS用ゲームの登場人物。思考転送。思考を押し付ける「ブレス」なるギアスを使用。
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:DS用ゲームの登場人物。思考転送。思考を押し付ける「ブレス」なるギアスを使用。根源となった願望は、おそらく'''「自分の考えを理解してほしい」'''であると思われる。
:根源となった願望は、おそらく'''「自分の考えを受け入れさせたい」'''であると思われるが、'''「他人に理解されたくとも、自分自身は他人を理解しようともしない」'''。
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:しかし、当のキャスタール本人は酷く傲慢な差別主義者で、'''「他人に理解されたくとも、自分自身は他人を理解しようともしない」'''。
 
;パラックス・ルィ・ブリタニア
 
;パラックス・ルィ・ブリタニア
:DS用ゲームの登場人物。強制隷属。「ゴッド・ブレス・ユー」のキーワードで相手を隷属させる「ブレス」のギアスを使用。
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:DS用ゲームの登場人物。強制隷属。「ゴッド・ブレス・ユー」のキーワードで相手を隷属させる「ブレス」のギアスを使用。過去の境遇からも、根源となった願望は、'''「世界を自分の思うままにしたい」'''であると思われる。
:過去の境遇からも、根源となった願望は、'''「他人を自分の思うままにしたい」'''であると思われるが、'''「自分自身は思い通りにならない」'''。
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:しかし、'''「他人を思い通りには出来ても、自分自身の運命は思い通りにならない」'''。
 
;[[オルフェウス・ジヴォン]]
 
;[[オルフェウス・ジヴォン]]
:外伝フォトストーリー『[[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]]』の主人公。認識攪乱。発動中にオルフェウスを見た人物は、彼を別の人間と認識する。
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:外伝フォトストーリー『[[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]]』の主人公。認識攪乱。発動中にオルフェウスを見た人物は、彼を別の人間と認識する。根源となった願望は、'''「誰かに自分の人生を入れ替わって欲しい」'''であると思われる。
:根源となった願望は、'''「自分ではない誰かになりたい」'''であると思われるが、'''「姿を見せかける事しか出来ず、本当に変われる訳でない」'''。実際、オルフェウスはトトのギアスを受けたのが切っ掛けで、マリーベルの筆頭騎士・'''ライアー'''という別人としての人生を歩んでいたが、結局は本当の自分の記憶を取り戻している。
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:しかし、'''「姿を見せかける事しか出来ず、本当に変われる訳でない」'''。実際、オルフェウスはトトのギアスを受けたのが切っ掛けで、マリーベルの筆頭騎士・'''ライアー'''という別人としての人生を歩んでいたが、結局は本当の自分の記憶を取り戻し、自らの意思で元の生き方を選んでいる。
 
;クララ・ランフランク
 
;クララ・ランフランク
:『双貌のオズ』の登場人物。肉体占拠。目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。ただし、目視できない状況や、名前を間違えている場合は発動できないため、オルフェウスのギアスの前では一切効果を示さない。
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:『双貌のオズ』の登場人物。肉体占拠。目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。根源となった願望は、'''「自分の好きな人が自分の言う事を聞いて欲しい」'''と思われる。ただし、目視できない状況や、名前を間違えている場合は発動できないため、オルフェウスのギアスの前では一切効果を示さない。
:根源となった願望は、'''「自分の好きな人が自分の言う事を聞いて欲しい」'''と思われるが、'''「自分は好きな人の言う事も聞こうとしないだけでなく、他人の尊厳を踏み躙り続け、愉悦に浸っている」'''。その結果、結局「'''一番好きだった人(オルフェウス)に拒絶された挙句、殺されてしまう末路を迎える'''」事になった。
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:しかし、好きな人自身の我侭を聞いて欲しいと思っても、'''「自分は好きな人の言う事も聞こうとしないだけでなく、他人の尊厳を踏み躙り続け、愉悦に浸っている」'''。その結果、結局「'''一番好きだった人(オルフェウス)に拒絶された挙句、殺されてしまう末路を迎える'''」事になった。
 
;[[トト・トンプソン]]
 
;[[トト・トンプソン]]
:『双貌のオズ』の登場人物。忘却。他者の記憶の一部を封じる。根源となった願望は、'''「つらい過去を無かった事にしたい」'''と思われるが、'''「記憶を失うだけで、本当に無かった事には出来ない」'''。しかも、'''「忘れられるのは自分以外の誰かだけで、自分自身は忘れる事が出来ない」'''。
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:『双貌のオズ』の登場人物。忘却。他者の記憶の一部を封じる。根源となった願望は、'''「つらい過去を無かった事にしたい」'''と思われる。
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:しかし、'''「記憶を失うだけで、本当に無かった事には出来ない」'''上に、'''「忘れられるのは自分以外の誰かだけで、自分自身は忘れられない」'''。
 
;[[マリーベル・メル・ブリタニア]]
 
;[[マリーベル・メル・ブリタニア]]
:『双貌のオズ』の登場人物だが、入手時期はその続編『双貌のオズO2』。絶対服従。ギアスを掛けられた相手の自我は完全に消滅し、マリーベルの命令のみで動くただの人形となってしまう。ルルーシュのギアスと異なり効果は半永久的に持続するが、「忘れろ」等の通常は実行できない命令は下せないと思われる。
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:『双貌のオズ』の登場人物だが、入手時期はその続編『双貌のオズO2』。絶対服従。ギアスを掛けられた相手の自我は完全に消滅し、マリーベルの命令のみで動くただの人形となってしまう。『オズ』終盤から『オズO2』にかけての描写、特にオルドリンとの関わりを鑑みるに、根源となった願望は'''「信頼し理想を共有できる相手が欲しい」'''であると思われる。ルルーシュのギアスと異なり効果は半永久的に持続するが、「忘れろ」等の通常は実行できない命令は下せないと思われる。
:『オズ』終盤から『オズO2』にかけての描写、特にオルドリンとの関わりを鑑みるに、根源となった願望は'''「信頼し理想を共有できる相手が欲しい」'''であると思われるが、ギアスが彼女に与えるのは'''「命令を押し付けられた人形」'''でしかなく、更には過激な方針を露わにした結果'''本当にいて欲しかった仲間達が離れてしまった'''。
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:しかし、ギアスが彼女に与えるのは'''「命令を押し付けられた感情の無い人形」'''でしかなく、更にはマリーベル自身誰も信用せず過激な方針を露わにした(側近のシュヴァルツァーでさえ、ギアスで支配してしまっている)結果、'''本当にいて欲しかった仲間達が離れてしまい、自分の言う事を聞くだけの人形しか残らなかった'''。
 
;シン・ヒュウガ・シャイング
 
;シン・ヒュウガ・シャイング
 
:外伝作品『[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]』の主人公[[日向アキト]]の兄にして[[ライバル]]。自害強要。自害を強要させる。ただし'''「シンがその対象者の事を本当に信頼し、愛している」''' '''「その対象者が「死」を理解している」'''事が条件。この条件はシンも把握しきれておらず、後述のアキトだけでなく、作中で単なる「敵」として自殺を強要させようとしたレイラにも効果が無かった。
 
:外伝作品『[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]』の主人公[[日向アキト]]の兄にして[[ライバル]]。自害強要。自害を強要させる。ただし'''「シンがその対象者の事を本当に信頼し、愛している」''' '''「その対象者が「死」を理解している」'''事が条件。この条件はシンも把握しきれておらず、後述のアキトだけでなく、作中で単なる「敵」として自殺を強要させようとしたレイラにも効果が無かった。
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*[[小説|ノベライズ版]]では、ルルーシュがギアス能力者の中でも高い素養を持っていた理由について明かされている。マリアンヌは、ギアス能力の素質において重要となる「R因子」の素質が無かった事から、自らの子供が高いギアス能力者となる様にする為、C.C.にも内密で、ギアス嚮団の研究員の協力を得て、予め自らの卵細胞に遺伝子的改造処置を行わせ、ギアス能力者の末裔であるブリタニア皇室の血を引くシャルルとの間に二人の子供を生んだ。それがルルーシュと[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]の二人であったが、ナナリーの場合は、ギアス能力者になりうる素質の他に、C.C.の遺伝子にも含まれ精神接触の要となる「C感応因子」も卵子に与えられていた事で、他者に触れる事で精神接触…つまり、相手の心の中や記憶を読む事が可能になっている。
 
*[[小説|ノベライズ版]]では、ルルーシュがギアス能力者の中でも高い素養を持っていた理由について明かされている。マリアンヌは、ギアス能力の素質において重要となる「R因子」の素質が無かった事から、自らの子供が高いギアス能力者となる様にする為、C.C.にも内密で、ギアス嚮団の研究員の協力を得て、予め自らの卵細胞に遺伝子的改造処置を行わせ、ギアス能力者の末裔であるブリタニア皇室の血を引くシャルルとの間に二人の子供を生んだ。それがルルーシュと[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]の二人であったが、ナナリーの場合は、ギアス能力者になりうる素質の他に、C.C.の遺伝子にも含まれ精神接触の要となる「C感応因子」も卵子に与えられていた事で、他者に触れる事で精神接触…つまり、相手の心の中や記憶を読む事が可能になっている。
 
**なお、マリアンヌはさらに「'''ルルーシュとナナリーとの間に子供を作らせれば'''(ここに書くまでもないことだが、要するに実の兄妹による近親相姦である)さらに高い素養を持つ人間をできるのではないか」と、倫理や道徳を一切無視した理論を考えていた(これには研究員ですらもドン引きしている)。
 
**なお、マリアンヌはさらに「'''ルルーシュとナナリーとの間に子供を作らせれば'''(ここに書くまでもないことだが、要するに実の兄妹による近親相姦である)さらに高い素養を持つ人間をできるのではないか」と、倫理や道徳を一切無視した理論を考えていた(これには研究員ですらもドン引きしている)。
*各地の[[神話]]や伝説において、他者に何かを強制させる魔法や呪いが登場するケースは多々あり、それらも広義で「ギアス」と呼ばれることがある。SRWでは『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』で[[ザムジード]]が操られた強制魔法(ゲアス)も綴りは同じものと思われる。
      
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[[category:コードギアスシリーズ]]
 
[[category:コードギアスシリーズ]]
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