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*外国語表記:[[外国語表記::Calvina Coulange]]
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{{登場人物概要
*[[登場作品]][[バンプレストオリジナル]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Calvina Coulange]]
**{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
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| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]][[OGシリーズ]]
**{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ}}
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*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
*[[声優]]{{声優|浅野真澄}}<ref>なお、浅野氏がカルヴィナを担当する事は『第2次OG』制作中に音響担当から寺田プロデューサーに提案があって決まったとの事。</ref>
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| 声優 = {{声優|浅野真澄|SRW=Y}}<ref>浅野氏がカルヴィナを担当する事は『第2次OG』制作中に音響担当から寺田プロデューサーに提案があって決まったとの事。</ref>
*種族:[[種族::地球人]]
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|糸井美帆}}
*性別:[[性別::女]]
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦J}}
*[[年齢]]:[[年齢::22]]歳
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
*所属
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**J:連合宇宙軍→{{所属 (人物)|アシュアリー・クロイツェル}}社→[[ナデシコ]]→{{所属 (人物)|特務分艦隊}}
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**OGシリーズ:{{所属 (人物)|地球連邦軍 (OG)|地球連邦軍}}→アシュアリー・クロイツェル社→地球連邦軍{{所属 (人物)|鋼龍戦隊}}
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{{登場人物概要
*[[軍階級|階級]]:OGでは「L5戦役」後に軍から退役
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| タイトル = プロフィール
**J:元少尉
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| 異名 = [[異名::ホワイト・リンクス]]
**OGシリーズ:少尉→(退役)→[[階級::少尉]]
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| 種族 = [[種族::地球人]]
*コールサイン:ホワイト・リンクス(『OGMD』<ref>L5戦役までのコールサインについては不明。</ref>)
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| 性別 = [[性別::女]]
*キャラクターデザイン:{{キャラクターデザイン|糸井美帆}}
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| 年齢 = [[年齢::22]]歳
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| 所属 =
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;J
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:[[連合宇宙軍]]→{{所属 (人物)|アシュアリー・クロイツェル}}社→[[ナデシコ]]→{{所属 (人物)|特務分艦隊}}
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;OGシリーズ
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:{{所属 (人物)|地球連邦軍 (OG)|地球連邦軍}}→アシュアリー・クロイツェル社→地球連邦軍{{所属 (人物)|鋼龍戦隊}}
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| 階級 =
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:元少尉
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;OGシリーズ
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:少尉→(退役<ref>[[L5戦役]]後に軍から退役。</ref>)→[[階級::少尉]]
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| コールサイン = [[コールサイン::ホワイト・リンクス]](『OGMD』<ref>L5戦役までのコールサインについては不明。</ref>)
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}}
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'''カルヴィナ・クーランジュ'''は『[[スーパーロボット大戦J]]』の女[[主人公]]。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
   
=== [[スーパーロボット大戦J]] ===
 
=== [[スーパーロボット大戦J]] ===
もうひとりの[[主人公]]。“ホワイト・リンクス”の異名を持つ。人型機動兵器の操縦に天性の才を持っており、養成校時代には戦技科教官を相手に全勝記録を築いたという。
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「ホワイト・リンクス」の異名を持つ。人型機動兵器の操縦に天性の才を持っており、養成校時代には戦技科教官を相手に全勝記録を築いたという。
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表向きには冷静で落ち着いた[[性格]]をした大人の女性だが、その実、攻撃的かつ激情的であったりする。人付き合いはさほど得意ではなく、時折垣間見せる刺々しい言動から協調性の欠如を問題視され、優秀な成績を修めたにも関わらず[[火星]]に配属された。
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表向きには冷静で落ち着いた[[性格]]をした大人の女性だが、内実は攻撃的かつ激情家である。人付き合いはさほど得意ではなく、時折垣間見せる刺々しい言動から協調性の欠如を問題視され、優秀な成績を修めたにも関わらず[[火星]]に配属された。
    
しばらくして、火星で人類初の[[木星蜥蜴]]と遭遇戦に参加。生還を果たすも負傷し、地球圏に戻ったのち軍を退役する。その後はアシュアリー・クロイツェル社(AK社)の月面支社で契約社員として、新型機の評価と[[テストパイロット]]の指導を務めていた。
 
しばらくして、火星で人類初の[[木星蜥蜴]]と遭遇戦に参加。生還を果たすも負傷し、地球圏に戻ったのち軍を退役する。その後はアシュアリー・クロイツェル社(AK社)の月面支社で契約社員として、新型機の評価と[[テストパイロット]]の指導を務めていた。
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2か月後、ネルガル重工の[[プロスペクター]]に戦艦ナデシコのクルーとしてスカウト<ref>ちなみに、本来は[[ゴート・ホーリー]]のポジションであり、そのため彼はJでは登場していない。</ref>され、戦闘アドバイザーとして乗艦するところから彼女の『J』は始まる。
 
2か月後、ネルガル重工の[[プロスペクター]]に戦艦ナデシコのクルーとしてスカウト<ref>ちなみに、本来は[[ゴート・ホーリー]]のポジションであり、そのため彼はJでは登場していない。</ref>され、戦闘アドバイザーとして乗艦するところから彼女の『J』は始まる。
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ナデシコ艦橋で指揮を執った月面脱出時に遭遇した三人の少女を乗せた謎の人型機動兵器にただ一人適性<ref>統夜と違いカルヴィナは地球人だが、月支社において長期間サイトロンを浴び続けたために、サイトロン・コントロールに対する適性が生じ、サブパイロットのサポートを受けることでフューリー製メカの操縦が可能となっていた。</ref>を示したことから、意にそぐわぬ形でパイロットとして復帰。やがて敵中に死別したはずの恋人アル=ヴァンの姿を見出し戦場で再会を果たすことになるとは、夢にも思わないのであった……。
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ナデシコ艦橋で指揮を執った月面脱出時に遭遇した三人の少女を乗せた謎の人型機動兵器にただ一人適性を示した<ref>統夜と違いカルヴィナは地球人だが、月支社において長期間サイトロンを浴び続けたために、サイトロン・コントロールに対する適性が生じ、サブパイロットのサポートを受けることでフューリー製メカの操縦が可能となっていた。</ref>ことから、意にそぐわぬ形でパイロットとして復帰。やがて敵中に死別したはずの恋人アル=ヴァンの姿を見出し戦場で再会を果たすことになるとは、夢にも思わないのであった……。
    
=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
 
地球連邦軍に所属していた頃は[[DC戦争]]や[[L5戦役]]において多大な戦果をあげており、“ホワイト・リンクス”と呼ばれるほどのエースであったが、後に軍を退役、アシュアリー・クロイツェル社のテストパイロットに転職していた。
 
地球連邦軍に所属していた頃は[[DC戦争]]や[[L5戦役]]において多大な戦果をあげており、“ホワイト・リンクス”と呼ばれるほどのエースであったが、後に軍を退役、アシュアリー・クロイツェル社のテストパイロットに転職していた。
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しかし同社の月支社はフューリーの襲撃により自身とテニア、そして搭乗していたテスト機の[[ベルゼルート]]を残して壊滅、仇を討つために戦いに身を投じることになる。支社が壊滅した際の戦闘こそ正当防衛として認められるものの、それ以降は民間企業のテストパイロットが軍用兵器を使用して戦闘を行うことには法に触れる問題があったが、囮として使うことを思いついた[[ギャスパル・ギラン]]元帥直々の指示で少尉に復任。PTXチーム預かりとなる。
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しかし同社の月支社はフューリーの襲撃により自身とテニア、そして搭乗していたテスト機の[[ベルゼルート]]を残して壊滅、仇を討つために戦いに身を投じることになる。支社が壊滅した際の戦闘こそ正当防衛として認められたものの、それ以降は民間企業のテストパイロットが軍用兵器を使用して戦闘を行うことには法に触れる問題があったため、ベルゼルートを襲撃者を炙り出す囮として使うことを思いついた[[ギャスパル・ギラン]]元帥直々の指示で少尉に復任。PTXチーム預かりとなる。
    
復任後は上官の指示に一応は従うが、復讐のみを目的とするカルヴィナは、内心では軍の任務を煩わしく感じていた。そして、壊滅した月支社で目撃した[[ラフトクランズ]]のパイロットがアル=ヴァンだった事を知り激高、彼が仲間の仇と誤解したまま執拗に狙いだす。<ref>この誤解は、パートナーの三人娘も同様に持ってしまい、カティアに至っては「彼の話に耳を貸す必要は無い」とまで言い切っている。</ref>
 
復任後は上官の指示に一応は従うが、復讐のみを目的とするカルヴィナは、内心では軍の任務を煩わしく感じていた。そして、壊滅した月支社で目撃した[[ラフトクランズ]]のパイロットがアル=ヴァンだった事を知り激高、彼が仲間の仇と誤解したまま執拗に狙いだす。<ref>この誤解は、パートナーの三人娘も同様に持ってしまい、カティアに至っては「彼の話に耳を貸す必要は無い」とまで言い切っている。</ref>
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦J]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
:女主人公として登場。[[指揮官]]技能を持つ異例のタイプ。被弾すると気力が下がる性格であるため、[[グランティード]]には完璧に不向き。相性を考えるなら[[ベルゼルート]]なのだが、本作ではリアル系が弱くスーパー系が強いため悩みどころ。
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:初登場作品。女主人公として登場。[[指揮官]]技能を持つ異例のタイプ。被弾すると[[気力]]が下がる性格であるため、[[グランティード]]には完璧に不向き。相性を考えるなら[[ベルゼルート]]なのだが、本作ではリアル系が弱くスーパー系が強いため悩みどころ。
 
:序盤は戦火のなかで遭遇した三人の少女やクルーとの交流を通じ、心身にまとった厭世観や喪失感から立ち直ろうとする女性として……。死別したはずの[[アル=ヴァン・ランクス]]と再会し、彼の正体(支社を襲撃した宇宙人『[[フューリー]]』の[[騎士]])を知った中盤からは、愛憎に揺れる復讐鬼として行動するようになる。
 
:序盤は戦火のなかで遭遇した三人の少女やクルーとの交流を通じ、心身にまとった厭世観や喪失感から立ち直ろうとする女性として……。死別したはずの[[アル=ヴァン・ランクス]]と再会し、彼の正体(支社を襲撃した宇宙人『[[フューリー]]』の[[騎士]])を知った中盤からは、愛憎に揺れる復讐鬼として行動するようになる。
:敵勢力の幹部アル=ヴァンの元恋人という重要な設定はあるのだが、もう一人の主人公である[[紫雲統夜]]がフューリーとのハーフという設定を有しているために、やや影が薄い印象がある。
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:敵勢力の幹部アル=ヴァンの元恋人という重要な設定はあるのだが、もう一人の主人公である[[紫雲統夜]]がフューリーとのハーフという物語の根幹に関わる設定を有しているために、やや影が薄い印象がある。
 
:戦後、[[サイトロン]]の導きのもと復縁した恋人アル=ヴァンの力となるため、フューリー移民のオブザーバーとなる道を選択する。
 
:戦後、[[サイトロン]]の導きのもと復縁した恋人アル=ヴァンの力となるため、フューリー移民のオブザーバーとなる道を選択する。
    
=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ}}
:専用搭乗機は[[ベルゼルート]]。服装を一部刷新(ストッキング着用)。担当声優の浅野真澄氏は当作品でスパロボ初参加。PV1のナレーションも担当した。
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:音声初収録。専用搭乗機は[[ベルゼルート]]。服装を一部刷新(ストッキング着用)。担当声優の浅野真澄氏は当作品でスパロボ初参加。PV1のナレーションも担当した。
 
:本作ではアシュアリー・クロイツェル社襲撃には居合わせておらず、ベルゼルートのテスト飛行から帰還し壊滅した施設に佇むラフトクランズを目撃した所から彼女の物語が始まる。その為彼女自身は外傷等の被害はなく、明確に敵と定められる目標を目撃している事等から、Jと違い厭世的な雰囲気は微塵もなく、序盤はただただ怒りに任せて仇を追い求める描写が目立つ。
 
:本作ではアシュアリー・クロイツェル社襲撃には居合わせておらず、ベルゼルートのテスト飛行から帰還し壊滅した施設に佇むラフトクランズを目撃した所から彼女の物語が始まる。その為彼女自身は外傷等の被害はなく、明確に敵と定められる目標を目撃している事等から、Jと違い厭世的な雰囲気は微塵もなく、序盤はただただ怒りに任せて仇を追い求める描写が目立つ。
 
:また、戦術アドバイザーとしての設定が消滅した為、指揮官技能を失っている。先述した通り、Jと違って負傷しているわけではないので設定上は通常の[[パーソナルトルーパー|PT]]や[[アーマードモジュール|AM]]も乗れるはずなのだが、ゲーム上は乗り換え不可能。ベストパートナーは防御の補強能力をもつメルアか防御系の精神コマンドを複数習得するカティア。
 
:また、戦術アドバイザーとしての設定が消滅した為、指揮官技能を失っている。先述した通り、Jと違って負傷しているわけではないので設定上は通常の[[パーソナルトルーパー|PT]]や[[アーマードモジュール|AM]]も乗れるはずなのだが、ゲーム上は乗り換え不可能。ベストパートナーは防御の補強能力をもつメルアか防御系の精神コマンドを複数習得するカティア。
   −
== パイロットステータス設定の傾向 ==
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== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
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=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
:'''[[集中]]、[[狙撃]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]、[[愛]]、[[覚醒]]'''
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:
:'''[[不屈]]、[[鉄壁]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[愛]]'''([[グランティード]]、[[ヴォルレント]]選択時)
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:;デフォルト
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::'''[[集中]]、[[狙撃]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]、[[愛]]、[[覚醒]]'''
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:;[[グランティード]]、[[ヴォルレント]]選択時
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::'''[[不屈]]、[[鉄壁]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[愛]]'''
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:
 
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|OGMD]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|OGMD]]
 
:'''[[集中]]、[[狙撃]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[愛]]、[[連撃]](ツイン)'''
 
:'''[[集中]]、[[狙撃]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[愛]]、[[連撃]](ツイン)'''
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:良好なラインナップだが、ひらめきや不屈が無く防御面に欠ける面があるのは否めない。
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:カティアかメルアをサブに据えるか、或いは運動性を最優先で補強して集中のみで敵の攻撃を振り切るかはプレイヤー次第。
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|OGMD]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|OGMD]]
 
:'''[[ヒット&アウェイ]]、[[底力|底力L6]]、[[見切り]]'''
 
:'''[[ヒット&アウェイ]]、[[底力|底力L6]]、[[見切り]]'''
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:上記の通り、設定変更を受けて指揮官技能は修得していない。
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:彼女の性格やシナリオの都合から[[リベンジ]]を養成すると印象面でも実益面でも恩恵を受けやすい。
   −
=== [[エースボーナス|固有エースボーナス]] ===
+
=== [[エースボーナス]] ===
 
;自機の全パイロットの最大SP+5、[[フューリー]]の機体に対して、与える最終ダメージ+10%
 
;自機の全パイロットの最大SP+5、[[フューリー]]の機体に対して、与える最終ダメージ+10%
 
:補助系と攻撃力アップ系のラインナップ。自身とパートナーのSPの底上げが出来るので、そこそこ使える。なお、トーヤとは一部ボーナスの内容が被っている。
 
:補助系と攻撃力アップ系のラインナップ。自身とパートナーのSPの底上げが出来るので、そこそこ使える。なお、トーヤとは一部ボーナスの内容が被っている。
 
:フューリーに対して与える最終ダメージが上がるのは前期BGM「Revenger」にかけたものと思われる。
 
:フューリーに対して与える最終ダメージが上がるのは前期BGM「Revenger」にかけたものと思われる。
   −
== パイロット[[BGM]] ==
+
== パイロットBGM ==
 
;「Revenger」
 
;「Revenger」
:前半主人公機BGM。タイトルが「復讐者」という直球ど真ん中。
+
:前半主人公機[[BGM]]。タイトルが「復讐者」という直球ど真ん中。
 
;「Guardian Angel」
 
;「Guardian Angel」
 
:後半主人公機BGM。今度は「守護天使」。ちょうどアル=ヴァンとの決着を終えた後なのでタイミング的にはばっちりである。前半曲「Revenger」のアレンジでありながら爽やかな曲調が、復讐に区切りをつけたカルヴィナの心情を的確に表現している。
 
:後半主人公機BGM。今度は「守護天使」。ちょうどアル=ヴァンとの決着を終えた後なのでタイミング的にはばっちりである。前半曲「Revenger」のアレンジでありながら爽やかな曲調が、復讐に区切りをつけたカルヴィナの心情を的確に表現している。
93行目: 115行目:  
;[[ジュア=ム・ダルービ]]
 
;[[ジュア=ム・ダルービ]]
 
:素性を隠してアシュアリー・クロイツェル社に潜り込んでいたフューリーの準騎士。カルヴィナの元教え子でもある。内心では地球人の彼女を見下しており、「カルヴィナ教官」と呼びつつも侮蔑を隠さない。
 
:素性を隠してアシュアリー・クロイツェル社に潜り込んでいたフューリーの準騎士。カルヴィナの元教え子でもある。内心では地球人の彼女を見下しており、「カルヴィナ教官」と呼びつつも侮蔑を隠さない。
:『OGMD』では死を回避するために思わず[[ラースエイレム]]を使ってしまったことで騎士の称号を剥奪、騎士団を除名されたことも相まって『J』以上に憎まれている。
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:『OGMD』ではカルヴィナの襲撃を回避するために思わず[[ラースエイレム]]を使ってしまったことで騎士の称号を剥奪され、騎士団を除名されたことも相まって、『J』以上に憎まれている。
 
;[[エ=セルダ・シューン]]
 
;[[エ=セルダ・シューン]]
 
:『OGMD』では、同じ会社に勤務していたので彼の(地球人としての)名前は知ってはいたが、あまり交流はなかったようだ。
 
:『OGMD』では、同じ会社に勤務していたので彼の(地球人としての)名前は知ってはいたが、あまり交流はなかったようだ。
 
;[[ソ=デス・ズォー]]
 
;[[ソ=デス・ズォー]]
:『OGMD』での仇。因縁の相手の筈だが、[[ベルゼルート・ブリガンディ]]の初陣で彼からアシュアリー襲撃の真相を聞かされた直後に怒りと焦りに任せて撃墜してしまい、単なる噛ませ犬に終わった。
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:『OGMD』でのアシュアリー・クロイツェル社襲撃の実行犯であり、カルヴィナにとっての真の仇。因縁の相手の筈だが、[[ベルゼルート・ブリガンディ]]の初陣で彼からアシュアリー襲撃の真相を聞かされた直後に怒りと焦りに任せて撃墜してしまい、単なる噛ませ犬に終わった。
    
=== 地球人 ===
 
=== 地球人 ===
 
;[[カティア・グリニャール]]、[[メルア・メルナ・メイア]]
 
;[[カティア・グリニャール]]、[[メルア・メルナ・メイア]]
:パートナーたち。カティアがカルヴィナを呼ぶ時に使う「ミストレス」とは「マスター」の女性形を指す<ref>メルアもカティアもフェステニアも第34話を境にして唐突に“カルヴィナ”と呼ぶようになる(それまではクーランジュと呼んでいた)。『OGMD』ではこの設定は無くなり、最初から普通に“カルヴィナ”と呼ぶ。</ref>。
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:パートナーたち。カティアがカルヴィナを呼ぶ時に使う「ミストレス」とは「マスター」の女性形を指す<ref>メルアもカティアもフェステニアも第34話を境にして唐突に“カルヴィナ”と呼ぶようになる(カルヴィナが名前を呼ばれることを嫌うため、それまではクーランジュと呼んでいた)。『OGMD』ではこの設定は無くなり、最初から普通に“カルヴィナ”と呼ぶ。</ref>。
 
;[[フェステニア・ミューズ]]
 
;[[フェステニア・ミューズ]]
 
:パートナーの一人。『OGMD』では初登場時のパートナーは彼女で固定となる。
 
:パートナーの一人。『OGMD』では初登場時のパートナーは彼女で固定となる。
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;[[プロスペクター]]
 
;[[プロスペクター]]
 
:ヘッドハントに現れたネルガルのスタッフ。カルヴィナの現状をプレイヤーに説明する役割も持っている。トラウマを掘り返された事から、苦手としている。
 
:ヘッドハントに現れたネルガルのスタッフ。カルヴィナの現状をプレイヤーに説明する役割も持っている。トラウマを掘り返された事から、苦手としている。
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;[[ゴート・ホーリー]]
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:直接的な関わりは一切ないどころかゴートは『J』に参戦してすらいないが、カルヴィナはナデシコに本来はゴートが担当する戦術アドバイザー(戦闘指揮官)という立ち位置で乗船している。
 
;[[相良宗介]]
 
;[[相良宗介]]
 
:「元少尉殿」などと堅苦しく、なおかつ妙な呼び方をするため少々彼女を辟易させる(最終的には「クーランジュ殿」で妥協した模様。ちなみに彼女を敬称で呼ぶ際は「退役少尉殿」が妥当な呼び方ではある)。カルヴィナが神経を尖らせていたときには、彼なりに励ましの言葉をかけていた。
 
:「元少尉殿」などと堅苦しく、なおかつ妙な呼び方をするため少々彼女を辟易させる(最終的には「クーランジュ殿」で妥協した模様。ちなみに彼女を敬称で呼ぶ際は「退役少尉殿」が妥当な呼び方ではある)。カルヴィナが神経を尖らせていたときには、彼なりに励ましの言葉をかけていた。
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=== [[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]] ===
 
=== [[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]] ===
;「あんた達、いったい何者!?」
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;「お前がアシュアリーのみんなを殺した! 絶対に許さない!」
:宇宙ルート第1話「ホワイト・リンクス」の戦闘台詞。彼女の戦いが始まる。
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:PVでのアル=ヴァン戦の戦闘台詞。当初の設定ではプロローグで戦わせる予定だったのだろうが、本編ではこの展開はなくなっている。
 
;「あたしが何故、リンクス……大山猫と呼ばれていたか、その理由を教えてあげるわ」
 
;「あたしが何故、リンクス……大山猫と呼ばれていたか、その理由を教えてあげるわ」
:宇宙ルート第3話「災い、かの地より」より。
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:宇宙ルート第3話「災い、かの地より」より。ちなみにオオヤマネコは観察力の鋭い者の譬えとして使われるほか、明敏や明智を表すものとしても扱われるが、彼女の場合はこの例は当てはまらないだろう。
 +
;カルヴィナ「テニア、サイトロン・システムを使えると言っても、邪魔だけはしないで」<br/>テニア「そんな言い方…あたしだって!」<br/>カルヴィナ「あんたは単なる鍵よ、この機体を動かすためのね。戦闘はあたしに任せなさい」
 +
:同話戦闘マップ。[[ラフトクランズ・ファウネア|緑色のソーン]]と相対して。
 +
;(これでいい。ベルゼルートのパーツは揃った)<br/>(後は…戦い続けるだけ)
 +
:同話のシナリオエンドデモにて。テニアがベルゼルートに乗る意思を示したことを受けての独白。上のセリフからも読み取れるが、序盤のカルヴィナは精神的に余裕がないこともあり、テニアをベルゼルートの起動パーツとしてしか見ていないことが分かる。
 
;(やれやれ、冗談のつもりだったんだけど)
 
;(やれやれ、冗談のつもりだったんだけど)
:[[ダークブレイン]]の事で冗談半分で全宇宙の支配が目的か聞いたら、その通りの答えがかえってきた事に呆れる。こうして、徐々に[[鋼龍戦隊]]の雰囲気に染まっていった。
+
:[[ダークブレイン]]の事で冗談半分で全宇宙の支配が目的か聞いたら、その通りの答えがかえってきた事に呆れる。
 
;「……悲劇の主人公にでもなったつもり?」<br/>「あたしは大勢の仲間を失ったわ。知りたい知りたいで他人に詰め寄ってくるような子供に、鬱陶しいことを言われたくないわね」
 
;「……悲劇の主人公にでもなったつもり?」<br/>「あたしは大勢の仲間を失ったわ。知りたい知りたいで他人に詰め寄ってくるような子供に、鬱陶しいことを言われたくないわね」
 
:第7話(共通シナリオ)にて、トーヤと対面した際に。復讐復讐で周囲に刺々しく接しているカルヴィナに言えたことではなく、単なる八つ当たりである。
 
:第7話(共通シナリオ)にて、トーヤと対面した際に。復讐復讐で周囲に刺々しく接しているカルヴィナに言えたことではなく、単なる八つ当たりである。
200行目: 228行目:  
:26話でジュア=ムにアシュアリーの人間は死んで当然と詰られて激昂、気力MAX+[[熱血]]の最強武器を叩き込んで撃墜寸前まで追い込むが・・・
 
:26話でジュア=ムにアシュアリーの人間は死んで当然と詰られて激昂、気力MAX+[[熱血]]の最強武器を叩き込んで撃墜寸前まで追い込むが・・・
 
;「まずい!!」<br>(やられる……っ!!)<br>「ここで終われるかぁぁぁ!!」
 
;「まずい!!」<br>(やられる……っ!!)<br>「ここで終われるかぁぁぁ!!」
:
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:第29話でソ=デスに[[ラースエイレム]]を起動された事に焦り、全力のオルゴン・バスター・キャノンを叩き込んでしまう。
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:結果的には起動は不発に終わり撃墜することになったが、第46話にてグ=ランドンの自爆を止める為に統夜が[[ラースエイレム]]を起動している中、無言とはいえ意識のある状態で彼らのやり取りを目撃しているかのような描写がある。一方で第30話ではジュア=ムの起動した[[ラースエイレム]]には影響を受けており、Jとは別の何らかの条件下で発動するキャンセラーが存在するのかもしれない。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
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:ときおりカルヴィナが見せた激しい怒りや攻撃性の背景には、同僚を皆殺しにされた苛烈な経験だけではなく、アル=ヴァンへの愛が裏切られたという感情が存在しているのは間違いない。また、「愛しているから殺す」という例の発言に注目するなら、広義のヤンデレに該当するといえるかもしれない。
 
:ときおりカルヴィナが見せた激しい怒りや攻撃性の背景には、同僚を皆殺しにされた苛烈な経験だけではなく、アル=ヴァンへの愛が裏切られたという感情が存在しているのは間違いない。また、「愛しているから殺す」という例の発言に注目するなら、広義のヤンデレに該当するといえるかもしれない。
 
:第28話の[[ネリー・キム]]との会話を見る限り、彼女の心情の核心は、許せない相手であるアル=ヴァンを心の奥底ではまだ愛してしまっていて、その矛盾の重さに彼女自身が耐えられないという点にあり、この二つの感情の相克がカルヴィナ編の主題と言える。だが実際のところ、シナリオの中ではこの点が丁寧に描かれたとはいえず、同僚を殺された無念や怒りと、最後にアル=ヴァンを許し彼への愛を語るその姿との間にいまいち整合性を提供できていないため、とりあえずヤンデレとして理解するのが手っ取り早いと思われたのであろうと推測できる。
 
:第28話の[[ネリー・キム]]との会話を見る限り、彼女の心情の核心は、許せない相手であるアル=ヴァンを心の奥底ではまだ愛してしまっていて、その矛盾の重さに彼女自身が耐えられないという点にあり、この二つの感情の相克がカルヴィナ編の主題と言える。だが実際のところ、シナリオの中ではこの点が丁寧に描かれたとはいえず、同僚を殺された無念や怒りと、最後にアル=ヴァンを許し彼への愛を語るその姿との間にいまいち整合性を提供できていないため、とりあえずヤンデレとして理解するのが手っ取り早いと思われたのであろうと推測できる。
*アンソロ漫画において、彼女の機体の武器名を変更し、セクハラ発言を言わせる、というネタがあった。(例「巨乳でドカーン」「彼氏募集中」)
+
:『OGMD』においては、アル=ヴァンとの関係が「誤解」に変わるなど大きく設定が変わった結果、描写不足の問題は無くなり、ヤンデレっぷりもほとんど無くなった。ただ、それは「説明しにくい所をバッサリと改変した」と言う事なので、上記した『感情の相克』などの、独特のテーマも無くなってしまったと言える。
 +
*K-×6氏による[[アンソロジーコミック|4コマ]]において、彼女の機体の武器名を変更し、セクハラ発言(例「恋人大募集」「巨乳でドカーン」)を言わせる、というネタがあった<ref>一迅社『スーパーロボット大戦J 4コマKINGS』8頁。</ref>。
 
*『J』のイメージソングとして『CASTAWAY』(歌・玉置成実)が制作されCMで流されたが、その歌詞の内容は直接的ではないものの、カルヴィナを想起させうるものとなっている(castawayという言葉は'''「捨てられた」「見捨てられた人」'''といった意味)。
 
*『J』のイメージソングとして『CASTAWAY』(歌・玉置成実)が制作されCMで流されたが、その歌詞の内容は直接的ではないものの、カルヴィナを想起させうるものとなっている(castawayという言葉は'''「捨てられた」「見捨てられた人」'''といった意味)。
  
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